JPH05324173A - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents

表示一体型タブレット装置

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JPH05324173A
JPH05324173A JP13068592A JP13068592A JPH05324173A JP H05324173 A JPH05324173 A JP H05324173A JP 13068592 A JP13068592 A JP 13068592A JP 13068592 A JP13068592 A JP 13068592A JP H05324173 A JPH05324173 A JP H05324173A
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健吾 高濱
Kosei Tagawa
孝生 田川
Kazunari Okamura
和成 岡村
Nobutoshi Gako
宣捷 賀好
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した座標検出ができる表示一体型タブレ
ット装置を提供することにある。 【構成】 検波ホールド回路24はX信号増幅器23か
らの出力信号よりx座標検出パルスに比例したレベルの
基準信号を出力する。遅延素子25は基準信号を遅延さ
せる。加算器26はX信号増幅器23からの検出信号と
遅延素子25からの遅延信号を加算する。比較器27,
30は、検波ホールド回路33からの基準信号を基準と
して検出信号に基づいて座標検出パルスを求める。こう
して、x座標検出パルス以後のノイズを除去し、液晶表
示電圧反転パルスのレベルに応じた基準値で座標検出パ
ルスを生成して安定した座標検出を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、このような欠点をなくしたタブレ
ットとして、最近図10に示すような表示一体型タブレ
ット装置が提案されている(特願平3−46751号公
報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶ディスプ
レイの表示電極と静電容量型タブレット装置の座標検出
電極を兼ねたものである。そして、図11に示すように
1フレーム期間中にタブレット上の指示座標を検出する
座標検出期間と画像を表示する表示期間とを設けて、座
標検出と画像表示とを時分割で行うようにしている。
【0004】図10において、液晶パネル1は互いに直
交して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコ
モン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜X
m(以下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間
に液晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセ
グメント電極Xとが交差する領域で各画素を構成してい
る。つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素
がマトリクス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。尚、図10においては、上記切り替え回路4,表示
制御回路5,検出制御回路6および制御回路7を各ブロ
ックに分割して表現している。ところが、実際の回路に
おいては上記各回路はLSI(大規模集積回路)化されて
おり、上記のようなブロックには形態上厳密に区分でき
ない。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
0〜D3が出力される。
【0008】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路4の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oと
してコモン駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグ
メント駆動回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力
される。また、特定のコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsは、切り替え回路4の出
力端子SOを介してシフトデータsoとしてコモン駆動回
路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記クロック信
号cp1oと同期して入力される。
【0009】上記コモン駆動回路2にシフトデータsoが
入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフト
レジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフトさ
れ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。このコモン電極駆動
信号は直流電源回路12から供給されるバイアス電源V
