JPH05317745A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JPH05317745A
JPH05317745A JP4044578A JP4457892A JPH05317745A JP H05317745 A JPH05317745 A JP H05317745A JP 4044578 A JP4044578 A JP 4044578A JP 4457892 A JP4457892 A JP 4457892A JP H05317745 A JPH05317745 A JP H05317745A
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Takeshi Yamaura
浦 武 山
Taiji Funakoshi
越 泰 司 船
Koji Ogata
方 孝 次 緒
Hirobumi Yamamoto
本 博 文 山
Masayuki Kojima
島 正 行 小
Hitoshi Kawajiri
尻 斉 川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】汚水中に含有した磁性粒子の処理能力が大き
く、永久磁石片に吸着した磁性粒子を確実に排出できる
汚水処理装置を提供する。 【構成】下部に汚水の輸送管28と上部に処理水の排出
用トラフ36が配設されて汚水が上向流に流れる汚水処
理槽22と、汚水処理槽22の汚水中に水没配置され回
転軸に所定の間隔をもって並列配置された複数の磁気円
板24と、磁気円板24の表面に同心状に配設された複
数の永久磁石片44と、汚水処理槽22の汚水中に水没
配置されて永久磁石片44の表面に傾斜して当接された
板状のレーキ48と、レーキ48の近傍に配設されてレ
ーキ48に付着した汚泥を剥離する剥離手段と、汚水処
理槽22の汚水中に水没配置されてレーキ48の上方に
集泥ガイド51が形成された汚泥排出管52と、から構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汚水処理装置に係り、特
に下水処理施設で汚水中に含有する磁性粒子等の汚泥を
磁気分離槽で分離補集する汚水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の汚水処理装置は図9に示
すように、処理水槽に1に満たされた汚水2中に磁気円
盤3の約半分が水没している。この磁気円板3は図10
に示すように、回転軸4に等間隔で固着され、モータ5
の回転力が減速機6を介して回転軸4に伝達されること
により回転する。また、磁気円板3はその表面に図11
に示す複数の永久磁石片7、7…が円心状に配設され
て、磁気円板3、3…間の各空隙8、8…(図10に示
す)に異極性の磁場を発生させている。
【0003】従って、前記汚水2に含有した磁性粒子
は、前記磁場により永久磁石片7、7…に吸着して分離
される。また、磁性粒子が分離された汚水、即ち処理水
は、処理水槽1の汚水流入口9から噴き出される汚水に
押されて処理水槽1内を上向きに流れ、処理水槽1の上
面からトラフ10に流れ落ちて排出される。ところで、
永久磁石片7、7…に吸着した磁性粒子は、磁気円板3
が回転することにより図9に示すスクレーパ装置11で
掻き落とされた後,スクリュウコンベアによって排出さ
れる。
【0004】前記スクレーパ装置11は、一対のプーリ
13、14によって張設されたベルト15の縁部で永久
磁石片7、7…に吸着した磁性粒子を掻き落とし、そし
て掻き落した磁性粒子の塊16をベルト15の稼働でス
クリュウコンベア12に搬送する。また、特公昭59─
26346号公報には、スクレーパ装置11による磁性
粒子16の掻き落としを容易にする為に、図12に示す
ように磁気円板3永久磁石片7、7…が備えられていな
い扇形区域17、17を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
汚水処理装置は以下に示すような欠点がある。 (1)磁性粒子の吸着量は磁気円板3に配設された永久
磁石片7、7…のうち汚水2に水没された永久磁石片
7、7…の総表面積に比例するので、従来の磁気分離器
で磁性粒子を多量に吸着される為には磁気円板3の枚数
を増すほかなく、磁気分離器が大型化するという欠点が
ある。 (2)永久磁石片7、7…に吸着した磁性粒子が磁気円
板3の回転で水中から大気に移動する時に、水の表面張
力、空隙8における流水速度及び磁気円板3の回転速度
