JPH0627818Y2 - カーボンキャニスタ - Google Patents

カーボンキャニスタ

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JPH0627818Y2
JPH0627818Y2 JP11323788U JP11323788U JPH0627818Y2 JP H0627818 Y2 JPH0627818 Y2 JP H0627818Y2 JP 11323788 U JP11323788 U JP 11323788U JP 11323788 U JP11323788 U JP 11323788U JP H0627818 Y2 JPH0627818 Y2 JP H0627818Y2
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activated carbon
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canister
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茂樹 山下
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株式会社土屋製作所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は内燃機関の蒸発燃料放出防止装置に用いられる
カーボンキャニスタ(以下キャニスタという)の改良に
関する。
[従来の技術] 従来、キャニスタは第2図のように一端に燃料溜連通口
102およびパージポート連通口103を有し他端が開放する
円筒の容器101内に活性炭室105が設けられ、該活性炭室
に活性炭が充填され、さらに容器101内の燃料溜連通口1
02と活性炭室105との間に内筒104を有し、該内筒の下端
が活性炭室105内に挿設された構造のものであり、燃料
溜からの蒸発燃料が燃料溜連通口102から導入され、活
性炭室105内の活性炭に吸着保持され、機関作動時に、
容器101の開放端から大気が導入され保持された蒸発燃
料が脱離され、これをパージポート連通口103から流出
させるようになっている。
上記内筒101は燃料溜連通口102より流入される蒸発燃料
が活性炭層105aに保持されることなく、直ちにパージポ
ート連通口103へ流れ込むのを阻止する。
このようなキャニスタにあっては、上記吸着過程におい
て燃料溜連通口102に面した内筒104の直下の部分の活性
炭層105aに蒸発燃料が最も集中するとともに、吸着によ
り発生する熱も、活性炭の熱伝達の悪さと相俟って、活
性炭層105aの周辺に蓄熱するので、該活性炭層の周辺の
吸着保持量が減少し、活性炭室105の全範囲が有効に使
用されないという問題がある。特にキャニスタの高さが
低くなり、巾が広くなった場合においては、蒸発燃料が
活性炭に十分吸着されないまま開放端から容器101外へ
流出してしまうという問題がある。
そこで、キャニスタを伸長するとともに巾を狭くするな
どしてキャニスタの外表面積を増加し、放熱効率を高
め、吸着により発生した熱をキャニスタ外へ逃がし、吸
着保持量の低下を回避することが考えられるが、一般に
キャニスタは内燃機関の機関室に縦方向に収容配置され
るものであるため、機関室内の限られたスペース内では
十分な配置空間を確保できないという問題があり、特に
車両の高級化にともない前記問題が大きくなっている。
[考案が解決しようとする問題点] 一般に、キャニスタの活性炭における活性炭温度と蒸発
燃料吸着保持量との関係は、第4図に示す如く、活性炭
温度(T)の上昇に比例して、蒸発燃料の吸着保持量
(Aw)が漸減する。そのため、前記のキャニスタにお
いて、蒸発燃料がキャニスタ内の活性炭に吸着されると
きは、活性炭温度を常温に維持することで、吸着保持量
の減少が回避される。
本考案は、前述の事情にかんがみて創案されたもので、
キャニスタの機能を何ら損なわず、吸着保持量の低下が
回避されるとともに、機関室内に収容配置できるように
したキャニスタを提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 以下、この考案を実施例に対応する第1図により説明す
る。
この考案は、対向する一対の切込み50、50を有する筒形
