JP3009933B2 - 表示一体型タブレット - Google Patents
表示一体型タブレットInfo
- Publication number
- JP3009933B2 JP3009933B2 JP3072823A JP7282391A JP3009933B2 JP 3009933 B2 JP3009933 B2 JP 3009933B2 JP 3072823 A JP3072823 A JP 3072823A JP 7282391 A JP7282391 A JP 7282391A JP 3009933 B2 JP3009933 B2 JP 3009933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- display
- electrode group
- scanning
- coordinate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Position Input By Displaying (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレットに関する。
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレットに関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレーと静電誘導型タブレットを組み合わせて、
静電誘導型タブレットへの入力文字や図形が、我々が紙
に筆記用具で書いた感覚で入力され、液晶ディスプレー
に表示されるようにしたものが実用化されている。しか
し、この静電誘導型タブレットは、電極のある部分とな
い部分とでは反射率や透過率が異なるため、表示画面上
で格子状に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因とな
っている。そこで、本発明者は、このような欠点をなく
したタブレットとして、最近、図12に示すような表示
一体型タブレットを提案した。この表示一体型タブレッ
トは、液晶表示の表示電極が位置検出電極を兼ねたもの
で、図13に示すように1フレーム内において位置検出
と表示を時分割で行うようにしたものである。図12に
おいて、液晶パネル1は互いに交差する方向に配列した
コモン電極Y(Y1〜Yn)とセグメント電極X(X1〜Xm)
との間に液晶層を介在させて構成されており、各コモン
電極Yとセグメント電極Xが交差する部分の液晶層が各
画素となっている。つまり、ここではn×mドットの画素
がマトリクス状に配列されていることになる。この表示
一体型タブレットは、上述の液晶ディスプレー上にタブ
レットを置いたものに比べて、格子状の電極パターンが
なくなり見易くなるといった利点のほかに、電極やドラ
イブ回路を兼用しているためコストダウンや小型軽量化
が容易になるといった利点がある。上記コモン電極Yを
駆動するためのコモン駆動回路2と、上記セグメント電
極Xを駆動するためのセグメント駆動回路3は、切り替
え回路4を介して表示制御回路5と位置検出制御回路6
に接続されている。この切り替え回路4は制御回路7に
より制御され、表示期間には表示制御回路5からの出力
を駆動回路2,3に出力し、位置検出期間には位置検出
制御回路6からの出力を駆動回路2,3に出力する。
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレーと静電誘導型タブレットを組み合わせて、
静電誘導型タブレットへの入力文字や図形が、我々が紙
に筆記用具で書いた感覚で入力され、液晶ディスプレー
に表示されるようにしたものが実用化されている。しか
し、この静電誘導型タブレットは、電極のある部分とな
い部分とでは反射率や透過率が異なるため、表示画面上
で格子状に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因とな
っている。そこで、本発明者は、このような欠点をなく
したタブレットとして、最近、図12に示すような表示
一体型タブレットを提案した。この表示一体型タブレッ
トは、液晶表示の表示電極が位置検出電極を兼ねたもの
で、図13に示すように1フレーム内において位置検出
と表示を時分割で行うようにしたものである。図12に
おいて、液晶パネル1は互いに交差する方向に配列した
コモン電極Y(Y1〜Yn)とセグメント電極X(X1〜Xm)
との間に液晶層を介在させて構成されており、各コモン
電極Yとセグメント電極Xが交差する部分の液晶層が各
画素となっている。つまり、ここではn×mドットの画素
がマトリクス状に配列されていることになる。この表示
一体型タブレットは、上述の液晶ディスプレー上にタブ
レットを置いたものに比べて、格子状の電極パターンが
なくなり見易くなるといった利点のほかに、電極やドラ
イブ回路を兼用しているためコストダウンや小型軽量化
が容易になるといった利点がある。上記コモン電極Yを
駆動するためのコモン駆動回路2と、上記セグメント電
極Xを駆動するためのセグメント駆動回路3は、切り替
え回路4を介して表示制御回路5と位置検出制御回路6
に接続されている。この切り替え回路4は制御回路7に
より制御され、表示期間には表示制御回路5からの出力
を駆動回路2,3に出力し、位置検出期間には位置検出
制御回路6からの出力を駆動回路2,3に出力する。
【0003】表示期間には、上記表示制御回路5が、出
力端子SからシフトデータSを、出力端子FRから反転
信号FRを、クロック出力端子CP1からクロックCP
1を、クロック出力端子CP2からクロックCP2を、
データ出力端子D0〜D3から表示データD0〜D3を
それぞれ出力する。クロックCP1は1行分の画素を走
査する走査期間を周期とするクロックであり、切り替え
回路4の出力端子CP10からコモン駆動回路2のクロ
ック入力端子CKとセグメント駆動回路3のラッチパル
ス入力端子LPに入力される。また、シフトデータS
は、各コモン電極Yを指定するためのパルス信号であ
り、切り替え回路4の出力端子S0から出力され、コモ
ン駆動回路2のシフトデータ入力端子D101より上記
クロックCP1と同期して入力される。上記シフトデー
タSのシフトに応じて、そのシフト位置に対応するコモ
ン駆動回路2の出力端子01〜nからコモン電極Yに駆
動信号が出力される。この駆動信号は直流電源回路12
から供給されるバイアスV0〜V5に基づいて生成され
る。クロックCP2は1列分の画素を走査する走査期間
を数分割した期間を周期とするクロックであり、切り替
え回路4の出力端子CP20から出力され、セグメント
駆動回路3のクロック入力端子XCKに入力される。表
示データD0〜D3は切り替え回路4の出力端子Dout
から出力されセグメント駆動回路3の入力端子D0〜D
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに順
次取り込まれる。そして、1行分の画素に対応する表示
データが取り込まれると、上記ラッチパルス入力端子L
Pに入力されるクロックCP1のタイミングでこれらの
表示データがラッチされ、各表示データに対応する駆動
信号がセグメント駆動回路3の出力端子01〜mからセ
グメント電極Xに出力される。この駆動信号も直流電源
回路12から供給されるバイアスV0〜V5に基づいて
作成される。なお、反転信号FRは液晶に印加する電圧
の極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による劣化
を防止するための信号である。上記コモン駆動回路2お
よびセグメント駆動回路3の動作によって、液晶パネル
1の画素はその行順序に従って駆動され、表示データに
対応する画像が液晶パネル1に表示される。
力端子SからシフトデータSを、出力端子FRから反転
信号FRを、クロック出力端子CP1からクロックCP
1を、クロック出力端子CP2からクロックCP2を、
データ出力端子D0〜D3から表示データD0〜D3を
それぞれ出力する。クロックCP1は1行分の画素を走
査する走査期間を周期とするクロックであり、切り替え
回路4の出力端子CP10からコモン駆動回路2のクロ
ック入力端子CKとセグメント駆動回路3のラッチパル
ス入力端子LPに入力される。また、シフトデータS
は、各コモン電極Yを指定するためのパルス信号であ
り、切り替え回路4の出力端子S0から出力され、コモ
ン駆動回路2のシフトデータ入力端子D101より上記
クロックCP1と同期して入力される。上記シフトデー
タSのシフトに応じて、そのシフト位置に対応するコモ
ン駆動回路2の出力端子01〜nからコモン電極Yに駆
動信号が出力される。この駆動信号は直流電源回路12
から供給されるバイアスV0〜V5に基づいて生成され
る。クロックCP2は1列分の画素を走査する走査期間
を数分割した期間を周期とするクロックであり、切り替
え回路4の出力端子CP20から出力され、セグメント
駆動回路3のクロック入力端子XCKに入力される。表
示データD0〜D3は切り替え回路4の出力端子Dout
から出力されセグメント駆動回路3の入力端子D0〜D
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに順
次取り込まれる。そして、1行分の画素に対応する表示
データが取り込まれると、上記ラッチパルス入力端子L
Pに入力されるクロックCP1のタイミングでこれらの
表示データがラッチされ、各表示データに対応する駆動
信号がセグメント駆動回路3の出力端子01〜mからセ
グメント電極Xに出力される。この駆動信号も直流電源
回路12から供給されるバイアスV0〜V5に基づいて
作成される。なお、反転信号FRは液晶に印加する電圧
の極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による劣化
を防止するための信号である。上記コモン駆動回路2お
よびセグメント駆動回路3の動作によって、液晶パネル
1の画素はその行順序に従って駆動され、表示データに
対応する画像が液晶パネル1に表示される。
【0004】一方、位置検出期間には、位置検出制御回
路6が、出力端子SdからシフトデータSdを、出力端子
FRdから反転信号FRdを、クロック出力端子CP1d
からクロックCP1dを、クロック出力端子CP2dから
クロックCP2dを、データ出力端子D0〜D3から駆
動データD0d〜D3dをそれぞれ出力する。クロックC
P1dは1行分のコモン電極を走査する走査期間を周期
とするクロックであり、切り替え回路4の出力端子CP
10からコモン駆動回路2のクロック入力端子CKとセ
グメント駆動回路3のラッチパルス入力端子LPに入力
される。また、シフトデータSdは、各コモン電極Yを
指定するためのパルス信号であり、切り替え回路4の出
力端子S0から出力され、コモン駆動回路2のシフトデ
ータ入力端子D101より上記クロックCP1dと同期
して入力される。上記シフトデータSdのシフトに応じ
て、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子01〜nからコモン電極Yに駆動信号が出力され
る。この駆動信号は直流電源回路12から供給されるバ
イアスV0〜V5に基づいて生成される。クロックCP
2dは1列分のセグメント電極Xを走査する走査期間を
周期とするクロックであり、切り替え回路4の出力端子
CP20dから出力され、セグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。駆動データD0〜D
3は切り替え回路4の出力端子Doutから出力されセグ
メント駆動回路3の入力端子D0〜D3に入力され、セ
グメント駆動回路3内のレジスタに順次取り込まれる。
そして、1行分のセグメント電極Xに対応する駆動デー
タが取り込まれると、上記ラッチパルス入力端子LPに
入力されるクロックCP1dのタイミングでこれらの駆
動データがラッチされ、各駆動データに対応する駆動信
号がセグメント駆動回路3の出力端子01〜mからセグ
メント電極Xに出力される。この駆動信号も直流電源回
