JPH05315621A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH05315621A
JPH05315621A JP27324392A JP27324392A JPH05315621A JP H05315621 A JPH05315621 A JP H05315621A JP 27324392 A JP27324392 A JP 27324392A JP 27324392 A JP27324392 A JP 27324392A JP H05315621 A JPH05315621 A JP H05315621A
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JP
Japan
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region
type
semiconductor
isolation island
island
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Application number
JP27324392A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Yukio Iitaka
幸男 飯高
Shuichiro Yamaguchi
山口周一郎
Yoshiyuki Sugiura
義幸 杉浦
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電体分離基板の半導体分離島より引き出さ
れる電極の下方における電界集中に伴う耐圧低下が回避
された高耐圧の半導体装置を提供する。 【構成】この発明の半導体装置は、誘電体分離基板の半
導体分離島3の表面部分に第2導電型半導体領域105
が形成され、半導体分離島の底面部分と側面部分には第
1導電型不純物高濃度領域103が絶縁膜4沿いに形成
されていて、第2導電型半導体領域にコンタクトする電
極111と第1導電型不純物高濃度領域にコンタクトす
る電極112が分離島外に引き出されており、側面部分
の第1導電型不純物高濃度領域は一部域だけに形成され
ていて、第2導電型半導体領域にコンタクトする電極が
第1導電型不純物高濃度領域の露出領域を避けて引き出
されている構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘電体分離基板を利
用した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図26にみるように、pn接合構
成の半導体装置151がある。半導体装置151のpn
接合は、誘電体分離基板(以下、適宜「DI基板」と言
う)52の単結晶シリコンからなるn型分離島(半導体
分離島)53に作り込まれている。DI基板は、通常、
ポリシリコン層(支持体層)55上に絶縁膜54で電気
的に分離された複数のn型分離島53が形成されてなる
(図26の場合は1個だけを示す)基板であり、異なる
n型分離島に作り込まれた半導体素子同士の間では相互
干渉が起こり難いという利点がある。
【0003】半導体装置151では、n型分離島53の
表面部分にp型領域153が形成され、n型分離島53
の底面部分と全側面部分にはn+ 型領域155が絶縁膜
54沿いに分離島表面まで延びて露出するように形成さ
れており、かつ、n型分離島53表面では、p型領域1
53にコンタクトする電極161とn+ 型領域155に
コンタクトする電極162が絶縁層157を介して分離
島外に引き出されている。
【0004】しかしながら、この半導体装置151はp
n接合の耐圧が十分でない。これは、アルミニウム製の
電極161がn+ 型領域155の露出面(露出領域)と
交差(絶縁層を介して)しているからである。この状態
では、分離島の導電型とは逆タイプのp型領域153に
コンタクトする電極161によりn+ 型領域155付近
で電界集中が起こり、余り高くない電圧でブレークダウ
ンが起こるようになるからである。
【0005】また、図21は、従来の二重拡散タイプの
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(DMOS-FET)51を
あらわす。DMOS-FET51は、DI基板52の単結晶シリ
