JPH08143078A - エヤゾール容器 - Google Patents

エヤゾール容器

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Publication number
JPH08143078A
JPH08143078A JP6308147A JP30814794A JPH08143078A JP H08143078 A JPH08143078 A JP H08143078A JP 6308147 A JP6308147 A JP 6308147A JP 30814794 A JP30814794 A JP 30814794A JP H08143078 A JPH08143078 A JP H08143078A
Authority
JP
Japan
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container body
valve housing
container
cap
gasket
Prior art date
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Pending
Application number
JP6308147A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Mekata
聡 目加多
Masazumi Tanaka
政澄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Osaka Shipbuilding Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Shipbuilding Co Ltd filed Critical Osaka Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP6308147A priority Critical patent/JPH08143078A/ja
Publication of JPH08143078A publication Critical patent/JPH08143078A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 容器本体1と、その上部に係止されるバルブ
3のハウジング5と、その上に設けられるガスケット1
5と、それらを押えるキャップ4とを備えており、ハウ
ジング5に上下に貫通する貫通孔28が複数個設けら
れ、かつ、ハウジング5の環状溝25に、ハウジング5
と容器本体1との間をシールするパッキン26が介在さ
れ、キャップ4の下端部と容器本体1との間にキャップ
用シール27が介在されているエヤゾール容器Aの構
成。 【効果】 キャップ4とガスケット15の間および貫通
孔23を通して、迅速に内容物を容器本体1内に充填す
ることができる。充填した内容物は、パッキン26、ガ
スケット15およびキャップ用シール27により確実に
シールされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエヤゾール容器に関す
る。さらに詳しくは、内容物の高速充填が可能なエヤゾ
ール容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば図12に示すよう
に、金属製などの容器本体51と、その容器本体51の
上部に取りつけられ、ステム52の操作により内部空間
Pと外部とを連通させるバルブ53とからなる比較的小
型のエヤゾール容器54が知られている。このものは内
部空間P内に原液およびプロペラント(噴射剤)を充填
し、ステム52を押し込んだり傾倒させることにより、
プロペラントの圧力で原液を霧状などで吐出させるもの
である。このようなエヤゾール容器54に内容物を充填
させる場合、通常はバルブ53のステム52を押し込み
ながらステム52の孔55を通じて原液を充填し、その
後、同じようにしてボンベなどからステム52の孔55
を介してガス状のプロペラントを容器本体51内の残り
の空間に高圧下で充填している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記内容物の充填作業
は、ステム52を押したり傾けたりしてステム52の孔
55を塞いでいるガスケット56を撓めることにより、
