JP3201455B2 - 汚水処理装置の薬注制御方法 - Google Patents
汚水処理装置の薬注制御方法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は汚水処理装置に係
り、特に下水処理施設で流入する汚水に凝集剤を添加し
汚水中に含有する磁性粒子を含んだ磁性フロックを形成
し、その磁性フロックを磁気分離器で分離補集する汚水
処理装置の薬注制御方法に関する。
り、特に下水処理施設で流入する汚水に凝集剤を添加し
汚水中に含有する磁性粒子を含んだ磁性フロックを形成
し、その磁性フロックを磁気分離器で分離補集する汚水
処理装置の薬注制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の汚水処理装置の薬注制御
方法においては、原水用の汚濁センサで測定した汚水の
原水濁度に基づいて凝集剤の添加量を制御していた。例
えば、凝集剤として硫酸バンドを使用した場合、原水の
濁度が８０ｍｇ／ｌ未満では硫酸バンドの添加量を５ｍ
ｇＡｌ（アルミニウム）／ｌとし、濁度が８０ｍｇ／ｌ
以上では添加量を７ｍｇＡｌ／ｌとする。
方法においては、原水用の汚濁センサで測定した汚水の
原水濁度に基づいて凝集剤の添加量を制御していた。例
えば、凝集剤として硫酸バンドを使用した場合、原水の
濁度が８０ｍｇ／ｌ未満では硫酸バンドの添加量を５ｍ
ｇＡｌ（アルミニウム）／ｌとし、濁度が８０ｍｇ／ｌ
以上では添加量を７ｍｇＡｌ／ｌとする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
汚水処理装置のように原水濁度に基づいて凝集剤の添加
量を制御すると、充分な処理性能が得られないという欠
点がある。即ち、原水濁度は同一であっても原水中の構
成物質は異なることが多いので、原水の濁度に基づいた
添加量と最適な添加量とは一致しないことが多い。この
結果、例えば、前記硫酸バンドの場合、原水濁度に基づ
いた添加量が最適な添加量より少なすぎると汚水中の汚
濁物質を充分凝集することができずフロックが形成され
にくくなり処理水が濁る。また、原水濁度に基づいた添
加量が最適な添加量より多すぎると形成された磁性フロ
ックに強度がなく、磁気板に付着した磁性フロックが水
流の剪断力で破壊され処理水中に流出してしまい処理水
が濁る。
汚水処理装置のように原水濁度に基づいて凝集剤の添加
量を制御すると、充分な処理性能が得られないという欠
点がある。即ち、原水濁度は同一であっても原水中の構
成物質は異なることが多いので、原水の濁度に基づいた
添加量と最適な添加量とは一致しないことが多い。この
結果、例えば、前記硫酸バンドの場合、原水濁度に基づ
いた添加量が最適な添加量より少なすぎると汚水中の汚
濁物質を充分凝集することができずフロックが形成され
にくくなり処理水が濁る。また、原水濁度に基づいた添
加量が最適な添加量より多すぎると形成された磁性フロ
ックに強度がなく、磁気板に付着した磁性フロックが水
流の剪断力で破壊され処理水中に流出してしまい処理水
が濁る。
【０００４】従って、従来のように原水濁度で凝集剤の
添加量を制御すると凝集剤が不足して処理水濁度が悪化
したのか、凝集剤が過剰すぎて処理水濁度が悪化したの
か分からないので、添加量を適切に制御できないため十
分な処理性能が得られない。このことは、処理水の濁度
に基づいて凝集剤の添加量を制御した場合にも同様であ
る。
添加量を制御すると凝集剤が不足して処理水濁度が悪化
したのか、凝集剤が過剰すぎて処理水濁度が悪化したの
か分からないので、添加量を適切に制御できないため十
分な処理性能が得られない。このことは、処理水の濁度
に基づいて凝集剤の添加量を制御した場合にも同様であ
る。
【０００５】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、凝集剤の添加量を適切に制御することができる
と共に、過剰添加による凝集剤の無駄をなくすことがで
きる汚水処理装置の薬注制御方法を提供することを目的
とする。
もので、凝集剤の添加量を適切に制御することができる
と共に、過剰添加による凝集剤の無駄をなくすことがで
きる汚水処理装置の薬注制御方法を提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、汚水処理槽に流入する汚水中に凝集剤を添加
して汚水中の磁性粒子を含んだ磁性フロックを形成する
と共に、形成した磁性フロックを汚水処理槽内に配置さ
れた磁気板で前記汚水中から吸着分離し、磁性フロック
が分離された処理水を汚水処理槽に形成された排出口か
ら排出する一方、前記磁気板に吸着された磁性フロック
を掻取手段で掻取りフロック排出用通路を介して汚水処
理槽外に排出すると共に前記磁性フロックに同伴する同
伴水を前記フロック排出用通路に連通する溢流口から排
出する汚水処理装置に於いて、前記処理水の濁度と前記
同伴水の濁度をそれぞれ測定し、これらの濁度に基づい