コンからなるn型分離島53に作り込まれている。絶縁
ゲート型電界効果半導体デバイスは、電圧駆動型デバイ
スであり、駆動電力が少なくて制御性に優れる。
【0006】したがって、DI基板52を利用したDMOS
-FET51は、誤動作の起こる恐れが少なく、しかも、制
御し易いために、非常に有用性の高いデバイスであると
言える。DMOS-FET51は、図21にみるように、DI基
板52のn型分離島53の表面部分にチャネル形成用の
p型領域71が形成され、このp型領域71の表面部分
にソース領域用のn型領域72が形成され、n型分離島
53の底面部分と側面部分にはドレイン領域用のn+
領域(不純物高濃度領域)74が絶縁膜54沿いに分離
島表面まで延びて露出するように形成されている。そし
て、n型分離島53の表面では、ゲート電極56が絶縁
層57を介して設けられているとともにp型領域71の
中央とソース領域用のn型領域72の両方にコンタクト
するソース電極59とn+ 型領域74にコンタクトする
ドレイン電極58とが絶縁層57を介して分離島外に引
き出されている。
【0007】DMOS-FET51では、ゲート電極56の電圧
を制御することにより、p型領域71の表面73でチャ
ネルの生成・消滅が起こるようになっている。しかしな
がら、このDMOS-FET51はソース・ドレイン間の耐圧が
十分でない。これは、図21にみるように、アルミニウ
ム製ソース電極59がドレイン領域用のn+ 型領域74
の露出面(露出領域)と交差(絶縁層を介して)してい
るからである。このような交差が起きていると、ソース
・ドレイン間にかかる電圧でn型領域70表面のn+
領域74付近で電界集中が起こり、余り高くない電圧で
ブレークダウンが起こるようになるからである。
【0008】n型分離島53の底面部分および側面部分
には、絶縁膜54沿いに全域にわたって分離島表面まで
延びて露出するように形成されており、分離島表面の全
周縁にn+ 型領域74の露出面があって、ソース電極5
9を引き出す際には必ずn+型領域74の露出面と交差
せざるを得ない。勿論、n+ 型領域74がなければ問題
はないが、n+ 型領域74がないとドレイン領域の抵抗
増大という致命的な不都合が生じるため、n+ 型領域7
4をなくすということは出来ない。
【0009】以上のように、n+ 型領域74,155が
耐圧の低下を招来するものになるのは、n+ 型領域7
4,155が、以下のように、DI基板52の製造過程
で形成されたものだからである。まず、図22にみるよ
うに、単結晶シリコンウエハ91の表面に酸化膜マスク
92を設けて異方性エッチングを行い、分離用のV溝9
3を形成したあと、図23にみるように、酸化膜マスク
92を除去してから単結晶シリコンウエハ91の全表面
部分にn型不純物をドープしてn+ 型領域74,155
用のn+ 型層を形成する。
【0010】n型不純物のドープの後、図24にみるよ
うに、単結晶シリコンウエハ91のV溝形成側面を酸化
し絶縁膜54を形成したのち支持体層用のポリシリコン
層55を積層しておいて、単結晶シリコンウエハ91の
V溝形成側面と反対側の面からV溝93の底が露出する
まで研磨すれば、図25にみるように、DI基板52が
完成する。
【0011】そして、上の工程においては、n+ 型領域
74,155用のn型不純物のドープが単結晶シリコン
ウエハ91の全表面部分に対してなされているため、n
+ 型領域74,155はn型分離島53の底面部分およ
び側面部分の全域にわたるものとなってしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、誘電体分離基板の半導体分離島より引き出され
る電極の下方における前述の如き電界集中に伴う耐圧低
下が回避された高耐圧の半導体装置を提供することを課
題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる半導体装置では、支持体層上に絶
縁膜で電気的に分離された第1導電型半導体分離島が形
成されてなる誘電体分離基板を備え、前記半導体分離島
の表面部分に第2導電型半導体領域が形成され、前記半
導体分離島の底面部分と側面部分には第1導電型不純物
高濃度領域が絶縁膜沿いに分離島表面まで延びて露出す
るように形成されており、かつ、前記分離島表面では、
前記第2導電型半導体領域にコンタクトする電極と第1
