JP4513144B2 - 昇降式収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降式の収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の収納装置には、特開平7−303536号公報に記載されているようなものがあった。この装置は図14に示したように、筐体1と、筐体1内に設けた収納部2と、収納部2を出し入れ自在に支持する昇降支持手段3と、筐体1に設けた扉体4とで構成されていた。
【0003】
収納部2は、下方へ引き降ろすことができるため、部屋の高所に筐体を設置した場合でも、踏み台等を使わずに、手元位置で収納部から物品を出し入れすることができるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の収納装置では、筐体1の外部から筐体1へ、さらに収納部2へと伝わる熱を遮蔽する構成ではなかった。収納部2の昇降性を有効活用するために、昇降式収納装置は、高所すならち天井付近に設置されることがほとんどであるが、厨房などの熱発生源の存在する室内に設置した場合には、自然対流によって部屋の上部に熱気や湿気が滞留するため、高所に設置した筐体1は高温の雰囲気中にさらされることになる。また、筐体1の下方にオーブン等の熱発生源があり、熱気が直接筐体1に接触する場合もあり、筐体1自体が加熱されることにより変形したり、劣化したりするという課題を有していた。筐体1が加熱されたり、熱気が筐体1内に侵入したりすれば、筐体1内の温度が上昇し、収納部2へも熱が伝達され、収納部2に収納した物品が変質したり、劣化したりする課題を有していた。食料品を収納している場合には、腐食を促進する等の課題の生じる可能性があった。
【0005】
また、収納部2を降下させた状態で、その直下に熱発生源の存在する場合には、収納部2に直接熱が伝わり、収納部2自体が加熱されることにより変形したり、劣化したり、あるいは収納部2に収納した物品が変質したり、劣化したりするという課題を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、昇降可能な収納部と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤と、前記収納部の外部から前記収納部への熱の伝達を抑制する伝熱抑制手段とを備えたものである。
【0007】
上記発明によれば、伝熱抑制手段は、外部から収納部への熱の伝達を抑制するため、収納部を高所に設置した場合や熱発生源の上方に設置した場合でも、収納部へ熱の伝達が抑制され、収納部自体が熱によって変形したり、劣化したりすることはない。また、収納部に熱が伝わりにくいため、収納部に収納した物品が劣化したり、変質したりすることも防止できる。このため、食料品等を収納した場合でも、腐食を促進する恐れはなく、安心して保管することができる。
【0008】
また、収納部の降下状態で、収納部が熱発生源の上方に位置する場合でも、伝熱抑制手段によって、収納部への熱の伝達を抑制することができるため、下方に熱発生源があるなしにかかわらず、降下させた位置に収納部を常設しておくことも可能となり、昇降式収納部の使用性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の昇降式収納装置は、水平方向に対して傾斜をなす底面を有する昇降可能な収納部と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤とを備え、前記底面に沿って空気が流れる通風空間を設けたものである。あるいは、昇降可能な収納部と、この収納部が内部に設置されるとともに、水平方向に対して傾斜をなす底面を有する筐体と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤と、前記底面に沿って空気が流れる通風空間を形成したものである。収納部を筐体内に設けることにより、外部の熱が収納部に伝わることを抑制できるが、筐体の外側に熱気が滞留すれば、筐体内部つまり収納部に熱の伝わる可能性がある。このため、筐体の外部に通風空間を形成することにより、熱気が筐体の周囲に滞留することを防止し、収納部への熱の伝達が抑制される効果が得られる。また、筐体自体の温度上昇が抑制されることから、筐体が変形したり、変質したりすることを防止できる。送風手段等の電気的手段を用いる必要がなく、簡単な構成で効果を得ることができる。
【0010】