て凝集剤の添加量を制御することを特徴とする。
する為に、汚水処理槽に流入する汚水中に凝集剤を添加
して汚水中の磁性粒子を含んだ磁性フロックを形成する
と共に、形成した磁性フロックを汚水処理槽内に配置さ
れた磁気板で前記汚水中から吸着分離し、磁性フロック
が分離された処理水を汚水処理槽に形成された排出口か
ら排出する一方、前記磁気板に吸着された磁性フロック
を掻取手段で掻取りフロック排出用通路を介して汚水処
理槽外に排出すると共に前記磁性フロックに同伴する同
伴水を前記フロック排出用通路に連通する溢流口から排
出する汚水処理装置に於いて、前記処理水の濁度と前記
同伴水の濁度をそれぞれ測定し、これらの濁度に基づい
て凝集剤の添加量を制御することを特徴とする。
【０００７】本発明は、凝集剤の添加量が不足すると汚
水中の懸濁物質を十分に凝集できないので処理水濁度が
悪くなる一方、凝集剤の添加量が過剰すぎても形成され
た磁気フロックが壊れやすくなり、処理水濁度を悪化さ
せることに着目してなされたものである。
水中の懸濁物質を十分に凝集できないので処理水濁度が
悪くなる一方、凝集剤の添加量が過剰すぎても形成され
た磁気フロックが壊れやすくなり、処理水濁度を悪化さ
せることに着目してなされたものである。
【０００８】そこで、本発明によれば、汚水から磁性フ
ロックが磁気板に吸着分離された処理水の処理水濁度
と、吸着分離された磁性フロックがフロック排出用通路
を介して排出される際に同伴される同伴水の同伴水濁度
の両方の濁度を検出し、この両方の濁度に基づいて凝集
剤の添加量を制御するようにした。即ち、処理水濁度の
悪化から凝集剤の添加量の不足を判断し、同伴水濁度の
悪化から凝集剤の添加量の過剰を判断して、凝集剤の添
加量を最適な添加量に近づける。
ロックが磁気板に吸着分離された処理水の処理水濁度
と、吸着分離された磁性フロックがフロック排出用通路
を介して排出される際に同伴される同伴水の同伴水濁度
の両方の濁度を検出し、この両方の濁度に基づいて凝集
剤の添加量を制御するようにした。即ち、処理水濁度の
悪化から凝集剤の添加量の不足を判断し、同伴水濁度の
悪化から凝集剤の添加量の過剰を判断して、凝集剤の添
加量を最適な添加量に近づける。
【０００９】また、凝集剤と一緒に磁性粒子を汚水に添
加すると前記フロックが前記磁性板で吸着分離し易くな
る反面、凝集剤の添加量過剰時に磁性フロックが壊れ易
く成るので、本発明の効果が一層発揮される。
加すると前記フロックが前記磁性板で吸着分離し易くな
る反面、凝集剤の添加量過剰時に磁性フロックが壊れ易
く成るので、本発明の効果が一層発揮される。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る汚水処理装置の薬注制御方法の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。図１は、本発明の薬注制御方法を適用
する汚水処理装置２０の全体構成図である。図１に示す
ように、汚水処理槽２２内には後述する複数枚の磁気円
板２４、２４…が回転軸２６に装着されている。また、
汚水処理槽２２の下部には汚水輸送管２８が汚水処理槽
２２の側面を貫通して配設され、この汚水輸送管２８の
一方端は混合槽１０に接続され、混合槽１０に流入する
汚水の原水には凝集剤添加装置１２から凝集剤、磁気粒
子添加装置１４から磁性粒子を添加して攪拌装置１６で
混合することができるようになっている。これにより、
汚水中の懸濁物質を凝集し、汚水中の磁性粒子及び添加
した磁性粒子を含む磁性フロック７６を形成する。一
方、汚水輸送管２８の他方端には磁気円板２４、２４…
の中心部に向けて汚水を噴出する汚水噴出口３０が開口
されており、汚水噴出口３０の上部には拡散板３２が設
けられている。また、汚水処理槽２２の水面６８位置に
は汚水から磁性フロック７６が除去された処理水が溢流
する処理水トラフ３６が設けられる。
る汚水処理装置の薬注制御方法の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。図１は、本発明の薬注制御方法を適用
する汚水処理装置２０の全体構成図である。図１に示す
ように、汚水処理槽２２内には後述する複数枚の磁気円
板２４、２４…が回転軸２６に装着されている。また、
汚水処理槽２２の下部には汚水輸送管２８が汚水処理槽
２２の側面を貫通して配設され、この汚水輸送管２８の
一方端は混合槽１０に接続され、混合槽１０に流入する
汚水の原水には凝集剤添加装置１２から凝集剤、磁気粒
子添加装置１４から磁性粒子を添加して攪拌装置１６で
混合することができるようになっている。これにより、
汚水中の懸濁物質を凝集し、汚水中の磁性粒子及び添加
した磁性粒子を含む磁性フロック７６を形成する。一
方、汚水輸送管２８の他方端には磁気円板２４、２４…
の中心部に向けて汚水を噴出する汚水噴出口３０が開口
されており、汚水噴出口３０の上部には拡散板３２が設
けられている。また、汚水処理槽２２の水面６８位置に
