JPH05319726A - エレベータの終端階減速装置 - Google Patents

エレベータの終端階減速装置

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JPH05319726A
JPH05319726A JP4120508A JP12050892A JPH05319726A JP H05319726 A JPH05319726 A JP H05319726A JP 4120508 A JP4120508 A JP 4120508A JP 12050892 A JP12050892 A JP 12050892A JP H05319726 A JPH05319726 A JP H05319726A
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command signal
terminal
deceleration
floor
auxiliary
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JP4120508A
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English (en)
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Shinya Iwakoshi
信也 岩越
Katsumi Ohira
克己 大平
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/24Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
    • B66B1/28Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical

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  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 終端検出器が故障しても、乗り心地良くしか
も着床精度高くエレベータかごを終端階に減速着床させ
ることを目的とする。 【構成】 エレベータかご1が終端階6に接近する毎に
エレベータかご位置を表す位置信号を出力する終端検出
器5A〜5D、位置信号より求めた終端階6までの残距
離から終端減速指令信号11Aを演算出力する終端減速
指令信号発生器11、エレベータかご1の実走行位置か
ら求めた終端階6までの残距離を基に、終端減速指令信
号11Aより値の高い終端減速補助指令信号12Cを演
算出力する終端減速補助指令信号発生器12B、前記残
距離を基に終端減速指令信号11Aより値の低い正規減
速指令信号13Cを演算出力する正規減速指令信号発生
器13B、各指令信号11A、12C、13Cより最も
値の低い指令信号を減速指令信号14Dとして速度制御
部15へ選択出力する比較選択器14B2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータを終端階
に減速停止させるエレベータの終端階減速装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のエレベータの終端階減速装
置の構成を示すブロック図である。図において、1はエ
レベータかご(以下、単にかごと記載する。)であり、
このかご1の頂部には終端検出用カム1Aと、減速開始
信号1Cを出力する位置検出器1Bとを備えている。
【0003】2は主索であり、一端にかご1を他端に釣
合い錘3を釣べ状に吊し綱車4に巻回されている。5A
〜5Dは終端検出器であり、かごの減速開始点より終端
階6に至るまでの距離A1間に渡って所定間隔で配列さ
れ、終端検出用カム1Aと係合する毎にかご位置データ
を出力する。7は終端階6より距離A2下がった位置に
設けた減速準備点検出用カムである。
【0004】8は前記綱車4を駆動する電動機、9は前
記電動機8の回転数に応じたパルス9Aを発生するパル
ス発生噐、10は前記発生パルス9Aを計数し計数値を
かご1の実かご位置データ10Aとして出力するパルス
計数器、11は終端減速指令信号発生噐であり、終端検
出器5A〜5Dよりかご位置信号を取込む毎に、予め記
憶した終端階6の位置データよりかご位置信号を減算し
差分値より終端階までの残距離を演算し終端減速指令信
号11Aを演算する。
【0005】12は終端減速補助指令信号発生噐であ
り、前記各終端検出器5A〜5Dからの信号に応答し、
そのかご位置信号に応じて前記かご1と前記終端階6と
の距離に基づき終端階6までの補助残距離を演算し、前
記補助残距離に基づいて終端減速補助指令信号12Aを
出力する。 13は正規減速指令信号発生噐であり、位
置検出器1Bより減速開始信号1Cを取り込むと、予め
記憶されている終端階6までの距離A2からパルス計数
値できまる実かご位置データ10Aを減算し終端階6ま
での残距離を演算し、この残距離に応じた正規減速指令
信号13Aを出力する。14は終端減速指令信号11
A、終端減速補助指令信号12A、及び正規減速指令信
号13Aとを比較し低い減速度を有する減速指令信号を
減速指令信号14Aとして出力する比較回路、15は速
度制御部であり、減速指令信号14Aに基づいて電動機
8を速度制御する速度制御信号15Aを出力する。
【0006】次に、前記構成に従って従来のエレベータ
の終端階減速装置の動作について説明する。先ず,かご
1を昇降動作させる電動機8が駆動を開始すると、電動
機8に係合したパルス発生器9も動作しパルス9Aを発
生する。このパルス9Aはパルス計数器10によって計
数されることで、計数値によって示される実かご位置デ
ータ10Aが正規減速指令信号発生噐13に取り込まれ
る。
【0007】正規減速指令信号発生噐13は、かご1の
上昇位置によつて順次更新される実かご位置データ10
Aを取り込んでいる過程で位置検出噐1Bより減速開始
信号1Cを取り込むと、実かご位置データ10Aを取り
込む毎に終端階6に到るまでの距離A2から実かご位置
データ10Aを減算する。この減算結果は終端階6まで
の残距離となり、この残距離に応じた正規減速指令信号
13Aが演算され比較回路14に出力される。
