JPH05320362A - 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 - Google Patents

水溶性セルロース誘導体の造粒方法

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JPH05320362A
JPH05320362A JP15120792A JP15120792A JPH05320362A JP H05320362 A JPH05320362 A JP H05320362A JP 15120792 A JP15120792 A JP 15120792A JP 15120792 A JP15120792 A JP 15120792A JP H05320362 A JPH05320362 A JP H05320362A
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JP
Japan
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water
cellulose derivative
soluble cellulose
mesh
cmc
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Takayuki Sasaki
孝行 佐々木
Keiichi Takahashi
圭一 高橋
Masakatsu Hondo
正勝 本藤
Shinji Miura
眞司 三浦
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶性セルロース誘導体を水に溶解する際に
多発したママコの発生を防止する点に在る。 【構成】 水溶性セルロース誘導体の粉砕度を100メ
ッシュより粗いものを10重量%以下に、且つ400メ
ッシュより細かいものを40〜60重量%とすることに
より、所期の目的を達成できるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性セルロース誘導体
の造粒方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より水溶性セルロース誘導体は、増
粘性、分散性、接着性、乳化安定性、保護コロイド性、
フィルム形成性などの特徴を有するため、食品工業、化
粧品、医薬品工業、繊維工業、製紙工業など広範な分野
で使用されている。一般に水溶性セルロース誘導体は、
これを水に溶解させる際、水に投入される該水溶性セル
ロース誘導体の粒子が見掛上、塊状となるため水に接し
た表層の粒子が瞬時に溶解、膨潤し、これ等の粒子に囲
まれた内側の粒子への水の浸透が著しく阻害される(マ
マコと呼ばれている)。そのため、ママコを完全に消
失、溶解させるには時間を要するという問題点を抱えて
いた。
【0003】一方、従来より水溶性セルロース誘導体の
ママコを防止し溶解速度を速める方法は種々提案されて
おり、特に水溶性セルロース誘導体を顆粒状とすること
により良好な結果が得られている。その方法は、特公平
2−50937号に示されている。即ち、粉末状水溶性
セルロース誘導体の含水率を平衡水分(温度25℃、相
対湿度70%)の0.5倍以下に調整し、且つ粉末状水
溶性セルロース誘導体の嵩比重を500〜900g/L
に調整し、互いに回転する2個のロールの間を通過させ
てフレーク状とし、次いでこれを粉砕、分級する方法で
ある。しかしこの方法でも粉末状セルロース誘導体の形
態が不均一な場合はその造粒性が低下した。
【0004】そこで本発明者等は前記欠点を解決するた
め鋭意研究を重ねた結果、粉末状水溶性セルロース誘導
体の形態を特定の範囲に管理することにより良好な結果
が得られることを見出し、本発明に到達した。従って、
本発明の目的は造粒性に優れる水溶性セルロース誘導体
の造粒方法を提供することに在る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
粉末状水溶性セルロース誘導体の形態を特定の範囲に管
理することによって達成された。即ち、粉末状セルロー
ス誘導体の形態を100メッシュより粗い形態を10重
量%以下にし、且つ400メッシュより細かい形態の水
溶性セルロース誘導体が20〜60重量%になる如く調
整した粉末状水溶性セルロース誘導体を、供給装置とし
てホッパーとホッパー下部にスクリューを備え相互に回
転する2本のロール間を通過させてシート状とし、次い
でこれを粉砕、分級することにより得られる。本発明に
於いて使用される水溶性セルロース誘導体とは、特に限
定するものではないが、例えばカルボキシメチルセルロ
ース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、メチルセルロース(MC)などの単独またはそれ
等の混合物が挙げられる。
【0006】本発明に於いて水溶性セルロース誘導体の
形態を100メッシュより粗い形態を10重量%以下に
し、且つ400メッシュより細かい形態の水溶性セルロ
ース誘導体を20〜60重量%に調整したのは、100
メッシュより粗い粉末状水溶性セルロース誘導体が10
%以上あるとホッパー内で振動により分離し易く、その
ため得られる造粒化セルロース誘導体の品質、特に粘度
が製造時間の経過と共に変動するため好ましくないから
である。また、400メッシュより細かい形態の水溶性
セルロース誘導体が20重量%より少ないとお互いに回
転するロール間に通した後、得られるシートが壊れ易く
成形性に劣る。一方、60重量%より多い場合にはお互
いに回転する2本のロール間を該セルロース誘導体が粉
末状のまま通過する“流れ現象”が生じ易くなるため好
ましくない。
【0007】本発明に使用する水溶性セルロース誘導体
には、前記した形態の調整の他は特別な前処理、例えば
水分の調整などは何等必要とせず、一般に広く使用され
ている水溶性セルロース誘導体を使用目的に応じて適宜
