JPH05317131A - キッチンユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンロからの湯気や煙にくわえ、電子レンジ
や炊飯器から発生する湯気や煙の排気が簡単な構成で行
えるキッチンユニットを提供する。 【構成】 コンロ４部と調理部５とが並設され、コンロ
４部上に排気用ファン２が備えられたレンジフード１が
設けられるとともに、調理部５上に吊戸棚３が設けられ
て構成されるキッチンユニットにおいて、吊戸棚３内に
昇降収納自在に加熱調理器１０を設けるとともに、その
吊戸棚３のレンジフード１側の側面にレンジフード１側
に連通する排気開口１５を設け、下降されて吊戸棚３か
ら外部に出た位置で使用される加熱調理器１０から吊戸
棚３内に上昇する排気を、排気用ファン２の作動により
排気開口１５を通してレンジフード１側に送るように構
成してなるキッチンユニット。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、キッチンユニットの
排気処理構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来におけるキッチンユニットの排気処
理は、コンロ台上に設けたレンジフードの排気ファンを
作動することにより、コンロ使用時に調理物から発生す
る湯気や煙を外部に放出して行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そして、最近では、ど
の家庭でもコンロにくわえて電子レンジや炊飯器等の加
熱調理器を使用するようになっており、従来のキッチン
ユニットではそれら加熱調理器からの湯気や煙が外部に
放出されず、その結果、キッチンの壁や天井に結露によ
るカビが発生したり、また、油汚れが付くというような
問題点があった。

【０００４】このような問題点を解消するように、例え
ば実開昭５８−１９００５０号の考案では、加熱調理器
用の換気フードを別個に設ける構成としているが、取り
付けに手間がかかるとともに、コスト高となるものであ
った。

【０００５】この発明は上記の問題点に鑑みてなしたも
ので、電子レンジや炊飯器等の加熱調理器で発生する湯
気や煙の外部への排出を、簡単な構成により行えるよう
にするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明においては、コ
ンロ部と調理部とが並設され、コンロ部上に排気用ファ
ンが備えられたレンジフードが設けられるとともに、調
理部上に吊戸棚が設けられて構成されるキッチンユニッ
トにおいて、前記吊戸棚内に昇降収納自在に加熱調理器
を設けるとともに、その吊戸棚の前記レンジフード側の
側面にレンジフード側に連通する排気開口を設け、下降
されて前記吊戸棚から外部に出た位置で使用される前記
加熱調理器から前記吊戸棚内に上昇する排気を、前記排
気用ファンの作動により前記排気開口を通してレンジフ
ード側に送るように構成した。

【０００７】

【作用】この発明によれば、下降されて吊戸棚から外部
に出た位置で使用される加熱調理器から吊戸棚内に上昇
する排気が、排気用ファンの作動により排気開口を通し
てレンジフード側に送られて外部に放出される。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図１はこの発明のキッチンユニットの正面構成を示す
図、図２はそのＡ−Ａ部分から見た側面構成を示す図
で、１は排気用ファン２を備えるレンジフードで、その
両側位置には吊り戸棚３が並設されている。６はキッチ
ンカウンターであり、このキッチンカウンター６のレン
ジフード１に相対する部分にはコンロ４が設けられ、吊
り戸棚３に相対する部分は調理部５とされている。

【０００９】上記の一方側の吊戸棚３内は、加熱調理器
１０が収納される下部の収納スペース７と、加熱調理器
１０を昇降させる昇降装置８が設けられる上部の機械室
９とに仕切られており、昇降装置８は加熱調理器１０が
載置される吊戸棚３の底板１２を昇降して加熱調理器１
０を昇降するようになっている。

【００１０】そして、吊戸棚３の収納スペース７を形成
するレンジフード１側の側板１３には円形の排気開口１
５が形成され、レンジフード１の側板１４の上記排気開
口１５に相対する位置にも排気開口１６が形成され、こ
のそれぞれの排気開口１５，１６により吊戸棚３内空間
とレンジフード１内とが連通するようになっている。

【００１１】また、昇降装置８の下面には、温度・湿度
センサ２０が取り付けられている。このセンサ２０は周
囲温度もしくは周囲湿度が設定値に達するとその検知信
号を上記排気用ファン２に与え、排気用ファン２はその
検知信号により自動的に作動開始されるようになってい
る。排気用ファン２は別個に作動開始用スイッチを備
え、コンロ４が使用される場合は、その作動開始用スイ
ッチが操作されて排気用ファン２が作動される。

【００１２】上記のような構成により、図１、図２で実
線で示すように、加熱調理器１０を吊戸棚３内から下降
した位置で使用し、調理が進行して加熱調理器１０から
の湯気や煙がセンサ７に達して温度もしくは湿度が設定
値に達すると、排気用ファン２が作動される。これによ
り加熱調理器１０から吊戸棚３内に至った湯気や煙は排
気開口１５，１６を介してレンジフード１内に至り、そ
こから、さらに排気用ファン２によって外部に排出され
る。

【００１３】なお、上記排気開口１５，１６部分に、手
動もしくは自動により開閉する蓋を設けるようにして排
気時のみ開く構成としておけば、その排気開口１５，１
６を通して吊戸棚３内にゴミやムシが進入することが防
止できる。

【００１４】

【発明の効果】この発明によれば、下降されて吊戸棚か
ら外部に出た位置で使用される加熱調理器から吊戸棚内
に上昇する排気が排気用ファンの作動により排気開口を
通してレンジフード側に送られて外部に放出されるの
で、これにより、従来のように電子レンジや炊飯器から
の湯気や煙がキッチンに停滞することがなく、キッチン
の壁面や天井面のカビ発生や油汚れが回避できるもの
で、とくに、その構成において排気用ファン、レンジフ
ードを従来よりあるもので兼用するので、製造、使用の
両面でコストの低減が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のキッチンユニットの正面構成図。

【図２】図１のＡ−Ａ部分から見た側面構成図。

【符号の説明】

１ レンジフード ２ 排気用ファン ３ 吊戸棚 ４ コンロ １０ 加熱調理器 １５ 排気開口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンロ部と調理部とが並設され、コンロ
   部上に排気用ファンが備えられたレンジフードが設けら
   れるとともに、調理部上に吊戸棚が設けられて構成され
   るキッチンユニットにおいて、前記吊戸棚内に昇降収納
   自在に加熱調理器を設けるとともに、その吊戸棚の前記
   レンジフード側の側面にレンジフード側に連通する排気
   開口を設け、下降されて前記吊戸棚から外部に出た位置
   で使用される前記加熱調理器から前記吊戸棚内に上昇す
   る排気を前記排気開口を通してレンジフード側に送るよ
   うにしてなることを特徴とするキッチンユニット。