JP3031775B2 - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents

表示一体型タブレット装置

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JP3031775B2
JP3031775B2 JP6010892A JP6010892A JP3031775B2 JP 3031775 B2 JP3031775 B2 JP 3031775B2 JP 6010892 A JP6010892 A JP 6010892A JP 6010892 A JP6010892 A JP 6010892A JP 3031775 B2 JP3031775 B2 JP 3031775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサ等に使用される表示一体型タブ
レット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、本発明者は、このような欠点をな
くしたタブレットとして、最近、図6に示すような表示
一体型タブレット装置を提案した。この表示一体型タブ
レット装置は、液晶ディスプレイの表示電極と静電容量
型タブレット装置の位置検出電極を兼ねたものである。
そして、図7に示すように1フレーム期間中にタブレッ
ト上の指示座標を検出する座標検出期間と画像を表示す
る表示期間とを設けて、座標検出と画像表示とを時分割
で行うようにしている。
【0004】図6において、液晶パネル1は互いに直交
して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコモ
ン電極Yと記載する)とセグメント電極X1〜Xm(以下、
任意のセグメント電極Xと記載する)との間に液晶を挟
入して構成されており、各コモン電極Yとセグメント電
極Xとが交差する領域で各画素を構成している。つま
り、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素がマトリ
クス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
0〜D3が出力される。上記クロック信号cp1は1行分
の画素を表示する期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、シフトデータsは、各コモ
ン電極Yを指定するためのパルス信号であり、切り替え
回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとしてコ
モン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記
クロック信号cp1oと同期して入力される。
【0008】上記コモン駆動回路2にシフトデータsoが
入力されるとシフトデータsoのパルス位置がシフトレジ
スタによってシフトされ、そのシフト位置に対応するコ
モン駆動回路2の出力端子01〜0nからコモン電極Y
1〜Ynにコモン電極駆動信号が出力される。このコモン
電極駆動信号は直流電源回路12から供給されるバイア
ス電源V0〜V5に基づいて生成される。
【0009】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
【0010】上記表示データD0〜D3は切り替え回路4
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号がセグメント駆動回路3の出力端子01〜0
mからセグメント電極X1〜Xmに出力される。このセグ
メント駆動信号も直流電源回路12から供給されるバイ
アス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0011】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
【0012】こうして、上記コモン駆動回路2およびセ
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
【0013】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。上記クロ
ック信号cp1dは1行分のコモン電極を走査する走査期間
を周期とするクロック信号であり、切り替え回路4の出
力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oとしてコモン
駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグメント駆動
回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力される。ま
た、シフトデータsdは、各コモン電極Yを指定するため
のパルス信号であり、切り替え回路4の出力端子SOを
介してシフトデータsoとしてコモン駆動回路2のシフト
データ入力端子DIO1に上記クロック信号cp1dと同期
して入力される。
【0014】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってシフトされ、そのシフト位
置に対応する出力端子01〜0nからコモン電極Y1
nにコモン電極走査信号y1〜yn(以下、任意のコモン
電極走査信号をyと記載する)が順次出力される。この
コモン電極走査信号yは直流電源回路12から供給され
るバイアス電源V0〜V5に基づいて生成される。上記ク
ロック信号cp2dは1行分のコモン電極Yを走査する走査
期間を数分割した期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP2Oを介してクロッ
ク信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロック入力
端子XCKに入力される。
【0015】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、1行分の駆動データが取り込まれると、この取り込
まれた駆動データが上記ラッチパルス入力端子XLPに
入力されるクロック信号cp1oのタイミングでラッチさ
れ、各駆動データに対応するセグメント電極走査信号x
1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと記
載する)がセグメント駆動回路3の出力端子01〜0m
からセグメント電極X1〜Xmに出力される。このセグメ
ント電極走査信号xも直流電源回路12から供給される
バイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0016】図8は上記表示一体型タブレット装置の座
標検出期間における各走査信号のタイミングチャートで
ある。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy座
標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグメ
ント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走査
信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモン
電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号yを
順次印加する。
【0017】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘導電圧はオペレーショナル・アンプ9
で増幅され、x座標検出回路10およびy座標検出回路
11に入力される。このx座標検出回路10およびy座
標検出回路11は、上記オペレーショナル・アンプ9か
らの出力信号と制御回路7からのタイミング信号とに基
づいて、上記パルス電圧信号が印加されてから誘導電圧
が最高値になる迄の時間を検出することにより、夫々上
記検出ペン8が指示する位置のx座標あるいはy座標を
検出する。
【0018】ところで、上記検出ペン8は衣類に帯電し
た静電気等の周囲からのノイズを受け易く、そのために
検出ペン8の先端座標の誤検出が生じ易いという欠点を
有する。また、上述のように1フレーム期間を表示期間
と座標検出期間とで構成するので、そのままでは1フレ
ーム期間が長くなってフレーム周波数が低くなってしま
う。その結果、液晶パネル1が反射光型である場合に
は、室内を照らしている蛍光灯の残光特性や蛍光灯の電
源周波数と液晶パネル1のフレーム周波数との兼合いに
よってフリッカが生じて画質低下を来すという欠点を有
する。また、上述のフリッカ発生を避けるために座標検
出時における電極走査速度を画像表示時における電極駆
動速度よりも早くしてフレーム周波数を高めると、消費
電力が増大してしまうという欠点を有する。
【0019】そこで、先に発明者は、上述の欠点を克服
した表示一体型タブレット装置を提案している(特願平
3−243245号)。上記表示一体型タブレット装置
においては、表示期間において液晶パネル1の液晶が電
気分解によって劣化するのを防止するために、切り替え
回路4からの反転信号froのレベルに応じて液晶に印加
