JPH05313667A - 楽音信号の出力装置 - Google Patents

楽音信号の出力装置

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JPH05313667A
JPH05313667A JP4146185A JP14618592A JPH05313667A JP H05313667 A JPH05313667 A JP H05313667A JP 4146185 A JP4146185 A JP 4146185A JP 14618592 A JP14618592 A JP 14618592A JP H05313667 A JPH05313667 A JP H05313667A
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JP
Japan
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digital
signal
musical tone
signals
tone signal
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JP4146185A
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English (en)
Inventor
Norio Osanai
典夫 小山内
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空きチャンネル分の時分割区間に、効果を付与
するための効果信号などを出力できるようにして、空き
チャンネル分の時分割区間を有効に利用する。 【構成】n区間に分割した時分割区間にn種類以下の異
なるデジタル楽音信号を割り当てる楽音信号割り当て制
御手段と、少なくともn個以下のデジタル楽音信号を生
成する第一の楽音信号生成手段と、少なくともn個以下
の演算処理されたデジタル楽音信号を生成する第二の楽
音信号生成手段とを設け、楽音信号割り当て制御手段
が、第一の楽音信号生成手段からのn個より少ないk個
のデジタル楽音信号を、n区間に分割した時分割区間に
それぞれ割り当てた場合に、第二の楽音信号生成手段か
らの(n−k)個以下のデジタル楽音信号を、(n−
k)個の時分割区間にそれぞれ割り当てるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号の出力装置に
関し、特に、複数のデジタル楽音信号をミックスして、
アナログ楽音信号として出力することのできる楽音信号
の出力装置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、複数のチャンネル数のデジタル
入力信号をミックスして、アナログ信号を得ることがで
きるようにした回路が知られている。
【0003】例えば、実開昭64−38830号公報に
は、加算器などの演算素子を用いることなく、ロー・パ
ス・フィルターを用いた簡単な構成を用いて、複数のチ
ャンネルのデジタル・データを時分割整列し、その時分
割整列されたデジタル・データをデジタル/アナログ変
換してロー・パス・フィルターに入力することにより、
所定レベルのアナログ信号を出力できるようにしたデジ
タル・データ・ミックス回路が開示されている。
【0004】また、特開昭63−276313号公報に
は、デジタル信号処理において、複数の遅延信号を時分
割で出力し、その出力をD/A変換器を介してロー・パ
ス・フィルタへ入力することによって、これらの遅延信
号を加算するデジタルオーデイオ用遅延信号付加回路が
開示されている。
【0005】上記したようなデジタル信号処理技術を、
デジタル化された楽音信号の処理に用いることが検討さ
れてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のデジタル信号処理技術を、電子楽器など
に取り入れて、デジタル化された楽音信号の処理を実行
させるには、種々の不具合があった。
【0007】即ち、電子楽器などにおいては、演奏モー
ドや音色などの変化によって、しばしば発音チャンネル
数が変化するように設定されている。このような場合、
実開昭64−38830号公報や特開昭63−2763
13号公報に開示されたデジタル信号処理技術を使用し
て、最大の発音チャンネル数に対応させて時分割区間の
区間数を設定していると、発音チャンネル数が減少して
空きチャンネルができた場合には、空きチャンネル分の
時分割区間が空いてしまい、時分割区間が有効に利用で