導電型不純物高濃度領域にコンタクトする電極が絶縁層
を介して分離島外に引き出されている構成において、前
記第1導電型不純物高濃度領域は、半導体分離島の側面
部分では一部域だけに形成されており、前記第2導電型
半導体領域にコンタクトする電極を、前記第1導電型不
純物高濃度領域の露出領域を避けて引き出すようにして
いる。
【0014】この発明の絶縁ゲート型電界効果半導体装
置において、第1導電型がn型である場合は、第2導電
型がp型であり、第1導電型がp型である場合は、第2
導電型がn型である。この発明の半導体装置の具体的な
種類としては、pn接合構成(ダイオード)や絶縁ゲー
ト型電界効果構成などが挙げられるが、この他のもので
あってもよいことは言うまでもない。
【0015】この発明の場合、半導体分離島の側面部分
において、第1導電型不純物高濃度領域が一部域だけに
形成されている態様として、半導体分離島の表面部分の
第2導電型半導体領域にコンタクトする電極が通過する
箇所以外の部分は全て第1導電型不純物高濃度領域が形
成さている形態も含まれる。この発明においては、半導
体装置が第2導電型半導体領域をチャネル形成用とする
絶縁ゲート型電界効果半導体装置であって、前記第2導
電型半導体領域の表面部分にソース領域用の第1導電型
半導体領域が形成され、半導体分離島の底面部分と側面
部分の第1導電型不純物高濃度領域がドレイン領域用で
あり、かつ、分離島表面では、ゲート電極が絶縁層を介
して設けられているとともに第2導電型半導体領域にコ
ンタクトする電極が、ソース領域用の第1導電型半導体
領域にもコンタクトしているソース電極である形態があ
る。
【0016】この絶縁ゲート型半導体装置の場合、さら
に、支持体層には、半導体分離島の底側から分離島表面
に向かって延び周囲が絶縁膜を介して半導体分離島の内
側面に接する突出部が設けられており、半導体分離島の
側面部分のうち前記突出部の周囲の内側面部分だけに第
1導電型不純物高濃度領域が形成されている形態や、チ
ャネル形成用の第2導電型半導体領域と半導体分離島の
側面の間の表面部分に別の第2導電型半導体領域が形成
されていて、別の第2導電型半導体領域にソース電極が
コンタクトしている形態は、より有用である。
【0017】
【作用】この発明の場合、半導体分離島の側面部分で
は、第1導電型不純物高濃度領域が一部域だけに形成さ
れており、分離島表面の全周縁にわたって第1導電型不
純物高濃度領域の露出面が存在するという状態は解消さ
れる。その結果、半導体分離島の表面部分の第2導電型
半導体領域にコンタクトする電極を第1導電型不純物高
濃度領域の露出領域のない所を通して引き出せるように
なり、この場合、耐圧低下をもたらす電極と第1導電型
不純物高濃度領域の露出面との交差が回避され電界集中
は緩和されて、ブレークダウンが起こり難くなり、耐圧
向上が達成される。
【0018】絶縁ゲート型電界効果半導体装置に則して
言えば、ドレイン領域用の第1導電型不純物高濃度領域
は半導体分離島の側面部分では一部域だけに形成されて
おり、分離島表面の全周縁にわたって第1導電型不純物
高濃度領域の露出面が存在するという状態は解消され
る。その結果、ソース電極を第1導電型不純物高濃度領
域の露出領域のない所を通して引き出せるようになり、
耐圧低下をもたらすソース電極とドレイン領域用の第1
導電型不純物高濃度領域の露出面との交差を回避でき
て、耐圧向上が図れることになる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の絶縁ゲート型電界効果半導
体装置を説明する。この発明は下記の実施例に限らな
い。 −実施例1−図1は実施例1の半導体装置の要部構成を
あらわす。実施例1は、ダイオード等に用いられるpn
接合構成を有する半導体装置101である。
【0020】半導体装置101のpn接合は、DI基板
2の単結晶シリコンからなるn型分離島3に作り込まれ
ている。DI基板2は、ポリシリコン層(支持体層)5
上に絶縁膜4で電気的に分離された複数のn型分離島3
が形成されてなる(図1の場合は1個だけを示す)基板
である。半導体装置101では、n型分離島3の表面部
分にp型領域105が形成されていて、pn接合構成に
なっており、さらに、n型分離島3の底面部分と側面部
分にはn+ 型領域(不純物高濃度領域)103が絶縁膜
4沿いに分離島表面まで延びて露出するように形成され
