JPH05323709A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH05323709A
JPH05323709A JP4132610A JP13261092A JPH05323709A JP H05323709 A JPH05323709 A JP H05323709A JP 4132610 A JP4132610 A JP 4132610A JP 13261092 A JP13261092 A JP 13261092A JP H05323709 A JPH05323709 A JP H05323709A
Authority
JP
Japan
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sheet
copying
document
distance
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Application number
JP4132610A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Kamei
直幸 亀井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4132610A priority Critical patent/JPH05323709A/ja
Publication of JPH05323709A publication Critical patent/JPH05323709A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 原稿台2が往復移動する原稿台移動手段31
を備え、原稿台移動と複写用紙搬送とを行う同一駆動手
段を有し、原稿台2の移動距離と複写用紙の搬送距離と
が比例関係にある複写装置1において、搬入された、定
形外の、長さの長い複写用紙を使用する場合に、複写終
了後、原稿台2の往復移動のみを、さらに1回行うこと
により複写用紙を排出可能とした。 【効果】 原稿台2の往復移動を2回行うことで、原稿
台2の移動距離が複写用紙搬送距離よりも長くなるの
で、定形外の長さの長い複写用紙が複写装置1に搬入さ
れても、複写用紙の排出を完全に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写動作の際に、原稿
台が往復移動する原稿台移動手段を備え、原稿台の移動
と複写用紙の搬送を、同一駆動手段で行う複写装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿台を移動する手段と複写用紙
を搬送する手段とが同一の駆動手段から駆動力を供給さ
れている複写装置では、原稿台の移動開始とともに、複
写用紙の搬送が開始され、原稿台の一往復移動により複
写が終了するようになっているので、通常、複写用紙が
定形サイズのものであれば、複写用紙搬送距離は、原稿
台の一往復移動距離よりも短く、原稿台の一往復移動終
了前、即ち複写動作の終了前に複写用紙の搬送が完了し
ている場合が多い。しかし、複写用紙が定形外のサイズ
で、長さの長いものであれば、複写用紙搬送距離は、原
稿台移動距離よりも長くなる場合があり、原稿台が一往
復移動しても、複写用紙が完全に排出されない場合があ
る。
【0003】そこで、原稿台移動終了後、原稿台のみを
元の位置、即ち複写動作前の位置で停止させて、さらに
複写用紙の搬送のみが行えるような複写装置が考えられ
ている。
【0004】このような複写装置では、例えば原稿台を
移動させる原稿台移動手段と、この原稿台移動手段に駆
動力を供給する駆動手段である駆動用モータとがギヤを
介してクラッチで連結され、このクラッチを切ることに
より、原稿台への駆動力を遮断し原稿台を停止させるこ
とができる。従って、複写動作終了後、上記クラッチを
切って原稿台を停止させたうえで、さらに複写用紙の搬
送のみを行うために、所定時間駆動用モータを回転させ
ることで長さの長い複写用紙を排出している。そして、
上記所定時間内に複写用紙が排出されなければ、紙詰ま
り(以下、ジャムと称する)として検知している。
【0005】しかしながら、上記構成の複写装置は、原
稿台移動手段と複写用紙搬送手段とが同一駆動手段によ
