JP2999543B2 - 澱粉の流動性改良法 - Google Patents

澱粉の流動性改良法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、微量の無水シリカの微粉末を澱粉に作用さ
せて、澱粉の流動性および分散性を著しく向上させる方
法に関するものである。
(従来の技術) 従来の、澱粉の流動性を向上させる方法としては、炭
酸カルシウムを当該澱粉に添加する方法、シリコンを澱
粉粒子にコーテイングする方法などの種々の方法があ
る。つまりこれらの方法は流動性をよくする助剤を単に
添加するかまたはその助剤を澱粉の粒子に被覆する方法
である。
(発明が解決しようとする課題) 従って、添加法の場合はその添加する助剤の量が多く
なる。つまりある程度多量に添加しないとその澱粉の流
動性が向上しないからである。また澱粉粒子に流動性を
よくする助剤を被覆する方法は、微粒子である澱粉粒子
に被覆する技術であるため、その製法が複雑である。い
ずれにしてもコストが高くなるなどのいくつかの欠点を
有するのである。
そして、澱粉に無水シリカの微粉末を混合することの
みで流動性を向上させる方法も知られているが、この方
法で所望する流動性を得るためには無水シリカの添加量
を比較的多くする必要がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、
その目的は微量の無水シリカを澱粉に添加しかつ簡単な
方法で澱粉の流動性を向上させる方法を提供することで
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の問題点を克服せんとして種々検
討した結果、「無水シリカの微粉末を澱粉に均一に吸着
させた後、この澱粉に機械的衝撃を加える」という比較
的簡単な方法によって著しく澱粉の流動性が向上するこ
とを見いだした。
本発明に使用する無水シリカは平均粒径1〜100nm、
通常は1〜20nmの微粒子が好ましい。また使用される澱
粉はコーンスターチ、タピオカ澱粉、ばれいしょ澱粉、
サゴ澱粉などの未処理の澱粉および酸化、酸処理、エス
テル化、エーテル化などの加工澱粉等のすべての澱粉が
挙げられる。
そして本発明において、無水シリカの微粉末を均一に
吸着させた澱粉を調製するには、(1)水および/また
は有機溶媒に1〜5%濃度で無水シリカを分散させ、こ
の分散液をブレンダーに入れた澱粉にスプレーして混合
することにより均一に無水シリカを吸着させる方法、
(2)混合する澱粉の10〜30%と無水シリカをあらかじ
め十分に混合し、これを残りの澱粉に加えてさらに混合
して均一な吸着物とする方法、(3)澱粉スラリーに無
水シリカを加え、十分に攪拌後脱水乾燥して均一な吸着
物とする方法が好ましい。
そして、上記の方法によって得られた無水シリカの微
粉末を均一に吸着させた澱粉に、例えば衝撃式粉砕機な
どによる機械的衝撃を加えて処理を行う。
また、本発明における無水シリカの微粉末の使用量
は、澱粉100に対し0.0005〜5.0%の範囲であるが、流動
性の効果や経済性を考慮すると0.001〜0.5%の範囲が適
当である。
(作用) 本発明によれば、澱粉に均一に吸着した無水シリカの
微粒子に機械的衝撃を加えることによって澱粉のくぼ
み、しわ、割れ目などの澱粉粒子の表面のへこみ部に食
い込み、これによって粒子表面の平滑性が得られるので
効率よく流動性が向上するものと推定される。
そしてこのような特性をもつ澱粉が使用される分野、
例えば印刷物の裏うつりの防止、ゴム製品やガラス板、
フイルムなどの粘着、付着の防止が可能である。すなわ
ち澱粉粒子表面の平滑性によってガラス、フイルム、ゴ
ムなどのブロッキングやブリッジングが防止されるから
である。そしてさらに、澱粉を粉体で取り扱う際のブリ
ッジングの防止、澱粉の定量供給性の向上など広く工業
分野、例えば製紙、段ボールや石膏ボードの製造などの
分野での使用が可能である。
以下実施例について詳細に説明する。
(実施例等) 実施例1.タピオカ澱粉300gを家庭用混練機(ナショナル
クックマスター)に入れ、これに無水シリカ微粒子(ア
エロジル200、日本アエロジル工業製、以下無水シリカ
微粒子はいずれも本品を使用)の2%濃度の分散液を澱
粉/無水シリカの比が100/0.05となるようにスプレー
し、5分間混合して均一な吸着物を調製した。さらにこ
の吸着物を実験用の粉砕機(細川パルベライザーAP−
S)にスクリーン径0.5mmにして3回通した。
実施例2.タピオカ澱粉30gと無水シリカ微粒子0.15gを、
家庭用のコーヒーミル(ナショナルクッキングミキサ
ー)で予め混合し、この混合物とタピオカ澱粉270gを実
施例1の家庭用混練機に入れ、5分間混合して均一な吸
着物を調製した。このものの澱粉/無水シリカの比は10
0/0.05である。さらにこの吸着物を実験用の粉砕機に通
し実施例1と同様に処理した。
実施例3.タピオカ澱粉300gを水450ccに分散させ、これ
に無水シリカ微粒子0.39gを加えて、30分間攪拌した後
濾過して乾燥した。このものの澱粉に吸着した無水シリ
カは、澱粉100に対して0.05%である。さらにこの乾燥
物を、実施例1と同様に粉砕機による処理を行った。
比較例1.実施例1において粉砕機処理を行わなかった場
合。
比較例2.タピオカ澱粉100gに無水シリカ微粒子0.15gを
加え、V型ブレンダー(500cc容卓上型)で約10分間混
合して、さらにタピオカ澱粉100gを加えて10分間混合
し、これにさらにタピオカ澱粉100gを加え10分間混合し
た。このものの澱粉と無水シリカの比は100/0.05であ
る。
比較例3.実施例1において無水シリカの代わりに炭酸カ
ルシウムを使用した場合。
比較例4.実施例1〜3および比較例1〜3で得られた澱
粉について水分、安息角の測定を行った。その結果を第
1表に示す。
(発明の効果) 本発明によれば、微量の無水シリカを添加して、かつ
簡単な方法で澱粉の流動製を向上させることができる。
そしてこのような特性をもつ澱粉が使用される分野、
例えば印刷物の裏うつりの防止、ゴム製品やガラス板、
フイルムなどの粘着、付着の防止が可能である。すなわ
ち本発明によって得られる澱粉粒子表面の平滑性によっ
てガラス、フイルム、ゴムなどのブロッキングやブリッ
ジングが防止されるからである。そしてさらに、澱粉を
粉体で取り扱う際のブリッジングの防止、澱粉の定量供
給性の向上など広く工業分野、例えば製紙、段ボールや
石膏ボードの製造などの分野での使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08B 30/00,30/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無水シリカの微粉末を澱粉に均一に吸着さ
    せた後、この澱粉に機械的衝撃を加えることを特徴とす
    る澱粉の流動性改良法。
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