JP3232530B2 - 磁気分離装置 - Google Patents
磁気分離装置Info
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- JP3232530B2 JP3232530B2 JP21159793A JP21159793A JP3232530B2 JP 3232530 B2 JP3232530 B2 JP 3232530B2 JP 21159793 A JP21159793 A JP 21159793A JP 21159793 A JP21159793 A JP 21159793A JP 3232530 B2 JP3232530 B2 JP 3232530B2
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- rotating
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気分離装置に係り、特
に下水処理施設で汚水中に含有する磁性粒子を磁気分離
器で分離補集する磁気分離装置に関する。
に下水処理施設で汚水中に含有する磁性粒子を磁気分離
器で分離補集する磁気分離装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の磁気分離装置としては、
特願平４─１１１４０４の磁気分離装置が提案されてい
る。図６に示すように、この磁気分離装置１は汚水処理
槽２内に複数の磁気回転円板３が回転軸４に所定間隔で
並列配置され、磁気回転円板３同志の間の回転軸４に
は、回転軸４の駆動で動くレーキ５付き無端状ベルト６
が回転軸４と処理槽外のプーリ７との間に懸け渡されて
いる。そして、処理槽２の下部に設けられた流入口８か
ら処理槽２内に流入した汚水は、上向流となって処理槽
２内を上昇し、磁気回転円板３間の間隙を通って処理槽
２上部に設けられたトラフ９に流れ込む。この汚水の流
れにおいて、汚水が磁気回転円板３の間の間隙を通過す
る際に汚水中の磁性粒子１０は磁気回転円板３に吸着捕
捉される。一方、磁気回転円板３に捕捉された磁性粒子
１０は、無端状ベルト６のレーキ５で掻取られてから上
方に運ばれ槽２外に排出される。
特願平４─１１１４０４の磁気分離装置が提案されてい
る。図６に示すように、この磁気分離装置１は汚水処理
槽２内に複数の磁気回転円板３が回転軸４に所定間隔で
並列配置され、磁気回転円板３同志の間の回転軸４に
は、回転軸４の駆動で動くレーキ５付き無端状ベルト６
が回転軸４と処理槽外のプーリ７との間に懸け渡されて
いる。そして、処理槽２の下部に設けられた流入口８か
ら処理槽２内に流入した汚水は、上向流となって処理槽
２内を上昇し、磁気回転円板３間の間隙を通って処理槽
２上部に設けられたトラフ９に流れ込む。この汚水の流
れにおいて、汚水が磁気回転円板３の間の間隙を通過す
る際に汚水中の磁性粒子１０は磁気回転円板３に吸着捕
捉される。一方、磁気回転円板３に捕捉された磁性粒子
１０は、無端状ベルト６のレーキ５で掻取られてから上
方に運ばれ槽２外に排出される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図６に示し
た従来の磁気分離装置１の場合、磁気回転円板３の間の
間隙を流れる汚水のうち、磁気回転円板３の中心部近傍
を流れる汚水Ｂは磁気回転円板３との接触距離が長くな
るので、流れ抵抗が大きい。一方、磁気回転円板３の外
周部近傍を流れる汚水Ａは磁気回転円板３との接触距離
が短いので、流れ抵抗が小さい。この結果、流れ抵抗が
大きな磁気回転円板３の中心部近傍より流れ抵抗が小さ
な磁気回転円板３の外周部近傍に汚水が多く流れる偏流
が発生する。従って、磁気回転円板３の全面が磁性粒子
の吸着に均等に利用されないので、磁気分離装置１の処
理能力が低減されるという欠点がある。また、前記した
流れ抵抗の関係で、磁気回転円板３の外周部近傍の流速
が速く、中心部近傍の流速が遅いので磁気回転円板３面
に乱流が発生する。この結果、汚水中の磁性粒子１０が
磁気回転円板３に吸着されにくくなり、処理能力が更に
低減されるという欠点がある。
た従来の磁気分離装置１の場合、磁気回転円板３の間の
間隙を流れる汚水のうち、磁気回転円板３の中心部近傍
を流れる汚水Ｂは磁気回転円板３との接触距離が長くな
るので、流れ抵抗が大きい。一方、磁気回転円板３の外
周部近傍を流れる汚水Ａは磁気回転円板３との接触距離
