JPH05317980A - ベンディングロール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】平板の円筒加工において、ベンディングロール
の転倒フレームの力を利用して、簡単な構造で被加工物
を搬出する装置を提供することにある。 【構成】転倒フレーム１４の転倒力により搬出用のコン
ベヤ２０を引っ張り、フレーム２２の下面の傾斜面と支
持ローラ２５で円筒状加工物Ｐを持ち上げ、コンベヤ２
０，３１，３２，３６によって水平方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は平板を円筒形状に加工す
るベンディングロールにおいて、ベンディングロールか
ら円筒形状加工物を取出す場合の搬出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ベンディングロールは、３本のローラ
と、この３本のローラを支持するフレームと、２本のロ
ーラを駆動する駆動装置とからなる。

【０００３】２本のローラと１本のローラとの間に平板
を狭んで、２本のローラを駆動することによって平板を
円筒状加工物に加工する。加工が終了すると、１本のロ
ーラを上昇させた後、一方のフレームを転倒させ、円筒
状加工物を転倒フレーム側に移動させて取出す。円筒状
加工物が大径の場合は、建屋の天井クレーンで吊上げた
状態で、転倒フレーム側に移動させる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】天井クレーンを用いて
円筒状加工物の搬出を行なう場合、クレーン操作又はク
レーン待ち等によりベンディングロールの稼動率が低下
する。

【０００５】本発明の目的は、クレーンを使用せずに円
筒状加工物をベンディングロールから搬出する搬出装置
を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、２本の固定ロ
ーラと、該２本の固定ローラの間であって上方に位置し
ており、昇降自在な移動ローラと、前記固定ローラ及び
移動ローラの一端を支えるものであって、支えを解除し
た場合に外方に転倒する転倒フレームと、からなるベン
ディングロールにおいて、前記移動ローラの面した位置
の前記転倒フレームに設置した複数の第１のローラと、
前記２本の固定ローラの間において、前記第１のローラ
の高さ位置とそれよりも下方の位置との間で昇降自在に
設けたコンベヤと、を備えることを特徴とする。

【０００７】

【作用】加工が終了した後、移動ローラを上昇させ、転
倒フレームを転倒させてコンベヤを上昇させれば、円筒
状加工物は持上げられる。この状態で円筒状加工物は該
コンベヤ及び転倒フレームのローラに載って搬出され
る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図５により説
明する。

【０００９】ベンディングロールは、２本の固定ローラ
１０，１０と、固定ローラ１０，１０の中間の上部にお
いて昇降可能な移動ローラ１１と、このローラ１０，１
０，１１を支持するフレーム１４，１５，１６と、移動
ローラ１０，１０を回転させる回転装置１７と、移動ロ
ーラ１１を昇降させる昇降装置１８，１８と、これらを
設置した基台１９と、からなる。一方のフレーム１４は
転倒可能である。ここまでの構成は公知のとおりであ
る。

【００１０】２本のローラ１０，１０の間には、円筒状
加工物Ｐを搬出するためのコンベヤ２０の複数のローラ
２１の上面は固定ローラ１０の軸方向に水平である。コ
ンベヤ２０のローラ２１は軸方向から見たとき、左右に
２列ある。コンベヤ２０は基台１９に設置した複数のロ
ーラ２５に載っている。２６はローラ２５を支えるフレ
ームである。ローラ２１を支えるフレーム２２の下面２
２ａはこの歯状であり、のこ歯の各斜面がそれぞれのロ
ーラ２５に載っている。このため、フレーム２２をフレ
ーム１４側に引張るとローラ２１は上昇する。前記引張
るのをやめると、フレーム２２は自重によってフレーム
１６側に移動すると共に下降する。コンベヤ２０が上昇
すると、固定ローラ１０，１０よりも上方となり、円筒
状加工物Ｐを上昇させる。コンベヤ２０は水平状態で昇
降する。フレーム２２ののこ歯とローラ２５は昇降手段
を構成する。

【００１１】転倒フレーム１４と該転倒フレーム１４側
のフレーム２２とはロープ２８で連結している。このた
め、転倒フレーム１４を外側に転倒させると、フレーム
２２が引張られると、コンベヤ２０は円筒状加工物Ｐを
持上げる。

【００１２】固定フレーム１６に面した転倒フレーム１
４の面には複数のローラ３１，３２を設置している。ロ
ーラ３１，３２はフレーム１４を転倒させたとき、上昇
したコンベヤ２０と実質的に同一高さになるように設置
している。ローラ３１は上昇した移動ローラ１１よりも
上方に位置するように設置している。ローラ３２は転倒
フレーム１４を起立させたとき、移動ローラ１１の下降
位置よりも下方でロープ２８よりも上方とする。ローラ
３２と移動ローラ１１とが接触可能性があるときは、フ
レーム１６側から見たとき、ローラ３２を左右に分離し
た状態で設置する。

【００１３】３６は外部に設けたローラコンベヤであ
り、転倒させたローラ３１と実質的に同一高さに設置し
ている。

【００１４】かかる構成において、平板から円筒状加工
物Ｐへの加工が終了すると、移動ローラ１１を上昇さ
せ、転倒フレーム１４を外方に転倒させる。これによっ
て、ロープ２８を介してフレーム２２が転倒フレーム１
４側に引張られて、コンベヤ２０が上昇し、円筒状加工
物Ｐを持上げる。この状態で、円筒状加工物Ｐを手で転
倒フレーム１４側に押す。円筒状加工物Ｐはコンベヤ２
０、ローラ３２，３１、ローラコンベヤ３６を通って搬
出される。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、極めて簡単な構造で通
常のクレーン搬出に比べて効率の高い装置を提供できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のベンディングロールの搬出
時の説明図である。

【図２】図１のベンディングロールの加工時の正面図で
ある。

【図３】図２の３−３断面図である。

【図４】コンベヤの正面図である。

【図５】図４の左側面図である。

【符号の説明】

Ｐ…円筒状加工物、１０…固定ローラ、１１…移動ロー
ラ、１４…転倒フレーム、２０…コンベヤ、２１，２
５，３１，３２…ローラ、２２…のこ歯状フレーム、２
８…ロープ、３６…ローラコンベヤ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】２本の固定ローラと、該２本の固定ローラ
   の間であって上方に位置しており、昇降自在な移動ロー
   ラと、前記固定ローラ及び移動ローラの一端を支えるも
   のであって、支えを解除した場合に外方に転倒する転倒
   フレームと、からなるベンディングロールにおいて、 前記移動ローラの面した位置の前記転倒フレームに設置
   した複数の第１のローラと、前記２本の固定ローラの間
   において、前記第１のローラの高さ位置とそれよりも下
   方の位置との間で昇降自在に設けたコンベヤと、を備え
   ることを特徴とするベンディングロール。
2. 【請求項２】請求項１において、前記コンベヤを支える
   フレームの下面は斜面であり、該斜面は基台に設置した
   第２のローラの上に載っており、前記フレームと前記転
   倒フレームとは連結されており、該転倒フレームを転倒
   させることによって、前記フレームは前記フレーム側に
   移動すると共に上昇するように設けていること、を特徴
   とするベンディングロール。
3. 【請求項３】請求項２において、前記コンベヤの前記フ
   レームの下面はのこ歯状であり、該のこ歯の各斜面は前
   記第２のローラのそれぞれに載っていること、を特徴と
   するベンディングロール。