JP2003299529A - 厨房装置 - Google Patents

厨房装置

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JP2003299529A
JP2003299529A JP2002105561A JP2002105561A JP2003299529A JP 2003299529 A JP2003299529 A JP 2003299529A JP 2002105561 A JP2002105561 A JP 2002105561A JP 2002105561 A JP2002105561 A JP 2002105561A JP 2003299529 A JP2003299529 A JP 2003299529A
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JP
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rack body
storage rack
storage
heating device
kitchen
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JP2002105561A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kimura
一夫 木村
Ryohei Murakami
良平 村上
Keisuke Kinoshita
敬介 木下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降収納装置の使用位置における加熱装置と
の間の防火性を、配置や設計の自由度や使い勝手を損な
わずに図ることのできる厨房装置を提供する。 【解決手段】 収納ラック体1と収納ラック体1を昇降
可能に支持する昇降支持手段2とを備えた昇降収納装置
3を、加熱装置4の上方に設け、収納ラック体1におけ
る、収納ラック体1の下降方向で見て加熱装置4および
その上部まわり域と対向する側から少なくとも所定の範
囲までの少なくとも外面を、不燃材29で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納装置と加熱装
置を備えた厨房装置で、特に昇降式の収納装置を持った
厨房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の厨房装置において、加熱装置やシ
ンクなどを並列配置し、加熱装置上方には加熱調理に際
して発生する煙や蒸気や臭いなどを室外に排気する換気
装置を配置し、シンクの上方には小物や調理機器などを
収納する収納装置を配置したものが広く知られている。
【0003】その収納装置としては、収納ラック体を収
納キャビネット内に収納した位置と前方下方に引き降ろ
した使用位置との間で昇降可能に支持する昇降支持手段
を備えた昇降収納装置が既に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、限られたス
ペースに設けられるシステムキッチンなどの厨房装置で
は、空間利用効率を良くして厨房装置内の収納容積を十
分に大きくとることが求められている。そこで本出願人
は、換気装置が壁面から張り出すフードを持つタイプの
ものでは、フードの上から室外に延びるダクトの前にデ
ッドスペースができることに着目し、昇降するラック体
を持った昇降収納装置を前記デッドスペースに設けた厨
房装置を先に提案した。その後、実用に向け種々に検討
を重ねていたところ、収納ラック体を引き降ろした際に
加熱装置から熱的影響を受けやすいことが次の課題とし
て判明した。
【0005】つまり収納ラック体は、使用位置への下降
によって加熱装置およびその上部まわり域に近づく。こ
のため収納ラック体は、設置状態や使用状態により、加
熱装置から発生する熱や火炎の影響により、火移りが起
きるおそれがある。
【0006】そこで、そのような問題を回避するため
に、収納ラック体の使用位置における加熱装置の前面か