ている。ただ、図1にみるように、n+ 型領域103
は、n型分離島3の底面部分では全域に形成されている
が、n型分離島3の側面部分では一部域だけに限定形成
されている。一方、n型分離島3表面では、p型領域1
05にコンタクトするアルミニウム製の電極111とn
+ 型領域103にコンタクトするアルミニウム製の電極
112とが絶縁層107を介して分離島外に引き出され
ている。
【0021】したがって、図1からも分かるように、p
型領域105コンタクトする電極111は、n+ 領域1
03の露出領域を避けて引き出されており、耐圧低下を
もたらす電界集中が緩和され、耐圧が向上していること
は前述の通りである。上記のn+ 型領域103は、例え
ば、以下のように形成することが出来る。まず、図2に
みるように、n型単結晶ウエハ241の表面に同じ導電
型の不純物を高濃度で拡散させn+ 型層を形成した後、
図3にみるように、熱酸化により酸化膜242を形成
し、図4にみるように、最終的にn+ 型領域を設けない
箇所に当たる所に窓243をエッチングで明け(裏面の
酸化膜はレジストで覆っておく)てから、図5にみるよ
うに、表面に窒化膜244を堆積形成する。
【0022】窒化膜244の堆積形成の後、図6にみる
ように、窒化膜244における最終的にn+ 型領域を設
ける箇所にあたる所にエッチングで窓245を設け、こ
れをマスクとしてエッチングを行い(裏面の酸化膜はレ
ジストで覆っておく)、図7にみるように、窓245を
酸化膜242部分にも及ぼし、n型単結晶ウエハ241
の表面に対し異方性エッチングを施し、図8にみるよう
に、溝246を形成する。
【0023】溝246の形成後、図9にみるように、n
型不純物を高濃度で拡散し溝246内にn+ 型層を形成
し、続いて、窒化膜244を除去し、図10にみるよう
に、窓243を開き、n型単結晶ウエハ241の表面に
対し異方性エッチングを施し、溝248を形成する。こ
の後、図11にみるように、酸化膜242を一旦除去し
てから、ウエハ241の表面に熱酸化して絶縁膜(酸化
膜)4を形成し、支持体層用のポリシリコン層5を絶縁
膜4の上に堆積し、ウエハ241の裏面を溝246,2
48の底が露出するまで研磨し、図12にみるように、
DI基板2を得る。
【0024】得られたDI基板2では、溝248の内面
にはn型不純物が拡散されなかったため、図12にみる
ように、n型分離島3の側面の一部にはn+ 領域が未形
成であって、結果的にn+ 領域103が形成されること
になる。そして、作製したDI基板2のn型分離島3
に、常法に従って必要な各領域および電極等を形成し、
半導体装置101を完成させるようにする。
【0025】−実施例2−図13は実施例2の半導体装
置にかかるDMOS-FETの要部構成をあらわす。図14は、
実施例2のDMOS-FETを作り込むDI基板の表面をあらわ
す。DMOS-FET1は、DI基板2における単結晶シリコン
のn型分離島(半導体分離島)3に作り込まれている。
DI基板2は、通常、ポリシリコン層(支持体層)5上
に絶縁膜4で電気的に分離された複数のn型分離島(図
13では1個だけ示す)3が形成されてなる基板であ
る。
【0026】DMOS-FET1は、DI基板2のn型分離島3
の表面部分にチャネル形成用のp型領域21が形成さ
れ、このp型領域21の表面部分にソース領域用のn型
領域22が形成され、n型分離島3(におけるn型領域
20)の底面部分と側面部分にはドレイン領域用のn+
型領域(不純物高濃度領域)24が絶縁膜4沿いに分離
島表面まで延びて露出するように形成されている。一
方、n型分離島3の表面では、ゲート電極6が絶縁層7
を介して設けられているとともにp型領域21の一部と
ソース領域であるn型領域22の両方にコンタクトする
ソース電極9とn+型領域24にコンタクトするドレイ
ン電極8とが絶縁層7を介して分離島外に引き出された
構成になっている。
【0027】ゲート電極6の電圧を制御することによ
り、p型領域21の表面23でチャネルの生成・消滅が
起こるようになっていることは従来の通りである。そし
て、このDMOS-FET1では、n+ 型領域24は、n型分離
島3の底面部分では全域に形成されているが、n型分離
島3の側面部分では一部域だけに限定形成されているだ
けである。つまり、DI基板2のポリシリコン層5に
は、n型分離島3の底側から分離島表面に向かって延び