は汚水から磁性フロック７６が除去された処理水が溢流
する処理水トラフ３６が設けられる。
【００１１】磁気円板２４は図２に示すように、回転軸
２６に挿入された筒状のカラー３８とコアー４０によっ
て等間隔に配設される。また、磁気円板２４は円板状の
磁性板４２の表面に複数の永久磁石片４４、４４…が磁
力によって取付けられており、その永久磁石片４４、４
４…の表面に合成樹脂製のカバー４６が被覆されてい
る。前記永久磁石片４４、４４…は磁性板４２の同心状
に取付けられると共に、各磁性板４２、４２…に於いて
隣接する永久磁石片４４、４４…並びに各磁性板４２、
４２…によって対向する永久磁石片４４、４４…が互い
に異なる極性になるように組み合わされている。これに
より、磁気円板２４の空隙４７、４７…には異極性の磁
場が発生し、磁性フロック７６は磁性板４２に吸着され
る。
２６に挿入された筒状のカラー３８とコアー４０によっ
て等間隔に配設される。また、磁気円板２４は円板状の
磁性板４２の表面に複数の永久磁石片４４、４４…が磁
力によって取付けられており、その永久磁石片４４、４
４…の表面に合成樹脂製のカバー４６が被覆されてい
る。前記永久磁石片４４、４４…は磁性板４２の同心状
に取付けられると共に、各磁性板４２、４２…に於いて
隣接する永久磁石片４４、４４…並びに各磁性板４２、
４２…によって対向する永久磁石片４４、４４…が互い
に異なる極性になるように組み合わされている。これに
より、磁気円板２４の空隙４７、４７…には異極性の磁
場が発生し、磁性フロック７６は磁性板４２に吸着され
る。
【００１２】前記磁気円板２４の空隙４７、４７…（図
２参照）には、図１に示すように、掻取装置４８が設け
られ、この掻取装置４８は次のように構成されている。
即ち、スクレーパ５０付き無端ベルト５２が前記磁気円
板２４表面に当接して設けられ、且つ、前記回転軸２６
に嵌装されたプーリ５４と水面上方に設けられたプーリ
５６とに渡設され、図示していない駆動装置により図中
矢印５８の向きで上下方向に周回するようになってい
る。また、掻取装置４８を囲むように通路形成板６２が
設けられ、鉤型状の汚泥排出用通路６６が形成されてい
る。この汚泥排出用通路６６は掻取装置４８により上方
移動する磁性フロック７６を汚泥排出用通路６６に取り
込む集泥口６０から、汚泥排出用通路６６に取り込まれ
た汚泥を合流させる汚泥合流路７２に繋がる通路を形成
している。そして、汚泥合流路７２に合流した汚泥を汚
水処理槽２２外に排出する汚泥排出口６４が汚水処理槽
２２の側面を貫通して形成されている。この汚泥排出用
通路６６の上部は水面６８上に大気開放され、磁性フロ
ック７６に同伴して汚泥排出用通路６６内を流れる同伴
水は汚泥排出用通路６６上部側面で溢流口７０から同伴
水トラフ３７に溢流するようになっている。汚泥排出用
通路６６の溢流口７０から汚泥排出用通路６６中の同伴
水が同伴水トラフ３７に流れ込むので、汚泥排出用通路
６６に同伴水の上向流が発生する。これにより、磁性フ
ロック７６を汚泥排出用通路６６内に強制的に取り込ん
でも汚泥排出用通路６６内に逆流が発生しないので、磁
性フロック７６が集泥口６０から磁気円板２４側に逆戻
りすることなく確実に汚泥排出用通路６６を移動させ
る。更に、汚泥排出口６４は汚水処理槽２２の水面に対
しＨ（ｍ）低い位置に設置されているので、汚水処理槽
２２の水面との水頭圧の差によって磁性フロック７６を
汚泥排出口６４の排出弁７４を開くことにより磁性フロ
ック７６は円滑に汚水処理槽２２外に排出される。ま
た、汚水処理槽２２の底部には、沈降した磁性フロック
７６を排出する排出コンベア８４が設けられる。
２参照）には、図１に示すように、掻取装置４８が設け
られ、この掻取装置４８は次のように構成されている。
即ち、スクレーパ５０付き無端ベルト５２が前記磁気円
板２４表面に当接して設けられ、且つ、前記回転軸２６
に嵌装されたプーリ５４と水面上方に設けられたプーリ
５６とに渡設され、図示していない駆動装置により図中
矢印５８の向きで上下方向に周回するようになってい
る。また、掻取装置４８を囲むように通路形成板６２が
設けられ、鉤型状の汚泥排出用通路６６が形成されてい
る。この汚泥排出用通路６６は掻取装置４８により上方
移動する磁性フロック７６を汚泥排出用通路６６に取り
込む集泥口６０から、汚泥排出用通路６６に取り込まれ
た汚泥を合流させる汚泥合流路７２に繋がる通路を形成
している。そして、汚泥合流路７２に合流した汚泥を汚
水処理槽２２外に排出する汚泥排出口６４が汚水処理槽
２２の側面を貫通して形成されている。この汚泥排出用
通路６６の上部は水面６８上に大気開放され、磁性フロ
ック７６に同伴して汚泥排出用通路６６内を流れる同伴
水は汚泥排出用通路６６上部側面で溢流口７０から同伴
水トラフ３７に溢流するようになっている。汚泥排出用
通路６６の溢流口７０から汚泥排出用通路６６中の同伴
水が同伴水トラフ３７に流れ込むので、汚泥排出用通路
６６に同伴水の上向流が発生する。これにより、磁性フ