路12から供給されるバイアスV0〜V5に基づいて作
成される。なお、反転信号FRdは液晶に印加する電圧
の極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による劣化
を防止するための信号である。
路6が、出力端子SdからシフトデータSdを、出力端子
FRdから反転信号FRdを、クロック出力端子CP1d
からクロックCP1dを、クロック出力端子CP2dから
クロックCP2dを、データ出力端子D0〜D3から駆
動データD0d〜D3dをそれぞれ出力する。クロックC
P1dは1行分のコモン電極を走査する走査期間を周期
とするクロックであり、切り替え回路4の出力端子CP
10からコモン駆動回路2のクロック入力端子CKとセ
グメント駆動回路3のラッチパルス入力端子LPに入力
される。また、シフトデータSdは、各コモン電極Yを
指定するためのパルス信号であり、切り替え回路4の出
力端子S0から出力され、コモン駆動回路2のシフトデ
ータ入力端子D101より上記クロックCP1dと同期
して入力される。上記シフトデータSdのシフトに応じ
て、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子01〜nからコモン電極Yに駆動信号が出力され
る。この駆動信号は直流電源回路12から供給されるバ
イアスV0〜V5に基づいて生成される。クロックCP
2dは1列分のセグメント電極Xを走査する走査期間を
周期とするクロックであり、切り替え回路4の出力端子
CP20dから出力され、セグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。駆動データD0〜D
3は切り替え回路4の出力端子Doutから出力されセグ
メント駆動回路3の入力端子D0〜D3に入力され、セ
グメント駆動回路3内のレジスタに順次取り込まれる。
そして、1行分のセグメント電極Xに対応する駆動デー
タが取り込まれると、上記ラッチパルス入力端子LPに
入力されるクロックCP1dのタイミングでこれらの駆
動データがラッチされ、各駆動データに対応する駆動信
号がセグメント駆動回路3の出力端子01〜mからセグ
メント電極Xに出力される。この駆動信号も直流電源回
路12から供給されるバイアスV0〜V5に基づいて作
成される。なお、反転信号FRdは液晶に印加する電圧
の極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による劣化
を防止するための信号である。
【0005】図14は上記表示一体型タブレットの位置
検出期間における駆動タイミングを示す図である。位置
検出期間はX座標検出期間とそれに続くY座標検出期間
に分かれており、X座標検出期間にはセグメント電極X
に、Y座標検出期間にはコモン電極Yに、それぞれ順
次、パルス電圧信号を印加する。上記パルス電圧信号の
印加により、電極X,Yと位置検出ペン(以下、検出ペ
ンという)8との間の浮遊容量によって検出ペン8に電
圧が誘起される。この検出ペン8の誘起電圧はアンプ9
で増幅され、X座標検出回路10およびY座標検出回路
11に入力される。このX座標検出回路10とY座標検
出回路11は上記アンプ9からの出力信号と制御回路7
からのタイミング信号とに基づいて、上記誘起電圧が最
高値になる迄の時間を検出することにより、それぞれ上
記検出ペン8の指示する位置のX座標とY座標を検出す
る。
検出期間における駆動タイミングを示す図である。位置
検出期間はX座標検出期間とそれに続くY座標検出期間
に分かれており、X座標検出期間にはセグメント電極X
に、Y座標検出期間にはコモン電極Yに、それぞれ順
次、パルス電圧信号を印加する。上記パルス電圧信号の
印加により、電極X,Yと位置検出ペン(以下、検出ペ
ンという)8との間の浮遊容量によって検出ペン8に電
圧が誘起される。この検出ペン8の誘起電圧はアンプ9
で増幅され、X座標検出回路10およびY座標検出回路
11に入力される。このX座標検出回路10とY座標検
出回路11は上記アンプ9からの出力信号と制御回路7
からのタイミング信号とに基づいて、上記誘起電圧が最
高値になる迄の時間を検出することにより、それぞれ上
記検出ペン8の指示する位置のX座標とY座標を検出す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
表示一体型タブレットでは、コモン電極(Y1,..,
Yn)を順次走査して表示を行うが、表示はこの繰り返
しであるため、表示のデューティ比(1フレームの表示
期間に対する1ラインの表示期間の比)は1/nとな
る。nが少ないときにはデューテイ比はあまり小さくな
らないため表示のコントラストは低下しないが、高解像
度表示の場合はnが480またはそれ以上になることも
あり、そのような場合には表示のコントラストが低下す
るという問題がある。表示のデューティ比を大きくする
方式を、上記従来の表示一体型タブレットに適用する
と、図1あるいは図2に示すようになる。これらの図で
は説明を簡単にするためにコモン電極の数を8本にして
いる。図1の方式は、表示画面の上半分Uと下半分L
に、別々のセグメント電極群を設け,これを別々の駆動
回路で駆動するようにしている。すなわち、上半分に設
けた上部セグメント電極群XU(X1U,...,Xm
U)を上部セグメント駆動回路3Uで駆動し、下半分に
設けた下部セグメント電極群XL(X1L,..,Xm
L)を下部セグメント駆動回路3Lで駆動する。一方、
コモン駆動回路は、画面上半分の上部コモン電極(Y1
〜Y4)を駆動する上部コモン駆動回路2Uと,画面下
半分を表示するための下部コモン電極(Y5〜Y8)を
駆動する下部コモン駆動回路2Lとに別れている。上記
表示画面の上半分Uと下半分Lはそれぞれ従来の表示と
同様の方法で駆動される。すなわち、上半分Uについて
は、上部コモン駆動回路2Uにより上部コモン電極(Y
1〜Y4)を順次駆動すると共に、上部セグメント駆動
回路3Uにより上部セグメント電極群XUを駆動する。
また、下半分Lについては、下部コモン駆動回路2Lに
より下部コモン電極(Y5〜Y8)を順次駆動すると共
に、下部セグメント駆動回路3Lにより下部セグメント
電極群XLを駆動する。そして、上記上半分の表示と下
半分の表示を同時に平行して行うようになっている。す
なわち、電極Y1とY5,Y2とY6,Y3とY7,Y
4とY8をそれぞれ同じタイミングで駆動する。従っ
て、表示のデューティ比は従来の倍の2/n(n=8)
となる。図2の方式は電極の構成やセグメント駆動回路
は図1の場合と全く同様であるが、上半分のコモン電極
(Y1〜Y4)と下半分のコモン電極(Y5〜Y8)を
一つのコモン駆動回路2dで同時に駆動するようにして
いる。この場合も図1の場合と同様、従来の倍のデュー
ティ比が得られる。上記図1あるいは図2の様な方式は
電極分割方式又は2画面方式と呼ばれ、上述したように
表示のデューティ比は従来の倍になる。即ち、コモン電
極が400本の場合、図12に示す従来例では表示のデ
ューティ比が1/400であるのに対し、図1または図
2の場合は1/200に改良され、コントラストは向上
する。しかしながら、これらの方式において位置検出を
行う場合に、表示パネルの上半分と下半分を、図12に
おける従来の走査方法で同時に走査した場合には、位置
検出ができないという問題がある。例えば、図2の×印
で示す点P1とP2では、全く同じタイミングで同じ信
号が検出ペンに誘起するため、いずれの位置を指してい
るのか特定することができない。このことは図1の場合
も同様で、同一検出位置が2箇所存在することになり、
タブレットとしての機能をなさないという問題がある。
そこで、この発明の目的は、図1あるいは図2に示すよ
うな構成にすることにより表示のデューティ比を向上さ
せると共に、位置検出も行うことができるようにした表
示一体型タブレットを提供することにある。
表示一体型タブレットでは、コモン電極(Y1,..,
Yn)を順次走査して表示を行うが、表示はこの繰り返
しであるため、表示のデューティ比(1フレームの表示
期間に対する1ラインの表示期間の比)は1/nとな
る。nが少ないときにはデューテイ比はあまり小さくな
らないため表示のコントラストは低下しないが、高解像
度表示の場合はnが480またはそれ以上になることも
あり、そのような場合には表示のコントラストが低下す
るという問題がある。表示のデューティ比を大きくする
方式を、上記従来の表示一体型タブレットに適用する
と、図1あるいは図2に示すようになる。これらの図で
は説明を簡単にするためにコモン電極の数を8本にして
いる。図1の方式は、表示画面の上半分Uと下半分L
に、別々のセグメント電極群を設け,これを別々の駆動
回路で駆動するようにしている。すなわち、上半分に設
けた上部セグメント電極群XU(X1U,...,Xm
U)を上部セグメント駆動回路3Uで駆動し、下半分に
設けた下部セグメント電極群XL(X1L,..,Xm
L)を下部セグメント駆動回路3Lで駆動する。一方、
コモン駆動回路は、画面上半分の上部コモン電極(Y1
〜Y4)を駆動する上部コモン駆動回路2Uと,画面下
半分を表示するための下部コモン電極(Y5〜Y8)を
駆動する下部コモン駆動回路2Lとに別れている。上記
表示画面の上半分Uと下半分Lはそれぞれ従来の表示と
同様の方法で駆動される。すなわち、上半分Uについて
は、上部コモン駆動回路2Uにより上部コモン電極(Y
1〜Y4)を順次駆動すると共に、上部セグメント駆動
回路3Uにより上部セグメント電極群XUを駆動する。
また、下半分Lについては、下部コモン駆動回路2Lに
より下部コモン電極(Y5〜Y8)を順次駆動すると共
に、下部セグメント駆動回路3Lにより下部セグメント
電極群XLを駆動する。そして、上記上半分の表示と下
半分の表示を同時に平行して行うようになっている。す
なわち、電極Y1とY5,Y2とY6,Y3とY7,Y
4とY8をそれぞれ同じタイミングで駆動する。従っ
て、表示のデューティ比は従来の倍の2/n(n=8)
となる。図2の方式は電極の構成やセグメント駆動回路
は図1の場合と全く同様であるが、上半分のコモン電極
(Y1〜Y4)と下半分のコモン電極(Y5〜Y8)を
一つのコモン駆動回路2dで同時に駆動するようにして
いる。この場合も図1の場合と同様、従来の倍のデュー
ティ比が得られる。上記図1あるいは図2の様な方式は
電極分割方式又は2画面方式と呼ばれ、上述したように
表示のデューティ比は従来の倍になる。即ち、コモン電
極が400本の場合、図12に示す従来例では表示のデ
ューティ比が1/400であるのに対し、図1または図
2の場合は1/200に改良され、コントラストは向上
する。しかしながら、これらの方式において位置検出を
行う場合に、表示パネルの上半分と下半分を、図12に
おける従来の走査方法で同時に走査した場合には、位置
検出ができないという問題がある。例えば、図2の×印
で示す点P1とP2では、全く同じタイミングで同じ信
号が検出ペンに誘起するため、いずれの位置を指してい
るのか特定することができない。このことは図1の場合
も同様で、同一検出位置が2箇所存在することになり、
タブレットとしての機能をなさないという問題がある。
そこで、この発明の目的は、図1あるいは図2に示すよ
うな構成にすることにより表示のデューティ比を向上さ
せると共に、位置検出も行うことができるようにした表
示一体型タブレットを提供することにある。
【0007】
【0008】請求項1の表示一体型タブレットは、第1
電極群と第2電極群との間に表示部材を配設し、上記第
1電極群の各電極が表示画面のほぼ中央部にて上部第1
電極と下部第1電極に分れてなる表示手段と、上記上部
第1電極群を駆動する上部第1電極駆動手段と、上記下
部第1電極群を駆動する下部第1電極駆動手段と、上記
第2電極群を駆動する第2電極駆動手段と、表示期間に
上記上部第1電極駆動手段、下部第1電極駆動手段およ
び第2電極駆動手段を制御して表示手段の上半分の表示
と下半分の表示を同時に行う表示制御手段と、位置検出
期間に、上記上部第1電極駆動手段を制御して上記上部
第1電極群にX座標検出のための上部第1電極駆動信号