の側壁2の上端の切込み50、50を除いた部分を閉塞する
第1の上蓋8aと第2の上蓋8bと、切込み50、50部を閉塞
する凹形部材9とで構成される容器1の下端に下蓋3が
挿入され該下蓋の上部には底部保持板4と底部フィルタ
5が凹形部材9に当接するように配設され、下蓋3と底
部保持板4の間には、空間室6が画成される。第1の上
蓋8aの上面には燃料溜連通口10とパージポート連通口11
が設けられ、第1の上蓋8aの下面には下端が開放され燃
料溜連通口10と連通する内筒7が設けられ該内筒の外方
でかつ第1の上蓋8aの下部には第1の上部保持板12およ
び第1の上部フィルタ13が配設され、第1の上蓋8aと第
1の上部保持板12との間には環状空間室20aが画成され
該環状空間室はパージポート連通口11に連通される。
容器1内の底部フィルタ5と第1の上部フィルタ13とで
区画される第1の活性炭室14内には、前記内筒7下端が
開放され該内筒の下端には、中央保持板15及び中央フィ
ルタ16が順次配設される。
第2の上蓋8bの上面には大気連通口17が設けられ該第2
の上蓋の下部には第2の上部保持板18および第2の上部
フィルタ19が配設され、第2の上蓋8bと第2の上部保持
板18との間に上部空間室20bが画成され該上部空間室は
大気連通口17に連通され、前記底部フィルタ5と第2の
上部フィルタ19とで第2の活性炭室21が画成され該第2
の活性炭室は、空間室6を介して第1の活性炭室14と連
通され、第1および第2の活性炭室内にはそれぞれ活性
炭が充填されたものである。
[作用] そして本考案は前記の手段により、燃料溜からの蒸発燃
料は燃料溜連通口10より流入、し内筒7内を流下し、第
1の活性炭室14内の活性炭に吸着され、この時発生する
吸着熱は容器1の側壁2のほか凹形部材9より大気に放
熱される。
また第1の活性炭室14内の活性炭に吸着保持できず空間
室6を経て、第2の活性炭室21に吸着され発生した熱も
側壁2およびが凹形部材9より放熱される。
[実施例] 第1図は本考案のキャニスタであって、キャニスタは対
向する一対の切込み50、50を有する円筒形の側壁2の上
端の切込み50、50を除いた部分を閉塞する半月状の第1
の上蓋8aと第2の上蓋8bと一対の壁板51、51と溝板52と
で構成される前記切込み50、50部を閉塞する凹形部材9
とで構成される例えばポリアミド樹脂から成る容器1の
下端に同材質より成る下蓋3が挿入され該下蓋の上部に
は多数の開口を備えたポリアミド樹脂などから成る円形
の底部保持板4と粗密を有する不織布の底部フィルタ5
が前記凹形部材9の溝板52に当接するように順次配設さ
れ、前記下蓋3と底部保持板4の間に空間室6が画成さ
れる。
第1の上蓋8aの上面には、燃料溜からの蒸発燃料が導入
される燃料溜連通口10と内燃機関の気化器管の吸気通路
とたとえばゴムで成る配管で連通されるパージポート連
通口11とが設けられ、第1の上蓋8aの下面には下端が開
放され、燃料溜連通口10と連通する内筒7が設けられ該
内筒の外方で第1の上蓋8aの下部には、多数の開口を備
えたたとえばポリアミド樹脂から成る第1の上部保持板
12および粗密を有する不織布の第1の上部フィルタ13
が順次配設され、前記第1の上蓋8aと第1の上部保持板
12との間に環状空間室20aが画成され該環状空間室はパ
ージポート連通口11に連通される。
容器1内の底部フィルタ5と第1の上部フィルタ13とで
区画される第1の活性炭室14には活性炭が充填され、前
記内筒7の下端は第1の活性炭室14内に開放され該内筒
の開放端には、多数の開口を備えたたとえばポリアミド
樹脂などから成る中央保持板15および粗密を有する不織
布の中央フィルタ16が順次配設される。第2の上蓋8bの
上面には大気と連通する大気連通口17が設けられ該第2
の上蓋の下部には多数の開口を備えたたとえばポリアミ
ド樹脂から成る第2の上部保持板18および粗密を有する
不織布の第2の上部フィルタ19が順次配設され、前記底
部フィルタ5と第2の上部フィルタ19の間には第2の活
性炭室21が画成され該第2の活性炭室には活性炭が充填
され、第2の上蓋8bと第2の上部保持板18とで上部空間
室20bが画成され該上部空間室は、大気連通口17へ連通
される。
この実施例において、内燃機関停止時燃料溜からの蒸発
燃料は燃料溜連通口10から内筒7内に導入され該内筒下