孔52とバルブハウジング57(以下、ハウジングとい
う)の内部とを連通させ、その隙間から充填するので、
比較的時間がかかる。またハウジング57を完全に取り
つける前に、ハウジングと容器本体との隙間などから内
容物を充填しようとすると、組立後のシール性が不充分
となりがちである。たとえば本出願人は、ハウジング5
7のガスケット56で覆われている個所に貫通孔58を
形成し、ステム52とガスケット56を押えているキャ
ップ59との隙間から高圧でプロペラントを注入し、ガ
スケット56とキャップ59の間およびガスケット56
とハウジング57の間を通過させた上で、その貫通孔5
8を通して容器内部に高速で充填することを試みた。し
かしながらこのような構成では、ハウジング57とキャ
ップ59の間およびキャップ59と容器本体51の間か
ら、あるいはキャップをしないものでは容器本体51と
キャップ59との隙間から、それぞれプロペラントがわ
ずかずつ漏れ出す。
【0004】このような漏れはハウジングの組みつけ不
良に基づく本来のシール部60からのガス漏れと異な
り、実際には使用上の問題はなく、いわば擬似漏れとい
うべきものである。しかし従来行われている、いわゆる
温水検査(50〜55℃の湯につけて漏れの有無を調べ
る検査)では、上記擬似漏れと本来の漏れとの区別がつ
きにくく、その検査に引っかかって不良品扱いとなる。
そのためそのような充填方法は実際には採用することが
できない。
【0005】本発明は上記従来の方法の問題に鑑み、擬
似漏れが生じない、高速充填が可能なエヤゾール容器を
提供することを技術課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のエヤゾール容器
は、有底筒状の容器本体と、その容器本体の上端近辺の
内部に挿入され、容器本体の上端近辺に係止されるバル
ブハウジングと、バルブハウジングの上面に設けられる
環状のガスケットと、そのガスケットおよびバルブハウ
ジングを容器本体に保持するための押え要素とを備え、
前記バルブハウジングに、バルブハウジングの外側から
容器内部まで連通する導通路が形成され、かつ、バルブ
ハウジングと容器本体との間にシール材が挿入されてい
ることを特徴としている。このようなエヤゾール容器で
は、前記バルブハウジングの外周面に環状溝が形成され
ており、その環状溝内に前記シール材が挿入されている
ものが好ましい。
【0007】前記押え要素としては、容器本体とは別個
のキャップ、あるいは容器本体の先端を内側に曲げた部
分で構成することができる。前者のエヤゾール容器は、
有底筒状の容器本体と、その容器本体の上端近辺の内部
に挿入され、容器本体の上端近辺に係止されるバルブハ
ウジングと、バルブハウジングの上面に設けられる環状
のガスケットと、そのガスケットおよびバルブハウジン
グとを容器本体に保持するために、容器本体の上部外周
に被せられてカシメ付けられるカップ状のキャップとか
らなり、前記バルブハウジングに、バルブハウジングの
外側から容器内部まで連通する導通路が形成され、バル
ブハウジングと容器本体との間にシール材が挿入され、
かつ、容器本体とキャップとの間にキャップ用シール材
が介在されていることを特徴としている。そのキャップ
用シール材は、キャップの下端近辺の内周面と容器本体
の外周面との間に介在させることができる。さらに容器
本体の外周面に係止溝を設け、前記キャップの下部近辺
をその係止溝にカシメ付けると共に、その係止溝とキャ
ップの下端近辺との間に前記キャップ用シール材を介在
させるようにしてもよい。
【0008】さらに前記バルブハウジングに容器本体の
上端縁と当接するフランジ部を設け、バルブハウジング
と容器本体との間にリング状のシール材を、バルブハウ
ジングのフランジ部の下面と容器本体の上端面との間に
介在させ、かつ、キャップの内周面に当接させることに
より、前記キャップ用シール材を兼ねさせるのが好まし
い。
【0009】前述の容器本体の先端部を内側に折り曲げ
る態様のエヤゾール容器では、有底筒状の容器本体と、
その容器本体の上端近辺の内部に挿入され、容器本体の
上端近辺に係止されるバルブハウジングと、バルブハウ
ジングの上面に設けられる環状のガスケットとを備え、
そのガスケットおよびバルブハウジングを容器本体に保
持するために、容器本体の先端部を内側に曲げており、
前記バルブハウジングに、バルブハウジングの外側から
容器内部まで連通する導通路が形成され、バルブハウジ
ングと容器本体との間にシール材が挿入されていること
