JPH053239Y2 - - Google Patents
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- JPH053239Y2 JPH053239Y2 JP1984108842U JP10884284U JPH053239Y2 JP H053239 Y2 JPH053239 Y2 JP H053239Y2 JP 1984108842 U JP1984108842 U JP 1984108842U JP 10884284 U JP10884284 U JP 10884284U JP H053239 Y2 JPH053239 Y2 JP H053239Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- housing
- stem
- gasket
- small container
- valve mechanism
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Nozzles (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案はハンドバツク等に入れて持運び、簡易
に使用することができる小型容器を用いたエアゾ
ール装置に係るものである。そして、このような
エアゾール装置の組立作業を、容易に行うことが
できるとともに組立不良、微細な製作誤差を生じ
ても、気密漏れを生じることがないようにするこ
とを目的としたものである。
に使用することができる小型容器を用いたエアゾ
ール装置に係るものである。そして、このような
エアゾール装置の組立作業を、容易に行うことが
できるとともに組立不良、微細な製作誤差を生じ
ても、気密漏れを生じることがないようにするこ
とを目的としたものである。
従来の技術
従来、マウンテンカツプを使用することのでき
ない小型容器を用いたエアゾール装置は、実開昭
56−135481号公報に示す如く、小型容器の開口端
外周を環状にカールし、このカール部にバルブ付
き蓋体の外周を巻締めるか、またはかしめて固定
する方法が用いられていた。しかしながら、この
カール部を形成したり、巻締、かしめ作業をする
のに多くの手数を要し、エアゾール装置を高価な
ものとする欠点を有していた。
ない小型容器を用いたエアゾール装置は、実開昭
56−135481号公報に示す如く、小型容器の開口端
外周を環状にカールし、このカール部にバルブ付
き蓋体の外周を巻締めるか、またはかしめて固定
する方法が用いられていた。しかしながら、この
カール部を形成したり、巻締、かしめ作業をする
のに多くの手数を要し、エアゾール装置を高価な
ものとする欠点を有していた。
また上記欠点を除去しようとするものとして、
特開昭59−351号公報記載の発明が存在する。こ
の方法は上記の欠点を除去するものの、ステム、
ステムガスケツト、ハウジング等のバルブ機構を
構成する部材が予め組立固定された状態となつて
いない。そのため、バルブ機構を小型容器に装着
する場合に安定性が悪く、機械装置を用いてバル
ブ機構の部材を小型容器の取付部にセツトするこ
とが困難となる。また、この部材が不安定なまま
小型容器への固定作業を行なうと、部材の組立不
良から、気密不良を生じたりする欠点を有するも
のであつた。
特開昭59−351号公報記載の発明が存在する。こ
の方法は上記の欠点を除去するものの、ステム、
ステムガスケツト、ハウジング等のバルブ機構を
構成する部材が予め組立固定された状態となつて
いない。そのため、バルブ機構を小型容器に装着
する場合に安定性が悪く、機械装置を用いてバル
ブ機構の部材を小型容器の取付部にセツトするこ
とが困難となる。また、この部材が不安定なまま
小型容器への固定作業を行なうと、部材の組立不
良から、気密不良を生じたりする欠点を有するも
のであつた。
また実公昭50−17062号公報記載の発明は、カ
ール部を形成する必要は無いもののガスケツト
が、ステムの押し下げに伴うハウジングの押圧方
向とは逆方向の上部にのみ形成されている。その
