JPH11191476A - 内燃機関用プラグキャップ構造及びその組付方法 - Google Patents

内燃機関用プラグキャップ構造及びその組付方法

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JPH11191476A
JPH11191476A JP35990497A JP35990497A JPH11191476A JP H11191476 A JPH11191476 A JP H11191476A JP 35990497 A JP35990497 A JP 35990497A JP 35990497 A JP35990497 A JP 35990497A JP H11191476 A JPH11191476 A JP H11191476A
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plug
hole
seal member
plug hole
pipe
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JP35990497A
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Mitsuisa Okada
充功 岡田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付に必要な挿入力の低減及び挿入フィーリ
ングの向上を図ること。 【解決手段】 シール部材50をレインカバー30と別
部材とし、プラグパイプ10に摺動自在に外嵌してお
く。プラグパイプ10のプラグホールH内への挿入途中
では、そのプラグパイプ10はプラグホールHに仮挿入
されたシール部材50によりガイドされる。後には、レ
インカバー30により押圧されてシール部材50がプラ
グホールH内に完全に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の内燃
機関の点火プラグと点火ケーブルとの接続部に使用され
る内燃機関用プラグキャップ構造及びその組付方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関用プラグキャッ
プ構造として図13に示すような構成のものがある。
【0003】この内燃機関用プラグキャップ構造は、点
火ケーブルCが挿通された状態でプラグホールH内に挿
入配置される略筒状のプラグパイプ120と、このプラ
グパイプ120の上端部に取付けられ前記プラグホール
Hの開口部を閉塞するゴム製のレインカバー110とを
備えている。
【0004】上記レインカバー110には、プラグホー
ルHの開口端縁部に突出する鍔部Hbを覆うスカート部
112が設けられるとともに、そのスカート部112の
内側にプラグホールHの内周面Haに圧接する環状のシ
ール部114が設けられている。また、そのシール部1
14の内側にプラグパイプ120を挿通保持する保持部
116が設けられるとともに、その保持部116の内周
面を通ってスカート部112の上側に開口するエア抜き
孔118が形成されている。
【0005】このような構成の内燃機関用プラグキャッ
プ構造は、次のような方法により組み付けられる。
【0006】即ち、図14に示すように、上端部にレイ
ンカバー110が取付けられたプラグパイプ120をプ
ラグホールH内に挿入する。そして、プラグパイプ12
0下端部の接続部122をプラグホールH底部に設置さ
れた点火プラグPに嵌め込むとともに、レインカバー1
10のシール部114をプラグホールH内に嵌め込むよ
うにする。
【0007】これにより、点火ケーブルCが点火プラグ
Pに接続され、また、プラグホールHがシール部114
により防水シールされるとともに、その開口部がスカー
ト部112により覆われるように構成されている。ま
た、上記エア抜き孔118によりプラグホールH内のエ
ア抜きが行われるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな内燃機関用プラグキャップ構造によると、図15に
示すように、プラグパイプ120の挿入の途中におい
て、プラグホールH内でそのプラグパイプ120が軸ぶ
れを生じ、挿入のフィーリングが悪いという問題があっ
た。
【0009】そこで、この発明は上述したような両問題
を解決すべくなされたもので、組付に必要な挿入力の低