0〜V5に基づいて生成される。
【0010】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
【0011】上記表示データD0〜D3は切り替え回路4
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印加され
る。このセグメント駆動信号も直流電源回路12から供
給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0012】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
【0013】こうして、上記コモン駆動回路2およびセ
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
【0014】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0015】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsdは、切り替
え回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとして
コモン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1dと同期して入力される。
【0016】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期し
てシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O1
〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号y
1〜yn(以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載す
る)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極走
査信号yは直流電源回路12から供給されるバイアス電
源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号cp
2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とする
クロック信号であり、上記切り替え回路4の出力端子C
P2Oを介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆動
回路3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0017】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、上記駆動データに対応するセグメント電極走査信号
1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと
記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出力され
る。このセグメント電極走査信号xも直流電源回路12
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
【0018】図12は上記表示一体型タブレット装置の
座標検出期間における各走査信号のタイミングチャート
である。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy
座標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグ
メント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走
査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモ
ン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号y
を順次印加する。
【0019】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘起電圧はアンプ9で増幅され、x座標
検出回路10およびy座標検出回路11に入力される。
このx座標検出回路10およびy座標検出回路11は、
上記アンプ9からの出力信号と制御回路7からのタイミ
ング信号とに基づいて、上記パルス電圧信号が印加され
てから誘起電圧が最高値になる迄の時間を検出すること
により、夫々上記検出ペン8が指示する位置のx座標あ
るいはy座標を検出する。
【0020】図13は液晶パネル1と検出ペン8の位置
関係を示す。検出ペン8によって液晶パネル1を直接触
れると、偏光板14や液晶密閉ガラス15に応力が加わ
って液晶パネル1の透過率が変調をうけ、所謂ニュート
ンリング状の模様が現れる。そこで、通常ガラスやアク
リル材料のような透明保護板16を液晶パネル1と検出
ペン8の間に挿入してエアギャップ17を設け、直接液
晶パネル1に応力が加わらないようにする。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すような表示一体型タブレットの構造においては、
液晶パネル1への応力は避けることができるが透明保護