収納部は、昇降支持手段によって昇降自在に支持されており、高所に設置した収納部を下方に引き降ろして使用することができ、踏み台等を使わずに、容易に収納部から収納物を出し入れすることができる。また、伝熱抑制手段は、外部から収納部への熱の伝達を抑制するため、収納部を高所に設置した場合や熱発生源の上方に設置した場合でも、収納部へ熱の伝達が抑制されるため、収納部自体が熱によって変形したり、劣化したりすることはない。また、収納部に熱が伝わりにくいため、収納部に収納した物品が劣化したり、変質したりすることも防止できる。このため、食料品等を収納した場合でも、腐食を促進する恐れはなく、安心して保管することができる。
【0011】
また、収納部の降下状態で、収納部が熱発生源の上方に位置する場合でも、伝熱抑制手段によって、収納部への熱の伝達を抑制することができるため、下方に熱発生源があるなしにかかわらず、降下させた位置に収納部を常設しておくことも可能となり、昇降式収納部の使用性が向上する。
【0020】
また、本発明の昇降式収納装置の伝熱抑制手段は、筐体の底面または収納部の底面に設けた断熱性部材としたものであり、筐体に直接熱気が接触するような場合でも、筐体または収納部の温度上昇は断熱性部材により抑制され、収納部への熱の伝達も抑制できる。
【0021】
また、本発明の昇降式収納装置の伝熱抑制手段は、筐体を断熱性部材で構成したものであり、筐体に直接熱気が接触するような場合でも、筐体内への伝熱を抑制し、収納部への熱の伝達も抑制できる。
【0022】
なお、本発明の昇降式収納装置は、送風手段を筐体の下方に設けたものであり、熱発生源と筐体との間に送風手段を設けることができ、筐体に熱が到達する前に対処できることから、筐体および収納部への伝熱を最も効率よく抑制することができる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0026】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の昇降式収納装置の断面図であり、図2は同昇降式収納装置を厨房に設置した場合の断面図、図3は同昇降式収納装置を厨房に設置し、収納部2を引出した状態の断面図である。
【0027】
図1において、収納部2は昇降支持手段3によって支持基盤5を兼ねた筐体1に支持されている。ここで、昇降支持手段3は平行リンクを構成する2本の回転アーム6、7であり、枢軸8、9で支持基盤5(筐体1)側に枢支され、枢軸10、11で収納部2に枢支されている。この昇降支持手段3である回転アーム6、7は、収納部2の両側に各々設けており、左右の回転アームの動作を同期させる連結手段12を枢軸8の付近に設置している。また、筐体1前面の開口部13には、扉体4を開閉自在に設置しており、収納部2を移動させるためのハンドル部14を収納部2に設けている。
【0028】
回転アーム6、7の枢軸8、9は軸受ユニット15(破線で表示)に設置し、この軸受ユニット15を筐体1の内面に固定している。この軸受ユニット15の内部には、回転アーム7(昇降支持手段3)の移動に対して作用するばね材16と油圧ダンパ等の緩衝装置17を設置している(図1にのみ記載)。
【0029】
また、筐体1の底部には、収納部2への伝熱を抑制する伝熱抑制手段18を設置しており、この伝熱抑制手段18は、送風手段19と風路20とで構成されて、風路の出口21はやや上方へ吹き出す構成としている。また、送風手段19は筐体1の外部に設置しており、送風手段19により送風される空気は、筐体1の外側を流れる構成となっている。また、温度を検知する温度センサ22と、温度センサの出力に応じて送風手段19の運転を制御する送風制御手段23を設置している。また、収納部2への伝熱を抑制する伝熱抑制手段18として、収納部2の底面に断熱性部材24を張り付け、さらに収納部2の底面に傾斜を設け、通風空間25を形成する構成としている。
【0030】
次に動作、作用について説明すると、ハンドル部14を持って収納部2を動作させると、平行リンク構成である昇降支持手段3(回転アーム6、7)の旋回によって収納部2は昇降する。図2、図3のように、筐体1を高所に設置した場合には、収納部2を下方へ引き降ろして利用することができ、踏み台等を使用せずに手元で物品の出し入れを行うことができる。収納部2の昇降動作を行う際に、左右の回転アーム6、7の動きは連結手段12によって同期されており、左右の回転アーム6、7が捩れることなく、安定して収納部2を移動させることができる。
【0031】