を特徴としている。そのようなエヤゾール容器では、容
器本体の上端開口部のいくらか下側に、内向きに突出す
る環状突起を設け、前記バルブハウジングをその環状突
起に係止すると共に、前記先端部により下方に押しつけ
るのが好ましい。また前記シール材は、軸方向に関して
前記環状突起の上部傾斜面から内底面にかけた範囲に配
置することができる。
【0010】さらに折り曲げた容器本体の先端部とバル
ブハウジングとの間に、ガスケット押えを介在させるこ
とができ、その場合は、そのガスケット押えと容器本体
との間をシールする第2シールを設ける。さらにバルブ
ハウジングと容器本体との間のシール材を、ハウジング
の上端の外周に設け、かつ、ガスケット押えの下面およ
び容器本体の内周面に当接させることにより、前記第2
のシールを兼ねさせることができる。
【0011】
【作用】本発明のエヤゾール容器において、押さえ要素
とバルブのステムとの間に高圧で内容物を注入すると、
内容物は押え要素とガスケットとの間およびバルブハウ
ジングとガスケットとの間を通り、ハウジングに形成さ
れた導通路を通って容器本体の内部にきわめて迅速に充
填される。一旦充填されると、内圧によりガスケットと
押え要素との間が密接されるため、その間からは漏れな
い。さらにハウジングと容器本体との間にシール材が介
在されているので、その部分からも漏れることがない。
【0012】ハウジングの外周面に環状溝を形成し、そ
の中にシール材を収容するときは、環状溝の寸法によっ
てシール材の変形量、すなわちシール圧が規定され、バ
ルブの取り付け力、とくにカシメ力に影響されない。そ
のためシール圧およびバルブの取り付け力を、それぞれ
もっとも適切な値に設定することができる。したがっ
て、シールの押え過ぎによるヘタリや、シール圧の過小
に基づく、あるいはシール材のリラクセーションに基づ
く原液およびプロペラントの漏れを防止することができ
る。さらにエヤゾール容器全体の大きさ、とくに直径を
小さくすることができ、しかも内圧に対してシール材を
しっかり保持することができる。
【0013】前記キャップを用いるものでは、キャップ
と容器本体の間をシールするキャップ用シール材を設け
ることにより、擬似漏れを防ぐことができる。さらに容
器本体とハウジングの間をシールするシール材でそのキ
ャップ用シール材を兼ねさせるときは、シール材の個数
を減らすことができ、組み立ても簡単になる。
【0014】ガスケットをガスケット押えで押さえ、さ
らにその上を内側に曲げた容器本体の先端部で押さえる
ものでは、ガスケット押えと容器本体との間に第2シー
ル材を設けることにより、内容物がガスケットとハウジ
ングの間を通り、ガスケット押えと容器本体との間から
漏れる擬似漏れを防ぐことができる。その場合、容器本
体とハウジングの間を密封するシール材で第2シール材
を兼ねさせるようにすると、シール材の個数を減らすこ
とができ、組み立ても簡単になる。
【0015】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明のエヤゾー
ル容器の好ましい実施例について説明する。図1は本発
明のエヤゾール容器の一実施例を示す要部断面図、図2
は図1のエヤゾール容器の全体を示す断面図、図3は図
1のIII −III 線断面図、図4、図5、図6および図7
はそれぞれ本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す
要部断面図、図8は本発明のエヤゾール容器のさらに他
の実施例を示す要部断面図、図9はその全体を示す断面
図、図10および図11はそれぞれ本発明のさらに他の
実施例を示す要部断面図である。
【0016】図1〜3に示すエヤゾール容器Aにおい
て、符号1は有底筒状の容器本体であり、その容器本体
1の内部の上部空洞2には、バルブ3が嵌合され、その
上からキャップ4が被せられ、容器本体1に固定されて
いる。本実施例では、バルブ3のハウジング5の上部外
周にフランジ部6を設け、そのフランジ部6を容器本体
1のまっすぐ上を向いた上端面7に係合させると共に、
バルブ3を押えるキャップ4を容器本体1の外側に被
せ、その下端近辺の部分(以下、クリンチ部という)8
を容器本体1の外周面に設けた係合溝9にかしめつけ
る、いわゆる外周クリンチタイプのエヤゾール容器とし
ている。なお本実施例では、容器本体1に形成した内向
きのビード部の内面側で環状突起10を構成し、同時に
得られる外側の環状の溝により前記係合溝9を構成して