り駆動されているが、このためには、ギヤ及びクラッチ
等を用いた駆動力伝達手段を別々に設ける必要がある。
このため、複写装置内の部品点数が多くなり、複写装置
本体が大きくなり、複写装置の小型軽量化および低価格
化が実現できない。
【0006】そこで、上記の問題点を解決するような複
写装置として、例えば図4に示すように、原稿台移動手
段と複写用紙搬送手段とを連動駆動させる駆動装置とし
て、エンドレスラック3を用いたものが考えられてい
る。
【0007】図4に示すエンドレスラック3は、上ラッ
ク3a・下ラック3bおよびこれら両ラック部分3a・
3bの各端部をそれぞれ連結する2個の半円状内歯ギ
ヤ、すなわち左内歯ギヤ3c・右内歯ギヤ3dからな
り、原稿台と一体的且つ垂下状に設けられている。モー
タの駆動力によって、太陽歯車5は矢印A方向に回転す
ると、大径遊星歯車6が矢印B方向に回転して、エンド
レスラック3をリターン方向(以下、R方向と称する)
に移動させ、左内歯ギヤ3cが大径遊星歯車6と歯合し
始めるとき、エンドレスラック3すなわち、原稿台は原
稿走査開始位置で停止しするとともに、大径遊星歯車6
が左内歯ギヤ3cと歯合しながら時計方向に公転し、左
内歯ギヤ3cの上端に達すると、大径遊星歯車6に代わ
って小径遊星歯車10がエンドレスギヤ3の上ラック部
3aと歯合し、エンドレスギヤ3は前記とは逆にフォワ
ード方向(以下、F方向と称する)に移動し始め、原稿
台もF方向に移動するとともに、原稿走査が始まり、複
写が開始される。
【0008】そして、小径遊星歯車10右内歯ギヤ3に
達すると、エンドレスラック3は水平移動を停止する。
すなわち、原稿台も停止し、原稿走査が終了する。この
とき、大径遊星歯車6が右内歯ギヤ3dと歯合するよう
になり、時計方向に公転し、右内歯ギヤ3dの下端まで
回動する。
【0009】以後、大径遊星歯車6が下ラック3bと歯
合し、再びエンドレスラック3はR方向に移動し、原稿
台は、複写動作前の元の位置に戻され停止する。
【0010】このように、太陽歯車5が一定方向に回転
することによって、エンドレスラック3、つまり原稿台
がR方向・F方向への往復移動を繰り返すようになって
いる。一方、モータの駆動力は、複写用紙搬送のための
駆動に使用され、原稿台の一回の往復移動終了と同時に
複写用紙が排出されるようになっている。
【0011】一方、複写用紙(以下、シートと称する)
が複写装置内に搬入されたことが検知されると、上記エ
ンドレスラック3の駆動用モータが作動し、原稿台がR
方向最大まで、すなわち原稿走査開始位置まで移動する
と同時にシートが複写動作開始の所定位置まで搬送され
る。
【0012】次に、原稿台がF方向最大まで、すなわち
原稿走査終了位置まで移動するとともに、感光体ドラム
の帯電、露光、静電潜像の形成およびトナー像の形成を
行っている。このとき、シートは、上記所定位置から感
光体ドラム方向に搬送され、更に、原稿台がR方向に移
動するとき、シートがトナー像の形成された感光体ドラ
ムから、シートにトナー像が転写され、定着装置に搬送
され、トナー像が定着され、原稿台が、ほぼ複写前の位
置に戻るとき、複写装置本体から排出される。
【0013】上記のような複写プロセスでは、通常、原
稿台の一往復移動の終了後、シートの搬送がすでに排出
完了している場合が多い。従って、シートが原稿台の一
往復移動終了後においても完全に複写装置から排出され
なければ、シートのジャムとして検知される。
【0014】上記のプロセスにおいて、原稿台の移動距
離とシートの搬送距離との関係は、原稿台の原稿走査開
始位置から原稿走査終了位置までF方向の移動距離をl
1 とし、原稿走査終了位置から最初の原稿台待機位置ま
でのR方向移動距離をl2 とすると、原稿台の往復移動
は、l1 +l2 となり、シートの搬送方向前端部が、上
記複写動作開始位置から定着装置まで移動する距離をl
3 とすると、シートの搬送距離は、l3 とシートの長さ
を加えたものとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなエンドレ
スラック3を用いた複写装置では、複写用紙が定形サイ
ズのものであれば、原稿台の往復移動距離(l1
2 )よりも複写用紙搬送距離(l3 +複写用紙長さ)
が短くなるようになっており、原稿台の一往復移動後に
は、完全に複写用紙が排出されているので、ほとんどの