等に影響され、スクレーパ装置11に到達する前に永久
磁石片7、7…から剥離し、再び汚水中に混入してしま
う傾向があり、磁気粒子を槽外に確実に排出できないと
いう欠点がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、磁性粒子の処理能力が大きく、永久磁石片に吸
着した磁性粒子を確実に排出することができる磁気分離
器を用いた汚水処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、汚水処理槽に流入した汚水中の磁性粒子を汚
水処理槽内に配置された磁気板で前記汚水中から吸着分
離して前記汚水処理槽外に排出する汚水処理装置に於い
て、下部に汚水の流入口が設けられると共に上部に処理
水の排出口が配設された汚水処理槽と、前記汚水処理槽
の汚水中に水没配置されると共に、回転軸に所定の間隔
をもって並列装架された複数の円板状磁性体と、前記円
板状磁性体の表面に同心状に配設され、円板状磁性体間
の各空隙内に異極性の磁場を発生させる複数の永久磁石
片と、前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共
に、前記永久磁石片の表面に傾斜して当接されて前記表
面に吸着した汚泥を掻き取る掻取部材と、前記掻取部材
の近傍に配置され、前記掻取部材の表面に付着した磁性
粒子の汚泥を剥離する剥離手段と、前記汚水処理槽の汚
水中に水没配置されると共に前記掻取部材の上方に集泥
口が形成された汚泥排出用排出管と、から成ることを特
徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、汚水処理槽の汚水中に複数枚
の円板磁性体を水没配置し、円板磁性体に配設された全
ての永久磁石片で汚水中の磁性粒子等の汚泥を吸着する
ようにした。これにより、同じ枚数の円板磁性体を備え
た従来の汚水処理装置と比較し、磁性粒子の処理能力が
向上する。
【0009】また、前記円板磁性体の表面に傾斜して当
接された掻取部材で円板磁性体の表面に吸着した磁性粒
子の汚泥を掻取ると共に、前記掻取部材の近傍に配置さ
れた剥離手段で前記掻取部材に付着した汚泥を剥離する
ようにした。これにより、前記円板磁性体の表面に吸着
した汚泥の掻取効率がアップするので、円板磁性体の吸
着能力が低下しない為、磁性粒子の処理能力が更に向上
する。
【0010】また、円板磁性体は水没配置され、水中か
ら大気に出ることがないので、従来の汚水処理装置のよ
うに磁性粒子を意図的に剥離する前に、永久磁石片から
剥がれて再び汚水中に混入してしまうことがない。ま
た、剥離された汚泥は、汚泥排出用配管へ流れる吸い込
み流によって、集泥口から汚泥排出用配管内に流入して
槽外に排出されるようにした。これにより、円板磁性体
に吸着された磁性粒子の汚泥を効率よく除去できると共
に、除去された汚泥を確実に槽外に排出することができ
る。
【0011】一方、汚水処理槽の下部に設けられた流入
口から流入し磁性粒子が分離された汚水、即ち処理水
は、上向流によって上昇し汚水処理槽の上部に形成され
た排水口に流入して排出される。また、円板磁性体の代
わりに板状磁性体を汚水処理槽に固定し、前記板状磁性
体の下方に空気噴出部材を配置して、前記空気噴出部材
から空気を噴出させて前記板状磁性体の表面に吸着され
た磁性粒子の汚泥を剥離しても良い。この場合、汚水流
入口を汚水処理装置の上部に設け、排出口を汚水処理装
置の下部に設けるようにすると、板状磁性体から剥離し
た汚泥が処理水に混入するのを防止することができる。
【0012】また、前記汚泥排出用配管を汚水処理槽の
水面よりも低い位置に配設すると、磁性粒子を汚水処理
槽との水頭圧の差を利用して排出することができる。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る汚水処理
装置の好ましい実施例について詳説する。図1には本発
明に係わる汚水処理装置20の第1実施例が示され、汚
水処理装置20の汚水処理槽22内には後述する複数枚
の磁気円板24、24…が回転軸26に装着されてい
る。また、汚水処理槽22の下部には汚水輸送管28が
汚水処理槽22の側面を貫通して配設され、この汚水輸
送管28の端部に開口された汚水噴出口30が前記磁気
円板24、24…の中心部に向けて形成されている。ま
た、汚水噴出口30の上部には拡散板32が設けられ、
この拡散板32によって汚水噴出口30から噴き出され