いる。しかし両者を別個に設けてもよい。
【0017】上記実施例では容器本体1はアルミニウム
合金などの金属板からインパクト成形あるいはドロー・
アイアニング加工により一体に製造している。容器本体
1はプロペラントを充填するために15〜20kg/cm2程
度の耐圧性を備えており、通常は胴部の厚さが0.3〜
1.0mm程度である。またこのタイプは通常は比較的小
型から大型のエヤゾール装置に用いられ、容器本体1の
大きさは直径10〜50mm程度で、高さ50〜150mm
程度であるが、さらに大きいもの、あるいは小さいもの
に使用してもよい。
【0018】図1のバルブ3の基本的な構成は従来公知
のものと同じであり、ハウジング5と、そのハウジング
5に形成された空所11内に上下動自在に収容されたス
テム12と、ステム12を上方に付勢するバネ13と、
ステム12の上下動に応じてステムの孔14を開閉する
ガスケット15とから構成されている。ハウジング5は
前記空所11を構成するための筒状部16と、その筒状
部の上部から横方向に拡がり、容器本体1によって保持
される保持部17と、筒状部16の下端から下方に延び
るディップチューブ18を支持するパイプ部19(図2
参照)とから構成されている。そして筒状部16の上端
には、ガスケット15を収容するための凹所20が設け
られている。凹所20の内径はガスケット15の外径よ
りいくか大きく、そのためガスケット15の外周とハウ
ジング5との間に隙間21が形成されている。さらに凹
所20の上面の中央部寄りには、ガスケット15とハウ
ジング5の間の上下面のシールを確実にするための断面
楔状の環状突起22が設けられており、そのため環状突
起22の外側に環状溝22aが形成される。そしてその
環状溝22a内に、図3に示すように、保持部17を上
下に貫通する複数個のスリットないし貫通孔23が導通
路として路形成されている。
【0019】その貫通孔23は、通常は図3に示すよう
に2〜4個程度を放射状に配列するが、1個であっても
よい。また凹所20の深さはガスケット15の厚さより
深くしているので、ガスケット15の下面と環状溝22
aの底面との間に隙間22bがあき、その隙間22bを
通じて貫通孔23と前記ガスケット15の外側の隙間2
1とが連通する。なお凹所20の深さをガスケット15
の厚さと同じにし、貫通孔23と隙間21とを連通する
放射状に延びる溝を形成してもよい。本実施例では、キ
ャップ4は金属板をカップ状に成型し、その中央部にス
テム12を通す開口部24を形成したものを採用してい
る。なおディップチューブ18を用いない場合はパイプ
部19は不要である。
【0020】さらに本実施例では、ハウジング5の保持
部17の外周面に、組み立てた時に容器本体1の内面側
に突出する前記環状突起10の上面とほぼ一致する位置
にくる環状溝25を形成しており、環状溝25内には断
面矩形状のパッキン26が、自然な状態ではその一部が
環状溝25から突出する状態で嵌着されている。そして
ハウジング5を容器本体1に収容した状態では、その突
出している部分の外周面は容器本体1の環状突起10の
内面と密接している。さらに前記係合溝9とキャップ4
の下端近辺の係合溝9に係合するべくカシメ付けたクリ
ンチ部8の間には、Oリングなどのキャップ用シール2
7が介在されている。キャップ用シール27は力が斜め
上にかかるように、係合溝9の上部傾斜面とクリンチ部
8の上部傾斜面との間に介在させている。しかし係合溝
9の内底部に収容させるようにしてもよい。前記ガスケ
ット15は従来公知のものを採用することができる。ま
たパッキン26やキャップ用シール27としては、天然
ゴム、合成ゴムなどのゴム、あるいはポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、フッ素系樹脂などの軟
質合成樹脂などから成型したリング状のものを採用しう
る。
【0021】なお図1において、キャップ4の内面とハ
ウジング5のフランジ部6との間は、あらかじめキャッ
プ4に係合用の浅い溝4aを形成しておくことにより、
あるいはキャップ4を容器本体1にカシメ付けるときに
その加圧力で同時に形成される浅い溝4aにより、互い
に係合させている。そのためキャップ4とハウジング5
がしっかりと嵌着されるという利点がある。ただし前記
フランジ部6は必ずしも設ける必要はなく、たとえば環
状突起10とキャップ4とにより、ハウジング1を挟み
込んで固定するようにしてもよい。
