JP3061404B2 - ディスプレイ一体型タブレット - Google Patents

ディスプレイ一体型タブレット

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JP3061404B2 JP24516190A JP24516190A JP3061404B2 JP 3061404 B2 JP3061404 B2 JP 3061404B2 JP 24516190 A JP24516190 A JP 24516190A JP 24516190 A JP24516190 A JP 24516190A JP 3061404 B2 JP3061404 B2 JP 3061404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ディスプレイ一体型タブレットに関し、特
に、図形入力精度の向上されたディスプレイ一体型タブ
レットに関する。
[従来の技術] パソコン(パーソナルコンピュータ)やワープロ(ワ
ードプロセッサ)等の情報処理装置の周辺機器には、こ
の情報処理装置に画像を入力するためのタブレットとよ
ばれる画像入力装置や、情報処理装置の出力データをユ
ーザが視認できる形で表示するためのディスプレイなど
がある。
タブレットとして代表的なものに、静電容量結合型タ
ブレットがある。静電容量結合型タブレットは、パソコ
ン等に入力すべき図形などを規定する座標をユーザが指
定するための図形入力用パネルと、ユーザがこのパネル
上の位置を前記座標として指定するために用いるペンシ
ル状の導体、いわゆるライトペンとを含む。パネルは、
x方向およびy方向にマトリックス状に配列される複数
の電極を有する。これらの電極には、順次的に電圧パル
スが与えられる。一方、ユーザはライトペンの先をパネ
ル上の任意の位置に接触させる。ライトペンは導体によ
って形成されるので、この接触によってライトペンがパ
ネル内の電極と静電気的に結合される。この結合によっ
て、ライトペンはパネル内の電極のうち、その先が接触
している位置に最も近い位置に配列される電極に前述の
電圧パルスが印加されたことを検出する。パネル内の電
極には時間順次に電圧パルスが印加されるので、ライト
ペンから検出出力が得られるタイミングから、ライトペ
ンの先が接触されている位置を知ることができる。この
ような原理を利用することにより、ユーザが指定したパ
ネル上の位置の座標がライトペンの検出出力に基づいて
検出される。
ライトペンの検出出力に基づいて検出された座標は、
たとえばディスプレイの表示パネル上に表示すべき図形
を示すデータ(以下、表示データと呼ぶ)として用いら
れる。そのため、ディスプレイの表示パネル上の座標と
タブレットのパネル上の座標とは1対1に対応させられ
る。
さて、タブレットはディスプレイと分離して構成され
る場合と、ディスプレイと一体化して構成される場合と
がある。第3図は、従来のディスプレイ一体型タブレッ
トの構成を説明するための図である。第3図を参照し
て、タブレットがディスプレイと一体化して構成される
場合には、ディスプレイの表示パネル51とタブレットの
図形入力用パネル52とがそれぞれ独立に形成される。そ
して、この表示パネル51と図形入力用パネル52とが互い
に密着させられる。表示パネル51にはたとえばEL(エレ
クトロ・ルミネッセンス)表示素子が用いられ、図形入
力用パネル52にはたとえば静電容量結合型のものが用い
られる。この場合、ユーザは密着されたパネル上に前述
のように、ライトペン2を接触させることによって、所
望の図形をパソコン等に入力することができる。
しかしながら、このような従来のディスプレイ一体型
タブレットは、次のような問題を有していた。
ユーザがライトペンを用いて指定した図形を正確に表
示パネル51に表示するためには、ライトペンによって指
定された位置をより正確に検出する必要がある。そのた
めには、表示パネル51を構成する画素と図形入力用パネ
ルを構成する画素とを1対1に精度よく一致させなけれ
ばならない。このため、表示パネル51および図形入力用
パネル52の製造が非常に困難となる。
また、表示パネル51としてEL表示素子が用いられる
と、図形入力用パネル52だけでなく表示パネル51内に
も、x方向およびy方向にマトリックス状に電極が配列
される。そして、この電極を駆動するためのドライバ等
が必要となる。一方、タブレットも、図形入力用パネル
52内の電極を駆動するためのドライバを有する。したが
って、表示パネル51としてたとえばEL表示素子のよう
な、表示面上の画素に対応させた電極を有する表示パネ
ルが用いられる場合には、表示パネル51および図形入力
パネル52の両方が同様に配列された電極を有する。さら
に、表示パネル51および図形入力パネル52のそれぞれに
対して、互いに同様の機能を有するドライバ等の回路が
必要となる。このため、従来のディスプレイ一体型タブ
レットによれば、パネルの電極を駆動するためのドライ
バ等の回路が無駄に多数必要となり、その結果、装置全
体のコスト高および占有スペースの増大という問題が生
じる。
そこで、上記のような問題点を解決するために、1つ
のパネルが表示パネルおよび図形入力用パネルの両方の
機能を兼ね備えるように構成されたディスプレイ一体型
タブレットが、特願平1−163221や、“1989年電子通信