が短いので、流れ抵抗が小さい。この結果、流れ抵抗が
大きな磁気回転円板３の中心部近傍より流れ抵抗が小さ
な磁気回転円板３の外周部近傍に汚水が多く流れる偏流
が発生する。従って、磁気回転円板３の全面が磁性粒子
の吸着に均等に利用されないので、磁気分離装置１の処
理能力が低減されるという欠点がある。また、前記した
流れ抵抗の関係で、磁気回転円板３の外周部近傍の流速
が速く、中心部近傍の流速が遅いので磁気回転円板３面
に乱流が発生する。この結果、汚水中の磁性粒子１０が
磁気回転円板３に吸着されにくくなり、処理能力が更に
低減されるという欠点がある。
【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、磁気回転円板の間の間隙を流れる汚水の流れ抵
抗を一定にして偏流や乱流を防止し、磁気回転円板の全
面で均等に磁性粒子を吸着することにより処理能力を向
上できるのできる磁気分離装置を提供することを目的と
する。
もので、磁気回転円板の間の間隙を流れる汚水の流れ抵
抗を一定にして偏流や乱流を防止し、磁気回転円板の全
面で均等に磁性粒子を吸着することにより処理能力を向
上できるのできる磁気分離装置を提供することを目的と
する。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、下部に汚水の流入口が設けられると共に上部
に処理水の排出口が配設された汚水処理槽と、前記汚水
処理槽の汚水中に水没配置されると共に、回転軸に所定
の間隔をもって並列配置された複数の回転円板と、前記
回転円板の表面に配設され、回転円板間の各間隙内に異
極性の磁場を発生させて前記汚水中の磁性粒子を吸着す
る複数の永久磁石片と、スクレーパ付き無端状ベルトか
ら成り、周回して前記永久磁石片の表面に吸着した磁性
粒子を掻取ると共に、掻取った磁性粒子を前記回転円板
の上方に運んで槽外に排出する掻取装置と、から成る磁
気分離装置に於いて、前記永久磁石片は、対向する回転
円板間において、対向する該永久磁石片の磁極が異極に
なるように組み合わされ、前記回転円板は、その外周に
整流部材を設け、該整流部材は、左右一対の櫛状部材の
各突起部を回転円板に夫々対応させた状態で該回転円板
を挟み込むように配設され、前記整流部材と前記回転円
板とにより、汚水の流れ抵抗が該回転円板の中心部と外
周部とで均一になるように回転円板間の各間隙に汚水の
水路を形成したことを特徴とする。
する為に、下部に汚水の流入口が設けられると共に上部
に処理水の排出口が配設された汚水処理槽と、前記汚水
処理槽の汚水中に水没配置されると共に、回転軸に所定
の間隔をもって並列配置された複数の回転円板と、前記
回転円板の表面に配設され、回転円板間の各間隙内に異
極性の磁場を発生させて前記汚水中の磁性粒子を吸着す
る複数の永久磁石片と、スクレーパ付き無端状ベルトか
ら成り、周回して前記永久磁石片の表面に吸着した磁性
粒子を掻取ると共に、掻取った磁性粒子を前記回転円板
の上方に運んで槽外に排出する掻取装置と、から成る磁
気分離装置に於いて、前記永久磁石片は、対向する回転
円板間において、対向する該永久磁石片の磁極が異極に
なるように組み合わされ、前記回転円板は、その外周に
整流部材を設け、該整流部材は、左右一対の櫛状部材の
各突起部を回転円板に夫々対応させた状態で該回転円板
を挟み込むように配設され、前記整流部材と前記回転円
板とにより、汚水の流れ抵抗が該回転円板の中心部と外
周部とで均一になるように回転円板間の各間隙に汚水の
水路を形成したことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明によれば、回転軸に所定の間隔をもって
並列配置された複数の回転円板の外周に整流部材を設け
て汚水の流れ抵抗が回転円板の中心部と外周部とで均一
になるように回転円板間の各間隙に汚水の水路を形成し
た。即ち、汚水処理槽の下部に設けられた流入口から汚
水処理槽内に流入した汚水は上昇して前記水路の下端か
ら取り込まれ、回転円板間の間隙を経由して前記水路の
上端から流れ出る。
並列配置された複数の回転円板の外周に整流部材を設け
て汚水の流れ抵抗が回転円板の中心部と外周部とで均一
になるように回転円板間の各間隙に汚水の水路を形成し
た。即ち、汚水処理槽の下部に設けられた流入口から汚
水処理槽内に流入した汚水は上昇して前記水路の下端か
ら取り込まれ、回転円板間の間隙を経由して前記水路の