板16は応力によって大きく変形し、液晶パネル1のセ
グメント電極Xおよびコモン電極Y(以下、単に走査電
極と言う)と検出ペン8の検出電極13との距離が大き
く変動する。表示一体型タブレット装置においては静電
誘導現象を利用して座標検出を実施している。そのた
め、検出ペン8の出力は上記走査電極X,Yと検出電極
13との距離に反比例して変動する。したがって、検出
ペン8のアナログ出力を固定閾値で2値化して検出パル
スを得る通常方式では、S/N比の小さい検出信号に対
して確実な検出パルスが得られないという問題がある。
【0022】ここで、上記コモン電極群を電圧V0に固
定し、セグメント電極群を電圧V0から電圧V5に変化さ
せた後再び電圧V0に変化するようなX座標検出期間に
おける液晶パネル1の電気的な等価回路は図14のよう
に表すことができる。尚、rcd1〜rcdnはコモン駆動回路
2の内部抵抗、rsd1〜rsdmはセグメント駆動回路3の内
部抵抗、rc1,1〜rcn,mはコモン電極群の抵抗値、rs1,1
〜rsn,mはセグメント電極群の抵抗値、C1,1〜Cn,m
液晶の1画素毎の容量である。
【0023】この場合、抵抗値rs1,1〜rsn,mを無視し、
rc1,1=rc1,2=・・・・=rcn,m=rc、rcd1=rcd2=・・・・=
rcdn=rcd、C1,1=C1,2=・・・・=Cn,m=C、rsd1=rs
d2=・・・・=rsdm=rsdとすると、図14の等価回路は図
15に示すようにさらに簡略化される。図15において
は、セグメント電極に電圧V0が印加されているコンデ
ンサは電荷が0であり、電圧V5が印加されているコン
デンサは電荷が(V5−V0)/n/Cだけ充電されている。
尚、図15においては、4本のセグメント電極に同時に
電圧V5が印加されている。
【0024】図15の状態においてセグメント電極群の
走査が1クロック進むと図16の状態になる。そして、
電位がV5からV0に変化したセグメント電極Xのコンデ
ンサには放電電流が流れ、電位がV0からV5に変化した
セグメント電極のコンデンサには充電電流が流れる。rc
/nはrsdに比較して無視できるため、上記充放電電流は
コモンドライバーには流れ込まない。
【0025】ところが、図17に示すように、セグメン
ト電極Xの走査開始時(コモン駆動回路2に最も近いセ
グメント電極X1にのみ電圧V5が印加される)にはコン
デンサの充放電電流がコモン駆動回路2に流れ込み、コ
モン駆動回路2の出力インピーダンスによって電圧降下
が発生する。これらの電圧降下はコモン電極群全体に重
畳する。また、図18に示すように、走査終了時(コモ
ン駆動回路2から最も遠いセグメント電極Xmにのみ電
圧V5が印加される)にはコモン電極群の抵抗での電圧降
下も重畳するため、走査終了時のノイズは走査開始に比
較してより大きくなる。
【0026】また、図13に示すような液晶パネル1,
透明保護板16および検出ペン8の配置では、検出ペン
8の検出電極13とコモン電極群との静電結合は強く、
セグメント電極群との静電結合は非常に弱い。そのため
に、コモン電極群に重畳されたノイズの影響は非常に大
きく、検出ペン8のアナログ出力を固定閾値で2値化し
て座標パルスを得る通常方式においては、セグメント電
極走査時に検出ペン8に誘起される検出信号は図19に
示すようにS/N比が悪いのである。したがって、確実
なx座標の検出用の座標パルスが得られなくなるという
問題がある。
【0027】上記静電誘導型タブレットにおいては、検
出ペン8の出力には直流成分が失われた信号として検出
信号が得られる。そして、静電誘導型タブレットを使用
した表示一体型タブレット装置における検出ペン出力に
は、表示期間,y座標検出期間およびx座標検出期間
に、夫々液晶表示極性反転パルス,y座標検出パルスあ
るいはx座標検出パルスがアナログ信号として得られ
る。したがって、x座標検出回路10およびy座標検出
回路11中における容量結合によって低域周波数成分の
遅延が発生する。そのため、上記各々のパルスが他のパ
ルスに対して低域干渉をおこし、座標検出誤差となって
現れるという問題がある。
【0028】そこで、この発明の目的は、検出ペンの検
出電極とセグメント電極およびコモン電極との間の距離
が変動しても安定した座標検出ができ、走査終了時に検
出ペンからの出力信号に発生するノイズを除去でき、且
つ上記出力信号の座標検出パルスに対する他のパルスの
干渉を防止できる座標検出精度の高い表示一体型タブレ
ット装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、直交す
るセグメント電極群とコモン電極群との間に表示用材料
を挟入してデューティタイプの駆動方法によって駆動さ
れる表示パネルと、上記表示パネルのセグメント電極群
及びコモン電極群と静電的に結合された電極を先端に有
する検出ペンと、上記セグメント電極群を駆動するセグ
メント駆動回路と、上記コモン電極群を駆動するコモン
駆動回路と、表示期間に上記セグメント駆動回路および
コモン駆動回路を制御して上記表示パネル上に画像を表
示する表示制御回路と、座標検出期間に上記セグメント
駆動回路を制御して上記表示パネルのセグメント電極群
を順次走査する一方上記コモン駆動回路を制御して上記
コモン電極群を順次走査する検出制御回路と、上記検出
ペンからの出力信号の発生タイミングと上記セグメント