で順次走査電圧を印加する上記上部第1電極群の走査
と、上記下部第1電極駆動手段を制御して上記下部第1
電極群にX座標検出のための下部第1電極駆動信号で順
次走査電圧を印加する上記下部第1電極群の走査とを互
いに別の期間に行うと共に、上記第2電極駆動手段を制
御してY座標検出のための第2電極駆動信号で上記第2
電極群の表示手段の上半分の部分に順次走査電圧を印加
する走査と上記第2電極群の表示手段の下半分の部分に
順次走査電圧を印加する走査とを同時に平行して行う位
置検出制御手段と、上記上部第1電極群、下部第1電極
群および第2電極群と静電的に結合する位置検出手段
と、上記位置検出手段の出力信号に基づいて、上記位置
検出手段の指示した上記表示手段上の位置の座標を検出
する座標検出手段と、上記表示手段と上記位置検出制御
手段とを交互に切り替える切替手段とを備えて、上記座
標検出手段が、上記上部第1電極群の走査時における上
記位置検出手段の出力信号および走査タイミングと、上
記下部第1電極群の走査時における上記位置検出手段の
出力信号および走査タイミングとから、上記位置検出手
段が上記表示手段の上半分にあるか下半分にあるかを判
断し、その判断結果と上記第2電極群の走査時における
上記位置検出手段の出力信号および走査タイミングとか
ら、その位置検出手段の位置のY座標を検出するように
なっていることを特徴としている。また、請求項2の表
示一体型タブレットは、第1電極群と第2電極群との間
に表示部材を配設し、上記第1電極群の各電極が表示画
面のほぼ中央部にて上部第1電極と下部第1電極に分れ
てなる表示手段と、上記上部第1電極群を駆動する上部
第1電極駆動手段と、上記下部第1電極群を駆動する下
部第1電極駆動手段と、上記第2電極群を駆動する第2
電極駆動手段と、表示期間に上記上部第1電極駆動手
段、下部第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を制
御して表示手段の上半分の表示と下半分の表示を同時に
行う表示制御手段と、位置検出期間に、上記上部第1電
極駆動手段を制御して上記上部第1電極群を順次X座標
検出のための上部第1電極駆動信号で走査し、上記下部
第1電極駆動手段を制御して上記下部第1電極群を順次
X座標検出のための下部第1電極駆動信号で走査し、上
記第2電極駆動手段を制御して上記第2電極群を順次Y
座標検出のための第2電極駆動信号で走査する位置検出
制御手段と、上記上部第1電極群、下部第1電極群およ
び第2電極群と静電的に結合する位置検出手段と、上記
位置検出手段の出力信号に基づいて、上記位置検出手段
の指示した上記表示手段上の位置の座標を検出する座標
検出手段とを備えて、上記位置検出制御手段が、上部第
1電極群の走査と上記下部第1電極群の走査をそれぞれ
互いに位相差を有する上部第1電極駆動信号と下部第1
電極駆動信号により同時に平行して行うと共に、上記第
2電極群の表示手段の上半分の部分の走査と上記第2電
極群の表示手段の下半分の部分の走査を同時に平行して
行うようになっており、上記座標検出手段が、上記上部
第1電極群および下部第1電極群の走査時における上記
位置検出手段の出力信号と上記上部第1電極駆動信号あ
るいは下部第1電極駆動信号との位相差から上記位置検
出手段が上記表示手段の上半分にあるか下半分にあるか
を判断し、その判断結果と上記第2電極群の走査時にお
ける上記位置検出手段の出力信号および走査タイミング
とから、その位置検出手段の位置のY座標を検出するよ
うになっていることを特徴としている。また、請求項3
の表示一体型タブレットは、請求項2の表示一体型タブ
レットにおいて、上部第1電極駆動信号と下部第1電極
駆動信号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波パ
ルス信号であることを特徴としている。また、請求項4
の表示一体型タブレットは、請求項2の表示一体型タブ
レットにおいて、上部第1電極駆動信号と下部第1電極
駆動信号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波正
弦波信号であることを特徴としている。また、請求項5
の表示一体型タブレットは、請求項2の表示一体型タブ
レットにおいて、上部第1電極駆動信号と下部第1電極
駆動信号が互いに位相差を有する単一パルス信号である
ことを特徴としている。
電極群と第2電極群との間に表示部材を配設し、上記第
1電極群の各電極が表示画面のほぼ中央部にて上部第1
電極と下部第1電極に分れてなる表示手段と、上記上部
第1電極群を駆動する上部第1電極駆動手段と、上記下
部第1電極群を駆動する下部第1電極駆動手段と、上記
第2電極群を駆動する第2電極駆動手段と、表示期間に
上記上部第1電極駆動手段、下部第1電極駆動手段およ
び第2電極駆動手段を制御して表示手段の上半分の表示
と下半分の表示を同時に行う表示制御手段と、位置検出
期間に、上記上部第1電極駆動手段を制御して上記上部
第1電極群にX座標検出のための上部第1電極駆動信号
で順次走査電圧を印加する上記上部第1電極群の走査
と、上記下部第1電極駆動手段を制御して上記下部第1
電極群にX座標検出のための下部第1電極駆動信号で順
次走査電圧を印加する上記下部第1電極群の走査とを互
いに別の期間に行うと共に、上記第2電極駆動手段を制
御してY座標検出のための第2電極駆動信号で上記第2
電極群の表示手段の上半分の部分に順次走査電圧を印加
する走査と上記第2電極群の表示手段の下半分の部分に
順次走査電圧を印加する走査とを同時に平行して行う位
置検出制御手段と、上記上部第1電極群、下部第1電極
群および第2電極群と静電的に結合する位置検出手段
と、上記位置検出手段の出力信号に基づいて、上記位置
検出手段の指示した上記表示手段上の位置の座標を検出
する座標検出手段と、上記表示手段と上記位置検出制御
手段とを交互に切り替える切替手段とを備えて、上記座
標検出手段が、上記上部第1電極群の走査時における上
記位置検出手段の出力信号および走査タイミングと、上
記下部第1電極群の走査時における上記位置検出手段の
出力信号および走査タイミングとから、上記位置検出手
段が上記表示手段の上半分にあるか下半分にあるかを判
断し、その判断結果と上記第2電極群の走査時における
上記位置検出手段の出力信号および走査タイミングとか
ら、その位置検出手段の位置のY座標を検出するように
なっていることを特徴としている。また、請求項2の表
示一体型タブレットは、第1電極群と第2電極群との間
に表示部材を配設し、上記第1電極群の各電極が表示画
面のほぼ中央部にて上部第1電極と下部第1電極に分れ
てなる表示手段と、上記上部第1電極群を駆動する上部
第1電極駆動手段と、上記下部第1電極群を駆動する下
部第1電極駆動手段と、上記第2電極群を駆動する第2
電極駆動手段と、表示期間に上記上部第1電極駆動手
段、下部第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を制
御して表示手段の上半分の表示と下半分の表示を同時に
行う表示制御手段と、位置検出期間に、上記上部第1電
極駆動手段を制御して上記上部第1電極群を順次X座標
検出のための上部第1電極駆動信号で走査し、上記下部
第1電極駆動手段を制御して上記下部第1電極群を順次
X座標検出のための下部第1電極駆動信号で走査し、上
記第2電極駆動手段を制御して上記第2電極群を順次Y
座標検出のための第2電極駆動信号で走査する位置検出
制御手段と、上記上部第1電極群、下部第1電極群およ
び第2電極群と静電的に結合する位置検出手段と、上記
位置検出手段の出力信号に基づいて、上記位置検出手段
の指示した上記表示手段上の位置の座標を検出する座標
検出手段とを備えて、上記位置検出制御手段が、上部第
1電極群の走査と上記下部第1電極群の走査をそれぞれ
互いに位相差を有する上部第1電極駆動信号と下部第1
電極駆動信号により同時に平行して行うと共に、上記第
2電極群の表示手段の上半分の部分の走査と上記第2電
極群の表示手段の下半分の部分の走査を同時に平行して
行うようになっており、上記座標検出手段が、上記上部
第1電極群および下部第1電極群の走査時における上記
位置検出手段の出力信号と上記上部第1電極駆動信号あ
るいは下部第1電極駆動信号との位相差から上記位置検
出手段が上記表示手段の上半分にあるか下半分にあるか
を判断し、その判断結果と上記第2電極群の走査時にお
ける上記位置検出手段の出力信号および走査タイミング
とから、その位置検出手段の位置のY座標を検出するよ
うになっていることを特徴としている。また、請求項3
の表示一体型タブレットは、請求項2の表示一体型タブ
レットにおいて、上部第1電極駆動信号と下部第1電極
駆動信号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波パ
ルス信号であることを特徴としている。また、請求項4
の表示一体型タブレットは、請求項2の表示一体型タブ
レットにおいて、上部第1電極駆動信号と下部第1電極
駆動信号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波正
弦波信号であることを特徴としている。また、請求項5
の表示一体型タブレットは、請求項2の表示一体型タブ
レットにおいて、上部第1電極駆動信号と下部第1電極
駆動信号が互いに位相差を有する単一パルス信号である
ことを特徴としている。
【0009】
【0010】上記請求項1の表示一体型タブレットによ
れば、上記切替手段により表示期間に表示を制御する表
示制御手段と位置検出期間に第1,第2電極群を走査す
る位置検出制御手段とを切り替える。上記表示期間に
は、表示制御手段が、上部第1電極駆動手段、下部第1
電極駆動手段および第2電極駆動手段を制御して表示手
段の上半分の表示と下半分の表示を同時に行う。従っ
て、表示手段の上半分と下半分の表示を別々の期間に行
う場合に比べて表示のデューティ比をほぼ2倍にするこ
とができ、高解像度表示における表示のコントラストを
低下させることがない。次に、位置検出期間には、位置
検出制御手段が、上記上部第1電極駆動手段を制御して
上記上部第1電極群を順次X座標検出のための上部第1
電極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動手段を制
御して上記下部第1電極群を順次X座標検出のための下
部第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆動手段を
制御して上記第2電極群を順次Y座標検出のための第2
電極駆動信号で走査する。位置検出手段で表示手段上の
位置を指示すると、この位置検出手段に、上記各駆動信
号に応じた電圧が誘起し、この電圧は座標検出手段に出
力される。座標検出手段は、上記位置検出手段の出力信
号に基づいて、上記位置検出手段の指示した表示手段上
の位置の座標を検出する。上記位置検出制御手段が、上
記上部第1電極群の走査と上記下部第1電極群の走査を
互いに別の期間に行うと共に、上記第2電極群の表示手
段の上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手段の
下半分の部分の走査を同時に平行して行うようになって
おり、上記座標検出手段が、上記上部第1電極群の走査
時における上記位置検出手段の出力信号および走査タイ
ミングと、上記下部第1電極群の走査時における上記位
置検出手段の出力信号および走査タイミングとから、上
記位置検出手段が上記表示手段の上半分にあるか下半分
にあるかを判断し、その判断結果と上記第2電極群の走
査時における上記位置検出手段の出力信号および走査タ
イミングとから、その位置検出手段の位置のY座標を検
出するようになっているので、上記第2電極群の上半分
の各電極とそれに対応する下半分の各電極を接続して、
一つの第2電極駆動手段で駆動するようにでき、第2電
極駆動手段の駆動回路数をほぼ1/2に削減できる。ま
た、上記請求項2の表示一体型タブレットによれば、表
示期間には、表示制御手段が、上部第1電極駆動手段、
下部第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を制御し