端の中央保持板15および中央フィルタ16を流通して第1
の活性炭室14内に流下し充填された活性炭に吸着保持さ
れ、ついで吸着保持しきれない蒸発燃料が底部フィルタ
5および底部保持板4を順次流通し空間室6に流入され
た後、再度底部保持板4および底部フィルタ5を通過
し、第2の活性炭室21内に流入され該第2の活性炭室内
の活性炭に吸着保持される。吸着時、蒸発燃料の吸着に
よる置換によって活性炭から放出された大気は、大気連
通口17を経て放散される。
上記吸着過程において、蒸発燃料が第1の活性炭室14内
の活性炭に吸着されると吸着熱が発生し、吸着部周辺の
活性炭に順次伝熱され、伝熱によって温度の上昇した部
分の活性炭の吸着保持量が低下するが、活性炭室を2室
にしたことで、前記温度上昇部分と容器1の側壁2およ
び凹形部材9の壁板51までの熱伝達距離の短縮が成さ
れ、短時間に側壁2および壁板51へ熱が到達されついで
大気に放熱される。
蒸発燃料が第2の活性炭室21に流入し、活性炭に吸着さ
れ発熱した際も、前記第1の活性炭室14内におけると同
様の熱伝達により放熱が成される。尚、実施例において
容器1は箱形でも楕円形でもよい。また、第1の活性炭
室14および第2の活性炭室21には各々の活性炭室の室形
状に成形して成る固形活性炭を納めてもよく、この場合
には、容器1内の全ての保持板およびフィルタを排除し
てもよい。
第3図は本考案の他の実施例を示す図である。説明を簡
単にするために第1図と同様の作用をなす部分は同符号
で説明する。この実施例は凹形部材9aの溝板52部の底部
フィルタと圧接される部分が第1の上蓋8aの巾よりも拡
がる方向に位置される構成となっており、他の構成は上
述の実施例と全く同様である。
これにより凹形部材9aの壁板51a,51aは縦方向の長さが
長くなることで壁板51a,51a部の表面積の拡大が成さ
れ、大気との接触部分の増加による放熱効率の向上が図
られる。
[考案の効果] 本考案において、容器を凹形部材で仕切り2つの活性炭
室を設けるという技術的手段を講じたため、吸着発熱部
と容器側壁の熱伝達距離が短縮され、凹形部材を設けた
ことによるキャニスタ容器全体の外表面積の増大が図ら
れるので、放熱が効果的に成され、活性炭室内の蓋熱が
おさえられ容器の大きさを変えることなく、吸着保持量
の低下が回避できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例断面図、第2図は従来のキャニ
スタを使用した蒸発燃料放出防止装置の概略断面図、第
3図は本考案の他の実施例断面図、第4図は、活性炭の
温度と吸着保持量との関係の一例を示す図である。 1……容器、2……側壁、3……下蓋、7……内筒 8a……第1の上蓋、8b……第2の上蓋 9……凹形部材、10……燃料溜連通口 11……パージポート連通口 14……第1の活性炭室、17……大気連通口 21……第2の活性炭室、50……切込み

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の切込みを有する側壁の上端の切込み
    を除いた部分を閉塞し、上面に燃料溜連通口およびパー
    ジポート連通口さらに下面にパージポート連通口に連通
    する内筒を備えた第1の上蓋と、上面に大気連通口を備
    えた第2の上蓋と、前記切込み部を閉塞する凹形部材と
    で構成される容器の下端に下蓋が装入され、容器内でし
    かも凹形部材下端より上方に第1の活性炭室と第2の活
    性炭室を形成するとともに各活性炭室内に活性炭を充填
    して成るカーボンキャニスタ
JP11323788U 1988-08-29 1988-08-29 カーボンキャニスタ Expired - Lifetime JPH0627818Y2 (ja)

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JP2581631Y2 (ja) * 1992-01-31 1998-09-24 東京濾器株式会社 キャニスタ
JP2001152977A (ja) * 1999-11-26 2001-06-05 Toyo Roki Mfg Co Ltd キャニスタモジュール
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