上端から流れ出る。
【０００７】これにより、前記水路を流れる汚水の流れ
において、回転円板の中心部を流れる汚水と回転円板の
外周部を流れる汚水は、整流部材と回転円板のどちらに
多く接触するかの違いはあるものの、水路の下端から取
り込まれて水路の上端から流れ出るまでに整流部材と回
転円板に接触する合計の接触距離は均等になる。従っ
て、回転円板の中心部あるいは外周部に関係なく、回転
円板間の間隙に形成される前記水路を流れる汚水の流れ
抵抗が均等になり流速が一定するので、偏流や乱流が発
生しない。
において、回転円板の中心部を流れる汚水と回転円板の
外周部を流れる汚水は、整流部材と回転円板のどちらに
多く接触するかの違いはあるものの、水路の下端から取
り込まれて水路の上端から流れ出るまでに整流部材と回
転円板に接触する合計の接触距離は均等になる。従っ
て、回転円板の中心部あるいは外周部に関係なく、回転
円板間の間隙に形成される前記水路を流れる汚水の流れ
抵抗が均等になり流速が一定するので、偏流や乱流が発
生しない。
【０００８】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る磁気分離
装置の好ましい実施例について詳説する。図１には本発
明に係わる磁気分離装置２０の第１実施例が示され、汚
水処理槽２２内には後述する複数枚の回転円板２４、２
４…が回転軸２６に並列配置されている。また、汚水処
理槽２２の下部には汚水輸送管２８が汚水処理槽２２の
側面を貫通して配設され、この汚水輸送管２８の端部及
びそのやや手前に汚水噴出口３０、３１が夫々形成され
ている。また、汚水噴出口３０、３１の上部には、汚水
噴出口３０、３１から噴出した汚水が汚水処理槽２２の
全域に拡散されるように拡散板３２、３３が設けられて
いる。
装置の好ましい実施例について詳説する。図１には本発
明に係わる磁気分離装置２０の第１実施例が示され、汚
水処理槽２２内には後述する複数枚の回転円板２４、２
４…が回転軸２６に並列配置されている。また、汚水処
理槽２２の下部には汚水輸送管２８が汚水処理槽２２の
側面を貫通して配設され、この汚水輸送管２８の端部及
びそのやや手前に汚水噴出口３０、３１が夫々形成され
ている。また、汚水噴出口３０、３１の上部には、汚水
噴出口３０、３１から噴出した汚水が汚水処理槽２２の
全域に拡散されるように拡散板３２、３３が設けられて
いる。
【０００９】また、前記回転円板２４は図２に示すよう
に、回転軸２６に挿入された筒状のカラー３８とコアー
４０によって等間隔に配設される。また、回転円板２４
は円板状の磁性板４２の表面に複数の永久磁石片４４、
４４…が磁力によって取付けられており、その永久磁石
片４４、４４…の表面に合成樹脂製のカバー４６が被覆
されている。前記永久磁石片４４、４４…は磁性板４２
の同心状に取付けられると共に、各磁性板４２、４２…
に於いて隣接する永久磁石片４４、４４…並びに各磁性
板４２、４２…によって対向する永久磁石片４４、４４
…が互いに異なる極性になるように組み合わされてい
る。これにより、回転円板２４の間隙４７、４７…には
異極性の磁場が発生し、汚水中の磁性粒子７６を吸着す
る。
に、回転軸２６に挿入された筒状のカラー３８とコアー
４０によって等間隔に配設される。また、回転円板２４
は円板状の磁性板４２の表面に複数の永久磁石片４４、
４４…が磁力によって取付けられており、その永久磁石
片４４、４４…の表面に合成樹脂製のカバー４６が被覆
されている。前記永久磁石片４４、４４…は磁性板４２
の同心状に取付けられると共に、各磁性板４２、４２…
に於いて隣接する永久磁石片４４、４４…並びに各磁性
板４２、４２…によって対向する永久磁石片４４、４４
…が互いに異なる極性になるように組み合わされてい
る。これにより、回転円板２４の間隙４７、４７…には
異極性の磁場が発生し、汚水中の磁性粒子７６を吸着す
る。
【００１０】また、図１に示すように、回転円板２４の
前記間隙４７、４７…（図２参照）には掻取装置４９が
設けられ、この掻取装置４９は次のように構成されてい
る。即ち、スクレーパ５０付き無端ベルト５２が前記回
転円板２４表面に当接して設けられ、且つ、前記回転軸
２６に嵌装されたプーリ５４と水面上方に設けられたプ
ーリ５６とに渡設され、図示していない駆動装置により
図中矢印５８の向きで上下方向に周回するようになって
いる。これにより、回転円板２４の永久磁石片４４に吸
着された磁性粒子７６は、回転円板２４から掻取られて