選択してそのまま使用できる。本発明の製造方法によれ
ば、適度に粗い水溶性セルロース誘導体の空隙を細かい
水溶性セルロース誘導体が埋めるため、お互いに回転す
る2本のロール間に供給する該水溶性セルロース誘導体
の量が増すと共にロール間での圧縮性が向上する。その
ため、得られるシート(最終的には造粒化水溶性セルロ
ース誘導体)の結着力が強まる。
【0008】また、細かい水溶性セルロース誘導体は適
度に粗い水溶性セルロース誘導体で取り囲まれるため、
細かい水溶性セルロース誘導体がお互いに回転する2本
のロール間を粉末状のまま通過する“流れ現象”を抑え
ることができる。更に長時間連続して水溶性セルロース
誘導体を造粒しても、得られる造粒化水溶性セルロース
誘導体の品質は変動せず安定している。
【0009】
【実施例】以下に本発明に就いて更に詳述するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。
【0010】実施例1 エーテル化度(以下、DSと略す)0.61の乾燥され
たCMCを粉砕機に通した後、分級機で篩分けし、10
0メッシュを通過しないものが5重量%で、更に400
メッシュを通過するものの割合が40重量%の粉末状C
MCを得た。次いで、上記粉末状CMCをホッパーに投
入し、ホッパー下部に備わっているスクリューによりお
互いに回転する2本のロール間に該粉末状CMCを供給
しシート状のCMCとした。更に、そのシート状CMC
を整粒機で整粒した後、分級機で篩分けし、35メッシ
ュを通過し、70メッシュを不通過の造粒化CMCを得
た。
【0011】比較例1 実施例1と全く同様のCMCを粉砕機に通した後、分級
機で篩分けし、100メッシュを通過しないものが5重
量%で、更に400メッシュを通過するものの割合が1
0重量%の粉末状CMCを得た。次いで、上記粉末状C
MCを実施例1と全く同様の装置、手順により造粒、分
級し造粒化CMCを得た。
【0012】比較例2 実施例1と全く同様のCMCを粉砕機に通した後、分級
機で篩分けし、100メッシュを通過しないものが5重
量%で、更に400メッシュを通過するものの割合が7
0重量%の粉末状CMCを得た。次いで、上記粉末状C
MCを実施例1と全く同様の装置、手順により造粒、分
級し造粒化CMCを得た。実施例1,比較例1〜2によ
り得た造粒化CMCの性状を表1に示す。
【0013】
【表1】 *1:粉末状水溶性セルロース誘導体がお互いに回転する
2本のロール間を通過し成形されたシート状態を観察。 *2:シート状水溶性セルロース誘導体を整粒機で整粒し
た後、分級機で篩分けし、24メッシュ通過、80メッ
シュ不通過の重量割合。 *3:造粒開始時と終了時にそれぞれ採取した造粒製品の
1%粘度。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の製造方法に
よると、水溶性セルロース誘導体の形態を特定の範囲に
調整することにより、容易に造粒化水溶性セルロース誘
導体を得ることができる。従って従来のように水溶性セ
ルロース誘導体を造粒する際に必要であった含水率の調
整、嵩比重の調整などの操作が不要となるなど、工程お
よびその管理が煩雑となる問題が全く無く、連続的に安
定した造粒化水溶性セルロース誘導体の製造が可能とな
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】実施例1 エーテル化度(以下、DSと略す)0.61の乾燥され
たCMCを粉砕機に通した後、分級機で篩分けし、10
0メッシュを通過しないものが5重量%で、更に400
メッシュを通過するものの割合が40重量%の粉末状C
MCを得た。次いで、上記粉末状CMCをホッパーに投
入し、ホッパー下部に備わっているスクリューによりお
互いに回転する2本のロール間に該粉末状CMCを供給
しシート状のCMCとした。更に、そのシート状CMC
を整粒機で整粒した後、分級機で篩分けし、24メッシ
ュを通過し、80メッシュを不通過の造粒化CMCを得
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末状セルロース誘導体の100メッシ
    ュより粗い形態を10重量%以下に、且つ400メッシ
    ュより細かい形態を20〜60重量%に調整し、ホッパ
    ーとホッパー下部にスクリューを備え、互いに回転する
    2本のロールを有する供給装置に導びき、該装置を通過
    させることによりセルロース誘導体をシート状とし、次
    いで粉砕,分級して得ることを特徴とする水溶性セルロ
    ース誘導体の造粒方法。
JP4151207A 1992-05-20 1992-05-20 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 Expired - Fee Related JPH0816162B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021021018A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 ダイセルミライズ株式会社 カルボキシメチルセルロースまたはその塩およびその組成物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0250937A (ja) * 1988-05-06 1990-02-20 Daido Steel Co Ltd 冷間加工用快削ステンレス鋼

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JP2021021018A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 ダイセルミライズ株式会社 カルボキシメチルセルロースまたはその塩およびその組成物

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