減が可能で、かつ、挿入フィーリングに優れた内燃機関
用プラグキャップ構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の内燃機関用プラグキャッ
プ構造は、点火ケーブルが挿通された状態で内燃機関の
プラグホール内に挿入配置される略円筒状のプラグパイ
プと、前記プラグパイプの上部に装着されて前記プラグ
ホールの開口部を覆うレインカバーと、前記プラグパイ
プに摺動自在に外嵌された略筒状のシール部材とを備
え、前記シール部材の下部を前記プラグホールの内径寸
法よりも小さな外径寸法の小径部分に仕上げる一方、そ
の小径部分よりも上側の部分を前記プラグホールの内径
寸法よりも大きな外径寸法であって前記プラグホールの
開口部周縁に係止した状態で前記プラグパイプを前記プ
ラグホール内に挿入ガイドするとともに前記プラグパイ
プの完全挿入状態で前記レインカバーの押圧により前記
プラグホールの開口部内に完全挿入されてその開口部内
周面と密接する大径部分に仕上げている。
【0011】なお、請求項2記載のように、前記シール
部材の外周面にその軸方向に沿って積層状に3つ以上の
環状凸部が形成され、それらのうちの最も下側の環状凸
部であって前記プラグホールの内径寸法よりも小さな外
径寸法に仕上げられた小径環状凸部から、それらのうち
の最も上側の環状凸部であって前記プラグホールの内径
寸法よりも大きな外径寸法に仕上げられた大径環状凸部
に向けて、前記各環状凸部の外径寸法が順次大きくなる
ように仕上げられていてもよい。
【0012】また、請求項3記載のように、前記レイン
カバーは、前記プラグホールの開口部の回りを覆うスカ
ート部を有し、前記シール部材にその軸方向に沿ってエ
ア抜き孔が形成されるとともに、そのエア抜き孔が前記
シール部材と前記レインカバーとの間に形成されたエア
抜き溝を介して前記スカート部によって覆われる外部の
空間に連通されてもよい。
【0013】さらに、請求項4記載のように、前記シー
ル部材と前記プラグパイプとの間に、それらシール部材
とプラグパイプ間の摩擦抵抗を小さくするためのリング
部材を介在させてもよい。
【0014】また、この発明の請求項5記載の内燃機関
用プラグキャップ構造は、点火ケーブルが挿通された状
態で内燃機関のプラグホール内に挿入配置される略円筒
状のプラグパイプと、前記プラグパイプの上部に装着さ
れて前記プラグホールの開口部を覆うレインカバーとを
備えた内燃機関用プラグキャップ構造の組付方法であっ
て、その下部が前記プラグホールの内径寸法よりも小さ
な外径寸法の小径部分に仕上げられるとともに、その小
径部分よりも上側の部分が前記プラグホールの内径寸法
よりも大きな外径寸法の大径部分に仕上げられた略筒状
のシール部材を、前記プラグパイプに摺動自在に外嵌
し、前記シール部材の小径部分を前記プラグホールの開
口部に挿入して大径部分を開口部周縁に係止させた状態
で、前記プラグパイプを前記プラグホール内に挿入し、
その後、前記プラグパイプを前記プラグホール内へ完全
挿入して、前記レインカバーにより前記シール部材を押
圧して前記大径部分を前記プラグホール内に完全挿入し
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態の内燃機関用プラグキャップ構造について説明する。
【0016】このプラグキャップ構造は、図1に示すよ
うに、内部に点火ケーブルCを挿通した状態で自動車等
の内燃機関のプラグホールH内に挿入配置されたプラグ
パイプ10と、このプラグパイプ10の上端部に装着さ
れプラグホールHの開口部を覆うレインカバー30と、
プラグパイプ10に摺動自在に外嵌されたシール部材5
0とを備える。
【0017】上記プラグパイプ10は、その下端部に点
火プラグPとの嵌合用の接続部14が取付けられるとと
もに、その上端部の外周面に後述するレインカバー30
側の環状係合溝35と係合する環状係合凸部12が形成
されてなる。上記接続部14の上端部には外側に張出し
状の鍔部15が形成され、その内部に点火ケーブルC端
部の接続端子(図示省略)が露出している。そして、プ
ラグパイプ10がプラグホールH内に挿入された状態で
は接続部14がプラグホールH底部の点火プラグPに嵌
合され、これにより点火ケーブルCの接続端子と点火プ
ラグPとが接続されるように構成されている。
【0018】レインカバー30は、図1及び図2に示す