周囲が絶縁膜4を介してn型分離島3の内側面だけに接
する突出部15が設けられており、n型分離島3の側面
部分のうち突出部15の周囲の内側面部分だけにn+
領域24が出来ているのである。
【0028】一方、ソース電極9は、図13にみるよう
に、n+ 型領域24の露出面(露出領域)を避けて引き
出されているため、耐圧が向上することについては前述
の通りである。つまり、図14にみるように、n型分離
島3の表面ではn+ 型領域24の露出面は極く一部だけ
であって、従来のようにn型分離島3の全周縁にn+
領域の露出面があるわけではないため、ソース電極9を
+ 型領域24の露出領域を避けて引き出せるのであ
る。一方、ドレイン電極8はn+ 型領域24の露出面に
コンタクトしていることは言うまでもない。突出部15
の中心Aではポリシリコン層が露出しているが、ポイン
ト的に露出しているだけであるから、ドレイン電極8と
のコンタクトで絶縁分離状態が害されることはない。
【0029】上記のn+ 型領域24は、以下のように形
成することが出来る。まず、図15にみるように、単結
晶シリコンウエハ41の表面に酸化膜マスク42を設け
て異方性エッチングを行い、突出部15用のV溝43を
形成する。ついで、図16にみるように、酸化膜マスク
42を除去したのち単結晶シリコンウエハ41の全表面
部分にn型不純物をドープしてn+ 型層を形成する。
【0030】n型不純物のドープの後、図17にみるよ
うに、単結晶シリコンウエハ41の表面に再び酸化膜マ
スク44を設けて異方性エッチングを行い、分離用のV
溝45を形成し、その後、図18にみるように、単結晶
シリコンウエハ41のV溝形成側面を酸化し絶縁膜4を
形成したのち支持体層用のポリシリコン層5を積層して
おいてから、単結晶シリコンウエハ41のV溝形成側面
と反対側の面からV溝45の底が露出するまで研磨すれ
ば、図19にみるように、DI基板2が完成する。
【0031】分離用のV溝45の形成は、n型不純物の
ドープのあとであるから、図17にみるように、V溝4
5の溝の内面には(上部を除いて)n型不純物のドープ
はなされていないのに対して、突出部15用の溝43は
内面全面にn型不純物のドープがなされており、その結
果、n+ 型領域24は、n型分離島3の側面部分のう
ち、V溝43に出来た突出部15のまわりの内側面部分
だけに形成されることになる。
【0032】なお、V溝43の深さはポリシリコン層の
露出がポイント的なものに留まるようにするために、V
溝45よりも少し浅くする。この場合、n+ 型領域24
がn型分離島3の表面に露出させることが主目的である
から、ポリシリコン層が全く露出しないように突出部1
5が形成されていてもよい。そして、作製したDI基板
2のn型分離島3に、常法に従って必要な各領域および
電極等を形成し、DMOS-FET1を完成させるようにする。
【0033】−実施例3−図20は実施例3の半導体装
置にかかるDMOS-FETの要部構成をあらわす。DMOS-FET3
1は、DI基板2における単結晶シリコンのn型分離島
3に作り込まれている。図20では便宜上n型分離島3
を1個だけ図示してある。DMOS-FET31は、DI基板2
のn型分離島3の表面部分にチャネル形成用のp型領域
21が形成され、このp型領域21の表面部分にソース
領域用のn型領域22が形成され、n型分離島3(にお
けるn型領域20)の底面部分と側面部分にはドレイン
領域用のn+ 型領域(不純物高濃度領域)34が絶縁膜
4沿いに分離島表面まで延びて露出するように形成され
ている。一方、n型分離島3の表面では、ゲート電極6
が絶縁層7を介して設けられているとともにp型領域2
1の一部とソース領域であるn型領域22の両方にコン
タクトするソース電極9とn + 型領域34にコンタクト
するドレイン電極8とが絶縁層7を介して分離島外に引
き出された構成になっている。
【0034】ゲート電極6の電圧を制御することによ
り、p型領域21の表面23でチャネルの生成・消滅が
起こるようになっていることは従来の通りである。そし
て、このDMOS-FET31では、n+ 型領域34は、n型分
離島3の底面部分では全域に形成されているが、図20
にみるように、n型分離島3の側面部分では一部域だけ
に限定形成されているだけである。
【0035】一方、ソース電極9は、図20にみるよう