する電圧の印加方向を周期的に反転させるようにしてい
る。その際に、セグメント電極Xあるいはコモン電極Y
に印加されている駆動信号の電圧が一斉に変化する。そ
のために、上記液晶への電圧印加方向が反転する際に検
出ペン8を液晶パネル1の表面に近付けると、検出ペン
8の先端電極には液晶パネル1のセグメント電極Xある
いはコモン電極Yとの距離に依存するスパイク状の電圧
が誘起されるのである。
【0020】つまり、表示期間中に所定レベル以上の電
圧を有する上記スパイク状の誘導電圧が検出ペン8に誘
起された場合には、検出ペン8の先端は液晶パネル1に
接近しているので座標検出の必要があると判断できる。
逆に、上記スパイク状の誘導電圧のレベルが上記所定レ
ベルより低い場合には、検出ペン8の先端は液晶パネル
1から離れているので座標検出の必要はないと判断でき
るのである。したがって、所定レベル以上の電圧を有す
る上記スパイク状の誘導電圧が検出ペン8に誘起された
場合にのみ座標検出期間において上記x座標検出回路1
0からのx座標信号およびy座標検出回路11からのy
座標信号をそのまま外部に出力するようにすれば、検出
ペン8が液晶パネル1から離れている場合には座標検出
期間中に検出ペン8がノイズを受けても検出ペン8先端
位置の誤検出は生じないのである。
【0021】また、上記表示期間において上記所定レベ
ル以上の電圧を有する上記スパイク状の誘導電圧が検出
ペン8に誘起された場合のみ引き続いて座標検出期間を
設定し、そうでない場合には当該フレームの表示期間が
終了した後に直ちに次フレームの表示期間に入るように
すれば、検出ペン8が液晶パネル1に接近していない場
合の座標検出期間は不必要となる。その結果、消費電力
を増大させることなくフレーム周波数を高めることがで
きることになり、上述のような画質低下をなくすことが
できるのである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記表
示一体型タブレット装置においては、ノイズによる検出
ペン8の先端座標の誤検出防止や画質低下や消費電力の
増加を防止するために、上記表示期間において検出ペン
8に誘起されるスパイク状の誘導電圧を検出し、その検
出値に基づいて両座標信号の出力/停止あるいは座標検
出の実施/非実施を決定するようにしている(以下、この
ように、x/y座標信号を出力したり座標検出を実施す
るモードを“検出モード"と言い、x/y座標信号の出力
を停止したり座標検出を実施しないモードを“非検出モ
ード"と言う)。このような検出モード/非検出モードの
決定方法は、通常のオフィスや異常乾燥状態でない通常
の環境の下では問題なく、非常に有効である。ところ
が、強いノイズを発生する特殊機器の周辺や空気が異常
に乾燥している環境の下では、オペレータが検出ペン8
を不用意に上記特殊機器に近付けたり衣類に触れた場合
には、表示期間において液晶に印加する電圧の印加方向
の反転とは無関係にノイズに起因する高いレベルの誘導
電圧が検出ペン8に発生する。
【0023】したがって、表示期間において上記液晶に
印加する電圧の印加方向の反転とは無関係に検出ペン8
に誘起されるノイズに起因する誘導電圧が上記所定のレ
ベル以上であれば、検出ペン8は液晶パネル1から離れ
ているにも拘わらず上記検出モードであると決定されて
しまい、座標検出期間において上記ノイズに起因する誘
導電圧に基づいて検出ペン8先端座標が誤検出されると
いう問題がある。上述のような問題は極めて特殊な環境
で発生する問題ではあるが、表示一体型タブレット装置
の汎用性を考えれば解決しておかなけばならない問題で
ある。
【0024】そこで、この発明の目的は、強ノイズ発生
源の周辺や空気が異常に乾燥しているような環境の下で
も正しく座標検出ができる高画質/低消費電力の表示一
体型タブレット装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、異なる
方向に配列された第1電極群と第2電極群とが交差する
箇所に対応する画素を有する表示パネルと、上記表示
ネルの第1電極群および第2電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記第1電極群を駆
動する第1電極駆動回路と、上記第2電極群を駆動する
第2電極駆動回路と、表示期間に上記第1電極駆動回路
および第2電極駆動回路を制御して上記表示パネル上に
画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間に上記
1電極駆動回路を制御して上記表示パネルの第1電極群
を順次走査する一方上記第2電極駆動回路を制御して上
第2電極群を順次走査する検出制御回路と、上記検出
ペンからの出力信号の発生タイミングと上記第1電極群
の走査タイミングとから上記検出ペン先端によって指示
された表示パネル上のx座標を検出するx座標検出回路
と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミングと上
第2電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端
によって指示された表示パネル上のy座標を検出するy
座標検出回路を有する表示一体型タブレット装置におい
て、上記表示期間に上記表示パネルの表示部材に印加さ
れる電圧の印加方向反転時点を設定するための反転信号
を生成する反転信号生成手段と、上記反転信号に基づい
て設定された上記印加方向反転時点を含む上記表示期間
における第1の所定区間中に上記検出ペンの電極に誘起
された誘導電圧を選択的にサンプリングする第1サンプ
リング手段と、上記表示期間における上記第1の所定区
間とは異なる第2の所定区間中に上記検出ペンの電極に
誘起された誘導電圧を選択的にサンプリングする第2サ
ンプリング手段と、上記第1サンプリング手段によって
サンプリングされた誘導電圧を直流電圧に変換した後の
電圧値と基準電圧値とを比較する第1処理手段と、上記
第2サンプリング手段によってサンプリングされた誘導
電圧を直流電圧に変換した後の電圧値と基準電圧値とを
比較する第2処理手段と、上記第1処理手段による比較
結果と第2処理手段による比較結果とに基づいて上記検
出ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否か
を判定して判定結果を表す信号を出力する判定手段を備
えたことを特徴としている。
【0026】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記第1の発明の表示一体型タブレット装置に
おいて、上記第2処理手段は、上記第2サンプリング手
段によってサンプリングされた誘導電圧を直流電圧に変
換した後の波高値をサンプルホールドし、このサンプル
ホールドされた波高値を基準波高値と比較することを特
徴としている。
【0027】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記第1の発明の表示一体型タブレット装置に
おいて、上記第2サンプリング手段によってサンプリン
グされた誘導電圧を直流電圧に変換した後の波高値をサ
ンプルホールドして、このサンプルホールドされた波高
値を基準波高値と比較する第3処理手段を備えると共
に、上記第2処理手段は、上記第2サンプリング手段に
よってサンプリングされた誘導電圧を直流電圧に変換し
た後積分して得られた積分電圧値と基準電圧値とを比較
し、上記判定手段は、上記第2処理手段および第3処理
手段の少なくとも一方の比較対象値が基準値よりも大き
い場合に上記検出ペンの先端は上記表示パネルの表面近
傍には無いと判定することを特徴としている。
【0028】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、異なる方向に配列された第1電極群と第2電極
群とが交差する箇所に対応する画素を有する表示パネル
と、上記表示パネルの第1電極群及び第2電極群と静電
的に結合された電極を先端に有する検出ペンと、上記
電極群を駆動する第1電極駆動回路と、上記第2電極
群を駆動する第2電極駆動回路と、表示期間に上記第1
電極駆動回路および第2電極駆動回路を制御して上記
パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出
期間に上記第1電極駆動回路を制御して上記表示パネル
第1電極群を順次走査する一方上記第2電極駆動回路
を制御して上記第2電極群を順次走査する検出制御回路
と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミングと上
第1電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端
によって指示された表示パネル上のx座標を検出するx
座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タ
イミングと上記第2電極群の走査タイミングから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のy座標を
検出するy座標検出回路を有する表示一体型タブレット
装置において、上記表示期間に上記表示パネルの表示部