学会全国大会vol.7,pp.193"などに提案されている。
第4図は、上記文献等で提案されたディスプレイ一体
型タブレットの構成を示す概略ブロック図である。
第4図を参照して、パネル1は、薄膜EL表示素子によ
って構成される。すなわち、パネル1は、x方向に互い
に平行に配列される列電極3と、y方向に互いに平行に
配列される行の電極4とを含む。
第5図は、ELパネル1の構造を示す図である。第5図
を参照して、前記列電極3および前記行電極4はそれぞ
れ、ガラス基板30および40の内面に形成される。列電極
3と行電極4との間には絶縁膜50を介して蛍光体層60が
形成される。蛍光体層60は、電圧を印加されることによ
って発光する発光物質によって形成される。
再度第4図を参照して、列電極3および行電極4はそ
れぞれ列ドライバ5および行ドライバ6に接続される。
列ドライバ5および行ドライバ6は座標検出コントロー
ラ13および表示コントローラ14によって制御される。列
ドライバ5および行ドライバ6と、座標検出コントロー
ラ13および表示コントローラ14との間にはマルチプレク
サ7が設けられる。マルチプレクサ7は、座標検出コン
トローラ13の出力および表示コントローラ14の出力の内
のいずれか一方を選択的に列ドライバ5および行ドライ
バ6に与える。これによって、ELパネル1が表示パネル
および図形入力用パネルの両方の機能を果たすことが可
能となる。
表示コントローラ14は、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)等の記憶回路部(図示せず)から与えられる表示デ
ータに応じて、列ドライバ5および行ドライバ6を制御
するための信号を出力する。
具体的に説明すると、パネル1内の蛍光体層60の輝度
とこれに印加される電圧との関係(電圧・輝度特性)に
おいて、蛍光体層に印加される電圧が200V程度以下であ
れば蛍光体層はほとんど発光しないので蛍光体層の輝度
は低い。しかし、蛍光体層に印加される電圧が200V程度
に達すると、蛍光体層は急激に発光しはじめるので、20
0V程度以上の電圧が印加された蛍光体層の輝度は非常に
高くなる。一方、パネル1において、ガラス基板による
表示面(第5図参照)を構成する画素は、列電極3と行
電極4との交点の各々である。そこで、パネル1に画像
を表示する場合には、行ドライバ6から行電極4の各々
に時間順次に一定電圧のパルス(順次走査パルス)が与
えられる。同時に、列ドライバ5から列電極3の各々ご
とに表示データに応じた電圧が印加される。つまり、行
ドライバ6によって行電極4の内の任意の電極にパルス
が印加されている期間には、パネル1の表示面のうちこ
の任意の電極に対応する行を構成する画素の各々に列ド
ライバ5から表示データに応じた電圧が与えられる。こ
れによって、パネル1内の蛍光体層の前記任意の行電極
と列電極3との交点の各々に対応する部分に、行ドライ
バ6が出力する順次走査パルスの電位と列ドライバ5が
対応する列電極に与える電位との差電圧が印加される。
この差電圧が200V以上である交点に対応する画素の蛍光
体層のみが発光する。これによって、パネル1の表示面
上に明暗による画像が表示される。このように、パネル
1への画像表示は、表示データに応じた電位を列ごとに
与えられた蛍光体層を1行ずつ走査することによって行
なわれる。表示コントローラ14は、上述のような原理で
パネル1上に画像が表示されるように、列ドライバ5の
出力電位およびタイミングならびに行ドライバ6の順次
走査パルスの出力タイミング等を制御する。
一方、座標検出コントローラ13は、パネル1が図形入
力用パネルとして機能するように列ドライバ5および行
ドライバ6を制御する。
パネル1を図形入力用パネルとして用いる場合、従来
と同様にライトペン2が用いられる。ライトペン2は、
パソコンやワープロなど(図示せず)に入力すべき図形
や、パネル1上の特定の位置や領域を指定するために、
パネル1の表示面を形成するガラス基板30(第5図参
照)に接触させられる。ライトペン2がパネル1の表示
面に接触すると、ライトペン2と列電極3および行電極
4との間に静電容量が形成される。
第6図は、ライトペン2が列電極3および行電極4と
静電気的に結合された様子を示すモデル図である。第6
図を参照して、パネル1の表示面を形成するガラス基板
30に接触したライトペン2は基板30を介して行電極4と
静電気的に結合し、かつ、ガラス基板30および絶縁膜50
を介して列電極3と静電気的に結合する。すなわち、ラ
イトペン2と列電極3および行電極4との間のガラス基
板30および絶縁膜50に静電容量Cが形成される。このと
き、列電極3または行電極4に端から順次的に電圧パル
スが印加されれば、ライトペン2の真下に位置する電極
(図中斜線で示す)に列ドライバ5または行ドライバ6
から電圧パルスが印加されたときに、ガラス基板50およ
び絶縁膜50に形成される静電容量が最大となる。したが
って、ライトペン2に誘起される電圧は、ライトペン2
の真下に位置する列電極および行電極にそれぞれ列ドラ
イバ5および行ドライバ6から電圧パルスが印加された
ときに最大となる。そこで、列電極3の各々に電圧パル
スが印加されるタイミングのずれを一定の時間期間に設
定しておけば、列ドライバ5からいくつかの電圧パルス
が出力されたときにライトペン2に誘起される電圧が最
大となったかを検出することによって、ライトペン2が