て表示手段の上半分の表示と下半分の表示を同時に行
う。従って、表示手段の上半分と下半分の表示を別々の
期間に行う場合に比べて表示のデューティ比をほぼ2倍
にすることができ、高解像度表示における表示のコント
ラストを低下させることがない。次に、位置検出期間に
は、位置検出制御手段が、上記上部第1電極駆動手段を
制御して上記上部第1電極群を順次X座標検出のための
上部第1電極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動
手段を制御して上記下部第1電極群を順次X座標検出の
ための下部第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆
動手段を制御して上記第2電極群を順次Y座標検出のた
めの第2電極駆動信号で走査する。位置検出手段で表示
手段上の位置を指示すると、この位置検出手段に、上記
各駆動信号に応じた電圧が誘起し、この電圧は座標検出
手段に出力される。座標検出手段は、上記位置検出手段
の出力信号に基づいて、上記位置検出手段の指示した表
示手段上の位置の座標を検出する。上記位置検出制御手
段が、上部第1電極群の走査と上記下部第1電極群の走
査をそれぞれ互いに位相差を有する上部第1電極駆動信
号と下部第1電極駆動信号により同時に平行して行うと
共に、上記第2電極群の表示手段の上半分の部分の走査
と上記第2電極群の表示手段の下半分の部分の走査を同
時に平行して行うようになっており、上記座標検出手段
が、上記上部第1電極群および下部第1電極群の走査時
における上記位置検出手段の出力信号と上記上部第1電
極駆動信号あるいは下部第1電極駆動信号との位相差か
ら上記位置検出手段が上記表示手段の上半分にあるか下
半分にあるかを判断し、その判断結果と上記第2電極群
の走査時における上記位置検出手段の出力信号および走
査タイミングとから、その位置検出手段の位置のY座標
を検出するようになっているので、電極走査に要する時
間を短縮できる。また、上記請求項3の表示一体型タブ
レットによれば、請求項2の表示一体型タブレットにお
いて、上記上部第1電極駆動信号と上記下部第1電極駆
動信号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波パル
ス信号であるようにした場合には、上記位置検出手段の
出力を、上記高周波パルス信号の周波数成分を通過帯域
とする狭帯域バンドパスフィルタに通すことにより、外
部ノイズの影響を少なくできる。また、上記請求項4の
表示一体型タブレットによれば、請求項2の表示一体型
タブレットにおいて、上記上部第1電極駆動信号と上記
下部第1電極駆動信号が互いに位相差を有する同一周波
数の高周波正弦波信号であるようにした場合には、上記
高周波パルス信号の場合と同様の効果がある。また、上
記請求項5の表示一体型タブレットによれば、請求項2
の表示一体型タブレットにおいて、上記上部第1電極駆
動信号と下部第1電極駆動信号が互いに位相差を有する
単一パルス信号であるようにした場合には、上記高周波
パルス信号や上記高周波正弦波信号の場合にくらべて位
相差の検出が容易にできる。
れば、上記切替手段により表示期間に表示を制御する表
示制御手段と位置検出期間に第1,第2電極群を走査す
る位置検出制御手段とを切り替える。上記表示期間に
は、表示制御手段が、上部第1電極駆動手段、下部第1
電極駆動手段および第2電極駆動手段を制御して表示手
段の上半分の表示と下半分の表示を同時に行う。従っ
て、表示手段の上半分と下半分の表示を別々の期間に行
う場合に比べて表示のデューティ比をほぼ2倍にするこ
とができ、高解像度表示における表示のコントラストを
低下させることがない。次に、位置検出期間には、位置
検出制御手段が、上記上部第1電極駆動手段を制御して
上記上部第1電極群を順次X座標検出のための上部第1
電極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動手段を制
御して上記下部第1電極群を順次X座標検出のための下
部第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆動手段を
制御して上記第2電極群を順次Y座標検出のための第2
電極駆動信号で走査する。位置検出手段で表示手段上の
位置を指示すると、この位置検出手段に、上記各駆動信
号に応じた電圧が誘起し、この電圧は座標検出手段に出
力される。座標検出手段は、上記位置検出手段の出力信
号に基づいて、上記位置検出手段の指示した表示手段上
の位置の座標を検出する。上記位置検出制御手段が、上
記上部第1電極群の走査と上記下部第1電極群の走査を
互いに別の期間に行うと共に、上記第2電極群の表示手
段の上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手段の
下半分の部分の走査を同時に平行して行うようになって
おり、上記座標検出手段が、上記上部第1電極群の走査
時における上記位置検出手段の出力信号および走査タイ
ミングと、上記下部第1電極群の走査時における上記位
置検出手段の出力信号および走査タイミングとから、上
記位置検出手段が上記表示手段の上半分にあるか下半分
にあるかを判断し、その判断結果と上記第2電極群の走
査時における上記位置検出手段の出力信号および走査タ
イミングとから、その位置検出手段の位置のY座標を検
出するようになっているので、上記第2電極群の上半分
の各電極とそれに対応する下半分の各電極を接続して、
一つの第2電極駆動手段で駆動するようにでき、第2電
極駆動手段の駆動回路数をほぼ1/2に削減できる。ま
た、上記請求項2の表示一体型タブレットによれば、表
示期間には、表示制御手段が、上部第1電極駆動手段、
下部第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を制御し
て表示手段の上半分の表示と下半分の表示を同時に行
う。従って、表示手段の上半分と下半分の表示を別々の
期間に行う場合に比べて表示のデューティ比をほぼ2倍
にすることができ、高解像度表示における表示のコント
ラストを低下させることがない。次に、位置検出期間に
は、位置検出制御手段が、上記上部第1電極駆動手段を
制御して上記上部第1電極群を順次X座標検出のための
上部第1電極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動
手段を制御して上記下部第1電極群を順次X座標検出の
ための下部第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆
動手段を制御して上記第2電極群を順次Y座標検出のた
めの第2電極駆動信号で走査する。位置検出手段で表示
手段上の位置を指示すると、この位置検出手段に、上記
各駆動信号に応じた電圧が誘起し、この電圧は座標検出
手段に出力される。座標検出手段は、上記位置検出手段
の出力信号に基づいて、上記位置検出手段の指示した表
示手段上の位置の座標を検出する。上記位置検出制御手
段が、上部第1電極群の走査と上記下部第1電極群の走
査をそれぞれ互いに位相差を有する上部第1電極駆動信
号と下部第1電極駆動信号により同時に平行して行うと
共に、上記第2電極群の表示手段の上半分の部分の走査
と上記第2電極群の表示手段の下半分の部分の走査を同
時に平行して行うようになっており、上記座標検出手段
が、上記上部第1電極群および下部第1電極群の走査時
における上記位置検出手段の出力信号と上記上部第1電
極駆動信号あるいは下部第1電極駆動信号との位相差か
ら上記位置検出手段が上記表示手段の上半分にあるか下
半分にあるかを判断し、その判断結果と上記第2電極群
の走査時における上記位置検出手段の出力信号および走
査タイミングとから、その位置検出手段の位置のY座標
を検出するようになっているので、電極走査に要する時
間を短縮できる。また、上記請求項3の表示一体型タブ
レットによれば、請求項2の表示一体型タブレットにお
いて、上記上部第1電極駆動信号と上記下部第1電極駆
動信号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波パル
ス信号であるようにした場合には、上記位置検出手段の
出力を、上記高周波パルス信号の周波数成分を通過帯域
とする狭帯域バンドパスフィルタに通すことにより、外
部ノイズの影響を少なくできる。また、上記請求項4の
表示一体型タブレットによれば、請求項2の表示一体型
タブレットにおいて、上記上部第1電極駆動信号と上記
下部第1電極駆動信号が互いに位相差を有する同一周波
数の高周波正弦波信号であるようにした場合には、上記
高周波パルス信号の場合と同様の効果がある。また、上
記請求項5の表示一体型タブレットによれば、請求項2
の表示一体型タブレットにおいて、上記上部第1電極駆
動信号と下部第1電極駆動信号が互いに位相差を有する
単一パルス信号であるようにした場合には、上記高周波
パルス信号や上記高周波正弦波信号の場合にくらべて位
相差の検出が容易にできる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。本実施例の表示一体型タブレットは、図1ま
たは図2に示す構成の表示一体型タブレットであり、こ
れらの図では省略されているが、図12の従来例と同
様、切替手段としての切り替え回路4、表示制御手段と
しての表示制御回路5、位置検出制御手段としての位置
検出制御回路6、制御回路7、位置検出手段としての位
置検出ペン8、アンプ9、X座標検出回路10、Y座標
検出回路11および直流電源回路12を備えている。上
記X座標検出回路10とY座標検出回路11で座標検出
手段を構成している。そして、表示期間においては、い
ずれのタブレット共、従来例のところで述べたように、
表示手段としての表示パネル1Wの上半分の表示と下半
分の表示を同時に並行して行うようになっており、図1
2の従来例に比べて表示のデューティ比を2倍にでき、
コントラストを向上させることができる。そして、位置
検出期間においては、以下の方法で位置検出を行う。な
お、説明を分かりやすくするためにコモン電極の数は8
本にしている。
説明する。本実施例の表示一体型タブレットは、図1ま
たは図2に示す構成の表示一体型タブレットであり、こ
れらの図では省略されているが、図12の従来例と同
様、切替手段としての切り替え回路4、表示制御手段と
しての表示制御回路5、位置検出制御手段としての位置
検出制御回路6、制御回路7、位置検出手段としての位
置検出ペン8、アンプ9、X座標検出回路10、Y座標
検出回路11および直流電源回路12を備えている。上
記X座標検出回路10とY座標検出回路11で座標検出
手段を構成している。そして、表示期間においては、い
ずれのタブレット共、従来例のところで述べたように、
表示手段としての表示パネル1Wの上半分の表示と下半
分の表示を同時に並行して行うようになっており、図1
2の従来例に比べて表示のデューティ比を2倍にでき、
コントラストを向上させることができる。そして、位置
検出期間においては、以下の方法で位置検出を行う。な
お、説明を分かりやすくするためにコモン電極の数は8
本にしている。
【0012】位置検出方法−その1 この方法は図3に示すタイミングで位置検出を行うもの
であり、図1のタブレットに適用できる。まず、X方向
検出期間において、上部第1電極駆動手段としての上部
セグメント駆動回路3U(以下、単に3Uと表す)と下
部第1電極駆動手段としての下部セグメント駆動回路3
L(以下、単に3Lと表す)が、それぞれ上部第1電極
群としての上部セグメント電極群XU(以下、電極XU
と表す)と下部第1電極群としての下部セグメント電極
群XL(以下、電極XLと表す)を同時に走査する。即
ち、X1UとX1L,X2UとX2L,…,XmUとX
mLを同一のタイミングで走査してX方向の位置を検出
する。このX方向の検出に際しては、図3にしめすよう
に電極XU,XLを1本づつ順に走査してもよく、ま
た、電極XU,XLを複数本ずつ走査するようにしても
よい。複数本づつ走査すると、検出ペンに誘起される電