きないという問題点があった。
【0008】また、特に、特開昭63−276313号
公報に開示されたデジタル信号処理技術においては、複
数の遅延信号を加算しているため、このような構成から
得られる効果は、ディレイやリバーブに限定されてい
た。
【0009】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、空きチャンネル分の時分割区間に、効果を付与
するための効果信号などの演算した信号を出力できるよ
うにして、空きチャンネル分の時分割区間を有効に利用
することができるようにした楽音信号の出力装置を提供
しようとするものである。
【0010】また、本発明は、入力信号と、この入力信
号を順次1サンプリング周期毎に遅延させた遅延信号と
に係数を乗算した信号を、それぞれ時分割で出力するよ
うにして、乗算する係数の値を任意に設定することによ
り、設定された係数の値によって種々の効果を付加する
ことができ、しかも同一な効果を、全ての処理をデジタ
ル演算により行うより小さな規模により達成することが
できるようにした楽音信号の出力装置を提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における楽音信号の出力装置は、1サンプリ
ング時間内をn区間に分割した時分割区間に、デジタル
楽音信号を出力し、時分割整列されたデジタル楽音信号
を、デジタル/アナログ変換してロー・パス・フィルタ
ーに入力することによって、デジタル楽音信号を加算し
てアナログ楽音信号として出力する楽音信号の出力装置
であって、n区間に分割した時分割区間に、n種類以下
の異なるデジタル楽音信号を割り当てる楽音信号割り当
て制御手段と、少なくともn個以下のデジタル楽音信号
を生成する第一の楽音信号生成手段と、少なくともn個
以下の演算処理されたデジタル楽音信号を生成する第二
の楽音信号生成手段とを有し、上記楽音信号割り当て制
御手段は、第一の楽音信号生成手段からのn個より少な
いk個のデジタル楽音信号を、n区間に分割した時分割
区間のいずれかの区間にそれぞれ割り当てた場合に、第
二の楽音信号生成手段からの(n−k)個以下のデジタ
ル楽音信号を、第一の楽音信号生成手段からのk個のデ
ジタル楽音信号が割り当てられた以外の(n−k)個の
時分割区間のいずれかの区間に、それぞれ割り当てるよ
うにしたものである。
【0012】また、本発明における楽音信号の出力装置
は、1サンプリング時間内をn区間に分割した時分割区
間に、デジタル楽音信号を出力し、時分割整列されたデ
ジタル楽音信号を、デジタル/アナログ変換してロー・
パス・フィルターに入力することによって、デジタル楽
音信号を加算してアナログ楽音信号として出力する楽音
信号の出力装置であって、デジタル入力信号を順次1サ
ンプリング周期づつ遅延させる一つまたは複数のデジタ
ル遅延信号を生成する遅延信号生成手段と、遅延信号生
成手段へのデジタル入力信号および遅延信号生成手段に
よって生成された一つまたは複数のデジタル遅延信号
に、それぞれ係数を乗算した後に、上記時分割区間でそ
れぞれ出力する乗算手段とを有するように構成したもの
である。
【0013】
【作用】課題を解決するための手段の前者においては、
第一の楽音信号生成手段から、n個より小なるk個のデ
ジタル楽音信号が、n区間に分割した時分割区間に割り
当てられた場合には、n区間の時分割区間の中で(n−
k)個の区間には、第一の楽音信号生成手段により生成
されたデジタル楽音信号が割り当てられることがなく、
空き区間となっている。この(n−k)個の空いた時分
割区間に、第二の楽音信号生成手段からの(n−k)個
のデジタル楽音信号を割り当てるようにして、空いた時
分割区間に新たな楽音信号を供給する。
【0014】また、第一の楽音生成手段からn個のデジ
タル楽音信号が、n区間に分割した時分割区間に割り当
てられた場合には、空いた時分割区間が存在しないた
め、第二の楽音信号生成手段からのデジタル楽音信号
が、n区間に分割した時分割区間に割り当てられること
はない。
【0015】課題を解決するための手段の後者において
は、遅延信号生成手段により、デジタル入力信号を1サ
ンプリング周期毎に遅延させたデジタル遅延信号が生成
され、このようにして生成されたデジタル遅延信号とデ
ジタル入力信号とのそれぞれに、乗算手段により係数を
乗算した後に時分割で出力する。このため、乗算手段の
係数の値を任意に設定することにより、設定された係数
の値によって種々の効果(例えば、フィルタ効果)を付
加することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による楽音信
号の出力装置の実施例を詳細に説明するものとする。
【0017】図1には、本発明による楽音信号の出力装
置を備えた電子楽器の機能的構成を示すブロック構成図
が示されている。この電子楽器は、その全体の動作の制
御を制御装置10内の中央処理装置(CPU)10Aを
用いて制御するように構成されている。この制御装置1
0は、上記したCPU10A、全体動作の制御のための
所定のプログラムなどが格納されたリード・オンリ・メ
モリ(ROM)10Bおよびプログラムの実行に必要な
各種レジスタ群などが設定されたワーキング・エリアを
有するランダム・アクセス・メモリ(RAM)10Cを
具備しており、CPU10Aによって動作が制御された
り、信号を入出力するものである。
【0018】この制御装置10には、バスを介して、最
大N個の発音チャンネル数のデジタル楽音信号を発生す
る楽音信号発生装置12と、楽音信号発生装置12から
出力されたデジタル信号を、制御装置10からの制御情
報に従って、1サンプリング時間内をN区間に分割した
時分割区間に割り当てて出力する出力装置14とが接続
されている。これら楽音信号発生装置12および出力装
置14は、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)
であり、制御装置10のCPU10Aによって制御され
ている。
【0019】さらに、出力装置14には、バスを介し
て、デジタル/アナログ(D/A)変換器16が接続さ
れて、出力装置14からの時分割整列されたデジタル楽
音信号が入力されるようになされている。このD/A変
換器16において、時分割整列されたデジタル楽音信号
がデジタル・アナログ変換され、ロー・パス・フィルタ
ー(LPF)18に入力される。さらにLPF18で
は、D/A変換器16からの出力が平滑化されて、エン
ベロープが滑らかなアナログ信号が形成される。即ち、
時分割比と各デジタル楽音信号の値により規定される所
定レベルに平均化されたアナログ信号が形成されること
になる。
【0020】LPF18には、アンプ20が接続されて
いて、LPF18の出力が、アンプ20を介して出力端
子22から取り出されるようになされている。従って、
楽音信号発生装置12から出力された複数のデジタル信
号をミックスされたアナログ信号が、出力端子22から
得られることになる。
【0021】また、制御装置10には、第一のモードた
る「マルチ・アウト・モード」と、第二のモードたる
「効果付加モード」を選択的に設定することができ、C
PU10Aによって、その設定状態が検出されているモ
ード設定装置24が接続されている。ここにおいて、マ
ルチ・アウト・モードとは、楽音発生装置12により発
生されたデジタル信号を、出力装置14がそのままN区
間に時分割された区間にそれぞれ割り当てて、D/A変
換器16へ出力するモードである。従って、楽音発生装
置12において、N個のデジタル楽音信号が生成された
場合には、そのN個の楽音信号をN区間に時分割された
区間にそれぞれ割り当てることになるため、空いた時分
割区間は存在しないことになる。また、楽音発生装置1
2において、N個より少ないK個のデジタル楽音信号が
生成された場合には、そのK個の楽音信号をN区間に時
分割された区間にそれぞれ割り当てることになり、(N
−K)個の時分割区間が空き区間として存在することに
なる。
【0022】一方、効果付加モードは、N区間に時分割
された区間に、楽音発生装置12により発生されたデジ
タル信号を割り当てる際に、空いた時分割区間を形成
し、この空いた時分割区間に演算処理された効果信号な
どを割り当てて、D/A変換器16へ出力するモードで
ある。従って、楽音発生装置12において、N個より少
ないK個のデジタル楽音信号が生成された場合には、K
個のデジタル楽音信号をN区間に時分割された区間に割
り当てることができるとともに、(N−K)個の空いた
時分割区間に、演算処理されたデジタル効果信号などを
割り当てることができるようになる。また、楽音発生装
置12において、N個のデジタル楽音信号が生成された
場合には、N個のデジタル信号を予め定められたように
処理してK個のデジタル信号とした後に、N区間に時分
割された区間に割り当て、(N−K)個の空いた時分割
区間に、演算処理されたデジタル効果信号などを割り当
てることができるものである。
【0023】なお、上記したマルチ・アウト・モードあ
るいは効果付加モードにおいて、どの時分割区間を空き
区間とするか、どのデジタル楽音信号をどの時分割区間