上方に運ばれる。
前記間隙４７、４７…（図２参照）には掻取装置４９が
設けられ、この掻取装置４９は次のように構成されてい
る。即ち、スクレーパ５０付き無端ベルト５２が前記回
転円板２４表面に当接して設けられ、且つ、前記回転軸
２６に嵌装されたプーリ５４と水面上方に設けられたプ
ーリ５６とに渡設され、図示していない駆動装置により
図中矢印５８の向きで上下方向に周回するようになって
いる。これにより、回転円板２４の永久磁石片４４に吸
着された磁性粒子７６は、回転円板２４から掻取られて
上方に運ばれる。
【００１１】また、前記掻取装置４９を囲むように通路
形成板６２が設けられ、磁性粒子７６の鉤型状の排出用
通路６６が形成されている。この排出用通路６６は掻取
装置４８で上方に運ばれる磁性粒子７６を取込口６０か
ら取り込み、合流路７２に移動させる役目を行う。ま
た、合流路７２に合流した磁性粒子７６は、排出管６４
の先端部に設けられた排出弁７４を適宜開閉することに
より槽２２外に排出される。また、この排出用通路６６
の上部は水面６８上に大気開放され、排出用通路６６上
部側面でトラフ３６との仕切部に形成された溢流口７０
から排出用通路６６中の処理水がトラフ３６に溢流する
ようになっている。
形成板６２が設けられ、磁性粒子７６の鉤型状の排出用
通路６６が形成されている。この排出用通路６６は掻取
装置４８で上方に運ばれる磁性粒子７６を取込口６０か
ら取り込み、合流路７２に移動させる役目を行う。ま
た、合流路７２に合流した磁性粒子７６は、排出管６４
の先端部に設けられた排出弁７４を適宜開閉することに
より槽２２外に排出される。また、この排出用通路６６
の上部は水面６８上に大気開放され、排出用通路６６上
部側面でトラフ３６との仕切部に形成された溢流口７０
から排出用通路６６中の処理水がトラフ３６に溢流する
ようになっている。
【００１２】次に、図１、図３及び図４に従って、本発
明の磁気分離装置の改良部分である整流部材７８につい
て説明する。図３は、整流部材７８を説明する概略斜視
図であり、図４は図１に於ける４─４線上に沿う断面図
である。整流部材７８は、図３に示すように回転円板２
４の数だけ板状の突起部８０Ａを有する左右一対の櫛状
部材８０から成り、前記突起部８０Ａの回転円板２４側
の辺８０Ｂは、回転円板周縁２４Ａの約半分を囲むこと
ができるように湾曲状に形成されると共に、その厚みが
回転円板２４の厚みと同等に形成されている。そして、
図１及び図３に示すように、この整流部材７８は、左右
一対の櫛状部材８０の各突起部８０Ａを回転円板２４Ａ
に夫々対応させた状態で回転円板２４を挟み込むように
配設されている。この整流部材７８と回転円板２４とに
より、図３及び図４に示すように回転円板２４間の各間
隙４７には、上下端が開放されると共に回転円板２４の
回転軸２６が中央を走る直方体状の水路４８が形成され
る。尚、本実施例では、整流部材７８を左右一対の櫛状
部材８０で構成したが、一体成形してもよい。
明の磁気分離装置の改良部分である整流部材７８につい
て説明する。図３は、整流部材７８を説明する概略斜視
図であり、図４は図１に於ける４─４線上に沿う断面図
である。整流部材７８は、図３に示すように回転円板２
４の数だけ板状の突起部８０Ａを有する左右一対の櫛状
部材８０から成り、前記突起部８０Ａの回転円板２４側
の辺８０Ｂは、回転円板周縁２４Ａの約半分を囲むこと
ができるように湾曲状に形成されると共に、その厚みが
回転円板２４の厚みと同等に形成されている。そして、
図１及び図３に示すように、この整流部材７８は、左右
一対の櫛状部材８０の各突起部８０Ａを回転円板２４Ａ
に夫々対応させた状態で回転円板２４を挟み込むように
配設されている。この整流部材７８と回転円板２４とに
より、図３及び図４に示すように回転円板２４間の各間
隙４７には、上下端が開放されると共に回転円板２４の
回転軸２６が中央を走る直方体状の水路４８が形成され
る。尚、本実施例では、整流部材７８を左右一対の櫛状
部材８０で構成したが、一体成形してもよい。
【００１３】次に前記の如く構成された磁気分離装置２
０の作用について説明する。先ず、汚水輸送管２８の汚
水噴出口３０、３１から噴き出された汚水は、上向流と
なり拡散板３２、３３によって汚水処理槽２２内の全域
に供給される。汚水処理槽２２内を上昇する汚水は、整
流部材７８と各回転円板２４とにより回転円板２４の間
隙４７に形成される水路４８の下端から取り込まれて回
