JP3030988B2 - 石油燃焼装置 - Google Patents
石油燃焼装置Info
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- JP3030988B2 JP3030988B2 JP3292820A JP29282091A JP3030988B2 JP 3030988 B2 JP3030988 B2 JP 3030988B2 JP 3292820 A JP3292820 A JP 3292820A JP 29282091 A JP29282091 A JP 29282091A JP 3030988 B2 JP3030988 B2 JP 3030988B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、気化式の石油燃焼装置
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の石油燃焼装置は、図６お
よび図７に示すように、有底箱状の混合室１の上面にバ
ーナヘッド２を設け、このバーナヘッド２に接合して混
合室１の上流側に気化器３を設けている。気化器３には
上部に上方がバーナヘッド２側に傾斜したＵ字状ヒータ
４を内蔵した傾斜気化部５を設け、この傾斜気化部５の
表面と気化器３の下部の内部表面とには水平方向に形成
した拡散溝６を設けている。気化器蓋７には気化器３に
空気を供給する気化空気入口８を傾斜気化部５の中程に
対向するように設け、この気化空気入口８の上部に送油
ノズル９が臨んでいる。傾斜気化部５の中程には気化空
気入口８の下縁近傍へ案内板１０を水平方向に突出して
設けている。また、バーナヘッド２の上方で傾斜気化部
５の傾斜外壁には受熱フィン１１が設けられている。こ
こで、燃焼ファン１２に連通した空気室１３は気化器３
とバーナヘッド２とを内包するように設け、バーナヘッ
ド２の下流近傍には点火電極１４を設けている。さら
に、気化器サーミスター１５は気化器３の上部外壁に設
けている。
よび図７に示すように、有底箱状の混合室１の上面にバ
ーナヘッド２を設け、このバーナヘッド２に接合して混
合室１の上流側に気化器３を設けている。気化器３には
上部に上方がバーナヘッド２側に傾斜したＵ字状ヒータ
４を内蔵した傾斜気化部５を設け、この傾斜気化部５の
表面と気化器３の下部の内部表面とには水平方向に形成
した拡散溝６を設けている。気化器蓋７には気化器３に
空気を供給する気化空気入口８を傾斜気化部５の中程に
対向するように設け、この気化空気入口８の上部に送油
ノズル９が臨んでいる。傾斜気化部５の中程には気化空
気入口８の下縁近傍へ案内板１０を水平方向に突出して
設けている。また、バーナヘッド２の上方で傾斜気化部
５の傾斜外壁には受熱フィン１１が設けられている。こ
こで、燃焼ファン１２に連通した空気室１３は気化器３
とバーナヘッド２とを内包するように設け、バーナヘッ
ド２の下流近傍には点火電極１４を設けている。さら
に、気化器サーミスター１５は気化器３の上部外壁に設
けている。
【０００３】次に、上記構成における予熱動作について
説明する。最初に通電されたＵ字状ヒータ４により、気
化器３が予熱される。この予熱によって気化器サーミス
ター１５の出力が設定値になるとこの出力を境にしてＵ
字状ヒータ４の電源が入り切りして傾斜気化部５の温度
が気化温度になるように制御される。
説明する。最初に通電されたＵ字状ヒータ４により、気
化器３が予熱される。この予熱によって気化器サーミス
ター１５の出力が設定値になるとこの出力を境にしてＵ
字状ヒータ４の電源が入り切りして傾斜気化部５の温度
が気化温度になるように制御される。
【０００４】続いて、燃焼動作を説明する。燃焼ファン
１２から送られる空気は気化空気入口８から気化器３へ
流入する気化空気と、バーナヘッド２から噴出する２次
空気との２系統に分けられて供給される。特に、気化空
気は案内板１０に沿って流れて傾斜気化部５の表面に衝