ため、ステムの押し下げ時にハウジングは、ガス
ケツトと離れる方向に力が作用し、シール効果を
悪くしガス漏れの可能性を生じるものとなる。ま
た容器上端縁の折曲を、シール用のガスケツトに
押圧するように行つている。しかしながら、容器
上端縁の折曲は、プレス等で強力に行うものであ
るから、折曲した上端縁がシール用のガスケツト
に食い込んでこれを損傷したり、ガスケツトのセ
ツトが多少ズレた場合にはこのズレを折曲圧力で
拡大し、ガス漏れの大きな原因となるものであ
る。このような状態は、マウンテンカツプを用い
ない小型容器に於て致命的な欠陥と成る可能性が
大きいものである。
ール部を形成する必要は無いもののガスケツト
が、ステムの押し下げに伴うハウジングの押圧方
向とは逆方向の上部にのみ形成されている。その
ため、ステムの押し下げ時にハウジングは、ガス
ケツトと離れる方向に力が作用し、シール効果を
悪くしガス漏れの可能性を生じるものとなる。ま
た容器上端縁の折曲を、シール用のガスケツトに
押圧するように行つている。しかしながら、容器
上端縁の折曲は、プレス等で強力に行うものであ
るから、折曲した上端縁がシール用のガスケツト
に食い込んでこれを損傷したり、ガスケツトのセ
ツトが多少ズレた場合にはこのズレを折曲圧力で
拡大し、ガス漏れの大きな原因となるものであ
る。このような状態は、マウンテンカツプを用い
ない小型容器に於て致命的な欠陥と成る可能性が
大きいものである。
また、米国特許2900114号公報記載の発明は、
合成樹脂製のハウジングの上面を、同じく合成樹
脂製の被覆体で被覆し、この被覆体の外周に容器
を固定するものであるから、容器とハウジングの
接触がない。そのため、被覆体、ハウジングの合
成樹脂に、膨潤、変形等が生じると、合成樹脂部
材が二重に位置するため、変形の度合が大きく、
気密性に障害を生じる可能性が大きなものとな
る。
合成樹脂製のハウジングの上面を、同じく合成樹
脂製の被覆体で被覆し、この被覆体の外周に容器
を固定するものであるから、容器とハウジングの
接触がない。そのため、被覆体、ハウジングの合
成樹脂に、膨潤、変形等が生じると、合成樹脂部
材が二重に位置するため、変形の度合が大きく、
気密性に障害を生じる可能性が大きなものとな
る。
またこの発明は、被覆体の下端側の内面とハウ
ジングの外面とを密接させた状態で、ハウジング
の上端縁と被覆体の天板下面との間に、ステムガ
スケツトを挿入している。そのため、被覆体とハ
ウジングの、上記の密接位置によつて、ステムガ
スケツトの挿入位置が異なるものとなり、工作精
度を厳密に保てる場合は問題を生じないが、工作
精度が少しでも狂うと、ステムガスケツトの位置
がズレて、オリフイスの密閉に支障を生じるもの
となる欠点を有している。
ジングの外面とを密接させた状態で、ハウジング
の上端縁と被覆体の天板下面との間に、ステムガ
スケツトを挿入している。そのため、被覆体とハ
ウジングの、上記の密接位置によつて、ステムガ
スケツトの挿入位置が異なるものとなり、工作精
度を厳密に保てる場合は問題を生じないが、工作
精度が少しでも狂うと、ステムガスケツトの位置
がズレて、オリフイスの密閉に支障を生じるもの
となる欠点を有している。
また、ハウジングの上端縁と被覆体の天板下面
との間に、ステムガスケツトを挿入すると、容器
の外端縁を折曲して被覆体の上面を強く押圧した
ときに、被覆体の天板はステムガスケツトをハウ
ジング方向に押圧する。その結果、ステムガスケ
ツトは変形してオリフイスの密閉性を阻害し、ガ
ス漏れの可能性を高いものとする欠点を有してい
る。
との間に、ステムガスケツトを挿入すると、容器
の外端縁を折曲して被覆体の上面を強く押圧した
ときに、被覆体の天板はステムガスケツトをハウ
ジング方向に押圧する。その結果、ステムガスケ
ツトは変形してオリフイスの密閉性を阻害し、ガ
ス漏れの可能性を高いものとする欠点を有してい
る。
また、ハウジングの上端縁と被覆体の天板下面
との間に、ステムガスケツトを挿入すると、被覆
体に加えられる変形圧力は、上記の場合以外に
も、運搬時、使用時等に於いて不用意な変形圧力
が被覆体に加わると、その全てがステムガスケツ