ロック７６を汚泥排出用通路６６内に強制的に取り込ん
でも汚泥排出用通路６６内に逆流が発生しないので、磁
性フロック７６が集泥口６０から磁気円板２４側に逆戻
りすることなく確実に汚泥排出用通路６６を移動させ
る。更に、汚泥排出口６４は汚水処理槽２２の水面に対
しＨ（ｍ）低い位置に設置されているので、汚水処理槽
２２の水面との水頭圧の差によって磁性フロック７６を
汚泥排出口６４の排出弁７４を開くことにより磁性フロ
ック７６は円滑に汚水処理槽２２外に排出される。ま
た、汚水処理槽２２の底部には、沈降した磁性フロック
７６を排出する排出コンベア８４が設けられる。
【００１３】以上は従来の汚水処理装置の構成と同様で
ある。次に本発明の薬注制御の理論的根拠および薬注制
御の構成について説明する。図３は、凝集剤として硫酸
バンドを用いた場合の、凝集剤の添加量と処理水濁度お
よび同伴水濁度の関係を示した例であり、硫酸バンドの
添加量を７、１０、１４、１９ｍｇＡｌ（アルミニウ
ム）／ｌと増加させた場合と、３ｍｇＡｌ／ｌまで減少
させた場合を示している。図の横軸は経過時間（分）を
示し、縦軸は処理水濁度（ｍｇ／ｌ）と同伴水濁度（ｍ
ｇ／ｌ）を示している。この図から分かるように、硫酸
バンドの添加量を増加させていくと、処理水濁度は２０
ｍｇ／ｌ程度で略一定な低レベルで推移しているが、同
伴水濁度は添加量が１０ｍｇＡｌ／ｌを越えると急激に
悪化し、濁度値が１００ｍｇ／ｌを越える。同伴水濁度
が悪化する理由は、硫酸バンドの添加量が最適な添加量
より多すぎると磁性フロックの強度が弱くなり壊れて同
伴水に懸濁するためである。そして、磁性フロックの強
度は凝集剤の添加量の過剰程度が大きくなるほど弱くな
り壊れ易くなる。従って、凝集剤の添加量の過剰程度が
小さい場合は、磁気円板２４から掻き取られた磁性フロ
ックが汚泥排出用通路６６内を移動する間に壊れて同伴
水に懸濁する。しかし、凝集剤の過剰程度が大きくなる
につれて磁気円板２４から掻き取られた磁性フロックが
汚泥排出用通路６６内に流入する前に水流の剪断力で破
壊され、処理水濁度を悪化させる。即ち、同伴水濁度の
急激な悪化は、処理水濁度が悪化する前兆を示している
（図の凝集剤添加量が１９ｍｇＡｌ／ｌ参照、また図に
は示さないが凝集剤添加量を更に過剰にすると処理水濁
度は更に悪化する）。
ある。次に本発明の薬注制御の理論的根拠および薬注制
御の構成について説明する。図３は、凝集剤として硫酸
バンドを用いた場合の、凝集剤の添加量と処理水濁度お
よび同伴水濁度の関係を示した例であり、硫酸バンドの
添加量を７、１０、１４、１９ｍｇＡｌ（アルミニウ
ム）／ｌと増加させた場合と、３ｍｇＡｌ／ｌまで減少
させた場合を示している。図の横軸は経過時間（分）を
示し、縦軸は処理水濁度（ｍｇ／ｌ）と同伴水濁度（ｍ
ｇ／ｌ）を示している。この図から分かるように、硫酸
バンドの添加量を増加させていくと、処理水濁度は２０
ｍｇ／ｌ程度で略一定な低レベルで推移しているが、同
伴水濁度は添加量が１０ｍｇＡｌ／ｌを越えると急激に
悪化し、濁度値が１００ｍｇ／ｌを越える。同伴水濁度
が悪化する理由は、硫酸バンドの添加量が最適な添加量
より多すぎると磁性フロックの強度が弱くなり壊れて同
伴水に懸濁するためである。そして、磁性フロックの強
度は凝集剤の添加量の過剰程度が大きくなるほど弱くな
り壊れ易くなる。従って、凝集剤の添加量の過剰程度が
小さい場合は、磁気円板２４から掻き取られた磁性フロ
ックが汚泥排出用通路６６内を移動する間に壊れて同伴
水に懸濁する。しかし、凝集剤の過剰程度が大きくなる
につれて磁気円板２４から掻き取られた磁性フロックが
汚泥排出用通路６６内に流入する前に水流の剪断力で破
壊され、処理水濁度を悪化させる。即ち、同伴水濁度の
急激な悪化は、処理水濁度が悪化する前兆を示している
（図の凝集剤添加量が１９ｍｇＡｌ／ｌ参照、また図に
は示さないが凝集剤添加量を更に過剰にすると処理水濁
度は更に悪化する）。
【００１４】一方、硫酸バンドの添加量を３ｍｇＡｌ／
ｌに減少させると、同伴水濁度は２０ｍｇ／ｌの略一定
な低レベルで推移しているが、処理水濁度が急激に悪化
し、３０ｍｇ／ｌを越える。処理水濁度が悪化する理由
は、硫酸バンドの添加量が最適な添加量より少なすぎる
と、汚水中の懸濁物質の一部しか凝集されないため処理
水濁度が悪化する。この時の磁性フロックの強度は問題
なく同伴水濁度は悪化しない。
ｌに減少させると、同伴水濁度は２０ｍｇ／ｌの略一定
な低レベルで推移しているが、処理水濁度が急激に悪化
し、３０ｍｇ／ｌを越える。処理水濁度が悪化する理由
は、硫酸バンドの添加量が最適な添加量より少なすぎる
と、汚水中の懸濁物質の一部しか凝集されないため処理
水濁度が悪化する。この時の磁性フロックの強度は問題
なく同伴水濁度は悪化しない。
【００１５】従って、従来のように原水濁度で凝集剤の
添加量を制御すると凝集剤が不足して処理水濁度が悪化
したのか、凝集剤が過剰すぎて処理水濁度が悪化したの