パネル1上のどの列の画素に接触しているかを知ること
ができる。同様に、行電極4の各々に電圧パルスが印加
されるタイミングのずれを一定の時間期間に設定してお
けば、行ドライバ6からいくつめの電圧パルスが出力さ
れたときにライトペン2に誘起される電圧が最大となる
かを検出することによって、ライトペン2がパネル1上
のどの行の画素に接触しているかを知ることができる。
前述したように、蛍光体層60の電圧・輝度特性は印加
電圧200V近辺で急峻に立ち上がる。したがって、蛍光体
層60に印加する電圧が電圧・輝度特性が急峻に立ち上が
る値(200V)よりも1桁程度低い値であれば、蛍光体層
60は発光しない。そこで、パネル1を図形入力用パネル
として用いる場合には、行ドライバ6から行電極4の各
々に前記低い電圧が時間順次に印加された後、列ドライ
バ5から列電極3の各々に前記低い電圧が時間順次に印
加される。このように、パネル1を介しての図形入力に
おいて、列電極3および行電極4がそれぞれ低い電圧で
走査される。座標検出コントローラ13は列ドライバ5お
よび行ドライバ6がそれぞれ列電極3の各々および行電
極4の各々を時間順次に走査するように、列ドライバ5
および行ドライバ6からの前記低い電圧の出力タイミン
グを制御する。
再度第4図を参照して、ライトペン2に誘起される電
圧は低いので、アンプ8によって増幅された後コンパレ
ータ9に与えられる。アンプ8の入力インピーダンスを
Zで表すと、ライトペン2は第6図に示されるように前
記入力インピーダンスZに対応する抵抗値を有する抵抗
器15を介して接地されると考えられる。したがって、ラ
イトペン2に誘起された電圧に応じて抵抗器15に電流が
流れるので、ライトペン2の出力電圧はライトペン2と
列電極3および行電極4との間に形成される静電容量の
変化に追従して変化する。
コンパレータ9は、アンプ8を介して与えられるライ
トペン2の出力電圧を基準電圧源16の出力電圧Vrefと比
較し、その比較結果に応じた論理レベルの電圧を出力す
る。具体的には、アンプ8の出力電圧が基準電圧Vrefよ
りも高ければ、コンパレータ9は論理レベル“H"の電圧
を出力する。逆に、アンプ8の出力電圧が基準電圧Vref
よりも低ければ、コンパレータ9は論理レベル“L"の電
圧を出力する。コンパレータ9の出力は2入力ANDゲー
ト11の一方の入力端に与えられる。ANDゲート11の他方
の入力端には検出期間指示回路10の出力が与えられる。
検出期間指示回路10は、表示コントローラ14によって
制御されて、パネル1が図形入力用パネルとして用いら
れる期間のみ“H"レベルの電圧をANDゲート11に出力す
る。
パネル1は各1フレーム期間の前半において表示パネ
ルとして用いられ、各1フレーム期間の後半において図
形入力用パネルとして用いられる。つまり、パネル1は
表示パネルとしておよび図形入力用パネルとして時分割
して用いられる。第7図は、この時分割のタイミングを
示す図である。第4図および第7図を参照して、表示コ
ントローラ14は、1フレーム期間のうちの表示期間にお
いてパネル1に画像が表示されるように列ドライバ5お
よび行ドライバ6を制御するための信号を出力する。一
方、座標検出コントローラ13は、1フレーム期間のうち
の帰線期間に、ライトペン2の接触位置を検出できるよ
うに列ドライバ5および行ドライバ6を制御するための
信号を出力する。さらに詳細には、この帰線期間におい
て座標検出コントローラ13は、まずライトペン2の接触
位置のy座標を検出するために行ドライバ6を制御する
信号を出力した後、ライトペン2の接触位置のx座標を
検出できるように列ドライバ5を制御するための信号を
出力する。したがって、1フレーム期間が、パネル1に
画像を表示する期間(表示期間),ライトペン2の接触
位置のy座標を検出するための期間(y座標検出期
間),およびライトペン2の接触位置のx座標を検出す
るための期間(x座標検出期間)の3つの期間に分割さ
れる。
マルチプレクサ7は、前記表示期間において表示コン
トローラ14の出力を列ドライバ5および行ドライバ6に
与え、前記y座標検出期間において座標検出コントロー
ラ13の出力を行ドライバ6に与え、x座標検出期間にお
いて座標検出コントローラ13の出力を列ドライバ5に与
える。これによって、表示期間,y座標検出期間,および
x座標検出期間のそれぞれにおいて列電極3および行電
極4がパネル1が果たすべき機能に応じた方式で駆動さ
れる。
そこで、検出期間指示回路10はy座標検出期間および
x座標検出期間を指示するために設けられる。すなわ
ち、検出期間指示回路10は、表示コントローラ14によっ
て制御されて、表示コントローラ14が列ドライバ5およ
び行ドライバ6を制御する表示期間において“L"レベル
の電圧を出力し、表示コントローラ14が列ドライバ5お
よび行ドライバ6を制御しないy座標検出期間およびx
座標検出期間においてのみ“H"レベルの電圧を出力す
る。したがって、y座標検出期間およびx座標検出期間
においてのみ、コンパレータ9の出力論理レベルがAND
ゲート11の出力に現れる。
ANDゲート11の出力は座標検出用カウンタ12に与えら
れる。
座標検出用カウンタ12は、ANDゲート11の出力に基づ
いてライトペン2の接触位置を検出する。
さて、座標検出コントローラ13は、y座標検出期間お