た汚水が図中矢印で示すように汚水処理槽22の全域に
供給される。汚水噴出口30から噴出された汚水は汚水
処理槽32を上向流となって上昇し、汚水処理槽32の
内周面に配設されたガイドブロック34によって磁気円
板24の中心方向に案内される。
【0014】磁気円板24の中心方向に案内された汚水
は磁気円板24を通過後、汚水処理槽22の上部内周面
に設置されたトラフ36に流れ落ちて排出される。前記
磁気円板24は図2に示すように、回転軸26に挿入さ
れた筒状のカラー38とコアー40によって等間隔に配
設される。また、磁気円板24は円板状の磁性板42の
表面に複数の永久磁石片44、44…が磁力によって取
付けられており、その永久磁石片44、44…の表面に
合成樹脂製のカバー46が被服されている。前記永久磁
石片44、44…は磁性板42の同心状に取付けられる
と共に、各磁性板42、42…に於いて隣接する永久磁
石片44、44…並びに各磁性板42、42…によって
対向する永久磁石片44、44…が互いに異なる極性に
なるように組み合わされている。これにより、磁気円板
24の空隙には異極性の磁場が発生する。
【0015】前記空隙には図1で示す板状のレーキ48
が磁気円板24の半径方向で、且つ磁気円板24の図中
矢印で示す回転方向に対し傾斜して配設されている。ま
た、このレーキ48の両縁部が磁気円板24のカバー4
6に接触されている。また、前記汚水処理槽22の側面
を貫通して配設された空気配管49が、図示していない
コンプレッサに接続され、前記空気配管の先端部に形成
された複数の空気ノズル50が、前記レーキ48の汚泥
付着面とは反対側の面から前記汚泥付着面に貫通してい
る。これにより、レーキ48に付着する汚泥を圧縮空気
で剥離するようになっている。
【0016】更にレーキ48上方には漏斗形状の集泥ガ
イド51が連結された磁性粒子の排出管52が設けられ
ている。前記排出管52は汚水処理槽22の水面に対し
て平行で且つH(m)低い位置に設置されると共に汚水
処理槽22の側面を貫通して配設されている。次に前記
の如く構成された汚水処理装置20の作用について説明
する。
【0017】先ず、汚水輸送管28の汚水噴出口30か
ら噴き出された汚水は、上向流となり拡散板32によっ
て汚水処理槽22の全域に供給される。そして、ガイド
ブロック34によって磁気円板24の中心方向に導かれ
磁気円板24間の空隙を通過する。この時、汚水中に含
有された磁性粒子は、磁気円板24に取付けられた永久
磁石片44、44…によって発生している磁場により、
永久磁石片44、44…に吸引されてカバー46の全表
面に付着する。
【0018】従って、汚水は前記空隙を通過することに
より磁性粒子が分離され、そして磁性粒子が分離された
汚水、即ち処理水は汚水処理槽22の水面から溢流し、
トラフ36に流れ落ちて排出される。一方、磁気円板2
4のカバー46に付着した磁性粒子は、磁気円板24が
回転しレーキ48によって掻き取られる。そして、掻き
取られた磁性粒子の塊54は、空気ノズル50から噴出
される圧縮空気によってレーキ48表面より強制的に剥
離される。剥離された磁性粒子の塊54は、前記圧縮空
気によって形成された気泡56によるエアリフト効果及
び汚水の上向流に押されてレーキ48に沿って上昇し、
集泥ガイド51から排出管52に流入して排出される。
前記排出管52は汚水処理槽22の水面に対しH(m)
低い位置に設置されているので、汚水処理槽22の水面
との水頭圧の差によって前記磁性粒子の塊54を逆流さ
せることなく円滑に槽外に排出することができる。
【0019】このように、第1実施例では汚水処理槽2
2の汚水中に磁気円板24を水没配置し、磁気円板24
に配設された全ての永久磁石片44、44…で汚水中の
磁性粒子を吸着するようにしたので、同じ枚数の磁気円
板24を備えた従来の汚水処理装置と比較し、磁性粒子
の吸着処理能力を向上させることができる。また、レー
キ48に付着した汚泥を空気ノズル50からの圧縮空気
で強制的に剥離するようにして前記永久磁石片44、4
4…からの汚泥除去効率をアップした。これにより、円
板磁性体の吸着能力が低下しない為、磁性粒子の吸着処
理能力を更に向上させることができる。
【0020】また、磁気円板24は水没配置され、水中
から大気に出ることがないので、従来の汚水処理装置の
ように磁性粒子を意図的に剥離する前に、永久磁石片4
4、44…から剥がれて再び汚水中に混入してしまうこ
とがない。また、剥離された磁性粒子の塊54を、前記
空気ノズルからの気泡のエアリフト効果によって上昇さ