突すると、さらに、傾斜気化部５の表面に沿って上昇す
る。その後、気化空気は混合室１に向かって傾斜気化部
５の表面に沿って降下する。一方、送油ノズル９から噴
出した灯油は、傾斜気化部５の上部表面に衝突しながら
傾斜気化部５から熱を奪い、急激に気化する。そして、
残りの灯油は拡散溝６の拡散作用によって傾斜気化部５
の表面を帯状に拡がりながら、気化空気に気化促進され
気化する。ここで発生した気化ガスは先の気化空気と混
合して予混合気となり、バーナヘッド２から噴出し、点
火電極１５の放電により点火されて燃焼を開始し、さら
に、２次空気により燃焼が促進される。そして、受熱フ
ィン１１で受熱した燃焼熱が気化器３に熱伝導される
と、気化器サーミスター１５の出力は設定値に近づき、
同時にＵ字状ヒータ４が入り切りして傾斜気化部５の温
度が気化温度になるように制御される。
１２から送られる空気は気化空気入口８から気化器３へ
流入する気化空気と、バーナヘッド２から噴出する２次
空気との２系統に分けられて供給される。特に、気化空
気は案内板１０に沿って流れて傾斜気化部５の表面に衝
突すると、さらに、傾斜気化部５の表面に沿って上昇す
る。その後、気化空気は混合室１に向かって傾斜気化部
５の表面に沿って降下する。一方、送油ノズル９から噴
出した灯油は、傾斜気化部５の上部表面に衝突しながら
傾斜気化部５から熱を奪い、急激に気化する。そして、
残りの灯油は拡散溝６の拡散作用によって傾斜気化部５
の表面を帯状に拡がりながら、気化空気に気化促進され
気化する。ここで発生した気化ガスは先の気化空気と混
合して予混合気となり、バーナヘッド２から噴出し、点
火電極１５の放電により点火されて燃焼を開始し、さら
に、２次空気により燃焼が促進される。そして、受熱フ
ィン１１で受熱した燃焼熱が気化器３に熱伝導される
と、気化器サーミスター１５の出力は設定値に近づき、
同時にＵ字状ヒータ４が入り切りして傾斜気化部５の温
度が気化温度になるように制御される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の石油燃焼装置の構成では、送油ノズル９から噴出し
拡散溝６、特に拡散溝６の垂直面に直接衝突した灯油
は、灯油の粒子となって拡散溝６から跳ね返り、気化空
気入口８から空気室１３へ飛び出したり、気化器蓋７に
衝突するという課題があった。この飛び出した灯油の大
きな粒子は臭気や火災の原因になることがあった。ま
た、気化器蓋７の温度が気化温度より低いので、気化器
蓋７に衝突した灯油は気化不良になることがあった。
来の石油燃焼装置の構成では、送油ノズル９から噴出し
拡散溝６、特に拡散溝６の垂直面に直接衝突した灯油
は、灯油の粒子となって拡散溝６から跳ね返り、気化空
気入口８から空気室１３へ飛び出したり、気化器蓋７に
衝突するという課題があった。この飛び出した灯油の大
きな粒子は臭気や火災の原因になることがあった。ま
た、気化器蓋７の温度が気化温度より低いので、気化器
蓋７に衝突した灯油は気化不良になることがあった。
【０００６】また、拡散溝６の底面と傾斜気化部５との
接合部は尖っているので、図８に示すように、灯油自身
の表面張力により灯油は拡散溝６の水平面に盛り上がる
ように流れる。そして、傾斜気化部５の表面を降下する
気化空気により灯油は塊になって拡散溝６から流出す
る。この結果、灯油は傾斜気化部５の表面を帯状になっ
て流れるので、傾斜気化部５の気化機能を十分に活用で
きず、気化能力が小さいという課題があった。
接合部は尖っているので、図８に示すように、灯油自身
の表面張力により灯油は拡散溝６の水平面に盛り上がる
ように流れる。そして、傾斜気化部５の表面を降下する
気化空気により灯油は塊になって拡散溝６から流出す
る。この結果、灯油は傾斜気化部５の表面を帯状になっ
て流れるので、傾斜気化部５の気化機能を十分に活用で
きず、気化能力が小さいという課題があった。
【０００７】そこで、本発明は上記課題を解決するもの