トに影響を与えるものとなり、ガス漏れの可能性
を高くし、好ましくないものであつた。
との間に、ステムガスケツトを挿入すると、被覆
体に加えられる変形圧力は、上記の場合以外に
も、運搬時、使用時等に於いて不用意な変形圧力
が被覆体に加わると、その全てがステムガスケツ
トに影響を与えるものとなり、ガス漏れの可能性
を高くし、好ましくないものであつた。
また実公昭54−9509号公報記載の考案は、断面
H型の環状ガスケツト内にハウジングを挿入し、
この挿入状態のハウジングを容器の内面に挿入固
定するものである。そのため、容器への挿入時に
ガスケツトと容器内面との間に接触摩擦が生じ、
ガスケツトに歪み、捩れ等を発生させ、気密性を
著しく阻害する可能性が極めて高いものとなる。
またガスケツトが、ステムの押し下げに伴うハウ
ジングの押圧方向に形成されておらず、ステムの
押し下げ時にハウジングはガスケツトと離れる方
向に力が作用し、シール効果を悪くしガス漏れの
可能性を生じるものとなる。また折曲部を折曲す
ると容器の外周壁が外側に膨らむものとなり、こ
の時係合突部とハウジングの間にはガスケツトが
介装されていないから、隙間が出来てしまいガス
漏れの可能性を生じるものとなる。この状態は、
マウンテンカツプを用いない小型容器に於て致命
的な欠陥と成る可能性が大きいものである。また
この考案も、ステム、ステムガスケツト、ハウジ
ング等のバルブ機構を構成する部材が予め組立固
定された状態となつていないもので、バルブ機構
の部材を容器の取付部にセツトすることが困難
で、部材の組立不良から気密不良を生じたりする
欠点を有するものである。
H型の環状ガスケツト内にハウジングを挿入し、
この挿入状態のハウジングを容器の内面に挿入固
定するものである。そのため、容器への挿入時に
ガスケツトと容器内面との間に接触摩擦が生じ、
ガスケツトに歪み、捩れ等を発生させ、気密性を
著しく阻害する可能性が極めて高いものとなる。
またガスケツトが、ステムの押し下げに伴うハウ
ジングの押圧方向に形成されておらず、ステムの
押し下げ時にハウジングはガスケツトと離れる方
向に力が作用し、シール効果を悪くしガス漏れの
可能性を生じるものとなる。また折曲部を折曲す
ると容器の外周壁が外側に膨らむものとなり、こ
の時係合突部とハウジングの間にはガスケツトが
介装されていないから、隙間が出来てしまいガス
漏れの可能性を生じるものとなる。この状態は、
マウンテンカツプを用いない小型容器に於て致命
的な欠陥と成る可能性が大きいものである。また
この考案も、ステム、ステムガスケツト、ハウジ
ング等のバルブ機構を構成する部材が予め組立固
定された状態となつていないもので、バルブ機構
の部材を容器の取付部にセツトすることが困難
で、部材の組立不良から気密不良を生じたりする
欠点を有するものである。
考案が解決しようとする問題点
本考案は上述の如き問題点を解決するため、バ
ルブ機構を予め組立固定しておくことにより、バ
ルブ機構を小型容器に装着する場合に安定性が良
好となり、機械装置を用いて予め組立られたバル
ブ機構を小型容器の取付部にセツトすることを可
能とする。
ルブ機構を予め組立固定しておくことにより、バ
ルブ機構を小型容器に装着する場合に安定性が良
好となり、機械装置を用いて予め組立られたバル
ブ機構を小型容器の取付部にセツトすることを可
能とする。
また部材が安定状態で固定作業を行なうことが
でき、部材の組立作業性を良好とし、気密不良を
生じることがないようにする。
でき、部材の組立作業性を良好とし、気密不良を
生じることがないようにする。
また、組み立て作業時、使用時等に於いて、ス
テムガスケツトがステムの非押圧時に変形したり
することの無いよう、外部からの圧力を受けにく
い状態に保つことにより、ガス漏れ事故を防止し
ようとするものである。
テムガスケツトがステムの非押圧時に変形したり
することの無いよう、外部からの圧力を受けにく
い状態に保つことにより、ガス漏れ事故を防止し
ようとするものである。
問題点を解決するための手段
本発明は上述の如き問題点を解決するため、ハ
