JPH05320032A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH05320032A
JPH05320032A JP12740092A JP12740092A JPH05320032A JP H05320032 A JPH05320032 A JP H05320032A JP 12740092 A JP12740092 A JP 12740092A JP 12740092 A JP12740092 A JP 12740092A JP H05320032 A JPH05320032 A JP H05320032A
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JP
Japan
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calcium ion
oral cavity
composition
acid
phosphate ester
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JP12740092A
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Kazushi Oshino
一志 押野
Yasuteru Eguchi
泰輝 江口
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有す
る口腔用組成物。 (A)一般式(1)で表わされるモノアルキルリン酸エ
ステル及び一般式(2)で表わされるジアルキルリン酸
エステルから選ばれるアルキルリン酸エステル、 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数10〜
20のアルキル基を有し、X1 及びX2 は同一又は異な
って水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルキル
アミン、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示
す〕(B)カルシウムイオン捕捉物質、(C)フェノー
ル誘導体。 【効果】 この口腔用組成物を用いれば、従来の口腔用
組成物と同様に使用することにより、確実に歯面を疎水
性の膜でコーティングすることが可能となった。その結
果、歯垢形成阻害能、耐酸性等が向上し、現存の口腔用
組成物に比べて、より有効にう蝕、歯周病の予防をする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた歯面コーティング
作用により、歯垢形成阻害効果、耐酸性向上効果の強い
口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の歯垢はそのほとんどが口腔内細菌
からなり、当該口腔内細菌はう蝕、歯石、歯周病(歯肉
炎、歯周炎)の進行において重要な役割を演じている。
これまでプラークコントロールの試みとして、クロルヘ
キシジン類等の抗菌剤やデキストラナーゼ等の酵素が用
いられてきた。また、う蝕予防として、歯質強化の観点
より、フッ化ナトリウム等の水溶性フッ化物が用いられ
てきた。
【0003】一方、口腔用組成物に配合し得る界面活性
剤としてアルキルリン酸エステルが有用であることが知
られている。例えば特公昭59−27323号公報には
飲食物の味を変えない泡立ちの優れた歯磨剤の成分とし
て、更に特開平2−200619号公報には口腔用水性
組成物の成分として配合し得ることが開示されている。
また、特表昭54−500061号公報にはアルキルリ
ン酸エステルを含む歯磨組成物が歯への斑点の形成を阻
止する作用を有することが開示されている。
【0004】これらのリン酸エステルの中でも、長鎖ア
ルキル基を有するリン酸モノエステルやリン酸ジエステ
ルは、歯面コーティング能に優れ、歯面を疎水化して歯
垢形成阻害や耐酸性を向上させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのアル
キルリン酸エステルを、口腔用剤の一般的な剤型である
練歯磨やマウスウォッシュ等に配合して口腔内に使用し
た場合には歯面コーティング効果が低下してしまうた
め、極めて高濃度配合するか、直接歯に塗布する等の措
置が必要であった。また、アルキルリン酸エステルの歯
面コーティング作用が、口腔内使用で低下する原因につ
いては全く知られていない。
【0006】従って、本発明の目的はアルキルリン酸エ
ステルの歯面コーティング能低下の原因究明及び通常の
口腔内使用でも優れた歯面コーティング能を有する口腔
用組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑み、本発
明者らはアルキルリン酸エステルの歯面コーティング能
低下原因について種々検討した結果、その原因は、アル
キルリン酸エステルが口腔内において唾液中の余分なカ
ルシウムイオンにより沈澱してしまい、歯面への吸着性