【0008】かご1が終端階6に至るまでの距離A1に
接近し、かご1の頂部に設置した終端検出用カム1Aが
先ず終端検出器5Aに係合すると、かご位置信号5AS
が終端減速指令信号発生装置11に出力される。この結
果、終端減速指令信号発生装置11は予め記憶した終端
減階の位置データより、かご位置信号5ASを減算して
差分値を求め、この差分値をかご1が終端階6に到るま
での残量距離とし、この残量距離に基づいてかご1を終
端階6に着床停止させるべく滑らかに変化する終端減速
指令信号11Aを演算して比較回路14に出力する。こ
の時、比較回路14が正規減速指令信号13A<終端減
速指令信号11Aを判定したとき、正規減速指令信号1
3Aが減速指令信号14Aとして速度制御部15に出力
される。速度制御部15は減速指令信号14Aに基づい
て電動機8を速度制御する速度制御信号15Aを出力す
る。
【0009】一方、同かご位置信号5ASを取り込む終
端減速補助指令信号発生装置12は予め記憶した終端減
階6の位置データより、かご位置信号5ASを減算して
差分値を求め、この差分値をかご1が終端階6に到るま
での補助残量距離とし、この補助残量距離に基づいてか
ご1を終端階6に着床停止させるべく滑らかに変化する
終端減速補助指令信号12Aを演算して出力する。
【0010】従って、位置検出器1B、或は減速準備点
検出用カム7が故障し、正規減速指令信号13Aに異常
が生じても終端減速補助指令信号12Aによって減速着
床が可能となる。また、比較回路14において正規減速
指令信号13A<終端減速補助指令信号12Aと判定さ
れた時は正規減速指令信号13Aが、或は正規減速指令
信号13A≧終端減速補助指令信号12Aと判定された
時は終端減速補助指令信号12Aが減速指令信号14A
として速度制御部15へ出力される。
【0011】この終端減速指令信号11A及び終端減速
補助指令信号12Aの演算動作は、終端検出用カム1A
が終端検出器5B〜5Dに係合し、かご位置信号5BS
〜5DSが終端減速指令信号発生装置11及び終端減速
指令信号発生装置12に出力される毎に行われる。この
結果、かご1が終端階6に到るまでの残量距離は順次更
新され、更新された残量距離に応じた終端減速指令信号
11A及び終端減速補助指令信号12Aが演算出力され
る。尚、ここで終端減速指令信号11Aは正規減速指令
信号13Aより高い減速度を有し、また終端減速補助指
令信号12Aは正規減速指令信号13Aより高くかつ終
端減速指令信号11Aより低い減速度を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの終
端階減速装置は以上のように構成されているため、各終
端検出噐5Aないし5Dが故障すると正規減速指令信号
13Aの比較対象となる終端減速指令信号11A,終端
減速補助指令信号12Aの双方が正常に出力されなくな
り、従って比較回路14は速度制御部15に対し出力さ
れた減速指令信号14Aは正規な信号になり得ない可能
性があり、場合によっては終端階に安全に減速着床でき
なくなるといった問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、終端検出器が故障しても乗り心
地良く、かつ着床精度高くかごを終端階に減速着床させ
ることのできるエレベータの終端階減速装置を得ること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベータの終端階減速装置は、終端階の手前より終端階
に向かって所定間隔で設けられ、エレベータかごが接近
する毎にエレベータかごの位置を表す位置信号を発生す
る終端階検出器と、前記位置信号入力毎にこの位置信号
と終端階の位置データより終端階までの残距離を演算
し、前記残距離に基づいて終端減速指令信号を発生する
終端減速指令信号発生噐と、エレベータかごの走行に応
じてパルスを発生するパルス発生噐と、前記発生パルス
を計数するパルス計数器と、このパルス計数器より計数
値を取り込む毎にこの計数値と前記終端階の位置データ
より終端階までの補助残距離を演算し、この補助残距離
に基づき少なくとも減速度が前記終端減速指令信号より
高い終端減速補助指令信号を出力する終端減速補助指令
信号発生噐と、前記終端減速指令信号と前記終端減速補
助指令信号とを比較し、減速度の低い方の指令信号を減
速指令信号として選択出力する比較選択噐と、選択出力
された指令信号に従ってエベータ駆動用の電動機を速度
制御する速度制御部とを備えたものである。
【0015】請求項2の発明に係るエレベータの終端階
減速装置は、終端階の手前より終端階に向かって所定間
隔で設けられ、エレベータかごが接近する毎にかごの位
置を表す位置信号を発生する終端検出器と、前記位置信
号入力毎にこの位置信号と終端階の位置データより終端
階までの残距離を演算し、この残距離に基づいて終端減
速指令信号を発生する終端減速指令信号発生噐と、エレ
ベータかごの走行に応じてパルスを発生するパルス発生
噐と、前記発生パルスを計数するパルス計数器と、この
パルス計数器より計数値を取り込む毎にこの計数値と前
記終端階の位置データより終端階までの補助残距離を演
算し、この補助残距離に基づき少なくとも減速度が前記
終端減速指令信号より高い終端減速補助指令信号を出力
する終端減速補助指令信号発生噐と、前記パルス計数器
より計数値を取り込む毎にこの計数値と前記終端階の位
置データより終端階までの残距離を演算し、前記残距離
に基づき前記終端減速補助指令信号より減速度が低い正
規減速指令信号を出力する正規減速指令信号発生手段
と、前記終端減速指令信号と前記終端減速補助指令信号
とを比較し、減速度の低いいずれかの指令信号を減速指
令信号として選択出力する第1の比較選択噐と、選択出
力された減速指令信号と前記正規減速指令信号とを比較
し、減速度の低い方の指令信号を減速指令信号として選
択出力する第2の比較選択噐と、前記第2の比較選択噐
より選択出力された減速指令信号に従ってエベータ駆動
用の電動機を速度制御する速度制御部とを備えたもので
ある。
【0016】
【作用】請求項1の発明によるエレベータの終端階減速
装置は、各終端検出器より出力された位置信号に従って
生成された終端減速指令信号は、実かご位置データに従
って生成された終端減速補助指令信号より常に低い減速
度を設定しているため、比較選択噐において終端減速指