圧が大きくなって検出精度が良くなるという利点や、検
出期間が短くなるという利点がある。次に、Y方向検出
期間に移り、上部コモン駆動回路2U(以下、単に2U
と表す)により上部コモン電極群YU(以下、電極YU
と表す)をY1→Y2→Y3→Y4の順に走査したの
ち、下部コモン駆動回路2L(以下、単に2Lと表す)
により下部コモン電極群YL(以下、電極YLと表す)
をY5→Y6→Y7→Y8の順に走査する。このよう
に、電極YU、YLを、Y1→Y2→‥‥→Y7→Y8
の順に駆動するので、点P1と点P2を別の位置として
検出できる。この方法は図2のタブレットには適用でき
ない。なぜなら、図2のタブレットは電極Y1,Y2,
Y3,Y4と電極Y5,Y6,Y7,Y8がそれぞれ電
気的に接続され、一つのコモン駆動回路2D(以下、単
に2Dと表す)で同時に駆動されるため、点P1と点P
2を同じ位置として検出してしまうためである。
であり、図1のタブレットに適用できる。まず、X方向
検出期間において、上部第1電極駆動手段としての上部
セグメント駆動回路3U(以下、単に3Uと表す)と下
部第1電極駆動手段としての下部セグメント駆動回路3
L(以下、単に3Lと表す)が、それぞれ上部第1電極
群としての上部セグメント電極群XU(以下、電極XU
と表す)と下部第1電極群としての下部セグメント電極
群XL(以下、電極XLと表す)を同時に走査する。即
ち、X1UとX1L,X2UとX2L,…,XmUとX
mLを同一のタイミングで走査してX方向の位置を検出
する。このX方向の検出に際しては、図3にしめすよう
に電極XU,XLを1本づつ順に走査してもよく、ま
た、電極XU,XLを複数本ずつ走査するようにしても
よい。複数本づつ走査すると、検出ペンに誘起される電
圧が大きくなって検出精度が良くなるという利点や、検
出期間が短くなるという利点がある。次に、Y方向検出
期間に移り、上部コモン駆動回路2U(以下、単に2U
と表す)により上部コモン電極群YU(以下、電極YU
と表す)をY1→Y2→Y3→Y4の順に走査したの
ち、下部コモン駆動回路2L(以下、単に2Lと表す)
により下部コモン電極群YL(以下、電極YLと表す)
をY5→Y6→Y7→Y8の順に走査する。このよう
に、電極YU、YLを、Y1→Y2→‥‥→Y7→Y8
の順に駆動するので、点P1と点P2を別の位置として
検出できる。この方法は図2のタブレットには適用でき
ない。なぜなら、図2のタブレットは電極Y1,Y2,
Y3,Y4と電極Y5,Y6,Y7,Y8がそれぞれ電
気的に接続され、一つのコモン駆動回路2D(以下、単
に2Dと表す)で同時に駆動されるため、点P1と点P
2を同じ位置として検出してしまうためである。
【0013】位置検出方法−その2 この方法は図4に示すタイミングで位置検出を行うもの
で、図1のタブレットと図2のタブレットの双方に適用
できる。この方法は、X方向検出期間をX方向上部検出
期間とそれに続くX方向下部検出期間に分け、X方向上
部検出期間においては、3Uが電極XUを順次走査し、
X方向下部検出期間においては、3Lが電極XLを順次
走査する。そして、その後、Y方向検出期間において、
2Dが電極YUと電極YLを順次走査する(図1の場合
には2Uと2Lが同時に平行して走査を行う)。そし
て、その結果より、X座標とY座標を検出する。ここ
で、検出にはX方向上部,X方向下部,Y方向の3ステッ
プで行っているが、その順番及び、印加電圧の極性につ
いての制約は特に無い。図5はこの方法における検出ペ
ンの位置と検出ペンの出力との関係を示したものであ
る。ここで、XU、XL、YU、YLはそれぞれ電極X
U、XL、YU、YLを走査したときの検出ペンの出力
である。図5(a)は検出ペンが表示パネル上半分Uの点
P1にある場合を示す。この場合は、X方向上部検出期
間に3Uが動作して電極XUに順次電圧を印加したとき
は、検出ペンに電圧XUが誘起し、そのタイミングより
X座標が判明すると共に、検出ペンが上半分Uの領域に
あることが判る。引き続いて、X方向下部検出期間に3
Lが動作して電極XLに順次電圧を印加したときは、検
出ペンに電圧が誘起せず、検出信号は得られない。次
に、Y方向検出期間に2D(図1の場合は2Uと2L)が
動作して電極YUと電極YLに順次電圧を印加したとき
は、検出ペンに電圧YUが誘起する。しかし、検出ペン
が下半分Lの点P2にある場合でも検出ペンには同じタ
イミングで同じ電圧が誘起するので、検出ペンの出力か
らだけではY座標が判明しないが、上記電極XUの走査
で検出ペンが上半分Uの領域にあることが判っているの
で、Y座標が点P1であることが判る。図5(e)は検出
ペンが下半分Lの点P2にある場合を示す。この場合
は、X方向上部検出期間には検出ペンからの出力はな
く、X方向下部検出期間に検出ペンからの出力があり、
この出力からX座標を検出できる。Y方向検出期間にお
いては上記(a)の場合と同様に、検出ペンの出力YLか
らだけではY座標の検出ができないが、電極XLの走査
で検出ペンが下半分Lの領域にあることが判っているの
で、Y座標が点P2であることが判る。図5(c)は検出
ペンが表示パネルのほぼ中央部、即ち、電極Y4とY5の
ほぼ中間にある場合を示す。この場合は、検出ペンには
XU,XL,YU,YLが出力される。XUより算出され
るX座標とXLより算出されるX座標とはほぼ一致する
ので、そのX座標をそのまま採用できる。しかし、Y座
標は、YUからはY1,Y5近辺の座標として算出され、
YLからはY4,Y8近辺の座標として算出されるので、
Y座標の判定ができない。しかし、この場合は、YUと
YLのピーク値がほぼ同じであることから、そのピーク
値を検出してほぼ同じであれば、Y座標表示パネルのほ
ぼ中央部であるものとして検知される。図5(b)は検出
ペンの位置が表示パネルの中央部よりやや上方に片寄っ
ている場合を示す。この場合は、検出ペンの各出力のピ
ーク値は、 XUのピーク値>XLのピーク値 YUのピーク値>YLのピーク値 の関係にある。ピーク値がこの様になっている場合に
は、XUより算出したX座標、YUより算出したY座標
がそれぞれ採用される。図5(d)は検出ペンの位置が表
示パネルの中央部よりやや下方に片寄っている場合を示
す。この場合は、(b)とは逆に、検出ペンの各出力のピ
ーク値は、 XUのピーク値<XLのピーク値 YUのピーク値<YLのピーク値 の関係となる。この場合は、XLより算出したX座標、
YLより算出したY座標がそれぞれ採用される。ところ
で、上記(b),(d)の場合には、XUより算出される座
標とXLより算出される座標とは一致するはずであり、
従って、両座標値の平均値を採用してもよい。以上の様
に、X方向走査を上下に分けて走査し、その出力値を比
較することにより、X,Y座標を検出することが出来
る。以上の結果をまとめると図6に示す表の様になる。
尚、この表で、YLより算出するY座標は、パルスの発
生タイミングより算出した値にY座標の上半分の値を加
算したものである。
で、図1のタブレットと図2のタブレットの双方に適用
できる。この方法は、X方向検出期間をX方向上部検出
期間とそれに続くX方向下部検出期間に分け、X方向上
部検出期間においては、3Uが電極XUを順次走査し、
X方向下部検出期間においては、3Lが電極XLを順次
走査する。そして、その後、Y方向検出期間において、
2Dが電極YUと電極YLを順次走査する(図1の場合
には2Uと2Lが同時に平行して走査を行う)。そし
て、その結果より、X座標とY座標を検出する。ここ
で、検出にはX方向上部,X方向下部,Y方向の3ステッ
プで行っているが、その順番及び、印加電圧の極性につ
いての制約は特に無い。図5はこの方法における検出ペ
ンの位置と検出ペンの出力との関係を示したものであ
る。ここで、XU、XL、YU、YLはそれぞれ電極X
U、XL、YU、YLを走査したときの検出ペンの出力
である。図5(a)は検出ペンが表示パネル上半分Uの点
P1にある場合を示す。この場合は、X方向上部検出期
間に3Uが動作して電極XUに順次電圧を印加したとき
は、検出ペンに電圧XUが誘起し、そのタイミングより
X座標が判明すると共に、検出ペンが上半分Uの領域に
あることが判る。引き続いて、X方向下部検出期間に3
Lが動作して電極XLに順次電圧を印加したときは、検
出ペンに電圧が誘起せず、検出信号は得られない。次
に、Y方向検出期間に2D(図1の場合は2Uと2L)が
動作して電極YUと電極YLに順次電圧を印加したとき
は、検出ペンに電圧YUが誘起する。しかし、検出ペン
が下半分Lの点P2にある場合でも検出ペンには同じタ
イミングで同じ電圧が誘起するので、検出ペンの出力か
らだけではY座標が判明しないが、上記電極XUの走査
で検出ペンが上半分Uの領域にあることが判っているの
で、Y座標が点P1であることが判る。図5(e)は検出
ペンが下半分Lの点P2にある場合を示す。この場合
は、X方向上部検出期間には検出ペンからの出力はな
く、X方向下部検出期間に検出ペンからの出力があり、
この出力からX座標を検出できる。Y方向検出期間にお
いては上記(a)の場合と同様に、検出ペンの出力YLか
らだけではY座標の検出ができないが、電極XLの走査
で検出ペンが下半分Lの領域にあることが判っているの
で、Y座標が点P2であることが判る。図5(c)は検出
ペンが表示パネルのほぼ中央部、即ち、電極Y4とY5の
ほぼ中間にある場合を示す。この場合は、検出ペンには
XU,XL,YU,YLが出力される。XUより算出され
るX座標とXLより算出されるX座標とはほぼ一致する
ので、そのX座標をそのまま採用できる。しかし、Y座
標は、YUからはY1,Y5近辺の座標として算出され、
YLからはY4,Y8近辺の座標として算出されるので、
Y座標の判定ができない。しかし、この場合は、YUと
YLのピーク値がほぼ同じであることから、そのピーク
値を検出してほぼ同じであれば、Y座標表示パネルのほ
ぼ中央部であるものとして検知される。図5(b)は検出
ペンの位置が表示パネルの中央部よりやや上方に片寄っ
ている場合を示す。この場合は、検出ペンの各出力のピ
ーク値は、 XUのピーク値>XLのピーク値 YUのピーク値>YLのピーク値 の関係にある。ピーク値がこの様になっている場合に
は、XUより算出したX座標、YUより算出したY座標
がそれぞれ採用される。図5(d)は検出ペンの位置が表
示パネルの中央部よりやや下方に片寄っている場合を示
す。この場合は、(b)とは逆に、検出ペンの各出力のピ
ーク値は、 XUのピーク値<XLのピーク値 YUのピーク値<YLのピーク値 の関係となる。この場合は、XLより算出したX座標、
YLより算出したY座標がそれぞれ採用される。ところ
で、上記(b),(d)の場合には、XUより算出される座
標とXLより算出される座標とは一致するはずであり、
従って、両座標値の平均値を採用してもよい。以上の様
に、X方向走査を上下に分けて走査し、その出力値を比
較することにより、X,Y座標を検出することが出来
る。以上の結果をまとめると図6に示す表の様になる。
尚、この表で、YLより算出するY座標は、パルスの発
生タイミングより算出した値にY座標の上半分の値を加
算したものである。
【0014】位置検出方法−その3 この方法は、図7に示すように、走査パルスは単発パル
スでなく高い周波数fのパルス群で構成され、図1のタ
ブレットと図2のタブレットの双方に適用可能である。
X方向検出とY方向検出とは同じ周波数のパルス群によ
り行われる。また、3Uと3Lとは同じタイミングで走
査するが、図8に示すように、電極XaU(a=1〜m)
に印加するパルス群XaUに対し、電極XaL(a=1〜
m)に印加するパルス群XaLはtdだけ遅れている。td
には特に制約はないがT/4(T=1/f)程度が選ばれ
る。又、XaUがXaLより遅れていても良い。tdだけ遅
れた周期Tの2組のパルスは、周知の技術により容易に
生成可能であるので、ここでは説明を省略する。この方
法では、検出ペンの出力を周波数fを選択的に増巾する
バンドパスフィルター特性のあるアンプを通過させる。
例えば周波数fのセラミックフィルターが適当である。
従って、このアンプを通過したのちの波形は図8のよう