ら収納ラック体の背面までの水平離隔距離を大きくとれ
るように昇降収納装置を構成することが考えられる。そ
うすると、その水平離隔距離をとった分だけ収納ラック
体が大きく前に出てしまい、昇降収納装置を設けたこと
によってかえって不便や支障を招くことがある。またリ
ンク機構による昇降方式では引き降ろし位置が高くなっ
てしまう不便もある。
【0007】例えば、図2に示すような流し台6の前面
が仕切り壁28と対面しているキッチンスペースでは、
加熱装置4の前面と収納ラック体1の背面との防火上の
水平離隔距離Lを大きくとれば、その分だけ収納ラック
体1の前面と壁面28aとの距離W3が小さくなるの
で、流し台6の前面と壁面28aとの距離W2が小さな
設計では収納ラック体1の引き降ろし時に使用者に圧迫
を与えるし、作業や行き来の邪魔になる。これに対応す
るには、距離W2を通常よりも大きく設定する必要が生
じるので、厨房装置の配置や設計の自由度が制約され、
既設のキッチンをリフォームする場合では仕切壁28の
移設等が必要になる。
【0008】そこで本発明は、昇降収納装置の使用位置
における加熱装置との間の防火性を、配置や設計の自由
度や使い勝手を損なわずに図ることのできる厨房装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、収納ラック体と収納ラック体を昇降可能に支
持する昇降支持手段とを備えた昇降収納装置が、加熱装
置の上方に設けられた厨房装置であって、収納ラック体
における、収納ラック体の下降方向で見て加熱装置およ
びその上部まわり域と対向する側から少なくとも所定の
範囲までの少なくとも外面が、不燃材で形成されている
ことを特徴とするものである。
【0010】上記発明によれば、収納ラック体が最下の
使用位置に引き降ろされ、加熱装置およびその上部まわ
り域に近づいても、上部まわり域と対向する側から少な
くとも所定の範囲までの少なくとも外面が不燃材で形成
されているので、たとえ非不燃材では火移りのおそれが
あるとされる領域に入っても、その範囲を前記所定範囲
とすれば、収納ラック体が設置状態や使用状態によって
火炎にさらされることがあったとしても、火移りするの
を回避することができる。また、これによって防火上は
上述した加熱装置前方の水平離隔距離Lを考慮する必要
がなくなるので、加熱装置の上部まわり域に消火作業ス
ペースを残す程度で使用の安全が図れる。その上、収納
ラック体の操作側への張り出しを小さく抑えることがで
きるので、図2で説明したように収納ラック体の前面か
ら仕切壁までの距離W3を大きくとることができるの
で、既設のキッチンをリフォームするときに仕切壁の移
設等が要らなくなり好適である。さらに、加熱装置の熱
源に電磁誘導等の電気を用いたIHコンロの場合には、
火炎の影響を受けることがないので、収納ラック体の大
きさや昇降ストロークをさらに大きくするなど厨房装置
の配置や設計の自由度をより拡げることができる。
【0011】また本発明は上記目的を達成するため、収
納ラック体と、収納ラック体を収納する収納キャビネッ
トと、収納ラック体を収納キャビネット内に収納した位
置と前方下方に引き降ろした使用位置との間で昇降可能
に支持する昇降支持手段とを備えた昇降収納装置が、加
熱装置の上方に設けられた厨房装置であって、収納ラッ
ク体が前記使用位置にあるときに、加熱装置の前面から
収納ラック体の背面までの水平離隔距離が100mmか
ら200mmとなるように昇降収納装置を構成したこと
を特徴とするものである。
【0012】上記発明によれば、収納ラック体が加熱装
置の上方から前方下方の最下の使用位置に引き降ろされ
て加熱装置に近づいても、加熱装置から熱や火炎の影響
を受けて火移りすることのない水平離隔距離を、収納ラ
ック体の材質などを考慮して100mmから200mm
を確保できるようにしているので、その余の設置状態や
使用状態の如何にかかわりなく、収納ラック体が加熱装
置に近づいても、この加熱装置から熱や火炎の影響を受
けて火移りするのを回避することができる。