ように、その本体部32の中央に挿通保持孔34が形成
されるとともに、本体部32の外周にプラグホールHの
開口部回りを覆うスカート部36が形成されてなる。
【0019】上記挿通保持孔34の内周面にはプラグパ
イプ10の環状係合凸部12が係合する環状係合溝35
が形成されており、環状係合凸部12が環状係合溝35
に係合された状態でプラグパイプ10上端部が挿通保持
孔34に挿通保持され、そのプラグパイプ10の上端部
から延びる点火ケーブルCが本体部32の上方に引出さ
れている。
【0020】また、スカート部36は、その下面にエア
抜き溝38が形成されるとともに、その外周縁に沿って
周壁部40が形成されてなる。エア抜き溝38は、挿通
保持孔34を取り囲む輪状領域38Aから周壁部40に
至る直線領域38Bにかけて形成されている。ここで輪
状領域38Aは、プラグホールHの内径寸法よりも小さ
な内径寸法に仕上げられている。また、周壁部40は、
その内径寸法がプラグホールHの開口周縁部から上方に
突出する鍔部Hbの外径寸法よりも大きく形成されると
ともに、その下方へ延びる高さ寸法が、前記鍔部Hbの
高さ寸法よりも小さく形成されている。
【0021】従って、このレインカバー30がプラグホ
ールHの開口部に装着されると、スカート部36の下面
が鍔部Hbの上端面に当接し、その鍔部Hbの外回りを
所定間隔離れて取り囲む周壁部40がエンジンヘッドE
の上面から所定間隔離れて浮いた状態となっており、ス
カート部36によって覆われた空間が周壁部40の下側
を介して外部と連通する空間となっている。
【0022】シール部材50は、図1,図3及び図4に
示すように、プラグホールHの内周面Ha間との滑りが
よい材料(含油シリコーンゴム(油分を含むシリコーン
ゴム))や、その他ゴム、樹脂などの弾性体により略短
筒状に形成されており、その外周に上下方向に3段の環
状凸部51,52,53が形成されてなる。
【0023】上記シール部材50の挿通孔55は、プラ
グパイプ10の外径寸法とほぼ同じに形成されており、
プラグパイプ10に摺動自在に外嵌されている。
【0024】また、それらのうち最も下側の環状凸部5
3は、プラグホールHの内径寸法よりも小さい外径寸法
の小径環状凸部53に仕上げられるとともに、最も上側
の環状凸部53は、プラグホールHの内径寸法よりも大
きい外径寸法の大径環状凸部51に仕上げられ、それら
の間の環状凸部52はそれらの中間の外径寸法の中径環
状凸部52に仕上げられている。
【0025】また、シール部材50の一側部にその上端
面から下端面にかけて貫通するエア抜き孔54が形成さ
れている。このエア抜き孔54の上側の開口部は、図1
に示すように、上側にレインカバー30が配設された状
態で、エア抜き溝38の輪状領域38Aに臨む位置に形
成されている。
【0026】そして、このシール部材50がプラグパイ
プ10の上部に外嵌されてプラグホールHの開口部に完
全に挿入された状態では、その大径環状凸部51がプラ
グホールHの内周面に密着してそのプラグホールH内を
防水シールする。また、シール部材50の上端面の外周
縁部がスカート部36の下面と接触するとともに、エア
抜き孔54の上端開口部がエア抜き溝38の輪状領域3
8Aに位置し、これによりエア抜き孔54はエア抜き溝
38を介してスカート部36の下側の空間に連通された
状態となっている。
【0027】以上のように構成されたプラグキャップ構
造の組付方法について説明する。
【0028】まず、レインカバー30が取付けられたプ
ラグパイプ10の下端部にシール部材50を摺動自在に
外嵌しておく。このとき、接続部14によりシール部材
50の下方への抜け止めが図られている。
【0029】そうして、図5に示すように、プラグパイ
プ10下端部をプラグホールH内に挿入すると、シール
部材50の小径環状凸部53がプラグホールH内に挿入
されるとともにそれよりも上側の中径環状凸部52が鍔
部Hbの上端面に係止した状態で、当該シール部材50
がプラグホールHの開口部に仮挿入される。この状態
で、さらに、プラグパイプ10を押し込むと、図6に示
すように、プラグパイプ10はシール部材50の挿通孔
55内を通ってガイドされながらプラグホールH内に挿
入される。この際、シール部材50の挿通孔55はプラ
グホールHの中心線上、即ち、点火プラグPの真上に位
置するから、そのプラグパイプ10の点火プラグPに対
する位置合わせも同時に図られる。