ウジング内に摺動可能に挿入したステムを、発条
により外部方向に押圧付勢し、このステムのオリ
フイスを、オリフイスの外周に装着した円板状の
ステムガスケツトにより開閉可能とするとともに
この円板状のステムガスケツトを、ハウジングの
上端に設けた開口凹部内に収納し、この収納状態
に於いて、ステムガスケツトの上端面と、ハウジ
ングの上端面とを面一に形成し、このハウジング
の上端面に断面コ字型の環状の固定体を被覆固定
することにより、バルブ構成部材をハウジングに
予め一体に組立固定したバルブ機構と、このバル
ブ機構を係合するための環状の係合突部を内周面
に設けるとともにハウジングの外周の一部を内周
面に直接接触した小型容器と、この小型容器の係
合突部上面とハウジング外周の一部との間に介装
する環状ガスケツトと、ハウジングの上端面に対
応する固定体の上面に折曲してバルブ機構と小型
容器を連結固定する小型容器の外端縁とから成る
ものである。
ウジング内に摺動可能に挿入したステムを、発条
により外部方向に押圧付勢し、このステムのオリ
フイスを、オリフイスの外周に装着した円板状の
ステムガスケツトにより開閉可能とするとともに
この円板状のステムガスケツトを、ハウジングの
上端に設けた開口凹部内に収納し、この収納状態
に於いて、ステムガスケツトの上端面と、ハウジ
ングの上端面とを面一に形成し、このハウジング
の上端面に断面コ字型の環状の固定体を被覆固定
することにより、バルブ構成部材をハウジングに
予め一体に組立固定したバルブ機構と、このバル
ブ機構を係合するための環状の係合突部を内周面
に設けるとともにハウジングの外周の一部を内周
面に直接接触した小型容器と、この小型容器の係
合突部上面とハウジング外周の一部との間に介装
する環状ガスケツトと、ハウジングの上端面に対
応する固定体の上面に折曲してバルブ機構と小型
容器を連結固定する小型容器の外端縁とから成る
ものである。
作 用
このように形成することにより、小型容器にカ
ール部を形成する必要が無いとともにバルブ付き
蓋体をも必要としない。またバルブ機構を予め組
立固定しておくことにより、バルブ機構を小型容
器に装着する場合に安定性が良好となり、機械装
置を用いて予め組立られたバルブ機構を小型容器
の取付部にセツトすることを可能とする。また部
材が安定状態で固定作業を行なうことができ、部
材の組立を良好とし、気密不良を生じたりするこ
とがない。
ール部を形成する必要が無いとともにバルブ付き
蓋体をも必要としない。またバルブ機構を予め組
立固定しておくことにより、バルブ機構を小型容
器に装着する場合に安定性が良好となり、機械装
置を用いて予め組立られたバルブ機構を小型容器
の取付部にセツトすることを可能とする。また部
材が安定状態で固定作業を行なうことができ、部
材の組立を良好とし、気密不良を生じたりするこ
とがない。
また本考案は、小型容器内部と小型容器の外部
とを遮断するためのシール性を確保するため、環
状ガスケツトを係合突部の上面側に位置して、バ
ルブ機構の開弁動作に伴うハウジングの押圧時
に、環状ガスケツトを係合突部の上面側に押圧可
能としている。そのため、ステムの押し下げ時に
ハウジングにも押し下げ方向の力が作用するが、
ハウジングは環状ガスケツトを介して係合突部の
上面に押圧され、小型容器の内部と外部との連通
を遮断する、シール効果を更に増すものとなり、
ガス漏れの可能性を除去できるものとなる。
とを遮断するためのシール性を確保するため、環
状ガスケツトを係合突部の上面側に位置して、バ
ルブ機構の開弁動作に伴うハウジングの押圧時
に、環状ガスケツトを係合突部の上面側に押圧可
能としている。そのため、ステムの押し下げ時に
ハウジングにも押し下げ方向の力が作用するが、
ハウジングは環状ガスケツトを介して係合突部の
上面に押圧され、小型容器の内部と外部との連通
を遮断する、シール効果を更に増すものとなり、
ガス漏れの可能性を除去できるものとなる。
また、本考案に於ける合成樹脂製のハウジング
は、一部を小型容器に直接接触するとともに合成
樹脂製の被覆体で被覆することはない。そのた
め、ハウジングの合成樹脂に多少の膨潤、変形等