【0013】また、前記水平離隔距離の条件を満たせば
他の設置条件を付加しなくても、収納ラック体の前面か
ら仕切壁までの距離を、収納ラック体を引き降ろした使
用位置でも使用者に圧迫感を与えず、作業や行き来の邪
魔にならない程度に確保することができるので、既設の
キッチンをリフォームする場合にも対応できる。
【0014】上記発明において、収納ラック体を構成す
る主要部材を金属製とすれば、収納ラック体が厨房装置
側に近づいて防火上不利となる水平離隔距離になって
も、金属の持つ耐火性により防火上有利になるので好適
である。
【0015】上記発明のように水平離隔距離を確保すれ
ば火移りを回避することができるが、収納ラック体が加
熱装置側に近づくにつれ熱的影響の度合が増す。そこ
で、そのある範囲を、収納ラック体の下降方向で見て加
熱装置およびその上部まわり域と対向する側からの所定
の範囲として不燃材で形成すれば、水平離隔距離が15
0mm未満の場合には確実に防火性を図ることができる
し、水平離隔距離が150mmを超えた場合には防火性
を図ることは勿論、加熱調理中に収納ラック体を長時間
使用位置のままにしてしまったりした場合などの不測の
事態にも対処できるので好適である。
【0016】上記各発明において、加熱装置の上方に設
けられて背部から前方へ張り出すフードとフードの上か
ら室外に延びるダクトを持った換気装置を備え、昇降収
納装置を、フードの上およびダクトの前に設けると、換
気装置のフードの上にできるデッドスペースを収納装置
による収納スペースに有効利用することができ好適であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図4を参照して説明し、本発明の理解に供する。
以下の説明は本発明の具体例を示すものであって、特許
請求の範囲の記載を限定するものではない。
【0018】図1〜図3はキッチンに設置される厨房装
置を示している。図1は正面図、図2は厨房装置におい
て加熱装置と昇降収納装置の対向部分を断面した側面
図、図3はその平面図である。この厨房装置は、下部に
は加熱装置4を備えた流し台6が設けられ、加熱装置4
の上方には換気装置7が設けられるとともにその上部に
昇降収納装置3が設けられ、これら換気装置7や昇降収
納装置3の側方には、その他の収納装置8が並列して設
けられている。
【0019】加熱装置4はガスコンロ、電気、電磁コン
ロなどであり、流し台6は加熱装置4のほかシンク9や
収納部10などが配置され、その配置は自由であるし、
食器洗浄・乾燥機、ゴミ投入部など他の機能も付加され
る。換気装置7は、壁面14aから張り出して取付けら
れ、その内側に加熱装置4での調理に際して生じる煙や
蒸気や臭いなどを吸引する風洞を形成するフード11
と、フード11に一体形成されたファン部11aに配さ
れるいわゆる換気扇としてのファン12と、ファン12
からの排気を室外に放出するダクト13とを備えてい
る。
【0020】換気装置7のフード11の張り出し量B
は、加熱装置4からの煙や蒸気や臭いなどを効率よく捕
集できるように、加熱装置4が設置される流し台6の奥
行きDとほぼ同じ約650mmに設定されている。な
お、流し台6の加熱装置4の前面からの張り出し量Gは
50mmに設定されている。
【0021】この厨房装置は、キッチンの外壁、対面キ
ッチンにおける間仕切り壁などの壁14を利用して設け
られているが、壁14を利用せずに、換気装置7や昇降
収納装置3を天井に取付けて吊り下げ式にして構成する
こともできる。つまり、加熱装置4と昇降収納装置3が
上下に配されるものであればどのような形態にも適用で
き、一部が上下に重なり合う領域をもっているものなら
ば多少のずれにも対応できる。
【0022】昇降収納装置3は図4に示すように、収納
キャビネット5と、収納キャビネット5内に収納された
位置と前方下方に引き降ろした使用位置との間で収納可
能な収納ラック体1と、収納ラック体1をこのように昇
降可能に支持する左右1対の昇降支持手段2と、収納キ
ャビネット5の上部前方に上端が回動自在に枢支されて
前面開口部を開閉する扉体17とを備え、キッチンの壁
