JPH07102851B2 - 加圧流動体を分与するためのコンテナのためのバルブ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、加圧流動体を分与するためのコンテナのため
のバルブに関し、前記コンテナはふたを有し、また、前
記バルブは弁座を有する弁体、前記弁座に密封して接触
させる閉鎖部材および前記弁体に閉鎖部材を保持するた
めの手段を含むものである。

従来技術 このようなバルブは一般的に知られており、コンテナに
はめ込まれる。コンテナはふたを含み、この板金打ち抜
きのふたは、同軸の開口を決定する中央突起を持つよう
に形成される。

バルブは、突起にはめ込まれる弁体、弁体に移動自在に
設けられ、ふたの前方から操作されうる閉鎖部材、弁体
と閉鎖部材の間に設けられる密封部材、および閉鎖部材
を密封部材の方向に付勢する弾性体を含んでいる。

密封部材は、弾性材あるいはラバーからなり、そこを通
過する流動流体に接触する。これらの素材は、あらゆる
種類の流体に耐えるものではなく、また劣化するので、
バルブから漏れ出す可能性がある。

目的 本発明の目的は、コンテナのふたの内側に形成された合
成樹脂性の部分、コンテナのふたの外側に突出し、噴霧
装置に挿入されるようにした円筒状の延長部分を含み、
その入口側に弁座を含む通孔を有する弁体と、少なくと
も１個の密封部分を有する合成樹脂体で、前記通孔内を
移動でき、前記弁座に密封して接触するように移動する
閉鎖部材と、前記閉鎖部材を弁座の方向に付勢する少な
くとも１つの弾性部材と、前記円筒状の延長部分の外周
面に、前記噴霧装置が結合された時に、該噴霧装置の結
合面と協働して密封内室を形成するパッキン小片とを含
んでいるバルブを提供することにある。

構成 本発明および上記以外の他の諸目的は、以下に述べる詳
細な説明を考慮することによって、より一層理解され明
瞭になろう。その説明は添付された図面を参照にする。
図面は好ましい実施態様を示し、特に縦中央線より右手
は、バルブが閉じた状態、左手は開いた状態を示してい
る。

本発明によるバルブは、コンテナのふた２の内側に形成
された合成樹脂性の部分、およびコンテナのふた２の外
側に突出し、噴霧装置Ａに挿入されるようにした円筒状
の延長部分９を含み、また、その入口側８に弁座12を含
む通孔10を有する弁体１と、少なくとも１個の密封部分
16を有する合成樹脂体で、前記通孔10内を移動でき、弁
座12に密封して接触するように移動する閉鎖部材３と、
前記閉鎖部材３を弁座12の方向に付勢する少なくとも１
つの弾性部材５と、前記円筒状の延長部分９の外周面に
前記噴霧装置Ａが結合された時に、該噴霧装置Ａの結合
面Ｃと協働して密封内室Ｄを形成するパッキン小片25を
含んでいる。

図示の如く、コンテナのふた２は、一面にコンテナの端
部に載せるためのつば状部分６を、反対側にフレアーに
なった末端環状突出部23を有する第２の部分を有する中
空円筒形で、該突出部23は、弁体１上に形成される。こ
のフレアーになった末端環状突出部23は、この領域で、
絶対的な気密設計を確保している。コンテナのふた２は
板金打ち抜きで形成され中央に開口を有する。弁体１
は、コンテナのふた２の内側から突出し、入口を形成す
る部分８を含み、さらに、コンテナのふた２の外側に向
けた方向に開口部を通して延長し、出口を形成する延長
部９を含む。

弁体１は、更に、上記出口から、弁座を含む部分11へ続
く通孔を含み、該弁座は、前記通孔から続いて斜面に形
成される。

閉鎖部材３は、一端にフランジ13を含む円筒状ボディ、
該フランジ13に隣接した密封部分14および該密封部分14
から始まり、ボディの他端迄延長した４個の溝15を有す
る。この溝15は半円形状を有する。

密封部分14は、ボディから放射状に延びる２個の円盤状
の部分16および、前記フランジ13に直接面する延長部分
17により形成される。

保持部材４はフード状に形成され、部分８上に載置され
る。フードにはその端部にカラー18が設けられており、
部分８には該カラーを受け入れる溝が設けられている。
多数の孔20がフードの底部19に設けられている。更に、
凹部21がフードの内側に配設され、この凹部の中心にば
ね５が置かれている。

一方、このばね５は、閉鎖部材３の突起22で保持され
る。

バルブは、密封部材14に隣接して閉鎖部材３に本発明に
よる第２の密封部分24を含み、これは、出口の部分の延
長部９に形成される。

第２の密封部分は、４個の円盤状部分25により形成され
る。これらの部分25は、出口に向い、出口に面する延長
部９から斜めに突出している。

図面の縦中央線の右手に描かれているバルブが閉じた状
態においては、バルブはコンテナ内の圧力によって閉じ
られている。もし、コンテナが完全に空になると、バル
ブは、安全性のためにのみばね５により閉じられてい
る。このことから、ばね５によって生ずるバルブの閉鎖
は、延長部に設けられた少なくとも１個の弾性部分によ
ってなされることが理解され得る。