収納部2は筐体1内に設け、この筐体1の側板は昇降支持手段3を支持する支持基盤5として作用しており、筐体1を壁面26等に固定することで、筐体1と収納部2とを設置することができる。収納部2は、筐体1内に設置していることから、収納部2と外部とは筐体1によって遮蔽され、熱気が収納部2に直接接触することを防止し、熱が収納部2に伝わることを抑制する。また、熱以外にも蒸気や煙、ほこり等が収納部2に侵入することを抑制することもできる。
【0032】
また、扉体4は、筐体1の開口部13に開閉可能に設けており、扉体4を開放すれば、筐体1内の収納部2を昇降させることができる。一方、筐体1の開口部13を扉体4が閉塞した場合には、収納部2と外部とは筐体1および扉体4によってほぼ完全に遮蔽され、外部の熱気や蒸気、煙、ほこり等が筐体1内により侵入しにくくなる。
【0033】
また、筐体1の底部に設けた送風手段19は、外部から筐体1、さらには収納部2へと伝達される熱を抑制する伝熱抑制手段18として作用する。図2のように、筐体1の下方にオーブンやコンロ、レンジ等の熱発生源27がある場合、その熱発生源27から発生する熱は自然対流によって上方へ移動する。収納部2を筐体1内に設けることにより、熱気が収納部2へ直接作用することは防止できるが、筐体1の部材を通過して筐体1内に侵入する熱や、筐体1と扉体4との隙間から侵入する熱を抑制することはできない。特に、筐体1の直下に熱発生源27があったり、筐体1の周囲に熱が滞留しやすい状態では、筐体1内に容易に熱が侵入し、収納部2へも熱が伝達されてしまう。筐体1の底部に設けた送風手段19は、筐体1に近づく高温の空気を強制的に吹き飛ばすことにより、筐体1内に熱が侵入することを防止し、収納部2に熱が伝達されることを防止する。このため、収納部2を熱発生源27の上方に設置した場合でも、収納部2に熱が伝達されにくく、収納部2に収納した物品が劣化したり、変質したりすることを防止できる。収納部2へ熱の伝達が抑制されるため、収納部2自体が熱によって変形したり、劣化したりする恐れもない。また、本実施例の構成では、送風手段19は、筐体1の外側を流れる構成としており、筐体1外部から筐体1に伝わる熱を抑制することから、筐体1自体が熱によって変形したり、劣化したりすることを防止できる。
【0034】
また、送風手段19は筐体1の外部に設けており、図2のように、熱発生源27と筐体1との間に送風手段19を設けることができるため、筐体1に熱が到達する前に対処できることから、収納部2への伝熱を最も効率よく抑制することができる。
【0035】
なお、送風手段19は、上記のように伝熱抑制手段18として作用し、外部から筐体1あるいは収納部2への伝熱を抑制するが、これ以外にも、収納部2に接近する蒸気や煙、ほこり等を吹き飛ばすこともでき、これらが収納部2に進入することを抑制することもできる。
【0036】
また、送風する風路20の出口は、やや上方に吹き出す構成となっており、吹き出し口の前方に人が立っている場合でも、顔に向かって温風が吹き出し、不快に感じることを防止している。図では送風手段19としてシロッコファンを用いたが、プロペラファンやクロスフローファンなどの送風機であったり、他の送風手段19であっても同様の効果が得られる。
【0037】
また、図3のように、降下させた収納部2の下方に炊飯器等の熱発生源27がある場合でも、伝熱抑制手段18を用いることにより、収納部2への熱の伝達を抑制できる。伝熱抑制手段18として、本実施例では収納部2の底面に断熱性部材24を張り付けており、熱が収納部2に伝達されることを抑制する。さらに、収納部2の底面に傾斜を設け、図3の点線矢印のように熱気が自然対流によって通過する通風空間25を収納部2まわりに形成しており、収納部2の底部に熱気が滞留することを防止し、収納部2への熱の伝達を抑制している。これにより、収納部2自体が加熱されて変形したり、変質したりすることが防止されるとともに、収納物が加熱されて劣化したり、変質したりすることを防止できる。このように、降下状態で収納部2が熱発生源27の上方に位置する場合でも、伝熱抑制手段18によって、収納部2への熱の伝達を抑制することができることから、下方に熱発生源27があるなしにかかわらず、降下させた位置に収納部2を常設しておくことも可能となり、昇降式収納部の使用性が向上する。
【0038】
なお、本実施例では、断熱性部材24と通風空間25の両方を用いた例を示したが、併用する必要はなく、何らかの伝熱抑制手段18を用いれば、伝熱抑制効果が得られる。
【0039】