転円板２４間を通過する時に、汚水中に含有された磁性
粒子７６は、回転円板２４に配設された永久磁石片４
４、４４…によって発生している磁場により、永久磁石
片４４、４４…に吸引されてカバー４６に吸着される。
そして、回転円板２４により磁性粒子７６が分離された
汚水、即ち処理水は水路４８の上端から流れ出た後、更
に上昇してトラフ３６に流れ落ちて槽２２外に排出され
る。
０の作用について説明する。先ず、汚水輸送管２８の汚
水噴出口３０、３１から噴き出された汚水は、上向流と
なり拡散板３２、３３によって汚水処理槽２２内の全域
に供給される。汚水処理槽２２内を上昇する汚水は、整
流部材７８と各回転円板２４とにより回転円板２４の間
隙４７に形成される水路４８の下端から取り込まれて回
転円板２４間を通過する時に、汚水中に含有された磁性
粒子７６は、回転円板２４に配設された永久磁石片４
４、４４…によって発生している磁場により、永久磁石
片４４、４４…に吸引されてカバー４６に吸着される。
そして、回転円板２４により磁性粒子７６が分離された
汚水、即ち処理水は水路４８の上端から流れ出た後、更
に上昇してトラフ３６に流れ落ちて槽２２外に排出され
る。
【００１４】前記水路４８を流れる汚水の流れにおい
て、回転円板２４の中心部を流れる汚水ｂと回転円板２
４の外周部を流れる汚水ａは、整流部材７８と回転円板
２４のどちらに多く接触するかの違いはあるものの、水
路４８の下端から取り込まれて上端から流れ出るまでに
整流部材と回転円板に接触する合計の接触距離は整流部
材７８の高さＨとなり均等化する。
て、回転円板２４の中心部を流れる汚水ｂと回転円板２
４の外周部を流れる汚水ａは、整流部材７８と回転円板
２４のどちらに多く接触するかの違いはあるものの、水
路４８の下端から取り込まれて上端から流れ出るまでに
整流部材と回転円板に接触する合計の接触距離は整流部
材７８の高さＨとなり均等化する。
【００１５】これにより、回転円板２４の中心部あるい
は外周部に関係なく、回転円板２４間の間隙４７に形成
される水路４８を流れる汚水は流れ抵抗が均等化して流
速が一定するので、偏流や乱流が発生しない。従って、
回転円板２４の全面が磁性粒子７６の吸着に均等に利用
できるので、磁気分離装置２０の処理能力を向上させる
ことができる。
は外周部に関係なく、回転円板２４間の間隙４７に形成
される水路４８を流れる汚水は流れ抵抗が均等化して流
速が一定するので、偏流や乱流が発生しない。従って、
回転円板２４の全面が磁性粒子７６の吸着に均等に利用
できるので、磁気分離装置２０の処理能力を向上させる
ことができる。
【００１６】一方、回転円板２４のカバー４６に付着し
た磁性粒子７６は、回転円板２４が回転すると、前記回
転円板２４に当接しながら上下方向に周回する掻取装置
２４によって掻き取られ、掻取装置４９の無端ベルト５
２に取付けられたスクレーパ５０による押し上げ力によ
り強制的に上方に運ばれて集泥口６０から排出用通路６
６内に取り込まれる。排出用通路６６内に取り込まれた
磁性粒子７６は排出用通路６６内を更に上方移動して合
流路７２を通って排出口６４に集まり、排出口６４から
槽２２外に排出される。
た磁性粒子７６は、回転円板２４が回転すると、前記回
転円板２４に当接しながら上下方向に周回する掻取装置
２４によって掻き取られ、掻取装置４９の無端ベルト５
２に取付けられたスクレーパ５０による押し上げ力によ
り強制的に上方に運ばれて集泥口６０から排出用通路６
６内に取り込まれる。排出用通路６６内に取り込まれた
磁性粒子７６は排出用通路６６内を更に上方移動して合
流路７２を通って排出口６４に集まり、排出口６４から
槽２２外に排出される。
【００１７】このように、本発明の汚水処理装置２０
は、回転円板２４の外周に回転円板２４の回転を妨げな
いように整流部材７８を設けて汚水の流れ抵抗が回転円
板２４の中心部と外周部とで均一になるように回転円板
２４間の各間隙に汚水の水路４８を形成したので、従来
の磁気分離装置と比較して磁性粒子７６の処理能力を向
上させることができる。
は、回転円板２４の外周に回転円板２４の回転を妨げな
いように整流部材７８を設けて汚水の流れ抵抗が回転円
板２４の中心部と外周部とで均一になるように回転円板
２４間の各間隙に汚水の水路４８を形成したので、従来
の磁気分離装置と比較して磁性粒子７６の処理能力を向
上させることができる。
【００１８】図５は、本発明の第２実施例を示し、磁性