令信号の方が減速度が高いと判定されたならば、それは
終端検出噐の故障に起因するものとし終端減速補助指令
信号を減速指令信号として速度制御部へ選択出力するこ
とで、終端検出器の故障によりエレベータの終端階減速
制御に支障を来すことがない。
【0017】請求項2の発明によるエレベータの終端階
減速装置は、実かご位置データに従って生成された正規
減速指令信号は、前記請求項1の発明における終端減速
補助指令信号より減速度を低く設定しているため、第1
の比較選択噐において誤った減速度を有する減速指令信
号を選択出力しても、その減速度は正規減速指令信号の
減速度より高いことから、第2の比較選択においては正
規減速指令信号を減速指令信号として速度制御部へ選択
出力するため前記誤った減速指令信号のもとに終端減速
制御がなされる虞がなくなる。
【0018】
【実施例】
実施例1.次に、この発明の一実施例を図について説明
する。尚、図中、図7と同一部分は、同一又は相当部分
を示す。図において、12Bは本実施例による終端減速
補助指令信号発生噐であり、パルス計数噐10から出力
された実かご位置データ10Aに基づき終端減速補助指
令信号12Cを生成して出力する。13Bは正規減速指
令信号発生噐であり、同じく実かご位置データ10Aに
基づき正規減速指令信号13Cを生成して出力する。
【0019】終端減速補助指令信号12Cと正規減速指
令信号13Cの減速度の違いとしては、図2に示す如
く、終端減速補助指令信号12Cは終端階の所定距離手
前のA地点までは定格速度を保っているため減速度は高
い。正規減速指令信号13CはA地点以前から終端階に
向かって減速走行を始めるため減速度は低い。
【0020】14B1は終端減速指令信号11Aと終端
減速補助指令信号12Cとを比較し、低い減速度を有す
る減速指令信号を第1の減速指令信号14Cとして選択
出力する第1の比較選択噐、14B2は第1の比較選択
噐14B1より選択出力された減速指令信号14Cと正
規減速指令信号13Cとを比較し低い減速度を有する指
令信号を減速指令信号14Dとして選択出力する第2の
比較選択噐である。
【0021】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作を図3ないし図7のフローチャートについて説明す
る。図3は正規減速指令信号発生噐13Bの動作手順を
説明するフローチャートである。先ず、正規減速指令信
号発生噐13Bは予め記憶された各階床の位置データよ
り走行目的の位置データ(この場合は終端階6を示す)
を抽出し、記憶する(ステ,ップS31)。次に、パル
ス計数噐10より実かご位置データ10Aを入力する
(ステップS32)。前記終端階6の位置データより実
かご位置データ10Aを減算し、その差分を終端階6ま
での残距離、即ち走行目的階までの走行距離として算出
する(ステップS33)。走行目的階までの走行距離が
算出されたならば、走行距離に基づき正規減速指令信号
13Cを演算し出力する(ステップS34)。前記各ス
テップS32〜S34の処理は走行目的階までの走行距
離が零に到るまで、即ちかご1が終端階6に着床停止す
るまで行われ着床停止したならば正規減速指令信号13
Cの演算を終了する(ステップS35)。
【0022】図4は終端減速指令信号発生噐11の動作
手順を示すフローチャートである。先ず、終端減速指令
信号発生噐11は、終端階(最上階)6から下方に下っ
た距離A1までの間に縦列配置された終端スイッチから
なる終端検出噐5A〜5Dの内、終端検出器5Aが、か
ご1上の終端検出用カム1Aに係合,即ち終端検出器5
Aを認識したかを判定する(ステップS41)。この
時、認識をしたことが判定されたならば終端階6の位置
データより終端検出器5Aによって判定される現在のか
ごの位置データを減算し、その差分値より終端階6まで
の残距離をプリセットする(ステップS42)。
【0023】次に、この残距離からかごの移動量を演算
し(ステップS43)、この演算結果より終端減速指令
信号11Aを演算し出力する(ステップS44)。前記
各ステップS41〜S43の処理は、終端検出用カム1
Aが終端検出器5Bから5Dの総てに係合し、かご1が
終端階6に着床停止するまで行われる(ステップS4
5)。尚、終端減速指令信号発生噐11は終端検出噐5
A〜5Dよりかご位置信号5AS〜5DSを取り込む毎
に終端階6までの残距離を演算し、この残距離に応じて
終端減速指令信号11Aを更新して出力する。
【0024】図5は終端減速補助指令信号発生噐12B
の動作手順を説明するフローチャートである。先ず終端
減速補助指令信号発生噐12Bは予め記憶された各階床
の位置データより走行目的の位置データ(この場合は終
端階6を示す)を抽出し、記憶する(ステップS5
1)。次に、パルス計数噐10より実かご位置データ1
0Aを入力する(ステップS52)。前記終端階6の位
置データより実かご位置データ10Aを減算し、その差
分を終端階6までの補助残距離、即ち走行目的階までの
走行距離として算出する(ステップS53)。走行目的
階までの走行距離が算出されたならば、走行距離に基づ
き終端減速補助指令信号12Cを演算し出力する(ステ
ップS54)。前記各ステップS52〜S54の処理は
走行目的階までの走行距離が零に到るまで、即ちかご1
が終端階6に着床停止するまで行われ、着床停止したな
らば終端減速補助指令信号12Cの演算を終了する(ス
テップS55)。
【0025】図6は第1の比較選択噐14B1の動作手
順を示すフローチャートである。先ず、第1の比較選択
噐14B1は各終端検出器5A〜5Dが故障したか否か
の判定動作を開始する(ステップS61)。この時何等
かの方法で終端検出器の故障が判定されたならば減速指
令信号14Cとして終端減速補助指令信号12Cを選択
出力する(ステップS63)。また、故障が判定されな
い時は終端速指令信号11Aと終端減速補助指令信号1
2Cとを比較する。この時,終端減速指令信号11Aが
終端減速補助指令信号12Cを超えた場合は終端検出噐
の故障を判定し終端減速補助指令信号12Cを減速指令
信号14Cとして選択出力する(ステップS62〜S6
3)。更に、終端減速指令信号11Aが終端減速補助指
令信号12Cを超えない場合は終端検出噐の正常を判定
し終端減速指令信号11Aを減速指令信号14Cとして
選択出力する(ステップS64).