場合、ジャムとならずに円滑に複写動作を行うことがで
きる。
【0016】しかしながら、複写用紙搬送距離が原稿台
移動距離よりも長い場合、即ち複写用紙のサイズが定形
外の長さの長い場合、原稿台移動距離と複写用紙搬送距
離との関係は、l1 +l2 <l3 +複写用紙長さとな
り、原稿台の一往復移動だけでは、複写用紙が複写装置
本体から完全に排出されない場合が多く、そして、複写
用紙が完全に排出されなければ、ジャムとして検知され
る。このため、このような複写装置では、定形外の長さ
の長い複写用紙が使用しにくくなるという問題があり、
また、上記のような定形外の長い複写用紙を使用する場
合、複写用紙の長さに対応させるために複写装置のサイ
ズを全体的に大きくすることにより対処しているが、こ
れは、複写装置の小型軽量化および低価格化の要求に反
するという問題が生じている。
【0017】ここで、本発明は、上記問題点に鑑みなさ
れたものであって、その目的は、複写装置本体の小型軽
量化および低価格化を実現しつつ、定形外の、長さの長
い複写用紙を使用可能な複写装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の複写装置は、複
写動作の際に、原稿台が往復移動する原稿台移動手段を
備え、原稿台移動と複写用紙搬送とを行う同一駆動手段
を有し、原稿台の移動距離と複写用紙の搬送距離とが比
例関係にある複写装置において、搬入された、定形外
の、長さの長い複写用紙を使用する場合に、複写終了
後、原稿台の往復移動のみを、さらに1回行うことによ
り複写用紙を排出可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0019】
【作用】上記の構成により、原稿台一往復移動距離より
も長い複写用紙搬送距離のとき、即ち定形外の、長さの
長い複写用紙を搬送するとき、複写終了後さらに、原稿
台のみを一回往復移動させることにより、原稿台の移動
距離を複写用紙の搬送距離よりも長くすることができる
ので、定形外の、長さの長い複写用紙を複写装置本体か
ら排出させるとが可能となる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0021】本発明を適用した原稿台移動手段と複写用
紙搬送手段とを同一駆動系により駆動させている複写装
置は、図2に示すように、略直方体形状箱型の複写装置
本体1の上部に、移動可能に取り付けられた略長方形板
状の原稿台2が設置されている。
【0022】この原稿台2の中央部は、ガラス板等の透
明部材からなり、この原稿台2は後述する原稿台移動手
段31によって駆動される。複写装置本体1は、上部に
コピーランプ15及びセルフォック・レンズ24からな
る光学系を有している。この光学系の下方には感光体ド
ラム13が設けられ、この感光体ドラム13の周りに
は、感光体ドラム13を帯電させるメインチャージャ1
4、光学系の露光動作によって感光体ドラム13に形成
された静電潜像をトナーによって現像する現像装置2
0、この現像動作によって形成されたトナー像を複写用
紙(以下、シートと称する)上に転写させる転写チャー
ジャ12、及び感光体ドラム13の表面の残留トナーを
剥離するための剥離テープ17、剥離テープ17により
回収されたトナーを回収するたの廃棄トナーカートリッ
ジ18が設けられている。
【0023】感光体ドラム13に対するシートの供給側
には、手差し給紙部21からシートを搬送する搬送ロー
ラ22及びレジスト・ローラ16が設けられている一
方、感光体ドラム13に対するシートの出紙側には、転
写チャージャ12によってトナー像が転写されたシート
を定着する定着装置19が設けられている。
【0024】上記の搬送ローラ22のシート搬入方向手
前に、シートが複写装置本体1内に搬入されたか否かに
ついて検知するための用紙検知センサ23が設けられ、
レジストローラ16のシート搬入方向手前に、シートが
感光体ドラム13手前の所定位置に搬送されたか否かに
ついて検知するための用紙検知センサ26が設けられて
おり、さらに定着装置19のシート排出方向には、シー
トが複写終了後、完全に排出されたか否かについて検知
するための用紙検知センサ27が設けられている。
【0025】上記の原稿台2は、複写動作の際に、リタ
ーン方向(以下、R方向と称する)側の端部2bが、複
