JPH05321776A - 蒸発燃料吸着用キャニスタ - Google Patents
蒸発燃料吸着用キャニスタInfo
- Publication number
- JPH05321776A JPH05321776A JP12239592A JP12239592A JPH05321776A JP H05321776 A JPH05321776 A JP H05321776A JP 12239592 A JP12239592 A JP 12239592A JP 12239592 A JP12239592 A JP 12239592A JP H05321776 A JPH05321776 A JP H05321776A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canister
- storage chamber
- adsorbent
- length
- storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で吸着容量を大きくする。又、パージ時
の通気抵抗を小さくする。 【構成】 ケース６内に上部隔壁７と下部隔壁８を設
け、その間に収納室２を形成し、この収納室２に吸着剤
１が充填してある。収納室２の一方の側には蒸発燃料入
口３と蒸発燃料出口４を、他方の側には大気口５を設け
る。収納室２の直径Ｄは長さＬの１／２に定めてある。
の通気抵抗を小さくする。 【構成】 ケース６内に上部隔壁７と下部隔壁８を設
け、その間に収納室２を形成し、この収納室２に吸着剤
１が充填してある。収納室２の一方の側には蒸発燃料入
口３と蒸発燃料出口４を、他方の側には大気口５を設け
る。収納室２の直径Ｄは長さＬの１／２に定めてある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両に搭載される蒸発燃
料吸着用キャニスタに関する。
料吸着用キャニスタに関する。
【０００２】
【従来の技術】キャニスタの吸着剤層内にじゃま板を設
けることにより、吸着剤の吸着効率、脱離効率を向上さ
せ、キャニスタ形状をコンパクトにするとか、安定した
機関運転を維持し、蒸発燃料の排出を抑止するキャニス
タが実公昭６１−１５２４５号公報で公知である。
けることにより、吸着剤の吸着効率、脱離効率を向上さ
せ、キャニスタ形状をコンパクトにするとか、安定した
機関運転を維持し、蒸発燃料の排出を抑止するキャニス
タが実公昭６１−１５２４５号公報で公知である。
【０００３】このキャニスタは、蒸発燃料取入口の端部
を吸着剤層まで延設し、蒸発燃料取入口と反対側にパー
ジ空気 入口を形成し、じゃま板を前記吸着剤層内に、
前記蒸発燃料取入口の端部と対面させて配置し、該じゃ
ま板には、多数の小孔を設けるとともにじゃま板外端部
にはキャニスタケース内壁面との間に大きな間げきを設
けて、じゃま板との外周部に流体通路を形成している。
を吸着剤層まで延設し、蒸発燃料取入口と反対側にパー
ジ空気 入口を形成し、じゃま板を前記吸着剤層内に、
前記蒸発燃料取入口の端部と対面させて配置し、該じゃ
ま板には、多数の小孔を設けるとともにじゃま板外端部
にはキャニスタケース内壁面との間に大きな間げきを設
けて、じゃま板との外周部に流体通路を形成している。
【０００４】又、別の従来技術として、スプリングによ
って押圧される可動目皿の活性炭層側への移動量を規制
するストッパを設け、キャニスタケースの破損時に、可
動目皿による活性炭の押し出し作用を阻止して、ケース
外への流出量を低減するキャニスタが実開平１−１４９
５６１号公報で公知である。
って押圧される可動目皿の活性炭層側への移動量を規制
するストッパを設け、キャニスタケースの破損時に、可
動目皿による活性炭の押し出し作用を阻止して、ケース
外への流出量を低減するキャニスタが実開平１−１４９
５６１号公報で公知である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうちの
前者は、活性炭内部にじゃま板を設けているため構造が
複雑で、活性炭をケース内に入れるときにじゃま板がじ
ゃまして入れにくく、かつ組付性が悪いという問題点が
あった。
前者は、活性炭内部にじゃま板を設けているため構造が
複雑で、活性炭をケース内に入れるときにじゃま板がじ
ゃまして入れにくく、かつ組付性が悪いという問題点が
あった。
【０００６】又、後者の従来技術は蒸発燃料入口の通路
断面積が大きいため、ワーキングキャパシティ（即ち、
吸着剤一定容積あたりに吸着できる蒸発燃料の重量）が
小さくなり、蒸発燃料吸着剤の吸着効率が悪いので、蒸
発燃料が大気側へ洩れやすく、大気を汚染させないため
には大型のキャニスタを必要とする問題点があった。
断面積が大きいため、ワーキングキャパシティ（即ち、
吸着剤一定容積あたりに吸着できる蒸発燃料の重量）が
小さくなり、蒸発燃料吸着剤の吸着効率が悪いので、蒸
発燃料が大気側へ洩れやすく、大気を汚染させないため
には大型のキャニスタを必要とする問題点があった。
【０００７】そこで、本発明はこれらの問題点を解消で
きる蒸発燃料吸着用キャニスタを提供することを目的と
する。
きる蒸発燃料吸着用キャニスタを提供することを目的と
する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の蒸発燃料吸着用キャニスタは、吸着剤
（１）を充填した収納室（２）をはさんで、その一方の
側に蒸発燃料入口（３）と蒸発燃料出口（４）を備え、
他方の側に大気に連通する大気口（５）を備えたキャニ
スタにおいて前記一方の側から他方の側までの収納室