【0030】この後、さらに、プラグパイプ10を押し
込むと、シール部材50の上端面とレインカバー30の
下面とが接触し、シール部材50はプラグホールH内に
押し込まれる。これにより、シール部材50の中径環状
凸部52及び大径環状凸部51が順次プラグホールH内
に押し込まれて、シール部材50の上端面が鍔部Hbの
上端面と高さが一致するまで完全に挿入されるととも
に、そのプラグパイプ10の接続部14が点火プラグP
に接続される。このとき、大径環状凸部51の外周部が
プラグホールHの内周面に密接され、プラグホールH上
部が防水シールされる。また、同時に、圧縮変形された
シール部材50がプラグパイプ10の上部に密着してそ
のプラグパイプ10の上部がプラグホールHの上部に保
持される。
【0031】以上のように構成された内燃機関用プラグ
キャップ構造によると、プラグパイプ10の挿入途中で
は、当該プラグパイプ10はプラグホールHに仮挿入さ
れたシール部材50によりガイドされながら挿入される
ことになるため、プラグパイプ10が軸ぶれを生じるこ
となく、挿入フィーリングに優れる。
【0032】また、この際には、シール部材50はプラ
グホールHに完全に挿入されてプラグパイプ10を締付
けた状態ではないため、当該プラグパイプ10をプラグ
ホールH内にスムーズに挿入できる。
【0033】さらに、レインカバー30に、プラグホー
ルHの開口部の回りを覆うスカート部36を形成し、シ
ール部材50にその軸方向に沿ってエア抜き孔54を形
成するとともに、そのエア抜き孔54をシール部材50
とスカート部36下面との間に形成されたエア抜き溝3
8を通ってスカート部36によって覆われる外部と連通
する空間に連通させており、これらエア抜き孔54及び
エア抜き溝38を介してプラグホールH内のエア抜きが
なされる。そして、エア抜き溝38の外部への開口部
は、スカート部36によって覆われる空間に臨んでいる
ため、このスカート部36により外部からの水の侵入が
有効に防止される。
【0034】なお、図13〜図15に示す従来例では、
ゴム製のレインカバー110にシール部114が一体成
形されており、このシール部114とプラグホールH間
の摩擦抵抗が大きかったため、レインカバー110をプ
ラグホールH内に挿入するのに大きな力が必要となって
いた。なお、この挿入力を小さくするためには、シール
部114の外径寸法をプラグホールHの内径寸法近くま
で小さくすることが考えられるが、この場合には、防水
シール性の低下という問題が生じた。
【0035】しかしながら、このプラグキャップ構造で
は、レインカバー30とシール部材50とを別体とする
構成を採用しているため、例えば、レインカバー30を
ゴム材により形成する一方、シール部材50をプラグホ
ールHの内周面Haとの滑りがよい別の材料(特に従来
シール部114に用いていたゴム材よりも内周面Haと
の滑りがよい部材)、例えば、含油シリコーンゴム等に
より形成することが可能となる。この場合、プラグパイ
プ10をプラグホールH内に完全に挿入して、シール部
材50がレインカバー30により押圧されて大径環状凸
部51までプラグホールH内に完全に挿入する際、レイ
ンカバー30と別体とされ含油シリコーンゴムにより形
成されたシール部材50とプラグホールH内周面との摩
擦抵抗は、図13に示す従来のゴム製のレインカバー1
10と一体成形されたシール部114とプラグホールH
内周面Ha間の摩擦抵抗に比較して小さいため、そのシ
ール部材50の大径環状凸部51をプラグホールH内に
挿入するのに必要な挿入力が低減され、従って、組付に
必要な挿入力の低減が可能となる。
【0036】なお、シール部材50の外周面には、必ず
しも複数の環状凸部51,52,53を設ける必要はな
く、例えば、上側から下側に向けて周面が順次縮径する
テーパ形状に仕上げてもよいが、上記実施形態のよう
に、シール部材50の外周面にその上下方向に3つ以上
の環状凸部51,52,53を形成し、それらのうちの
最も下側の小径環状凸部53から最も上側の大径環状凸
部51に向けて、各環状凸部51,52,53の外径寸
法が順次大きくなるように仕上げると、シール部材50
をプラグホールH内に完全に挿入する際に、それらの中
間の中径環状凸部52がガイドの役割を果たすためその
シール部材50の挿入が容易となる。
【0037】なお、レインカバー30がシール部材50
