JPH05316802A - ロータリ耕耘機のカバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耕耘作業後に圃場にチェーンケース跡が付い
たりする惧れもなく、整地性能を向上させ得るようにし
た。 【構成】 左右一側に設けたチェーンケース3 と他側に
設けたサイドフレーム4との下部間に、爪軸11を回転自
在に支架すると共に、この爪軸11に耕耘爪12を設けて耕
耘部13を構成し、耕耘部13の上方を覆う主カバー17と、
耕耘部13の後方を覆う後カバー35とを設けたロータリ耕
耘機において、チェーンケース3 の後端に、該チェーン
ケース3 内側端よりも左右方向外方に位置してケース側
板19を後方突設し、後カバー35を、チェーンケース3 内
側端よりも左右方向外方に突出させると共に、後カバー
35の側板部41を、ケース側板19よりも外側方に配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ロータリ耕耘機のカバ
ー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ロータリ耕耘機には、ロータリ機枠の左
右一側に設けたチェーンケースと他側に設けたサイドフ
レームとの下部間に、爪軸を回転自在に支架すると共
に、この爪軸に耕耘爪を設けて耕耘部を構成し、耕耘部
の上方を覆う主カバーと、耕耘部の後方を覆う後カバー
とを設けたものがある。

【０００３】この種の従来のロータリ耕耘機のカバー装
置は、後カバーの左右方向の長さが、チェーンケースの
左右内端に達するまでの寸法であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来の場合、
後カバーがチェーンケースの内側端に達する長さであ
り、チェーンケースの後方には後カバーがないため、耕
耘作業後にチェーンケースの跡が付いたり、チェーンケ
ース後方を整地できないために、均平性が劣るという問
題があった。

【０００５】本発明は上記問題点に鑑み、耕耘作業後に
圃場にチェーンケース跡が付いたりする惧れもなく、整
地性能を向上させ得るようにしたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、左右一側に設けたチェ
ーンケース3 と他側に設けたサイドフレーム4 との下部
間に、爪軸11を回転自在に支架すると共に、この爪軸11
に耕耘爪12を設けて耕耘部13を構成し、耕耘部13の上方
を覆う主カバー17と、耕耘部13の後方を覆う後カバー35
とを設けたロータリ耕耘機において、チェーンケース3
の後端に、該チェーンケース3 内側端よりも左右方向外
方に位置してケース側板19を後方突設し、後カバー35
を、チェーンケース3 内側端よりも左右方向外方に突出
させると共に、後カバー35の側板部41を、ケース側板19
よりも外側方に配置した点にある。

【０００７】

【作用】耕耘作業の際に、チェーンケース3 の跡を後カ
バー35で消すことができる。後カバー35で、チェーンケ
ース3 後方を整地することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図示の実施例に従って説明す
ると、図１乃至図３において、1はサイドドライブ式ロ
ータリ耕耘機で、中央ケーシング2 の左右端部にチェー
ンケース3 の上部とサイドフレーム4 の上部とを連結固
着して機枠が構成されている。

【０００９】中央ケーシング2 はギヤケース5 とその左
右両端に固定の一対のサポートアーム6 とを有し、ギヤ
ケース5 には動力受入軸7 及びベベルギヤ群等が設けら
れ、ギヤケース5 から一方のサポートアーム6 にベベル
ギヤ群の動力を伝達する伝動軸10が貫通されている。前
記チェーンケース3 の下部とサイドフレーム4 の下部と
には、夫々軸受装置を介して爪軸11が回転自在に支架さ
れており、この爪軸11の外周には多数本の耕耘爪12が植
設されて、耕耘部13を形成している。