写装置本体1の端部とほぼ一致する位置、すなわち待機
位置P1から、まず、R方向のP2まで移動する。この
とき、原稿台2のフォワード方向(以下、F方向と称す
る)端部2aは、原稿走査開始位置P3まで移動してい
る。その後、光学系による原稿走査のために、さらに原
稿台2の端部2aが、F方向の最大位置(原稿走査終了
位置)P2’まで移動し、最後に、R方向側の端部2b
が、元の待機位置P1に移動するようになっている。
【0026】上記の原稿台2を駆動するために、本複写
装置は、図3に示す原稿台移動手段31を備えている。
この原稿台移動手段31が示された図3に記すFおよび
Rの記号は、原稿台2の移動方向を示すものであって、
図2に記した記号FおよびRの記号と同じものを示す。
上記原稿台移動手段31は、図3に示すように、エンド
レスラック3を有している。このエンドレスラック3
は、原稿台2から垂下する取り付け板4に取り付けら
れ、原稿台2と共に移動するようになっている。
【0027】上記のエンドレスラック3は、歯面を対向
させて平行に設けられた上ラック3aと下ラック3b、
及びこれら両ラック部分3a・3bの各端部をそれぞれ
連結する半円状の左内歯ギヤ3c及び右内歯ギヤ3dと
からなっている。上記上ラック3aは、下ラック3bに
比べてギヤのピッチが細かく形成されている一方、ギヤ
幅がほぼ半分に形成されている。
【0028】エンドレスラック3には、上下のラック3
a・3bの中間部位に太陽歯車5が位置を固定して回転
自由に設けられ、この太陽歯車5とエンドレスラック3
との間には、これら両者と噛み合う小径遊星歯車10及
び小径遊星歯車10と同軸且つ一体の大径遊星歯車6が
設けられている。この小径遊星歯車10は、大径遊星歯
車6の複写機本体1側に配され、上記上ラック3aと歯
合するようになっている。また、大径遊星歯車6は、上
記のように小径遊星歯車10と一体に回転するようにな
っており、上記下ラック3b、左内歯ギヤ3c及び右内
歯ギヤ3dと歯合するようになっている。
【0029】また、エンドレスラック3を取り付ける取
り付け板4には、エンドレスラック3が移動するとき、
太陽歯車5の回転軸である入力軸7が通る溝8が、上下
のラック3a・3bと平行に形成されている。この入力
軸7には、図示しないモータからの駆動力が伝達される
ようになっている。
【0030】上記大径遊星歯車6及び小径遊星歯車10
が回転自在に嵌入されているギヤ軸9は、連結板11に
固定して設けられている。
【0031】ここで、エンドレスラック3の動作につい
て図4を参照しながら以下に説明する。
【0032】先ず、モータからの駆動力が入力軸7に伝
達されると、太陽歯車5は矢印A方向に回転し、さらに
下ラック3bと歯合する大径遊星歯車6が矢印B方向に
回転して、エンドレスラック3をR方向に移動させる。
左内歯ギヤ3cが大径遊星歯車6と歯合し始めるとエン
ドレスラック3は水平移動を停止し、連結板11が入力
軸7を中心として時計方向に回転をはじめ、これに伴っ
て大径遊星歯車6が左内歯ギヤ3cと歯合しながら時計
方向に公転し、左内歯ギヤ3cの終点まで回動する。こ
のとき、エンドレスラック3に連結された原稿台2は、
原稿走査開始位置まで移動して停止している。すなわ
ち、原稿台2のF方向端部2aは、P3にある。
【0033】そして、大径遊星歯車6が左内歯ギヤ3c
の終点に到達すると、大径遊星歯車6に代わって小径遊
星歯車10がエンドレスギヤ3の上ラック3aと歯合
し、エンドレスギヤ3は前記とは逆にF方向に移動し始
める。このとき、原稿台2もF方向に移動するととも
に、原稿走査が始まり、複写が開始される。
【0034】そして、右内歯ギヤ3dが小径遊星歯車1
0と歯合し始めるとエンドレスラック3は水平移動を停
止し、連結板11が入力軸7を中心として時計方向に回
転をはじめ、これに伴って小径遊星歯車10が右内歯ギ
ヤ3dと歯合しながら時計方向に公転し、右内歯ギヤ3
dの終点まで回動する。このとき、エンドレスラック3
に連結された原稿台2は、原稿走査終了位置まで移動し
て停止している。すなわち、原稿台2のF方向端部2a
は、P2’にある。
【0035】この後、再び大径遊星歯車6が下ラック3
bと歯合しエンドレスラック3はR方向に移動し、複写
動作を停止させる。このとき、原稿台2は、元の原稿走