か分からないが、処理水濁度および同伴水濁度に基づい
て凝集剤の添加量を制御すれば凝集剤の過不足を是正し
最適な添加量に適切に制御することができる。このこと
から以下に説明する薬注制御の装置を構成した。
添加量を制御すると凝集剤が不足して処理水濁度が悪化
したのか、凝集剤が過剰すぎて処理水濁度が悪化したの
か分からないが、処理水濁度および同伴水濁度に基づい
て凝集剤の添加量を制御すれば凝集剤の過不足を是正し
最適な添加量に適切に制御することができる。このこと
から以下に説明する薬注制御の装置を構成した。
【００１６】即ち、前記した処理水トラフ３６と同伴水
トラフ３７には、それぞれ処理水用濁度計１７及び同伴
水用濁度計１９が設けられ、処理水濁度と同伴水濁度が
測定される。測定された処理水濁度と同伴水濁度は、そ
れぞれの信号ケーブルを介してコントローラ１８に出力
される。コントローラ１８では、処理水濁度と同伴水濁
度に基づいて凝集剤の添加量を決定し、決定した添加量
を信号ケーブルを介して凝集剤添加装置１２に出力す
る。凝集剤添加装置１２では、決定された添加量を汚水
に添加する。
トラフ３７には、それぞれ処理水用濁度計１７及び同伴
水用濁度計１９が設けられ、処理水濁度と同伴水濁度が
測定される。測定された処理水濁度と同伴水濁度は、そ
れぞれの信号ケーブルを介してコントローラ１８に出力
される。コントローラ１８では、処理水濁度と同伴水濁
度に基づいて凝集剤の添加量を決定し、決定した添加量
を信号ケーブルを介して凝集剤添加装置１２に出力す
る。凝集剤添加装置１２では、決定された添加量を汚水
に添加する。
【００１７】次に上記の如く構成された汚水処理装置２
０の作用について説明する。汚水の原水は混合槽１０に
流れ込み、凝集剤（例えば、硫酸バンド、高分子凝集剤
等）と磁性粒子（例えば、マグネタイト）が添加されて
攪拌混合される。これにより、汚水中の懸濁物質は凝集
剤により凝集され、汚水にもともと含有していた磁性粒
子と添加した磁性粒子を含む磁性フロック７６を形成す
る。この場合、添加する磁性粒子はなくてもよいが、添
加した方が磁性フロック７６の磁気円板２４への吸着性
が良くなる。そして、混合槽１０で混合された汚水は汚
水輸送管２８の汚水噴出口３０から噴き出され、拡散板
３２によって図中矢印で示すように汚水処理槽２２の全
域に供給される。汚水処理槽２２内に供給された汚水
は、汚水処理槽２２内を上向流となって上昇し、汚水処
理槽２２の内周面に配設されたガイドブロック３４によ
って磁気円板２４の中心方向に案内され磁気円板２４間
の空隙４７を通過する。この時、汚水中の磁性フロック
７６は、磁気円板２４に取付けられた永久磁石片４４、
４４…によって発生している磁場により、永久磁石片４
４、４４…に吸引されてカバー４６の全表面に付着す
る。このように、汚水は前記空隙４７を通過することに
より磁性フロック７６が分離され、磁性フロック７６が
分離された汚水、即ち処理水は汚水処理槽２２の水面６
８から溢れて処理水トラフ３６に流れ落ちて排出され
る。
０の作用について説明する。汚水の原水は混合槽１０に
流れ込み、凝集剤（例えば、硫酸バンド、高分子凝集剤
等）と磁性粒子（例えば、マグネタイト）が添加されて
攪拌混合される。これにより、汚水中の懸濁物質は凝集
剤により凝集され、汚水にもともと含有していた磁性粒
子と添加した磁性粒子を含む磁性フロック７６を形成す
る。この場合、添加する磁性粒子はなくてもよいが、添
加した方が磁性フロック７６の磁気円板２４への吸着性
が良くなる。そして、混合槽１０で混合された汚水は汚
水輸送管２８の汚水噴出口３０から噴き出され、拡散板
３２によって図中矢印で示すように汚水処理槽２２の全
域に供給される。汚水処理槽２２内に供給された汚水
は、汚水処理槽２２内を上向流となって上昇し、汚水処
理槽２２の内周面に配設されたガイドブロック３４によ
って磁気円板２４の中心方向に案内され磁気円板２４間
の空隙４７を通過する。この時、汚水中の磁性フロック
７６は、磁気円板２４に取付けられた永久磁石片４４、
４４…によって発生している磁場により、永久磁石片４
４、４４…に吸引されてカバー４６の全表面に付着す
る。このように、汚水は前記空隙４７を通過することに
より磁性フロック７６が分離され、磁性フロック７６が
分離された汚水、即ち処理水は汚水処理槽２２の水面６
８から溢れて処理水トラフ３６に流れ落ちて排出され
る。
【００１８】一方、磁気円板２４のカバー４６に付着し
た磁性フロック７６は、磁気円板２４が回転すると、前
記磁気円板２４に当接しながら上下方向に周回する掻取
装置４８によって掻き取られ、前記掻取装置４８の無端
ベルト５２に取付けられたスクレーパ５０による押し上
げ力により強制的に上方移動させられ集泥口６０から汚
泥排出用通路６６内に取り込まれる。前記汚泥排出用通
路６６内に取り込まれた磁性フロック７６は汚泥排出用
通路６６内を更に上方移動して沈降棚に沈降し、汚泥合
流路７２を通って汚泥排出口６４に集まり、汚泥排出口
６４から汚水処理槽２２外に排出される。この時、汚泥