14に離隔空間15を形成する取付手段16を介して取
付けられる。このように、本実施形態の昇降収納装置3
はフード11の上およびダクト13の前にできるデッド
スペースを有効利用して取付けられているが、換気装置
7が別な場所に設けられている場合には、壁面14aに
直接に取付けることも可能である。
【0023】収納ラック体1は直径250mmの鍋が収
納できるように、その奥行きHは約250mmに設定す
ることが望ましい。また収納ラック体1の内部には適宜
に収納棚18が設けられ、下部前端部には下方に突出す
る昇降操作用の把手19が設けられている。昇降支持手
段2は、収納ラック体1をその姿勢を維持しつつ昇降で
きるように支持する平行リンク機構20を備えており、
その一端が収納ラック体1の両側面に連結され、他端側
はこの平行リンク機構20に所定の回動動作を行わせる
ように支持するリンク基台21に連結され、リンク基台
21は収納キャビネット5の両側内面に固定されてい
る。
【0024】また、収納ラック体1の上端前部には、そ
の昇降動作時に扉体17を極端に大きく開かなくても扉
体17と干渉することがないように切欠傾斜部1aが設
けられている。収納ラック体1の両側外面の上端部に
は、前端に扉体17の内面に係合可能な係合ローラ22
が設けられ、後端が支軸23にて上下回動自在に枢支さ
れた連動レバー24が設けられるとともに、その中間部
を上方に揺動自在に下方から支持する受け金具25が設
けられている。
【0025】連動レバー24は、受け金具25にて支持
された状態で、収納ラック体1を前方下方に下降動作さ
せると、係合ローラ22が扉体17の内面に係合した後
その内面に沿って下方に転動し、扉体17の内面下端部
のストッパ部(図示せず)に係合すると、その後は連動
レバー24が上方に回動し、収納ラック体1の図2と図
3に示す下降限位置で連動レバー24が斜め上方姿勢で
扉体17を支持するように構成されている。
【0026】扉体17の上端両側部は、収納キャビネッ
ト5の上壁前端部内面に設けられた図示しないヒンジ部
材にて前後に開閉揺動自在に枢支され、下端部中央部に
は扉体17にて収納キャビネット5の前面を閉じた状態
で扉体17を収納キャビネット5側に弾性係合するロッ
ク部材26が設けられている。
【0027】扉体17の上部内面両側部と両側のリンク
基台21の上面との間に、扉体17の開成動作時に一定
開成角度から開成までの間は開成方向に付勢する開成規
制手段27が介装されている。開成規制手段27は、扉
体17を閉じた状態では付勢力に抗して収縮された状態
となっており、ロックを解除すると開成規制手段27の
付勢力によって扉体17を押圧して所定の開成角度まで
開かせる。
【0028】取付手段16は、4周にフランジ16bを
有する板金製の1対の取付板16cから構成され、取付
板16cにはそれぞれダクト13を左右何れの方向にで
も延出できるように開口部16aが形成されている。な
お、ダクト13は左右に配管するほか、背部の壁14に
貫通孔を設けてそこから直接に室外に延びるように配管
してもよいし、天井に貫通して配管することもできる。
【0029】また取付手段16は、ダクト13を配管し
た後に側面のフランジ16bを利用して昇降収納装置3
への取付けと共に壁面14aへの取付けを行うが、上面
のフランジ16bを利用して天井に取付けることも可能
である。また、取付手段16を昇降収納装置3や換気装
置7とは別体に設けずに、離隔空間15が形成できるよ
うにしてそれら何れか一方と一体的に設けることもでき
る。
【0030】以上のように構成された収納ラック体1は
図2と図3に示す使用位置にあるときには、加熱装置4
の前面から収納ラック体1の背面までの水平離隔距離L
を100〜200mm確保している。このことにより、
その余の設置状態や使用状態の如何にかかわりなく、収
納ラック体1が加熱装置4に近づいても、この加熱装置
4から熱や火炎の影響を受けて火移りするのを回避する
ことができる。前記水平離隔距離Lは、収納ラック体1
の材質や加熱装置4の熱源の種類によって調整すること