よびx座標検出期間に列ドライバ5および行ドライバ6
を制御するとともに、座標検出用カウンタ12に一定周波
数のクロックパルスを与える。
y座標検出期間において、行ドライバ6は、座標検出
コントローラ13によって制御されて、低いレベルの電圧
パルスを行電極4の各々に時間順次に印加する。このy
座標検出期間において、座標検出コントローラ13は、行
ドライバ6から行電極4に電圧パルスが印加されるタイ
ミングと同じタイミングで1つのパルスを座標検出用カ
ウンタ12に出力する。x座標検出期間においては、列ド
ライバ5は座標検出コントローラ13によって制御され
て、列電極3の各々に低いレベルの電圧パルスを時間順
次に印加する。このx座標検出期間においては、座標検
出コントローラ13は列ドライバ5から列電極3に電圧パ
ルスが印加されるタイミングと同じタイミングで1つの
パルスを座標検出用カウンタ12に与える。したがって、
y座標検出期間およびx座座標検出期間において、座標
検出用カウンタ12には、行電極4の走査開始および列電
極3の走査開始に応答して列電極3および行電極4の走
査周波数と同じ周波数のクロックパルスが与えられる。
座標検出用カウンタ12は、ANDゲート11の出力論理レ
ベルが“H"となるまで、座標検出コントローラ13から与
えられるパルスの数をカウントする。ANDゲート11の出
力論理レベルが“H"となると、座標検出用カウンタ12は
カウント動作を停止し、その時点でのカウント値をライ
トペン2の接触位置のx座標またはy座標を示す値とし
て出力する。ただし、座標検出用カウンタ12のカウント
値は、座標検出用コントローラ13によって、列電極3の
走査開始および行電極4の走査開始時において一旦リセ
ットされる。
さて、ANDゲート11の出力論理レベルが“H"となるの
は、x座標検出期間およびy座標検出期間において、コ
ンパレータ9の出力電圧が“H"レベルとなる場合、すな
わち、アンプ8によって増幅されたライトペン2の出力
電圧が基準電圧Vref以上となった場合である。ここで、
基準電圧Vrefは、y座標検出期間において列電極3のう
ちライトペン2の接触位置の真下に位置する電極に電圧
パルスが印加されることによってライトペン2の出力電
圧が最大となった場合および、X座標検出期間におい
て、行電極4のうちライトペン2の接触位置の真下に位
置する電極に電圧パルスが印加されることによってライ
トペン2の出力電圧が最大となった場合のアンプ8の出
力電圧に基づいて設定される。
第8図は、アンプ8およびコンパレータ9の出力電圧
を示す波形図である。アンプ8の出力電圧は、第8図
(a)に示されるように、列電極3の走査開始時または
行電極4の走査開始時から、電圧パルスが印加される電
極がライトペン2の接触位置に近付くにつれて増大しラ
イトペン2に接触位置の真下に位置する電極に電圧パル
スが印加される時刻t1において最大値を示す。そして、
この時刻t1以後においては、電圧パルスが印加される電
極がライトペン2の接触位置から再び遠ざかりはじめる
ので、アンプ8の出力電圧は時刻t1以後急速に低下す
る。時刻t1におけるアンプ8の出力電圧の大きさは、ラ
イトペン2がパネル1にどのように接触しているかによ
ってことなる。たとえば、ライトペン2がパネル1に傾
いて接触したり、パネル1から若干浮いていたりする
と、ライトペン2と列電極3または行電極4との間に形
成される静電容量が小さくなる。この結果、ライトペン
2の接触位置の真下に位置する電極に電圧パルスが印加
されたときのライトペン2の出力電圧が低くなる。この
ため、時刻t1におけるアンプ8の出力電圧が小さくな
る。そこで、ライトペン2とパネル1との接触状態が若
干悪い場合でもコンパレータ9の出力論理レベルが“H"
となるようにするために、基準電圧Vrefは、ライトペン
2が直角にパネル1の表示面上に接触している場合のア
ンプ8の出力電圧のピーク値よりもかなり低い電圧VS
設定される(第8図(a)参照)。
したがって、コンパレータ9の出力電圧は第8図
(b)に示されるように、アンプ8の出力電圧が前記電
圧VS以上となる期間τ1において“H"レベルとなる。こ
の結果、x座標検出期間およびy座標検出期間において
座標検出用カウンタ12のカウント動作は、ライトペン2
の接触位置の真下に位置する列電極3または行電極4に
電圧パルスが印加される時刻t1よりも若干速い時刻t2に
おいて停止される。したがって、座標検出用カウンタ12
の出力は、y座標検出期間においてライトペン2の接触
位置のy座標にほぼ対応するカウント値を示し、x座標
検出期間においてはライトペン2の接触位置のx座標に
ほぼ対応するカウント値を示す。
座標検出用カウンタ12の出力は、このディスプレイ一
体型タブレットが用いられるシステムの用途等に応じて
使用される。
たとえば、座標検出用カウンタ12の出力はパネル1に
画像を表示するために用いられる。この場合には、任意
の1フレーム期間における座標検出用カウンタ12の出力
がライトペン2の接触位置を表す座標(x,y)を示すデ
ータとして一旦メモリ(図示せず)に取り込まれる。次
に、このディスプレイ一体型タブレットに接続されるワ
ープロやパソコン等の情報処理機器がこのメモリに一旦
取り込まれた座標データに基づいて、ライトペン2の接
触位置を直線あるいは曲線で結んで描ける図形に対応す
る表示データを作成する。この表示データが表示コント
