JPH05322124A - 気化装置 - Google Patents

気化装置

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JPH05322124A
JPH05322124A JP13332692A JP13332692A JPH05322124A JP H05322124 A JPH05322124 A JP H05322124A JP 13332692 A JP13332692 A JP 13332692A JP 13332692 A JP13332692 A JP 13332692A JP H05322124 A JPH05322124 A JP H05322124A
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kerosene
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Hideo Tomita
英夫 富田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性塗料皮膜の膜厚を最適化して脈動燃焼
の防止を図る。 【構成】 傾斜気化面19の上部には衝突面21を設
け、この衝突面21を厚い耐熱性塗料皮膜23で覆い、
衝突面21以外の傾斜気化面19を薄い耐熱性塗料皮膜
24で覆っている。気化空気入口26には送油ノズル2
7が臨んでいる。衝突面21に衝突した灯油は厚い耐熱
性塗料皮膜23の熱抵抗が大きいので、衝突面21から
の受熱量が少ない。したがって、衝突面21では灯油は
表面沸騰と核沸騰との混在状態で気化するので、灯油の
気化量が少なく、大部分の灯油は傾斜気化面19に流れ
出す。その後、この傾斜気化面19を覆う薄い耐熱性塗
料皮膜24の熱抵抗が小さいので、灯油は傾斜気化面1
9から熱を多量に奪うために、灯油は核沸騰状態で確実
に気化できる。したがって気化ガスが連続的に発生して
脈動燃焼が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体燃料を気化する気
化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の気化装置は、図4に示す
ように、有底箱状の混合室1の上面にバーナヘッド2を
設け、このバーナヘッド2に接して混合室1の上流側に
気化器3を設けている。気化器3の上部には上方がバー
ナヘッド2側に傾斜しU字状ヒータ4を内蔵した傾斜気
化面5を設けている。傾斜気化面5の表面には耐熱性塗
料皮膜6が均一に覆っている。気化器蓋7には気化器3
に空気を供給する気化空気入口8を傾斜気化面5の中程
に対向するように設け、この気化空気入口8に油ポンプ
9に連通した送油ノズル10が臨んでいる。また、バー
ナヘッド2の上方で傾斜気化面5の傾斜外壁には受熱フ
ィン11を設けている。ここで、燃焼ファン12に連通
した空気室13は気化器3とバーナヘッド2とを内包す
るように設け、バーナヘッド2の下流近傍には点火電極
14を設けている。さらに、気化器サーミスター15は
気化器3の上部外壁に設けている。
【0003】次に、上記構成における予熱動作について
説明する。最初に通電されたU字状ヒータ4により、気
化器3が予熱される。この予熱によって気化器サーミス
ター15の出力が設定値になるとこの出力を境にしてU
字状ヒータ4の電源が入り切りして傾斜気化面5が気化
温度になるように制御される。
【0004】続いて、燃焼動作を説明する。燃焼ファン
12から送られる空気は気化空気入口8から気化器3へ
流入し傾斜気化面5の表面に沿って上昇する気化空気
と、バーナヘッド2から噴出する2次空気との2系統に
分けられて供給される。一方、灯油は、油ポンプ9から
パルス状に送られて送油ノズル10から噴出し、傾斜気
化面5を覆う耐熱性塗料皮膜6に衝突する。この灯油
は、耐熱性塗料皮膜6の凸凹表面に沿って拡がりなりな
がら傾斜気化面5から熱を奪い、核沸騰状態になり瞬時
に気化する。ここで発生した気化ガスは先の気化空気と
混合して予混合気となり、バーナヘッド2から噴出し、
点火電極14の放電により点火されて燃焼を開始し、さ
らに、2次空気により燃焼が促進される。そして、受熱
フィン11により燃焼熱が気化器3に伝導されると、気
化器サーミスター15の出力は設定値に近づき、同時に
U字状ヒータ4の電源が入り切りして傾斜気化面5が気