を押圧する構成及びエア抜き溝38の構成は、図7又は
図8に示すようにしてもよい。
【0038】即ち、図7に示すレインカバー30Bで
は、その下面の挿通保持孔34を取り囲む位置であって
シール部材50の上端面と対応する領域78Aとその領
域78Aから周壁部40に至る直線領域78Bにエア抜
き溝78を形成している。また、その挿通保持孔34周
りの領域78Aの周縁部に3箇所に分けて当接部77を
形成している。そして、このレインカバー30Bによる
シール部材50の押圧は、各当接部77がシール部材5
0の上端面に当接することにより行われる。また、シー
ル部材50がプラグホールHに完全に挿入された状態で
は、シール部材50のエア抜き孔54の上部開口部が領
域78Aのうちの当接部77と挿通保持孔34との間に
位置しており、エア抜き孔54及びエア抜き溝78を介
してプラグホールH内のエア抜きが行われる。
【0039】また、図8に示すレインカバー30Cで
は、その下面を平坦面に仕上げるとともに、挿通保持孔
34の周囲に所定間隔離して所定の高さのリング状当接
部87を突出形成している。このリング状当接部87
は、シール部材50の上端面の外径寸法とほぼ同じ外径
寸法に形成されるとともに、その一部に切欠部88が形
成されている。そして、このレインカバー30Cによる
シール部材50の押圧は、リング状当接部87がシール
部材50の上端面に当接することにより行われる。ま
た、シール部材50がプラグホールHに完全に挿入され
た状態では、シール部材50のエア抜き孔54の上部開
口部がリング状当接部87によって取り囲まれた空間8
9に臨んでおり、挿通孔55から前記空間89と上記切
欠部88とからなるエア抜き溝を介してプラグホールH
内のエア抜きが行われるように構成される。
【0040】また、図9に示すように、シール部材50
Bの環状凸部51B,52B,53Bを互いに所定の間
隔をあけて形成してもよい。
【0041】また、シール部材50をプラグホールHに
仮挿入した状態での、プラグパイプ10の挿入作業は、
その後の完全に挿入されたシール部材50のようにプラ
グホールHに締付けられた状態ではなされないため、比
較的スムーズに行われるが、それでもなお、シール部材
50とプラグパイプ10間の摩擦抵抗が大きく、プラグ
パイプ10の挿入の円滑性に優れない場合には、図10
に示す他の実施形態のように、シール部材50Cの挿通
孔55とプラグパイプ10との間にリング部材90を介
在させるとよい。
【0042】このリング部材90は、プラグパイプ10
との接触抵抗がシール部材50との接触抵抗よりも小さ
い素材、例えば、ナイロン等により形成され、その軸方
向の長さ寸法がシール部材50の高さ寸法とほぼ同じに
仕上げられるとともに、図11に示すようにその一側に
割溝が形成されている。そして、割溝を挟む両端部に被
係合部92及びこの被係合部92に係合可能な係合部9
1が形成されている。また、このリング部材90の両側
部分に突起部93が形成されるとともに、このリング部
材90が取付けられるシール部材50Cの挿通孔55の
内周面に上記両突起部93がそれぞれ係合する凹部56
Cが形成されている。
【0043】そして、このリング部材90は、その係合
部91を被係合部92に係合させない状態で、その各突
起部93をそれぞれ各凹部56Cに係合させてシール部
材50の挿通孔55内に収容固着されている。この状態
では、リング部材90の内径寸法は、プラグパイプ10
の外径寸法よりも大きくなっており、プラグパイプ10
に摺動自在に外嵌されている。そして、上述の場合と同
様にシール部材50をプラグホールH内に完全挿入する
と、そのシール部材50が内側に締付けられて、シール
部材50の係合部91が被係合部92に係合し、リング
部材90がプラグパイプ10の上部に締付けられる。
【0044】このようなリング部材90をシール部材5
0の挿通孔55とプラグパイプ10間に介在させると、
ナイロン等により形成されたリング部材90とプラグパ
イプ10との接触抵抗がシール部材50とプラグパイプ
10との接触抵抗よりも小さいために、プラグパイプ1
0の挿入をより円滑に行うことができる。
【0045】なお、図11に示すリング部材90の代わ
りに、図12に示すように、一側に割溝を形成した平面
視略C字状のリング部材90Bを用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の内燃機関用のプラグキャップ構造によると、プラグパ