ローラ14に与えられる。この結果、前記任意の1フレー
ム期間の後の1フレーム期間内の表示期間において、ユ
ーザがライトペン2を用いて指定したパネル1上の点を
起点とする文字や図形がパネル1上に表示される。すな
わち、ユーザはあたかも紙に鉛筆で字を書くように、ラ
イトペン2でパネル1に文字や図形を描きながら、これ
らの文字や図形を上記のような情報処理機器に入力する
ことができる。
さらに、座標検出用カウンタ12の出力はたとえば、パ
ネル1上に表示された複数の選択項目のうちのいずれを
ユーザが選択したかを検出するために用いられる。たと
えば、複数の機能を示すアイコン等を使用するシステム
において、オペレータがどの機能を使用するかを指定す
るような場合にもこのディスプレイ一体型タブレットは
使用され得る。このような場合には、たとえば、パネル
1上に第1の機能,第2の機能,…のそれぞれを示す文
字や数字等が異なる領域に表示される。オペレータは、
ライトペン2の先を、パネル1の表示面上の、使用した
い機能を示す絵や文字や数字等のアイコンが表示された
領域に接触させる。この接触によって得られる座標検出
用カウンタ12の出力に基づいて、システム内のCPU(中
央演算処理装置;図示せず)が複数の機能のうちのいず
れが選択されたかを判断し、選択された機能を実現す
る。つまり、CPUは、座標検出用カウンタ12の出力が示
す座標が、どの機能を示す絵や文字や数字等のアイコン
が表示された領域に属するかを判別する。そして、座標
検出用カウンタ12の出力が示す座標が属すると判断され
た領域に表示された絵や文字や数字等のアイコンが示す
動作が開始される。したがって、オペレータはライトペ
ン2をパネル1の表示面上に接触させるだけで、所望の
機能によるデータ処理等を行なうことができる。
このように、座標検出用カウンタ12の出力は、ライト
ペン2の接触位置の座標そのものや、ライトペン2の接
触位置がパネル1上のどの領域に属するかなどを検出す
るために用いられる。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、従来のディスプレイ一体型タブレット
においては、ライトペンの検出出力がアンプによって増
幅された後、ライトペンのパネル上における接触位置の
座標が検出される。このため、以下のような問題が生じ
た。以下に、この問題点について第4図のディスプレイ
一体型タブレットを例にとって具体的に説明する。
第4図および第8図を参照して、基準電圧源16の出力
電圧Vrefはライトペン2がパネル1上に直角に接触して
いる場合のアンプ8の出力電圧のピーク値よりもかなり
低い電圧VSに設定される。このため、座標検出用カウン
タ12のカウント動作が停止されるタイミングは、実際に
ライトペン2の接触位置の真下に位置する列電極3また
は行電極4に電圧パルスが印加される時刻t1よりも若干
早い時刻t2となる。したがって、座標検出用カウンタ12
の出力が示すカウント値は、列電極3または行電極4の
走査が開始されてからライトペン2の接触位置の真下に
位置する電極に電圧パルスが印加されるまでの時間より
も短い時間内に座標検出コントローラ13から座標検出用
カウンタ12に与えられるパルスの数である。このため、
ライトペン2の接触位置の検出精度が悪くなる。たとえ
ば、アンプ8の出力電圧が電圧VSに達する時刻t2からア
ンプ8の出力電圧がピークを示す時刻t1までの期間内に
座標検出コントローラ13から座標検出用カウンタ12にn
個のクロックパルスが与えられる場合を想定する。この
場合、座標検出用カウンタ12の出力はライトペン2の実
際の接触位置よりもx方向およびy方向にそれぞれ1つ
の列電極3の幅のn倍分の距離だけおよび1つの行電極
4の幅のn倍分の距離だけずれた位置の座標を示す。
このように、従来のディスプレイ一体型タブレットに
おいては、コンパレータ9の出力がライトペン2の出力
が最大となったことを示すレベルとなる時刻t2とライト
ペン2の出力が実際に最大となる時刻t1との間に時間差
τ2が生じるので、座標検出用カウンタ12は列電極3の
走査開始時刻からライトペン2の接触位置の真下に位置
する列電極に電圧パルスが印加される時刻t1までの時間
τ4ではなく、列電極3の走査開始時刻からアンプ8の
出力電圧が電圧VSに達する時刻t2までの時間τ3を計測
し、同様に、行電極4の走査開始時刻からライトペン2
の接触位置の真下に位置する行電極に電圧パルスが印加
される時刻t1までの時間τ4ではなく、行電極4の走査
開始時刻からアンプ8の出力電圧が電圧VSに達する時刻
t2までの時間τ3を計測する。この結果、座標検出用カ
ウンタ12の出力がライトペン2の実際の接触位置よりも
若干ずれた位置を示す座標に対応するものとなる。
さらに、前に述べたようにライトペン2がパネル1に
傾いて接触したり、パネル1から若干浮いていたりする
と、ライトペン2の出力電圧が小さくなる。このためラ
イトペン2とパネル1との接触状況により、アンプ8の
出力電圧が電圧Vsに達する時刻t2までの時間τ3が変動
するため、誤検出の原因になる。また、低域ノイズや熱
雑音のランダムノイズがアンプ8の出力電圧に重畳した
場合には、アンプ8の出力信号波形の傾きがゆるやかで
あるため、上記時刻t2や時間τ3の変動が大きく、検出
精度が悪くなる。
また、アンプ8の入力インピーダンスは十分高く設定
されるので、ライトペン2の先端が衣類などの、摩擦帯