で、傾斜気化部での灯油の跳ね返りの防止と気化能力の
向上とを目的としている。
で、傾斜気化部での灯油の跳ね返りの防止と気化能力の
向上とを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第１の課題解決手段は、気化器の内面の上下
方向に設けた気化部と、この気化部に対向して立設した
気化器蓋と、前記気化部に気化空気を供給する気化空気
入口と、同気化部に燃料を噴出する送油ノズルとを備
え、前記気化部は平坦部とこの平坦部を除いた部分に略
水平方向の拡散部とを形成すると共に、前記送油ノズル
は前記気化部の拡散部以外の平坦部に燃料を噴出させて
拡散部に燃料が衝突する事によって生じる燃料の跳ね返
りを防止する構成としたものである。
に本発明の第１の課題解決手段は、気化器の内面の上下
方向に設けた気化部と、この気化部に対向して立設した
気化器蓋と、前記気化部に気化空気を供給する気化空気
入口と、同気化部に燃料を噴出する送油ノズルとを備
え、前記気化部は平坦部とこの平坦部を除いた部分に略
水平方向の拡散部とを形成すると共に、前記送油ノズル
は前記気化部の拡散部以外の平坦部に燃料を噴出させて
拡散部に燃料が衝突する事によって生じる燃料の跳ね返
りを防止する構成としたものである。
【０００９】また第２の課題解決手段は拡散部と気化部
との接合部を円弧面で接合したものである。
との接合部を円弧面で接合したものである。
【００１０】
【作用】本発明は上記構成によって、送油ノズルから噴
出した灯油は平坦部に衝突しながら平坦部から熱を奪
い、急激に気化する。残りの灯油は主にこの平坦部の周
辺表面に拡がる。その後、灯油は拡散部に流入してこの
拡散部の拡散作用によって気化部の表面を帯状に拡がり
ながら、気化空気に気化促進され気化する。
出した灯油は平坦部に衝突しながら平坦部から熱を奪
い、急激に気化する。残りの灯油は主にこの平坦部の周
辺表面に拡がる。その後、灯油は拡散部に流入してこの
拡散部の拡散作用によって気化部の表面を帯状に拡がり
ながら、気化空気に気化促進され気化する。
【００１１】また、拡散部と気化部とを円弧面で接合し
ているので、灯油は拡散部を流れる際に、円弧面に流入
した灯油は順次この円弧面に沿って気化部に流出する。
この結果、灯油は気化部の表面をなめらかに広く拡がり
ながら気化するので、気化能力の向上が図れる。
ているので、灯油は拡散部を流れる際に、円弧面に流入
した灯油は順次この円弧面に沿って気化部に流出する。
この結果、灯油は気化部の表面をなめらかに広く拡がり
ながら気化するので、気化能力の向上が図れる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。
説明する。
【００１３】図１〜図３において、１６は有底箱状の混
合室で、上面にバーナヘッド１７を設け、このバーナヘ
ッド１７に接して混合室１６の上流側に気化器１８を設
けている。気化器１８は上部に、例えば上方がバーナヘ
ッド１７の側に突出するように形成した気化部１９（以
下傾斜気化部１９という）を設け、この傾斜気化部１９
の上部及び下部にはＵ字状ヒータ２０の両直線部を内蔵
している。また、傾斜気化部１９の上部片側には無溝状
態の平坦部（以下無溝部という）２１が設けられ、この
無溝部２１を除いた傾斜気化部１９の表面と気化器１８
の下部の内部表面には略水平方向に延びた例えば垂直面
と水平面とから形成した複数本の拡散部（以下拡散溝と
いう）２２を設けている。そして、傾斜気化部１９に対
向する側には気化器蓋２３を立設し、この気化器蓋２３
には無溝部２１近傍の傾斜気化部１９に対向するように
気化空気入口２４を設けている。また、この傾斜気化部
１９の中程から気化空気入口２４の下縁近傍に向けて略
水平方向に突出して案内板２５を設け、この案内板２５
は先端に向かって細くなる平板状面を形成し、且つ、側
面を下向きに傾斜させている。さらに、この気化空気入
口２４の上部には、無溝部２１に燃料を噴霧する送油ノ