排出用通路６６内を磁性フロック７６に同伴して上昇す
る同伴水は、溢流口７０から同伴水トラフ３７に溢流
し、混合槽１０に戻される。
た磁性フロック７６は、磁気円板２４が回転すると、前
記磁気円板２４に当接しながら上下方向に周回する掻取
装置４８によって掻き取られ、前記掻取装置４８の無端
ベルト５２に取付けられたスクレーパ５０による押し上
げ力により強制的に上方移動させられ集泥口６０から汚
泥排出用通路６６内に取り込まれる。前記汚泥排出用通
路６６内に取り込まれた磁性フロック７６は汚泥排出用
通路６６内を更に上方移動して沈降棚に沈降し、汚泥合
流路７２を通って汚泥排出口６４に集まり、汚泥排出口
６４から汚水処理槽２２外に排出される。この時、汚泥
排出用通路６６内を磁性フロック７６に同伴して上昇す
る同伴水は、溢流口７０から同伴水トラフ３７に溢流
し、混合槽１０に戻される。
【００１９】そして、上記汚水処理において、処理水用
濁度計１７と同伴水用濁度計１９で測定された処理水濁
度と同伴水濁度がコントローラ１８に出力される。コン
トローラ１８では、例えば以下に示す薬注制御プログラ
ムにより凝集剤添加装置１２から添加する凝集剤の添加
量を制御する。図４は薬注制御プログラムの一例であ
り、凝集剤添加量が最適な添加量より少なすぎて十分な
凝集が行われていないと判断する処理水濁度を３０ｍｇ
／ｌ以上とし、硫酸バンドの添加量が最適な添加量より
多すぎて形成される磁性フロック７６が壊れ易くなると
判断する同伴水濁度を１００ｍｇ／ｌ以上とした場合で
ある。即ち、同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で、且つ
処理水濁度が３０ｍｇ／ｌ未満になるように凝集剤の添
加量を制御する例で説明する。
濁度計１７と同伴水用濁度計１９で測定された処理水濁
度と同伴水濁度がコントローラ１８に出力される。コン
トローラ１８では、例えば以下に示す薬注制御プログラ
ムにより凝集剤添加装置１２から添加する凝集剤の添加
量を制御する。図４は薬注制御プログラムの一例であ
り、凝集剤添加量が最適な添加量より少なすぎて十分な
凝集が行われていないと判断する処理水濁度を３０ｍｇ
／ｌ以上とし、硫酸バンドの添加量が最適な添加量より
多すぎて形成される磁性フロック７６が壊れ易くなると
判断する同伴水濁度を１００ｍｇ／ｌ以上とした場合で
ある。即ち、同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で、且つ
処理水濁度が３０ｍｇ／ｌ未満になるように凝集剤の添
加量を制御する例で説明する。
【００２０】先ず、汚水処理装置２０の運転を開始する
に際して、硫酸バンドの添加量の初期設定値を設定す
る。添加量の初期設定値は汚水の原水濁度から設定し、
例えば、原水濁度が８０ｍｇ／ｌ未満の場合は添加量を
５ｍｇＡｌ／ｌ、原水濁度が８０ｍｇ／ｌ以上の場合は
添加量を７ｍｇＡｌ／ｌと設定する。次に、同伴水濁度
を測定し、同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ以上の場合は硫
酸バンドの添加量が過剰と判断して硫酸バンドの添加量
を減らす。添加量は図に示すように段階的に減少させ、
タイマー機構により１段階で５分間維持して同伴水濁度
が１００ｍｇ／ｌ未満になるようにする。そして、同伴
水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満になったら処理水濁度を測
定する。同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で且つ処理水
濁度が３０ｍｇ／ｌ未満の場合は添加量が最適と判断し
てその時の添加量を維持する。また、処理水濁度が３０
ｍｇ／ｌ以上の場合は添加量不足と判断して、同伴水濁
度が１００ｍｇ／ｌ未満を維持した状態で凝集剤の添加
量を段階的に増やし、タイマー機構により１段階で５分
間維持して処理水濁度が３０ｍｇ／ｌ未満になるように
する。尚、同伴水濁度を測定し、同伴水濁度が１００ｍ
ｇ／ｌ未満の場合は、処理水濁度を測定するステップに
行き、同様に行う。
に際して、硫酸バンドの添加量の初期設定値を設定す
る。添加量の初期設定値は汚水の原水濁度から設定し、
例えば、原水濁度が８０ｍｇ／ｌ未満の場合は添加量を
５ｍｇＡｌ／ｌ、原水濁度が８０ｍｇ／ｌ以上の場合は
添加量を７ｍｇＡｌ／ｌと設定する。次に、同伴水濁度
を測定し、同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ以上の場合は硫
酸バンドの添加量が過剰と判断して硫酸バンドの添加量
を減らす。添加量は図に示すように段階的に減少させ、
タイマー機構により１段階で５分間維持して同伴水濁度
が１００ｍｇ／ｌ未満になるようにする。そして、同伴
水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満になったら処理水濁度を測