せると共に、汚水の上向流によって上昇させ、且つ水頭
圧の差を利用して排出管に流れ込むようにした。これに
より、磁性粒子の塊54を確実に槽外に排出することが
できる。
【0021】更に、汚水処理槽22の槽内から槽外に配
設された搬送コンベア58(図1に示す)を汚水処理槽
22の底部に設置すると、沈殿した磁性粒子の塊54を
槽外に排出することができる。図3には本発明に係わる
汚水処理装置20の第2実施例が示され、第1実施例で
示した部材と同一若しくは類似の部材については同一の
符号を付して説明する。
【0022】図3によれば、複数枚設置された磁気円板
24の空隙にはフレキシブルスクレーパ60とフレキシ
ブルスクレーパフレーム62が磁気円板24の半径方向
で且つ磁気円板24の図中矢印で示す回転方向に傾斜し
て配設されている。このフレキシブルスクレーパ60
は、図4(B)に示すように断面形状が山形状に形成さ
れ、両縁は弾性変形可能となっている。また、磁気円板
24の表面には、磁気円板24の半径方向に凸条部が形
成され、この凸条部は、最大高さが前記磁気円板間24
の空隙の1/2以下になるように形成されている。
【0023】また、フレキシブルスクレーパ60の上方
で且つ汚水処理槽22の水面上に略平行して集泥傾斜板
66が配設され、前記集泥傾斜板66の上方に前記集泥
傾斜板66に当接して搬送コンベア68が設けられてい
る。更に、磁気円板24の上方には、磁気円板24の円
周部に隣接するように前記フレキシブルスクレーパ60
と略平行に集泥トラフ69が設けられている。
【0024】従って、前記の如く構成された汚水処理装
置20によれば、図4(A)(B)に示すように、磁気
円板24が回転して前記凸板64と前記フレキシブルス
クレーパ60とで磁気円板24の表面に形成される扇形
状範囲が次第に狭められるに従い、前記磁気円板24の
永久磁石片44、44…に吸着された磁性粒子が寄せ集
められる。そして、図5(A)(B)に示すように、更
に扇形状範囲が狭められて前記フレキシブルスクレーパ
60が前記凸条部64に当接するように通過する時に、
寄せ集められた磁性粒子の塊54は圧密されると共に前
記磁気円板24の円周方向に押し上げられる。この時、
フレキシブルスクレーパ60の両縁は凸条部64に当接
して変形し、回転円板24は通過可能となる。そして、
図6(A)(B)に示すように、前記フレキシブルスク
レーパ60が前記凸条部64を通過すると、磁性粒子の
塊54は前記磁気円板24円周外に強制的に押し出され
る。フレキシブルスクレーパ60の両縁は、凸条部64
から離れると元の形状に弾性復帰する。
【0025】前記磁気円板24円周外に押し出された磁
性粒子の塊54は、前記磁気円板24から続いて押し上
げられる磁性粒子の塊54によって、フレキシブルスク
レーパ60と集泥トラフ69との間を通り水面上に押し
上げられる。水面上に押し上げられた磁性粒子の塊54
は搬送コンベア68で排出される。尚、水面上に押し上
げられずに残った塊54は、磁気円板24が回転して、
再び凸条部64とフレキシブルスクレーパ60とが磁気
円板24の汚泥を押し上げることにより、水面上に押し
上げられる。これにより、第2実施例は第1実施例と同
様な効果を得ることができる。また、第2実施例の場
合、水面上に押し上げられた磁性粒子の塊54は圧密化
され含水分が低くなると共に搬送コンベア68で排出さ
れる時に、磁性粒子の塊54に同伴される水が切られる
ので、発生する汚泥量を少なくすることができる。
【0026】図7には本発明に係わる汚水処理装置の第
3実施例が示され、第1実施例で示した部材と同一若し
くは類似の部材については同一の符号を付して説明す
る。図7によれば、汚水処理槽22内に複数枚の矩形状
の磁気板70、70…が所定間隔で固定設置されてい
る。この磁気板70は図示していない磁性板に複数の永
久磁石片44、44…が碁盤目状に配設され、この永久
磁石片44、44…の表面に合成樹脂製のカバー46が
被覆されて構成されている。前記磁気板70の下方には
空気ノズル72が設置され図示していないコンプレッサ
に接続されている。また、磁気板70の上部には集泥ガ
イド74に連結された磁性粒子の排出管76が設置され
ている。前記排出管76は汚水処理槽22の水面に対し
て平行で且つH(m)低い位置に設置されると共に汚水
処理槽22の側面を貫通して配設されている。
【0027】従って、前記の如く構成された汚水処理装
置20によれば、汚水噴出口30から噴き出された汚水
