JPH05323139A - 光結合デバイス - Google Patents
光結合デバイスInfo
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- JPH05323139A JPH05323139A JP4127578A JP12757892A JPH05323139A JP H05323139 A JPH05323139 A JP H05323139A JP 4127578 A JP4127578 A JP 4127578A JP 12757892 A JP12757892 A JP 12757892A JP H05323139 A JPH05323139 A JP H05323139A
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Abstract
きる光結合デバイスを提供する。 【構成】 光結合デバイスにおいて光導波路のコア部に
なる半導体層の大きさ、もしくは屈折率をテーパ状に形
成して、他の光機能デバイスと接続する端面部の光導波
路の規格化周波数を適当な大きさに設定する。
Description
波路を伝わる光波のスポット径を他の光機能デバイスに
低損失で変換する光結合デバイスに関するものである。
を光結合させる場合、例えば、半導体レーザダイオード
(LD)と単一モードファイバとの間を光結合させる場
合、レーザダイオード素子端面とファイバとを直接突き
合わせて結合(バットジョイント)させると、互いの光
導波路の光波スポットサイズが異なっているので、直接
突き合わる部分の結合損失が問題になる。通常、レーザ
ダイオードの光波スポットサイズ(モード半径:W)は
1μm程度であり、ファイバのスポットサイズは約5μ
mであるので、この結合損失は約10dBになる。そこ
で、レンズによってスポットサイズを変換することによ
って結合損失を低減化する方法が一般にとられる。
た光機能素子とアレーファイバとの間を、1個のレンズ
で光結合させる場合について、従来の光結合構成例を図
1に示す。図1において、804は半導体基板、805
はレーザダイオードの活性領域(光導波路部)、812
はレンズ、806は光ファイバ、807はファイバを一
定の間隔で固定するためのvグループ・アレーである。
このような構成においては、レーザダイオードの集積規
模が大きくなるに従って、レンズの収差等の影響により
結合損失が大きくなるために、1個の半導体に集積でき
るレーザダイオードの個数に制限があった。
の光導波路により光のスポットサイズを変換する光結合
デバイスを、レンズの代りとして用いることにより、レ
ーザダイオードとファイバ間を低損失に光結合させる方
法がある。図2は、このような従来の光結合デバイスの
上面図、図3は同デバイスの断面図である。
明するための図である。すなわち、図4から分かるよう
に、光導波路のコア層908の屈折率Δn〔=(n1 −
n2)/n1 、n2 :クラッド層901、909の屈折
率、n1 :コア層908の屈折率〕を、一定の大きさに
固定した場合、コア層908の厚さt、幅wを0から次
第に大きくしていくと、導波光(基本モード光)のスポ
ットサイズWは、無限大から次第に小さくなり、極小値
をとった後、再び大きくなる関係がある。ここで、厚さ
t、幅wが大きくなり過ぎると、多モード導波路にな
り、高次モード変換による損失が大きくなるために、通
常、この領域の寸法は用いられない。この関係を利用し
て、光結合デバイスのコア層908の大きさ(t、w)
の設計においては、光入射端側(レーザダイオードとの
結合側)では、レーザダイオード光のスポットサイズ
(約1μm)と同程度のスポットサイズWi を与える寸
法(厚みti 、幅wi が数100nm〜数μm)に、光
出射端側では、ファイバのスポットサイズ(約5μm)
と同程度の大きさW0 を与える寸法(厚みt0 、幅w0
が数10〜数100nm)に設定される。また、コア層
908の大きさがテーパ状になる領域の長さLは、放射
による損失を低減するために、約100μmから数mm
以上の長さに設定される。しかし、光出射端側の寸法t
0 、w0 を小さくして、W0 を大きくすると、図5に示
すように、光ファイバの導波光強度分布がほぼガウス分
布形状になっているのに対し、導波路の光強度分布は、