なパルス波ではなく、高調波成分がとれた正弦波になっ
ている。図9(a)は、3U,3Lの動作によりX方向走
査をした場合に於ける検出ペンの誘起電圧を上記フィル
ター特性の有るアンプで増巾した後の波形である。この
アンプの出力を整流検波することにより(b)の出力が得
られ、この出力の発生タイミング及び波形により、X方
向の座標を検知することが出来る。また、Y方向検出は
図7に示すように表示パネルの上半分Uと下半分Lを同
時に平行して行うので、X方向走査時に検出ペンが上半
分Uにあるか下半分Lにあるかを検知する必要がある。
以下に、その方法を述べる。図9(c)は(a)の波形をコ
ンパレーターによりP−Qレベルで切り出したものであ
る。又、(d)は図8のXaUの波形の基本になっている
周波数fのパルスである。(e)は(c)と(d)のANDに
よって得られた出力波であるが、(e)のパルス巾tpは、
(c)と(d)との位相を示すものであって、(d)と(e)と
の位相が一致している場合にはT/2となり、図8のX
aLの様にtdだけずれている場合はtp=(T/2−td)と
なる。したがって、tpの値よりペンが上半分Uにあるか
下半分Lにあるかが容易に判断できる。又、上下電極群
の中央部近辺の位相ずれは、上半分の場合の位相ずれと
下半分の場合の位相ずれのほぼ中間であり、これより上
部に検出ペンを移すと徐々に位相のずれは減少し、中央
部より10mm程度離れると、上半分の値と完全に一致す
る。又、中央部より下部にペンが有る場合も同様であ
る。この様にして、X方向の走査を3U,3Lで行うこ
とにより、X座標を検知すると共に検出電圧の高周波成
分の位相差、即ち、tpより、ペンの位置が上半分,下半
分,中央部いずれの領域に有るかを知ることが出来る。
したがって、図7に示す走査で2Dを動作させて、Y方
向の検知を行うが、これによって得られるY座標は上下
に2点づつ検知されてしまうが、X方向検知で、いずれ
の領域にペンが有るかあらかじめ判っているので、正確
な位置を特定することが出来る。Y方向の走査では図3
または図4に示す様な単一パルスを用いても良いが、以
下の理由により、図7の様な高周波パルスで実施する方
が望ましい。第1の理由は、走査電極と検出ペンとの容
量結合により信号を読み取るが、走査電極の電圧を図7
の様に高周波化することにより、走査電極と検出ペンと
のインピーダンスが低くなり、従って検出電圧が高くな
り、S/N比が改良されると共に後の処理も容易になる
ためである。第2の理由は、外部ノイズによる誤動作が
少なくなる点である。検出ペンの先端は高いインピーダ
ンスにしている為、走査電極ばかりでなく、衣類等に接
触した場合、そこの帯電電位により誤動作することが有
るが、上記フィルター特性を有するアンプにより、ノイ
ズ分が除去されるからである。
スでなく高い周波数fのパルス群で構成され、図1のタ
ブレットと図2のタブレットの双方に適用可能である。
X方向検出とY方向検出とは同じ周波数のパルス群によ
り行われる。また、3Uと3Lとは同じタイミングで走
査するが、図8に示すように、電極XaU(a=1〜m)
に印加するパルス群XaUに対し、電極XaL(a=1〜
m)に印加するパルス群XaLはtdだけ遅れている。td
には特に制約はないがT/4(T=1/f)程度が選ばれ
る。又、XaUがXaLより遅れていても良い。tdだけ遅
れた周期Tの2組のパルスは、周知の技術により容易に
生成可能であるので、ここでは説明を省略する。この方
法では、検出ペンの出力を周波数fを選択的に増巾する
バンドパスフィルター特性のあるアンプを通過させる。
例えば周波数fのセラミックフィルターが適当である。
従って、このアンプを通過したのちの波形は図8のよう
なパルス波ではなく、高調波成分がとれた正弦波になっ
ている。図9(a)は、3U,3Lの動作によりX方向走
査をした場合に於ける検出ペンの誘起電圧を上記フィル
ター特性の有るアンプで増巾した後の波形である。この
アンプの出力を整流検波することにより(b)の出力が得
られ、この出力の発生タイミング及び波形により、X方
向の座標を検知することが出来る。また、Y方向検出は
図7に示すように表示パネルの上半分Uと下半分Lを同
時に平行して行うので、X方向走査時に検出ペンが上半
分Uにあるか下半分Lにあるかを検知する必要がある。
以下に、その方法を述べる。図9(c)は(a)の波形をコ
ンパレーターによりP−Qレベルで切り出したものであ
る。又、(d)は図8のXaUの波形の基本になっている
周波数fのパルスである。(e)は(c)と(d)のANDに
よって得られた出力波であるが、(e)のパルス巾tpは、
(c)と(d)との位相を示すものであって、(d)と(e)と
の位相が一致している場合にはT/2となり、図8のX
aLの様にtdだけずれている場合はtp=(T/2−td)と
なる。したがって、tpの値よりペンが上半分Uにあるか
下半分Lにあるかが容易に判断できる。又、上下電極群
の中央部近辺の位相ずれは、上半分の場合の位相ずれと
下半分の場合の位相ずれのほぼ中間であり、これより上
部に検出ペンを移すと徐々に位相のずれは減少し、中央
部より10mm程度離れると、上半分の値と完全に一致す
る。又、中央部より下部にペンが有る場合も同様であ
る。この様にして、X方向の走査を3U,3Lで行うこ
とにより、X座標を検知すると共に検出電圧の高周波成
分の位相差、即ち、tpより、ペンの位置が上半分,下半
分,中央部いずれの領域に有るかを知ることが出来る。
したがって、図7に示す走査で2Dを動作させて、Y方
向の検知を行うが、これによって得られるY座標は上下
に2点づつ検知されてしまうが、X方向検知で、いずれ
の領域にペンが有るかあらかじめ判っているので、正確
な位置を特定することが出来る。Y方向の走査では図3
または図4に示す様な単一パルスを用いても良いが、以
下の理由により、図7の様な高周波パルスで実施する方
が望ましい。第1の理由は、走査電極と検出ペンとの容
量結合により信号を読み取るが、走査電極の電圧を図7
の様に高周波化することにより、走査電極と検出ペンと
のインピーダンスが低くなり、従って検出電圧が高くな
り、S/N比が改良されると共に後の処理も容易になる
ためである。第2の理由は、外部ノイズによる誤動作が
少なくなる点である。検出ペンの先端は高いインピーダ
ンスにしている為、走査電極ばかりでなく、衣類等に接
触した場合、そこの帯電電位により誤動作することが有
るが、上記フィルター特性を有するアンプにより、ノイ
ズ分が除去されるからである。
【0015】位置検出方法−その4 この方法は、図10に示すように、図7に示す高周波パ
ルスの代わりに高周波正弦波を用いたものである。位置
検出の方法は“位置検出方法−その3”に述べた方法と
ほとんど同じである。しかし、この方法においては、更
に他の特長が得られる。その第1は、当方式は位置検出
走査の為に液晶に直流電界が全くかからない点である。
液晶に直流電界がかかると電気分界を起こし、劣化す
る。したがって、表示期間中は、電圧の極性を切り替え
ながら表示するが、タブレットとして、座標検知する為
の走査ではむづかしい。当方式の様にACで走査すれ
ば、全くその種の問題が無い。第2の特長は、走査電圧
を高くすることが出来る点である。位置検出の場合には
電極に印加する電圧は液晶が動作するしきい値電圧より
も低い値に設定する必要があるが、このしきい値電圧は
印加する電圧の周波数が高いほど高くなる特性にある。
従って、走査電圧の周波数を高くすることによってその
電圧を高くすることができるのである。
ルスの代わりに高周波正弦波を用いたものである。位置
検出の方法は“位置検出方法−その3”に述べた方法と
ほとんど同じである。しかし、この方法においては、更
に他の特長が得られる。その第1は、当方式は位置検出
走査の為に液晶に直流電界が全くかからない点である。
液晶に直流電界がかかると電気分界を起こし、劣化す
る。したがって、表示期間中は、電圧の極性を切り替え
ながら表示するが、タブレットとして、座標検知する為
の走査ではむづかしい。当方式の様にACで走査すれ
ば、全くその種の問題が無い。第2の特長は、走査電圧
を高くすることが出来る点である。位置検出の場合には
電極に印加する電圧は液晶が動作するしきい値電圧より
も低い値に設定する必要があるが、このしきい値電圧は
印加する電圧の周波数が高いほど高くなる特性にある。
従って、走査電圧の周波数を高くすることによってその
電圧を高くすることができるのである。
【0016】位置検出方法−その5 図11はこの検出方法を説明する為のタイミングチャー
トである。この方法は、3Uによる上半分の走査と3L
による下半分の走査は同一期間に行われるが、両回路の
走査に於けるスタート時間をtsだけずらしている。この
様な方法で走査すると、検出ペンに誘起される電圧のタ
イミング又は誘起されるパルスの巾が異なる為、きわめ
て容易に位置検知が出来る。検出ペンが上半分Uと下半
分Lの中央部分割部よりほぼ5mm以上離れた上半分ある
いは下半分に有る場合は、図11に示すX方向検出タイ
ミングの遅れから、X方向走査時に検出ペンが上下いず
れに有るかを特定でき、Y方向の走査でP1,P2を特定
することが出来る。次に、検出ペンの位置がほぼ中央部
に有る場合は、上半分と下半分、即ち、3Uによる走査
と3Lによる走査の双方より誘導を受けるので、誘導パ
ルスの巾は上半分及び下半分だけからの誘起電圧より広
くなるので、きわめて容易に中央部に検出ペンが有るこ
とが検知されるから、2DによるY方向走査に於けるY
方向座標がP1,P2いずれであるかをきわめて容易に検
知することが出来る。なお、図11では下半分の走査を
tsだけ遅らせているが、これに限定されるものでなく、
上半分が遅れていても良い。
トである。この方法は、3Uによる上半分の走査と3L
による下半分の走査は同一期間に行われるが、両回路の
走査に於けるスタート時間をtsだけずらしている。この
様な方法で走査すると、検出ペンに誘起される電圧のタ
イミング又は誘起されるパルスの巾が異なる為、きわめ
て容易に位置検知が出来る。検出ペンが上半分Uと下半
分Lの中央部分割部よりほぼ5mm以上離れた上半分ある
いは下半分に有る場合は、図11に示すX方向検出タイ
ミングの遅れから、X方向走査時に検出ペンが上下いず
れに有るかを特定でき、Y方向の走査でP1,P2を特定
することが出来る。次に、検出ペンの位置がほぼ中央部
に有る場合は、上半分と下半分、即ち、3Uによる走査
と3Lによる走査の双方より誘導を受けるので、誘導パ
ルスの巾は上半分及び下半分だけからの誘起電圧より広
くなるので、きわめて容易に中央部に検出ペンが有るこ
とが検知されるから、2DによるY方向走査に於けるY
方向座標がP1,P2いずれであるかをきわめて容易に検
知することが出来る。なお、図11では下半分の走査を
tsだけ遅らせているが、これに限定されるものでなく、
上半分が遅れていても良い。
【0017】このように、〜に示すいずれかの方法
によって位置検出を行うことにより、従来例よりも表示
のデューティ比がほぼ2倍に改良された表示一体型タブ
レットを実現でき、高解像度表示における表示のコント
ラストを低下させることがない。なお、上記実施例では
液晶表示パネルを例として説明したが、液晶表示パネル
に限定されるものでなく、EL表示パネルにも適用でき
る。
によって位置検出を行うことにより、従来例よりも表示
のデューティ比がほぼ2倍に改良された表示一体型タブ
レットを実現でき、高解像度表示における表示のコント
ラストを低下させることがない。なお、上記実施例では
液晶表示パネルを例として説明したが、液晶表示パネル
に限定されるものでなく、EL表示パネルにも適用でき
る。
【0018】
【0019】
【0020】以上より明らかなように、請求項1の表示
一体型タブレットは、表示期間には、表示制御手段が、
上部第1電極駆動手段、下部第1電極駆動手段および第
2電極駆動手段を制御して表示手段の上半分の表示と下
半分の表示を同時に行ない、位置検出期間には、位置検
出制御手段が、上記上部第1電極駆動手段を制御して上
記上部第1電極群を順次X座標検出のための上部第1電
極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動手段を制御