電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端によっ
て指示された表示パネル上のx座標を検出するx座標検
出回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミン
グと上記コモン電極群の走査タイミングとから上記検出
ペン先端によって指示された表示パネル上のy座標を検
出するy座標検出回路を有する表示一体型タブレット装
置において、上記検出制御回路は、第1走査期間には上
記セグメント電極群あるいはコモン電極群のうち上記検
出ペン側に位置する一方の電極群を走査し、上記第1走
査期間に続く第2走査期間には他方の電極群を走査する
ように上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を
制御可能に成すと共に、上記第1走査期間において上記
検出ペンからの出力信号を受けて上記一方の電極群の電
圧変化量を検波保持すると共に、上記一方の電極群の電
圧変化に応じた基準信号を出力する検波回路を備えて、
上記x座標検出回路あるいはy座標検出回路のうち他方
の電極群に係る座標検出回路は、上記検波回路からの基
準信号に基づいて上記検出ペンからの出力信号における
座標検出パルスを検出するようにしたことを特徴として
いる。
【0030】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント電極
群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電極群
を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグメン
ト駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パ
ネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間
に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネルの
セグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回
路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御
回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
と上記セグメント電極群の走査タイミングとから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標を
検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信
号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
体型タブレット装置において、上記第表示期間において
上記検出ペンからの出力信号を受けて上記セグメント電
極群およびコモン電極群の電圧変化量を検波保持すると
共に、上記セグメント電極群およびコモン電極群の電圧
変化に応じた基準信号を出力する検波回路を備えて、上
記x座標検出回路およびy座標検出回路は、上記検波回
路からの基準信号に基づいて上記検出ペンからの出力信
号における座標検出パルスを検出するようにしたことを
特徴としている。
【0031】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1あるいは第2の発明の表示一体型タブレッ
ト装置において、上記x座標検出回路あるいはy座標検
出回路は、上記検出ペンからの出力信号中の座標検出パ
ルスを検波保持すると共に検波信号を出力する検波回路
と、上記検波回路からの検波信号を所定時間遅延させる
遅延回路と、上記遅延回路からの検波信号と上記検出ペ
ンからの出力信号とを合成する合成回路を備えて、上記
検出信号中の座標検出パルスのピークより後に続くノイ
ズを抑制することを特徴としている。
【0032】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1乃至第3のうちいずれか1つの発明の表示
一体型タブレット装置において、上記x座標検出回路お
よびy座標検出回路は、上記表示期間,セグメント電極
群走査期間あるいはコモン電極群走査期間に同期して、
上記表示期間における上記検出ペンからの出力信号,上
記セグメント電極群走査期間における上記検出ペンから
の出力信号あるいは上記コモン電極群走査期間における
上記検出ペンからの出力信号のいずれか異なる一つの出
力信号を取り込む3つのクランプ回路を有して、上記検
出ペンからの出力信号に時系列に含まれる表示電圧反転
パルス,x座標検出パルスおよびy座標検出パルスにお
ける上記x座標検出回路およびy座標検出回路内での相
互干渉を防止することを特徴としている。
【0033】
【作用】第1の発明では、座標検出期間における第1走
査期間に、検出制御回路の制御に基づいて、上記セグメ
ント電極群あるいはコモン電極群のうち検出ペン側に位
置する一方の電極群が走査される。そして、その際にお
ける上記検出ペンからの出力信号が検波回路に入力さ
れ、上記一方の電極群の電圧変化量が検波保持されると
共に、上記一方の電極群の電圧変化に応じた基準信号が
出力される。そうすると、x座標検出回路あるいはy座
標検出回路のうち他方の電極群に係る座標検出回路によ