【0022】上記のごとく構成されるエヤゾール容器A
は、組み立てた後、キャップ4とガスケット15との間
を通して高圧で内容物を容器本体1の内部に充填する。
それにより、複数の貫通孔23を通して、迅速に充填す
ることができる。一旦内容物を充填した後は、内圧によ
りガスケット15がキャップ4の下面に密接するので、
キャップ4とガスケット15との隙間から内容物が漏れ
出ることはない。またハウジング5と容器本体1との間
はパッキン26により、容器本体1とキャップ4との間
はキャップ用シール27により、それぞれ外部に対して
シールしているので、それらの隙間から漏れることがな
い。したがって温水試験の場合でも、擬似漏れを生ずる
ことがなく、検査に合格する。ただし場合によりパッキ
ン26は省略し、ハウジング5の段階を直接容器本体1
の環状突起10に当接させることができる(図4を参
照)。すなわちこの実施例のようにキャップ4を採用し
たエヤゾール容器では、容器本体1の外周に形成した係
合溝9の内底面とキャップ4のクリンチ部8との間をシ
ールしておけば、ハウジング5と容器本体1との間の隙
間も、キャップ4とハウジング5の間の隙間も、外部に
対して同時にシールすることができる。
【0023】製品が完成した後は、ステム12にノズル
ないしスパウトを備えた押しボタンを被せ、ステム12
を操作することにより、バルブ3を開閉操作して、内容
物をノズルなどから噴出させることができる。上記エヤ
ゾール容器Aに使用する原液としては、ヘアスプレー、
ヘアムース、消臭剤、殺虫剤などの液体など、従来使用
している種々の原液を使用しうる。また吐出させる形態
も、噴霧、液状ないし泡状吐出など、種々の形態を採用
しうる。プロペラントとしては、従来用いられているL
PG、フロンなどの液化ガス、炭酸ガス、窒素、笑気ガ
スなどの圧縮ガスをいずれも採用しうる。
【0024】図4に示すエヤゾール容器A2は、前記図
1のエヤゾール容器Aからパッキン26を省略し、ハウ
ジング5に形成した傾斜段部5aを容器本体1の環状突
起10の上面に当接させたものである。そしてそのため
に容器本体1の上面端7とフランジ部6との間に隙間が
あいている。さらに本実施例では前記図1のエヤゾール
容器Aにおける貫通孔23に代えて、ハウジング5の外
周部に形成した縦溝23aを採用している。この縦溝2
3aはハウジング5の上端から下端まで貫通しており、
請求項1および3にいう導通路となっている。縦溝23
aはハウジング5の周囲に4〜6本程度放射状に配設す
ればよい。なお本実施例のようにパッキン26を省略し
たものにおいても、もちろん図1の貫通孔23を設ける
ことができる(想像線参照)。
【0025】図5に示すエヤゾール容器Bは、キャツプ
4を採用した外周クリンチタイプのエヤゾール容器であ
るが、ハウジング5のフランジ部6と容器本体1の上端
面7との間にパッキン28を介在させたものである。こ
の実施例では、ハウジング5のフランジ部6のすぐ下の
位置に環状溝29を設け、その環状溝29内にパッキン
28を収容している。そしてパッキン28の外周面をキ
ャップ4の内周面に密接させると共に、パッキン26の
下面を容器本体1の上端面7に密接させている。このも
のにおいては、容器本体1とハウジング5との間、およ
びハウジング5とキャップ4との間の両方が1個のパッ
キン28でシールされている。そのため係合溝9とクリ
ンチ部8との間にキャップ用シール27を介在させず、
両者を直接カシメつけている。
【0026】図6に示すエヤゾール容器Cは、図1〜3
の実施例におけるキャップ用シール27と、図5の実施
例におけるパッキン28とを採用した外周クリンチタイ
プのエヤゾール容器である。すなわちこのものは、図5
のエヤゾール容器Bに対してパッキン28を追加したも
のであり、したがって図5のエヤゾール容器Bと同じ作
用効果を奏し、さらに容器本体1内のプロペラントが一
層漏れにくい利点がある。
【0027】図7に示すエヤゾール容器Dは、図5の実
施例における容器本体1の上端面7と当接するパッキン
28と、図1の実施例における環状突起10と当接する
パッキン26とを採用した外周クリンチタイプのエヤゾ
ール容器である。すなわちこのものは、図5のエヤゾー
ル容器Bに対してパッキン26を追加したものであり、
したがって図5のエヤゾール容器Bと同じ作用効果を奏
し、さらに容器本体1内のプロペラントが一層漏れにく
い。なおさらにこのものに、想像線で示すように、キャ
ップ用シール27を追加してもよい。