に印加される電圧の印加方向反転時点を設定するため
の反転信号を生成する反転信号生成手段と、上記反転信
号に基づいて設定された上記印加方向反転時点を含む上
記表示期間における第1の所定区間中に上記検出ペンの
電極に誘起された誘導電圧を選択的にサンプリングする
第1サンプリング手段と、上記表示期間における上記第
1の所定区間とは異なる第2の所定区間中に上記検出ペ
ンの電極に誘起された誘導電圧を選択的にサンプリング
する第2サンプリング手段と、上記第1サンプリング手
段によってサンプリングされた誘導電圧を第1の増幅率
で増幅した後に直流電圧に変換する第1処理手段と、上
記第2サンプリング手段によってサンプリングされた誘
導電圧を上記第1の増幅率より大きな第2の増幅率で増
幅した後に直流電圧に変換する第2処理手段と、上記第
1処理手段からの出力電圧と上記第2処理手段からの出
力電圧とを比較してその比較結果に基づいて上記検出ペ
ンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かを判
定し、判定結果を表す信号を出力する判定手段を備えた
ことを特徴としている。
【0029】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記第1乃至第4のいずれか一つの発明の表示
一体型タブレット装置において、上記第1サンプリング
手段が動作する第1の所定区間は、上記反転信号生成手
段によって生成された反転信号のレベル変化時点を含み
且つこの反転信号の半周期より短い区間であり、上記第
2サンプリング手段が動作する第2の所定区間は、上記
第1の所定区間が終了した後に開始して上記反転信号の
次のレベル変化時以前に終了する区間であることを特徴
としている。
【0030】また、第6の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記第5の発明の表示一体型タブレット装置に
おいて、上記反転信号生成手段は、上記第2電極駆動回
路によって第2電極を順次駆動するためのクロック信号
に基づいて半周期が上記クロック信号の周期の複数倍で
ある上記反転信号を生成し、上記第1サンプリング手段
が動作する第1の所定区間は上記クロック信号における
1周期であり、上記第2サンプリング手段が動作する第
2の所定区間の開始時点は上記第1の所定区間が開始し
てから上記第1サンプリング手段によってサンプリング
される誘導電圧の時定数の少なくとも3倍であって上記
第1の所定区間の長さより長い期間が経過した時点であ
ることを特徴としている。
【0031】また、第7の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記第1乃至第6のいずれか一つの発明の表示
一体型タブレット装置において、上記第1サンプリング
手段および第2サンプリング手段は1フレーム期間中に
複数回動作することを特徴としている。
【0032】また、第8の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記第7の発明の表示一体型タブレット装置に
おいて、上記第1処理手段および第2処理手段は、上記
第1サンプリング手段あるいは第2サンプリング手段に
よって1フレーム期間中にサンプリングされた誘導電圧
を直流電圧に変換した後、更に積分することを特徴とし
ている。
【0033】
【作用】第1の発明では、表示期間において、表示制御
回路によって第1電極駆動回路および第2電極駆動回路
が制御され、表示パネルの第1電極群および第2電極群
が駆動されて上記表示パネル上に画像が表示される。
【0034】こうして、上記表示パネル上に画像が表示
される上記表示期間において、反転信号に基づいて設定
された上記表示パネルの表示部材に印加される電圧の印
加方向反転時点を含む第1の所定区間中に、第1サンプ
リング手段によって、上記表示部材に印加される電圧の
印加方向の反転に起因して上記検出ペンに誘起された誘
導電圧が選択的にサンプリングされる。また、上記第1
の所定区間とは異なる第2の所定区間中に、第2サンプ
リング手段によって、上記検出ペンに誘起された誘導電
圧が選択的にサンプリングされる。
【0035】そうすると、第1処理手段および第2処理
手段によって、上記第1サンプリング手段あるいは第2
サンプリング手段でサンプリングされた誘導電圧が直流
電圧に変換され、変換後の電圧値と基準電圧値とが比較
される。そして、判定手段によって、上記第1処理手段
による比較結果と上記第2処理手段による比較結果とに
基づいて、上記検出ペンの先端が上記表示パネルの表面
近傍に在るか否かが判定されて判定結果を表す信号が出
力される。
【0036】その際に、上記第1サンプリング手段と第
2サンプリング手段とによって区別してサンプリングさ
れた上記表示部材に印加される電圧の印加方向の反転に
起因する誘導電圧とノイズに起因する誘導電圧とに基づ
いて上記検出ペンが表示パネルの表面近傍に在るか否か
が判定されるので、上記表示パネルの表面から離れた位
置に在る上記検出ペンの先端がノイズを拾っても、その
ノイズの影響によって上記検出ペンの先端は上記表示
ネルの表面近傍に在ると誤判定されない。
【0037】こうして、上記判定手段によって上記検出
ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在ると判定さ
れた場合にのみ上記検出モードであると決定されて、検
出制御回路による上記第1電極駆動回路および第2電極
駆動回路の制御の下に上記第1電極群および第2電極群
が順次走査されて、x座標検出回路およびy座標検出回
路によって上記検出ペン先端のx座標およびy座標が検
出される。一方、上記判定手段によって上記検出ペンの
先端が上記表示パネルの表面近傍に無いと判定された場
合には上記両座標は検出されない。したがって、上記検
出ペンがノイズを拾っても、そのノイズに起因して上記
検出ペン先端の両座標が誤検出されることもない。
【0038】また、第2の発明では、上記第2処理手段
によって、上記第2サンプリング手段でサンプリングさ
れた誘導電圧を直流電圧に変換した後にサンプルホール
ドした波高値が基準波高値と比較される。以後、上記判
定手段によって、上記第1処理手段による比較結果と上
記第2処理手段による比較結果とに基づいて、上記検出
ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かが
判定される。こうして、上記誘導電圧の波高値に基づい
て比較/判定が実施されることによって、外部からのノ
イズに起因する誘導電圧が極細い波形の誘導電圧であっ
ても検出モードであるか否かが正しく判定される。
【0039】また、第3の発明では、上記第2処理手段
によって、上記第2サンプリング手段でサンプリングさ
れた誘導電圧を直流電圧に変換した後の積分電圧値が基
準電圧値と比較される。また、第3処理手段によって、
上記第2サンプリング手段でサンプリングされた誘導電
圧を直流電圧に変換した後にサンプルホールドした波高
値が基準波高値と比較される。以後、上記判定手段によ
って、上記第2処理手段および第3処理手段の少なくと
も一方の比較対象値が基準値よりも大きい場合には、上
記検出ペンの先端は上記表示パネルの表面近傍には無い
と判定される。こうして、上記誘導電圧の積分値と波高
値とに基づいて比較/判定が実施されることによって、
外部からのノイズに起因する誘導電圧が如何なる波形で
あっても検出モードであるか否かが正しく判定される。
【0040】また、第4の発明では、上記表示期間にお
いて、第1サンプリング手段によって、表示部材に印加
される電圧の印加方向反転に起因して上記検出ペンに誘
起された誘導電圧が選択的にサンプリングされる。さら
に、第2サンプリング手段によって、上記検出ペンに誘
起された誘導電圧が選択的にサンプリングされる。そう
すると、第1処理手段によって、上記第1サンプリング
手段でサンプリングされた誘導電圧が、第1の増幅率で
増幅された後に直流電圧に変換される。同様に、第2処
理手段によって、上記第2サンプリング手段でサンプリ
ングされた誘導電圧が、上記第1の増幅率より大きな第
2の増幅率で増幅された後に直流電圧に変換される。
【0041】そして、判定手段によって、上記第1処理
手段からの出力電圧と上記第2処理手段からの出力電圧
とが直接比較され、その比較結果に基づいて上記検出ペ
ンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かが簡
単な処理で判定されて判定結果を表す信号が出力され
る。こうして、区別してサンプリングされた上記表示部
に印加される電圧の印加方向の反転に起因する誘導電
圧とノイズに起因する誘導電圧とに基づいて上記検出ペ
ン先端が表示パネル表面の近傍に在るか否かが判定され
ることによって、外部からのノイズの影響によって上記
検出ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に無いにも
拘わらず在ると誤判定されない。
【0042】また、第5の発明では、上記第1サンプリ
ング手段によって、表示期間において、反転信号生成手
段で生成された反転信号のレベル変化時点を含み且つこ
の反転信号の半周期より短い期間である第1の所定区間
中に、上記検出ペンの電極に誘起された誘導電圧が選択