（２）の長さＬと収納室の横断面積と同じ断面積の円の
直径Ｄとの関係Ｌ／Ｄが２又はほぼ２に定めてある。
に、本発明の蒸発燃料吸着用キャニスタは、吸着剤
（１）を充填した収納室（２）をはさんで、その一方の
側に蒸発燃料入口（３）と蒸発燃料出口（４）を備え、
他方の側に大気に連通する大気口（５）を備えたキャニ
スタにおいて前記一方の側から他方の側までの収納室
（２）の長さＬと収納室の横断面積と同じ断面積の円の
直径Ｄとの関係Ｌ／Ｄが２又はほぼ２に定めてある。
【０００９】長さＬと直径Ｄの関係を上記のように定
め、収納室を長さＬの方向で２分割して二つの収納室
（２Ａ）（２Ｂ）とし、これら二つの収納室（２Ａ）
（２Ｂ）を並置するとよい。
め、収納室を長さＬの方向で２分割して二つの収納室
（２Ａ）（２Ｂ）とし、これら二つの収納室（２Ａ）
（２Ｂ）を並置するとよい。
【００１０】又、二つの収納室（２Ａ）（２Ｂ）の高さ
を同じにすると効果的である。
を同じにすると効果的である。
【００１１】
【作用】吸着剤を円筒形の収納室に充填して、収納室の
容積を一定に保ち、その長さＬと直径Ｄの比率を変えて
ワーキングキャパシティ［ｇ／ｃｃ］を計測したとこ
ろ、図２に示すようにＬ／Ｄが小さい間はＬ／Ｄを大き
くするにつれて、ワーキングキャパシティが大きくなる
が、Ｌ／Ｄの値が２程度で飽和して一定となることが分
かった。
容積を一定に保ち、その長さＬと直径Ｄの比率を変えて
ワーキングキャパシティ［ｇ／ｃｃ］を計測したとこ
ろ、図２に示すようにＬ／Ｄが小さい間はＬ／Ｄを大き
くするにつれて、ワーキングキャパシティが大きくなる
が、Ｌ／Ｄの値が２程度で飽和して一定となることが分
かった。
【００１２】この計測結果から、ワーキングキャパシテ
ィはＬ／Ｄが２以上で最大値となるが、吸着剤に吸着さ
れた蒸発燃料をパージしてエンジン内に供給するには、
Ｌが短い程パージの通気抵抗が小さくてパージし易くな
る。
ィはＬ／Ｄが２以上で最大値となるが、吸着剤に吸着さ
れた蒸発燃料をパージしてエンジン内に供給するには、
Ｌが短い程パージの通気抵抗が小さくてパージし易くな
る。
【００１３】従って本発明のようにＬ／Ｄを２又はほぼ
２に定めると、ワーキングキャパシティが最大でパージ
時の通気抵抗が不要に大きくならない。収容室を２室に
分割して並置すると、キャニスタの高さが低くなり、両
収納室の高さを同じにすると、キャニスタの高さが最低
になる。
２に定めると、ワーキングキャパシティが最大でパージ
時の通気抵抗が不要に大きくならない。収容室を２室に
分割して並置すると、キャニスタの高さが低くなり、両
収納室の高さを同じにすると、キャニスタの高さが最低
になる。
【００１４】
【実施例】図１の第１実施例で、１は吸着剤で、収納室
２に充填されている。収納室２の一方の側には蒸発燃料
入口３と蒸発燃料出口が、他方の側に大気に連通する大
気口５が設けられている。６は側壁が円筒形のケース、
７と８は蒸発燃料が通過可能で、かつ吸着剤が通過不能
な多孔板で形成された上部隔壁と下部隔壁で、ケース６
の内側に取付けられて、収納室２の天井と底を構成して
いる。
２に充填されている。収納室２の一方の側には蒸発燃料
入口３と蒸発燃料出口が、他方の側に大気に連通する大
気口５が設けられている。６は側壁が円筒形のケース、
７と８は蒸発燃料が通過可能で、かつ吸着剤が通過不能
な多孔板で形成された上部隔壁と下部隔壁で、ケース６
の内側に取付けられて、収納室２の天井と底を構成して
いる。
【００１５】蒸発燃料を吸着する吸着剤１を充填した収
納室２の長さ（高さ）Ｌはその直径Ｄの２倍に定めてあ
り、ワーキングキャパシティを大きくし、かつパージ時
の通気抵抗を小さくするという両条件を満足する。
納室２の長さ（高さ）Ｌはその直径Ｄの２倍に定めてあ
り、ワーキングキャパシティを大きくし、かつパージ時
の通気抵抗を小さくするという両条件を満足する。
【００１６】図３（ａ）（ｂ）の第２実施例では、収容
室を２Ａと２Ｂの二つに分けて並置したもので、それぞ
れの収納室の高さはＬ／２、各収納室２Ａ、２Ｂの横断
面積は前記直径Ｄの円の面積と同一に定められている。
そして各収納室の横断面形状は同図（ｂ）に示すように
長方形で、両者を並置したときにケース６が小形になる
ように工夫してある。６ａはケース６の一部で両収納室
２Ａ、２Ｂの隔壁を形成している。
室を２Ａと２Ｂの二つに分けて並置したもので、それぞ
れの収納室の高さはＬ／２、各収納室２Ａ、２Ｂの横断
面積は前記直径Ｄの円の面積と同一に定められている。
そして各収納室の横断面形状は同図（ｂ）に示すように
長方形で、両者を並置したときにケース６が小形になる
ように工夫してある。６ａはケース６の一部で両収納室
２Ａ、２Ｂの隔壁を形成している。
【００１７】この実施例ではＬ／Ｄが２のままで、キャ
ニスタの全高を低くできる。図４（ａ）（ｂ）に示す第
３実施例は、二つに分割した第１の収納室２Ａは長さが
Ｌ／２で直径がＤの円筒形、第２の収納室２Ｂは第１の
収納室２Ａの外周を囲む長さＬ／２の円筒形で、その横
断面積は直径Ｄの面積と同じに定めてある。６ａは、両
収納室２Ａと２Ｂとの間の隔壁である。
ニスタの全高を低くできる。図４（ａ）（ｂ）に示す第
３実施例は、二つに分割した第１の収納室２Ａは長さが
Ｌ／２で直径がＤの円筒形、第２の収納室２Ｂは第１の
収納室２Ａの外周を囲む長さＬ／２の円筒形で、その横
断面積は直径Ｄの面積と同じに定めてある。６ａは、両
収納室２Ａと２Ｂとの間の隔壁である。
【００１８】
【発明の効果】本発明の蒸発燃料吸着用キャニスタは上
述のように構成されているので、同じ収納室の容積でワ
ーキングキャパシティが最大にできるため、いわゆるキ