イプに摺動自在に外嵌された略筒状のシール部材の下部
をプラグホールの内径寸法よりも小さな外径寸法の小径
部分に仕上げる一方、その小径部分よりも上側の部分を
プラグホールの内径寸法よりも大きな外径寸法であって
プラグホールの開口部周縁に係止した状態でプラグパイ
プをプラグホール内に挿入ガイドするとともプラグパイ
プの完全挿入状態でレインカバーの押圧によりプラグホ
ールの開口部内に完全挿入されてその開口部内周面と密
接する大径部分に仕上げているため、プラグパイプの下
端部にシール部材を外嵌した状態で、そのプラグパイプ
をプラグホール内に挿入すると、まず、シール部材の小
径部分がプラグホールの開口部に挿入される。従って、
この後のプラグパイプの挿入途中では、当該プラグパイ
プはプラグホールに仮挿入されたシール部材によりガイ
ドされながら挿入されることになるため、プラグパイプ
が軸ぶれを生じることなく、挿入フィーリングに優れ
る。
【0047】また、請求項2記載のように、シール部材
の外周面にその軸方向に沿って積層状に複数の環状凸部
を形成し、それらのうちの最も下側の環状凸部であって
前記プラグホールの内径寸法よりも小さな外径寸法に仕
上げられた小径環状凸部から、それらのうちの最も上側
の環状凸部であって前記プラグホールの内径寸法よりも
大きな外径寸法に仕上げられた大径環状凸部に向けて、
前記各環状凸部の外径寸法が順次大きくなるように仕上
げると、シール部材をプラグホールに完全に挿入する際
に、それら小径環状凸部と大径環状凸部との間の環状凸
部がガイドの役割を果たすためその挿入が容易となる。
【0048】さらに、請求項3記載のように、レインカ
バーが、プラグホールの開口部の回りを覆うスカート部
を有し、シール部材にその軸方向に沿ってエア抜き孔を
形成するとともに、そのエア抜き孔をシール部材とレイ
ンカバーとの間に形成されたエア抜き溝を介してスカー
ト部によって覆われる外部の空間に連通させるようにす
ると、エア抜き溝の外部への開口部がスカート部によっ
て覆われるため、そのエア抜き溝を介した水の侵入が防
止される。
【0049】また、請求項4記載のように、シール部材
とプラグパイプとの間に、それらシール部材とプラグパ
イプ間の摩擦抵抗を小さくするためのリング部材を介在
させると、シール部材をプラグホールに仮挿入した状態
でプラグパイプをプラグホール内に挿入する際の挿入力
低減が図られる。
【0050】また、請求項5記載の内燃機関用プラグキ
ャップ構造の組付方法によると、その下部が前記プラグ
ホールの内径寸法よりも小さな外径寸法の小径部分に仕
上げられるとともに、その小径部分よりも上側の部分が
前記プラグホールの内径寸法よりも大きな外径寸法の大
径部分に仕上げられた略筒状のシール部材を、プラグパ
イプに摺動自在に外嵌し、シール部材の小径部分を前記
プラグホールの開口部に挿入して大径部分を開口部周縁
に係止させた状態で、プラグパイプをプラグホール内に
挿入しているため、この当該プラグパイプはプラグホー
ルに仮挿入されたシール部材によりガイドされながら挿
入されることになるため、プラグパイプが軸ぶれを生じ
ることなく、挿入フィーリングに優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態の内燃機関用プラ
グキャップ構造を示す断面図である。
【図2】レインカバーを示す底面図である。
【図3】シール部材を示す側面図である。
【図4】シール部材を示す断面図である。
【図5】内燃機関用プラグキャップ構造の組付の一工程
を示す断面図である。
【図6】内燃機関用プラグキャップ構造の組付の他の工
程を示す断面図である。
【図7】レインカバーの変形例を示す底面図である。
【図8】レインカバーの他の変形例を示す底面図であ
る。
【図9】シール部材の変形例を示す側面図である。
【図10】この発明に係る他の実施形態の内燃機関用プ
ラグキャップ構造を示す要部拡大断面図である。
【図11】リング部材を示す平面図である。
【図12】リング部材の変形例を示す平面図である。
【図13】従来例の内燃機関用プラグキャップ構造を示
す断面図である。
【図14】従来の組付の一工程を示す断面図である。