的にサンプリングされる。また、上記第2サンプリング
手段によって、上記第1の所定区間が終了した後に開始
して上記反転信号の次のレベル変化時以前に終了する第
2の所定区間中に、上記検出ペンの電極に誘起された誘
導電圧が選択的にサンプリングされる。こうして、上記
第1の所定区間中には、上記反転信号のレベル変化時点
に同期した上記表示部材に印加される電圧の印加方向の
反転に起因する誘導電圧のみが適確にサンプリングされ
る。一方、上記第2の所定区間中には、ノイズに起因す
る誘導電圧のみが適確にサンプリングされる。
【0043】また、第6の発明では、上記反転信号生成
手段によって、第2電極を順次駆動するためのクロック
信号に基づいて、半周期が上記クロック信号の周期の複
数倍である上記反転信号が生成される。そして、上記第
1サンプリング手段によって、上記クロック信号におけ
る1周期である上記第1の所定区間中に、上記検出ペン
に誘起された誘導電圧が選択的にサンプリングされる。
一方、上記第2サンプリング手段によって、上記第1の
所定区間が開始してから上記第1サンプリング手段によ
ってサンプリングされる誘導電圧の時定数の少なくとも
3倍であって上記第1の所定区間の長さより長い期間が
経過した時点を開始時点とする上記第2の所定区間中
に、上記検出ペンに誘起された誘導電圧が選択的にサン
プリングされる。こうして、上記表示部材に印加される
電圧の印加方向の反転に起因する誘導電圧と上記ノイズ
に起因する誘導電圧とを区別して適確にサンプリングで
きるような上記第1,第2の所定区間が、上記クロック
信号に基づいて容易に設定されるのである。
【0044】また、第7の発明では、上記第1サンプリ
ング手段および第2サンプリング手段によって、上記検
出ペンに誘起される誘導電圧が1フレーム期間中に複数
回サンプリングされる。そして、1フレーム期間中にサ
ンプリングされた多くの誘導電圧に基づいて、上記検出
ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かが
精度良く安定して判定される。
【0045】また、第8の発明では、上記第1サンプリ
ング手段および第2サンプリング手段によって、上記検
出ペンに誘起される誘導電圧が1フレーム期間中に複数
回サンプリングされる。そして、上記第1処理手段およ
び第2処理手段によって、上記第1サンプリング手段あ
るいは第2サンプリング手段によって1フレーム期間中
にサンプリングされた誘導電圧が直流電圧に変換された
後に更に積分される。こうして、1フレーム期間中に上
記検出ペンに誘起された多くの誘導電圧に基づいて、上
記検出ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか
否かが精度良く安定して判定される。
【0046】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。上述のような表示一体型タブレット装置の検
出ペンによって上記表示期間に外部から静電誘導によっ
て拾いあげられる電圧として、上述のように液晶に印加
する電圧の印加方向の反転に起因して誘起される誘導電
圧と、検出ペンが液晶パネルから離れて外部機器,物,人
物等に接近または接触して誘起される誘導電圧とがあ
る。この発明は、上記液晶に印加する電圧の印加方向の
反転に起因する誘導電圧は表示回路のロジックと関連性
があるために発生のタイミングが定まっていて極限られ
た期間だけ発生することに着目して、ノイズによる検出
ペンの先端座標の誤検出を更に確実に防止するものであ
る。
【0047】図1は本実施例の表示一体型タブレット装
置における座標検出部のブロック図である。この座標検
出部を有する表示一体型タブレット装置においても、図
6に示す従来の表示一体型タブレット装置と同様に、液
晶パネル1,コモン駆動回路2,セグメント駆動回路3,
切り替え回路4,表示制御回路5,検出制御回路6,制御
回路7および直流電源回路12を有している。尚、図1
においては、図6に示す従来の表示一体型タブレット装
置と同一の構成部品には同じ番号を付して、その説明は
省略する。
【0048】検出ペン8の先端電極に接続されたオペレ
ーショナル・アンプ9の出力端子には、座標検出用のア
ナログゲートAGtと誘導電圧検出用の第1アナログゲ
ートAG1及び第2アナログゲートAG2の入力端子が夫
々接続されている。そして、上記座標検出用のアナログ
ゲートAGtの出力端子にはx座標検出回路10および
y座標検出回路11が接続されている。また、上記第1
アナログゲートAG1の出力端子には第1処理回路23
が接続され、この第1処理回路23には第1比較器25
が接続されている。一方、上記第2アナログゲートAG
2の出力端子には第2処理回路24が接続され、この第
2処理回路24には第2比較器26が接続されている。
そして、第1/第2比較器25,26の出力端子は、夫々
同一のアンドゲート27の入力端子に接続されている。
【0049】尚、上記各アナログゲートは、そのゲート
端子にレベル“H"のゲート信号が入力されると“オン"
となる一方、レベル“L"のゲート信号が入力されると
“オフ"となる。つまり、上記座標検出用のアナログゲ
ートAGtは、座標検出期間においてレベルが“H"とな
るゲート信号gtによって“オン/オフ"が制御されて、座
標検出期間のみオペレーショナル・アンプ9からの誘導
電圧をx座標検出回路10及びy座標検出回路11に送
出する。また、上記第1アナログゲートAG1はゲート
信号g1によって“オン/オフ"が制御されて、ゲート信号
g1のレベルが“H"の期間のみオペレーショナル・アンプ
9からの誘導電圧を第1処理回路23に送出する。同様
に、上記第2アナログゲートAG2はゲート信号g2のレ
ベルが“H"の期間のみオペレーショナル・アンプ9から
の誘導電圧を第2処理回路24に送出する。
【0050】上記第1処理回路23は、第1アナログゲ
ートAG1によってサンプリングされた期間の電圧を整
流/増幅して第1比較器25に送出する。同様に、第2
処理回路24は、第2アナログゲートAG2によってサ
ンプリングされた期間の電圧を整流/増幅して第2比較
器26に送出する。
【0051】すなわち、第1アナログゲートAG1で上
記第1サンプリング手段を構成し、第2アナログゲート
AG2で上記第2サンプリング手段を構成し、第1処理
回路23および第1比較器25で上記第1処理手段を構
成し、第2処理回路24および第2比較器26で上記第
2処理手段を構成し、アンドゲート27で上記判定手段
を構成するのである
【0052】以下、上記構成の表示一体型タブレット装
置の座標検出部の動作について詳細に説明する。図2
は、上記座標検出部に係る各種信号のタイミングチャー
トを示す。図2において、信号E1は、検出ペン8を液
晶パネル1の表面に大略接触した場合に検出ペン8に誘
起されるスパイク状の誘導電圧信号(以下、スパイク状
誘導電圧信号と言う)であり、ペン入力中あるいはペン
入力準備中に生ずる誘導電圧信号である。信号E2は、
検出ペン8を液晶パネル1から少し離した場合に検出ペ
ン8に誘起されるスパイク状誘導電圧信号であり、上記
スパイク状誘導電圧信号E1の波高値より低い波高値を
有する誘導電圧信号である。これらのスパイク状誘導電
圧E1,E2は、反転信号froのレベル変化に同期した液晶
に印加する電圧の印加方向の反転に起因して検出ペン8
に誘起されるので、反転信号froのレベル変化に同期し
て発生する。
【0053】信号E3は、検出ペン8を液晶パネル1か
ら離してヒゲ状ノイズの発生源の近傍に位置させた場合
に誘起されるヒゲ状誘導電圧信号である。信号E4は、
検出ペン8を液晶パネル1から離して高周波ノイズの発
生源の近傍に位置させた場合に誘起される高周波誘導電
圧信号である。これらのノイズに起因して検出パン8に
誘起される誘導電圧は、反転信号froのレベル変化とは
無関係に発生する。
【0054】上記ゲート信号g1は、液晶パネル1の液晶
に印加される電圧の印加方向の反転に起因して検出ペン
8に誘起されたスパイク状誘導電圧信号のみをサンプリ
ングするためのゲート信号であり、反転信号froのレベ
ル変化時(立ち上がり又は立ち下がり)あるいはその直前
に立ち上がるパルス幅が“tg1"のパスル信号である。ま
た、上記ゲート信号g2は、上記ヒゲ状ノイズあるいは高
周波ノイズ等に起因して上記スパイク状誘導電圧の直後
に誘起される誘導電圧信号のみをサンプリングするため
のゲート信号であり、上記反転信号froのレベル変化時
から上記パルス幅“tg1"程度経過した後に立ち上がるパ
ルス幅が“tg2"のパスル信号である。その際に、ゲート
信号g2はゲート信号g1の反転信号であってもよい。
【0055】尚、信号E1g1,E2g1,E3g1,E4g1は、上
記ゲート信号g1に基づいて各信号E1,E2,E3,E4をサ
ンプリングして整流した信号である。また、信号E1g2,
2g2,E3g2,E4g2は、上記ゲート信号g2に基づいて各
信号E1,E2,E3,E4をサンプリングして整流した信号
である。
【0056】上記ゲート信号g1のパルス幅tg1は、検出
ペン8に誘起されたスパイク状誘導電圧信号のみをサン
プリングするという目的から、上記スパイク状誘導電圧
の時定数τの3倍以内の範囲に選ぶのが適当である。こ
の時定数τは検出ペン8の構造によって決まり、本実施