に、n+ 型領域34の露出面(露出領域)を避けて引き
出されているため、耐圧が向上することについては前述
の通りである。つまり、n型分離島3の表面ではn+
領域24の露出面は一部だけであって、従来のようにn
型分離島3の全周縁にn+ 型領域の露出面があるわけで
はないため、ソース電極9をn+ 型領域34の露出領域
を避けて引き出せるのである。なお、ドレイン電極8は
+ 型領域34の露出面にコンタクトしていることは言
うまでもない。
【0036】また、DMOS-FET31では、チャネル形成用
のp型領域21とn型分離島3の側面の間の表面部分に
別のp型領域25が形成されていて、ソース電極9がコ
ンタクトしており、電界集中の緩和の程度が大きい。な
お、図20の場合、p型領域25はn型分離島3の側面
に接しているが、p型領域25はn型分離島3の側面か
ら少し離れているようであってもよい。
【0037】この発明は、上記実施例に限らない。例え
ば、図1,13,20においてpとnとが逆である構成
のものが他の実施例として挙げられる。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明にかかる
半導体装置の場合、半導体分離島の表面部分の第2導電
型半導体領域にコンタクトする電極と第1導電型不純物
高濃度領域の露出面との交差が回避され電界集中は緩和
されて、ブレークダウンが起こり難くなり、耐圧が向上
するため、非常に有用である。半導体装置が絶縁ゲート
型電界効果構成の場合、ソース・ドレイン間の耐圧が向
上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半導体装置をあらわす断面図であ
る。
【図2】実施例1でのDI基板の作製過程でのウエハ表
面へのn+ 型層形成工程をあらわす説明図である。
【図3】実施例1でのDI基板の作製過程でのウエハ表
面への酸化膜形成工程をあらわす説明図である。
【図4】実施例1でのDI基板の作製過程での酸化膜へ
の窓形成工程をあらわす説明図である。
【図5】実施例1でのDI基板の作製過程での酸化膜上
への窒化膜形成工程をあらわす説明図である。
【図6】実施例1でのDI基板の作製過程での窒化膜へ
の窓形成工程をあらわす説明図である。
【図7】実施例1でのDI基板の作製過程での窒化膜下
の酸化膜への窓形成工程をあらわす説明図である。
【図8】実施例1でのDI基板の作製過程でのウエハへ
の溝形成工程をあらわす説明図である。
【図9】実施例1でのDI基板の作製過程での溝へのn
+ 型層形成工程をあらわす説明図である。
【図10】実施例1でのDI基板の作製過程でのウエハへ
の溝形成工程をあらわす説明図である。
【図11】実施例1でのDI基板の作製過程でのウエハへ
の絶縁膜形成工程をあらわす説明図である。
【図12】実施例1でのDI基板の完成状態をあらわす説
明図である。
【図13】実施例2にかかるDMOS-FETの要部構成をあらわ
す断面図である。
【図14】実施例2のDMOS-FETに用いたDI基板の平面図
である。
【図15】実施例2でのDI基板の作製過程での突出部用
のV溝形成工程をあらわす説明図である。
【図16】実施例2でのDI基板の作製過程でのn型不純
物ドープ工程をあらわす説明図である。
【図17】実施例2でのDI基板の作製過程での分離用の
V溝形成工程をあらわす説明図である。
【図18】実施例2でのDI基板の作製過程での支持体層
形成工程をあらわす説明図である。
【図19】実施例2でのDI基板の完成状態をあらわす説
明図である。
【図20】実施例3にかかるDMOS-FETの要部構成をあらわ
す断面図である。
【図21】従来のDMOS-FETの要部構成をあらわす断面図で
ある。
【図22】従来の半導体装置で使うDI基板の作製過程で
の分離用のV溝形成工程をあらわす説明図である。
【図23】従来の半導体装置で使うDI基板の作製過程で
のn型不純物ドープ工程をあらわす説明図である。
【図24】従来の半導体装置で使うDI基板の作製過程で
の支持体層形成工程をあらわす説明図である。
【図25】従来の半導体装置で使うDI基板の完成状態を
あらわす説明図である。
【図26】従来の半導体装置の要部構成をあらわす断面図
である。
【符号の説明】