ャニスタの吸着容量をキャニスタの容積を大きくするこ
となく効果的に大きくできる。そして、パージ時の通気
抵抗をそれ程大きくしないですむ。
述のように構成されているので、同じ収納室の容積でワ
ーキングキャパシティが最大にできるため、いわゆるキ
ャニスタの吸着容量をキャニスタの容積を大きくするこ
となく効果的に大きくできる。そして、パージ時の通気
抵抗をそれ程大きくしないですむ。
【００１９】又、収納室を２分割して並置したもので
は、キャニスタの全高を低くでき、車両搭載性がよくな
る。そして２分割した二つの収納室を同じ高さにする
と、全高を最低にでき効果的である。
は、キャニスタの全高を低くでき、車両搭載性がよくな
る。そして２分割した二つの収納室を同じ高さにする
と、全高を最低にでき効果的である。
【図１】 本発明の第１実施例の縦断面図。
【図２】 吸着剤のワーキングキャパシティの線図。
【図３】 本発明第２実施例で（ａ）は縦断面図、
（ｂ）は同図（ａ）のＡ−Ａ断面。
（ｂ）は同図（ａ）のＡ−Ａ断面。
【図４】 本発明第３実施例で（ａ）は縦断面図、
（ｂ）は同図（ａ）のＢ−Ｂ断面。
（ｂ）は同図（ａ）のＢ−Ｂ断面。
１ 吸着剤 ２、２Ａ、２Ｂ 収納室 ３ 蒸発燃料入口 ４ 蒸発燃料出口 ５ 大気口
Claims (3)
- 【請求項１】 吸着剤を充填した収納室をはさんで、そ
の一方の側に蒸発燃料入口と蒸発燃料出口を備え、他方
の側に大気に連通する大気口を備えたキャニスタにおい
て、前記一方の側から他方の側までの収納室の長さＬと
収納室の横断面積と同じ面積の円の直径Ｄとの関係Ｌ／
Ｄが２又はほぼ２である蒸発燃料吸着用キャニスタ。 - 【請求項２】 長さＬと直径Ｄの関係が請求項１の条件
を保ち、収納室を長さＬの方向で２分割して二つの収納
室とし、これら二つの収納室を並置して構成した蒸発燃
料吸着用キャニスタ。 - 【請求項３】 二つの収納室の高さが同じである請求項
２の蒸発燃料吸着用キャニスタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12239592A JPH05321776A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 蒸発燃料吸着用キャニスタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12239592A JPH05321776A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 蒸発燃料吸着用キャニスタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05321776A true JPH05321776A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=14834736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12239592A Pending JPH05321776A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 蒸発燃料吸着用キャニスタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05321776A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5915364A (en) * | 1996-05-30 | 1999-06-29 | Denso Corporation | Canister for use in evaporative emission control system for automotive vehicle |
| JP2006214403A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Aisan Ind Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
| JP2016070183A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 三菱自動車工業株式会社 | キャニスタ |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP12239592A patent/JPH05321776A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5915364A (en) * | 1996-05-30 | 1999-06-29 | Denso Corporation | Canister for use in evaporative emission control system for automotive vehicle |
| JP2006214403A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Aisan Ind Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
| JP2016070183A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 三菱自動車工業株式会社 | キャニスタ |
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