は、拡散板32によって図中矢印で示すように汚水処理
槽22の全域に供給される。汚水噴出口30から噴出さ
れた汚水は汚水処理槽22を上向流となって上昇し、磁
気板70の空隙を通り上方へ流れ、処理水排出トラフ3
6を通って槽外に排出される。
【0028】汚水が前記磁気板70の空隙を通過する時
に、磁気板70に吸着された汚水中の磁気粒子の塊54
は、磁気板70の下方に設けられた空気ノズル72から
の圧縮空気によって磁気板70から強制的に剥離され
る。そして、剥離された磁気粒子の塊54は、前記圧縮
空気によって形成された気泡のエアリフト効果及び汚水
の上向流に押されて磁気板70に沿って上昇する。そし
て、汚水処理槽22の水面と排出管76との水頭圧の差
によって集泥ガイド74を介して排出管76から槽外に
確実に排出される。これにより、第3実施例も第1実施
例と同様な効果を得ることができる。
【0029】図8には本発明に係わる汚水処理装置の第
4実施例が示され、これは第3実施例の変形例である。
即ち、汚水は汚水処理槽22の上方に設けられた汚水流
入トラフ78より流入し、図中矢印で示したように、汚
水処理槽22内に所定間隔で固定設置された複数枚の矩
形状の磁気板70、70…の空隙を通り下方にへ流れ、
処理水排出トラフ80を通って槽外に排出される。
【0030】一方、前記複数の磁気板70の空隙を汚水
が通過する時に、磁気板70に吸着された汚水中の磁気
粒子の塊54は、磁気板70の下方に設けられた空気ノ
ズル72からの圧縮空気によって磁気板70から剥離さ
れる。そして剥離された磁気粒子の塊54は、前記圧縮
空気によって形成された気泡のエアリフト効果によって
汚水の流れに逆らって上昇する。そして、汚水処理槽2
2の水面と排出管76との水頭圧の差によって集泥ガイ
ド74を介して排出管76から槽外に確実に排出され
る。これにより、第4実施例は第3実施例と同様な効果
を得ることができると共に、汚水を汚水処理槽22の上
部から下部に流すことにより、磁気板70から剥離され
た磁性粒子の塊54が、処理水中に混入するのを防止す
ることができる。
【0031】尚、第1、第3及び第4実施例では磁性粒
子の塊を水頭圧の差によって排出するとしたが、これに
限られるものではなく、排出管に吸水ポンプを連結し、
この吸水ポンプを作動して強制的に排出するようにして
も良い。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る汚水
処理装置によれば、汚水処理槽の汚水中に、複数の永久
磁石片が配設された複数枚の円板磁性体を水没配置し、
円板磁性体に配設された全ての永久磁石片で汚水中の磁
性粒子等の汚泥を吸着するようにした。これにより、同
じ枚数の円板磁性体を備えた従来の汚水処理装置と比較
し、磁性粒子の処理能力を向上させることができる。
【0033】また、前記円板磁性体に付着した汚泥を掻
取部材で掻き取ると共に前記掻取部に付着した汚泥を剥
離手段で剥離するようにして、前記円板磁性体からの汚
泥除去効率をアップした。これにより、円板磁性体の吸
着能力が低下しない為、磁性粒子の吸着処理能力を更に
向上させることができる。また、円板磁性体は水没配置
され、水中から大気に出ることがないので、従来の汚水
処理装置のように磁性粒子を意図的に掻き取る前に、永
久磁石片から剥がれて再び汚水中に混入してしまうこと
がない。
【0034】また、剥離された磁性粒子の塊を汚水の上
向流によって上昇させ水頭圧の差を利用して排出するよ
うにしたので、磁性粒子の塊を確実に槽外に排出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚水処理装置の第1実施例を示す
断面図
【図2】本発明に係る汚水処理装置の磁気円板の実施例
を示す断面図
【図3】本発明に係る汚水処理装置の第2実施例を示す
断面図
【図4】本発明に係る汚水処理装置の第2実施例の作用
を示す拡大断面図
【図5】本発明に係る汚水処理装置の第2実施例の作用
を示す拡大断面図
【図6】本発明に係る汚水処理装置の第2実施例の作用
を示す拡大断面図
【図7】本発明に係る汚水処理装置の第3実施例を示す
断面図
【図8】本発明に係る汚水処理装置の第4実施例を示す
断面図
【図9】従来の汚水処理装置の実施例を示す正面図
【図10】従来の汚水処理装置の実施例を示す側面図
【図11】従来の汚水処理装置の磁気円板の実施例を示
す要部拡大図
【図12】従来の汚水処理装置の磁気円板の他の実施例
を示す説明図
【符号の説明】