ズル２６を臨ませている。傾斜気化部１９の斜面外壁に
はバーナヘッド１７の上方に位置する受熱フィン２７を
設けてる。また、気化器蓋２３の後方には、気化器１８
とバーナヘッド１７とを内包し、空気を供給する空気室
２８に連通した燃焼ファン２９を設けている。なお、３
０はバーナヘッド１８の下流近傍に設けた点火電極であ
り、３１は気化器１９の上部外壁に設けた気化器サーミ
スターである。
合室で、上面にバーナヘッド１７を設け、このバーナヘ
ッド１７に接して混合室１６の上流側に気化器１８を設
けている。気化器１８は上部に、例えば上方がバーナヘ
ッド１７の側に突出するように形成した気化部１９（以
下傾斜気化部１９という）を設け、この傾斜気化部１９
の上部及び下部にはＵ字状ヒータ２０の両直線部を内蔵
している。また、傾斜気化部１９の上部片側には無溝状
態の平坦部（以下無溝部という）２１が設けられ、この
無溝部２１を除いた傾斜気化部１９の表面と気化器１８
の下部の内部表面には略水平方向に延びた例えば垂直面
と水平面とから形成した複数本の拡散部（以下拡散溝と
いう）２２を設けている。そして、傾斜気化部１９に対
向する側には気化器蓋２３を立設し、この気化器蓋２３
には無溝部２１近傍の傾斜気化部１９に対向するように
気化空気入口２４を設けている。また、この傾斜気化部
１９の中程から気化空気入口２４の下縁近傍に向けて略
水平方向に突出して案内板２５を設け、この案内板２５
は先端に向かって細くなる平板状面を形成し、且つ、側
面を下向きに傾斜させている。さらに、この気化空気入
口２４の上部には、無溝部２１に燃料を噴霧する送油ノ
ズル２６を臨ませている。傾斜気化部１９の斜面外壁に
はバーナヘッド１７の上方に位置する受熱フィン２７を
設けてる。また、気化器蓋２３の後方には、気化器１８
とバーナヘッド１７とを内包し、空気を供給する空気室
２８に連通した燃焼ファン２９を設けている。なお、３
０はバーナヘッド１８の下流近傍に設けた点火電極であ
り、３１は気化器１９の上部外壁に設けた気化器サーミ
スターである。
【００１４】次に、上記構成における予熱動作を説明す
る。最初に通電されたＵ字状ヒータ２０により気化器１
８が予熱される。この予熱によって気化器サーミスター
３１の出力が設定値に上昇すると、この出力を境にして
Ｕ字状ヒータ２０の電源が入り切りして傾斜気化部１９
の温度が気化温度になるように制御される。
る。最初に通電されたＵ字状ヒータ２０により気化器１
８が予熱される。この予熱によって気化器サーミスター
３１の出力が設定値に上昇すると、この出力を境にして
Ｕ字状ヒータ２０の電源が入り切りして傾斜気化部１９
の温度が気化温度になるように制御される。
【００１５】続いて、燃焼動作について説明する。燃焼
ファン２９から空気室２８を介して気化空気入口２４か
ら傾斜気化部１９へ供給される気化空気及びバーナヘッ
ド１７へ供給される２次空気の２系統に分けられ供給さ
れる。特に、気化空気は案内板２５の上面に沿って流
れ、傾斜気化部１９の中程に衝突し、さらに、傾斜気化
部１９の表面に沿って上昇する。その後、気化空気は混
合室１６に向かって傾斜気化部１９の表面に沿って降下
する。
ファン２９から空気室２８を介して気化空気入口２４か
ら傾斜気化部１９へ供給される気化空気及びバーナヘッ
ド１７へ供給される２次空気の２系統に分けられ供給さ
れる。特に、気化空気は案内板２５の上面に沿って流
れ、傾斜気化部１９の中程に衝突し、さらに、傾斜気化
部１９の表面に沿って上昇する。その後、気化空気は混
合室１６に向かって傾斜気化部１９の表面に沿って降下
する。
【００１６】一方、送油ノズル２６から噴出した灯油は
無溝部２１に対して斜め方向に衝突するので、灯油は主
にこの無溝部２１の上部表面に拡がりながら、無溝部２
１から多量に熱を奪い、急激に気化する。すなわち、送
油ノズル２６から噴出した灯油が直接拡散溝２２に衝突
しないので、灯油が灯油の粒子となって傾斜気化部１９