また、温度センサ22は、筐体1下方の温度を検知しており、送風制御手段23は、温度センサ22の出力に応じて送風手段19の運転を制御する。温度センサ22の出力がある一定温度以上になれば、送風制御手段23は、自動的に送風手段19を運転するように制御し、さらにその温度によって送風手段19の運転の強弱も調整する。また、ある一定温度以下に温度が低下した場合には、運転を停止させる。温度センサ22および送風制御手段23を用いることにより、送風手段19の自動運転が可能となり、スイッチの入れ忘れ等により、筐体1や収納部2等に熱が伝達されてしまうことを防止する。また、温度によって送風手段19の運転の強弱を調節することから、効率的な運転ができ、省エネにもつながる。
【0040】
なお、温度センサ22は筐体1の下方に設けたが、この場所に限定するものではなく、筐体1内部や収納部2、あるいは熱発生源27周辺に設置する場合も考えられる。また、複数個の温度センサ22を設けることにより、より最適な状態に送風手段19の運転を制御することができる。
【0041】
なお、熱発生源27としてオーブンやコンロ、レンジ等の例を挙げたが、調理器具以外にも食器洗浄機や乾燥機、照明、給湯機など、種々のものが存在する。また、厨房空間に昇降式収納装置を設けた例を示したが、厨房に限定するものではなく、他の場所に設置した場合でも、熱発生源が近設していれば、伝熱抑制等の効果を発する。例えば、家庭内では、暖房機具や衣類乾燥機等があるが、もちろん家庭内の使用に限定するものでもない。
【0042】
また、回転アーム7(昇降支持手段3)の動作に対してばね材16を作用させた場合には、収納部2を動作する際の操作力が小さくなるように作用し、より軽く収納部2を昇降させることができる。また、回転アーム7(昇降支持手段3)の動作に対して作用する油圧ダンパ等の緩衝装置17を用いた場合には、収納部2がゆっくりと動作するように作用し、例えば収納部2が急速に降下するなど危険速度で動作することを防止する。
【0043】
また、図示していないが、収納部2を駆動する電動駆動手段を設けた場合には、収納部2の重量が大きい場合でも、電動駆動手段が収納部2を動作させる力を補助するため、作業者は軽い力で収納部2を移動させることがでる。また、電動駆動手段だけで収納部2を昇降可能とした場合には、リモコン等により、自動的に駆動させることもできる。
【0044】
なお、回転アームの枢軸を設置した軸受ユニットは、筐体1の側板に固定したが、これに限定するものではなく、側面や背面に固定したり、あるいはこれを用いずに枢軸を支持基盤に直接設置する構成であってもよい。また、ばね材には引張ばねを用いたが、圧縮ばね、ねじりばね、板ばねやガススプリング等など他の構成であっても同様の効果が得られる。緩衝装置も、油圧ダンパに限定するものではなく、摩擦ダンパやロータリーダンパなど他の方式であってもよい。また、ばね材16や緩衝装置17の設置方法限定するものではない。
【0045】
なお、本実施例では、昇降支持手段3として平行リンクを形成する回転アームを用いたが、これに限定するものではなく、必要な昇降動作が可能な構成であればいい。例えば、図4に示すように、スライドレール28を用いて、収納部2を上下に直動させるものや、図5のように2組の平行リンク29、30とガイド部31を用いて、奥行きの深い収納部2を降下可能な構成など、いかなる構成であってもよい。
【0046】
(実施例2)
図6は本発明の実施例2の昇降式収納装置の側面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0047】
図6に示すように、本実施例は、収納部2を筐体1内に設置せず、回転アーム6、7の枢軸8、9を設けた支持基盤5を背面(壁面26)に固定し、伝熱抑制手段18である送風手段19は収納部2の下方に設置している。
【0048】
筐体1がないため、収納部2の下方に熱発生源27がある場合、上昇する熱気は直接収納部2に接触してしまうが、送風手段19が収納部2に近接する熱気を吹き飛ばすことにより、収納部2への伝熱を抑制し、実施例1と同様の作用、効果が得られる。
【0049】
また、筐体1がないため、収納部2の周りに閉空間が存在せず、その空間(筐体1内)に熱が滞留する恐れがないことから、熱発生時以外には収納部2が高温にさらされることはない利点を有する。
【0050】
なお、伝熱抑制手段18は、送風手段19に限定するものではなく、図7のように、送風手段の代わりに、伝熱抑制手段18として収納部2の底面に断熱性部材24を用い、さらに図7の点線矢印のように熱気が自然対流によって通過する通風空間25を収納部2まわりに形成することにより、収納部2の周囲に熱気が滞留することを防止し、収納部2への熱の伝達を抑制することから、同様の作用効果が得られる。この場合、降下位置における収納部2が熱発生源27の上方に位置する場合でも、伝熱抑制手段18によって、収納部2への熱の伝達を抑制することができるため、下方に熱発生源27があるなしにかかわらず、降下させた位置に収納部2を常設しておくことも可能となり、昇降式収納部2の使用性が向上する。