が生じても、変形の度合が小さく、部材間の適宜
の変形によつて吸収し得る範囲となり、気密性に
障害を生じる可能性が小さなものとなる。
は、一部を小型容器に直接接触するとともに合成
樹脂製の被覆体で被覆することはない。そのた
め、ハウジングの合成樹脂に多少の膨潤、変形等
が生じても、変形の度合が小さく、部材間の適宜
の変形によつて吸収し得る範囲となり、気密性に
障害を生じる可能性が小さなものとなる。
また本考案はハウジングの下端側に固定体等を
接触することがなく、またハウジングの上端の一
部を固定体に直接接触するものであるから、工作
精度に多少の誤差が生じても、ステムガスケツト
の挿入位置がズレたり、オリフイスの密閉に支障
を生じる事がないものである。
接触することがなく、またハウジングの上端の一
部を固定体に直接接触するものであるから、工作
精度に多少の誤差が生じても、ステムガスケツト
の挿入位置がズレたり、オリフイスの密閉に支障
を生じる事がないものである。
また本考案は、環状ガスケツトを弁機構のステ
ムガスケツトとは別個に設けるとともにハウジン
グの一部を小型容器の内面に直接接触している。
そのため、ハウジングを容器の内面に挿入固定す
るときにも、容器への挿入時に、環状ガスケツ
ト、ステムガスケツト等に歪み、捩れ等を生じる
ことがなく、気密性を阻害する事がない。
ムガスケツトとは別個に設けるとともにハウジン
グの一部を小型容器の内面に直接接触している。
そのため、ハウジングを容器の内面に挿入固定す
るときにも、容器への挿入時に、環状ガスケツ
ト、ステムガスケツト等に歪み、捩れ等を生じる
ことがなく、気密性を阻害する事がない。
また環状ガスケツトが、ステムの押し下げに伴
うハウジングの押圧方向に形成されている。その
ため、ステムの押し下げ時に、ハウジングは環状
ガスケツトに押圧される方向に力が作用し、シー
ル効果を強くすることが出来る。従つて、折曲部
を折曲して小型容器の外周壁が外側に膨らんで
も、環状ガスケツトによつてシールが確実に行わ
れ、ガス漏れを生じる事がない。
うハウジングの押圧方向に形成されている。その
ため、ステムの押し下げ時に、ハウジングは環状
ガスケツトに押圧される方向に力が作用し、シー
ル効果を強くすることが出来る。従つて、折曲部
を折曲して小型容器の外周壁が外側に膨らんで
も、環状ガスケツトによつてシールが確実に行わ
れ、ガス漏れを生じる事がない。
また、ステムガスケツトは、ハウジングの上端
に設けた開口凹部内に収納し、この収納状態に於
いて、ステムガスケツトの上端面と、ハウジング
の上端面とを面一に形成したものである。そして
また、小型容器の外端縁は、固定体の表面でハウ
ジングの上端面に対応する位置に折曲固定するか
ら、ステムガスケツト、環状ガスケツト等には接
触することが無いし、ステムガスケツトに対して
何らの押圧力も加わることが無い。従つて、部材
を固定するために、外端縁の強固な折曲を行つて
も、ステムガスケツトの変形を生じることは無
く、環状ガスケツトの損傷もないから、これらを
原因とするガス漏れ等の恐れは全く無いものであ
る。
に設けた開口凹部内に収納し、この収納状態に於
いて、ステムガスケツトの上端面と、ハウジング
の上端面とを面一に形成したものである。そして
また、小型容器の外端縁は、固定体の表面でハウ
ジングの上端面に対応する位置に折曲固定するか
ら、ステムガスケツト、環状ガスケツト等には接
触することが無いし、ステムガスケツトに対して
何らの押圧力も加わることが無い。従つて、部材
を固定するために、外端縁の強固な折曲を行つて
も、ステムガスケツトの変形を生じることは無
く、環状ガスケツトの損傷もないから、これらを
原因とするガス漏れ等の恐れは全く無いものであ
る。
実施例
以下本考案の一実施例を第1図に於て説明すれ
ば、1はマウンテンカツプを使用することができ
ない小型容器で、内周面に環状に係合突部2を形
成するとともにこの係合突部2に、バルブ機構3
を構成するハウジング4を、環状ガスケツト5を
介して係合固定している。この環状ガスケツト5
は、係合突部2の上面側に位置して、バルブ機構
3の開弁動作に伴うハウジング4の押圧時に、環