して上記下部第1電極群を順次X座標検出のための下部
第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆動手段を制
御して上記第2電極群を順次Y座標検出のための第2電
極駆動信号で走査し、座標検出手段が、上記各電極群と
静電的に結合する位置検出ペンの出力信号に基づいて、
上記位置検出ペンの指示した表示手段上の位置の座標を
検出するようになっているので、表示手段の上半分と下
半分の表示を別々の期間に行う場合に比べて表示のデュ
ーティ比をほぼ2倍にすることができ、高解像度表示に
おける表示のコントラストを低下させることなく、位置
検出が可能であると共に、上記位置検出制御手段が、上
記上部第1電極群の走査と上記下部第1電極群の走査を
互いに別の期間に行うと共に、上記第2電極群の表示手
段の上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手段の
下半分の部分の走査を同時に平行して行うようになって
おり、上記座標検出手段が、上記上部第1電極群の走査
時における上記位置検出ペンの出力信号および走査タイ
ミングと、上記下部第1電極群の走査時における上記位
置検出ペンの出力信号および走査タイミングとから、上
記位置検出ペンが上記表示手段の上半分にあるか下半分
にあるかを判断し、その判断結果と上記第2電極群の走
査時における上記位置検出ペンの出力信号および走査タ
イミングとから、その位置検出ペンの位置のY座標を検
出するようになっているようにすることにより、上記第
2電極群の上半分の各電極とそれに対応する下半分の各
電極を接続して、一つの第2電極駆動手段で駆動するよ
うにできるので、第2電極駆動手段の駆動回路数をほぼ
1/2に削減できる。
一体型タブレットは、表示期間には、表示制御手段が、
上部第1電極駆動手段、下部第1電極駆動手段および第
2電極駆動手段を制御して表示手段の上半分の表示と下
半分の表示を同時に行ない、位置検出期間には、位置検
出制御手段が、上記上部第1電極駆動手段を制御して上
記上部第1電極群を順次X座標検出のための上部第1電
極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動手段を制御
して上記下部第1電極群を順次X座標検出のための下部
第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆動手段を制
御して上記第2電極群を順次Y座標検出のための第2電
極駆動信号で走査し、座標検出手段が、上記各電極群と
静電的に結合する位置検出ペンの出力信号に基づいて、
上記位置検出ペンの指示した表示手段上の位置の座標を
検出するようになっているので、表示手段の上半分と下
半分の表示を別々の期間に行う場合に比べて表示のデュ
ーティ比をほぼ2倍にすることができ、高解像度表示に
おける表示のコントラストを低下させることなく、位置
検出が可能であると共に、上記位置検出制御手段が、上
記上部第1電極群の走査と上記下部第1電極群の走査を
互いに別の期間に行うと共に、上記第2電極群の表示手
段の上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手段の
下半分の部分の走査を同時に平行して行うようになって
おり、上記座標検出手段が、上記上部第1電極群の走査
時における上記位置検出ペンの出力信号および走査タイ
ミングと、上記下部第1電極群の走査時における上記位
置検出ペンの出力信号および走査タイミングとから、上
記位置検出ペンが上記表示手段の上半分にあるか下半分
にあるかを判断し、その判断結果と上記第2電極群の走
査時における上記位置検出ペンの出力信号および走査タ
イミングとから、その位置検出ペンの位置のY座標を検
出するようになっているようにすることにより、上記第
2電極群の上半分の各電極とそれに対応する下半分の各
電極を接続して、一つの第2電極駆動手段で駆動するよ
うにできるので、第2電極駆動手段の駆動回路数をほぼ
1/2に削減できる。
【0021】また、請求項2の表示一体型タブレット
は、表示期間には、表示制御手段が、上部第1電極駆動
手段、下部第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を
制御して表示手段の上半分の表示と下半分の表示を同時
に行ない、位置検出期間には、位置検出制御手段が、上
記上部第1電極駆動手段を制御して上記上部第1電極群
を順次X座標検出のための上部第1電極駆動信号で走査
し、上記下部第1電極駆動手段を制御して上記下部第1
電極群を順次X座標検出のための下部第1電極駆動信号
で走査し、上記第2電極駆動手段を制御して上記第2電
極群を順次Y座標検出のための第2電極駆動信号で走査
し、座標検出手段が、上記各電極群と静電的に結合する
位置検出ペンの出力信号に基づいて、上記位置検出ペン
の指示した表示手段上の位置の座標を検出するようにな
っているので、表示手段の上半分と下半分の表示を別々
の期間に行う場合に比べて表示のデューティ比をほぼ2
倍にすることができ、高解像度表示における表示のコン
トラストを低下させることなく、位置検出が可能である
と共に、上記位置検出制御手段が、上部第1電極群の走
査と上記下部第1電極群の走査をそれぞれ互いに位相差
を有する上部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信号
により同時に平行して行うと共に、上記第2電極群の表
示手段の上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手
段の下半分の部分の走査を同時に平行して行うようにな
っており、上記座標検出手段が、上記上部第1電極群お
よび下部第1電極群の走査時における上記位置検出ペン
の出力信号と上記上部第1電極駆動信号あるいは下部第
1電極駆動信号との位相差から上記位置検出ペンが上記
表示手段の上半分にあるか下半分にあるかを判断し、そ
の判断結果と上記第2電極群の走査時における上記位置
検出ペンの出力信号および走査タイミングとから、その
位置検出ペンの位置のY座標を検出するようになってい
るようにすることにより、電極走査に要する時間を短縮
できる。
は、表示期間には、表示制御手段が、上部第1電極駆動
手段、下部第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を
制御して表示手段の上半分の表示と下半分の表示を同時
に行ない、位置検出期間には、位置検出制御手段が、上
記上部第1電極駆動手段を制御して上記上部第1電極群
を順次X座標検出のための上部第1電極駆動信号で走査
し、上記下部第1電極駆動手段を制御して上記下部第1
電極群を順次X座標検出のための下部第1電極駆動信号
で走査し、上記第2電極駆動手段を制御して上記第2電
極群を順次Y座標検出のための第2電極駆動信号で走査
し、座標検出手段が、上記各電極群と静電的に結合する
位置検出ペンの出力信号に基づいて、上記位置検出ペン
の指示した表示手段上の位置の座標を検出するようにな
っているので、表示手段の上半分と下半分の表示を別々
の期間に行う場合に比べて表示のデューティ比をほぼ2
倍にすることができ、高解像度表示における表示のコン
トラストを低下させることなく、位置検出が可能である
と共に、上記位置検出制御手段が、上部第1電極群の走
査と上記下部第1電極群の走査をそれぞれ互いに位相差
を有する上部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信号
により同時に平行して行うと共に、上記第2電極群の表
示手段の上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手
段の下半分の部分の走査を同時に平行して行うようにな
っており、上記座標検出手段が、上記上部第1電極群お
よび下部第1電極群の走査時における上記位置検出ペン
の出力信号と上記上部第1電極駆動信号あるいは下部第
1電極駆動信号との位相差から上記位置検出ペンが上記
表示手段の上半分にあるか下半分にあるかを判断し、そ
の判断結果と上記第2電極群の走査時における上記位置
検出ペンの出力信号および走査タイミングとから、その
位置検出ペンの位置のY座標を検出するようになってい
るようにすることにより、電極走査に要する時間を短縮
できる。
【0022】また、請求項3の表示一体型タブレット
は、請求項2の表示一体型タブレットにおいて、上記上
部第1電極駆動信号と上記下部第1電極駆動信号が互い
に位相差を有する同一周波数の高周波パルス信号である
ようにし、上記位置検出ペンの出力を、上記高周波パル
ス信号の周波数成分を通過帯域とする狭帯域バンドパス
フィルタに通すことにより、外部ノイズの影響を少なく
できる。また、請求項4の表示一体型タブレットは、請
求項2の表示一体型タブレットにおいて、上記上部第1
電極駆動信号と上記下部第1電極駆動信号が互いに位相
差を有する同一周波数の高周波正弦波信号であるように
し、上記位置検出ペンの出力を、上記高周波正弦波信号
の周波数成分を通過帯域とする狭帯域バンドパスフィル
タに通すことにより、外部ノイズの影響を少なくでき
る。
は、請求項2の表示一体型タブレットにおいて、上記上
部第1電極駆動信号と上記下部第1電極駆動信号が互い
に位相差を有する同一周波数の高周波パルス信号である
ようにし、上記位置検出ペンの出力を、上記高周波パル
ス信号の周波数成分を通過帯域とする狭帯域バンドパス
フィルタに通すことにより、外部ノイズの影響を少なく
できる。また、請求項4の表示一体型タブレットは、請
求項2の表示一体型タブレットにおいて、上記上部第1
電極駆動信号と上記下部第1電極駆動信号が互いに位相
差を有する同一周波数の高周波正弦波信号であるように
し、上記位置検出ペンの出力を、上記高周波正弦波信号
の周波数成分を通過帯域とする狭帯域バンドパスフィル
タに通すことにより、外部ノイズの影響を少なくでき
る。
【0023】また、請求項5の表示一体型タブレット
は、請求項2の表示一体型タブレットにおいて、上記上
部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信号が互いに位
相差を有する単一パルス信号であるようにすることによ
り、上記高周波パルス信号や上記高周波正弦波信号の場
合にくらべて位相差の検出が容易にできる。
は、請求項2の表示一体型タブレットにおいて、上記上
部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信号が互いに位
相差を有する単一パルス信号であるようにすることによ
り、上記高周波パルス信号や上記高周波正弦波信号の場
合にくらべて位相差の検出が容易にできる。
【図1】 この発明の一実施例の回路図である。
【図2】 この発明の他の実施例の回路図である。
【図3】 この発明の実施例における位置検出方法(そ
の1)のタイミング図である。
の1)のタイミング図である。
【図4】 位置検出方法(その2)のタイミング図であ
る。
る。
【図5】 位置検出方法(その2)における検出ペンの位
置とその出力波形との関係を示す図である。
置とその出力波形との関係を示す図である。
【図6】 位置検出方法(その2)をまとめた表を示す図
である。
である。
【図7】 位置検出方法(その3)のタイミング図であ
る。
る。
【図8】 その場合の互いに位相差を有する二つの高周
波パルスを示す図である。
波パルスを示す図である。
【図9】 位置検出方法(その3)を説明する図である。
【図10】 位置検出方法(その4)のタイミング図であ
る。
る。
【図11】 位置検出方法(その5)のタイミング図であ
る。
る。
【図12】 従来例の回路図である。
【図13】 上記従来例におけるフレーム構成を示す図
である。
である。
【図14】 上記従来例における位置検出タイミング図
である。
である。
1w…液晶パネル、2U,2L,2D…コモン駆動回路、
3U…上部セグメント駆動回路、3L…下部セグメント
駆動回路、X1U,・・・,XmU…上部セグメント電極、X1