例における表示一体型タブレット装置の上記時定数τは
16μ・secとなっている。したがって、ゲート信号g1
パルス幅tg1は35μ・secに設定している。この時間
は、表示期間中におけるコモン駆動回路2のクロック信
号cp1oの周期になっている。通常、図3に示すように、
反転信号froはクロック信号cp1oに基づいて生成されて
いる。したがって、このようにゲート信号g1のパルス幅
tg1をクロック信号cp1oの周期の正数倍に選ぶことによ
って、ゲート信号g1を簡単な回路構成で精度よく生成で
きるのである。
【0057】さらに、図3に示すように、反転信号fro
はクロック信号cp1oの立ち下がりでレベルが変化するよ
うなっている。したがって、ゲート信号g1のパルスの立
ち上がり時をクロック信号cp1oの立ち上がり時に設定す
れば、反転信号froのレベル変化に起因してスパイク状
誘導電圧が立ち上がる際には既に第1アナログゲートA
1は“オン"になっており、上記スパイク状誘導電圧の
立ち上がりを確実にサンプリングできるのである。尚、
本実施例における反転信号froは、クロック信号cp1oの
13周期毎にレベル変化するようにしており、その半周
期はTm=455μsecに設定されている。したがって、
図2に示すようにゲート信号g1のパルス幅tg1をクロッ
ク信号cp1oの周期とする一方ゲート信号g2をゲート信号
g1の反転信号とすれば、ゲート信号g1のパルス幅tg1
35μsecとなる一方、ゲート信号g2のパルス幅tg2は約
420μsecとなる。
【0058】図2に示すゲート信号g2はゲート信号g1
反転信号として生成している。ところが、図3に示すよ
うに、ゲート信号g1とゲート信号g2との間に空時間tdを
設けるのが有効である。これは次の理由による。すなわ
ち、上述のように、上記第1処理回路23−第1比較器
25の系では、液晶パネル1の液晶に印加される電圧の
印加方向の反転に起因して誘起されるスパイク状誘導電
圧のピーク値に基づいて、検出ペン8が液晶パネル1に
接近しているか否かを判定する。ここで、上記スパイク
状誘導電圧は検出ペン8を液晶パネル1の表面に10mm
以内に近付けた場合にのみ誘起される細いスパイク状の
電圧である。また、このように検出ペン8が液晶パネル
1表面に10mm以内に近接した状態では、入力インピー
ダンスが高く浮遊状態に近い検出ペン8の先端電極はセ
グメント電極Xあるいはコモン電極Yとの静電結合が密
となり、外部からのノイズはほとんど拾わない。
【0059】そのために、上記スパイク状誘導電圧は、
反転信号froのレベル変化時を含む極短い過渡期間と定
常期間との平均電圧比が5〜10倍という大きな値を有
する波形を呈するのである。したがって、なるべくスパ
イク状誘導電圧のピークの近傍をサンプリングすること
によって、精度よく検出ペン8の高さを判定できるので
ある。そこで、ゲート信号g1のパルス幅tg1はスパイク
状誘導電圧の裾野(図3のスパイク状誘導電圧信号E1
おけるハッチングで示した(イ)の領域)をカットするよ
うに設定する。
【0060】これに対して、上記第2処理回路24−第
2比較器26の系では、ノイズに起因するヒゲ状誘導電
圧や高周波誘導電圧に基づいて検出ペン8がノイズを拾
っているか否かを判定する。したがって、その際にサン
プリングする誘導電圧信号に上記スパイク状誘導電圧の
裾野が入らないようにすることによって精度よくノイズ
のみを検知できる。
【0061】その結果、上記スパイク状誘導電圧信号の
裾野に当たる部分に空時間tdを設けて、上記スパイク状
誘導電圧信号の裾野をカットすることによって検出ペン
8の液晶パネル1への接近の判定と誘導電圧信号がノイ
ズであるか否かの判定を正確に実施できるのである。上
述のように、上記スパイク状誘導電圧の期間は時間3τ
の範囲内に殆ど入るので、例えばゲート信号g1のパルス
幅tg1をτに設定した場合には空時間tdを2τに設定す
れば殆ど問題はない。尚、上記空時間tdおよびゲート信
号g2のパルス幅tg2もゲート信号g1のパルス幅tg1と同様
にクロック信号cp1oの周期の正数倍に設定すればよい。
【0062】上記第1処理回路23および第2処理回路
24は、第1アナログゲートAG1あるいは第2アナロ
グゲートAG2によってサンプリングされた誘導電圧信
号を半波整流あるいは全波整流して平均電圧を求め、第
1比較器25あるいは第2比較器26に送出する。そう
すると、第1比較器25および第2比較器26は、入力
された平均電圧と基準値との比較を行う。その場合、上
記平均電圧は、第1アナログゲートAG1あるいは第2
アナログゲートAG2が“オン"となる都度求めるのでは
なく、1フレーム期間中にサンプリングした誘導電圧信
号を積分して求めるようにすればよい。
【0063】図3に示すようなタイミングチャートの場
合には、反転信号froは1フレーム期間中に30回程度
レベル変化する。したがって、電子ペン8の先端電極に
は同程度の数のスパイク状誘導電圧が発生する。そこ
で、これらのスパイク状誘導電圧を第1処理回路23に
よって整流した後平滑回路で積分し、座標検出期間に入
る少し前に第1比較器25によって基準電圧と比較する
のである。こうして、上記第1比較器25および第2比
較器26による比較結果がアンドゲート27に出力され
た後、第2処理回路23および第2処理回路24に保持
されている電圧積分値をクリアし、次のフレームにおけ
る誘導電圧信号の処理に入るのである。
【0064】上記第1比較器25は、上述のように第1
処理回路23から入力されたサンプリング誘導電圧の積
分電圧と基準電圧とを比較する。そして、積分電圧の方
が基準電圧より高い場合にはレベル“H"の信号を出力
する。一方、積分電圧の方が基準電圧より低い場合には
レベル“L"の信号を出力する。したがって、上記第1
比較器25からレベル“H"の信号が出力された場合に
は、検出ペン8の先端電極に誘起されるスパイク状誘起
電圧のピーク値が高く、検出ペン8の先端が液晶パネル
1表面に非常に接近していることを意味しているのであ
る。
【0065】また、上記第2比較器26は、上述のよう
に第2処理回路24から入力されたサンプリング誘導電
圧の積分電圧と基準電圧とを比較する。そして、積分電
圧の方が基準電圧より高い場合にはレベル“L"の信号
を出力する。一方、積分電圧の方が基準電圧より低い場
合にはレベル“H"の信号を出力する。したがって、上
記第2比較器26からレベル“H"の信号が出力された
場合には、検出ペン8の先端電極に誘起されるノイズに
起因した誘起電圧のピークが低く又は少なく、検出ペン
8の先端がノイズ発生源から非常に離れている(したが
って、液晶パネル1表面に非常に接近している)ことを
意味している。
【0066】したがって、上記アンドゲート27によっ
て第1比較器25からの信号と第2比較器26からの信
号とのアンドを取れば、検出ペン8の状態が判定でき
る。つまり、アンドゲート27からの出力信号に基づい
て、表示期間に続いて座標検出期間を設定する“検出モ
ード"であるか、または座標検出期間を設定しない“非
検出モード"であるかを判定できるのである(以下、アン
ドゲート27からの出力信号をモード信号と言う)。そ
こで、上記モード信号のレベルが“H"の場合には、検
出ペン8の先端は液晶パネル1表面に接近しており、検
出モードであると判定する。一方、モード信号のレベル
が“L"の場合には、検出ペン8の先端は液晶パネル1
表面から遠ざかっており、非検出モードであると判定す
るのである。
【0067】尚、上記検出モードあるいは非検出モード
の設定は次のようにして実施する。上記x座標検出回路
10からのx座標信号およびy座標検出回路11からの
y座標信号を外部に出力するか否かを選別する座標出力
選別回路28を、上記モード信号のレベルが“H"(検出
モード時)の場合には両座標信号を出力する一方、レベ
ルが“L"(非検出モード時)の場合には出力しないよう
に制御する。さらに、上記モード信号を上記制御回路7
(図6参照)に送出する。そして、制御回路7は、モード
信号のレベルが“H"の場合には上記検出制御回路6(図
6参照)が動作しないように制御するのである。
【0068】上述のように、本実施例においては、上記
反転信号froのレベル変化時またはレベル変化の直前か
ら所定時間tg1だけ“オン"となる第1アナロクゲートA
1と、更に所定時間td経過後から所定時間tg2だけ“オ
ン"となる第2アナロクゲートAG2を設ける。そして、
検出ペン8の先端電極に誘起される誘導電圧信号をサン
プリングする際には、第1/第2アナロクゲートAG1,
AG2によって、液晶パネル1の液晶に印加する電圧の
印加方向の反転に起因するスパイク状誘導電圧信号とノ
イズに起因する誘導電圧信号とに分離してサンプリング
するのである。
【0069】そして、上記第1アナロクゲートAG1
よってサンプリングされた1フレーム期間分の上記スパ
イク状誘導電圧信号を第1処理回路23によって整流/
積分し、第1比較器25はこの積分電圧値が基準値より
大きい場合にレベル“H"の信号を出力する。一方、第
2アナロクゲートAG2によってサンプリングされた1
フレーム期間分の上記ノイズに起因する誘導電圧信号を
第2処理回路24によって整流/積分し、第2比較器2
6はこの積分電圧値が基準値より小さい場合にレベル
“H"の信号を出力する。その結果、上記アンドゲート