が低下してしまうためであることを見出した。そして、
アルキルリン酸エステルとカルシウムイオン捕捉物質を
組み合せて配合すれば、歯面への吸着性が低下せず、更
にフェノール誘導体を配合することにより優れた歯垢形
成阻害効果及び耐酸性向上効果を有する口腔用組成物が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は次の成分(A)、
(B)及び(C): (A)一般式(1)で表わされるモノアルキルリン酸エ
ステル及び一般式(2)で表わされるジアルキルリン酸
エステルから選ばれるリン酸エステル、
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
炭素数10〜20のアルキル基を有し、X1 及びX2
同一又は異なって水素原子、アルカリ金属、アンモニウ
ム、アルキルアミン、アルカノールアミン又は塩基性ア
ミノ酸を示す〕(B)カルシウムイオン捕捉物質、
(C)フェノール誘導体、を含有する口腔用組成物を提
供するものである。
【0011】本発明に用いられるアルキルリン酸エステ
ル(1)、(2)を示す一般式(1)中、R1 及びR2
で示されるアルキル基としては、直鎖状及び分岐鎖状の
いずれでもよく、例えばデシル基、ドデシル基、テトラ
デシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシ
ル基等が挙げられる。当該R1 及びR2 の炭素数が9以
下の場合には歯面に形成される膜の疎水性が充分でな
く、しかも著しい苦味を呈し、一方R1 及びR2 の炭素
数が21以上の場合には水溶解性が低いため口腔用水性
組成物への使用には好ましくない。また、モノアルキル
リン酸エステル(1)とジアルキルリン酸エステル
(2)の重量比は、特に制限されないが、(1):
(2)=100:0〜70:30が好ましい。これらの
アルキルリン酸エステル(1)及び(2)は、この範囲
外でも使用し得るが、水溶解性が低下するため、口腔用
水性組成物の場合にはエタノール等の溶媒を多量に配合
する必要が生じるため、好ましくない。
【0012】これらのアルキルリン酸エステル(1)及
び(2)は、特に制限されないが、例えば、オキシ塩化
リンと長鎖脂肪族アルコールとを反応させて得られるモ
ノ長鎖アルキルホスホロジクロリデートを加水分解する
ことにより製造される。原料である長鎖脂肪族アルコー
ルが炭素数の異なるものの混合物である場合は、得られ
るアルキルリン酸エステルも混合物となる。一方、炭素
数が単一なアルキルリン酸エステルを製造する場合は、
原料である脂肪族アルコールとして炭素数が単一なもの
を用いることにより製造することができる。また、アル
キルリン酸エステルの各種の塩については、上記の方法
等を用いて酸型〔一般式(1)、(2)においてX1
H〕のアルキルリン酸エステルを製造した後、必要に応
じて、対イオンとする金属、アミン、塩基性アミノ酸等
の無機、有機塩基を添加して中和することにより任意の
塩を製造することもできるが、口腔用組成物製造時に酸
型のアルキルリン酸エステルを添加後、必要に応じて同
様に中和することもできる。
【0013】これらのモノアルキルリン酸エステル
(1)及び/又はジアルキルリン酸エステル(2)は、
本発明口腔用組成物中に0.01〜5重量%(以下、単
に%で示す)、特に0.1〜2%配合するのが好まし
く、口腔内適用時に水や唾液で希釈され、0.05〜1
%の濃度での使用法が最も好ましい。
【0014】本発明に用いるカルシウムイオン捕捉物質
は、口腔用組成物を口腔内に適用したとき、唾液内のカ
ルシウムイオンを速やかに捕捉し、歯牙を殆ど脱灰しな
いものであることが必要である。このうち、カルシウム
イオン捕捉能が100mlCaCO3/g以上、好ましく
は150mgCaCO3/g以上、特に好ましくは200m
gCaCO3/g以上のカルシウムイオン捕捉物質を使用
することが望ましい。かかるカルシウム捕捉剤として
は、カルシウムイオン捕捉性アルミノシリケート及び各
種のキレート化剤が挙げられる。カルシウム捕捉性アル
ミノシリケートとしては、4A型ゼオライト、カルシウ
ムイオン交換性アモルファスアルミノシリケート(アモ
ルファスゼオライト)が挙げられ、キレート化剤として
は例えばピロリン酸、トリポリリン酸、テトラポリリン
酸、クエン酸、フィチン酸、EDTA及びこれらのナト
リウム塩等が挙げられる。これらの中でも無機粉体であ
るアルミノシリケート類はイオン状カルシウムを捕捉す
るが、結晶状カルシウムを殆ど捕捉しないため、歯牙は
殆ど脱灰せず、好ましい。また、ゼオライトは歯磨に配
合することで口臭予防や歯石予防に有用な無機粉体とし
て公知であるが、本発明において使用可能なものは高い
イオン交換能を有するものに限定される。一般的な例を
挙げれば、5A型ゼオライト等はカルシウムイオン捕捉
能が認められないが、4A型ゼオライトはカルシウムイ
オン捕捉能を有し、かつ多量に配合しても歯牙を脱灰し
ないため最も好ましい。
【0015】これらのカルシウムイオン捕捉物質の本発
明口腔用組成物への配合量は、口腔内でカルシウムイオ
ンを有効に捕捉し、かつ歯牙に対し悪影響を与えない量