に割り当てるか、あるいは時分割区間に割り当てる前
に、どの信号に対して演算処理をするかなどは、公知の
デジタル信号処理技術により、任意に設定することがで
きるものである。また、効果付加モードにおいて、空い
た時分割区間に割り当てるデジタル信号は、効果信号ば
かりでなく、楽音発生装置12において発生されたデジ
タル楽音信号を遅延させた遅延信号などのように種々の
信号を、公知のデジタル信号処理技術により、任意に設
定することができるものである。
【0024】次に、この電子楽器に備えられた楽音信号
の出力装置の作用を、図2乃至図4を参照しながら説明
するものとする。なお、以下の説明においては、理解を
容易にするために、「N=4」として説明する。従っ
て、楽音信号発生装置12は、最大4個のチャンネルの
デジタル楽音信号を発生することになり、出力装置14
は、1サンプリング時間(1/fs)内で4区間に等分
に分割された時分割区間に、デジタル楽音信号を出力す
るものとする。
【0025】まず、図2を参照しながら、モード設定装
置12により、モードがマルチ・アウト・モードに設定
された場合について説明する。この場合には、楽音信号
発生装置12において、最大4個のチャンネルのデジタ
ル楽音信号が発生するものであり、現在、4個のチャン
ネルのデジタル楽音信号(signal1乃至sign
al4)が発生しているものとする。このsignal
1乃至signal4のデジタル楽音信号は、出力装置
14に入力されることになる。
【0026】一方、出力装置14は、1サンプリング時
間内で4区間に等分に分割された時分割区間に、デジタ
ル楽音信号を出力するものであるから、出力装置14に
入力されたsignal1乃至signal4のデジタ
ル楽音信号は、4区間に分割された時分割区間に、順次
それぞれ出力されることになる。出力装置14から出力
される時分割整列されたデジタル楽音信号は、D/A変
換器16に入力され、そしてラッチ・イネーブル信号
(LE)をD/A変換器16に入力し、そのパルスの立
ち下がりでデータをラッチして、そのラッチしたデータ
に対応したアナログ信号を出力している。
【0027】従って、このマルチ・アウト・モードにお
いては、楽音信号発生装置12において発生されたデジ
タル楽音信号により、全ての時分割区間が埋められてい
ることになり、空き区間が存在しない。
【0028】次に、モード設定装置12により、モード
が効果付加モードに設定された場合について説明する。
【0029】まず、図3を参照しながら第一の場合につ
いて説明する。この場合には、楽音信号発生装置12に
おいて、現在、2個のチャンネルのデジタル楽音信号
(signal1およびsignal2)が発生してい
るものとする。このsignal1およびsignal
2のデジタル信号は、出力装置14に入力されることに
なる。また、出力装置14は、1サンプリング時間内で
4区間に等分に分割された時分割区間に、デジタル楽音
信号を出力するものであるため、最大4個のデジタル楽
音信号をそれぞれの時分割区間に割り当てることができ
る。
【0030】そして、効果付加モードに設定されている
ため、第一の時分割区間には、signal1を出力す
るとともに、第二の時分割区間には、signal2を
出力する。こうして、楽音信号発生装置12から出力さ
れるsignal1およびsignal2が、第一の時
分割区間におよび第二の時分割区間に出力されることに
なるが、楽音信号発生装置12により発生されたデジタ
ル楽音信号のチャンネル数に対して、時分割区間が余
り、第三の時分割区間および第四の時分割区間が、空き
区間として存在することになる。
【0031】この空き区間である第三の時分割区間に
は、signal1を演算処理した効果信号effec
t1を出力し、空き区間である第四の時分割区間には、
signal2を演算処理した効果信号effect2
を出力するものである。こうして出力装置14から出力
される時分割整列されたデジタル楽音信号は、D/A変
換器16に入力され、そしてラッチ・イネーブル信号を
D/A変換器16に入力し、そのパルスの立ち下がりで
データをラッチして、そのラッチしたデータに対応した
アナログ信号を出力している。
【0032】従って、この効果付与モードにおいては、
楽音信号発生装置12において発生されたデジタル楽音
信号の発音チャンネル数が、時分割区間の区間数より少
ない場合においても、空き区間に効果信号が割り当てら
れることにより、全ての時分割区間が埋められているこ
とになり、空き区間が存在しない。
【0033】次に、図4を参照しながら、効果付加モー
ドの第二の場合について説明する。この場合には、楽音
