JPS6315651Y2 - - Google Patents

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JPS6315651Y2
JPS6315651Y2 JP14587680U JP14587680U JPS6315651Y2 JP S6315651 Y2 JPS6315651 Y2 JP S6315651Y2 JP 14587680 U JP14587680 U JP 14587680U JP 14587680 U JP14587680 U JP 14587680U JP S6315651 Y2 JPS6315651 Y2 JP S6315651Y2
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JP
Japan
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groove
packing
gasket
lid
pressure
Prior art date
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JP14587680U
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JPS5768957U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は圧力容器のシール装置に関するもので
ある。
従来の技術と問題点 圧力容器は第1図に示すように缶胴1と蓋2と
を備え、それぞれのつき合わせ部にフランジ3お
よび4を突設しさらにその接合部にパツキン5を
介在させこれらフランジ3及び4を、例えばロツ
クリング6によつて固定する方式を採用してい
る。
パツキン5の最も一般的な取付例を第2図に示
す。同図において、蓋2側に溝7を全周にわたつ
て形成してあり、この溝7中に合成ゴム等からな
るパツキン5を嵌合させ、蓋2を閉じたときこの
パツキン5によつて気密封止する構造を採用して
いる。前記溝7は蓋2の端面に直角な部分7aと
内周側に形成されるテーパー面7bとを有し、こ
の溝7の断面形状に対応する形状を有するパツキ
ン5を嵌合させる構造となつている。第2図のパ
ツキン5と溝7の取付構造によると該パツキン5
のリツプ部分5aが缶胴1側に押しつけられ気密
を保つものであるが、缶胴1を横向きに配置した
場合、使用中にパツキン5が溝7から脱落するこ
とがあり不都合である。
そこで第3図に示すように溝7のテーパー部7
bの基端には蟻溝部7cを形成し、パツキン5に
もリツプ部分5a以外に蟻溝部7cに応じた屈曲
部5bを形成し、このパツキン5を溝7に圧入す
ることにより脱落を防止する構造が採用されてい
る。
ところが第3図に示すパツキンの取付構造を採
用すると下記のような不都合が生じる。
(1) パツキンの装着溝7が蟻溝の形状であるため
複雑な溝形となり機械加工のコストが増大し溝
の寸法精度がパツキン5の装着状態、従つてシ
ール性能に大きな影響を与えるため高精度が要
求される。
(2) パツキン5の断面形状も精度よく作る必要が
ある。
(3) パツキン5を溝7に装着するとき蟻溝部7c
とテーパー部7bの連続部分である突出部7d
を通過させねばならず、パツキン5がゴム等の
弾性材から形成されていてもこの作業は困難で
ある。
(4) また、パツキン5の屈曲部5bによつて固定
状態を保持するために必然的にリツプ部分5a
が薄くなり、この部分に熱や押力が集中しパツ
キンが老化し破損し易く早期劣化を来す原因と
なる。
(5) パツキンは溝内で圧力の加わる側と反対側に
移動して溝内隅部に押しつけられてシール効果
を発揮するのであるが、パツキン5は溝7に固
定的に支持されているため、パツキン5の弾性
を利用した十分なシール効果が発揮できない。
本考案は以上のような従来の欠点を改良するた
めになされたものであり、きわめて簡単な構造に
より確実な密封効果を得ることができるように構
成した圧力容器のシール装置を提供することを目
的としている。
問題点を解決するための手段 本考案に係る圧力容器のシール装置は缶胴と蓋
とをつき合わせて気密封止を行う圧力容器の接合
面に、溝の底から該蓋の端縁に向かつて拡幅し断
面形状がほぼ二等辺三角形状の該溝を全周に形成
し、この溝の底部に所定角度間隔に鋲を突出させ
て植設しその肉厚が該溝の深さよりも大の環状で
断面形状が前記溝の形状に対応パツキンを設け、
このパツキンの前記溝の底に対向する面に前記鋲
に係合する係合溝を全周にわたつて成形したこと