【0051】
(実施例3)
図8は本発明の実施例3の昇降式収納装置の断面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0052】
構成は、基本的には実施例1と同様であるが、図8に示すように、送風手段19の代わりに筐体1の外側に通風空間25を形成している。
【0053】
通風空間25は、筐体1の底面に傾斜を設け、さらに筐体1の背面に風路設けることで形成している。この通風空間25は、図の点線矢印のように、筐体1の下方で発生した熱が自然対流によって通過する風路となり、筐体1の底部に熱気が滞留することを防止し、筐体1への熱の伝達を抑制することから、実施例1と同様の効果が得られる。
【0054】
(実施例4)
図9は本発明の実施例4の昇降式収納装置の断面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0055】
構成は、基本的には実施例1と同様であるが、図9に示すように、送風手段19は、筐体1の内側の空気を換気する構成としており、送風手段19は筐体1の内部に設けている。
【0056】
送風手段19は、筐体1内に侵入した熱気を排気するように作用し、筐体1内に熱気が滞留しないため、収納部2への伝熱を抑制することができ、実施例1と同様の効果が得られる。
【0057】
また、昇降式の収納装置では、収納部2が筐体1から出入りするため、収納部2と筐体1との間には空間が必要であるが、この収納として使用できない空間に送風手段19を設けることにより、空間の有効利用を図ることができる。
【0058】
(実施例5)
図10は本発明の実施例5の昇降式収納装置の正面断面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0059】
構成は、基本的には実施例1と同様であるが、図10に示すように、送風手段19は、筐体部材32の内部を流れる構成としたものである。
【0060】
筐体1の周囲に熱が伝わった場合でも、筐体部材32の内部に設けた風路に送風することにより放熱し、筐体1内部に伝達される熱を抑制する伝熱抑制手段18として作用し、実施例1と同様の効果が得られる。
【0061】
(実施例6)
図11は本発明の実施例6の昇降式収納装置の断面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0062】
構成は、基本的には実施例1と同様であるが、図11に示すように、伝熱抑制手段18として筐体1および扉体4に通風口33を設けている。
【0063】
筐体1内に熱が侵入した場合でも、外気と筐体1内の空気が通風口33を介して自然に循環することにより、熱気が筐体1内に滞留することを防止し、収納部2への伝熱が抑制され、請求項1と同様の効果が得られる。
【0064】
なお、この実施例では、筐体1と扉体4の両方に通風口33を設けたが、いずれか一方であってもよい。また、通風口33の個数や大きさ等も任意であり、筐体1内の空気が自然に通風可能な構成であればよい。
【0065】
(実施例7)
図12は本発明の実施例7の昇降式収納装置の断面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0066】
構成は、基本的には実施例1と同様であるが、図12に示すように、筐体1の底面に断熱性部材24を設置している。
【0067】
筐体1の下方に熱発生源27がある場合、その熱発生源27から自然に上昇する熱気は筐体1に接触し、筐体1の温度は上昇してしまうが、断熱性部材24は、そのような外部からの熱が筐体1に伝わることを抑制する伝熱抑制手段18として作用し、実施例1と同様の効果が得られる。
【0068】
(実施例8)
図13は本発明の実施例8の昇降式収納装置の断面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0069】
構成は、基本的には実施例1と同様であるが、図13に示すように、筐体1自体を断熱性部材24で構成したものである。
【0070】
断熱性部材24で構成した筐体1は、外部の熱が筐体1内に伝わることを抑制する伝熱抑制手段18として作用し、実施例1と同様の効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば以下の効果を有する。