から跳ね返ることがない。その後、灯油は拡散溝２２に
流入してこの拡散溝２２の拡散作用によって傾斜気化部
１９の表面を帯状に拡がりながら、気化空気に気化促進
され瞬時に気化する。ただし、前記の従来例に比べて無
溝部２１を設けた分、拡散溝２２が少なくなるので、気
化能力は若干小さくなる。
無溝部２１に対して斜め方向に衝突するので、灯油は主
にこの無溝部２１の上部表面に拡がりながら、無溝部２
１から多量に熱を奪い、急激に気化する。すなわち、送
油ノズル２６から噴出した灯油が直接拡散溝２２に衝突
しないので、灯油が灯油の粒子となって傾斜気化部１９
から跳ね返ることがない。その後、灯油は拡散溝２２に
流入してこの拡散溝２２の拡散作用によって傾斜気化部
１９の表面を帯状に拡がりながら、気化空気に気化促進
され瞬時に気化する。ただし、前記の従来例に比べて無
溝部２１を設けた分、拡散溝２２が少なくなるので、気
化能力は若干小さくなる。
【００１７】次に、発生した気化ガスは混合室１７で気
化空気と混合して、バーナヘッド１７で点火電極３０に
より着火し２次空気と共に燃焼するので、燃焼特性が良
い。受熱フィン２７で受熱した燃焼熱が気化器１８に熱
伝導されると、気化器サーミスター３１の出力は設定値
に近づき、同時にＵ字状ヒータ２１電源が入り切りして
傾斜気化部２０の温度が気化温度になるように制御して
いる。なお、燃焼熱は受熱フィン２７で熱回収されるの
で、Ｕ字状ヒータ２１の使用頻度が少なくなり、電気代
の低減が図れる。
化空気と混合して、バーナヘッド１７で点火電極３０に
より着火し２次空気と共に燃焼するので、燃焼特性が良
い。受熱フィン２７で受熱した燃焼熱が気化器１８に熱
伝導されると、気化器サーミスター３１の出力は設定値
に近づき、同時にＵ字状ヒータ２１電源が入り切りして
傾斜気化部２０の温度が気化温度になるように制御して
いる。なお、燃焼熱は受熱フィン２７で熱回収されるの
で、Ｕ字状ヒータ２１の使用頻度が少なくなり、電気代
の低減が図れる。
【００１８】次に無溝部２１の他の実施例について説明
する。図４に示すように、前記実施例と相違する点は無
溝部３２を傾斜気化部３３の中程に設けて、無溝部３２
より上方にも拡散溝３４を形成したことにある。なお、
その他の部材は前記実施例と同じである。この無溝部３
２の効果を説明する。送油ノズル２６から噴出した灯油
は主に無溝部３２の上部表面に拡がり、無溝部３２より
上方に形成した拡散溝３４ａに多量に流入するので、灯
油は傾斜気化部３３の上部表面にも帯状に拡がり、気化
能力が向上する。
する。図４に示すように、前記実施例と相違する点は無
溝部３２を傾斜気化部３３の中程に設けて、無溝部３２
より上方にも拡散溝３４を形成したことにある。なお、
その他の部材は前記実施例と同じである。この無溝部３
２の効果を説明する。送油ノズル２６から噴出した灯油
は主に無溝部３２の上部表面に拡がり、無溝部３２より
上方に形成した拡散溝３４ａに多量に流入するので、灯
油は傾斜気化部３３の上部表面にも帯状に拡がり、気化
能力が向上する。
【００１９】次に傾斜気化部１９と拡散溝２２との接合
部の他の実施例について説明する。図５に示すように、
前記実施例と相違する点は傾斜気化部３５と拡散溝３６
の水平面との接合部を円弧面３７で形成したことにあ
る。なお、その他の部材は前記実施例と同じである。こ
の円弧面３７の効果を説明する。拡散溝３６の水平面を
流れる灯油に比べて、円弧面３７を流れる灯油は重力の
影響を強く受けるので、傾斜気化部３５や拡散溝３６の
水平面から円弧面３７へ流入した灯油は、順次この円弧
面３７に沿って傾斜気化部３５になめらかに流出する。
この結果、灯油は傾斜気化部３５の表面を広く拡がりな
がら気化するので、気化能力の向上が図れる。また、円
弧面３７の半径は約０.5ｍｍ以上であれば効果がある。
部の他の実施例について説明する。図５に示すように、
前記実施例と相違する点は傾斜気化部３５と拡散溝３６
の水平面との接合部を円弧面３７で形成したことにあ