定する。同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で且つ処理水
濁度が３０ｍｇ／ｌ未満の場合は添加量が最適と判断し
てその時の添加量を維持する。また、処理水濁度が３０
ｍｇ／ｌ以上の場合は添加量不足と判断して、同伴水濁
度が１００ｍｇ／ｌ未満を維持した状態で凝集剤の添加
量を段階的に増やし、タイマー機構により１段階で５分
間維持して処理水濁度が３０ｍｇ／ｌ未満になるように
する。尚、同伴水濁度を測定し、同伴水濁度が１００ｍ
ｇ／ｌ未満の場合は、処理水濁度を測定するステップに
行き、同様に行う。
【００２１】そして、最初に設定した添加量の設定値
を、同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で且つ処理水濁度
が３０ｍｇ／ｌ未満になった時の凝集剤の添加量に設定
しなおす。このように、本発明の汚水処理装置の薬注制
御方法によれば、凝集剤の添加量を処理水濁度と同伴水
濁度の両方の濁度に基づいて制御するようにしたので、
凝集剤の添加量を最適な添加量に近づけることができ
る。従って、処理性能が向上し処理水の水質を向上させ
ることができると共に、凝集剤の過剰添加がなくなり凝
集剤の使用量を削減することができる。
を、同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で且つ処理水濁度
が３０ｍｇ／ｌ未満になった時の凝集剤の添加量に設定
しなおす。このように、本発明の汚水処理装置の薬注制
御方法によれば、凝集剤の添加量を処理水濁度と同伴水
濁度の両方の濁度に基づいて制御するようにしたので、
凝集剤の添加量を最適な添加量に近づけることができ
る。従って、処理性能が向上し処理水の水質を向上させ
ることができると共に、凝集剤の過剰添加がなくなり凝
集剤の使用量を削減することができる。
【００２２】尚、本実施の形態では、同伴水濁度と処理
水濁度を薬注制御プログラムに従って順番に測定するこ
とで説明したが、同伴水濁度と処理水濁度を一度に測定
して、その結果から同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で
且つ処理水濁度が３０ｍｇ／ｌ未満になるように凝集剤
の添加量を制御してもよい。また、本実施例では磁性フ
ロックの塊を水頭圧の差によって排出するとしたが、こ
れに限られるものではなく、汚泥排出口に吸水ポンプを
連結してこの吸水ポンプを作動させて強制的に排出する
ようにしてもよい。また、本実施例では掻取装置の無端
ベルトの一方のプーリを磁性円板の回転軸に嵌装し、回
転軸の回転力で駆動させるようにしたが、これに限った
ものではなく別の駆動装置で駆動させてもよい。
水濁度を薬注制御プログラムに従って順番に測定するこ
とで説明したが、同伴水濁度と処理水濁度を一度に測定
して、その結果から同伴水濁度が１００ｍｇ／ｌ未満で
且つ処理水濁度が３０ｍｇ／ｌ未満になるように凝集剤
の添加量を制御してもよい。また、本実施例では磁性フ
ロックの塊を水頭圧の差によって排出するとしたが、こ
れに限られるものではなく、汚泥排出口に吸水ポンプを
連結してこの吸水ポンプを作動させて強制的に排出する
ようにしてもよい。また、本実施例では掻取装置の無端
ベルトの一方のプーリを磁性円板の回転軸に嵌装し、回
転軸の回転力で駆動させるようにしたが、これに限った
ものではなく別の駆動装置で駆動させてもよい。
【００２３】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る汚水
処理装置の薬注制御方法によれば、凝集剤の添加量を処
理水濁度と同伴水濁度の両方の濁度に基づいて制御する
ようにしたので、凝集剤の添加量を最適な添加量に近づ
けることができる。従って、処理性能が向上し処理水の
水質を向上させることができると共に、凝集剤の過剰添
加がなくなり凝集剤の使用量を削減することができる。
処理装置の薬注制御方法によれば、凝集剤の添加量を処
理水濁度と同伴水濁度の両方の濁度に基づいて制御する
ようにしたので、凝集剤の添加量を最適な添加量に近づ
けることができる。従って、処理性能が向上し処理水の
水質を向上させることができると共に、凝集剤の過剰添
加がなくなり凝集剤の使用量を削減することができる。
【図１】本発明に係る薬注制御方法を適用する汚水処理
装置の全体構成図
装置の全体構成図
【図２】汚水処理装置の磁気円板を説明する断面図
【図３】本発明に係る薬注制御方法の理論的根拠を説明
する説明図
する説明図
【図４】本発明に係る薬注制御方法の制御プログラムの
一例を示すブロックフロー図
一例を示すブロックフロー図