導波路の幅と屈折率差および伝搬光の波長によって決ま
る周知のパラメータである規格化周波数vが1より小さ
くなるために、指数関数形状になる。このため、形状の
不整合による結合損失が大きくなる欠点があった。
る2つの光機能素子、特に複数のデバイスを集積化した
光機能素子間を低損失で光結合することが可能な光結合
デバイスを提供することにある。
では、光導波路のコア部になる半導体層の大きさ、もし
くは屈折率をテーパ状に形成する。
能素子と接続する端面部の光導波路の規格化周波数を適
当な大きさに設定することができ、これにより、低損失
な光結合を実現可能となる。
を詳細に説明する。
明による光結合デバイスの実施例を示すものであり、ア
レーレーザダイオード素子とファイバとの間に、本発明
の光結合デバイスを挿入し、低損失に光結合をとる場合
の構成図である。
あり、101は本発明にかかる光結合デバイスの半導体
基板、102はスポットサイズ変換導波路、103は反
射防止膜、104は半導体基板、105はレーザダイオ
ード活性層(光導波路部)、106は単一モード光ファ
イバ、107はvグループ・アレーである。
102によって、レーザダイオード104の光波スポッ
トサイズから次第に大きさを変換し、光出射端部におい
て適当なサイズに変換している。
を示すもので、図6に示した光結合デバイスと半導体レ
ーザをモノリシックに集積化した構成の斜視図である。
図8ないし図11は、本発明の原理を説明するためのグ
ラフである。
導体基板であり、光導波路のクラッド部になる。20
2、205は、InGaAs、InGaAsP、InA
lAs等からなるコア層であり、202の部分はスポッ
トサイズ変換部、205の部分は通常の半導体レーザと
同様の構造を有した発光部(活性層、半導体機能素子
部)である。209はInGaAsP、InP等よりな
るクラッド層であり、211は出射光である。テーパ部
のコア層202の幅w、厚さtは、レーザとの接続部で
は半導体機能素子のスポット形状と同様の大きさを与え
るwi 、ti に設定される。そして、光出射部では、そ
こに接続される光機能デバイス(例えば、光ファイバ)
との結合損失が小さくなるw0 、t0 の大きさに設定さ
れる。コア層、クラッド層の屈折率の大きさは、それぞ
れn1 、n2 である。
ことにより任意に設定できる。例えば、クラッド層にI
nPを用いた場合、波長λ=1. 55μm帯の光に対し
ては、n=3. 166である。また、InGaAsPの
屈折率は、その組成によって、約3. 2から3. 5程度
まで任意の大きさに設定できる。また、コア層として多
重量子井戸層を用い、井戸層、障壁層の材質、厚さを選
択することにより任意に屈折率を設定できる。さらに、
例えば、選択成長マスクやエピタキシャル選択成長技
術、あるいはフォトリソグラフィ技術等を用いることに
より、コア層202の屈折率n1 や導波路寸法(w、
t)の大きさをテーパ状に設定、製作することができ
る。
部の大きさ(w0 、t0 )とコア層の屈折率n1 をパラ
メータにした場合において、光ファイバと直接結合させ
た時の結合損失の計算結果を図8に示す。ここでは、コ
ア形状を円形と仮定し、波長λ=1. 55μm、クラッ
ド層の屈折率n2 =3. 166とした。図から分かるよ
うに、コア層の屈折率n1 の大きさに対して、低損失な
特性を得るためには、最適なコア径dw の大きさがあ
り、1dB以下の良好な特性を実現可能なことが分か
る。これらの低結合損失特性を得ることができる導波路
の光スポット形状は、計算によると、前記図5に示した
ような指数関数状になっているが、そのスポット径は光
ファイバのスポット径とは異なった大きさになってい
る。
数(規格化導波路幅)v〔=k・n1 ・dw ・(2Δ)
1/2 /2、k=2π/λ、Δ=(n1 2−n2 2)/2
n1 2〕と、ファイバとの結合損失の関係、およびパラメ
ータvと規格化等価屈折率b〔=(n2 −n2 2)/(n
1 2−n2 2)、n:導波路の等価屈折率〕との関係の計算
結果を図9、図10に示す。
7〜0. 8程度にした時、低結合損失の特性を得られ、
n1 が小さくなる程、最適な規格化周波数vの大きさは
やや大きくなり、しかも低損失特性を得るための規格化
周波数vの製作許容偏差量も緩くなる傾向があることが
分かる。実用上、上記規格化周波数vは、0.6〜1.