信号発生装置12において、4個のチャンネルのデジタ
ル楽音信号(signal1乃至signal4)が発
生しているものとする。このsignal1乃至sig
nal4のデジタル信号は、出力装置14に入力される
ことになる。また、出力装置14は、1サンプリング時
間内で4区間に分割された時分割区間に、デジタル楽音
信号を出力するものであるため、最大4個のデジタル信
号をそれぞれの時分割区間に割り当てることができる。
【0034】そして、効果付加モードに設定されている
ため、第一の時分割区間には、signal1とsig
nal2とを加算した楽音信号たるsignalXを出
力する。また、第二の時分割区間には、signal3
とsignal4とを加算した楽音信号たるsigna
lYを出力する。こうして、楽音信号発生装置12から
出力されるsignal1乃至signal4を制御し
て、第一の時分割区間にsignalX(=signa
l1+signal2)を出力し、第二の時分割区間に
signalY(=signal3+signal4)
を出力すると、楽音信号発生装置12により発生された
デジタル楽音信号のチャンネル数に対して、時分割区間
が余り、第三の時分割区間および第四の時分割区間が、
空き区間として存在することになる。
【0035】この空き区間である第三の時分割区間に
は、signalXを演算処理した効果信号effec
t1を出力し、空き区間である第四の時分割区間には、
signalYを演算処理した効果信号effect2
を出力するものである。出力装置14から出力される時
分割整列されたデジタル楽音信号は、D/A変換器16
に入力され、そしてラッチ・イネーブル信号をD/A変
換器16に入力し、そのパルスの立ち下がりでデータを
ラッチして、そのラッチしたデータに対応したアナログ
信号を出力している。
【0036】従って、この効果付与モードにおいては、
楽音信号発生装置12において発生されたデジタル楽音
信号と効果信号により、全ての時分割区間が埋められて
いることになり、空き区間が存在しない。
【0037】図5は、出力をステレオ出力として出力で
きる本発明による楽音信号の出力装置を備えた電子楽器
の機能的構成を示すブロック構成図が示されている。な
お、図1と同一な構成部分は同一の符号により示すこと
により詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明するも
のとする。
【0038】この電子楽器にあっては、出力装置14か
らの出力信号は、データ・シフト装置30に入力され、
このデータ・シフト装置30を介して、右チャンネル
(Rch)用のD/A変換器16および左チャンネル
(Lch)用のD/A変換器16へ入力されるものであ
る。この際に、データ・シフト装置30は、Rchデー
タを1データ分だけシフトして、Lchシフト・データ
として出力している。そしてラッチ・イネーブル信号を
D/A変換器16に入力し、そのパルスの立ち下がりで
データをラッチして、そのラッチしたデータに対応した
アナログ信号を出力している。
【0039】次に、この電子楽器に備えられた楽音信号
の出力装置の作用を、図6および図7を参照しながら説
明するものとする。なお、以下の説明においては、上記
した第一の実施例と同様に、理解を容易にするために
「N=4」として説明する。従って、1サンプル周期が
4分割されることになる。
【0040】まず、図6を参照しながら、モード設定装
置12により、モードがマルチ・アウト・モードに設定
された場合について説明する。この場合には、Ls1、
Rs1、Ls2、Rs2、Ls3、Rs3、Ls4、R
s4のデータが、出力装置14からデータ・シフト装置
30へ出力され、データ・シフト装置30はこれらのデ
ータをRchデータとしてRch用のD/A変換器16
へ入力するとともに、1データ分だけシフトして、Lc
hシフト・データとしてLch用のD/A変換器16へ
出力する。従って、LEのパルスの立ち下がりによりデ
ータがラッチされることになるため、第一の立ち下がり
LE1で、RchデータのRs1とLchシフト・デー
タのLs1がラッチされて、Rch用のD/A変換器1
6からRs1がアナログ出力され、Lch用のD/A変
換器16からLs1がアナログ出力される。次に、第二
の立ち下がりLE2で、RchデータのRs2とLch
シフト・データのLs2がラッチされて、Rch用のD
/A変換器16からRs2がアナログ出力され、Lch
用のD/A変換器16からLs2がアナログ出力され
る。同様にして、LEのパルスの立ち下がりによりデー