【0028】図8および図9に示すエヤゾール容器E
は、図1〜7のエヤゾール容器とは異なり、バルブ3の
ガスケット15をガスケット押え30で押さえ、さらに
容器本体1の先端部31を内側にカシメ付けることによ
り、バルブ3を容器本体1に取り付けるものである。す
なわち容器本体1の上部開口部よりいくらか下側に断面
台形状の環状突起10を形成し、その環状突起10の傾
斜した上面にバルブ3のハウジング5を係合し、さらに
バルブ3の上面をガスケット押え30で押えた上で、先
端部31で押えつけている。ガスケット押え30は金属
板を浅いカップ状に成型し、中央にステム12を通す開
口部30aを設けたものである。なおガスケット押え3
0を用いるのは、通常の量産の場合は容器本体1の先端
部31の曲げ加工の寸法を大きくするのが困難であるの
で、ガスケット15を充分に押えることができないから
である。したがってその曲げ寸法を大きくすれば、ガス
ケット押え30を用いなくてもよい。
【0029】さらに本実施例では、ハウジング5の保持
部17の外周に容器本体1の環状突起10と係合する傾
斜面32を備えた段部を設け、保持部17の外周面に環
状溝29を形成している。環状溝29はガスケット押え
30の下端と環状溝29の上面とが一致する位置に設け
られている。環状溝29内には断面矩形状のパッキン2
8が収容されている。他の部分については、ハウジング
5に貫通孔23が形成されている点など、前述の図1な
どのエヤゾール容器Aと実質的に同じである。
【0030】上記のごとく構成されるエヤゾール容器E
は、組み立てた後、ガスケット押え30とガスケット1
5との間を通して高圧で内容物を充填する。それにより
貫通孔23を通じて迅速に充填することができる。一旦
充填した後は、内圧によりガスケット15がガスケット
押え30の下面に密接されるので、その隙間から内容物
が漏れ出ることはない。またハウジング容器本体1との
間、およびハウジング5の上面とガスケット15の下面
との間は、パッキン28により外部に対してシールして
いるので、それらの隙間から漏れることはない。したが
って温水試験の時に疑似漏れを生じない。
【0031】上記のエヤゾール容器Eにおいては、ハウ
ジング5と容器本体1との間、およびガスケット押え6
と容器本体1との間は、いずれも同一のパッキン28に
よりシールされる。このように上記実施例においては、
1個のパッキン28により、ハウジング5、ハウジング
押え30および容器本体1の三者の間のシールを行うこ
とができるので、シール材の個数が少なく、組立作業が
簡単である。また上記のシールをもたらすシール圧は、
パッキン28が容器本体1の内面と環状溝29の内底面
との間に挟まれて弾性変形することによって得られる。
【0032】さらにパッキン28は環状溝29内に嵌着
されているので、下方から上向きに加わる内圧に対して
も充分に対抗することができ、その位置がずれることが
ない。とくに図1の実施例では、ガスケット押え30の
下端が環状溝29の上面と一致しているので、ガスケッ
ト押え30の下端がパッキン28の上面をバックアップ
している。そのため一層、内圧に対する抵抗力が大き
い。
【0033】さらに上記実施例では、ハウジング5を環
状突起10と折り曲げた先端部31との間に挟持してい
るので、パッキン28を弾性変形させる力とは無関係に
ハウジング5の挟持力を設定することができ、パッキン
28のシール圧も任意に設定することができる。そのた
めとくに長期間の後にパッキン28にリラクセーション
が生じるおそれが少なく、漏れが生じない利点がある。
【0034】つぎに図10を参照して本発明のエヤゾー
ル容器の他の実施例を説明する。図10のエヤゾール容
器Fは、図8〜9の場合と実質的に同じ環状溝29をハ
ウジング5に形成し、パッキン28をその環状溝29に
挿入している。そしてそのパッキン28でハウジング5
と容器本体1との間、ハウジング5とガスケット押え3
0との間、および容器本体1とガスケット押え30との
間のシールを行っている。そしてこの実施例では、さら
にハウジング5の外周における、環状突起10の上面3
4から内面35にかけた範囲に対向する位置に、第2環
状溝25を形成し、その第2環状溝25内に第2パッキ
ン26を装着している。なお第2パッキン26は、自然
の状態では断面矩形状であり、装着により、下部が弾性
変形している。
【0035】このものは上記第1のパッキン28の他
に、第2パッキン26がハウジング5と容器本体1との