電等で高い電位となっている物体に接近または接触する
と、アンプ8の入力端の電位が異常に上昇する。この結
果、アンプ8からコンパレータ9に基準電圧Vrefよりも
高い電位が与えられる。したがって、ライトペン2がパ
ネル1に接触していないにも拘らずANDゲート11の出力
論理レベルが“H"となったり、ライトペン2の接触位置
とはまったく異なる位置に配列された列電極3または行
電極4に電圧パルスが印加されたことに応答してANDゲ
ート11の出力論理レベルが“H"となったりする。これに
よって、座標検出用カウンタ12の出力はライトペン2に
よって指示されたパネル1上の点の座標とは異なる座標
を示すものとなる。
座標検出用カウンタ12の出力は、前述したようにパネ
ル1に画像を表示するためやパネル1に表示された選択
項目のうちのいずれかを指定するためなどに用いられ
る。したがって、座標検出用カウンタ12が上記のように
ライトペン2の接触位置の座標をただしく検出しない
と、このディスプレイ一体型タブレットが関与するシス
テムが誤動作するなどの問題が生じる。
それゆえに本発明の目的は、上記のような問題点を解
決し、液晶パネルを用いたディスプレイ一体型タブレッ
トにおいて、静電結合による位置検出信号の出力が弱い
場合に正確にライトペンの接触位置の座標を検出するこ
とができるディスプレイ一体型タブレットを提供するこ
とである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るディスプレイ一体型タブレットは、マト
リックス状に配列される電極を有する液晶パネルと、電
極に時間順次に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、
液晶パネル上の任意の位置を指定するために液晶パネル
上の任意の位置に接触されるべき導体とを備える。液晶
パネル上の任意の位置に接触した導体は、電極のうち、
任意の位置に配列された電極に電圧印加手段から所定の
電圧が印加されたことを静電容量結合によって検出し、
導体の検出出力を2回微分する微分手段と、微分手段の
出力に基づいて任意の位置の座標を検出する手段とを含
む。
好ましくは、導体の検出出力を2回微分して生成した
信号を2値化して得られたパルス信号の立上がりおよび
立下がりの双方から導体の座標を検出する。
[作用] 本発明に係るディスプレイ一体型タブレットは上記の
ように構成されるので、静電容量結合によってライトペ
ンなどに代表される座標検出用導体の位置が検出され、
その検出出力電圧が2回微分された後座標検出手段に与
えられる。したがって、導体のパネル上での接触位置の
座標は導体の出力電圧そのものではなく、導体の出力電
圧を2回微分した信号に基づいて検出される。
また、2値化された出力電圧の立ち上がりと立ち下が
りの双方の出力結果から、さらに精度よく位置検出を行
うことができる。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例のディスプレイ一体型タ
ブレットの構成を示す概略ブロック図である。
第1図を参照して、このディスプレイ一体型タブレッ
トは第4図に示される従来のディスプレイ一体型タブレ
ットと異なり、アンプ8とコンパレータ9との間に微分
回路16aおよび16bを含み、かつ、座標検出用カウンタと
して2種類の時間期間を計測することができるカウンタ
を用いる。このディスプレイ一体型タブレットの他の部
分の構成および動作は第4図に示されるそれと同様であ
るので説明は省略する。
微分回路16aは、演算増幅器を用いた、減衰振動防止
型の微分回路である。すなわち、微分回路16aは、演算
増幅器160aと、演算増幅器160aの反転入力端子およびア
ンプ8の出力端間に直列に接続される抵抗161aおよびコ
ンデンサ162aと、演算増幅器160aの反転入力端子および
出力端子間に接続される抵抗163aとを含む。演算増幅器
160aの非反転入力端子は接地される。抵抗161aがコンデ
ンサ162aと直列に接続されることによって、減衰振動が
防止される。抵抗163aに流れる電流は、コンデンサ162a
の両端間の電圧の変化に反比例した変化を示す。したが
って、演算増幅器160aの出力端にはアンプ8の出力電圧
が微分された形で現れる。
第2図は、アンプ8と、微分回路16aおよび16bと、コ
ンパレータ9の各々の出力電圧を示す波形図である。ア
ンプ8の出力電圧は第2図(a)に示されるように、従
来と同じく、x座標検出期間およびy座標検出期間にお
いて、ライトペン2の接触位置の真下に位置する列電極
3または行電極4に列ドライバ5または行ドライバ6か
ら電圧パルスが印加された時刻t1において最大となる。
したがって、微分回路16aの出力電圧、すなわち、演算
増幅回路160aの出力端の電圧は第2図(b)に示される
ように、時刻t1において0となり、時刻t1の前後におい
てそれぞれ極小および極大を示す。
微分回路16bは、微分回路16aと同一の構成を有する。
すなわち、微分回路16bは、非反転入力端子を接地され
た演算増幅器160bと、演算増幅器160bの反転入力端子と
微分回路16aの出力端との間に直列に接続される抵抗161
bおよびコンデンサ162bと、演算増幅器160bの反転入力
端子および出力端子間に接続される抵抗163bとを含む。
この微分回路16bの動作も微分回路16aの動作と同様であ