27は、検出ペン8の先端が液晶パネル1の表面に近く
てノイズが少ない場合にのみレベル“H"のモード信号
を出力することになり、このモード信号に基づいて上記
検出モードおよび非検出モードを正しく設定可能にな
る。
【0070】したがって、本実施例によれば、強ノイズ
発生源となる特殊機器の周辺や空気が非常に乾燥してい
るような環境下でも、液晶パネル1の液晶に印加する電
圧の印加方向の反転に起因して検出ペン8の先端電極に
誘起する誘導電圧に基づいて“検出モード"あるいは
“非検出モード"を正しく判定できる。したがって、ノ
イズに影響されずに正しい座標検出を実施できるのであ
る。また、上記検出ペン8が液晶パネル1の表面に近接
している場合のみ座標検出を実施するので、消費電力を
増加させることなくフレーム周波数を低くして画質の低
下を防止できるのである。
【0071】上述のように、上記第1/第2比較器25,
26における比較対象となる平均電圧値を1フレーム期
間中におけるサンプリング誘導電圧信号を積分して求め
る場合において、ノイズに起因する誘導電圧信号が図2
におけるヒゲ状誘導電圧信号E3や高周波誘導電圧信号
4のようにある程度時間幅を有する誘導電圧信号であ
る場合には問題はない。ところが、極細いノイズに起因
する誘導電圧信号の場合には第2処理回路34による積
分値が極めて小さくなり、無視されてしまう場合があ
る。
【0072】図4は、上述のような問題を考慮した実施
例の部分ブロック図である。本実施例においては、第2
処理回路24−第2比較器26の系に並列に上記第3処
理手段としての第3処理回路29−第3比較器30の系
を設けるのである。上記第3処理回路29は、第2アナ
ログゲートAG2によってサンプリングされた1フレー
ム期間中における上記ノイズに起因する誘導電圧の波高
値をサンプルホールドする。そして、第3比較器30は
このサンプルホールドされた波高値と基準波高値とを比
較するのである。そして、第3比較器30による比較
後、第3処理回路29にホールドされた波高値を表す電
圧は、次のフレームに入る前あるいは次のフレームの早
い時期にクリアされる。尚、その際に用いるクリア信号
としては、上記表示制御回路4から出力されるコモン駆
動回路2用のシフトデータsが適当である。
【0073】上記第3比較回路30は、第2比較回路2
6の場合と同様に、第3処理回路29によってホールド
された波高値が基準波高値より低い場合にレベル“H"
の信号を出力する。一方、高い場合にはレベル“L"の
信号を出力する。つまり、第3比較器30からレベル
“H"の信号が出力された場合には、検出ペン8の先端
電極に誘起されるノイズに起因した誘導電圧のピークが
低く、検出ペン8の先端がノイズ発生源から非常に離れ
ている(したがって、液晶パネル1表面に非常に接近し
ている)ことを意味している。
【0074】したがって、本実施例によれば、上述のよ
うに極細いノイズに起因する誘導電圧信号が検出ペン8
に誘起されていても、アンドゲート27から出力される
モード信号のレベルが“H"になった場合には検出モー
ドであると正しく判定できるのである。
【0075】図5は上記各実施例とは異なる実施例を示
す。図5において、比較器31は、第1処理回路23か
ら出力される液晶パネル1の液晶に印加される電圧の印
加方向の反転に起因するスパイク状誘導電圧の1フレー
ム期間中の積分電圧と、第2処理回路24から出力され
るノイズに起因する誘導電圧の1フレーム期間中の積分
電圧とを直接比較する。
【0076】その際に、上記第1/第2処理回路23,2
4の増幅率を異なるように設定するのである。上記ゲー
ト信号g1およびゲート信号g2のレベル“H"の時間や第
1/第2処理回路23,24の積分回路の内容にもよる
が、概略第1/第2アナログゲートAG1,AG2に同一電
圧を入力した場合に、第2処理回路24の出力電圧が第
1処理回路23の出力電圧よりも高くなるように上記各
増幅率を設定する。
【0077】そして、上記比較器31は、第2処理回路
24からの出力電圧を基準値として第1処理回路23か
らの出力電圧が高い場合には、スパイク状誘導電圧の方
がノイズよりも高いので検出ペン8の先端は液晶パネル
1の表面に接近していると判定する。そして、レベル
“H"のモード信号を出力するのである。一方、上記第
1処理回路23からの出力電圧が等しいか低い場合に
は、スパイク状誘導電圧はノイズに比較して余り高くは
ないので検出ペン8の先端は液晶パネル1の表面から離
れていると判定する。そして、レベル“L"のモード信
号を出力する。すなわち、上記比較器31で上記判定手
段を構成するのである。
【0078】その結果、図2におけるスパイク状誘導電
圧信号E1またはスパイク状誘導電圧信号E2の場合に
は、レベル“H"のモード信号が出力されて“検出モー
ド"に設定される。また、図2におけるヒゲ状誘導電圧
信号E3または高周波誘導電圧信号E4の場合には、レベ
ル“L"のモード信号が出力されて“非検出モード"に設
定されるのである。
【0079】また、上述の各実施例において検出モード
に設定する際の検出モードの設定の仕方に2通りの設定
の仕方がある。第1の検出モード設定方法は、予め全て
のフレームに係る表示期間における表示データ転送速
度,各クロック信号の周期および各同期信号の同期速度
等を一定に設定しておく、そして、モード信号のレベル
が“H"の場合には単に当該フレームの表示期間の後に
座標検出期間を割り込ませて設定するのである。この方
法によれば、表示制御回路5を含めた全体の構成が非常
に簡単できるという利点がある。その反面、検出モード
時も非検出モード時も表示期間長は同じであるため、検
出モード時におけるフレーム期間長が非検出モード時に
おけるフレーム期間長よりも座標検出期間の分だけ長く
なり、検出モード時におけるフレーム周波数が小さくな
る。したがって、照明器具の種類や電源周波数によって
はフリッカが生ずる場合がある。
【0080】これに対して、第2の検出モード設定方法
では、検出モード時および非検出モード時におけるフレ
ーム周波数を同じにするのである。この場合の検出モー
ド時においては、座標検出期間長の分だけ表示期間長が
短くなるにも拘わらず表示画素数は同じでなければなら
ない。したがって、検出モード時における表示期間に
は、表示データ転送速度,各クロックの周波数および各
同期信号の同期速度等を非検出モード時における表示期
間よりも早くするのである。この場合には、上記表示制
御回路5は、上記モード信号を受けて出力制御信号を変
更可能なプログラマブル型の表示制御回路であることが
望ましい。
【0081】このように、上記各実施例によれば、検出
ペン8が液晶パネル1の表面の極近傍に位置するか否か
を周囲のノイズに影響されずに正しく判定できるのであ
る。以下、この発明とは直接関係はないが、上記各実施
例をより有効にするための技術について簡単に述べる。
【0082】オペレータが、上記第1処理回路23から
出力されるスパイク状誘導電圧の積分値が第1比較器2
5の基準値と同一値になるような位置に検出ペン8を位
置させた姿勢で入力準備あるいは思考状態に入った場
合、アンドゲート27から出力されるモード信号はレベ
ル“H"とレベル“L"とを短時間に繰り返す所謂チャタ
リング状態になる。したがって、上記モード信号に基づ
いて検出モードと非検出モードとが短時間に交互に切り
替えられて画面にちらつきが生ずる。これを避けるに
は、以下のような方法が有効である。
【0083】すなわち、上記第1処理回路23から出力
される積分値が第1比較器25の基準値よりも高くて検
出モードに設定されていた状態で、上記積分値が基準値
より低くなった場合には、直ちに非検出モードに設定す
るのではなく、第1比較器25による複数回の比較結果
または所定時間後の再度の比較結果、モード信号のレベ
ルが“L"であり続ける場合に非検出モードに設定する
のである。
【0084】上記各実施例においては、検出モードの設
定は、モード信号によって座標出力選別回路28および
検出制御回路6を制御することによって実施するように
している。しかしながら、この発明はこれに限定される
ものではない。例えば、上記ゲート信号gtの制御による
座標検出用のアナログゲートAGtの“オン/オフ"と検
出制御回路6の動作停止とを組み合わせてもよい。ま
た、x座標検出回路10およびy座標検出回路11の動
作停止と検出制御回路6の動作停止とを組み合わせても
よい。
【0085】また、上記各実施例においては、検出モー
ド時には1フレーム期間に画像表示と座標検出とを実施
する一方、非検出モード時には1フレーム期間に画像表
示のみを実施するようにしている。しかしながら、この
発明はこれに限定されるものではない。例えば、全ての
フレーム期間に画像表示と座標検出とを実施するように
して、上記アンドゲート27からのモード信号のレベル
が“L"の場合には、座標検出結果を誤検出結果である
として検出結果を除去するか、あるいは、検出された検
出ペン8の先端座標値の液晶パネル1への表示位置を座
標原点とするようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示一体型タブレット装置では、反転信号に基づいて設
定された表示パネルの表示部材に印加する電圧の印加方
向反転時点を含む表示期間における第1の所定区間中
に、第1サンプリング手段によって、検出ペンの電極に