って、上記検波回路からの基準信号に基づいて上記検出
ペンからの出力信号における座標検出パルスが検出され
る。
【0034】こうして、常に上記一方の電極群が走査さ
れる際におけるこの一方の電極群の電圧変化量に応じた
基準信号に基づいて、上記他方の電極群に係る座標検出
回路によって上記検出ペンからの出力信号の座標検出パ
ルスが検出される。したがって、上記検出ペンと上記セ
グメント電極あるいはコモン電極との間の距離の変化に
よる上記検出ペンからの出力信号のレベル変化が上記基
準信号によって補正される。
【0035】また、第2の発明では、表示期間における
検出ペンからの出力信号が検波回路に入力され、セグメ
ント電極群およびコモン電極群の電圧変化に応じた基準
信号が出力される。そして、上記セグメント電極群およ
びコモン電極群の電圧変化量に応じた基準信号に基づい
て、x座標検出回路およびy座標検出回路によって、座
標検出期間における上記検出ペンからの出力信号の座標
検出パルスが検出される。
【0036】また、第3の発明では、x座標検出回路あ
るいはy座標検出回路における検波回路によって、検出
ペンからの出力信号中の座標検出パルスが検波保持され
る。そして、この検波回路からの検波信号が遅延回路に
よって所定時間遅延される。その後、合成回路によっ
て、上記遅延回路からの検波信号と上記検出ペンからの
出力信号とが合成される。こうして、上記検出信号中に
おける座標検出パルスのピークより後に続くノイズが抑
制される。
【0037】また、第4の発明では、表示期間に同期し
て動作するクランプ回路によって、上記表示期間におけ
る検出ペンからの出力信号が取り込まれる。また、セグ
メント電極群走査期間に同期して動作するクランプ回路
によって、上記セグメント電極群走査期間における上記
検出ペンからの出力信号が取り込まれる。また、コモン
電極群走査期間に同期して動作するクランプ回路によっ
て、上記コモン電極群走査期間における上記検出ペンか
らの出力信号が取り込まれる。こうして、上記検出ペン
からの出力信号に時系列的に含まれる表示電圧反転パル
ス,x座標検出パルスおよびy座標検出パルスにおける
x座標検出回路およびy座標検出回路内での相互干渉が
防止される。
【0038】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。 <第1実施例>図1は本実施例の表示一体型タブレット
装置における座標検出系を示すブロック図である。ここ
で、図10および図13と同じ構成部品には同じ番号を
付して説明は省略する。図1において、1は液晶パネ
ル、16は透明保護パネル、13は検出ペン8の検出電
極、9は検出ペン8に構造的に内蔵された増幅器であ
る。また、20は検出信号クランプ回路、21は検出信
号増幅器、22はX座標信号クランプ回路、23はX座
標信号増幅器、24は検波ホールド回路、25は遅延素
子、26は合成器、27は比較器である。また、28は
Y座標信号クランプ回路、29はY座標信号増幅器、3
0は比較器、32は表示反転信号クランプ回路、33は
検波ホールド回路、7は制御回路である。
【0039】上記制御回路7から、図2のようなタイミ
ングで、座標検出期間信号a,y座標検出期間信号b,x
座標検出期間信号cおよび表示期間信号dが出力され
る。このうち表示期間信号dは、d'のように表示電圧反
転の期間のみアクティブになる信号でも良いし、d"のよ
うにy座標検出期間信号bがアクティブになる直前の表
示電圧反転のタイミングのみアクティブになる信号であ
っても良い。また、検出ペン8の検出電極13に誘起さ
れる検出信号をeに示す。
【0040】上記検出ペン8の検出電極13に誘起され
て増幅器9で増幅された検出信号eは、ケーブルを介し
て検出信号クランプ回路20および表示反転信号クラン
プ回路32に入力される。検出信号クランプ回路20と
表示反転信号クランプ回路32は、図3の(a)に示すよ
うに2個の抵抗と1個のコンデンサとトランジスタある
いは電界効果型トランジスタのような1個の電圧制御ス
イッチ素子41から構成される。その場合、図3(b)に
示すように演算増幅器と組み合わせてもよい。
【0041】図3において、上記電圧制御スイッチ素子
41は、制御端子に5Vのアクティブ制御電圧を入力す
るとインピーダンスが上がって“オフ"状態になる一
方、0Vの非アクティブ制御電圧を入力すると“オン"
状態になる。制御電圧が0Vの間は、この電圧制御スイ
ッチ素子41は“オン"状態であり続けるために、図3
(a)における電圧V2あるいは図3(b)における電流i2
“0"となり、入力電圧V1は出力側と全く遮断されてコ
ンデンサへの充放電がおこなわれているだけである。制
御電圧が0Vから5Vに変化すると入力側と出力側との
遮断が解除され、直前に充電されたコンデンサの電荷に
よって、電圧V2あるいは電流i2は“0"から立ち上が
る。
【0042】図2に示すように、上記液晶表示極性反転
パルス,y座標検出パルスおよびx座標検出パルスは時
間的に接近している。さらに、検出ペン8の検出電極1
3と液晶パネル1との容量結合に起因するハイパスフィ
ルタ効果のために、直前の信号の低域成分の遅れが抽出
したい主信号成分に重畳してしまう。しかしながら、検
出信号クランプ回路20あるいは表示信号クランプ回路
23においては、電圧制御スイッチ素子41のスイッチ
ング動作によって入力側と出力側が遮断されるために、
これらの低域成分が高域成分に重畳されることがない。