タがラッチされ、RchのD/A変換器16からは、R
s1、Rs2、Rs3、Rs4の4つの信号のアナログ
信号が出力され、LchのD/A変換器16からは、L
s1、Ls2、Ls3、Ls4の4つの信号のアナログ
信号が出力されることになる。
【0041】次に、図7を参照しながら、モード設定装
置12により、モードが効果付加モードに設定された場
合について説明する。この場合にも、Rch用およびL
ch用のD/A変換器16からのアナログ信号の出力方
法は、図6に関して上記した説明と同様であるため詳細
な説明を省略する。
【0042】この図7の効果付加モードにおいては、R
chのD/A変換器16からは、Rsx、Re1、Rs
y、Re2の4つの信号が出力され、LchのD/A変
換器16からは、Lsx、Le1、Lsy、Le2の4
つの信号が出力されることになる。ここにおいて、Rs
xは、マルチ・アウト・モードにおける二つの信号Rs
1とRs2とを加算したものであり、Re1は、Rsx
を演算処理した効果音信号である。また、Rsyは、マ
ルチ・アウト・モードにおける二つの信号Rs3とRs
4とを加算したものであり、Re2は、Rsyを演算処
理した効果音信号である。
【0043】同様に、Lsxは、マルチ・アウト・モー
ドにおける二つの信号Ls1とLs2とを加算したもの
であり、Le1は、Lsxを演算処理した効果音信号で
ある。また、Lsyは、マルチ・アウト・モードにおけ
る二つの信号Ls3とLs4とを加算したものであり、
Le2は、Lsyを演算処理した効果音信号である。
【0044】このように、効果付加モードにおいては、
マルチ・アウト・モードにおける二つの信号を加算して
一つの信号とすることにより、4分割された時分割区間
に割り当てられるべき信号の数を二つにして、二つの時
分割区間を空き区間とする。そして、この二つの時分割
区間に、別途演算処理された効果音信号を割り当てるも
のである。
【0045】次に、第8図は、出力装置14の具体的構
成の一例を概略的に示すものであり、入力端子40から
入力されたデジタル楽音信号は分岐されて、分岐された
一方は乗算器42を介して出力される(OUT1)。ま
た、分岐された他方は、遅延手段44に入力され、1サ
ンプリング周期遅延され、さらに分岐される。前記と同
様に、分岐された一方は乗算器46を介して出力される
(OUT2)。また、分岐された他方は、遅延手段45
に入力され、さらに1サンプリング周期遅延されて、そ
の出力が乗算器47を介して出力される(OUT3)。
そして、これらOUT1、OUT2、OUT3を時分割
信号として、アナログ信号に変換した後に、LPF18
へ入力するものである。
【0046】即ち、OUT1、OUT2、OUT3を、
1サンプリング時間内に出力し、これをLPF18を通
すことにより加算するものである。なお、1サンプリン
グ時間内であれば、いくつのデータを時分割出力するよ
うにしてもよい。
【0047】例えば、遅延手段を、遅延手段44の一つ
だけにして、二つの出力OUT1、OUT2にしてもよ
いし、さらに遅延手段を直列接続して、乗算器を追加
し、出力をOUT4、OUT5・・・と四つ以上の出力
にしてもよい。
【0048】従って、上記構成においては、限られたD
SP内の演算スロットを、加算器のために使用せずに、
他のデータの加算のために有効に利用できる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】1サンプリング時間内をn区間に分割した
時分割区間に、デジタル楽音信号を出力し、時分割整列
されたデジタル楽音信号を、デジタル/アナログ変換し
てロー・パス・フィルターに入力することによって、デ
ジタル楽音信号を加算してアナログ楽音信号として出力
する楽音信号の出力装置であって、n区間に分割した時
分割区間に、n種類以下の異なるデジタル楽音信号を割
り当てる楽音信号割り当て制御手段と、少なくともn個
以下のデジタル楽音信号を生成する第一の楽音信号生成
手段と、少なくともn個以下の演算処理されたデジタル
楽音信号を生成する第二の楽音信号生成手段とを有し、
上記楽音信号割り当て制御手段は、第一の楽音信号生成
手段からのn個より少ないk個のデジタル楽音信号を、
n区間に分割した時分割区間のいずれかの区間にそれぞ
れ割り当てた場合に、第二の楽音信号生成手段からの
(n−k)個以下のデジタル楽音信号を、第一の楽音信
号生成手段からのk個のデジタル楽音信号が割り当てら
れた以外の(n−k)個の時分割区間のいずれかの区間
に、それぞれ割り当てるようにしたため、第一の楽音信
号生成手段から、n個より小なるk個のデジタル楽音信