状ガスケツト5を係合突部2の上面側に押圧可能
としている。
ば、1はマウンテンカツプを使用することができ
ない小型容器で、内周面に環状に係合突部2を形
成するとともにこの係合突部2に、バルブ機構3
を構成するハウジング4を、環状ガスケツト5を
介して係合固定している。この環状ガスケツト5
は、係合突部2の上面側に位置して、バルブ機構
3の開弁動作に伴うハウジング4の押圧時に、環
状ガスケツト5を係合突部2の上面側に押圧可能
としている。
また、バルブ機構3は、ハウジング4内にステ
ム7を摺動可能に挿入し、このステム7を、発条
6により外部方向に押圧付勢している。そして、
このステム7のオリフイス8を、オリフイス8の
外周に装着した円板状のステムガスケツト10の
内周縁により、常時は密閉し、ステム7の押圧時
にのみ開放可能ととしている。
ム7を摺動可能に挿入し、このステム7を、発条
6により外部方向に押圧付勢している。そして、
このステム7のオリフイス8を、オリフイス8の
外周に装着した円板状のステムガスケツト10の
内周縁により、常時は密閉し、ステム7の押圧時
にのみ開放可能ととしている。
また、この円板状のステムガスケツト10は、
ハウジング4の上端に設けた開口凹部20内に収
納する。この開口凹部20への収納状態に於い
て、ステムガスケツト10の上端面と、ハウジン
グ4の上端面21とを面一に形成する。
ハウジング4の上端に設けた開口凹部20内に収
納する。この開口凹部20への収納状態に於い
て、ステムガスケツト10の上端面と、ハウジン
グ4の上端面21とを面一に形成する。
そして、このハウジング4の上端面21に断面
コ字型の環状の固定体11を被覆し、ステムガス
ケツト10の上面を、ハウジング4とともに固定
体11により被覆する。
コ字型の環状の固定体11を被覆し、ステムガス
ケツト10の上面を、ハウジング4とともに固定
体11により被覆する。
また、この固定体11の外周をハウジング4の
外周に折曲固定することにより、固定体11を断
面コ字型の環状に形成する。そして、この固定体
11で、ステム7およびステムガスケツト10を
ハウジング4内に組立固定し、ハウジング4の外
端面に設けた環状突部12に、ステムガスケツト
10の内面を押圧固定し、気密性を保持する。ま
た、ハウジング4の外周面の一部を、小型容器1
の内面に直接接触している。
外周に折曲固定することにより、固定体11を断
面コ字型の環状に形成する。そして、この固定体
11で、ステム7およびステムガスケツト10を
ハウジング4内に組立固定し、ハウジング4の外
端面に設けた環状突部12に、ステムガスケツト
10の内面を押圧固定し、気密性を保持する。ま
た、ハウジング4の外周面の一部を、小型容器1
の内面に直接接触している。
また、上記の小型容器1は、バルブ機構3のハ
ウジング4を内部に挿入し、係合突部2と係合し
た状態に於て、固定体11の係合受部14より
も、外端縁13が外方に突出するよう形成されて
いなければならない。そして、この外端縁13を
内方に折曲し、ハウジング4の上端面21に対応
する、固定体11の係合受部14に外端縁13を
固定することにより、バルブ機構3を備えたハウ
ジング4と小型容器1とを連結固定する。
ウジング4を内部に挿入し、係合突部2と係合し
た状態に於て、固定体11の係合受部14より
も、外端縁13が外方に突出するよう形成されて
いなければならない。そして、この外端縁13を
内方に折曲し、ハウジング4の上端面21に対応
する、固定体11の係合受部14に外端縁13を
固定することにより、バルブ機構3を備えたハウ
ジング4と小型容器1とを連結固定する。
考案の効果
本考案は上述の如く構成したものであるから、
小型容器にカール部を形成する必要が無いととも
にバルブ付き蓋体をも必要としない。またバルブ
機構を予め組立固定しておくことにより、バルブ
機構を小型容器に装着する場合に安定性が良好と
なる。そのため、予め組立られたバルブ機構を、
小型容器の取付部に機械装置を用いてセツトする
ことを可能とするとともに部材を安定状態として
固定作業を行なうことができ、部材の組立を良好