ができる。つまり後述するように防火性を図るために不
燃材29を用いると、特に水平離隔距離Lが100mm
から150mmまでの防火上不利となる距離の場合には
確実に防火性を図ることができるし、水平離隔距離Lが
150mmから200mmまでの場合は防火上の安全距
離を維持できることは勿論、不測の事態にも充分に対応
できるので好適である。不測の事態とは、収納ラック体
1が加熱調理中にずっと使用位置のままで置き忘れられ
るという不用意な使い方をされて一部が過熱された場合
や、収納物である食用油がこぼれて収納ラック体1外へ
漏れていた場合などの場合が想定される。
【0031】また、熱源が電磁誘導等の電気を用いたI
Hコンロの場合には火炎の影響を受けることがなく、水
平離隔距離Lを考慮する必要はない上、消防法上定めら
れている加熱装置4の上方(垂直離隔距離E(図2)は
800mm)の消火領域に進入させることができるの
で、収納ラック体1の大きさや昇降ストロークAをさら
に大きくするなど厨房装置の配置や設計の自由度を拡げ
ることができる。
【0032】また、昇降収納装置3は、平行リンク機構
20等によって回動して斜め下方に引き降ろすタイプの
ものに限定されず、収納ラック体1を昇降可能に支持す
る昇降支持手段2を備えたものであれば、リンク機構に
よる回動式以外のものも含まれる。例えば上下方向に昇
降する場合には、前記水平離隔距離Lで防火性を図るの
ではなく、後述するように、収納ラック体1における、
この収納ラック体1の下降方向で見て加熱装置4および
その上部まわり域と対向する側から少なくとも所定の範
囲までの少なくとも外面を、不燃材29で形成して防火
性を図るようにする。所定の範囲とは1例として、前記
消火領域に収納ラック体1が進入した場合に、収納ラッ
ク体1が前後・左右・高さ方向でその消火領域に重なる
火移りのおそれのあるとされる範囲である。不燃材29
は、火災予防上定められた珪酸カルシウム板や石膏ボー
ドなどの不燃ボードを単独であるいは下地板に貼り合わ
せることによって、前記所定範囲の外面を構成するよう
にする。このように本実施形態とは態様が異なり不燃材
29のみで防火性を図った場合は、収納ラック体1が最
下の使用位置に引き降ろされても、加熱装置4からの熱
や火炎を影響を受ける少なくとも所定範囲までの少なく
とも外面を不燃材29で形成することにより、収納ラッ
ク体1が設置状態や使用状態によって火炎にさらされる
ことがあったとしても、火移りするのを回避することが
できる。
【0033】本実施形態の収納ラック体1は、収納キャ
ビネット5に対応した大きさの1対の側板1b、背面板
1c、下面板1dを持っており、それらを化粧鋼板やス
テンレス鋼板等を用いた金属製としており、この場合に
は特に水平離隔距離Lが100mmから150mmまで
の防火上不利となる距離であっても、金属の持つ耐火性
により防火上有利になるし、水平離隔距離Lが150m
mから200mmまでの場合では防火上の安全距離を維
持して確実に防火性を図ることができる。
【0034】またこれら側板1b、背面板1c、下面板
1dを前記不燃材29で形成すると、防災上は水平離隔
距離Lを考慮する必要がなくなり、加熱装置4の上部ま
わり域に消火作業スペースを残す程度で使用の安全が図
れる。すなわち平行リンク機構20の回動動作をさらに
大きくして、収納ラック体1を使用に便利な低い位置で
かつ厨房装置側に寄せることができる。従って、従来の
昇降収納装置の使用位置(図2に仮想線で示す。)に比
べ、引き出しストロークCを短く、昇降ストロークAを
長くすることで、回動円弧Fを長くして厨房装置側に回
り込ませることができる。このようにして、収納ラック
体1前面から壁面28aまでの距離W3を大きくとるこ
とができるので、収納ラック体1の使用位置でも距離W
3の空間を行き来しやすくなり使い勝手が良くなる。
【0035】ところで、省スペースのキッチンの間取り
の場合には作業空間として、図2と図3に示すように、
流し台6の前面から壁面28aまでの距離W2が900
mmと設定されることが多い。しかし従来の回動式の昇