を特徴とする。
作 用 パツキンは前記係合溝を鋲に嵌合することによ
つて蓋の接合面に形成された溝に装着されている
ため、缶容器と蓋の接合部に内外周方向から圧力
が作用したとき、パツキンは溝内で移動して接合
部を密封する方向に移動しやすい。また、パツキ
ンの溝への装着が簡単な作業で行なわれる。
実施例 以下図面に示す実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。
第4図以下は本考案の一実施例を示す。本実施
例にあつては第4図に示すように蓋2の端面2a
に全周にわたつて溝8が環状に形成されている。
蓋2の軸心を含む平面で切断した溝8の断面形状
は第4図からも明らかなようにほぼ二等辺三角形
状に形成されており、開放端が幅広に形成されて
いる。そして溝8の底部には円周方向に所定角度
間隔で穴8bが形成されて居り、この穴8b鋲1
0が突出して植設されている。
一方、環状のパツキン9は、その軸心を含む平
面で切断した断面形状が第4図に示されるとおり
で、該パツキン9の外周縁9aおよび内周縁9b
は曲面をなしている。またパツキン9の缶胴1の
フランジ3との接触面には円弧状の凹部9cが全
周にわたつて形成されている。さらに、パツキン
9の前記凹部9cが形成される面と反対の面、つ
まり、溝7の底部と対向する面には係合溝9dが
前記溝8に植設された鋲10と対応して円周方向
に形成されている。
この係合溝9d中には鋲10が圧入される。。
鋲10はその基端に比較的直径の大きい半球状の
頭部10aを有し、この頭部10aの直径は係合
溝9dの巾より大きい。したがつて鋲10を、そ
の頭部10aを先端としてパツキン9の係合溝9
d中に圧入すれば、パツキン9はゴム等の弾性体
から形成されているため係合溝9dが弾性変形
し、鋲10を確実に保持することができる。
なお、パツキン9の厚みは溝8の深さよりも若
干大とされていて、該パツキン9の内外周縁9
a,9bの端縁は蓋2の端縁2aより少し出張る
ように設けられる。
本実施例に係るパツキン9は以上のような構造
を有し、その装着時においては、第5図に示すよ
うに鋲10の先端を溝8中に植設させて置けば、
パツキン9の係合溝9dは全周にわたつて形成さ
れているため、どの位置においても鋲10に嵌合
させることができ、パツキン9を自由にとりつけ
ることができる。第6図は蓋2を閉じた状態にお
いて該蓋2が缶胴1側に圧着されるため、パツキ
ン9が弾性変形し溝8をうずめつくすように広が
り接触面に密接している状態を示している。
さらに、本実施例においてパツキン9は、鋲1
0と係合溝9dとの係合により溝8に装着される
ものであるから、係合溝9dと鋲10の係合部以
外は固着されていない。したがつて、パツキン9
は溝8内で内外周方向から圧力を受けるとき、そ
の圧力を受けた方へ移動可能に支持されているか
ら、この移動によつてパツキン9による蓋2と缶
胴1との間の密封をより完全に行なうことができ
る。
実施例の作用説明 第7図〜第8図によつて、前記パツキン9が圧
力容器の内部から圧力を受けるとき、該パツキン
9に力が働く方向と、その場合のパツキン9の移
動による密封作用の原理について説明する。
第7図は蓋2を閉じてパツキン9を缶胴1の開
口周縁に圧着したときのパツキン9に働く接触圧
力の分布状態を示す。すなわち、溝8の内周側の
テーパー面8aにはテーパー面の中央部が最大と
なる円弧状の包絡線を描く接触圧分が生じ、接合
面にはパツキン9の外側面の外周縁および内周縁
近傍が最大の接触圧となる接触圧分布となる。
第8図は、第7図の状態において、缶胴1内か
ら圧力がパツキン9に作用したときにおけるパツ
キン9に加わる力の方向と、それに伴なうパツキ
ン9の圧力封止作用を示す。すなわち、第8図に
おいて缶胴1内に符号Fで示す圧力が導入される
とこの圧力は接合面11を通つてパツキン9に達
する。パツキン9は前述したような接触圧分布を
持ち、かつ溝9dの存在により溝8の外周側のテ
ーパー面8aと接合面11側の接触圧が弱いた
め、缶胴内の圧力Fはただちにこの部分を通り溝
9dの部分に達する。この結果缶胴内の圧力はパ
ツキン9に対して第8図示のように作用し、パツ
キン9自体は矢印12で示すように外側に向かつ
て押される結果となる。このためパツキン9は缶
胴1との接触面および溝8の外周側のテーパー面
8aに押しつけられることになる。
上述のように、パツキン9は外側に向つて押し
出される力を受け、該パツキン9が外側に押圧さ
れた状態で、且つ第8図に示す圧力分布状態で缶
胴1と蓋2との接合部をシールするのに十分な接