【0026】図7は第2の比較選択噐14B2の動作手
順を示すフローチャートである。先ず、第2の比較選択
噐14B2は正規減速指令信号13Cと第1の比較選択
噐14B1より選択出力された減速指令信号14Cとを
比較し(ステップS71)、正規減速指令信号13Cが
減速指令信号14Cより小さい場合は正規減速指令信号
13Cを減速指令信号14Dとして速度制御部15へ選
択出力する(ステップS72)。或は減速指令信号14
Cが小さい場合は、この減速指令信号14Cを減速指令
信号14Dとして速度制御部15へ選択出力する(ステ
ップS73)。この結果、いずれの減速指令信号の異常
に拘わりなく、常に減速度の低い減速指令信号が速度制
御部15に選択出力されるため、かご1を終端階に減速
停止させることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、終端階の手前
より終端階に向かって所定間隔で設けられ、エレベータ
かごが接近する毎にエレベータかごの位置を表す位置信
号を発生する終端階検出器と、前記位置信号入力毎にこ
の位置信号と終端階の位置データより終端階までの残距
離を演算し、前記残距離に基づいて終端減速指令信号を
発生する終端減速指令信号発生噐と、エレベータかごの
走行に応じてパルスを発生するパルス発生噐と、前記発
生パルスを計数するパルス計数器と、このパルス計数器
より計数値を取り込む毎にこの計数値と前記終端階の位
置データより終端階までの補助残距離を演算し、この補
助残距離に基づき少なくとも減速度が前記終端減速指令
信号より高い終端減速補助指令信号を出力する終端減速
補助指令信号発生噐と、前記終端減速指令信号と前記終
端減速補助指令信号とを比較し、減速度の低い方の指令
信号を減速指令信号として選択出力する比較選択噐と、
選択出力された指令信号に従ってエベータ駆動用の電動
機を速度制御する速度制御部とを備えて構成したので、
終端検出器の故障により終端減速指令信号が演算不可能
になっても終端減速補助指令信号を減速指令信号として
速度制御回路に出力することができるため終端階へ着床
精度高く減速停止させることができるという効果があ
る。
【0028】請求項2の発明によれば、終端階の手前よ
り終端階に向かって所定間隔で設けられ、エレベータか
ごが接近する毎にかごの位置を表す位置信号を発生する
終端検出器と、前記位置信号入力毎にこの位置信号と終
端階の位置データより終端階までの残距離を演算し、こ
の残距離に基づいて終端減速指令信号を発生する終端減
速指令信号発生噐と、エレベータかごの走行に応じてパ
ルスを発生するパルス発生噐と、前記発生パルスを計数
するパルス計数器と、このパルス計数器より計数値を取
り込む毎にこの計数値と前記終端階の位置データより終
端階までの補助残距離を演算し、この補助残距離に基づ
き少なくとも減速度が前記終端減速指令信号より高い終
端減速補助指令信号を出力する終端減速補助指令信号発
生噐と、前記パルス計数器より計数値を取り込む毎にこ
の計数値と前記終端階の位置データより終端階までの残
距離を演算し、前記残距離に基づき前記終端減速補助指
令信号より減速度が低い正規減速指令信号を出力する正
規減速指令信号発生手段と、前記終端減速指令信号と前
記終端減速補助指令信号とを比較し、減速度の低いいず
れかの指令信号を減速指令信号として選択出力する第1
の比較選択噐と、選択出力された減速指令信号と前記正
規減速指令信号とを比較し、減速度の低い方の指令信号
を減速指令信号として選択出力する第2の比較選択噐
と、前記第2の比較選択噐より選択出力された減速指令
信号に従ってエベータ駆動用の電動機を速度制御する速
度制御部とを備えて構成したので、出力された各減速指
令信号が異常値を示そうと、各減速指令信号の中から減
速度が低い減速指令信号を速度制御部に選択出力するこ
とができるため、極めて安全性の高いエレベータの終端
階減速装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるエレベータの終端階
減速装置の構成を示すブロック図である。
【図2】各減速指令信号の減速度を示す特性図である。
【図3】本実施例による正規減速指令信号発生噐の動作
を説明するフローチャートである。
【図4】本実施例による終端減速指令信号発生噐の動作
を説明するフローチャートである。
【図5】本実施例による終端減速補助指令信号発生噐の
動作を説明するフローチャートである。
【図6】本実施例による第1の比較選択噐の動作を説明
するフローチャートである。
【図7】本実施例による第2の比較選択噐の動作を説明
するフローチャートである。
【図8】従来例によるエレベータの終端階減速装置の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エレベータかご 5A〜5D 終端検出器 9A パルス 10 パルス計数噐 10A 実かご位置データ 11 終端減速指令信号発生噐 11A 終端減速指令信号 12B 終端減速補助指令信号発生噐 12C 終端減速補助指令信号 13B 正規減速指令信号発生噐 13C 正規減速指令信号 14B1 第1の比較選択噐 14C 減速指令信号 14B2 第2の比較選択噐 14D 減速指令信号 15 速度制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エレベータの終端階減速装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータを終端階
に減速停止させるエレベータの終端階減速装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のエレベータの終端階減速装
置の構成を示すブロック図である。図において、1はエ
レベータかご(以下、単にかごと記載する。)であり、
このかご1の頂部には終端検出用カム1Aと、減速開始
