JPH05315477A - 電子部品の封止成形方法 - Google Patents

電子部品の封止成形方法

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JPH05315477A
JPH05315477A JP12155392A JP12155392A JPH05315477A JP H05315477 A JPH05315477 A JP H05315477A JP 12155392 A JP12155392 A JP 12155392A JP 12155392 A JP12155392 A JP 12155392A JP H05315477 A JPH05315477 A JP H05315477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal expansion
electronic part
expansion coefficient
sealing
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP12155392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Tokumaru
和彦 徳丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Corp filed Critical Toshiba Chemical Corp
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Publication of JPH05315477A publication Critical patent/JPH05315477A/ja
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品をそれと熱膨脹係数の異なる樹脂材
料により封止成形する際に、部品と封止材との界面にお
ける剥離、並びに封止材のクラックの発生を防止するこ
とを目的とする。 【構成】 熱膨脹係数8.0×10-5の熱可塑性樹脂か
らなる絶縁成形体6と真鍮製のプラグ7とプラグ端子
8、およびコア9(熱膨脹係数1.2×10-5)からな
る電子部品を、熱膨脹係数4.2×10-5の熱硬化性樹
脂により封止成形するにあたり、絶縁成形体6基部の外
周面およびコア9の外周面に、軟らかいシリコーン系ゴ
ムを塗布した後、部品を金型内に配置し、シリコーン系
ゴムの塗布層10の上に前記熱硬化性樹脂を常法により
成形して気密に封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品をそれと熱膨
脹係数の異なる、例えば熱硬化性の樹脂材料により封止
成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の分野ではますます軽薄
短小化が進行しており、コイルのようなトランス関係部
品も、液状樹脂をポッティング(注形)しての使用か
ら、実装部品の範ちゅうにはいるようになってきてい
る。そして、このような電子部品を気密に封止するに
は、部品を例えば金型内に配置し、キャビティ内に熱硬
化性の樹脂を成形する封止成形の方法が採られてきてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からの電
子部品を熱膨脹係数の異なる熱硬化性樹脂(封止材)に
より封止成形する方法において、部品(被封止部品)の
熱膨脹係数が封止材のそれよりも大きい場合には、以下
に示すメカニズムにより、部品と封止材との界面で剥離
が発生し、またその逆の場合には、封止材の内部にクラ
ックが発生するという問題があった。
【0004】すなわち、例えば図3に示すように、熱可
塑性樹脂からなる絶縁成形体1と、この絶縁成形体1に
埋設された真鍮製のプラグ2とプラグ端子3、および亜
鉛引鉄板からなるコア4から構成される電子部品におい
て、絶縁成形体1の基底部からコア3の外周全体を熱硬
化性樹脂により封止成形する場合、絶縁成形体1を構成
する熱可塑性樹脂の熱膨脹係数が、封止材である熱硬化
性樹脂の熱膨脹係数より大きいので、熱硬化性樹脂の成
形時の金型温度で熱膨脹した熱可塑性樹脂が、成形後は
図中矢印で示すように熱硬化性樹脂よりも大きく収縮す
る。そのため、絶縁成形体1と熱硬化性樹脂の封止成形
部5との境界面に、 0.1〜 0.5mmの剥離が生じていた。
【0005】また、コア4を構成する亜鉛引鉄板の熱膨
脹係数が、熱硬化性樹脂の熱膨脹係数よりも小さいの
で、熱硬化性樹脂の成形後の収縮(0.5%)の方がコア4
のそれよりも大きくなり、図4に示すように、矢印で示
す収縮応力で封止成形部5にクラックが発生していた。
そして、このような現象はプラグ2と熱硬化性樹脂との
間でも生じ、封止成形部5にクラックが発生していた。
【0006】このような界面での剥離やクラックの発生
を防止するために、従来から、被封止電子部品と封止材
との熱膨脹係数ができるだけ等しくなるように、封止材
の種類を選択し成形していたが、それにも限度があり、
電子部品の特性や製造工程の点から、部品と熱膨脹係数
の異なる封止材により封止成形を行わなければならない
場合が多かった。
【0007】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、電子部品をそれと熱膨脹係数の異なる樹脂材料に
より封止成形する際に、部品と封止材との界面における
剥離、並びに封止材のクラックの発生を防止することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品の封止
成形方法は、電子部品を、前記部品を構成する材料と熱
膨脹係数の異なる樹脂材料により封止成形するにあた
り、前記部品の前記樹脂材料と接する界面に、熱伸縮に
よる応力を緩和する軟質材料を塗布した後、封止成形を
行うことを特徴とする。
【0009】本発明において、熱伸縮による応力を緩和
するために、電子部品の界面に塗布される軟質材料とし