が望ましく、過剰量のキレート剤はアルキルリン酸エス
テルの歯面コーティング能を阻害する場合があり、注意
を要する。通常、口腔用組成物使用時の口腔内唾液量は
0.5〜5mlであり、唾液中のカルシウムイオン濃度は
0.5〜2mMであるため、口腔内適用時に10μmole以
上のカルシウムイオンを捕捉するのに充分な量であるこ
とが望ましい。具体的な配合量は、カルシウムイオン捕
捉剤の種類により異なるが、歯磨剤を例にあげれば4A
型ゼオライト(ゼオラムA4粉末、東ソー社製)の場
合、0.2〜10%以上が好ましい。また、ピロリン酸
ナトリウムの場合、0.1〜1%が好ましく、アルキル
リン酸エステル(1)、(2)の配合量より少ない方が
好ましい。
【0016】本発明に用いるフェノール誘導体(C)
は、フェノール環に1種又は2種以上の炭素数2〜5の
疎水性基を有するものが好ましい。具体的には、p−ヒ
ドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ
安息香酸ブチル等のp−ヒドロキシ安息香酸エステル
類、オイゲノール、ジンゲロン、イソプロピルメチルフ
ェノール、カルバクロール及びチモールから選ばれるの
が特に好ましい。これらのフェノール誘導体(C)を配
合することにより、特に歯垢形成阻害能が向上する。そ
の作用機構は明からでないが、歯牙表面に均一な疎水性
膜形成を補助する、疎水性膜に抗菌性を付与する等が予
想される。
【0017】これらのフェノール誘導体(C)の本発明
口腔用組成物中への配合量は、0.001〜2%が好ま
しく、0.01〜1%が特に好ましい。
【0018】更に本発明の口腔用組成物はフッ素イオン
を生じる水溶性フッ化物を配合することにより、歯牙の
耐酸性を更に向上させることが可能である。水溶性フッ
化物としては、薬学的に許容されるものであれば特に制
限されないが、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化第
一スズ(SnF2)、モノフルオロリン酸ナトリウム
(SMFP)等が挙げられ、いずれも商業的に入手可能
である。本発明の口腔用組成物に水溶性フッ化物を配合
する場合は、フッ素として0.01〜0.2%配合する
のが好ましい。
【0019】なお、本発明の口腔用組成物には、使用目
的、使用態様に応じて適宜他の成分を配合することがで
きる。また、従来の口腔用組成物に使用されていた成分
がいずれも使用可能であるが、水溶液にした時カルシウ
ムイオンを生じる成分は使用しない方が好ましい。例え
ば、練歯磨の場合であれば、必要に応じて歯磨用リン酸
水素カルシウム、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタ
イト、好ましくは、不溶性メタリン酸ナトリウム、非晶
質シリカ、結晶質シリカ、アルミノシリケート、酸化ア
ルミニウム、水酸化アルミニウム、レジン等の研磨剤;
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエ
チルセルロース、アルギン酸塩、カラギーナン、アラビ
アゴム、ポリビニルアルコール等の粘結剤;ポリエチレ
ングリコール、ソルビトール、グリセリン、プロピレン
グリコール等の湿潤剤;ラウリル硫酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、N−ラウロイルザ
ルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、シ
ョ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、アルキルグリコシド類、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、アルキルアルカノールアミド、ア
ルキルジメチルアミンオキサイド、カルボベタイン類、
スルホベタイン類、ホスホベタイン類、ポリ(オキシエ
チレン)−ポリ(オキシプロピレン)ブロック共重合体
等の発泡剤;それにペパーミント、スペアミント等の精
油;l−メントール、カルボン、アネトール等の香料素
材等の香料;サッカリンナトリウム、ステビオサイド、
ネオヘスペリジルヒドロカルコン、ベルラルチン等の甘
味剤;安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸等の防腐剤、
水などの成分を配合することができる。また、マウスウ
ォッシュ等の口腔洗浄剤その他においても、製品の性状
に応じた公知の成分が適宜配合できる。なお、本発明に
おいては、塩化ナトリウム、ビタミンC、ビタミンE、
ニコチン酸エステル、アラントインクロルヒドロキシア
ルミニウム、アズレン、グリチルリチン酸ジカリウム、
β−グリチルレチン酸、クロルヘキシジン類、第4級ア
ンモニウム塩、塩化リゾチーム、ヒノキチオール、プロ
テアーゼ、生薬抽出物等の有効成分を配合することもで
きる。
【0020】本発明口腔用組成物は、上記成分を用いて
常法により製造することができ、練歯磨、粉歯磨、液状