化温度になるように制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の気化装置の構成では、燃焼量はポンプ9から送られ
る灯油のパルス間隔により設定される。したがって、燃
焼量が少ない場合、油ポンプ9から送られる灯油のパル
ス間隔を長く設定するので、灯油が耐熱性塗料皮膜6に
衝突する間隔も長くなる。したがって、灯油が核沸騰状
態で瞬時に気化する分、気化ガスは間欠的に発生して予
混合気の濃度が変動するので、脈動燃焼が発生し、また
脈動燃焼が発生すると、燃焼音が大きく、燃焼性能が悪
化するという課題があった。
【0006】また、気化空気量の減少などにより気化器
3の温度が非常に高くなった場合、その分、耐熱性塗料
皮膜6の表面も高温になる。したがって、耐熱性塗料皮
膜6に衝突した灯油は傾斜気化面5から多量の熱を奪
い、沸騰するように激しく気泡を発生するので、灯油は
分裂・飛散し、灯油粒子として気化空気入口8から気化
器3の外へ飛び出すという課題があった。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決するもの
で、脈動燃焼の防止と灯油の分裂・飛散の防止とを目的
としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の気化装置は、気化器に設けた傾斜気化面と、
気化空気を供給する気化空気入口と、傾斜気化面に向か
って燃料を噴出する送油ノズルと、燃料が衝突する衝突
面を覆う厚い耐熱性塗料皮膜と、衝突面以外の傾斜気化
面を覆う薄い耐熱性塗料皮膜とを備えたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成によって、送油ノズルか
ら噴出して衝突面に衝突した灯油は、衝突面を覆う厚い
耐熱性塗料皮膜の熱抵抗が大きいので、衝突面からの受
熱量が少ない。したがって、この衝突面では灯油は表面
沸騰と核沸騰との混在状態で気化するので、灯油の気化
量が少なく、大部分の灯油は傾斜気化面に流れ出す。そ
の後、傾斜気化面を覆う薄い耐熱性塗料皮膜の熱抵抗が
小さいので、灯油は傾斜気化面から熱を多量を奪い、気
化空気の剪断力により傾斜気化面の表面に拡散して核沸
騰状態で確実に気化する。そして、灯油が傾斜気化面で
気化している時に、新たに灯油が衝突面に衝突するの
で、気化ガスが連続的に発生する。
【0010】また、気化器の温度が非常に高くなって
も、衝突面を覆う厚い耐熱性塗料皮膜の熱抵抗が大きい
分、この厚い耐熱性塗料皮膜の表面は温度上昇が比較的
小さいので、灯油は安定した核沸騰状態で気化する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
【0012】図1〜図3において、16は有底箱状の混
合室で、上面にバーナヘッド17を設け、このバーナヘ
ッド17に接して混合室16の上流側に気化器18を設
けている。気化器18は上部に、上方がバーナヘッド1
7の側に傾斜するように形成した傾斜気化面19を設
け、この傾斜気化面19の上部及び下部にはU字状ヒー
タ20の両直線部を内蔵している。この傾斜気化面19
の上部片側には凹ませ、傾斜気化面19と同じように傾
斜する衝突面21を設け、この衝突面21以外の傾斜気
化面19には略水平方向に延びた拡散溝22を設けてい
る。また、衝突面21近傍の表面には厚い耐熱性塗料皮
膜23(例えば200μ)を塗布し、衝突面21以外の
傾斜気化面19には薄い耐熱性塗料皮膜24(例えば8
0μ)を塗布する。そして、傾斜気化面19に対向する
側には気化器蓋25を立設し、この気化器蓋25には衝
突面21の近傍で傾斜気化面19に対向するように気化
空気入口26を設けている。さらに、この気化空気入口
26の上部には、衝突面21に燃料を噴出する送油ノズ
ル27を臨ませ、この送油ノズル27は油ポンプ28に
連通している。傾斜気化面19の傾斜外壁にはバーナヘ
ッド17の上方に位置する受熱フィン29を設けてる。
また、気化器蓋25の後方には、気化器18とバーナヘ
ッド17とを内包し、空気を供給する空気室30に連通
した燃焼ファン31を設けている。なお、32はバーナ
ヘッド17の下流近傍に設けた点火電極であり、33は
気化器18の上部外壁に設けた気化器サーミスターであ
る。
【0013】次に、上記構成における予熱動作を説明す
る。最初に通電されたU字状ヒータ20により気化器1
8が予熱される。この予熱によって気化器サーミスター