【００１０】17は耕耘部13の上方を覆う主カバーで、主
カバー17の左右両側には耕耘部13の側方を覆う側部カバ
ー18が設けられている。前記チェーンケース3 の後端
に、該チェーンケース3 内側端よりも左右方向外方に位
置してケース側板19が後方突設されている。このケース
側板19は側部カバー18にボルトナット20により固定され
ると共に、コ字形の支持部材21を介してボルトナット22
によりチェーンケース3の取付片23に固定されている。
ケース側板19にはチェーンケース3 の検油口24に対応し
て開口部25が設けられ、該開口部25を開閉自在に塞ぐ蓋
体26が支持部材21にケース側板19と共にボルトナット27
によって着脱自在に締付固定されている。なお、サイド
フレーム4 にも、ケース側板19に対応してフレーム側板
28が後方突設され、このフレーム側板28は側部カバー18
及びサイドフレーム4 の取付片30にボルトナット31,32
によって取付けられている。

【００１１】35は耕耘部13の後方を覆う後カバーで、上
端に設けた枢支軸36をサイドカバー37の枢支孔38に挿通
することによって、後カバー35は主カバー40に対して左
右方向の枢支軸36廻り揺動自在に支持されている。後カ
バー35のチェーンケース3 側はチェーンケース3 内側端
よりも左右方向外方に突出され、その外端に側板部41が
設けられ、側板部41はケース側板19よりも外側方に配置
されている。なお、後カバー35のサイドフレーム4 側に
も図示省略の側板部が設けられ、該側板部はフレーム側
板28の外側方に配置されている。

【００１２】図４において、チェーンケース3 は内壁体
44と外壁体45とを接合して成り、内壁体44下部に取付孔
47が設けられている。前記爪軸11は端部にフランジ48を
有し、該フランジ48は端部軸49内端のフランジ50にボル
ト51により固定されている。内壁体44の取付孔47の開口
縁部にボルトナットによって軸受ケース53が取付けられ
ている。軸受ケース53に軸受体54を介して爪軸11の端部
軸49が回転自在に支持されている。軸受ケース53には軸
受体54とフランジ49との間に位置すべくオイルシール55
が内嵌されている。また、軸受ケース53にはボルト56に
よって環状の保護カバー57が取付けられ、保護カバー57
は、フランジ49と軸受ケース53との間を塞ぎ、フランジ
49乃至軸受ケース43への草の巻付き、泥の付着等を防止
してオイルシール55部分を保護している。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、チェーンケース3 の後
端に、該チェーンケース3 内側端よりも左右方向外方に
位置してケース側板19を後方突設し、後カバー35を、チ
ェーンケース3 内側端よりも左右方向外方に突出させる
と共に、後カバー35の側板部41を、ケース側板3 よりも
外側方に配置したので、チェーンケース3 の後方にも後
カバー35があるため、耕耘作業の際に、チェーンケース
3 の跡を後カバー35で消すことができるし、また後カバ
ー35でチェーンケース3 後方を整地することができ、従
って耕耘作業後に圃場にチェーンケース跡が付いたりす
る惧れがなく、整地性能を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す斜視図である。

【図２】背断面図である。

【図３】側面図である。

【図４】チェーンケース下部の側断面図である。

【符号の説明】

３ チェーンケース ４ サイドフレーム 11 爪軸 12 耕耘爪 13 耕耘部 17 主カバー 19 ケース側板 35 後カバー 41 側板部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一側に設けたチェーンケース(3) と
   他側に設けたサイドフレーム(4) との下部間に、爪軸(1
   1)を回転自在に支架すると共に、この爪軸(11)に耕耘爪
   (12)を設けて耕耘部(13)を構成し、耕耘部(13)の上方を
   覆う主カバー(17)と、耕耘部(13)の後方を覆う後カバー
   (35)とを設けたロータリ耕耘機において、 チェーンケース(3) の後端に、該チェーンケース(3) 内
   側端よりも左右方向外方に位置してケース側板(19)を後
   方突設し、後カバー(35)を、チェーンケース(3) 内側端
   よりも左右方向外方に突出させると共に、後カバー(35)
   の側板部(41)を、ケース側板(19)よりも外側方に配置し
   たことを特徴とするロータリ耕耘機のカバー装置。