【符号の説明】 １０…混合槽 １２…凝集剤添加装置 １４…磁性粒子添加装置 １６…攪拌装置 １７…処理水用濁度計 １８…コントローラ １９…同伴水用濁度計 ２０…汚水処理装置 ２２…汚水処理槽 ２４…磁気円板 ２８…汚水輸送管 ３６…処理水トラフ ３７…同伴水トラフ ４４…永久磁石片 ４８…掻取装置 ６４…汚泥排出口 ６６…汚泥排出用通路 ７４…排出弁 ７６…磁性フロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 正行 東京都千代田区内神田１丁目１番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 川尻 斉 東京都千代田区内神田１丁目１番14号 日立プラント建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平７−185214（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−108655（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−61979（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−82459（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−82951（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 21/30 B03C 1/00 - 1/30 C02F 1/52 - 1/56
Claims (2)
- 【請求項１】汚水処理槽に流入する汚水中に凝集剤を添
加して汚水中の磁性粒子を含んだ磁性フロックを形成す
ると共に、形成した磁性フロックを汚水処理槽内に配置
された磁気板で前記汚水中から吸着分離し、磁性フロッ
クが分離された処理水を汚水処理槽に形成された排出口
から排出する一方、前記磁気板に吸着された磁性フロッ
クを掻取手段で掻取りフロック排出用通路を介して汚水
処理槽外に排出すると共に前記磁性フロックに同伴する
同伴水を前記フロック排出用通路に連通する溢流口から
排出する汚水処理装置に於いて、 前記処理水の濁度と前記同伴水の濁度をそれぞれ測定
し、これらの濁度に基づいて凝集剤の添加量を制御する
ことを特徴とする汚水処理装置の薬注制御方法。 - 【請求項２】前記汚水処理槽に流入する汚水に前記凝集
剤の他に磁性粒子を添加することを特徴とする請求項１
の汚水処理装置の薬注制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16858495A JP3201455B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 汚水処理装置の薬注制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16858495A JP3201455B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 汚水処理装置の薬注制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0919606A JPH0919606A (ja) | 1997-01-21 |
| JP3201455B2 true JP3201455B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=15870772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16858495A Expired - Lifetime JP3201455B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 汚水処理装置の薬注制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3201455B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4139547B2 (ja) * | 1999-11-02 | 2008-08-27 | 株式会社日立製作所 | 膜磁気分離装置 |
| JP4317668B2 (ja) * | 2001-03-19 | 2009-08-19 | 株式会社日立製作所 | 膜磁気分離装置 |
| CN112830560A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-05-25 | 戴林竹 | 一种污水处理用混凝剂加料装置 |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP16858495A patent/JP3201455B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0919606A (ja) | 1997-01-21 |
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