33の出力が設定値に上昇すると、この出力を境にして
U字状ヒータ20の電源が入り切りして傾斜気化面19
が気化温度になるように制御される。
【0014】次に、燃焼動作について説明する。燃焼フ
ァン31から送られる空気は気化空気入口26から気化
器18へ流入へ傾斜気化面19の表面に沿って上昇する
気化空気及びバーナヘッド17へ供給される2次空気の
2系統に分けられ供給される。一方、灯油は、油ポンプ
28からパルス状に送られて送油ノズル27から噴出
し、気化器18で気化する。そして、発生した気化ガス
は混合室16で気化空気と混合して、バーナヘッド17
で点火電極31により着火し2次空気と共に燃焼するの
で、燃焼特性が良い。受熱フィン29で受熱した燃焼熱
が気化器18に熱伝導されると、気化器サーミスター3
3の出力は設定値に近づき、同時にU字状ヒータ20の
電源が入り切りして傾斜気化面19が気化温度になるよ
うに制御している。
【0015】続いて、灯油の気化について詳しく説明す
る。衝突面21に衝突した灯油は厚い耐熱性塗料皮膜2
3の凸凹表面に沿って拡がるが、厚い耐熱性塗料皮膜2
3の熱抵抗が大きいので、衝突面21からの受熱量が少
ない。したがって、衝突面21では灯油は表面沸騰と核
沸騰との混在状態で気化するので、灯油の気化量が少な
く、大部分の灯油は傾斜気化面19に流れ出す。その
後、灯油は、拡散溝22の拡散作用と傾斜気化面19の
表面に沿って上昇する気化空気の剪断力とにより傾斜気
化面19の表面に広く拡散する。一方、この傾斜気化面
19を覆う薄い耐熱性塗料皮膜24の熱抵抗が小さいの
で、灯油は傾斜気化面19から熱を多量に奪い、核沸騰
状態で確実に気化できる。したがって、油ポンプ28か
ら送られる灯油のパルス間隔を長く設定して燃焼量を減
少させても、灯油が傾斜気化面19で気化している間
に、新たに灯油が衝突面21に衝突するので、気化ガス
が連続的に発生して脈動燃焼が防止できる。
【0016】また、気化空気量の減少などにより気化器
18の温度が非常に高くなっても、衝突面21を覆う厚
い耐熱性塗料皮膜23の熱抵抗が大きい分、この厚い耐
熱性塗料皮膜23の表面は温度上昇が比較的小さい。し
たがって、衝突面21に衝突した灯油は厚い耐熱性塗料
皮膜23の表面で安定した核沸騰状態で気化するので、
灯油が衝突面21で分裂・飛散し、灯油粒子として気化
空気入口26から気化器18の外へ飛び出すことはな
い。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の気化装置によれば
次の効果が得られる。
【0018】衝突面を厚い耐熱性塗料皮膜で覆い、衝突
面以外の傾斜気化面を薄い耐熱性塗料皮膜で覆うので、
噴出する灯油のパルス間隔を長く設定して燃焼量を減少
させても、気化ガスが連続的に発生し、脈動燃焼を防止
できる。
【0019】また、気化器の温度が非常に高くなって
も、衝突面を覆う厚い耐熱性塗料皮膜の熱抵抗が大きい
分、この厚い耐熱性塗料皮膜の表面は温度上昇が小さ
い。したがって、衝突面に衝突した灯油は厚い耐熱性塗
料皮膜の表面で安定した核沸騰状態で気化するので、衝
突面での灯油の分裂・飛散が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の気化装置の縦断面図
【図2】同装置の要部を示す部分断面斜視図
【図3】同装置の一部切欠き外観斜視図
【図4】従来の装置の要部を示す部分断面斜視図
【符号の説明】
18 気化器 19 傾斜気化面 21 衝突面 23 厚い耐熱性塗料皮膜 24 薄い耐熱性塗料皮膜 26 気化空気入口 27 送油ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を気化する気化器と、この気化器に設
    けた傾斜気化面と、この傾斜気化面に対向するように設
    けた気化空気を供給する気化空気入口と、前記傾斜気化
    面に向かって燃料を噴出する送油ノズルと、この送油ノ
    ズルから噴出される燃料が前記傾斜気化面に衝突する衝
    突面に設けられた厚い耐熱性塗料皮膜と、前記衝突面以
    外の前記傾斜気化面に設けられた薄い耐熱性塗料皮膜と
    を備えた気化装置。
JP13332692A 1992-05-26 1992-05-26 気化装置 Expired - Lifetime JP3221056B2 (ja)

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