歯磨、マウスウォッシュ、うがい用錠剤、歯肉マッサー
ジクリーム、チューインガム、トローチ、キャンディー
等の形態とすることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明口腔用組成物を用いれば、溶剤に
分散したマニキュア様の組成物を歯面に塗布する等の煩
わしい操作をする必要なしに、従来の口腔用組成物と同
様に簡便に使用することにより、確実に歯面を疎水性の
膜でコーティングすることが可能となった。その結果、
歯垢形成阻害能、耐酸性等が向上し、現存の口腔用組成
物に比べて、より有効にう蝕、歯周病の予防をすること
ができる。
【0022】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】実施例1 歯のモデルとしてハイドロキシアパタイト片(10×1
0×2mm、旭光学社製)2枚を健常な成人男子の口腔内
に入れ、表1に示すサンプル水溶液の1種を選び、20
mlで30秒間洗口した。その後、ハイドロキシアパタイ
ト片を取り出し、乾燥後、KYOWA CONTACT
ANGLEMETER CA−D(協和科学社製)を
用い、接触角を測定し、平均値を求めた。更に、唾液上
清にハイドロキシアパタイト片と歯垢を添加し、24時
間嫌気培養することで人工プラークを形成させた〔押野
ら、日本歯周病学会会誌 第32巻秋季特別号p.12
1(1990)〕。その後、人工プラークをプロスペッ
ク染色液(而至歯科工業社製)で染色し、イオン交換水
で脱色後乾燥した。その後、明度を色差計DP1001
(日本電色工業社製)で測定し、コントロールに対する
歯垢形成阻害率を計算し、平均値を求めた。結果を表1
に示すが、他のサンプルについても同様に検討したとこ
ろ、本発明の口腔用組成物は有意にハイドロキシアパタ
イト表面の接触角を大きくした。これは、口腔内でもハ
イドロキシアパタイト片に疎水性膜コーティングするこ
とを示している。また、これらは、顕著な歯垢形成阻害
能を有していた。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 ヒト抜去歯牙より外観上損傷のないエナメル質を数ミリ
角に切出し、エナメル質表面を均一に研磨し、1mm×1
mm 程度の窓を開け、他の部分はマニキュアで被覆し
た。成人男子より採取した唾液上清1mlにサンプル水溶
液1mlを混合し、前記歯牙切片を3分間保持した。その
後、歯牙切片は唾液上清に1%乳酸水溶液を添加し、pH
4に調整した1ml溶液に一晩浸潰した。歯牙切片の窓の
部分は、コーティング処理前と脱灰処理後の両方の硬度
をビッカース微小硬度計(明石製作所製)を用いて測定
し、その差を計算した。結果を表2に示すが、コーティ
ング処理前硬度の平均は308.8であり、比較例は硬
度の低下が認められたが、本発明の実施例は硬度の低下
は認められず、耐酸性向上が認められた。また、サンプ
ル水溶液で処理前に0.1%フッ化ナトリウム水溶液1
mlに1分間浸漬した場合、本発明の実施例は顕著な耐酸
性向上が認められた。
【0026】
【表2】
【0027】実施例3 次の各成分を脱気混合し、練歯磨剤を得た。
【0028】
【表3】 C12H25OPO(OH)ONa 1.50(重量%) ゼオラムA4 15.00 無水ケイ酸 20.00 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.50 ヒドロキシエチルセルロース 0.10 サッカリンナトリウム 0.15 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.10 70%ソルビット液 48.00 グリセリン 3.00 p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.05 p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.05 香料 0.70 精製水 残部 計 100.00
【0029】実施例4 次の各成分を脱気乳化し、歯肉マッサージクリームを得
た。
【0030】
【表4】 C14H29OPO(OH)(TEA) 0.80(重量%) ピロリン酸ナトリウム 0.50 流動パラフィン 12.00 セチルアルコール 10.00 ポリビニルアルコール 5.00 ショ糖脂肪酸エステル 3.00 グリセリン 15.00 70%ソルビット液 5.00 酢酸−dl−α−トコフェロール 0.10 チモール 0.10 香料 0.20 精製水 残部 計 100.00
【0031】実施例5 次の各成分を混合して、液状のマウスウォッシュを得
た。
【0032】
【表5】 C10H21OPO(OH)ONa 0.90(重量%) (C10H21)2POONa 0.10 トリポリリン酸ナトリウム 0.50 サッカリンナトリウム 0.10 フッ化ナトリウム 0.10 70%ソルビット液 15.00 エタノール 5.00 ポリオキシエチレン(EO=40)硬化ヒマシ油 2.00 l−メントール 0.50 オイゲノール 0.10 香料 0.20 精製水 残部 計 100.00