ては、例えばKE850−U(ショアーカタサ52A、
信越シリコーン(株)社製)のようなシリコーン系ゴム
または樹脂などがある。また、このような軟質材料の塗
布厚は、電子部品あるいは封止材の伸縮の度合いすなわ
ちこれらの熱膨脹係数の違いの程度にもよるが、通常
0.1〜1mmの範囲として問題がない。
【0010】
【作用】本発明においては、電子部品をその各部と熱膨
脹係数の異なる例えば熱硬化性樹脂により封止成形する
際に、部品の封止材と接する界面に、熱膨脹係数の違い
により生じる伸縮応力を緩和する働きをする軟質材料を
塗布してから、封止成形が行われているので、前記塗布
層により、成形後の部品と封止材との収縮の違いにより
生じる応力が吸収され抑えられる。すなわち、この軟質
材料が界面の剥離部に追従して隙間を埋める働きをする
とともに、クラックの原因となる封止材の大きな収縮を
吸収する。したがって、界面に剥離が生じたりあるいは
封止材内部にクラックが発生することがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は、実施例において封止成形される電
子部品の要部を示す斜視図であり、符号6は、熱可塑性
樹脂(宇部興産(株)社製の6ナイロン2020B、熱
膨脹係数8.0×10-5)からなる絶縁成形体、符号7
は、前記絶縁成形体6に埋設された真鍮製のプラグ、符
号8はプラグ端子をそれぞれ示している。
【0013】実施例においては、このような部品のプラ
グ端子8を亜鉛引鉄板からなるコア9(熱膨脹係数1.
2×10-5)の端子と接続してなる電子部品において、
絶縁成形体6の基底部からコア9の外周全体を、熱硬化
性樹脂(日本合成化工(株)社製のガラス入りエポキシ
樹脂#100、熱膨脹係数4.2×10-5)により封止
成形するにあたり、図2に示すように、絶縁成形体6基
部の外周面およびコア9の外周面に、シリコーン系ゴム
(KE850−U、ショアーカタサ52A、)を0.1
〜1mmの厚さに塗布した後、このような部品を金型内に
配置し、前記シリコーン系ゴムの塗布層10の上に前記
熱硬化性樹脂を成形(金型温度175±10℃)して気
密に封止した。なお、図2中符号11は、熱硬化性樹脂
の封止成形部を示す。
【0014】こうして得られた封止成形品においては、
成形後の熱可塑性樹脂の大きな収縮に起因し、絶縁成形
体6と封止成形部11との界面に生じる剥離に、シリコ
ーン系ゴムの塗布層10が追従して隙間を埋める働きを
するので、前記界面での剥離の発生が抑えられた。ま
た、シリコーン系ゴムの塗布層10は、成形後の収縮に
よる応力を吸収し緩和するので、熱硬化性樹脂の封止成
形部11におけるクラックの発生が防止された。具体的
には、シリコーン系ゴムを塗布することなく封止成形を
行った場合に、成形後の絶縁成形体6と封止成形部11
との界面における剥離発生率が50%であったのに対し
て、実施例においては剥離発生率が約10%と歩留りが
著しく向上し、またクラックの発生については、シリコ
ーン系ゴムを塗布しなかった場合の発生率10%に対し
て、実施例においてはほとんど発生しなかった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の方法によれ
ば、電子部品を該部品と熱膨脹係数の異なる樹脂材料に
より封止成形する際に、部品と封止材との界面における
剥離の発生、および封止材のクラック発生を防止しなが
ら気密に封止することが可能である。したがって、近年
の電子部品の分野でのモールド仕様を十分に満足させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で封止成形される電子部品の要
部を示す斜視図。
【図2】本発明の封止成形方法の実施例を説明するため
の断面図。
【図3】従来の封止成形方法において、部品と封止材と
の界面に剥離が発生するメカニズムを説明するための断
面図。
【図4】従来の封止成形方法において、封止材にクラッ
クが発生するメカニズムを説明するための断面図。
【符号の説明】
1、6…熱可塑性樹脂の絶縁成形体 2、7…プラグ 3、8…プラグ端子 4、9…コア 5、11…熱硬化性樹脂の封止成形部 10………シリコーン系ゴムの塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 41/48 7016−4F H01L 21/56 R 8617−4M 23/50 G 9272−4M // B29L 31:34 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を、前記部品を構成する材料と
    熱膨脹係数の異なる樹脂材料により封止成形するにあた
    り、前記部品の前記樹脂材料と接する界面に、熱伸縮に
    よる応力を緩和する軟質材料を塗布した後、封止成形を
    行うことを特徴とする電子部品の封止成形方法。
JP12155392A 1992-05-14 1992-05-14 電子部品の封止成形方法 Pending JPH05315477A (ja)

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JP12155392A JPH05315477A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 電子部品の封止成形方法

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JP12155392A JPH05315477A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 電子部品の封止成形方法

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JPH05315477A true JPH05315477A (ja) 1993-11-26

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Effective date: 20001017