したがって、電圧制御スイッチ素子41の前段にあるコ
ンデンサと抵抗とによって有効に低域成分が除去される
のである。
【0043】尚、図1におけるx検出信号クランプ回路
22およびy検出信号クランプ回路28の構成も図3
(a)あるいは図3(b)に示すような構成を有している。
【0044】上記表示反転信号クランプ回路32におけ
る電圧制御スイッチ素子41の上記制御端子には、図2
で示すような表示期間のみアクティブとなる表示期間信
号dが印加される。その結果、図2における検出信号e
の液晶表示極性反転パルスだけが通過して、次段の検波
ホールド回路33に送出される。
【0045】上記検波ホールド回路33は、ピーク値を
検出するピークホールド回路でもよいし、積分機能を含
む平均値検出ホールド回路であってもよい。その場合の
ピークホールド回路の例を図4に示し、平均値検出ホー
ルド回路の例を図5に示す。上記検波ホールド回路33
では、液晶表示極性反転パルスのレベルに応じた直流電
圧が得られ、次段の比較器27および比較器30の閾値
電圧として一方の入力端子に印加される。
【0046】一方、上記検出信号クランプ回路20にお
ける電圧制御スイッチ素子41の上記制御端子には、図
2に示すような座標検出期間のみアクティブとなる検出
期間信号aが印加される。その結果、y座標検出パルス
およびx座標検出パルスを含む座標検出期間の検出信号
だけが通過し、次段の検出信号増幅回路21に入力され
る。そして、検出信号増幅回路21で増幅された検出信
号は、X検出信号クランプ回路22とY検出信号クラン
プ回路28に送出される。上記Y検出信号クランプ回路
28の電子制御スイッチ素子の制御端子には、図2に示
すy座標検出信号bが印加されているのでy座標検出信
号だけが通過することになる。そして、上記Y信号増幅
回路29で増幅されて比較器30に供給される。
【0047】その際に、上記比較器30のもう一方の入
力端子には、上述のように既に検波ホールド器33から
液晶表示極性反転信号の大きさに比例した閾値電圧が印
加されている。したがって、比較器30はこの閾値を越
えるy座標検出パルスを検出した場合のみ正のパルスを
有するy座標信号を出力する。
【0048】同様に、上記X検出信号クランプ回路22
の電子制御スイッチの制御端子には図2に示すx座標検
出信号cが印加されているので、x座標検出信号だけが
通過する。そして、X信号増幅回路23で増幅されて加
算器26の正入力端子と検波ホールド回路24に供給さ
れる。上記検波ホールド回路24は、検波ホールド回路
33と同様の構成となっており、x座標検出信号のレベ
ルに応じた直流電圧が出力される。但し、この検波ホー
ルド回路24はオフセット注入回路を有しており、図6
に示すような不感帯を持つ。
【0049】上記検波ホールド回路24の出力は、遅延
素子25により遅延されて加算器26の負入力端子に加
えられ、元のx座標検出信号と合成される。
【0050】図7は、図19に示すようなx座標検出信
号を検波ホールド回路24に入力した際における検波ホ
ールド回路24,遅延素子25および加算器26の夫々
から出力される出力信号を示す。加算器26からの出力
信号は、x座標検出パルスを検出した後は、検波ホール
ド回路24からの出力信号のレベル(すなわち、x座標
検出ピークのレベル)に応じた電圧だけ、後側のノイズ
成分を負電圧の方向に抑圧された信号となる。上記遅延
素子25の出力をデジタル的な制御出力として、X信号
増幅器23の出力をミューティング制御することによっ
ても同等の効果を得ることができる。
【0051】上記加算器26の出力は比較器27の入力
端子に加えられる。比較器27におけるもう一方の入力
には、すでに検波ホールド回路33からの液晶表示極性
反転信号の大きさに比例した閾値電圧が印加されてい
る。したがって比較器27はこの閾値を越えるx座標検
出パルスを検出した場合のみ、正のパルスを有するx座
標信号を出力する。
【0052】上記比較器27から出力されるx座標信号
におけるx座標パルスと比較器30から出力されるy座
標信号におけるy座標パルスとは、検出ペン8のタブレ
ット上の位置が時間位置として反映されたディジタルパ
ルスであるから、制御回路7のx座標検出期間信号cお
よびy座標検出期間信号bの立ち上がりでリセットする
ようなカウンタを用いてx座標信号のx座標パルスある
いはy座標信号のy座標パルスでカウントを停止させる
ような論理回路を使用すれば、x座標パルスあるいはy
座標パルスの時間位置がカウント値として得られ、結果
的に検出ペン8によって指示された液晶パネル1上の位
置を知ることができる。図8にその論理回路の一例を示
す。
【0053】このように、本実施例においては、検出信
号クランプ回路20,表示反転信号クランプ回路32,X
検出信号クランプ回路22およびY座標信号クランプ回
路28によって、検出ペン8の検出電極13に誘起され
た検出信号から液晶表示極性反転パルス,y座標検出パ
ルスおよびx座標検出パルスを分離するようにしてい
る。したがって、検波ホールド回路33には、液晶表示
極性反転パルスを、X信号増幅器23にはx座標検出パ
ルスを、Y信号増幅器29にはy座標検出パルスを夫々
相互に干渉しないように入力できる。
【0054】また、検波ホールド回路33によって液晶
表示極性反転パルスのレベルに応じた直流電圧を得る。
そして、この直流電圧を比較器27,28においてx座