弁体１内の閉鎖部材３は、円盤状部分16が弁座に気密に
接触するように、出口側に圧力で付勢されており、それ
によって、部分16の各前面は弁座12に押圧される。この
場合、隣接する２個の部分16が図面の実施態様に示され
ている。円盤状部分16の変形は、その外径が、弁体１に
おける本発明の弁座の部分の内径より大きいために生じ
る。

更に、本発明の弁座は、該弁座12に隣接する部分を円錐
形あるいは円筒形に形成することも可能である。

図面の縦中央線の左手に描かれている、バルブが開いた
状態においては、バルブの閉鎖部材３は、破線で図示さ
れる噴霧装置あるいは同等物Ａの結合部Ｂによって、コ
ンテナの内容が流出できるようにコンテナ内の圧力に抗
して動かされる。同時に、第２の密封部分24が、結合部
Ｂの内側面Ｃに液密に係合し、それによって、噴霧装置
Ａとコンテナとによって形成される内室Ｄが液密に形成
され、コンテナから流出した漏れが、ふたの中に流入す
るのを防ぐ。この装置により、例えば、発泡ポリウレタ
ンのように液体によって、きれいにすることが難しい汚
れが完全に回避される。

本発明の好ましい実施態様を示し、説明したが、本発明
は以上に制限されるものではなく、特許請求の範囲内に
おいて、その他に各種実施または遂行することができ
る。

効果 本発明によって得られる有利な点は、本質的には、たと
えば、推進用のガスあるいはポリウレタンのような種々
の流体を含むコンテナが、該流体を噴霧装置に分与する
時に、コンテナから流出した液体を外部（ふた）の中に
流れ込むのを防止できることであり、更には、密封性の
低下なしにいかなる任意位置にも保管できることであ
り、さらに、バルブの構成部材が少なくてすむところに
価値がある。

特に有利な実施例は、閉鎖部材が実質的に円筒状で、該
部材の密封部分が、閉鎖部材から実質的に放射状に突出
する少なくとも１つの円盤状部分を含んでいる。円盤状
密封部分の変形はバルブが閉状態にあるときの密封の安
全性を保証する。

２個の密封部分の使用により、密封性能を更に高めるこ
とができる。

そのような弁を、例えば、噴射装置と共に用いるとき、
突出部が、実質的に円筒状で、その突出部に少なくとも
一つの円盤状部分を有する密封部分を含み、該密封部分
が、その挿入によりバルブを密封するように、延長部か
ら実質的に放射状に突出している場合、有利である。

この付加的な密封によって、バルブの外側への流体の漏
れを完全に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるバルブの一実施例を説明するた
めの断面図で、縦中央線の右側はバルブが閉じた状態、
左側はバルブが開いた状態を示す図である。 １……弁体、２……ふた、３……閉鎖部材、４……支持
部材、５……ばね、６……つば状部分、７……第２の部
分、８……入口を形成する部分、９……延長部、10……
通孔、11……弁座を含む部分、12……弁座、13……フラ
ンジ、14……密封部分、15……溝、16……円盤状部分、
17……延長部分、18……カラー、19……底部、20……
孔、21……凹部、23……末端環状突出部、24……第２の
密封部分、25……円盤状部分。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バルブを有するコンテナと、該コンテナに
   結合される噴霧器とから成り、該噴霧器を前記コンテナ
   に結合した時に、該コンテナと前記噴霧器との間に密閉
   室を形成するとともに、前記バルブを開いて前記コンテ
   ナ内のポリウレタン泡を前記密閉室を介して前記噴霧器
   に供給するためのバルブであって、前記コンテナは、外
   周面に複数の環状のパッキン小片（25）から成る環状の
   リップシール（24）が形成されている円筒部材（９）を
   含む弁体１と、該円筒部材（９）内を直線的に移動可能
   でかつ該円筒部材内に配設されたバルブを開閉するため
   の閉鎖部材（３）とを有し、前記パッキン小片（25）
   は、バルブ出口方向に前記円筒部材（９）の表面から放
   射状かつ斜めに突出し、前記噴霧器（Ａ）が前記円筒部
   材（９）に嵌め込まれた時に、前記噴霧器（Ａ）の結合
   部材（Ｂ）の内側面（Ｃ）によって変形されることを特
   徴とする加圧流体を分与するためのコンテナのためのバ
   ルブ。
2. 【請求項２】前記円筒部材（９）の端部が前記噴霧器
   （Ａ）の結合部材（Ｂ）の環状の内側面（Ｃ）に対して
   押し付けられることにより、該円筒部材９の端部が径方
   向内側に変形して密封性を良くし、かつ、バルブが開放
   状態になることを特徴とする請求項１記載の加圧流体を
   分与するためのコンテナのためのバルブ。
3. 【請求項３】前記閉鎖部材３は、実質的に円筒状で、該
   閉鎖部材３における少なくとも１個の密封部分16は、前
   記閉鎖部材３と一体であり、前記閉鎖部材３から実質的
   に放射状に突出する少なくとも１個の円盤状部分16から
   なり、前記弁座12に密封して接触させるため曲がるよう
   適合されていることを特徴とする請求項１に記載の加圧
   流動体を分与するためのコンテナのためのバルブ。
4. 【請求項４】前記閉鎖部材３は２個の隣接して配設され
   た密封部分16からなることを特徴とする請求項１に記載
   の加圧流動体を分与するためのコンテナのためのバル
   ブ。