信号1Cを出力する位置検出器1Bとを備えている。
【0003】2は主索であり、一端にかご1を他端に釣
合い錘3を釣べ状に吊し綱車4に巻回されている。5A
〜5Dは終端検出器であり、かごの減速開始点より終端
階6に至るまでの距離A1間に渡って所定間隔で配列さ
れ、終端検出用カム1Aと係合する毎にかご位置データ
を出力する。7は終端階6より距離A2下がった位置に
設けた減速準備点検出用カムである。
【0004】8は前記綱車4を駆動する電動機、9は前
記電動機8の回転数に応じたパルス9Aを発生するパル
ス発生、10は前記発生パルス9Aを計数し計数値を
かご1の実かご位置データ10Aとして出力するパルス
計数器、11は終端減速指令信号発生であり、終端検
出器5A〜5Dよりかご位置信号を取込む毎に、予め記
憶した終端階6の位置データよりかご位置信号を減算し
差分値より終端階までの残距離を演算し終端減速指令信
号11Aを演算する。
【0005】12は終端減速補助指令信号発生であ
り、前記各終端検出器5A〜5Dからの信号に応答し、
そのかご位置信号に応じて前記かご1と前記終端階6と
の距離に基づき終端階6までの補助残距離を演算し、前
記補助残距離に基づいて終端減速補助指令信号12Aを
出力する。 13は正規減速指令信号発生であり、位
置検出器1Bより減速開始信号1Cを取り込むと、予め
記憶されている終端階6までの距離A2からパルス計数
値できまる実かご位置データ10Aを減算し終端階6ま
での残距離を演算し、この残距離に応じた正規減速指令
信号13Aを出力する。14は終端減速指令信号11
A、終端減速補助指令信号12A、及び正規減速指令信
号13Aとを比較し低いを有する減速指令信号を減速
指令信号14Aとして出力する比較回路、15は速度制
御部であり、減速指令信号14Aに基づいて電動機8を
速度制御する速度制御信号15Aを出力する。
【0006】次に、前記構成に従って従来のエレベータ
の終端階減速装置の動作について説明する。先ず,かご
1を昇降動作させる電動機8が駆動を開始すると、電動
機8に係合したパルス発生器9も動作しパルス9Aを発
生する。このパルス9Aはパルス計数器10によって計
数されることで、計数値によって示される実かご位置デ
ータ10Aが正規減速指令信号発生13に取り込まれ
る。
【0007】正規減速指令信号発生13は、かご1の
上昇位置によつて順次更新される実かご位置データ10
Aを取り込んでいる過程で位置検出1Bより減速開始
信号1Cを取り込むと、実かご位置データ10Aを取り
込む毎に終端階6に到るまでの距離A2から実かご位置
データ10Aを減算する。この減算結果は終端階6まで
の残距離となり、この残距離に応じた正規減速指令信号
13Aが演算され比較回路14に出力される。
【0008】かご1が終端階6に至るまでの距離A1に
接近し、かご1の頂部に設置した終端検出用カム1Aが
先ず終端検出器5Aに係合すると、かご位置信号5AS
が終端減速指令信号発生装置11に出力される。この結
果、終端減速指令信号発生装置11は予め記憶した終
階6の位置データより、かご位置信号5ASを減算して
差分値を求め、この差分値をかご1が終端階6に到るま
での残量距離とし、この残量距離に基づいてかご1を終
端階6に着床停止させるべく滑らかに変化する終端減速
指令信号11Aを演算して比較回路14に出力する。こ
の時、比較回路14が正規減速指令信号13A<終端減
速指令信号11Aを判定したとき、正規減速指令信号1
3Aが減速指令信号14Aとして速度制御部15に出力
される。速度制御部15は減速指令信号14Aに基づい
て電動機8を速度制御する速度制御信号15Aを出力す
る。
【0009】一方、同かご位置信号5ASを取り込む終
端減速補助指令信号発生装置12は予め記憶した終端階
6の位置データより、かご位置信号5ASを減算して差
分値を求め、この差分値をかご1が終端階6に到るまで
の補助残量距離とし、この補助残量距離に基づいてかご
1を終端階6に着床停止させるべく滑らかに変化する終
端減速補助指令信号12Aを演算して出力する。
【0010】従って、位置検出器1B、或は減速準備点
検出用カム7が故障し、正規減速指令信号13Aに異常
が生じても終端減速補助指令信号12Aによって減速着
床が可能となる。また、比較回路14において正規減速
指令信号13A<終端減速補助指令信号12Aと判定さ
れた時は正規減速指令信号13Aが、或は正規減速指令
信号13A≧終端減速補助指令信号12Aと判定された
時は終端減速補助指令信号12Aが減速指令信号14A
として速度制御部15へ出力される。
【0011】この終端減速指令信号11A及び終端減速
補助指令信号12Aの演算動作は、終端検出用カム1A
が終端検出器5B〜5Dに係合し、かご位置信号5BS
〜5DSが終端減速指令信号発生装置11及び終端減速
指令信号発生装置12に出力される毎に行われる。この
結果、かご1が終端階6に到るまでの残量距離は順次更
新され、更新された残量距離に応じた終端減速指令信号
11A及び終端減速補助指令信号12Aが演算出力され
る。尚、ここで終端減速指令信号11Aは正規減速指令
信号13Aより高いを有し、また終端減速補助指令信
号12Aは正規減速指令信号13Aより高くかつ終端減
速指令信号11Aより低いを有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの終
端階減速装置は以上のように構成されているため、各終
端検出5Aないし5Dが故障すると正規減速指令信号
13Aの比較対象となる終端減速指令信号11A,終端
減速補助指令信号12Aの双方が正常に出力されなくな
り、従って比較回路14は速度制御部15に対し出力さ
れた減速指令信号14Aは正規な信号になり得ない可能
性があり、場合によっては終端階に安全に減速着床でき
なくなるといった問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、終端検出器が故障しても乗り心
地良く、かつ着床精度高くかごを終端階に減速着床させ
ることのできるエレベータの終端階減速装置を得ること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベータの終端階減速装置は、終端階の手前より終端階
に向かって所定間隔で設けられ、エレベータかごが接近
する毎にエレベータかごの位置を表す位置信号を発生す
る終端検出器と、前記位置信号入力毎にこの位置信号と
終端階の位置データより終端階までの残距離を演算し、
前記残距離に基づいて終端減速指令信号を発生する終端
減速指令信号発生と、エレベータかごの走行に応じて
パルスを発生するパルス発生と、前記発生パルスを計
数するパルス計数器と、このパルス計数器より計数値を
取り込む毎にこの計数値と前記終端階の位置データより
終端階までの補助残距離を演算し、この補助残距離に基
づき少なくともが前記終端減速指令信号より高い終端
減速補助指令信号を出力する終端減速補助指令信号発生
と、前記終端減速指令信号と前記終端減速補助指令信
号とを比較し、の低い方の指令信号を減速指令信号と
して選択出力する比較選択と、選択出力された指令信
号に従ってエベータ駆動用の電動機を速度制御する速度
制御部とを備えたものである。
【0015】請求項2の発明に係るエレベータの終端階
減速装置は、終端階の手前より終端階に向かって所定間
隔で設けられ、エレベータかごが接近する毎にかごの位
置を表す位置信号を発生する終端検出器と、前記位置信
号入力毎にこの位置信号と終端階の位置データより終端
階までの残距離を演算し、この残距離に基づいて終端減
速指令信号を発生する終端減速指令信号発生と、エレ
ベータかごの走行に応じてパルスを発生するパルス発生
と、前記発生パルスを計数するパルス計数器と、この
パルス計数器より計数値を取り込む毎にこの計数値と前
記終端階の位置データより終端階までの補助残距離を演
算し、この補助残距離に基づき少なくともが前記終端
減速指令信号より高い終端減速補助指令信号を出力する
終端減速補助指令信号発生と、前記パルス計数器より
計数値を取り込む毎にこの計数値と前記終端階の位置デ
ータより終端階までの残距離を演算し、前記残距離に基
づき前記終端減速補助指令信号よりが低い正規減速指
令信号を出力する正規減速指令信号発生手段と、前記終
端減速指令信号と前記終端減速補助指令信号とを比較
し、の低いいずれかの指令信号を減速指令信号として
選択出力する第1の比較選択と、選択出力された減速
指令信号と前記正規減速指令信号とを比較し、の低い
方の指令信号を減速指令信号として選択出力する第2の
比較選択と、前記第2の比較選択より選択出力され
た減速指令信号に従ってエベータ駆動用の電動機を速
度制御する速度制御部とを備えたものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明によるエレベータの終端階減速
装置は、各終端検出器より出力された位置信号に従って
生成された終端減速指令信号は、実かご位置データに従
って生成された終端減速補助指令信号より常に低い
設定しているため、比較選択において終端減速指令信
号の方が値が高いと判定されたならば、それは終端検出
の故障に起因するものとし終端減速補助指令信号を減
速指令信号として速度制御部へ選択出力することで、終
端検出器の故障によりエレベータの終端階減速制御に支
障を来すことがない。
【0017】請求項2の発明によるエレベータの終端階
減速装置は、実かご位置データに従って生成された正規
減速指令信号は、前記請求項1の発明における終端減速
補助指令信号より値を低く設定しているため、第1の比
較選択において誤ったを有する減速指令信号を選択
出力しても、そのは正規減速指令信号のより高いこ
とから、第2の比較選択においては正規減速指令信号
を減速指令信号として速度制御部へ選択出力するため前
記誤った減速指令信号のもとに終端減速制御がなされる
虞がなくなる。
【0018】
【実施例】 実施例1.次に、この発明の一実施例を図1について説
明する。尚、図中、図8と同一部分は、同一又は相当部
分を示す。図1において、12Bは本実施例による終端
減速補助指令信号発生であり、パルス計数10から
出力された実かご位置データ10Aに基づき終端減速補
助指令信号12Cを生成して出力する。13Bは正規減
速指令信号発生であり、同じく実かご位置データ10
Aに基づき正規減速指令信号13Cを生成して出力す
る。
【0019】終端減速補助指令信号12Cと正規減速指
令信号13Cの減速度の違いとしては、図2に示す如
く、終端減速補助指令信号12Cは終端階の所定距離手
前のA地点までは定格速度よりも高い値を保っているた
め減速度は高い。正規減速指令信号13CはA地点以前
から終端階に向かって減速走行を始めるため減速度は低
い。
【0020】14B1は終端減速指令信号11Aと終端
減速補助指令信号12Cとを比較し、低い値を有する減
速指令信号を第1の減速指令信号14Cとして選択出力
する第1の比較選択、14B2は第1の比較選択
4B1より選択出力された減速指令信号14Cと正規減
速指令信号13Cとを比較し低いを有する指令信号を
減速指令信号14Dとして選択出力する第2の比較選択
である。
【0021】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作を図3ないし図7のフローチャートについて説明す
る。図3は正規減速指令信号発生13Bの動作手順を
説明するフローチャートである。先ず、正規減速指令信
号発生13Bは予め記憶された各階床の位置データよ
り走行目的の位置データ(この場合は終端階6を示す)
を抽出し、記憶する(ステップS31)。次に、パルス
計数10より実かご位置データ10Aを入力する(ス
テップS32)。前記終端階6の位置データより実かご
位置データ10Aを減算し、その差分を終端階6までの
残距離、即ち走行目的階までの走行距離として算出する