1 DMOS-FET(絶縁ゲート型電界効果半導体装置) 2 DI基板(誘電体分離基板) 3 n型分離島(半導体分離島) 4 絶縁膜 5 ポリシリコン層(支持体層) 6 ゲート電極 7 絶縁層 8 ドレイン電極 9 ソース電極 21 チャネル領域用のp型領域 22 ソース領域用のn型領域 24 ドレイン領域用のn+ 型領域 31 DMOS-FET(絶縁ゲート型電界効果半導体装置) 34 ドレイン領域用のn+ 型領域 101 半導体装置 103 n+ 型領域 105 p型領域 107 絶縁層 111 電極 112 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 義幸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体層上に絶縁膜で電気的に分離され
    た第1導電型半導体分離島が形成されてなる誘電体分離
    基板を備え、前記半導体分離島の表面部分に第2導電型
    半導体領域が形成され、前記半導体分離島の底面部分と
    側面部分には第1導電型不純物高濃度領域が絶縁膜沿い
    に分離島表面まで延びて露出するように形成されてお
    り、かつ、前記分離島表面では、前記第2導電型半導体
    領域にコンタクトする電極と第1導電型不純物高濃度領
    域にコンタクトする電極が絶縁層を介して分離島外に引
    き出されている半導体装置において、前記第1導電型不
    純物高濃度領域は、半導体分離島の側面部分では一部域
    だけに形成されており、前記第2導電型半導体領域にコ
    ンタクトする電極が、前記第1導電型不純物高濃度領域
    の露出領域を避けて引き出されていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体装置が第2導電型半導体領域をチ
    ャネル形成用とする絶縁ゲート型電界効果半導体装置で
    あって、前記第2導電型半導体領域の表面部分にソース
    領域用の第1導電型半導体領域が形成され、第1導電型
    不純物高濃度領域がドレイン領域用であり、かつ、分離
    島表面では、ゲート電極が絶縁層を介して設けられてい
    るとともに第2導電型半導体領域にコンタクトする電極
    が、ソース領域用の第1導電型半導体領域にもコンタク
    トしているソース電極である請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 支持体層には、半導体分離島の底側から
    分離島表面に向かって延び周囲が絶縁膜を介して半導体
    分離島の内側面に接する突出部が設けられており、半導
    体分離島の側面部分のうち前記突出部の周囲の内側面部
    分だけに第1導電型不純物高濃度領域が形成されている
    請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 チャネル形成用の第2導電型半導体領域
    と半導体分離島の側面の間の表面部分に別の第2導電型
    半導体領域が形成されていて、別の第2導電型半導体領
    域にソース電極がコンタクトしている請求項2または3
    記載の半導体装置。
JP27324392A 1992-03-13 1992-10-12 半導体装置 Pending JPH05315621A (ja)

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JP5564592 1992-03-13
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5479038A (en) * 1991-12-02 1995-12-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor device having a multilevel metallization

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5479038A (en) * 1991-12-02 1995-12-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor device having a multilevel metallization

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