査開始位置に戻って停止している。すなわち、原稿台2
のR方向端部2bは、P1の位置にある。
【0036】このように、太陽歯車5が一定方向に回転
することによって、エンドレスラック3、つまり原稿台
2がRおびF方向への往復移動を繰り返すようになって
いる。一方、モータの駆動力は、後述のように複写用紙
搬送のための駆動にも使用され、原稿台2の一回の往復
移動終了と同時に複写用紙が排出されるようになってい
る。
【0037】なお、原稿台移動手段31の駆動用モータ
の回転数は、常に一定に保たれているが、上ラック3c
は、下ラック3bよりギヤのピッチが小さく形成されて
いて、原稿台2の、F方向への移動速度は遅く、R方向
への移動速度は速くなるようになっている。
【0038】上記の構成において、本複写機の複写動作
について図1および図2を参照しながら以下に説明す
る。
【0039】複写動作の際には、シートSが手差し給紙
部21から搬入され(図1(a))、用紙検知センサ2
3により用紙検知されると、検知信号により、原稿台2
が、原稿走査を行うために、原稿台2のF方向端部2a
が原稿走査開始位置P3までくるように移動する(図1
(b))と同時にシートSは、レジストローラ16に達
して停止して用紙検知センサ26で検知されると、原稿
台2がF方向に移動をはじめるとともに、光学系による
原稿25の走査が行われる。すなわち、原稿台2におけ
る透明部材上に置かれた原稿25は、コピーランプ15
によって照射され、その反射光は、セルフォック・レン
ズ24を介して回転自在に配置された感光体ドラム13
に露光される。そして、この感光体ドラム13の表面
が、感光体ドラム13に対向し近接して配置されたメイ
ンチャージャ14により均一に帯電された状態で、原稿
25からの反射光で露光されることにより、感光体ドラ
ム13上に、原稿25の影像の静電潜像が形成されるよ
うになっている。この静電潜像は、現像装置20から供
給されるトナーにより現像されて感光体ドラム13上に
原稿25に対応するトナー像が形成される。
【0040】次いで、原稿走査が終了すれば、すなわち
原稿台2のF方向端部2aが原稿走査終了位置P2’ま
で移動すれば、原稿台2はR方向に移動し始める。この
とき、転写チャージャ12による感光体ドラム13上の
トナー像のシートSへの転写、残存トナーの剥離テープ
17等による除去等が行われ、さらに、シートSは定着
装置19に搬送される(図1(c))。シートS上のト
ナー像が定着装置19で加熱、加圧されることによりシ
ートSに定着され、原稿台2が元の位置まで戻るととも
に、そのシートSは複写装置外に搬出される(図1
(d))。
【0041】上記のような複写プロセスでは、原稿台2
が一回往復移動することによって、シートSが複写装置
内で複写されて装置本体から排出される。このとき、図
2に示す定着装置19付近に設けられた用紙検知センサ
27により、用紙検知されれば、シートSの紙詰まり
(以下、ジャムと称する)として検知される。
【0042】なお、原稿台2は、シートSが複写装置に
搬入され、搬送ローラ22手前の用紙検知センサ26に
シートS有りと検知されれば、図5に示すように、原稿
台2のF方向端部2aが、原稿走査開始位置P3までR
方向に移動し、原稿台2が原稿走査開始位置に位置す
る。原稿台2のF方向の端部2aが上記のP3位置から
原稿走査終了位置P2’まで移動し、原稿走査が終了す
る。原稿台2のF方向端部2aの移動距離をl1 とす
る。原稿台2のF方向端部2aは、図5(b)に示すよ
うに、さらに上記原稿走査終了位置P2’原稿台待機位
置まで移動する。このときの、原稿台2のF方向端部2
aの移動距離をl2 とする。従って、原稿台2の往復移
動距離は、l1 +l2 となる。
【0043】また、図5(a)に示すように、シートS
の搬送方向端部が搬送ローラ22の位置から定着装置1
9まで移動する距離をl3 とすると、シートSの移動距
離、即ち複写用紙搬送距離は、l3 +シートS長さとな
る。
【0044】従って、シートSのサイズが定形のもので
あれば、通常、原稿台2の往復移動距離(l1 +l2
よりもシートS搬送距離(l3 +シートS長さ)が短く
なるようになっているので、ほとんどの場合ジャムとな
らずに円滑に複写動作を行うことができる。
【0045】しかしながら、図1(e)に示すように、
シートSが原稿台2の一往復移動後も排出されない場