20…汚水処理装置 22…汚水処理槽 24…円板磁性体 44…永久磁石片 48…掻取部材 50…空気ノズル 51…集泥ガイド 52…排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒 方 孝 次 東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 山 本 博 文 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 小 島 正 行 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 川 尻 斉 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚水処理槽に流入した汚水中の磁性粒子を
    汚水処理槽内に配置された磁気板で前記汚水中から吸着
    分離して前記汚水処理槽外に排出する汚水処理装置に於
    いて、 下部に汚水の流入口が設けられると共に上部に処理水の
    排出口が配設された汚水処理槽と 、 前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共に、回転
    軸に所定の間隔をもって並列装架された複数の円板状磁
    性体と、 前記円板状磁性体の表面に同心状に配設され、円板状磁
    性体間の各空隙内に異極性の磁場を発生させる複数の永
    久磁石片と、 前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共に、前記
    永久磁石片の表面に傾斜して当接されて前記表面に吸着
    した汚泥を掻き取る掻取部材と、 前記掻取部材の近傍に配置され、前記掻取部材の表面に
    付着した磁性粒子の汚泥を剥離する剥離手段と、 前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共に前記掻
    取部材の上方に集泥口が形成された汚泥排出用排出管
    と、から成ることを特徴とする汚水処理装置。
  2. 【請求項2】汚水処理槽に流入した汚水中の磁性粒子を
    汚水処理槽内に配置された磁気板で前記汚水中から吸着
    分離して前記汚水処理槽外に排出する汚水処理装置に於
    いて、 下部に汚水の流入口が設けられると共に上部に処理水の
    排出口が配設された汚水処理槽と 、 前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共に、所定
    の間隔をもって並列配置された複数の板状磁性体と、 前記板状磁性体の表面に配設され、前記板状磁性体間の
    各空隙に異極性の磁場を発生させる複数の永久磁石片
    と、 前記汚水処理槽の汚水中に水没して板状磁性体の下方位
    置に配置され、空気を噴出することによって、前記板状
    磁性体に吸着した磁性粒子の汚泥を剥離する空気噴出部
    材と、 前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共に、前記
    空気噴出部材の上方に集泥口が形成された汚泥排出用排
    出管と、から成ることを特徴とする汚水処理装置。
  3. 【請求項3】前記汚泥排出用配管は、前記汚水処理槽の
    水面よりも低い位置に配設され、前記集泥口から流入し
    た汚泥を含む汚水を汚水処理槽の水面との水頭差を利用
    して排出することを特徴とする請求項1又は請求項2の
    汚水処理装置。
  4. 【請求項4】前記汚水流入口が前記汚水処理槽の上部に
    設けられると共に排出口が前記汚水処理槽の下部に配設
    されることを特徴とする請求項2の汚水処理装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044719A1 (ja) * 2007-10-01 2009-04-09 Hitachi Plant Technologies, Ltd. 磁気分離装置
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CN117720183A (zh) * 2023-11-30 2024-03-19 江苏融汇环境工程有限公司 一种用于污水处理的高效磁分离回收装置及其使用方法

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