標検出パルスあるいはy座標検出回路の2値化パルスを
得る際の基準電圧とする。その場合、上記液晶表示極性
反転パルスは、検出ペン8の検出電極13をセグメント
電極Xおよびコモン電極Yとの間の距離に応じて変化す
る。したがって上記基準電圧も上記距離に応じて変化す
ることになる。このことは比較器27,28に入力され
る検出信号電圧と基準電圧とは、共に検出ペン8とセグ
メント電極Xおよびコモン電極との間の距離に応じて変
化することを意味し、比較器27,28から出力される
x座標信号およびy座標信号は上記距離に依存しない信
号となる。
【0055】また、x座標検出回路10にx座標検出パ
ルスを検出する検波ホールド回路24,遅延素子25お
よび加算器26を付加して、x座標検出信号に検波ホー
ルド回路24および遅延素子25を通過したx座標検出
信号を加算する。その結果、最も強度の高いx座標検出
パルスを検出すると、その後のノイズ成分を抑圧するこ
とができる。
【0056】<第2実施例>図9は本実施例における表
示一体型タブレット装置における座標検出系を示すブロ
ック図である。但し、図1と同じ構成部品には同じ番号
を付して説明は省略する。検出ペン8に近い側に位置し
ているコモン電極から受ける検出信号のS/Nは非常に
よいために、固定閾値でも十分誤差の少ないy座標パル
スが得られる。したがって、このことを利用すれば第1
実施例における座標検出系の回路規模を簡素化できる。
【0057】但し、以下の点において第1実施例とは異
なる。すなわち、x座標検出信号用の比較器27の基準
としてx座標検出信号よりも発生タイミングの早いy座
標検出パルスのレベルに比例した直流電圧を用いる点で
ある。そのために、本実施例においては、液晶表示極性
反転パルスのレベルに比例した直流電圧を求めるための
表示反転信号クランプ回路32および検波ホールド回路
33を除去して、検波ホールド回路31を追加する。こ
の発明はこれに限定されるものではなく、液晶パネル1
のコモン電極群とセグメント電極群との上下の位置関係
を逆にし、y検出期間とx検出期間の時間的順序を入れ
替えて図9におけるx座標検出系回路とy座標検出系回
路を入れ替えても何等差し支えない。
【0058】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示一体型タブレット装置は、検出制御回路の制御に基
づいて第1走査期間にはセグメント電極群あるいはコモ
ン電極群のうち検出ペン側に位置する上側電極群を走査
し、その際に検出ペンからの出力信号によって上記上側
電極群の電圧変化量を検波回路によって検波保持すると
共に上記電圧変化に応じた基準信号を出力し、上記x座
標検出回路あるいはy座標検出回路のうち下側電極群に
係る座標検出回路は上記基準信号に基づいて上記検出ペ
ンからの出力信号における座標検出パルスを検出するの
で、外部ノイズを受けやすい下側電極に係る座標検出パ
ルスの検出基準を上側電極群走査時の電圧変化量に基づ
いて変更できる。
【0059】したがって、この発明によれば、上記検出
ペンの検出電極とセグメント電極およびコモン電極との
距離の変動に起因する上記検出ペンからの出力信号の変
動を的確に補正して、精度良く座標検出ができる。
【0060】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、表示期間において、検出ペンからの出力信号に
よってセグメント電極およびコモン電極の電圧変化を検
波回路によって検波保持すると共に上記電圧変化に応じ
た基準信号を出力し、x座標検出回路およびy座標検出
回路は上記基準信号に基づいて上記検出ペンからの出力
信号における座標検出パルスを検出するので、x座標検
出回路およびy座標検出回路の両座標検出回路におい
て、上記検出ペンからの出力効果の変動を更に的確に補
正できる。
【0061】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、検波回路によって検出ペンからの出力信号中の
座標検出パルスを検波保持し、さらに遅延回路によって
所定時間遅延し、合成回路によって上記遅延回路からの
検波信号を上記検出ペンからの検出信号とを合成するよ
うにしたので、上記検出信号中における座標検出パルス
のピークより後に続くノイズを抑制でき、座標検出の精
度を高めることもできる。
【0062】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、表示期間,セグメント電極群走査期間およびコ
モン電極群走査期間の夫々に同期する3のクランプ回路
の夫々によって、上記3つの期間における上記検出ペン
からの出力信号を取り込むので、x座標検出回路および
y座標検出回路内における表示電圧反転パルス,x座標
検出パルスおよびy座標検出パルスの相互干渉が防止で
き、座標検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置の座標検
出系における一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示す制御回路から出力される各期間信号
のタイミングチャートである。
【図3】図1における検出信号クランプ回路あるいは表
示反転信号クランプ回路の具体例を示す図である。
【図4】図1における検波ホールド回路としてのピーク
ホールド回路の具体例を示す図である。
【図5】図1における検波ホールド回路としての平均値
