JPH05319652A - 搬送ロール駆動装置 - Google Patents

搬送ロール駆動装置

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JPH05319652A
JPH05319652A JP4131091A JP13109192A JPH05319652A JP H05319652 A JPH05319652 A JP H05319652A JP 4131091 A JP4131091 A JP 4131091A JP 13109192 A JP13109192 A JP 13109192A JP H05319652 A JPH05319652 A JP H05319652A
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electric wire
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利男 大沼
Ho Yoshinuma
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Toshiaki Enami
敏明 江並
Masazumi Takagi
正純 高木
Tatsuya Watanabe
達也 渡邉
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 所定の回転数で回転するメインモータ36に
連結する入力軸51、被搬送部材を搬送する搬送ロール
10に連結する出力軸57および回転数が変更制御可能
な速度制御用モータ59に連結する制御軸58を有し前
記入力軸51の回転数に対する前記出力軸57の回転数
を前記制御軸58の回転数の変更制御により変更する差
動歯車機構50を具備する。 【効果】 メインモータ36の回転を搬送ロール10に
伝達する際に、制御軸58の回転数を速度制御用モータ
59で変更制御することにより、これらの間に連結され
た差動歯車機構50がメインモータ36に連結する入力
軸51の回転数に対する、搬送ロール10に連結する出
力軸57の回転数を変更する。したがって、搬送ロール
10の速度を容易に変更制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送ロールの送り速度
を変更制御することができる搬送ロール駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】搬送ロールにより長尺部材等を搬送する
装置として、例えば、テープ電線製造装置がある。この
テープ電線製造装置の従来のものは、図16に示すよう
に、導体81を連続搬送するとともに、二本の絶縁テー
プ82をそれぞれロール83等で支持しながら連続搬送
し、両絶縁テープ82を導体81の表裏に熱ロール84
により貼り合わせるようになっている。そして、このテ
ープ電線の製造装置は、絶縁テープ82を連続搬送可能
な状態としたままで、テープ電線85に導体口出部86
(図18参照)を設けるため、両絶縁テープ82の所定
位置にプレス装置87によって図17に示すような四角
状の穴88を貼り合わせ前に設けており、導体81に貼
り合わせた後に、図示せぬスリット装置で、両端縁部に
連続搬送のために設けられた連結部の除去とテープ電線
85の製品の幅の寸法出しとを行うべく例えば図18に
示す二点鎖線Xに沿って切断しその外側部分を除去する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このテ
ープ電線の製造装置は、上記したように絶縁テープに穴
を設ける際に打ち抜かれた部分が不要なものとなり、連
続搬送のために設けられた連結部も不要なものであるた
め、材料コストが高くなるという問題があった。また、
上記穴の大きさを変更する場合、すなわち異品種生産時
にプレス装置の段取替えが必要となるため生産効率が低
いという問題があった。さらに、プレス装置の作動音が
大きいという問題があった。これらの問題を解決するた
め、絶縁テープを搬送ロールで熱ロールに送り込み、上
記熱ロール上で搬送しながら、外周部に切れ刃が設けら
れたカッターロールを回転させて前記切れ刃により該絶
縁テープを切断し、切断した後に、順次並列搬送された
導体に貼り付けていくという方法を考えたが、絶縁テー
プ貼付後のテープ電線に所定長さの導体口出部を設ける
ためには、例えば、切断された絶縁テープの熱ロールに
よる一定の送り速度に対して、次に切断される絶縁テー
プの搬送ロールによる熱ロールへの送り速度を所定時間
所定量遅らせ、その後、熱ロールによる送り速度に合せ
る必要がある。
【0004】したがって、本発明の目的は、搬送ロール
の速度を変更制御することができる搬送ロール駆動装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の搬送ロール駆動装置は、所定の回転数で回
転するメインモータと、被搬送部材を搬送する搬送ロー
ルと、回転数が変更制御可能な速度制御用モータと、前
記メインモータに連結する入力軸、前記搬送ロールに連
結する出力軸および前記速度制御用モータに連結する制
御軸を有し前記入力軸の回転数に対する前記出力軸の回
転数を前記制御軸の回転数の変更制御により変更する差
動歯車機構とを具備することを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明の搬送ロール駆動装置によれば、所定の
回転数で回転するメインモータの回転を搬送ロールに伝
達する際に、制御軸の回転数を速度制御用モータで変更
制御することにより、これらの間に連結された差動歯車
機構がメインモータに連結する入力軸の回転数に対す
る、搬送ロールに連結する出力軸の回転数を変更する。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置を図1〜図14を参照し
て以下に説明する。
【0008】図1中符号1はテープ電線製造装置を示し
ている。このテープ電線製造装置1は、図1紙面を貫く
方向に複数本の平角状の導体2が相互に平行をなすよう
に配置された状態で、図1における左上側から水平方向
に送り出されるようになっており、その後ロール3でそ
の方向が換えられ、ピッチ調整ロール4でその配列方向
(幅方向)の位置が決められて上下方向に所定の速度で
送られるようになっている。そして、上下方向に送られ
る導体2の両側には、被搬送部材である絶縁テープ5を
熱により仮貼付する一対の金属製仮付熱ロール6が水平
に配置されている。ここで、この仮付熱ロール6は、そ
の接線方向の速度が上記導体2の送り速度に等しくなる
周速で回転するようになっている。そして、各仮付熱ロ
ール6の導体2に反する側には、絶縁テープ5を所定の
速度で送り出す送出装置7がそれぞれ設けられており、
各送出装置7と各仮付熱ロール6との間には、それぞ
れ、送出装置7から送り出された絶縁テープ5を繰り出
す一対のテープ繰出ロール8、相互の距離を変化させる
ことにより絶縁テープ5の張力を一定に保持する二つの
ダンサロール9および絶縁テープ5の速度を制御しつつ
仮付熱ロール6に送り込む一対の搬送ロールである送込
ロール10が設けられている。また、各仮付熱ロール6
の上側には、該仮付熱ロール6の外周面の上側部分に沿
いかつ両仮付熱ロール6の間に向けて送られる絶縁テー
プ5を、回転しつつその切れ刃11により常に仮付熱ロ
ール6の上部頂点位置で所定の長さに切断することがで
きるようその回転速度が制御されるカッターロール12
が設けられている。
【0009】仮付熱ロール6の下側には、該仮付熱ロー
ル6により仮付けされた絶縁テープ5を完全に導体2に
貼り付けるゴム製本付熱ロール13が設けられており、
この本付熱ロール13のさらに送り方向後方には、該本
付熱ロール13から送り出されるテープ電線(導体2の
両側に絶縁テープ5を完全に貼り付けたもの)14を冷
却する二つの冷却ロール15が設けられ、さらにその後
方にはテープ電線14を規格の全幅に切断等するスリッ
ト装置16、テープ電線14を引き取る引取装置17お
よびテープ電線14を巻き取る巻取装置18が順次設け
られている。
【0010】カッターロール12に対し搬送方向前後に
は、それぞれ静電気電極19,20が仮付熱ロール6の
外周面に対向するよう設けられている。これら静電気電
極19,20は、図2に示すように、高圧電源21を介
して金属製である仮付熱ロール6に電気的に接続してお
り、この高圧電源21によって、仮付熱ロール6により
搬送される絶縁テープ5上に静電気を発生させるように
なっている。
【0011】そして、上記カッターロール12は、図3
に示すように、円柱状のロール部22と、このロール部
22の両端から該ロール部22の中心軸線に沿ってそれ
ぞれ固定された支持軸部23とを有しており、各支持軸
部23の中間位置には、該カッターロール12をテープ
電線製造装置本体側に回転自在に支持させるべく軸受2
4がそれぞれ設けられている。また、ロール部22の外
周部には長手方向に沿って上記切れ刃11が設けられて
いる。この切れ刃11は、ロール部22から径方向外方
に先端側が鋭角をなすよう突出しており、その先端部2
5はロール部22の中心軸線からどの位置においても一
定距離をなすよう構成されている。ここで、この切れ刃
11の長さは当然のことながら切断する絶縁テープ5の
幅の最大値より大きく形成されている。そして、ロール
部22の外周部の両端部には、切れ刃11の長手方向の
延長線上に該切れ刃11から若干離間してカッターカム
26がそれぞれ設けられている。このカッターカム26
は、ロール部22から径方向外方に先細台形状をなすよ
う突出しており、その先端上底部27の位置は切れ刃1
1の先端部25より若干径方向外方となっている(すな
わち図4に示すHが正の値であり、このHは例えば3μ
m程度に設定されている)。
【0012】また、上記支持軸部23の両端部には、該
支持軸部23と同一軸線上に円板状のカム28がそれぞ
れ固定されている。これらカム28は、図5に示すよう
にその外周部の一部が平面状に切り欠かれており、この
切欠部29の中心位置は、切れ刃11の先端部25と同
位相上に配置されている。そして、これらカム28は、
その外郭を、装置本体側に支持された円板状のカム受3
0の外周面にそれぞれ当接させながらロール部22とと
もに回転することになり、これによって、切れ刃11が
カッターロール12の中心軸線と仮付熱ロール6の中心
軸線とを結んだ線上に位置したとき(すなわち絶縁テー
プ5を切断する切断位置に達したとき)に、該カッター
ロール12は仮付熱ロール6に最も近づき、カッターカ
ム26を該仮付熱ロール6に当接させることになる。
【0013】さらに、上記カッターロール12は図示せ
ぬサーボモータにより駆動されるよう構成されており、
図示せぬ制御装置による該サーボモータの制御により、
絶縁テープ5の切断時前後のカッターロール12の切れ
刃11の周速を仮付熱ロール6の周速(すなわち絶縁テ
ープ5の搬送速度)と同期させ、前記切断時前後以外の
カッターロール12の周速を任意に変更することができ
るようになっている。例えば、切れ刃11によるテープ
電線5の切断位置より回転方向前後の所定位置(図6に
A,Bで示す位置)をパルスで指定し、切れ刃11を前
方の所定位置Aで待機させているカッターロール12
を、所定のタイミングで始動させ、該カッターロール1
2の切れ刃11の周速を仮付熱ロール6の周速と同期さ
せて、その後、後方の所定位置Bを通過したときに、カ
ッターロール12の周速を高速にして位置Aに復帰させ
て待機させ、仮付熱ロール6の回転速度から割り出され
た絶縁テープ5の切断後の長さに合せたタイミングでカ
ッターロール12を再び回転させることになる。これに
より、絶縁テープ5の長さ(切断ピッチ)を任意に変更
することが可能となっている。
【0014】図7および図8に示すように、上述した送
出装置7、テープ繰出ロール8、ダンサロール9および
送込ロール10が基台31上に搭載されており、該基台
31には、絶縁テープ5の幅方向に沿ってボールネジ3
2が螺合しかつ同方向に沿う図示せぬガイドが底部に設
けられている。このボールネジ32は、その一端が回転
角度を制御可能なパルスモータ等の駆動モータ33に固
定されており、この駆動モータ33の駆動により基台3
1を図示せぬガイド上を移動させるようになっている。
【0015】また、仮付熱ロール6と送込ロール10と
の間には、この間を通過する絶縁テープ5の幅方向の位
置を検出するCCDセンサ等のセンサ34が設けられて
おり、このセンサ34および上記駆動モータ33は図示
せぬ制御装置に接続している。そして、この制御装置
は、センサ34からの情報にしたがって、上記ピッチ調
整ロール4により幅方向の位置およびピッチが調整され
て送られる導体2に対する絶縁テープ5の幅方向の位置
ずれ量を検出し、この位置ずれ量を無くすよう駆動モー
タ33を、ボールネジ32のピッチに応じて適宜回転さ
せるようになっている。なお、上述したボールネジ3
2、駆動モータ33、センサ34、図示せぬ制御装置お
よび図示せぬガイドが移動機構を構成している。
【0016】そして、本実施例において、絶縁テープ5
の速度を制御しつつ仮付熱ロール6に送り込む搬送ロー
ルである送込ロール10は、図9に示すように構成され
た駆動装置35に設けられている。
【0017】この駆動装置35は、所定の回転数で回転
する主な駆動力を発生させるメインモータ36を有して
おり、このメインモータ36は一対のプーリ37,38
およびこれらに巻回されたベルト39を介して伝達シャ
フト40に連結されている。そして、この伝達シャフト
40上には上記プーリ38の他に三つのプーリ41,4
2,43が固定されており、そのうちの二つのプーリ4
1,42は、それぞれ、ベルト44、プーリ45、無断
変速機46、プーリ47、ベルト48およびプーリ49
を介して差動歯車機構50の入力軸51に連結されてい
る。また、残りのプーリ43は、ベルト52、プーリ5
3、ウォーム減速機54および同歯数で相互に噛み合う
一対の歯車55,56を介して各仮付熱ロール6に連結
されており、これによりメインモータ36を駆動すると
その駆動力がウォーム歯車54で減速されて各仮付熱ロ
ール6は所定の同速度で反対方向に回転するようになっ
ている。一方、上記各差動歯車機構50は、入力軸51
の他に出力軸57および制御軸58を有しており、制御
軸58には、図示せぬ制御装置に接続する速度制御用モ
ータであるACサーボモータ59が連結されていて、出
力軸57はプーリ60、ベルト61、プーリ62および
相互に噛み合う一対の歯車63,64を介して各駆動側
の送込ロール10に連結している。
【0018】そして、上記各差動歯車機構50は、例え
ば図10に示すように、入力軸51が固定される傘歯車
65と、この傘歯車65に軸を直交させた状態で噛み合
う傘歯車66と、この傘歯車66に固定されたケース6
7とを有しており、このケース67内には該ケース67
に回転可能に支持された傘歯車68と、この傘歯車68
にそれぞれ直交して噛み合う同歯数の傘歯車69,70
とが設けられており、傘歯車69にはケース67に回転
可能に支持された制御軸58が、傘歯車70には同様に
ケース67に回転可能に支持された出力軸57がそれぞ
れ固定されている。
【0019】ここで、上記差動歯車機構50による入力
軸51、出力軸57および制御軸58の回転の関係につ
いて説明する。
【0020】一定の回転数で回転する入力軸51の回転
数をN、時間t当りの出力軸57の回転数をN1(t)、時
間t当りの制御軸58の回転数をN2(t)とすると、これ
らには、次の関係がある。 N1(t)+N2(t)=2×N … そして、仮付熱ロール6の送り速度に送込ロール10の
送り速度を合せる場合には、ACサーボモータ59の回
転数を0とする。すなわち、 N2(t)=0 … ,式より、このときの出力軸57の回転数は、 N1(t)=2N したがって、時間T当りの送込ロール10の回転量V0
は、
【数1】 一方、導体口出部(図14参照)71を設けるために、
仮付熱ロール6の送り速度に対して送込ロール10の送
り速度を小さくする場合には、上記式より N1(t)=2×N(t)−N2(t) の関係があるので、時間T当りの送込ロール10の回転
量Vは、
【数2】 導体口出部71の長さ(図14に示すL)は、送込ロー
ル10の回転量の差から導かれる。すなわち
【数3】 ゆえに、導体口出部71の長さは、ACサーボモータの
回転量の変化に応じて変更されることになる。
【0021】なお、上記駆動装置35のうち、送込ロー
ル10、メインモータ36、ACサーボモータ59、差
動歯車機構50が本実施例における搬送ロール駆動装置
を主に構成するものである。また、上述したウォーム減
速機54および無段変速機46は、ACサーボモータ5
9の回転数が0のとき、仮付熱ロール6および各送込ロ
ール10の送り速度が等しくなる等の条件に応じて適宜
設定されることになる。
【0022】以上のような構成の、搬送ロール駆動装置
を具備するテープ電線製造装置1によるテープ電線の製
造方法について以下に説明する。
【0023】まず、絶縁テープ5をあらかじめ製品幅に
形成した状態で各送出装置7に巻回収納しておく。そし
て、これら各送出装置7からテープ繰出ロール8および
ダンサロール9を介して各送込ロール10により仮付熱
ロール6と同じ所定の送り速度で各仮付熱ロール6に送
り込まれた各絶縁テープ5は、該各仮付熱ロール6の外
周面に沿って送られることになる。すると、各絶縁テー
プ5は、各仮付熱ロール6の外周面の各カッターロール
12より搬送方向手前側で、各静電気電極19が該絶縁
テープ5上に発生させた静電気によって各仮付熱ロール
6に吸着されることになる(図11参照。ただし各絶縁
テープ5および各カッターロール12等の作動等は同様
であるため図11〜図13においては一方側のみ示
す)。
【0024】ここで、送込ロール10と仮付熱ロール6
との間を通過する絶縁テープ5の幅方向の位置はセンサ
(図7および図8参照)34により検出されており、こ
のセンサ34の検出信号を受けて、図示せぬ制御装置
は、ピッチ調整ロール4により幅方向の位置およびピッ
チが調整されて送られる導体2に対する絶縁テープ5の
幅方向の位置ずれ量を演算し、常にこの位置ずれ量を無
くすよう駆動モータ33を適宜回転させ、基台31を移
動させている。
【0025】そして、上記吸着状態を維持したまま各絶
縁テープ5が所定長さ送られた状態で、回転している各
カッターロール12が、切断時の切れ刃11と仮付熱ロ
ール6との隙間を一定に維持すべくカッターカム26を
仮付熱ロール6に当接させた状態でその切れ刃11を切
断位置(仮付熱ロール6の上部頂点位置)に至らせ該切
れ刃11により各絶縁テープ5を同時に切断する(図1
2参照)。これにより、絶縁テープ5の切断時に、切れ
刃11と仮付熱ロール6とを当接させることがないた
め、切れ刃11の寿命を大幅に向上させることができ、
しかも仮付熱ロール6側に生じる傷等をも防止すること
ができる。また、絶縁テープ5の切断位置の前方の所定
位置でカッターロール12の切れ刃11を一時待機さ
せ、その後所定のタイミングでカッターロール12はそ
の切れ刃11の周速を仮付熱ロール6の周速と同期させ
て回転を始め、その後切断が終って、後方の所定位置を
切れ刃11が通過したときに、カッターロール12の周
速は高速に変更されて、前記前方の所定位置に切れ刃1
1を至らせ、ここで待機されることになる。そして、仮
付熱ロール6の周速から割り出された、絶縁テープ5の
切断後の長さに合せたタイミングでカッターロール12
を再び回転させることにより、絶縁テープ5の長さ(切
断ピッチ)を任意に変更することができる。
【0026】その後、切断された各絶縁テープ5は、各
カッターロール12による切断位置より搬送方向後方側
の位置で、各静電気電極20により絶縁テープ5上に生
じさせられた静電気により各仮付熱ロール6への静電吸
着力がさらに強められる(あるいは若干弱まった静電吸
着力が補われる)ことになる。
【0027】ここで、本実施例においては、上記切断の
完了とほぼ同時に、図示せぬ制御装置からの信号でAC
サーボモータ59を所定の回転数で回転させることによ
り、上述したように出力軸57の回転すなわち送込ロー
ル10の回転を一時的に所定時間遅らせることになる。
すると、すでに切断されている絶縁テープ5の後端部と
次に切断される絶縁テープ5の先端部との間に所定の間
隔が設けられることになる(図13参照)。そして、そ
の後ACサーボモータ59の回転数を再度0にすること
で、この間隔が維持されたまま、すでに切断されている
絶縁テープ5と次に切断される絶縁テープ5とが同速度
で送られることになる。そして、上記間隔が導体口出部
71の長さになるのである。
【0028】上記のようにして切断された各絶縁テープ
5は、吸着状態を維持したまま同時に各仮付熱ロール6
間に導体2と同期して送られ、導体2に熱により仮貼付
される。そして、仮貼付されることにより各絶縁テープ
5は各仮付熱ロール6から離れ、連続搬送される導体2
に保持された状態で送られて、本付熱ロール13で完全
に貼付されてテープ電線14となり、冷却ロール15で
冷却され、引取装置17を介して巻取装置18により巻
き取られることになる。ここで、絶縁テープ5を若干製
品幅より大きく形成しておき、スリット装置16で規格
の幅に仕上げることも勿論可能である。
【0029】なお、導体2への絶縁テープ5の貼付性等
によっては、上記仮付熱ロール6の代りに本付熱ロール
13を配置して、仮貼付を省略することも可能である。
また、上記仮付熱ロール6同士あるいは本付熱ロール1
3同士の隙間を一定に保持する装置を採用することもで
きる。そして、これにより絶縁テープ5を導体2に貼付
する際に導体2がロール6,13上で動くことを防止し
て各テープ電線14のピッチを安定させ、貼り合わせ不
良を防止することができる。
【0030】以上に述べたように、本実施例によれば、
一定の所定回転数で回転するメインモータ36の回転を
送込ロール10に伝達する際に、制御軸58の回転数を
ACサーボモータ59で変更制御することにより、これ
らの間に連結された差動歯車機構50がメインモータ3
6に連結する入力軸51の回転数に対する、送込ロール
10に連結する出力軸57の回転数を変更する。したが
って、ACサーボモータ59の回転数を所定時間変更制
御することによって、正確に送込ロール10の送り速度
を所定速度低下させ、かつ低速状態を所定時間維持する
ことができる。したがって、切断された絶縁テープ5と
次に切断される絶縁テープ5との間に、容易かつ高精度
に導体口出部71形成用の間隔をあけることができ、こ
の間隔を維持したまま連続して導体2に切断された絶縁
テープ5を順次貼付することができる。
【0031】そして、これにより、上記したように絶縁
テープ5を仮付熱ロール6上で搬送しながらカッターロ
ール12の切れ刃11で切断し切断した後に順次導体2
に貼り付けて図14に示すようなテープ電線を製造する
ことができる。
【0032】したがって、絶縁テープ5に導体口出部7
1を形成するための穴をプレス装置の打抜きにより形成
する必要がなくまた絶縁テープ5の両端縁部に連続搬送
のために必要であった不要部分を設ける必要もなくなる
ため、その量を激減させ材料コストを低減させることが
できる。また、上記穴が不要となることから、当然異品
種生産時に打抜き用のプレス装置の段取替えが不要とな
るため生産効率が大幅に向上し、しかもプレス装置の作
動音がなくなって作業環境が非常に良好となる。
【0033】また、導体口出部71を形成するために、
切断された絶縁テープ5と次に切断される絶縁テープ5
との間に間隔を設けることになるが、この間隔は、導体
2と絶縁テープ5とが貼り付けられる仮付熱ロール6上
で設けられることになるため、間隔を設けてから貼り付
けるまでの距離が短く、しかも絶縁テープ5のパスライ
ンが同じ仮付熱ロール6上であるため、貼り合わせの位
置ずれが非常に小さくなる。さらに同様の理由により、
装置立ち上げ時に絶縁テープ5同士の位置合わせ等が容
易となるため、初期調整時間を大幅に短縮することがで
き、該初期調整のために出る屑を減少させることができ
る。
【0034】なお、以上の実施例においては、本発明の
搬送ロール駆動装置を、テープ電線製造装置1の一部に
適用したものを例示したが、これに限定されることな
く、例えば、図15に示すように、上記実施例に対して
導体の搬送を無くし一方の絶縁テープの代りにテープ電
線14を他方の絶縁テープの代りに強度を向上させるた
めの補強板テープ72あるいは耐熱性の向上および曲り
防止のためのイミドテープ73等を設けて、補強板テー
プ72およびイミドテープ73を送込ロール10で送っ
て熱ロール74に静電吸着させながらカッターロール1
2の切れ刃11により所定長さに切断し、この切断され
た補強板テープ72あるいはイミドテープ73を熱ロー
ル74により送って両熱ロール74間でテープ電線14
の導体口出部71を跨ぐように貼付する装置、カバーレ
イフィルムを貼付する装置、プリンタの用紙排出装置お
よび電線の計尺切断機等、搬送ロールにより被搬送部材
を搬送する必要がある装置であれば種々の装置に適用す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の搬送ロー
ル駆動装置によれば、所定の回転数で回転するメインモ
ータの回転を搬送ロールに伝達する際に、制御軸の回転
数を速度制御用モータで変更制御することにより、これ
らの間に連結された差動歯車機構がメインモータに連結
する入力軸の回転数に対する、搬送ロールに連結する出
力軸の回転数を変更する。したがって、搬送ロールの速
度を容易に変更制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置の全体構成を概略的に示
す構成図である。
【図2】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置の静電気電極および高圧
電源を概略的に示す構成図である。
【図3】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置のカッターロールを示す
斜視図である。
【図4】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置のカッターロールのカッ
ターカムおよび切れ刃等を示す側面図である。
【図5】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置のカッターロールのカム
を示す側面図である。
【図6】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置のカッターロールのカッ
ターカムおよび切れ刃の位置関係を示す側面図である。
【図7】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置の移動機構等を示す正面
図である。
【図8】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置の移動機構等を示す平面
図である。
【図9】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装置
を採用したテープ電線製造装置の駆動装置を概略的に示
す構成図である。
【図10】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装
置を採用したテープ電線製造装置の差動歯車機構を概略
的に示す構成図である。
【図11】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装
置を採用したテープ電線製造装置の、カッターロールに
よる絶縁テープ切断前の状態を示す概略正面図である。
【図12】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装
置を採用したテープ電線製造装置の、カッターロールに
よる絶縁テープ切断時の状態を示す概略正面図である。
【図13】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装
置を採用したテープ電線製造装置の、カッターロールに
よる絶縁テープ切断後の状態を示す概略正面図である。
【図14】 本発明の一実施例による搬送ロール駆動装
置を採用したテープ電線製造装置により製造されるテー
プ電線を示す平面図である。
【図15】 本発明の別の実施例による搬送ロール駆動
装置を採用した製造装置を概略的に示す正面図である。
【図16】 従来のテープ電線製造装置を概略的に示す
構成図である。
【図17】 従来のテープ電線製造装置のプレス装置を
通過した直後の絶縁テープを示す平面図である。
【図18】 従来のテープ電線製造装置により製造され
るテープ電線のスリット装置による仕上げ前の状態を示
す平面図である。
【符号の説明】
5…絶縁テープ(被搬送部材)、6…仮付熱ロール(搬
送ロール)、35…駆動装置(搬送ロール駆動装置)、
36…メインモータ、50…差動歯車機構、51…入力
軸、57…出力軸、58…制御軸、59…ACサーボモ
ータ(速度制御用モータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 正純 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (72)発明者 渡邉 達也 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転数で回転するメインモータ
    と、 被搬送部材を搬送する搬送ロールと、 回転数が変更制御可能な速度制御用モータと、 前記メインモータに連結する入力軸、前記搬送ロールに
    連結する出力軸および前記速度制御用モータに連結する
    制御軸を有し前記入力軸の回転数に対する前記出力軸の
    回転数を前記制御軸の回転数の変更制御により変更する
    差動歯車機構とを具備することを特徴とする搬送ロール
    駆動装置。
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JP2008004472A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Fujikura Ltd フラットケーブル製造方法およびその製造装置

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JPS63277169A (ja) * 1987-05-06 1988-11-15 Toudai Denki Seisakusho:Kk 長尺可撓性材料の搬送制御装置

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