L,・・・,XmL…下部セグメント電極、Y1〜Y8…コモン
電極。
3U…上部セグメント駆動回路、3L…下部セグメント
駆動回路、X1U,・・・,XmU…上部セグメント電極、X1
L,・・・,XmL…下部セグメント電極、Y1〜Y8…コモン
電極。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1電極群と第2電極群との間に表示部
材を配設し、上記第1電極群の各電極が表示画面のほぼ
中央部にて上部第1電極と下部第1電極に分れてなる表
示手段と、 上記上部第1電極群を駆動する上部第1電極駆動手段
と、 上記下部第1電極群を駆動する下部第1電極駆動手段
と、 上記第2電極群を駆動する第2電極駆動手段と、 表示期間に上記上部第1電極駆動手段、下部第1電極駆
動手段および第2電極駆動手段を制御して表示手段の上
半分の表示と下半分の表示を同時に行う表示制御手段
と、 位置検出期間に、上記上部第1電極駆動手段を制御して
上記上部第1電極群にX座標検出のための上部第1電極
駆動信号で順次走査電圧を印加する上記上部第1電極群
の走査と、上記下部第1電極駆動手段を制御して上記下
部第1電極群にX座標検出のための下部第1電極駆動信
号で順次走査電圧を印加する上記下部第1電極群の走査
とを互いに別の期間に行うと共に、上記第2電極駆動手
段を制御してY座標検出のための第2電極駆動信号で上
記第2電極群の表示手段の上半分の部分に順次走査電圧
を印加する走査と上記第2電極群の表示手段の下半分の
部分に順次走査電圧を印加する走査とを同時に平行し
て、かつ、上記上部第1電極群の走査と上記下部第1電
極群の走査の期間と異なる期間に行う位置検出制御手段
と、 上記上部第1電極群、下部第1電極群および第2電極群
と静電的に結合する位置検出手段と、 上記位置検出手段の出力信号に基づいて、上記位置検出
手段の指示した上記表示手段上の位置の座標を検出する
座標検出手段と、 上記表示制御手段と上記位置検出制御手段とを交互に切
り替える切替手段とを備えて、 上記座標検出手段が、上記上部第1電極群の走査時にお
ける上記位置検出手段の出力信号および走査タイミング
と、上記下部第1電極群の走査時における上記位置検出
手段の出力信号および走査タイミングとから、上記位置
検出手段が上記 表示手段の上半分にあるか下半分にある
かを判断し、その判断結果と上記第2電極群の走査時に
おける上記位置検出手段の出力信号および走査タイミン
グとから、その位置検出手段の位置のY座標を検出する
ようになっていることを特徴とする表示一体型タブレッ
ト。 - 【請求項2】 第1電極群と第2電極群との間に表示部
材を配設し、上記第1電極群の各電極が表示画面のほぼ
中央部にて上部第1電極と下部第1電極に分れてなる表
示手段と、 上記上部第1電極群を駆動する上部第1電極駆動手段
と、 上記下部第1電極群を駆動する下部第1電極駆動手段
と、 上記第2電極群を駆動する第2電極駆動手段と、 表示期間に上記上部第1電極駆動手段、下部第1電極駆
動手段および第2電極駆動手段を制御して表示手段の上
半分の表示と下半分の表示を同時に行う表示制御手段
と、 位置検出期間に、上記上部第1電極駆動手段を制御して
上記上部第1電極群を順次X座標検出のための上部第1
電極駆動信号で走査し、上記下部第1電極駆動手段を制
御して上記下部第1電極群を順次X座標検出のための下
部第1電極駆動信号で走査し、上記第2電極駆動手段を
制御して上記第2電極群を順次Y座標検出のための第2
電極駆動信号で走査する位置検出制御手段と、 上記上部第1電極群、下部第1電極群および第2電極群
と静電的に結合する位置検出手段と、 上記位置検出手段の出力信号に基づいて、上記位置検出
手段の指示した上記表示手段上の位置の座標を検出する
座標検出手段とを備えて、 上記位置検出制御手段が、上部第1電極群の走査と上記
下部第1電極群の走査をそれぞれ互いに位相差を有する
上部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信号により同
時に平行して行うと共に、上記第2電極群の表示手段の
上半分の部分の走査と上記第2電極群の表示手段の下半
分の部分の走査を同時に平行して行うようになってお
り、 上記座標検出手段が、上記上部第1電極群および下部第
1電極群の走査時における上記位置検出手段の出力信号
と上記上部第1電極駆動信号あるいは下部第1 電極駆動
信号との位相差から上記位置検出手段が上記表示手段の
上半分にあるか下半分にあるかを判断し、その判断結果
と上記第2電極群の走査時における上記位置検出手段の
出力信号および走査タイミングとから、その位置検出手
段の位置のY座標を検出するようになっていることを特
徴とする表示一体型タブレット 。 - 【請求項3】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
において、上部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信
号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波パルス信
号である表示一体型タブレット。 - 【請求項4】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
において、上部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信
号が互いに位相差を有する同一周波数の高周波正弦波信
号である表示一体型タブレット。 - 【請求項5】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
において、上部第1電極駆動信号と下部第1電極駆動信
号が互いに位相差を有する単一パルス信号である表示一
体型タブレット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3072823A JP3009933B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 表示一体型タブレット |
US08/334,811 US5581274A (en) | 1991-04-05 | 1994-11-04 | Display-integrated type tablet device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3072823A JP3009933B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 表示一体型タブレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04308913A JPH04308913A (ja) | 1992-10-30 |
JP3009933B2 true JP3009933B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=13500523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3072823A Expired - Fee Related JP3009933B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 表示一体型タブレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009933B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011238146A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | タッチパネルおよびそれを備える表示装置 |
US9870089B2 (en) | 2015-06-01 | 2018-01-16 | Himax Technologies Limited | In-cell touch screen having a driver for concurrently scanning a plurality of electrode lines and a method of driving the same |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6270929A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-04-01 | Hitachi Ltd | 座標入力表示装置 |
JPH07109579B2 (ja) * | 1986-02-04 | 1995-11-22 | 三菱電機株式会社 | 画像端末装置 |
JPH0766116B2 (ja) * | 1987-06-29 | 1995-07-19 | 三菱電機株式会社 | 表示装置 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP3072823A patent/JP3009933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04308913A (ja) | 1992-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11675454B2 (en) | Simultaneous sensing arrangement | |
EP0571230B1 (en) | Integrated tablet and display with reduction of noise during coordinate detection | |
JP2534422B2 (ja) | 表示一体型タブレット装置 | |
JP3678801B2 (ja) | 表示一体型タブレット装置 | |
JP3698803B2 (ja) | 座標入力装置 | |
JPH08106358A (ja) | タブレット機能付き液晶表示装置、アクティブマトリクス型液晶表示装置及びタブレット機能付き液晶表示装置の駆動方法 | |
JPH11305932A (ja) | 座標入力装置および表示一体型座標入力装置 | |
JPH05324174A (ja) | 表示一体型タブレット装置 | |
JPH11249813A (ja) | 表示一体型座標入力装置 | |
JP2017130040A (ja) | タッチ検出機能付き表示装置及び表示方法 | |
KR100228596B1 (ko) | 입력일체형 디스플레이장치 | |
JP3817012B2 (ja) | 座標検出機能付液晶表示装置とその駆動回路 | |
JP5410228B2 (ja) | 静電容量型入力装置付き液晶表示装置 | |
JP3009933B2 (ja) | 表示一体型タブレット | |
JPH05233147A (ja) | ディスプレイ一体型タブレット | |
JP2837285B2 (ja) | 表示一体型タブレット | |
JP3178736B2 (ja) | 表示一体型タブレット装置 | |
JP3329028B2 (ja) | 座標検出装置付き表示装置 | |
JP2911083B2 (ja) | 表示一体型タブレット装置 | |
JPH0863288A (ja) | 入力一体型ディスプレイ装置 | |
JP2653935B2 (ja) | 座標入力装置 | |
JP2798552B2 (ja) | 表示一体型タブレット装置 | |
KR100393041B1 (ko) | 통합 디지타이징 시스템 | |
JP2801813B2 (ja) | タブレット装置及び表示一体型タブレット装置 | |
JP2000181624A (ja) | 表示一体型タブレット装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071203 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |