JPH05319588A

JPH05319588A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH05319588A
Application number: JP4156102A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Komai; 洋駒井
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-05-22
Filing date: 1992-05-22
Publication date: 1993-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】給紙装置において、給紙時に、コーナー爪と
積載シート間に隙間が生じてシートの分離性能が低下す
ることを防止することにある。【構成】給紙カセット１８の上蓋３１を、カセット本
体３０に支軸３７を中心として回動自在に支持する。そ
の上蓋３１の先端には、コーナー爪３１ｂを一体的に形
成し、コーナー爪３１ｂを上蓋３１に働く重力でシート
Ｓ上に載置してなる。そして、この給紙カセット１８を
取り付けてシートＳを送り出すとき、給紙コロ２１を回
転し、その円弧面部２１ａを積載シートＳに接触してそ
のシートＳを繰り出す。そのとき、積載シートＳが円弧
面部２１ａに押されて下がると、それに従って上蓋３１
も下がり、コーナー爪３１ｂがシートＳの先端コーナー
部の動きに追従する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、プリンタ・複写機・
ファクシミリ・印刷機などに適用しうる。詳しくは、そ
のようなプリンタ等の装置本体に給紙カセットを取り付
け、給紙コロを回転してその給紙カセット内に積載した
シートを送り出す給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の給紙装置の中には、たと
えば底板上に積載してシートを収納する給紙カセットを
取り付け、給紙時、給紙コロを回転してコーナー爪で積
載シートを一枚ずつ分離しながらプリンタ等の装置本体
内へと送り出すものがあった。

【０００３】しかし、従来では、底板上にシートを積載
するとき、コーナー爪が邪魔になってセットしずらい問
題があった。

【０００４】そこで、従来、たとえば図７に示すよう
に、給紙カセット１を、カセット本体２と上蓋３とで構
成し、その上蓋３を、カセット本体２の後端２ａに支軸
４を中心として回動可能に取り付けたものがある。そし
て、上蓋３の先端３ａにコーナー爪３ｂを形成し、両側
縁３ｃに下向きの係止爪３ｄを設ける一方、カセット本
体２の両側板部２ｂに係止爪３ｄを掛ける係止孔２ｃを
設ける構成としていた。

【０００５】しかして、給紙カセット１内にシートを収
納するとき、コーナー爪３ｂが邪魔にならないように上
蓋３を開けてから、シートを底板５上に積載し、その
後、上蓋３を閉じて係止爪３ｄを係止孔２ｃに掛け止め
ていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の給紙装置では、給紙コロを回転して給紙カセット１
内からシートを送り出すとき、接触した給紙コロで積載
シートが押し下げられ、シートとコーナー爪３ｂ間に隙
間を生じ、その結果、該コーナー爪３ｂでシートの重送
を効果的に防止することができなかった。

【０００７】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な給紙装置において、給紙時に、コーナー爪と積載シー
ト間に隙間が生じてシートの分離性能が低下することを
防止することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明は、
たとえば以下の図示実施例に示すとおり、底板３３上に
積載してシートＳを収納する給紙カセット１８を取り付
け、給紙コロ２１を回転してコーナー爪３１ｂでシート
Ｓを一枚ずつ分離しながら送り出す給紙装置２０におい
て、前記コーナー爪３１ｂを前記給紙カセット１８の上
蓋３１の先端に形成し、その上蓋３１を基端を中心とし
て回動自在に支持して該上蓋３１に働く重力で前記コー
ナー爪３１ｂをシートＳ上に載置してなることを特徴と
する。

【０００９】請求項２に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すとおり、前記底板３３を押し上げる押
上ばね３４を前記給紙カセット１８内に備える請求項１
に記載の給紙装置２０において、前記給紙カセット１８
を取り付けるとき互いに係合して前記押上ばね３４に抗
して前記底板３３を押し下げる係合部２０ａ・３１ａ
を、前記給紙カセット１８および装置２０内のそれぞれ
に設けてなることを特徴とする。

【００１０】請求項３に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すとおり、請求項１に記載の給紙装置２
０において、前記上蓋３１に働く重力で前記コーナー爪
３１ｂをシートＳ上に載置するときそのコーナー爪３１
ｂを除く前記上蓋３１の内面３１ｃをシートＳから浮か
せる構成としてなることを特徴とする。

【００１１】請求項４に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すとおり、請求項１に記載の給紙装置２
０において、積載シートＳの側縁を案内するサイドガイ
ド３１ｄ・３１ｅを前記上蓋３１に一体的に形成してな
ることを特徴とする。

【００１２】

【作用】そして、給紙カセット１８を取り付け、給紙コ
ロ２１を回転してシートＳを送り出すとき、接触した給
紙コロ２１で積載シートＳが押し下がると、それに従っ
て上蓋３１も下がり、コーナー爪３１ｂも積載シートＳ
の動きに追従する。

【００１３】請求項２に記載のものでは、給紙カセット
１８を取り付けるとき、係合部２０ａ・３１ａを係合し
て押上ばね３４に抗して底板３３を押し下げる。

【００１４】請求項３に記載のものでは、コーナー爪３
１ｂをシートＳ上に載置したとき、そのコーナー爪３１
ｂを除く上蓋３１の内面３１ｃをシートＳから浮かせ
る。

【００１５】請求項４に記載のものでは、給紙時、その
積載シートＳの側縁を上蓋３１のサイドガイド３１ｄ・
３１ｅで案内する。

【００１６】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
を説明する。図６は、この発明の一実施例である給紙装
置を備えるレーザプリンタの全体概略構成を示す。図中
符号１０は、装置本体である。装置本体１０は、そのほ
ぼ中央に感光体１１を備え、その感光体１１の周りに順
次帯電器１２・光書込み器１３・現像器１４・転写器１
５・クリーニング器１６を配置する。そして、感光体１
１の図中時計方向への回転とともに、帯電器１２で感光
体１１表面を一様に帯電し、次いで光書込み器１３によ
りレーザ光を照射して静電潜像を形成し、それを現像器
１４でトナーを付着して可視像化する。

【００１７】一方、装置本体１０の図中右下側には、給
紙カセット１８内に収納したシートＳを送り出す給紙装
置２０を備える。そして、給紙コロ２１を回転してシー
トＳを送り出し、一対のレジストローラ２２に突き当て
て止める。その後、感光体１１の回転にタイミングを合
わせてレジストローラ２２を回転してシートＳを搬送
し、転写器１５で感光体１１表面の可視像をそのシート
Ｓに転写する。画像転写後、シートＳを定着器２３へと
搬送し、その定着器２３で転写画像を定着して後、排紙
路２４を通して排紙部２５へと排出する。一方、クリー
ニング器１６で感光体１１の表面をクリーニングする。

【００１８】ところで、上述した給紙カセット１８は、
図５および図４に示すように、シートＳを収納した箱形
のカセット本体３０と、その上側の上蓋３１とを備え
る。カセット本体３０内には、シートＳを積載する底板
３３を、その基端３３ａを支点として回動自在に取り付
ける。そして、底板３３の下側に、該底板３３を押し上
げる押上ばね３４を設ける。

【００１９】上蓋３１は、四角い板状をなし、その先端
（図中左端）の両側にそれぞれ上向きに山状の係合凸部
３１ａを形成し、さらに、その係合凸部３１ａからシー
ト送り出し方向Ａに向け伸びるコーナー爪３１ｂを一体
的に形成する。コーナー爪３１ｂは、そのコーナー爪３
１ｂを除く上蓋３１の内面３１ｃより下方位置とする。
また、上蓋３１は、その先端両側に、下向きに細長な前
方サイドガイド３１ｄを一体的に形成し、基端両側に、
下向きに円板状の後方サイドガイド３１ｅを一体的に形
成する。それらサイドガイド３１ｄ・３１ｅで積載シー
トＳの側縁をシート送り出し方向Ａに案内する構成とす
る。しかして、後方サイドガイド３１ｅに支軸３７を貫
通し、その支軸３７を中心として上蓋３１をカセット本
体３０に対し回動自在に支持する。

【００２０】そして、給紙カセット１８内にシートＳを
収納するとき、上蓋３１を回動して開いてから、シート
Ｓを底板３３上に積載する。しかして後、上蓋３１を回
動して閉じ、その上蓋３１に働く重力でコーナー爪３１
ｂを積載シートＳの先端コーナー部上に載置する。

【００２１】この給紙カセット１８は、図１に示すよう
に、装置本体１０の取付口１０ａに着脱自在に取り付け
る。この発明の給紙装置２０には、その取付口１０ａの
上側に係合部２０ａを設ける。係合部２０ａは、その下
端縁を奥側へと漸次下向きに突出して形成し、その最下
位置に位置決め部２０ｂを形成してなる。

【００２２】さて、上述した給紙装置２０では、図２に
示すように、給紙カセット１８を取り付けるとき、係合
部２０ａに上蓋３１の係合凸部３１ａが係合し、底板３
３を押上ばね３４に抗して押し下げながら、給紙カセッ
ト１８を係合部２０ａに沿って給紙装置２０内に挿入す
る。そして、図３に示すように、係合凸部３１ａが位置
決め部２０ｂと係合したとき、給紙カセット１８を、そ
の最上位のシートＳと給紙コロ２１間距離を一定に保持
する所定位置に取り付ける。

【００２３】そして、給紙時、図１に示すように、給紙
コロ２１を回転し、その円弧面部２１ａをシートＳに接
触してそのシートＳを繰り出す。そのとき、積載シート
Ｓが円弧面部２１ａに押されて下がると、それに従って
上蓋３１も下がり、その上蓋３１に働く重力でコーナー
爪３１ｂもシートＳの先端コーナー部の動きに追従す
る。そして、コーナー爪３１ｂで積載シートＳを上から
順次一枚ずつ分離しながら、前記レジストローラ２２へ
と送り出す。

【００２４】

【発明の効果】したがって、この発明によれば、給紙
時、給紙コロで積載シートが押し下がっても、コーナー
爪がその積載シートの動きに追従するから、コーナー爪
からシートが離れてシートの分離性能が低下することを
防止することができる。

【００２５】請求項２に記載のものによれば、底板を押
し上げる押上ばねを給紙カセットに備える給紙装置にお
いて、給紙カセットを取り付けるとき、その給紙カセッ
トの係合部と給紙装置のそれとを係合して底板を押し下
げるから、その取付時に底板上の積載シートが給紙コロ
に衝突する等の不都合の発生を防止することができる。

【００２６】請求項３に記載のものによれば、加えて、
コーナー爪をシート上に載置したときそのコーナー爪を
除く上蓋の内面をシートから浮かせる構成とするから、
給紙時、シートの後端側が上蓋の内面に接触することを
阻止し、これにより、シートのスキューや不送りの発生
を防止してシートをスムーズに送り出すことができる。

【００２７】請求項４に記載のものによれば、加えて、
積載シートの側縁を案内するサイドガイドも上蓋に一体
的に形成するから、コーナー爪とサイドガイド相互間の
取付精度の誤差を小さくし、これにより、その誤差に基
づくシートのスキュー等の発生を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例である給紙装置によるシー
トの送り出し状態図である。

【図２】その給紙装置内への給紙カセットの挿入状態図
である。

【図３】その給紙装置内での給紙カセットの取付状態図
である。

【図４】その給紙カセットの平面図である。

【図５】その給紙カセットの縦断面図である。

【図６】この発明の給紙装置を備えるレーザプリンタの
内部機構を示す全体概略構成図である。

【図７】上蓋を開いて示す従来の給紙カセットの斜視図
である。

【符号の説明】

１８給紙カセット２０給紙装置２０ａ給紙装置内の係合部２１給紙コロ３１上蓋３１ａ上蓋の係合凸部（給紙カセット内の係合部）３１ｂコーナー爪３１ｃ上蓋の内面３１ｄ前方サイドガイド（サイドガイド）３１ｅ後方サイドガイド（サイドガイド）３３底板３４押上ばねＳシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底板上に積載してシートを収納する給紙
カセットを取り付け、給紙コロを回転してコーナー爪で
シートを一枚ずつ分離しながら送り出す給紙装置におい
て、前記コーナー爪を前記給紙カセットの上蓋の先端に
形成し、その上蓋を基端を中心として回動自在に支持し
て該上蓋に働く重力で前記コーナー爪をシート上に載置
してなる、給紙装置。
【請求項２】前記底板を押し上げる押上ばねを前記給
紙カセット内に備える請求項１に記載の給紙装置におい
て、前記給紙カセットを取り付けるとき互いに係合して
前記押上ばねに抗して前記底板を押し下げる係合部を、
前記給紙カセットおよび装置内のそれぞれに設けてな
る、給紙装置。
【請求項３】前記上蓋に働く重力で前記コーナー爪を
シート上に載置するときそのコーナー爪を除く前記上蓋
の内面をシートから浮かせる構成としてなる、請求項１
に記載の給紙装置。
【請求項４】積載シートの側縁を案内するサイドガイ
ドを前記上蓋に一体的に形成してなる、請求項１に記載
の給紙装置。