る。したがって、微分回路16aの出力電圧は演算増幅器1
60bの出力端に微分された形で現れる。すなわち、演算
増幅器160bの出力電圧は、第2図(c)に示されるよう
に、時刻t1において極小を示し、時刻t1の前後において
それぞれ極大を示す。この演算増幅器160bの出力電圧が
微分回路16bの出力電圧としてコンパレータ9に入力さ
れる。
アンプ8の出力電圧の最大値が大きいほど、微分回路
16bの出力電圧(第2図(c))の極小値の絶対値は大
きくなる。したがって、コンパレータ9への入力電圧の
極小値の絶対値は、ライトペン2がパネル1上に直角に
接触しているときに最も大きくなると考えられる。そこ
で従来と同様に、基準電圧源18の出力電圧Vrefは、ライ
トペン2がパネル1上に直角に接触している場合におけ
る、微分回路16bの出力電圧の極小値よりもかなり高い
値VS′に設定される(第2図(c)参照)。したがっ
て、コンパレータ9の出力電圧は第2図(d)に示され
るように、微分回路16bの出力電圧が基準電圧VS′より
もさらに低い期間において“H"レベルとなり、それ以外
の期間に“L"レベルとなる。これによって、第1図にお
いて、x座標検出期間およびy座標検出期間にそれぞれ
ライトペン2の接触位置の真下に位置する列電極3およ
び行電極4に電圧パルスが印加される時刻t1よりも若干
早い時刻t2においてコンパレータ11の出力電圧が“H"レ
ベルとなる。しかしながら、アンプ8の出力電圧は従来
と異なり2回微分された後にコンパレータ9に入力され
るので、コンパレータ9への入力電圧が時刻t1を頂点と
して従来よりもシャープな波形を描く。このため、コン
パレータ9の出力電圧が“H"レベルとなる期間の長さ
が、時刻t1を中心とする従来よりも短い時間となる。こ
の結果、コンパレータ9の出力電圧が“H"レベルとなる
時刻と、ライトペン2の接触位置の真下に位置する電極
に電圧パルスが印加される時刻t1との間のずれτ2が従
来よりも大幅に小さくなる。
一方、座標検出用カウンタ17は従来と同様に座標検出
コントローラ13から与えられるパルスの数をカウント
し、ANDゲート11の出力電圧が“H"レベルに立ち上がっ
た時点でのカウント値をライトペン2の接触位置の座標
を示すデータとして出力する。したがって、ANDゲート1
1の出力電圧が“H"レベルとなる時刻t2とアンプ8の出
力電圧が最大となる時刻t1との間のずれが小さいと、コ
ンパレータ9の出力電圧のレベルが座標検出用カウンタ
17にカウント値の出力を指定するレベル(“H")となる
時刻が時刻t1に近づく。この結果、座標検出用カウンタ
17から出力される時刻t2におけるカウント値が従来より
も正確にライトペン2の接触位置を示す。
なお、微分回路16aおよび16bの構成は本実施例に示さ
れるものに限定されず、コンデンサおよび抵抗のみによ
って構成されてもよい。しかしながら、本実施例のよう
に微分回路16aおよび16bを演算増幅器を用いて構成すれ
ば、アンプ8の出力電圧がさらに増幅されるのでライト
ペン2の接触位置をより精度よく検出するために効果的
である。
また、微分回路は入力信号の直流成分(低周波成分)
を除去し交流成分(高周波成分)を抽出するためのハイ
パスフィルタでもある。一方、x座標検出期間およびy
座標検出期間において列電極3の各々および行電極4の
各々には非常に高速で電圧パルスが印加されるためライ
トペン2の検出出力の変化は非常に急速である。すなわ
ち、アンプ8の出力電圧の周波数成分はx座標検出期間
およびy座標検出期間における列極3および行電極4の
走査周波数に依存し非常に高い。このため、アンプ8の
出力電圧は第1図における微分回路16aおよび16bを通過
できる。これに対し、衣類などの、摩擦帯電等によって
高い電位となっている物体にライトペン2が接触した場
合のライトペン2の出力の周波数成分は非常に低く、ほ
とんど直流成分と見なすことができる。したがって、ラ
イトペン2がこのような帯電物体に接触しても、この接
触に応答したライトペン2の出力電圧は微分回路16aお
よび16bによってほとんど阻止されるので、コンパレー
タ9には伝達されない。それゆえ、ライトペン2の先端
がこのような帯電物体に接触しても、コンパレータ11の
出力電圧が誤って“H"レベルに立ち上がるというような
誤動作は回避される。
さらに、本実施例では、座標検出用カウンタ17は、従
来と異なり、ANDゲート11の出力が“H"レベルに立ち上
がった後も座標検出コントローラ13から出力されるパル
スをカウントし続け、ANDゲート11の出力電圧が“L"レ
ベルに再び立ち下がった時点でのカウント値もライトペ
ン2の接触位置の座標を示すデータとして出力する。
そこで、このディスプレイ一体型タブレットが適用さ
れるシステム内のCPU等の制御装置は、座標検出用カウ
ンタ17の出力に基づいて、x座標検出期間における列電
極3の走査開始時刻から時刻t1までの時間およびy座標
検出期間における行電極4の走査開始時刻から時刻t1ま
での時間を検出することもできる。
つまり、ライトペン2の接触位置の真下に位置する電
極に電圧パルスが印加された時刻t1は時刻t2と時刻t3の
ほぼ中間であると考えられる。そこで、前記制御装置
が、座標検出用カウンタ17からx座標検出期間において
出力される、時刻t2およびt3のカウント値に基づいて、