誘起された誘導電圧を選択的にサンプリングし、このサ
ンプリングされた誘導電圧を第1処理手段によって直流
電圧に変換した後に基準電圧と比較する一方、上記表示
期間における上記第1の所定区間とは異なる第2の所定
区間中に、第2サンプリング手段によって、検出ペンの
電極に誘起された誘導電圧を選択的にサンプリングし、
このサンプリングされた誘導電圧を第2処理手段によっ
て直流電圧に変換した後に基準電圧と比較し、判定手段
によって、上記第1処理手段による比較結果と第2処理
手段による比較結果とに基づいて、上記検出ペンの先端
が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かを判定して判
定結果を表す信号を出力するので、上記第1の所定区間
にサンプリングされた上記表示部材に印加する電圧の印
加方向の反転に起因する誘導電圧と上記第2の所定区間
にサンプリングされたノイズに起因する誘導電圧とを区
別して上記検出ペンの先端が表示パネル表面近傍に在る
か否かの判定ができる。
【0087】すなわち、この発明によれば、表示期間中
に、外部からのノイズに影響されずに上記検出ペンの先
端が表示パネル表面近傍に在るか否かを正しく判定で
き、この判定結果に基づいて正しい検出モードの設定が
可能となる。したがって、強ノイズ発生源の周辺や空気
が異常に乾燥しているような環境下でも正しく座標検出
ができる高画質/低消費電力の表示一体型タブレット装
置を提供できる。
【0088】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、第2処理手段によって、上記第2サンプリング
手段でサンプリングされた誘導電圧を直流に変換した後
にサンプルホールドした波高値と基準波高値とを比較す
るので、外部からのノイズに起因する誘導電圧が極細い
波形であっても検出モードであるか否かが正しく判定で
きる。したがって、この発明によれば、極細い波形を有
するノイズ発生源が存在するような環境下でも正しく座
標検出ができる高画質/低消費電力の表示一体型タブレ
ット装置を提供できる。
【0089】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、第2処理手段によって、上記第2サンプリング
手段でサンプリングされた誘導電圧を直流に変換した後
の積分電圧値と基準電圧値とを比較し、第3処理手段に
よって、上記第2サンプリング手段によってサンプリン
グされた誘導電圧を直流に変換した後にサンプルホール
ドした波高値と基準波高値と比較し、上記判定手段によ
って、上記第2処理手段および第3処理手段の少なくと
も一方の比較対象値が基準値よりも大きい場合には上記
検出ペンの先端は上記表示パネル表面近傍には無いと判
定するので、外部からのノイズに起因する誘導電圧が如
何なる波形であっても検出モードであるか否かが正しく
判定できる。したがって、この発明によれば、ノイズ発
生源からのノイズの波形が如何なる波形であっても正し
く座標検出ができる高画質/低消費電力の表示一体型タ
ブレット装置を提供できる。
【0090】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置では、反転信号に基づいて設定された表示パネルの
表示部材に印加する電圧の印加方向反転時点を含む表示
期間における第1の所定区間中に、第1サンプリング手
段によって、検出ペンの電極に誘起された誘導電圧を選
択的にサンプリングし、このサンプリングされた誘導電
圧を第1処理手段によって第1の増幅率で増幅した後に
直流電圧に変換する一方、上記表示期間における上記第
1の所定区間とは異なる第2の所定区間中に、第2サン
プリング手段によって、検出ペンの電極に誘起された誘
導電圧を選択的にサンプリングし、このサンプリングさ
れた誘導電圧を第2処理手段によって上記第1の増幅率
より大きな第2の増幅率で増幅した後に直流電圧に変換
し、判定手段によって、上記第1処理手段からの出力電
圧と第2処理手段からの出力電圧とを比較して上記検出
ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かを
判定するので、上記判定手段の処理が簡単になる。した
がって、この発明によれば、表示期間中において、外部
からのノイズに影響されずに上記検出ペンの先端が表示
パネル表面近傍に在るか否かを正しく且つ容易に判定で
きる。
【0091】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、表示期間において、上記第1サンプリング手段
が動作する第1の所定区間を、上記反転信号生成手段に
よって生成された反転信号のレベル変化時点を含み且つ
この反転信号の半周期より短い区間とし、上記第2サン
プリング手段が動作する第2の所定区間を、上記第1の
所定区間が終了した後に開始して上記反転信号の次のレ
ベル変化時以前に終了する区間としたので、上記表示部
に印加する電圧の印加方向の反転に起因する誘導電圧
と上記ノイズに起因する誘導電圧とをより適確に区別し
てサンプリングできる。したがって、この発明によれ
ば、さらに外部からのノイズに影響されずに上記検出ペ
ンの先端が表示パネル表面近傍に在るか否かを正しく判
定できる。
【0092】また、第6の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記反転信号生成手段によって、第2電極を順
次駆動するためのクロック信号に基づいて半周期が上記
クロック信号の周期の複数倍である上記反転信号を生成
し、上記第1サンプリング手段が動作する第1の所定区
間を上記クロック信号における1周期とし、上記第2サ
ンプリング手段が動作する第2の所定区間の開始時点
を、上記第1の所定区間が開始してから上記第1サンプ
リング手段によってサンプリングされる誘導電圧の時定
数の少なくとも3倍であって上記第1の所定区間の長さ
より長い期間が経過した時点としたので、上記表示部材
に印加する電圧の印加方向の反転に起因する誘導電圧と
上記ノイズに起因する誘導電圧とを区別して適確にサン
プリング可能な上記第1,第2の所定区間を上記クロッ
ク信号に同期してより簡単に設定できる。したがって、
この発明によれば、外部からのノイズに影響されずに上
記検出ペンの先端が表示パネル表面近傍に在るか否かを
正しく且つ容易に判定できる。
【0093】また、第7の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記検出ペンに誘起される誘導電圧を上記第1
サンプリング手段および第2サンプリング手段によって
1フレーム期間中に複数回サンプリングするようにした
ので、1フレーム期間中上記検出ペンに誘起された複数
の誘導電圧に基づいて、上記検出ペンの先端が上記表示
パネルの表面近傍に在るか否かを精度良く安定して判定
できる。したがって、この発明によれば、外部からのノ
イズに影響されずに上記検出ペンの先端が表示パネル表
面近傍に在るか否かを正しく且つ安定して判定できる。
【0094】また、第8の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記検出ペンに誘起される誘導電圧を上記第1
サンプリング手段および第2サンプリング手段によって
1フレーム期間中に複数回サンプリングし、上記第1処
理手段および第2処理手段によって、上記1フレーム期
間中にサンプリングされた誘導電圧を直流電圧に変換し
た後更に積分するので、1フレーム期間中上記検出ペン
に誘起された複数の誘導電圧に基づいて、上記検出ペン
の先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否かを精度
良く安定して判定できる。したがって、この発明によれ
ば、外部からのノイズに影響されずに上記検出ペンの先
端が表示パネル表面近傍に在るか否かを正しく且つ安定
して判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置における
座標検出部を示すブロック図である。
【図2】図1に示す座標検出部に係る各種信号のタイミ
ングチャートである。
【図3】図2における一部の信号の拡大図である。
【図4】図1とは異なる座標検出部の部分ブロック図で
ある。
【図5】図1および図4とは異なる座標検出部の部分ブ
ロック図である。
【図6】従来の表示一体型タブレット装置のブロック図
である。
【図7】図6に示す従来の表示一体型タブレット装置に
おける表示期間と座標検出期間とのタイミングチャート
である。
【図8】図7におけるx座標検出期間に出力されるセグ
メント電極走査信号およびy座標検出期間に出力される
コモン電極走査信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
8…検出ペン、 10…x座標検出
回路、11…y座標検出回路、 23,2
4,29…処理回路、25,26,30,31…比較器、
27…アンドゲート、28…座標出力選別回路、
AGt,AG1,AG2…アナログゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 - 3/033 G02F 1/133