(ステップS33)。走行目的階までの走行距離が算出
されたならば、走行距離に基づき正規減速指令信号13
Cを演算し出力する(ステップS34)。前記各ステッ
プS32〜S34の処理は走行目的階までの走行距離が
零に到るまで、即ちかご1が終端階6に着床停止するま
で行われ着床停止したならば正規減速指令信号13Cの
演算を終了する(ステップS35)。
【0022】図4は終端減速指令信号発生11の動作
手順を示すフローチャートである。先ず、終端減速指令
信号発生11は、終端階(最上階)6から下方に下っ
た距離A1までの間に縦列配置された終端スイッチから
なる終端検出5A〜5Dの内、終端検出器5Aが、か
ご1上の終端検出用カム1Aに係合,即ち終端検出器5
Aを認識したかを判定する(ステップS41)。この
時、認識をしたことが判定されたならば終端階6の位置
データより終端検出器5Aによって判定される現在のか
ごの位置データを減算し、その差分値より終端階6まで
の残距離をプリセットする(ステップS42)。
【0023】次に、この残距離からかごの移動量を演算
し(ステップS43)、この演算結果より終端減速指令
信号11Aを演算し出力する(ステップS44)。前記
各ステップS41〜S43の処理は、終端検出用カム1
Aが終端検出器5Bから5Dの総てに係合し、かご1が
終端階6に着床停止するまで行われる(ステップS4
5)。尚、終端減速指令信号発生11は終端検出
A〜5Dよりかご位置信号5AS〜5DSを取り込む毎
に終端階6までの残距離を演算し、この残距離に応じて
終端減速指令信号11Aを更新して出力する。
【0024】図5は終端減速補助指令信号発生12B
の動作手順を説明するフローチャートである。先ず終端
減速補助指令信号発生12Bは予め記憶された各階床
の位置データより走行目的の位置データ(この場合は終
端階6を示す)を抽出し、記憶する(ステップS5
1)。次に、パルス計数器10より実かご位置データ1
0Aを入力する(ステップS52)。前記終端階6の位
置データより実かご位置データ10Aを減算し、その差
分を終端階6までの補助残距離、即ち走行目的階までの
走行距離として算出する(ステップS53)。走行目的
階までの走行距離が算出されたならば、走行距離に基づ
き終端減速補助指令信号12Cを演算し出力する(ステ
ップS54)。前記各ステップS52〜S54の処理は
走行目的階までの走行距離が零に到るまで、即ちかご1
が終端階6に着床停止するまで行われ、着床停止したな
らば終端減速補助指令信号12Cの演算を終了する(ス
テップS55)。
【0025】図6は第1の比較選択14B1の動作手
順を示すフローチャートである。先ず、第1の比較選択
14B1は各終端検出器5A〜5Dが故障したか否か
の判定動作を開始する(ステップS61)。この時何等
かの方法で終端検出器の故障が判定されたならば減速指
令信号14Cとして終端減速補助指令信号12Cを選択
出力する(ステップS63)。また、故障が判定されな
い時は終端速指令信号11Aと終端減速補助指令信号
12Cとを比較する。この時,終端減速指令信号11A
が終端減速補助指令信号12Cを超えた場合は終端検出
器を故障判定し終端減速補助指令信号12Cを減速指
令信号14Cとして選択出力する(ステップS62〜S
63)。更に、終端減速指令信号11Aが終端減速補助
指令信号12Cを超えない場合は終端検出器を正常
定し終端減速指令信号11Aを減速指令信号14Cとし
て選択出力する(ステップS64)。
【0026】図7は第2の比較選択14B2の動作手
順を示すフローチャートである。先ず、第2の比較選択
14B2は正規減速指令信号13Cと第1の比較選択
器14B1より選択出力された減速指令信号14Cとを
比較し(ステップS71)、正規減速指令信号13Cが
減速指令信号14Cより小さい、又は等しい場合は正規
減速指令信号13Cを減速指令信号14Dとして速度制
御部15へ選択出力する(ステップS72)。或は減速
指令信号14Cが小さい場合は、この減速指令信号14
Cを減速指令信号14Dとして速度制御部15へ選択出
力する(ステップS73)。この結果、いずれの減速指
令信号の異常に拘わりなく、常にの低い減速指令信号
が速度制御部15に選択出力されるため、かご1を終端
階に減速停止させることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、終端階の手前
より終端階に向かって所定間隔で設けられ、エレベータ
かごが接近する毎にエレベータかごの位置を表す位置信
号を発生する終端検出器と、前記位置信号入力毎にこの
位置信号と終端階の位置データより終端階までの残距離
を演算し、前記残距離に基づいて終端減速指令信号を発
生する終端減速指令信号発生と、エレベータかごの走
行に応じてパルスを発生するパルス発生と、前記発生
パルスを計数するパルス計数器と、このパルス計数器よ
り計数値を取り込む毎にこの計数値と前記終端階の位置
データより終端階までの補助残距離を演算し、この補助
残距離に基づき少なくともが前記終端減速指令信号よ
り高い終端減速補助指令信号を出力する終端減速補助指
令信号発生と、前記終端減速指令信号と前記終端減速
補助指令信号とを比較し、の低い方の指令信号を減速
指令信号として選択出力する比較選択と、選択出力さ
れた指令信号に従ってエベータ駆動用の電動機を速度
制御する速度制御部とを備えて構成したので、終端検出
器の故障により終端減速指令信号が演算不可能になって
も終端減速補助指令信号を減速指令信号として速度制御
回路に出力することができるため終端階へ着床精度高く
減速停止させることができるという効果がある。
【0028】請求項2の発明によれば、終端階の手前よ
り終端階に向かって所定間隔で設けられ、エレベータか
ごが接近する毎にかごの位置を表す位置信号を発生する
終端検出器と、前記位置信号入力毎にこの位置信号と終
端階の位置データより終端階までの残距離を演算し、こ