粒子７６を槽２２外に排出する別の機構を有する磁気分
離装置２０である。図５に示すように、スクレーパ５０
付き無端ベルト５２が前記回転円板２４表面に当接して
設けられ、且つ、前記回転軸２６に嵌装されたプーリ５
４と水面上方に設けられた方向転換ローラ９０及びプー
リ９２とに渡設され、無端状ベルトがプーリ９２位置で
水平移動するようになっている。また、無端状ベルト５
２を囲むように通路形成板９４が設けられ、磁性粒子７
６の鉤型状の排出用通路９６が形成されている。そし
て、排出用通路９６の先端部は水面６８上まで延設され
ており、スクレーパ５０付き無端ベルト５２で排出用通
路９６を上昇した磁性粒子７６は、プーリ９２位置で水
平移動する時に、無端状ベルト５２から通路形成板９４
に落下する。
粒子７６を槽２２外に排出する別の機構を有する磁気分
離装置２０である。図５に示すように、スクレーパ５０
付き無端ベルト５２が前記回転円板２４表面に当接して
設けられ、且つ、前記回転軸２６に嵌装されたプーリ５
４と水面上方に設けられた方向転換ローラ９０及びプー
リ９２とに渡設され、無端状ベルトがプーリ９２位置で
水平移動するようになっている。また、無端状ベルト５
２を囲むように通路形成板９４が設けられ、磁性粒子７
６の鉤型状の排出用通路９６が形成されている。そし
て、排出用通路９６の先端部は水面６８上まで延設され
ており、スクレーパ５０付き無端ベルト５２で排出用通
路９６を上昇した磁性粒子７６は、プーリ９２位置で水
平移動する時に、無端状ベルト５２から通路形成板９４
に落下する。
【００１９】その他の装置構成は、第１実施例で説明し
た構成と同じである。このように第２実施例では、汚水
処理槽２２内に占有する排出用通路９６の割合を第１実
施例の場合より小さくした。これにより、前記水路４８
の上端から流れ出た汚水は水面６８まで上昇し易くなる
ので、汚水処理槽２２内の汚水の流れを一層スムーズに
することができる。
た構成と同じである。このように第２実施例では、汚水
処理槽２２内に占有する排出用通路９６の割合を第１実
施例の場合より小さくした。これにより、前記水路４８
の上端から流れ出た汚水は水面６８まで上昇し易くなる
ので、汚水処理槽２２内の汚水の流れを一層スムーズに
することができる。
【００２０】尚、本実施例では、汚水処理槽２２に設け
られた回転円板２４に整流部材７８を設けたが、汚水処
理槽２２の回転円板２４に適用する場合に限定されるも
のではなく、回転軸２６に並列配置される回転円板２４
間を通る液体の流れ抵抗を均等化させる必要のある全て
装置に適用することができる。
られた回転円板２４に整流部材７８を設けたが、汚水処
理槽２２の回転円板２４に適用する場合に限定されるも
のではなく、回転軸２６に並列配置される回転円板２４
間を通る液体の流れ抵抗を均等化させる必要のある全て
装置に適用することができる。
【００２１】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る磁気
分離装置によれば、回転軸に所定の間隔をもって並列配
置された複数の回転円板の外周に整流部材を設けて汚水
の流れ抵抗が回転円板の中心部と外周部とで均一になる
ように回転円板間の各間隙に汚水の水路を形成した。こ
れにより、回転円板の中心部あるいは外周部に関係な
く、回転円板間の間隙に形成された前記水路を流れる汚
水は流速が一定するので、偏流や乱流が発生しない。
分離装置によれば、回転軸に所定の間隔をもって並列配
置された複数の回転円板の外周に整流部材を設けて汚水
の流れ抵抗が回転円板の中心部と外周部とで均一になる
ように回転円板間の各間隙に汚水の水路を形成した。こ
れにより、回転円板の中心部あるいは外周部に関係な
く、回転円板間の間隙に形成された前記水路を流れる汚
水は流速が一定するので、偏流や乱流が発生しない。
【００２２】従って、回転円板の全面を磁性粒子の吸着
に均等に利用できるので、磁性粒子の処理能力を向上さ
せることができる。
に均等に利用できるので、磁性粒子の処理能力を向上さ
せることができる。
【図１】本発明に係る磁気分離装置の第１実施例を示す
断面図
断面図
【図２】本発明に係る磁気分離装置の回転円板を説明す
る断面図
る断面図
【図３】本発明に係る磁気分離装置の整流部材を説明す
る概略斜視図
る概略斜視図
【図４】図１に於ける４─４線上に沿う断面図
【図５】本発明に係る磁気分離装置の第２実施例を説明
する断面図