間をしっかりとシールしているので、図8のエヤゾール
容器Eに比して、さらに内容物の漏れが生じにくい利点
がある。なお第2パッキン26は、その上部がハウジン
グ5と環状突起10の上面とによって斜め方向に挟み込
まれ、その下部がハウジング5と環状突起10の内面と
によって半径方向に圧縮される。そのためシール圧は、
ハウジング5を容器本体1の環状突起10と先端部31
とで挟み込む力にほとんど依存しておらず、長期の使用
に対しても漏れが生じにくい。
【0036】図11に示すエヤゾール容器Gは、図8〜
10の実施例とは異なり、ガスケット押え30としてあ
る程度の厚さを有する合成樹脂製の板を採用している。
そしてハウジング5の外周に第1環状溝36を設け、そ
の第1環状溝36にハウジング5と容器本体1との間を
シールする第1シール材37を嵌入すると共に、ガスケ
ット押え30の外周面に第2環状溝38を形成し、その
第2環状溝38内にガスケット押え30と容器本体1と
の間をシールする第2シール材39を挿入している。な
お図11の左側に部分的に示すように、図8〜10の場
合と同じような、ハウジング5、容器本体1およびガス
ケット押え30の三者間のシールを行なうパッキン40
を採用することもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明のエヤゾール容器は、バルブのハ
ウジングに、ガスケットと当接する上面から下面にかけ
て導通路を設け、さらにハウジングとガスケットの間か
ら漏れる内容物を密封するシール材を設けたので、迅速
に内容物を充填することができ、しかもそのため長期間
にわたって内部容器内の原液ないしプロペラントの漏れ
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエヤゾール容器の一実施例を示す要部
断面図である。
【図2】図1のエヤゾール容器の全体を示す断面図であ
る。
【図3】図1のIII-III 線断面図である。
【図4】本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す要
部断面図である。
【図5】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例を
示す要部断面図である。
【図6】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例を
示す要部断面図である。
【図7】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例を
示す要部断面図である。
【図8】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例を
示す要部断面図である。
【図9】図8のエヤゾール容器の全体を示す断面図であ
る。
【図10】本発明のさらに他の実施例を示す要部断面図
である。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す要部断面図
である。
【図12】従来のエヤゾール容器の一例を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
A エヤゾール容器 1 容器本体 3 バルブ 4 キャップ 5 ハウジング 7 上端部 15 ガスケット 23 貫通孔 25 環状溝 26 パッキン 27 キャップ用シール A2 エヤゾール容器 B エヤゾール容器 28 パッキン 29 環状溝 C エヤゾール容器 D エヤゾール容器 E エヤゾール容器 30 ガスケット押え 31 先端部 F エヤゾール容器 G エヤゾール容器 36 第1シール材 37 第1シール材 38 第2環状溝 39 第2シール材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状の容器本体と、その容器本体の
    上端近辺の内部に挿入され、容器本体の上端近辺に係止
    されるバルブハウジングと、バルブハウジングの上面に
    設けられる環状のガスケットと、そのガスケットおよび
    バルブハウジングを容器本体に保持するための押え要素
    とを備え、前記バルブハウジングに、バルブハウジング
    の外側から容器内部まで連通する導通路が形成され、か
    つ、バルブハウジングと容器本体との間にシール材が挿
    入されているエヤゾール容器。
  2. 【請求項2】 前記バルブハウジングの外周面に環状溝