触圧を得ることができる。
また、本実施例によるパツキン9の溝8に対す
る取付構造によると、缶胴1内を負圧とした場合
もパツキン9により、缶胴1と蓋2の接合部の十
分なシール効果が得られる。これは環状のパツキ
ン9の軸心を含む平面で切断した断面形状を、内
外周側で対称形状にしたことによるものである。
考案の効果 本考案に係る圧力容器のシール装置によると、
蓋に設けた断面形状がほぼ二等辺三角形状の溝の
底に所定間隔で植設した鋲により断面形状が前記
溝に対応するパツキンの全周に成形した係合溝を
係合させてなるものであるから、パツキンの溝へ
の装着が従来の蟻溝によるパツキンの装着方式に
比べて簡単であると共に溝からパツキン脱嵌する
こともない。また、パツキンは溝内において鋲で
所々支持されているだけであるから、溝内で僅か
ながら移動可能なので、それにより従来のパツキ
ン固定方式に比べて固定部分の拘束を受けること
がなく、より確実に密封作用を発揮するという効
果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用される圧力容器の一部破
断側面図、第2図および第3図は従来構造を説明
する一部拡大縦断側面図、第4図以下は本考案の
一実施例を示すもので、第4図は分解状態で示す
一部拡大縦断側面図、第5図はパツキンの装着状
態の縦断側面図、第6図は使用状態の縦断側面
図、第7図および第8図はパツキンの接触圧分布
およびシール圧分布の説明図、第9図はパツキン
の装着溝を示す蓋2の内側正面図である。 1……缶胴、2……蓋、8……溝、5,9……
パツキン、9d……係合溝、10……鋲、11…
…接合面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 缶胴と蓋とをつき合わせて気密封止を行う圧力
    容器において、 前記蓋の接合面に溝の底から該蓋の端縁に向か
    つて拡幅し断面形状がほぼ二等辺三角形状の該溝
    を全周に形成し、この溝の底部に所定角度間隔に
    鋲を突出させて植設しその肉厚が該溝の深さより
    も大の環状で断面形状が前記溝の形状に対応する
    パツキンを設け、このパツキンの前記溝の底に対
    向する面に前記鋲に係合する係合溝を全周にわた
    つて成形したことを特徴とする圧力容器のシール
    装置。
JP14587680U 1980-10-14 1980-10-14 Expired JPS6315651Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14587680U JPS6315651Y2 (ja) 1980-10-14 1980-10-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14587680U JPS6315651Y2 (ja) 1980-10-14 1980-10-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5768957U JPS5768957U (ja) 1982-04-24
JPS6315651Y2 true JPS6315651Y2 (ja) 1988-05-02

Family

ID=29505470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14587680U Expired JPS6315651Y2 (ja) 1980-10-14 1980-10-14

Country Status (1)

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JP (1) JPS6315651Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104775965A (zh) * 2015-04-02 2015-07-15 国电联合动力技术有限公司 一种潮流能发电机组及其机舱壳体密封结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104775965A (zh) * 2015-04-02 2015-07-15 国电联合动力技术有限公司 一种潮流能发电机组及其机舱壳体密封结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5768957U (ja) 1982-04-24

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