とし、気密不良を生じたりすることがない。
小型容器にカール部を形成する必要が無いととも
にバルブ付き蓋体をも必要としない。またバルブ
機構を予め組立固定しておくことにより、バルブ
機構を小型容器に装着する場合に安定性が良好と
なる。そのため、予め組立られたバルブ機構を、
小型容器の取付部に機械装置を用いてセツトする
ことを可能とするとともに部材を安定状態として
固定作業を行なうことができ、部材の組立を良好
とし、気密不良を生じたりすることがない。
また、環状ガスケツトを係合突部の上面側に押
圧可能としているから、ステムの押し下げ時にハ
ウジングは、環状ガスケツトを介して係合突部の
上面を押圧し、シール効果を増すものとなり、ガ
ス漏れの可能性を除去できる。
圧可能としているから、ステムの押し下げ時にハ
ウジングは、環状ガスケツトを介して係合突部の
上面を押圧し、シール効果を増すものとなり、ガ
ス漏れの可能性を除去できる。
またハウジングは、一部を小型容器に直接接触
するから、ハウジングに多少の膨潤、変形等が生
じても、変形の度合が小さく、部材間の適宜の変
形によつて吸収し得る範囲となり、気密性に障害
を生じる可能性が小さなものとなる。またハウジ
ングの上端の一部を固定体に直接接触するから、
工作精度に多少の誤差が生じてもステムガスケツ
トの挿入位置がズレたり、オリフイスの密閉に支
障を生じる事がない。
するから、ハウジングに多少の膨潤、変形等が生
じても、変形の度合が小さく、部材間の適宜の変
形によつて吸収し得る範囲となり、気密性に障害
を生じる可能性が小さなものとなる。またハウジ
ングの上端の一部を固定体に直接接触するから、
工作精度に多少の誤差が生じてもステムガスケツ
トの挿入位置がズレたり、オリフイスの密閉に支
障を生じる事がない。
また、環状ガスケツトを弁機構のステムガスケ
ツトとは別個に設けることにより、ハウジングの
容器への挿入時に、環状ガスケツト、ステムガス
ケツト等に歪み、捩れ等を生じることがなく、気
密性を阻害する事がない。
ツトとは別個に設けることにより、ハウジングの
容器への挿入時に、環状ガスケツト、ステムガス
ケツト等に歪み、捩れ等を生じることがなく、気
密性を阻害する事がない。
また、ステムガスケツトは、ハウジングの上端
に設けた開口凹部内に収納するとともに、小型容
器の外端縁は、ハウジングの上端面に対応する位
置に折曲固定するから、ステムガスケツト、には
接触することが無いし、ステムガスケツトに対し
て外端縁が何らの押圧力も加えることが無い。従
つて、部材を固定するために外端縁の強固な折曲
を行つても、ステムガスケツトの変形を生じるこ
とは無く、損傷もないから、これらを原因とする
ガス漏れ等の恐れは全く無いものである。
に設けた開口凹部内に収納するとともに、小型容
器の外端縁は、ハウジングの上端面に対応する位
置に折曲固定するから、ステムガスケツト、には
接触することが無いし、ステムガスケツトに対し
て外端縁が何らの押圧力も加えることが無い。従
つて、部材を固定するために外端縁の強固な折曲
を行つても、ステムガスケツトの変形を生じるこ
とは無く、損傷もないから、これらを原因とする
ガス漏れ等の恐れは全く無いものである。
また上記のごとく、ステムガスケツトの変形が
無いから、ステムの押圧作動等によつてステムガ
スケツトの劣化を速めたりする、バルブの開閉作
動性能の劣化を生じることが無い。
無いから、ステムの押圧作動等によつてステムガ
スケツトの劣化を速めたりする、バルブの開閉作
動性能の劣化を生じることが無い。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図であ
る。 1……小型容器、2……係合突部、3……バル
ブ機構、4……ハウジング、5……環状ガスケツ
ト、6……発条、7……ステム、8……オリフイ
ス、10……ステムガスケツト、11……固定
体、13……外端縁、14……係合受部、20…
…開口凹部、21……上端面。
る。 1……小型容器、2……係合突部、3……バル
ブ機構、4……ハウジング、5……環状ガスケツ
ト、6……発条、7……ステム、8……オリフイ