ライトペン2の接触位置のx座標を、時刻t1におけるカ
ウント値等の、列電極3の走査開始時刻からライトペン
2の出力が最大となる時刻までの時間t4の長さを示すデ
ータとして導出し、かつ、y座標検出期間において座標
検出用カウンタ17から出力される、時刻t2およびt3での
カウント値に基づいて、ライトペン2の接触位置のy座
標を、時刻t1におけるカウント値等の、行電極4の走査
開始時刻からライトペン2の出力が最大となる時刻まで
の時間の長さを示すデータとして導出するように構成さ
れればよい。
このように、本実施例では、座標検出用カウンタ17が
ANDゲート11の出力電圧が立ち上がる時刻t2および立ち
下がる時刻t3の両方におけるカウント値を出力するの
で、アンプ8の出力電圧が最大となる時刻t1を容易に検
出することも可能となる。
なお、座標検出用カウンタ17は本実施例のように1つ
のカウンタによって構成されてもよいし、2つのカウン
タによって構成されてもよい。前者の場合には、たとえ
ば、時刻t2におけるカウント値がメモリ(図示せず)に
記憶されてもよい。このような場合には前記制御装置が
このメモリから時刻t2におけるカウント値を読み出せば
よい。後者の場合には、2つのカウンタのうちの一方が
ANDゲート11の出力電圧が立ち上がる時刻t2まで座標検
出コントローラ13の出力パルスをカウントし、他方のカ
ウンタがANDゲート11の出力電圧が立ち下がる時刻t3ま
で座標検出コントローラ13の出力パルスをカウントすれ
ばよい。
本実施例では、上記のように、アンプ8の出力電圧を
微分した信号がライトペン2の接触位置の座標検出のた
めに用いられるとともに、座標検出用カウンタ17がライ
トペン2の検出出力が最大であるとされる時間期間の始
めまでおよび終りまでの両方の時間を測定するので、従
来に比べよりいっそう正確にライトペン2の接触位置の
座標が検出される。
なお、上記実施例では本発明がELパネルを用いるディ
スプレイ一体型タブレットに適用された場合について説
明されたが、本発明は、走査電極を有する任意の種類の
パネル、たとえば液晶パネルなどを用いたディスプレイ
一体型タブレットなどにも適用可能である。また、本発
明を、表示用のパネルと図形入力用のパネルとを別々に
有するディスプレイ一体型タブレットに適用しても、同
様の効果が得られることも自明である。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、表示パネルとして液
晶パネルを用いたディスプレイ一体型タブレットにおい
て、静電結合を用いた検出用導体の検出出力が最大とな
る時刻により近い時刻に電圧が印加された電極の位置が
検出される。その結果、液晶表示パネル上の指定された
位置の座標が従来よりも正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のディスプレイ一体型タブ
レットの構成を示すブロック図、第2図は実施例のディ
スプレイ一体型タブレットの動作を説明するための波形
図、第3図は従来のディスプレイ一体型タブレットの構
造を説明するための図、第4図は、最近提案されたディ
スプレイ一体型タブレットの構成を示すブロック図、第
5図はELパネルの構造を示す図、第6図は、静電容量結
合型タブレットの動作原理を示す図、第7図は第4図の
ディスプレイ一体型タブレットの動作タイミングを示す
図、第8図は第4図のディスプレイ一体型タブレットの
動作を説明するための波形図である。 図において、1はELパネル、2はライトペン、3は列電
極、4は行電極、5は列ドライバ、6は行ドライバ、7
はマルチプレクサ、8はアンプ、9はコンパレータ、10
は検出期間指示回路、11は2入力ANDゲート、12および1
7は座標検出用カウンタ、13は座標検出用コントロー
ラ、14は表示コントローラ、16aおよび16bは微分回路、
18は基準電圧源である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 - 3/033 G01B 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックス状に配列される電極を有する
    液晶パネルと、 前記電極に時間順次に所定の電圧を印加する電圧印加手
    段と、 前記液晶パネル上の任意の位置を指定するために前記液
    晶パネル上の前記任意の位置に接触されるべき導体とを
    備え、 前記液晶パネル上の前記任意の位置に接触した前記導体
    は、前記電極のうち、前記任意の位置に配列された電極
    に前記電圧印加手段から前記所定の電圧が印加されたこ
    とを静電容量結合によって検出し、 前記導体の検出出力を2回微分する微分手段と、 前記微分手段の出力に基づいて、前記任意の位置の座標
    を検出する手段とをさらに備えた、ディスプレイ一体型
    タブレット。
  2. 【請求項2】前記導体の検出出力を2回微分して生成し
    た信号を2値化して得られたパルス信号の立上がりおよ
    び立下がりの双方から前記導体の座標を検出することを
    特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ一体型タブ
    レット。
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