合、例えば定形サイズのものより長いシートを使用した
場合、原稿台2の移動距離とシートS搬送距離との関係
が(l1 +l2 )<(l3 +シートS長さ)となるの
で、上記複写プロセスのように原稿台2の一回の往復移
動だけでは、複写されたシートが完全に排出されずにジ
ャムとして検知される場合が多い。
【0046】そこで、本発明によれば、上記のようにシ
ート長さの長いものを複写に用いた場合、原稿台2を2
回往復移動させることにより、原稿台移動距離が複写用
紙搬送距離よりも長くなるので、シートを完全に排出で
きるようになっている。
【0047】なお、原稿台2の一往復移動後は、複写の
ための感光体ドラム13や転写チャージャ12等の装置
は駆動させずにシート搬送のみが行われるようにして、
さらに原稿台を一往復移動させる。
【0048】また、複写装置を小型軽量化をするための
一手段である、エンドレスラック3を用いた複写装置に
おいて、本発明が適用できるので、複写装置の小型軽量
化および低価格化を招来することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の複写装置は、以上のように、複
写動作の際に、原稿台が往復移動する原稿台移動手段を
備え、原稿台移動と複写用紙搬送とを行う同一駆動手段
を有し、原稿台の移動距離と複写用紙の搬送距離とが比
例関係にある複写装置において、搬入された、定形外
の、長さの長い複写用紙を使用する場合に、複写終了
後、原稿台の往復移動のみを、さらに1回行うことによ
り複写用紙を排出可能としたことを特徴とする構成であ
る。
【0050】それゆえ、原稿台の往復移動を2回行うこ
とで、原稿台の移動距離が複写用紙搬送距離よりも長く
することができるので、定形外の長さの長い複写用紙が
複写装置に搬入されても、複写終了後、複写用紙の排出
を完全に行うことができ、さらに、本発明をエンドレス
ラックを用いた複写装置にも適用できるので、小型軽量
化および低価格化を実現することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複写装置における複写用紙のジャム検
知の手段を示すものであって、同図(a)は、複写用紙
が搬入された直後の状態を示す概略構成図であり、同図
(b)は、複写用紙がレジストローラまで搬送され、原
稿台が走査開始位置まで移動した状態を示す概略構成図
であり、同図(c)は、複写用紙が感光体ドラムでトナ
ー像が転写され、原稿台が走査終了位置まで移動した状
態を示す概略構成図であり、同図(d)は、複写用紙が
複写終了後、複写装置から排出され、原稿台が元の待機
位置まで移動した状態を示す概略構成図であり、同図
(e)は、複写用紙が複写終了後に完全に排出されない
ときの状態を示す概略構成図である。
【図2】本発明を適用した複写装置の概略構成図であ
る。
【図3】図2の示す複写装置に備えられた原稿台移動手
段を示す斜視図である。
【図4】図2の原稿台移動手段におけるエンドレスギヤ
と遊星歯車との位置関係を示す説明図である。
【図5】本実施例の複写装置の原稿台移動距離と転写用
紙搬送距離との関係を示すものであり、同図(a)は、
原稿台2が原稿走査開始位置まで移動した状態を示す説
明図であり、同図(b)は、原稿台2が原稿走査を終了
し原稿待機位置に移動した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 複写装置 2 原稿台 31 原稿台移動手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複写動作の際に、原稿台が往復移動する原
    稿台移動手段を備え、原稿台移動と複写用紙搬送とを行
    う同一駆動手段を有し、原稿台の移動距離と複写用紙の
    搬送距離とが比例関係にある複写装置において、 搬入された、定形外の、長さの長い複写用紙を使用する
    場合に、複写終了後、原稿台の往復移動のみを、さらに
    1回行うことにより複写用紙を排出可能としたことを特
    徴とする複写装置。
JP4132610A 1992-05-25 1992-05-25 複写装置 Pending JPH05323709A (ja)

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