する断面図
【図６】従来の磁気分離装置の実施例を示す断面図
２０…汚水処理装置 ２２…汚水処理槽 ２４…回転円板 ２８…汚水輸送管 ３６…トラフ ４４…永久磁石片 ４７…間隙 ４８…水路 ４９…掻取装置 ６４…排出口 ６６…排出用通路 ７０…溢流口 ７４…排出弁 ７８…整流部材 ８０…櫛状部材 ８０Ａ…突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 本 博 文 東京都千代田区内神田１丁目１番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 小 島 正 行 東京都千代田区内神田１丁目１番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 川 尻 斉 東京都千代田区内神田１丁目１番14号 日立プラント建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−128367（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−144541（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B03C 1/00 - 1/32
Claims (1)
- 【請求項１】下部に汚水の流入口が設けられると共に上
部に処理水の排出口が配設された汚水処理槽と、 前記汚水処理槽の汚水中に水没配置されると共に、回転
軸に所定の間隔をもって並列配置された複数の回転円板
と、 前記回転円板の表面に配設され、回転円板間の各間隙内
に異極性の磁場を発生させて前記汚水中の磁性粒子を吸
着する複数の永久磁石片と、 スクレーパ付き無端状ベルトから成り、周回して前記永
久磁石片の表面に吸着した磁性粒子を掻取ると共に、掻
取った磁性粒子を前記回転円板の上方に運んで槽外に排
出する掻取装置と、から成る磁気分離装置において、前記永久磁石片は、対向する回転円板間において、対向
する該永久磁石片の磁極が異極になるように組み合わさ
れ、 前記回転円板は、その外周に整流部材を設け、該整流部
材は、左右一対の櫛状部材の各突起部を回転円板に夫々
対応させた状態で該回転円板を挟み込むように配設さ
れ、 前記整流部材と前記回転円板とにより、 汚水の流れ抵抗
が該回転円板の中心部と外周部とで均一になるように回
転円板間の各間隙に汚水の水路を形成したことを特徴と
する磁気分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21159793A JP3232530B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 磁気分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21159793A JP3232530B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 磁気分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760154A JPH0760154A (ja) | 1995-03-07 |
| JP3232530B2 true JP3232530B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=16608403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21159793A Expired - Lifetime JP3232530B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 磁気分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3232530B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21159793A patent/JP3232530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0760154A (ja) | 1995-03-07 |
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