ス、10……ステムガスケツト、11……固定
体、13……外端縁、14……係合受部、20…
…開口凹部、21……上端面。
Claims (1)
- ハウジング内に摺動可能に挿入したステムを、
発条により外部方向に押圧付勢し、このステムの
オリフイスを、オリフイスの外周に装着した円板
状のステムガスケツトにより開閉可能とするとと
もにこの円板状のステムガスケツトを、ハウジン
グの上端に設けた開口凹部内に収納し、この収納
状態に於いて、ステムガスケツトの上端面と、ハ
ウジングの上端面とを面一に形成し、このハウジ
ングの上端面に断面コ字型の環状の固定体を被覆
固定することにより、バルブ構成部材をハウジン
グに予め一体に組立固定したバルブ機構と、この
バルブ機構を係合するための環状の係合突部を内
周面に設けるとともにハウジングの外周の一部を
内周面に直接接触した小型容器と、この小型容器
の係合突部上面とハウジング外周の一部との間に
介装する環状ガスケツトと、ハウジングの上端面
に対応する固定体の上面に折曲してバルブ機構と
小型容器を連結固定する小型容器の外端縁とから
成ることを特徴とするエアゾール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10884284U JPS6122564U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | エアゾ−ル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10884284U JPS6122564U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | エアゾ−ル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6122564U JPS6122564U (ja) | 1986-02-10 |
JPH053239Y2 true JPH053239Y2 (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=30668015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10884284U Granted JPS6122564U (ja) | 1984-07-18 | 1984-07-18 | エアゾ−ル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6122564U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2900114A (en) * | 1956-08-27 | 1959-08-18 | Aerosol Res Company | Aerosol valve mounting |
JPS5017062U (ja) * | 1973-06-09 | 1975-02-24 | ||
JPS549509U (ja) * | 1977-06-22 | 1979-01-22 |
-
1984
- 1984-07-18 JP JP10884284U patent/JPS6122564U/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2900114A (en) * | 1956-08-27 | 1959-08-18 | Aerosol Res Company | Aerosol valve mounting |
JPS5017062U (ja) * | 1973-06-09 | 1975-02-24 | ||
JPS549509U (ja) * | 1977-06-22 | 1979-01-22 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6122564U (ja) | 1986-02-10 |
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