検出ホールド回路具体例を示す図である。
【図6】オフセット注入回路を有する検波ホールド回路
の入出力特性を示す図である。
【図7】x座標検出信号に対する走査終了時ノイズ除去
過程における各回路の出力信号波形を示す図である。
【図8】x座標信号およびy座標信号からx座標および
y座標を得る論理回路の説明図である。
【図9】図1とは異なる座標検出系のブロック図であ
る。
【図10】従来の表示一体型タブレット装置のブロック
図である。
【図11】図10に示す表示一体型タブレット装置にお
ける表示期間および座標検出期の一例を示す図である。
【図12】図10に示す表示一体型タブレット装置にお
けるセグメント電極走査信号およびコモン電極走査信号
のタイミングチャートである。
【図13】液晶パネルと検出ペンとの位置関係の説明図
である。
【図14】液晶パネルの等価回路図である。
【図15】図14をさらに簡略化した等価回路図であ
る。
【図16】図15においてセグメント電極走査が1クロ
ック進んだ状態を示す図である。
【図17】図15においてセグメント電極走査開始時の
状態を示す図である。
【図18】図15においてセグメント電極走査終了時の
状態を示す図である。
【図19】x座標検出信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…液晶パネル、 8…検出ペン、2
0…検出信号クランプ回路、 22…X検出信号ク
ランプ回路、24,31,33…検波ホールド回路、25
…遅延素子、26…加算器、 2
7,30…比較器、32…表示反転信号クランプ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀好 宣捷 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 上記検出制御回路は、第1走査期間には上記セグメント
    電極群あるいはコモン電極群のうち上記検出ペン側に位
    置する一方の電極群を走査し、上記第1走査期間に続く
    第2走査期間には他方の電極群を走査するように上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御可能に成
    すと共に、 上記第1走査期間において上記検出ペンからの出力信号
    を受けて上記一方の電極群の電圧変化量を検波保持する
    と共に、上記一方の電極群の電圧変化に応じた基準信号
    を出力する検波回路を備えて、 上記x座標検出回路あるいはy座標検出回路のうち他方
    の電極群に係る座標検出回路は、上記検波回路からの基
    準信号に基づいて上記検出ペンからの出力信号における
    座標検出パルスを検出するようにしたことを特徴とする
    表示一体型タブレット装置。
  2. 【請求項2】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 上記表示期間において上記検出ペンからの出力信号を受
    けて上記セグメント電極群およびコモン電極群の電圧変
    化量を検波保持すると共に、上記セグメント電極群およ
    びコモン電極群の電圧変化に応じた基準信号を出力する
    検波回路を備えて、 上記x座標検出回路およびy座標検出回路は、上記検波
    回路からの基準信号に基づいて上記検出ペンからの出力
    信号における座標検出パルスを検出するようにしたこと
    を特徴とする表示一体型タブレット装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の表示
    一体型タブレット装置において、上記x座標検出回路あ
    るいはy座標検出回路は、 上記検出ペンからの出力信号中の座標検出パルスを検波
    保持すると共に検波信号を出力する検波回路と、 上記検波回路からの検波信号を所定時間遅延させる遅延
    回路と、 上記遅延回路からの検波信号と上記検出ペンからの出力
    信号とを合成する合成回路を備えて、 上記検出信号中の座標検出パルスのピークより後に続く
    ノイズを抑制することを特徴とする表示一体型タブレッ
    ト装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載の表示一体型タブレット装置において、上記x座標
    検出回路およびy座標検出回路は、 上記表示期間,セグメント電極群走査期間あるいはコモ
    ン電極群走査期間に同期して、上記表示期間における上
    記検出ペンからの出力信号,上記セグメント電極群走査
    期間における上記検出ペンからの出力信号あるいは上記
    コモン電極群走査期間における上記検出ペンからの出力
    信号のいずれか異なる一つの出力信号を取り込む3つの
    クランプ回路を有して、 上記検出ペンからの出力信号に時系列に含まれる表示電
    圧反転パルス,x座標検出パルスおよびy座標検出パル
    スにおける上記x座標検出回路およびy座標検出回路内
    での相互干渉を防止することを特徴とする表示一体型タ
    ブレット装置。
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JP2798552B2 (ja) 1998-09-17

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