【0033】実施例6 精製水に溶解した次の糖成分を145℃まで煮詰め後、
100℃程度に冷却し、他の成分を添加混合した。この
時、アルキルリン酸エステルはエタノールに溶解させて
添加した。数グラムに分割後、室温冷却し、キャンディ
ーを得た。
【0034】
【表6】 ショ糖 84.00(重量%) 麦芽糖還元水飴 14.70 C16H33OPO(OH)2 0.27 (C16H33O)2POOH 0.03 クエン酸 0.20 クエン酸ナトリウム 0.40 フィチン酸ナトリウム 0.10 l−アスコルビン酸 0.10 ジンゲロン (6−ジンゲロール標準品,和光純薬) 0.10 香料 0.30 計 100.0(添加時の固形分)
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明に用いるカルシウムイオン捕捉物質
は、口腔用組成物を口腔内に適用したとき、唾液内のカ
ルシウムイオンを速やかに捕捉し、歯牙を殆ど脱灰しな
いものであることが必要である。このうち、カルシウム
イオン捕捉能が100mgCaCO/g以上、好まし
くは150mgCaCO/g以上、特に好ましくは2
00mgCaCO/g以上のカルシウムイオン捕捉物
質を使用することが望ましい。かかるカルシウム捕捉剤
としては、カルシウムイオン捕捉性アルミノシリケート
及び各種のキレート化剤が挙げられる。カルシウム捕捉
性アルミノシリケートとしては、4A型ゼオライト、カ
ルシウムイオン交換性アモルファスアルミノシリケート
(アモルファスゼオライト)が挙げられ、キレート化剤
としては例えばピロリン酸、トリポリリン酸、テトラポ
リリン酸、クエン酸、フィチン酸、EDTA及びこれら
のナトリウム塩等が挙げられる。これらの中でも無機粉
体であるアルミノシリケート類はイオン状カルシウムを
捕捉するが、結晶状カルシウムを殆ど捕捉しないため、
歯牙は殆ど脱灰せず、好ましい。また、ゼオライトは歯
磨に配合することで口臭予防や歯石予防に有用な無機粉
体として公知であるが、本発明において使用可能なもの
は高いイオン交換能を有するものに限定される。一般的
な例を挙げれば、5A型ゼオライト等はカルシウムイオ
ン捕捉能が認められないが、4A型ゼオライトはカルシ
ウムイオン捕捉能を有し、かつ多量に配合しても歯牙を
脱灰しないため最も好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明に用いるフェノール誘導体(C)
は、フェノール環に1種又は2種以上の炭素数2〜5の
疎水性基を有するものが好ましい。具体的には、p−ヒ
ドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ
安息香酸ブチル等のp−ヒドロキシ安息香酸エステル
類、オイゲノール、ジンゲロン、イソプロピルメチルフ
ェノール、カルバクロール及びチモールから選ばれるの
が特に好ましい。これらのフェノール誘導体(C)を配
合することにより、特に歯垢形成阻害能が向上する。そ
の作用機構は明らかでないが、歯牙表面に均一な疎水性
膜形成を補助する、疎水性膜に抗菌性を付与する等が予
想される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)一般式(1)で表わされるモノアルキルリン酸エ
    ステル及び一般式(2)で表わされるジアルキルリン酸
    エステルから選ばれるリン酸エステル、 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数10〜
    20のアルキル基を有し、X1 及びX2 は同一又は異な
    って水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルキル
    アミン、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示
    す〕 (B)カルシウムイオン捕捉物質、 (C)フェノール誘導体、 を含有する口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 カルシウムイオン捕捉物質が、カルシウ
    ムイオン捕捉性アルミノシリケート及びキレート化剤か
    ら選ばれるものである請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 フェノール誘導体が、p−ヒドロキシ安
    息香酸エステル、オイゲノール、ジンゲロン、イソプロ
    ピルメチルフェノール、カルバクロール及びチモールか
    ら選ばれるものである請求項1記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】 更に薬学的に許容される水溶性フッ化物
    を含む請求項1記載の口腔用組成物。
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Cited By (8)

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