降収納装置を設置した厨房装置では、昇降収納装置3の
昇降操作や使用位置での距離W3における空間の行き来
を考えると、距離W2を1100mmとることが望まし
かった。本実施形態では上述のように、奥行きHが25
0mmの収納ラック体1を用い、水平離隔距離Lを10
0mm〜200mmと設定することにより、収納ラック
体1を引き降ろした使用位置での距離W3として、使用
者に圧迫を与えず、作業の行き来の邪魔にならない50
0mm〜600mmを確保することができるので、既設
のキッチンをリフォームする場合にも昇降収納装置3を
無理なく設置でき、配置や設計の自由度を制約しない。
その上、不燃材29を利用すれば、たとえ水平離隔距離
Lが短くなったり、加熱装置4上方の消火領域に入るこ
とがあっても、防火性を図ることができるし、距離W3
を大きくしてより好適になる。
【0036】なお、加熱装置4の熱源に電磁誘導等の電
気を用いたIHコンロである場合には水平離隔距離Lを
確保することなく、加熱装置4から上方(垂直離隔距離
E)の上部まわり域まで回り込ませることができるの
で、より一層、回動円弧Fを長くして、距離W3を大き
くとりさらに使い易いものとすることができる。
【0037】また収納キャビネット5の背面には吸振材
30が介在され、換気装置7からの振動が収納ラック体
1に伝わらないようにした上で、最下面及び最背面には
不燃材31が張り合わされ、万一にも加熱装置4や換気
装置7から火気が及んでも類焼しないようにしている。
そして不燃材31の下面と換気装置7のフード11上面
との間には対流空間32が設けられている。
【0038】なお、上記実施形態では昇降収納装置3の
収納ラック体1が同じく直方体状の収納キャビネット5
に対応したボックス形状のものを例示したが、使用位置
で加熱装置4に対向するコーナ部を斜めにした傾斜底部
33(図2に仮想線で示す。)とすると、収納キャビネ
ット5より収納ラック体1を回動して引き降ろす際に、
収納キャビネット5の開口の下端コーナ部に干渉するの
を避けてスムーズな回動操作を行うことができると共
に、使用位置で最も加熱装置4からの火炎の影響を受け
やすい収納ラック体1の加熱装置4およびその上部まわ
り域に対向するコーナ部をなくすことにより、前記水平
離隔距離Lを確保することも併せより一層、防火性を図
ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の厨房装置によれば、収納ラック
体が最下の使用位置に引き降ろされ、加熱装置およびそ
の上部まわり域に近づいても、上部まわり域と対向する
側から少なくとも所定の範囲までの少なくとも外面が不
燃材で形成されているので、たとえ非不燃材では火移り
のおそれがあるとされる領域に入っても、その範囲を前
記所定範囲とすれば、収納ラック体が設置状態や使用状
態によって火炎にさらされることがあったとしても、火
移りするのを回避することができる。また、これによっ
て加熱装置の上部まわり域に消火作業スペースを残す程
度で使用の安全が図れる。その上、収納ラック体が操作
側への張り出しを小さく抑えることができるので、既設
のキッチンをリフォームするときに仕切壁の移設等が要
らなくなり好適である。さらに、加熱装置の熱源に電磁
誘導等の電気を用いたIHコンロの場合には、火炎の影
響を受けることがないので、収納ラック体の大きさや昇
降ストロークをさらに大きくするなど厨房装置の配置や
設計の自由度をより拡げることができる。
【0040】本発明の別な特徴の厨房装置によれば、収
納ラック体が加熱装置の上方から前方下方の最下の使用
位置に引き降ろされて加熱装置に近づいても、加熱装置
から熱や火炎の影響を受けて火移りすることのない水平
離隔距離を、収納ラック体の材質などを考慮して100
mmから200mmを確保できるようにしているので、
その余の設置状態や使用状態の如何にかかわりなく、収
納ラック体が加熱装置に近づいても、この加熱装置から
熱や火炎の影響を受けて火移りするのを回避することが
できる。また、前記水平離隔距離の条件を満たせば他の
設置条件を付加しなくても、収納ラック体の前面から仕