【0072】
収納部の外部から収納部への熱の伝達を抑制する伝熱抑制手段とを備えることにより、収納部を高所に設置した場合や熱発生源の上方に設置した場合でも、収納部へ熱の伝達が抑制されるため、収納部自体が熱によって変形したり、劣化したりすることを防止できる。また、収納部に熱が伝わりにくいため、収納部に収納した物品が劣化したり、変質したりすることも防止できる。
【0074】
また、水平方向に対して傾斜をなす底面を有する昇降可能な収納部と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤とを備え、前記底面に沿って空気が流れる通風空間を設ける。あるいは、昇降可能な収納部と、この収納部が内部に設置されるとともに、水平方向に対して傾斜をなす底面を有する筐体と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤と、前記底面に沿って空気が流れる通風空間を形成することにより、筐体の外側に熱気が滞留することを防止し、筐体への伝熱を抑制するため、筐体自体が変形したり、変質したりすることを防止でき、収納部に熱が伝わることも防止できる。また、送風手段等の電気的手段を用いる必要がなく、簡単な構成で効果を得ることができる。
【0079】
また、伝熱抑制手段は、収納部または筐体の周囲に設けた断熱性部材とした場合には、筐体に直接熱気が接触するような場合でも、筐体の温度上昇は断熱性部材により抑制され、収納部への熱の伝達も抑制できる。
【0080】
また、伝熱抑制手段は筐体を断熱性部材で構成したものとした場合には、筐体に直接熱気が接触するような場合でも、筐体内への伝熱を抑制し、収納部への熱の伝達も抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の昇降式収納装置の断面図
【図2】同昇降式収納装置を厨房に設置した場合の断面図
【図3】同昇降式収納装置を厨房に設置し、収納部を引き出した状態の断面図
【図4】同他の昇降手段を用いた場合の同昇降式収納装置の断面図
【図5】同更に他の昇降手段を用いた場合の同昇降式収納装置の断面図
【図6】本発明の実施例2の昇降式収納装置の断面図
【図7】同他の伝熱抑制手段を用いた場合の同昇降式収納装置の側面図
【図8】本発明の実施例3の昇降式収納装置の断面図
【図9】本発明の実施例4の昇降式収納装置の断面図
【図10】本発明の実施例5の昇降式収納装置の正面断面図
【図11】本発明の実施例6の昇降式収納装置の断面図
【図12】本発明の実施例7の昇降式収納装置の断面図
【図13】本発明の実施例8の昇降式収納装置の断面図
【図14】従来の昇降式収納装置の断面図
【符号の説明】
1 筐体
2 収納部
3 昇降支持手段
4 扉体
5 支持基板
18 伝熱抑制手段
19 送風手段
22 温度センサ
23 送風制御手段
24 断熱性部材
25 通風空間
32 筐体部材
33 通風口
Claims (5)
- 熱発生源より高所に設置する昇降式収納装置であって、
水平方向に対して傾斜をなす底面を有する昇降可能な収納部と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤と、前記収納部の外部から前記収納部への熱の伝達を抑制する伝熱抑制手段とを備え、前記伝熱抑制手段として、前記底面に沿って空気が流れる通風空間を設けた昇降式収納装置。 - 熱発生源より高所に設置する昇降式収納装置であって、
昇降可能な収納部と、この収納部が内部に設置されるとともに、水平方向に対して傾斜をなす底面を有する筐体と、前記収納部を昇降自在に支持する昇降支持手段と、前記昇降支持手段を設置する支持基盤と、前記収納部の外部から前記収納部への熱の伝達を抑制する伝熱抑制手段とを備え、前記伝熱抑制手段として、前記底面に沿って空気が流れる通風空間を設けた昇降式収納装置。 - さらに、前記伝熱抑制手段として、前記収納部の底面に断熱性部材を設けた請求項1に記載の昇降式収納装置。
- さらに、前記伝熱抑制手段として、前記筐体の底面に断熱性部材を設けた請求項2に記載の昇降式収納装置。
- さらに、前記伝熱抑制手段として、前記筐体が断熱性部材からなる請求項2に記載の昇降式収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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