の残距離に基づいて終端減速指令信号を発生する終端減
速指令信号発生と、エレベータかごの走行に応じてパ
ルスを発生するパルス発生と、前記発生パルスを計数
するパルス計数器と、このパルス計数器より計数値を取
り込む毎にこの計数値と前記終端階の位置データより終
端階までの補助残距離を演算し、この補助残距離に基づ
き少なくともが前記終端減速指令信号より高い終端減
速補助指令信号を出力する終端減速補助指令信号発生
と、前記パルス計数器より計数値を取り込む毎にこの計
数値と前記終端階の位置データより終端階までの残距離
を演算し、前記残距離に基づき前記終端減速補助指令信
号よりが低い正規減速指令信号を出力する正規減速指
令信号発生手段と、前記終端減速指令信号と前記終端減
速補助指令信号とを比較し、の低いいずれかの指令信
号を減速指令信号として選択出力する第1の比較選択
と、選択出力された減速指令信号と前記正規減速指令信
号とを比較し、の低い方の指令信号を減速指令信号と
して選択出力する第2の比較選択と、前記第2の比較
選択より選択出力された減速指令信号に従ってエベー
タ駆動用の電動機を速度制御する速度制御部とを備えて
構成したので、出力された各減速指令信号が異常値を示
そうと、各減速指令信号の中からが低い減速指令信号
を速度制御部に選択出力することができるため、極めて
安全性の高いエレベータの終端階減速装置を提供できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるエレベータの終端階
減速装置の構成を示すブロック図である。
【図2】各減速指令信号の減速度を示す特性図である。
【図3】本実施例による正規減速指令信号発生の動作
を説明するフローチャートである。
【図4】本実施例による終端減速指令信号発生の動作
を説明するフローチャートである。
【図5】本実施例による終端減速補助指令信号発生
動作を説明するフローチャートである。
【図6】本実施例による第1の比較選択の動作を説明
するフローチャートである。
【図7】本実施例による第2の比較選択の動作を説明
するフローチャートである。
【図8】従来例によるエレベータの終端階減速装置の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 エレベータかご 5A〜5D 終端検出器 9A パルス 10 パルス計数 10A 実かご位置データ 11 終端減速指令信号発生 11A 終端減速指令信号 12B 終端減速補助指令信号発生器 12C 終端減速補助指令信号 13B 正規減速指令信号発生 13C 正規減速指令信号 14B1 第1の比較選択 14C 減速指令信号 14B2 第2の比較選択 14D 減速指令信号 15 速度制御部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 終端階の手前より終端階に向かって所定
    間隔で設けられ、エレベータかごが接近する毎にエレベ
    ータかごの位置を表す位置信号を発生する終端階検出器
    と、 前記位置信号入力毎にこの位置信号と終端階の位置デー
    タより終端階までの残距離を演算し、前記残距離に基づ
    いて終端減速指令信号を発生する終端減速指令信号発生
    噐と、 エレベータかごの走行に応じてパルスを発生するパルス
    発生噐と、 前記発生パルスを計数するパルス計数器と、 このパルス計数器より計数値を取り込む毎にこの計数値
    と前記終端階の位置データより終端階までの補助残距離
    を演算し、この補助残距離に基づき少なくとも減速度が
    前記終端減速指令信号より高い終端減速補助指令信号を
    出力する終端減速補助指令信号発生噐と、 前記終端減速指令信号と前記終端減速補助指令信号とを
    比較し、減速度の低い方の指令信号を減速指令信号とし
    て選択出力する比較選択噐と、 選択出力された指令信号に従ってエベータ駆動用の電動
    機を速度制御する速度制御部とを備えたことを特徴とす
    るエレベータの終端階減速装置。
  2. 【請求項2】 終端階の手前より終端階に向かって所定
    間隔で設けられ、エレベータかごが接近する毎にかごの
    位置を表す位置信号を発生する終端検出器と、 前記位置信号入力毎にこの位置信号と終端階の位置デー
    タより終端階までの残距離を演算し、この残距離に基づ
    いて終端減速指令信号を発生する終端減速指令信号発生
    噐と、 エレベータかごの走行に応じてパルスを発生するパルス
    発生噐と、前記発生パルスを計数するパルス計数器と、 このパルス計数器より計数値を取り込む毎にこの計数値
    と前記終端階の位置データより終端階までの補助残距離
    を演算し、この補助残距離に基づき少なくとも減速度が
    前記終端減速指令信号より高い終端減速補助指令信号を
    出力する終端減速補助指令信号発生噐と、 前記パルス計数器より計数値を取り込む毎にこの計数値
    と前記終端階の位置データより終端階までの残距離を演
    算し、前記残距離に基づき前記終端減速補助指令信号よ
    り減速度が低い正規減速指令信号を出力する正規減速指
    令信号発生手段と、 前記終端減速指令信号と前記終端減速補助指令信号とを
    比較し、減速度の低いいずれかの指令信号を減速指令信
    号として選択出力する第1の比較選択噐と、 選択出力された減速指令信号と前記正規減速指令信号と
    を比較し、減速度の低い方の指令信号を減速指令信号と
    して選択出力する第2の比較選択噐と、 前記第2の比較選択噐より選択出力された減速指令信号
    に従ってエベータ駆動用の電動機を速度制御する速度制
    御部とを備えたことを特徴とするエレベータの終端階減
    速装置。
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