切壁までの距離を、収納ラック体を引き降ろした使用位
置でも使用者に圧迫感を与えず、作業や行き来の邪魔に
ならない程度に確保することができるので、既設のキッ
チンをリフォームする場合にも対応できる。
【0041】また、収納ラック体を構成する主要部材を
金属製とすれば、収納ラック体が厨房装置側に近づいて
防火上不利となる水平離隔距離になっても、金属の持つ
耐火性により防火上有利になるので好適である。
【0042】さらに、収納ラック体が加熱装置側に近づ
いて熱的影響の度合が増してもそのある範囲を、収納ラ
ック体の下降方向で見て加熱装置およびその上部まわり
域と対向する側からの所定の範囲として不燃材で形成す
れば、水平離隔距離が150mm未満の場合には確実に
防火性を図ることができるし、水平離隔距離が150m
mを超えた場合には防火性を図ることは勿論、加熱調理
中に収納ラック体を長時間使用位置のままにしてしまっ
たりした場合などの不測の事態にも対処できるので好適
である。
【0043】また、各厨房装置が加熱装置の上方に設け
られた背部から前方へ張り出すフードとフードの上から
室外に延びるダクトを持った換気装置を備えたものと
し、昇降収納装置を、フードの上およびダクトの前に配
設すれば、換気装置のフードの上にできるデッドスペー
スを収納装置による収納スペースに有効利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の厨房装置の1つの例を示す
正面図。
【図2】同実施形態における主要部を断面した側面図。
【図3】同実施形態における主要部の平面図。
【図4】同実施形態における昇降収納装置を含む主要部
の斜視図。
【符号の説明】
1 収納ラック体 2 昇降支持手段 3 昇降収納装置 4 加熱装置 5 収納キャビネット 7 換気装置 11 フード 13 ダクト 29 不燃材
フロントページの続き (72)発明者 木下 敬介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B060 EA02 EA07 GA02 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納ラック体と収納ラック体を昇降可能
    に支持する昇降支持手段とを備えた昇降収納装置が、加
    熱装置の上方に設けられた厨房装置であって、収納ラッ
    ク体における、収納ラック体の下降方向で見て加熱装置
    およびその上部まわり域と対向する側から少なくとも所
    定の範囲までの少なくとも外面が、不燃材で形成されて
    いることを特徴とする厨房装置。
  2. 【請求項2】 収納ラック体と、収納ラック体を収納す
    る収納キャビネットと、収納ラック体を収納キャビネッ
    ト内に収納した位置と前方下方に引き降ろした使用位置
    との間で昇降可能に支持する昇降支持手段とを備えた昇
    降収納装置が、加熱装置の上方に設けられた厨房装置で
    あって、収納ラック体が前記使用位置にあるときに、加
    熱装置の前面から収納ラック体の背面までの水平離隔距
    離が100mmから200mmとなるように昇降収納装
    置を構成したことを特徴とする厨房装置。
  3. 【請求項3】 収納ラック体を構成する主要部材を金属
    製とした請求項2に記載の厨房装置。
  4. 【請求項4】 収納ラック体における、この収納ラック
    体の下降方向で見て加熱装置およびその上部まわり域と
    対向する側から少なくとも所定の範囲までの少なくとも
    外面が、不燃材で形成されている請求項2に記載の厨房
    装置。
  5. 【請求項5】 加熱装置の上方に設けられて背部から前
    方へ張り出すフードとフードの上から室外に延びるダク
    トを持った換気装置を備え、昇降収納装置を、フードの
    上およびダクトの前に設けた請求項1から4のいずれか
    1項に記載の厨房装置。
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