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる方向に配列された第1電極群と第
    2電極群とが交差する箇所に対応する画素を有する表示
    パネルと、上記表示パネルの第1電極群および第2電極
    群と静電的に結合された電極を先端に有する検出ペン
    と、上記第1電極群を駆動する第1電極駆動回路と、上
    記第2電極群を駆動する第2電極駆動回路と、表示期間
    に上記第1電極駆動回路および第2電極駆動回路を制御
    して上記表示パネル上に画像を表示する表示制御回路
    と、座標検出期間に上記第1電極駆動回路を制御して上
    記表示パネルの第1電極群を順次走査する一方上記第2
    電極駆動回路を制御して上記第2電極群を順次走査する
    検出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タ
    イミングと上記第1電極群の走査タイミングとから上記
    検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標
    を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力
    信号の発生タイミングと上記第2電極群の走査タイミン
    グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
    ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
    体型タブレット装置において、 上記表示期間に上記表示パネルの表示部材に印加される
    電圧の印加方向反転時点を設定するための反転信号を生
    成する反転信号生成手段と、 上記反転信号に基づいて設定された上記印加方向反転時
    点を含む上記表示期間における第1の所定区間中に、上
    記検出ペンの電極に誘起された誘導電圧を選択的にサン
    プリングする第1サンプリング手段と、 上記表示期間における上記第1の所定区間とは異なる第
    2の所定区間中に、上記検出ペンの電極に誘起された誘
    導電圧を選択的にサンプリングする第2サンプリング手
    段と、 上記第1サンプリング手段によってサンプリングされた
    誘導電圧を直流電圧に変換し、変換後の電圧値と基準電
    圧値とを比較する第1処理手段と、 上記第2サンプリング手段によってサンプリングされた
    誘導電圧を直流電圧に変換し、変換後の電圧値と基準電
    圧値とを比較する第2処理手段と、 上記第1処理手段による比較結果と第2処理手段による
    比較結果とに基づいて上記検出ペンの先端が上記表示パ
    ネルの表面近傍に在るか否かを判定し、判定結果を表す
    信号を出力する判定手段を備えたことを特徴とする表示
    一体型タブレット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第2処理手段は、上記第2サンプリング手段によっ
    てサンプリングされた誘導電圧を直流電圧に変換した後
    の波高値をサンプルホールドし、このサンプルホールド
    された波高値を基準波高値と比較することを特徴とする
    表示一体型タブレット装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第2サンプリング手段によってサンプリングされた
    誘導電圧を直流電圧に変換した後の波高値をサンプルホ
    ールドし、このサンプルホールドされた波高値を基準波
    高値と比較する第3処理手段を備えると共に、 上記第2処理手段は、上記第2サンプリング手段によっ
    てサンプリングされた誘導電圧を直流電圧に変換した後
    積分し、得られた積分電圧値と基準電圧値とを比較し、 上記判定手段は、上記第2処理手段および第3処理手段
    の少なくとも一方の比較対象値が基準値よりも大きい場
    合に、上記検出ペンの先端は上記表示パネルの表面近傍
    には無いと判定することを特徴とする表示一体型タブレ
    ット装置。
  4. 【請求項4】 異なる方向に配列された第1電極群と第
    2電極群とが交差する箇所に対応する画素を有する表示
    パネルと、上記表示パネルの第1電極群および第2電極
    群と静電的に結合された電極を先端に有する検出ペン
    と、上記第1電極群を駆動する第1電極駆動回路と、上
    記第2電極群を駆動する第2電極駆動回路と、表示期間
    に上記第1電極駆動回路および第2電極駆動回路を制御
    して上記表示パネル上に画像を表示する表示制御回路
    と、座標検出期間に上記第1電極駆動回路を制御して上
    記表示パネルの第1電極群を順次走査する一方上記第2
    電極駆動回路を制御して上記第2電極群を順次走査する
    検出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タ
    イミングと上記第1電極群の走査タイミングとから上記
    検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標
    を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力
    信号の発生タイミングと上記第2電極群の走査タイミン
    グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
    ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
    体型タブレット装置において、 上記表示期間に上記表示パネルの表示部材に印加される
    電圧の印加方向反転時点を設定するための反転信号を生
    成する反転信号生成手段と 記反転信号に基づいて設定された上記印加方向反転時
    点を含む上記表示期間における第1の所定区間中に、上
    記検出ペンの電極に誘起された誘導電圧を選択的にサン
    プリングする第1サンプリング手段と、 上記表示期間における上記第1の所定区間とは異なる第
    2の所定区間中に、上記検出ペンの電極に誘起された誘
    導電圧を選択的にサンプリングする第2サンプリング手
    段と、 上記第1サンプリング手段によってサンプリングされた
    誘導電圧を第1の増幅率で増幅した後に直流電圧に変換
    する第1処理手段と、 上記第2サンプリング手段によってサンプリングされた
    誘導電圧を上記第1の増幅率より大きな第2の増幅率で
    増幅した後に直流電圧に変換する第2処理手段と、 上記第1処理手段からの出力電圧と上記第2処理手段か
    らの出力電圧とを比較し、その比較結果に基づいて上記
    検出ペンの先端が上記表示パネルの表面近傍に在るか否
    かを判定し、判定結果を表す信号を出力する判定手段を
    備えたことを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
    記載の表示一体型タブレット装置において、 上記第1サンプリング手段が動作する第1の所定区間
    は、上記反転信号生成手段によって生成された反転信号
    のレベル変化時点を含み、且つこの反転信号の半周期よ
    り短い区間であり、 上記第2サンプリング手段が動作する第2の所定区間
    は、上記第1の所定区間が終了した後に開始して、上記
    反転信号の次のレベル変化時以前に終了する区間である
    ことを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記反転信号生成手段は、上記第2電極駆動回路によっ
    第2電極を順次駆動するためのクロック信号に基づい
    て、半周期が上記クロック信号の周期の複数倍である上
    記反転信号を生成し、 上記第1サンプリング手段が動作する第1の所定区間
    は、上記クロック信号における1周期であり、 上記第2サンプリング手段が動作する第2の所定区間の
    開始時点は、上記第1の所定区間が開始してから上記第
    1サンプリング手段によってサンプリングされる誘導電
    圧の時定数の少なくとも3倍であって上記第1の所定区
    間の長さより長い期間が経過した時点であることを特徴
    とする表示一体型タブレット装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに
    記載の表示一体型タブレット装置において、 上記第1サンプリング手段および第2サンプリング手段
    は1フレーム期間中に複数回動作することを特徴とする
    表示一体型タブレット装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第1処理手段および第2処理手段は、上記第1サン
    プリング手段あるいは第2サンプリング手段によって1
    フレーム期間中にサンプリングされた誘導電圧を直流電
    圧に変換した後、更に積分することを特徴とする表示一
    体型タブレット装置。
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