る。なお、その他の部材は前記実施例と同じである。こ
の円弧面３７の効果を説明する。拡散溝３６の水平面を
流れる灯油に比べて、円弧面３７を流れる灯油は重力の
影響を強く受けるので、傾斜気化部３５や拡散溝３６の
水平面から円弧面３７へ流入した灯油は、順次この円弧
面３７に沿って傾斜気化部３５になめらかに流出する。
この結果、灯油は傾斜気化部３５の表面を広く拡がりな
がら気化するので、気化能力の向上が図れる。また、円
弧面３７の半径は約０.5ｍｍ以上であれば効果がある。
【００２０】一方、円弧面３７を傾斜気化部３５よりも
傾斜角が小さい傾斜平面にしても効果は同じである。
傾斜角が小さい傾斜平面にしても効果は同じである。
【００２１】
【発明の効果】以上のように本発明の石油燃焼装置によ
れば次の効果が得られる。 （１）送油ノズルから噴出した燃料は拡散部以外の平坦
部に衝突してまず平坦部の周辺表面に拡がるので、燃料
が拡散部に衝突して燃料の粒子となって気化部から該気
化部に対向する気化器蓋に跳ね返ることを防止すること
ができ、気化器蓋に跳ね返った燃料が原因で生じる気化
不良や気化空気入口から飛び出す燃料が原因で生じる臭
気を防止することができる上に、平坦部に衝突した燃料
は平坦部から拡散部に拡がるので気化効率を向上させる
ことができる。 （２）拡散部と気化部とを円弧面で接合しているので、
円弧面に流入した灯油は順次この円弧面に沿って気化部
になめらかに流出する。この結果、灯油は気化部の表面
を広く拡がりながら気化するので、気化能力の向上が図
れる。
れば次の効果が得られる。 （１）送油ノズルから噴出した燃料は拡散部以外の平坦
部に衝突してまず平坦部の周辺表面に拡がるので、燃料
が拡散部に衝突して燃料の粒子となって気化部から該気
化部に対向する気化器蓋に跳ね返ることを防止すること
ができ、気化器蓋に跳ね返った燃料が原因で生じる気化
不良や気化空気入口から飛び出す燃料が原因で生じる臭
気を防止することができる上に、平坦部に衝突した燃料
は平坦部から拡散部に拡がるので気化効率を向上させる
ことができる。 （２）拡散部と気化部とを円弧面で接合しているので、
円弧面に流入した灯油は順次この円弧面に沿って気化部
になめらかに流出する。この結果、灯油は気化部の表面
を広く拡がりながら気化するので、気化能力の向上が図
れる。
【図１】本発明の一実施例の石油燃焼装置の要部を示す
部分断面斜視図
部分断面斜視図
【図２】同石油燃焼装置の縦断面図
【図３】同石油燃焼装置の一部切欠き外観斜視図
【図４】同石油燃焼装置の要部を示す部分断面斜視図
【図５】同石油燃焼装置の傾斜気化部の拡大断面図
【図６】従来の石油燃焼装置の要部を示す部分断面斜視
図
図
【図７】同石油燃焼装置の縦断面図
【図８】同石油燃焼装置の傾斜気化部の拡大断面図
１７ バーナヘッド １８ 気化器 １９，３３，３５ 傾斜気化部 ２１，３２ 無溝部 ２２，３４，３６ 拡散溝 ２３ 気化器蓋 ２４ 気化空気入口 ２６ 送油ノズル ３７ 円弧面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23D 11/10 F23D 11/40 - 11/44
Claims (2)
- 【請求項１】燃料を気化する気化器と、この気化器の内
面の上下方向に設けた気化部と、この気化部に対向して
立設した気化器蓋と、前記気化部に気化空気を供給する
気化空気入口と、同気化部に燃料を噴出する送油ノズル
とを備え、前記気化部は平坦部とこの平坦部を除いた部
分に略水平方向の拡散部とを形成すると共に、前記送油
ノズルは前記気化部の拡散部以外の平坦部に燃料を噴出
させて拡散部に燃料が衝突する事によって生じる燃料の
跳ね返りを防止する構成とした石油燃焼装置。 - 【請求項２】拡散部と気化部とを円弧面で接合した請求
項１記載の石油燃焼装置。
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