【図15】従来の組付の他の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 プラグパイプ 30 レインカバー 36 スカート部 50 シール部材 51 大径環状凸部 52 中径環状凸部 53 小径環状凸部 C 点火ケーブル H プラグホール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火ケーブルが挿通された状態で内燃機
    関のプラグホール内に挿入配置される略円筒状のプラグ
    パイプと、 前記プラグパイプの上部に装着されて前記プラグホール
    の開口部を覆うレインカバーと、 前記プラグパイプに摺動自在に外嵌された略筒状のシー
    ル部材とを備え、 前記シール部材の下部を前記プラグホールの内径寸法よ
    りも小さな外径寸法の小径部分に仕上げる一方、その小
    径部分よりも上側の部分を前記プラグホールの内径寸法
    よりも大きな外径寸法であって前記プラグホールの開口
    部周縁に係止した状態で前記プラグパイプを前記プラグ
    ホール内に挿入ガイドするとともに前記プラグパイプの
    完全挿入状態で前記レインカバーの押圧により前記プラ
    グホールの開口部内に完全挿入されてその開口部内周面
    と密接する大径部分に仕上げた内燃機関用プラグキャッ
    プ構造。
  2. 【請求項2】 前記シール部材の外周面にその軸方向に
    沿って積層状に3つ以上の環状凸部が形成され、 それらのうちの最も下側の環状凸部であって前記プラグ
    ホールの内径寸法よりも小さな外径寸法に仕上げられた
    小径環状凸部から、それらのうちの最も上側の環状凸部
    であって前記プラグホールの内径寸法よりも大きな外径
    寸法に仕上げられた大径環状凸部に向けて、前記各環状
    凸部の外径寸法が順次大きくなるように仕上げられた請
    求項1記載の内燃機関用プラグキャップ構造。
  3. 【請求項3】 前記レインカバーは、前記プラグホール
    の開口部の回りを覆うスカート部を有し、 前記シール部材にその軸方向に沿ってエア抜き孔が形成
    されるとともに、そのエア抜き孔が前記シール部材と前
    記レインカバーとの間に形成されたエア抜き溝を介して
    前記スカート部によって覆われる外部の空間に連通され
    た請求項1又は2記載の内燃機関用プラグキャップ構
    造。
  4. 【請求項4】 前記シール部材と前記プラグパイプとの
    間に、それらシール部材とプラグパイプ間の摩擦抵抗を
    小さくするためのリング部材を介在させた請求項1〜3
    のいずれかに記載の内燃機関用プラグキャップ構造。
  5. 【請求項5】 点火ケーブルが挿通された状態で内燃機
    関のプラグホール内に挿入配置される略円筒状のプラグ
    パイプと、前記プラグパイプの上部に装着されて前記プ
    ラグホールの開口部を覆うレインカバーとを備えた内燃
    機関用プラグキャップ構造の組付方法であって、 その下部が前記プラグホールの内径寸法よりも小さな外
    径寸法の小径部分に仕上げられるとともに、その小径部
    分よりも上側の部分が前記プラグホールの内径寸法より
    も大きな外径寸法の大径部分に仕上げられた略筒状のシ
    ール部材を、前記プラグパイプに摺動自在に外嵌し、 前記シール部材の小径部分を前記プラグホールの開口部
    に挿入して大径部分を開口部周縁に係止させた状態で、
    前記プラグパイプを前記プラグホール内に挿入し、 その後、前記プラグパイプを前記プラグホール内へ完全
    挿入して、前記レインカバーにより前記シール部材を押
    圧して前記大径部分を前記プラグホール内に完全挿入す
    る内燃機関用プラグキャップ構造の組付方法。
JP35990497A 1997-12-26 1997-12-26 内燃機関用プラグキャップ構造及びその組付方法 Pending JPH11191476A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100444483C (zh) * 2003-08-12 2008-12-17 株式会社电装 用于内燃机的点火装置
US7673623B2 (en) 2006-04-11 2010-03-09 Mitsubishi Electric Corporation Ignition coil device

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