    が形成されており、その環状溝内に前記シール材が挿入
    されている請求項1記載のエヤゾール容器。
  3. 【請求項3】 有底筒状の容器本体と、その容器本体の
    上端近辺の内部に挿入され、容器本体の上端近辺に係止
    されるバルブハウジングと、バルブハウジングの上面に
    設けられる環状のガスケットと、そのガスケットおよび
    バルブハウジングとを容器本体に保持するために、容器
    本体の上部外周に被せられてカシメ付けられるカップ状
    のキャップとからなり、前記バルブハウジングに、バル
    ブハウジングの外側から容器内部まで連通する導通路が
    形成され、バルブハウジングと容器本体との間にシール
    材が挿入され、かつ、容器本体とキャップとの間にキャ
    ップ用シール材が介在されているエヤゾール容器。
  4. 【請求項4】 前記キャップ用シール材が、キャップの
    下端近辺の内周面と容器本体の外周面との間に介在され
    ている請求項3記載のエヤゾール容器。
  5. 【請求項5】 容器本体の外周面に係止溝が設けられて
    おり、前記キャップの下部近辺がその係止溝にカシメ付
    けられており、かつ、その係止溝とキャップの下端近辺
    との間に前記キャップ用シール材が介在されている請求
    項4記載のエヤゾール容器。
  6. 【請求項6】 前記バルブハウジングが容器本体の上端
    面と係合するフランジ部を備えており、前記バルブハウ
    ジングと容器本体との間に挿入されるシール材が、バル
    ブハウジングのフランジ部の下面と容器本体の上端面と
    の間に介在され、かつ、キャップの内周面に当接するこ
    とにより、前記キャップ用シール材を兼ねている請求項
    3記載のエヤゾール容器。
  7. 【請求項7】有底筒状の容器本体と、その容器本体の上
    端近辺の内部に挿入され、容器本体の上端近辺に係止さ
    れるバルブハウジングと、バルブハウジングの上面に設
    けられる環状のガスケットとを備え、そのガスケットお
    よびバルブハウジングを容器本体に保持するために、容
    器本体の先端部を内側に曲げており、前記バルブハウジ
    ングに、バルブハウジングの外側から容器内部まで連通
    する導通路が形成され、バルブハウジングと容器本体と
    の間にシール材が挿入されているエヤゾール容器。
  8. 【請求項8】前記容器本体の上端開口部のいくらか下側
    に、内向きに突出する環状突起が設けられており、前記
    バルブハウジングがその環状突起に係止されると共に、
    前記先端部により下方に押しつけられている請求項7記
    載のエヤゾール容器。
  9. 【請求項9】 前記シール材が、軸方向に関して前記環
    状突起の上部傾斜面から内底面にかけた範囲に配置され
    ている請求項8記載のエヤゾール容器。
  10. 【請求項10】 前記折り曲げられた容器本体の先端部
    とバルブハウジングとの間にガスケット押えが介在され
    ており、ガスケット押えと容器本体との間が第2シール
    材により密封されている請求項7、8または9記載のエ
    ヤゾール容器。
  11. 【請求項11】 前記バルブハウジングと容器本体との
    間に挿入されるシール材が、ハウジングの上端の外周に
    設けられ、かつ、ガスケット押えの下面および容器本体
    の内周面に当接することにより、前記第2シール材を兼
    ねている請求項10記載のエヤゾール容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1059446A (ja) * 1996-08-20 1998-03-03 Toyo Aerosol Kogyo Kk エアゾール容器
US6698620B2 (en) 2001-05-30 2004-03-02 Toyo Aerosol Industry Co., Ltd. Aerosol valve for high rate filling
JP2015147611A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 株式会社ダイゾー バルブアッセンブリ及びそれを用いたエアゾール容器

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