0であれば、良好な結合特性が得られる。
ては、図10より、0. 001〜0. 01程度の大きさ
にすれば良いことが分かる。
ァイバと低損失に結合するには、互いの光スポット径を
合わせるのではなく、デバイスの導波路の規格化周波数
vを最適な値になるように、材質・構造を設計すれば良
いことが分かる。
モード半導体導波路や光ファイバは、光の閉じ込めを強
くするために、規格化周波数vが約2程度の構造になっ
ている。
(n2 =3. 166)を用いた場合について述べたが、
n2 が大きくなる程、低結合損失特性を与える最適な規
格化周波数vは小さい値になる傾向があることを計算よ
り確かめている。したがって、使用する材料・材質に合
わせて最適な規格化周波数vを設定すれば良い。
を示したが、通常、製作できる導波路は、図7に示すよ
うな方形、あるいは台形、三角形等の形状になる。この
ような場合、n1 、n2 が等しい時、コアの断面積を同
じ大きさにすると、円形の場合と同様の特性が得られる
ことを有限要素法や差分法等の計算で確認できる。例え
ば、n1 =3. 3、n2 =3. 166、w0 =0. 4μ
m、t0 =0. 3μmの方形の場合について計算した導
波路の光強度分布を、図11に示す。この場合、円形の
導波路(dw ≒0. 4μm)の特性と同じになり、光フ
ァイバと低損失な光結合ができる。
とクラッド層209にInPを用いるとともに、コア層
202にInGaAsP(n1 =3. 3)を用い、レー
ザ部は通常のレーザダイオード構造(wi =2μm、t
i =0. 3μm)とし、テーパ導波路の出射部では、w
0 =0. 4μm、t0 =0. 3μmとした場合の実験結
果を、図12および図13に示す。図12の(a),
(b),(c)は、導波路202からの出射光211の
近視野像であり、スポット径は約10μm程度の大きさ
になっていることが分かる。
バと結合させた時、光ファイバの光軸と垂直方向の軸ず
れ許容特性を示す。図から、実験結果は計算とよく一致
しており、ほぼファイバ同士の許容特性と同様の結果が
得られている。この時の光結合デバイスの全挿入損失
(テーパ導波路の伝搬損失、ファイバとの結合損失を含
む)は、3dB以下の低損失な特性を得ることができ
た。
サイズ変換用導波層を形成する場合について説明した
が、他の半導体材料、例えば、GaAs系に対しても同
様に製作できることは明らかである。
心に説明したが、ポリマー等の有機材料や石英等のガラ
ス材料を、光導波路材料として用いても、本発明を適用
できることは言うまでもない。
ド部になる基板材料とクラッド層の材質を同じにした場
合について説明したが、これらに異なった材料を組み合
せて非対称構造の導波路構成にしても、上記実施例と同
様の原理を利用できる。
続する場合について説明したが、この他に、他の半導体
光導波路部品、あるいはガラス導波路部品など、あらゆ
る光導波路部品との接続部に対しても、それら導波路の
光強度分布に合わせるように、本発明による光結合デバ
イス導波路の規格化周波数の大きさを設定すれば、低結
合損失の特性を実現できることも明らかである。
り構成されるので、例えば、半導体レーザやレーザダイ
オードアンプ、光スイッチ等の光機能素子の光入出射端
部に、本発明の光結合デバイスを同一基板上にモノリシ
ックに集積化した光デバイスを実現することも可能であ
る。この場合、半導体基板上に、光機能素子導波路を形
成する時に、本発明の光結合用導波路を同時に形成する
か、あるいは光機能素子部を形成した後、互いの導波路
を直接突き合わせるように光結合用テーパ導波路を形成
しても良い。
波路のコア部の大きさ、もしくは屈折率をテーパ状に形
成し、他の光機能素子と接続する端面部の光導波路の規
格化周波数を適当な大きさに設定することにより、低損
失な光結合を可能としている。
スポットサイズとの関係を示すグラフである。
フである。
明の光結合デバイスの上面図であり、(b)は同断面図
である。
結合デバイスの斜視図である。
ためのもので、テーパ導波路の出射端部の構造と光ファ
イバ結合損失との関係を示したグラフである。
ためのもので、導波路の規格化周波数と、光ファイバの
結合損失との関係を示したグラフである。
るためのもので、導波路の規格化周波数と、光ファイバ
の規格化等価屈折率との関係を示したグラフである。
る。
もので、(a)は光強度等高線を示すグラフであり、
(b)は(a)図の線1に沿う光強度分布を示すグラフ
であり、(c)は(a)図の線2に沿う光強度分布を示
すグラフである。
対する結合損失変化を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに異なった構造の光機能デバイスを
低損失で光結合する光結合デバイスであって、 基板上に少なくとも一本の光導波路が形成され、該光導
波路を構成する光導波層が少なくともその大きさまたは
屈折率をその光伝搬方向に沿って変化され、これにより
該光導波層の接続端部の規格化周波数が低光結合損失を
もたらす値に設定されていることを特徴とする光結合デ
バイス。 - 【請求項2】 接続する一方の光機能デバイスが光ファ
イバであり、該光ファイバ側の前記光導波層の接続端部
の規格化周波数の大きさが0. 6から1. 0の範囲に設
定されていることを特徴とする請求項1に記載の光結合
デバイス。
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