号が、n区間に分割した時分割区間に割り当てられた場
合には、n区間の時分割区間の中で(n−k)個の区間
には、第一の楽音信号生成手段により生成されたデジタ
ル楽音信号が割り当てられることがなく、空き区間とな
っているが、この(n−k)個の空いた時分割区間に、
第二の楽音信号生成手段からの(n−k)個のデジタル
楽音信号を割り当てるようにして、空いた時分割区間に
新たなデジタル楽音信号を供給することができる。
【0051】従って、空きチャンネル分の時分割区間
に、効果信号などの演算した信号を出力できるようにな
り、空きチャンネル分の時分割区間を有効に利用するこ
とができるものである。
【0052】また、1サンプリング時間内をn区間に分
割した時分割区間に、デジタル楽音信号を出力し、時分
割整列されたデジタル楽音信号を、デジタル/アナログ
変換してロー・パス・フィルターに入力することによっ
て、デジタル楽音信号を加算してアナログ楽音信号とし
て出力する楽音信号の出力装置であって、デジタル入力
信号を順次1サンプリング周期づつ遅延させる一つまた
は複数のデジタル遅延信号を生成する遅延信号生成手段
と、遅延信号生成手段へのデジタル入力信号および遅延
信号生成手段によって生成された一つまたは複数のデジ
タル遅延信号に、それぞれ係数を乗算した後に、上記時
分割区間でそれぞれ出力する乗算手段とを有するように
構成したため、遅延信号生成手段により、入力信号を1
サンプリング周期毎に遅延させた遅延信号が生成され、
このようにして生成された遅延信号と入力信号とに、乗
算手段により係数を乗算した後に時分割で出力されるた
め、乗算手段の係数の値を任意に設定することにによ
り、設定された係数の値によって種々の効果を付加する
ことができる。
【0053】従って、入力信号と、この入力信号を順次
1サンプリング周期毎に遅延させた遅延信号とのそれぞ
れに、係数を乗算した信号を時分割で出力するようにし
て、係数の値を任意に設定することににより、設定され
た係数の値によって種々の効果を付加することができ、
しかも全ての処理をデジタル演算により行うより小さな
規模により達成することができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による楽音信号出力装置を備えた電子楽
器の機能的構成を示すブロック構成図である。
【図2】図1に関してマルチ・アウト・モードの動作を
説明するためのタイム・チャートである。
【図3】図1に関して効果付加モードの動作を説明する
ためのタイム・チャートである。
【図4】図1に関して効果付加モードの動作を説明する
ためのタイム・チャートである。
【図5】出力をステレオ出力として出力できる本発明に
よる楽音信号出力装置を備えた電子楽器の機能的構成を
示すブロック構成図である。
【図6】図5に関してマルチ・アウト・モードの動作を
説明するためのタイム・チャートである。
【図7】図5に関して効果付加モードの動作を説明する
ためのタイム・チャートである。
【図8】出力装置の一例の機能的構成の概略を示すブロ
ック構成図である。
【符号の説明】
10 制御装置 10A CPU 10B ROM 10C RAM 12 楽音信号発生装置 14 出力装置 16 D/A変換器 18 LPF 20 アンプ 22 出力端子 24 モード設定装置 30 データ・シフト装置 40 入力端子 42 乗算器 44 遅延手段 45 遅延手段 46 乗算器 47 乗算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1サンプリング時間内をn区間に分割し
    た時分割区間に、デジタル楽音信号を出力し、時分割整
    列された前記デジタル楽音信号を、デジタル/アナログ
    変換してロー・パス・フィルターに入力することによっ
    て、前記デジタル楽音信号を加算してアナログ楽音信号
    として出力する楽音信号の出力装置において、 前記n区間に分割した時分割区間に、n種類以下の異な
    るデジタル楽音信号を割り当てる楽音信号割り当て制御
    手段と、 少なくともn個以下のデジタル楽音信号を生成する第一
    の楽音信号生成手段と、 少なくともn個以下の演算処理されたデジタル楽音信号
    を生成する第二の楽音信号生成手段とを有し、 前記楽音信号割り当て制御手段は、前記第一の楽音信号
    生成手段からのn個より少ないk個のデジタル楽音信号
    を、前記n区間に分割した時分割区間のいずれかの区間
    にそれぞれ割り当てた場合に、前記第二の楽音信号生成
    手段からの(n−k)個以下のデジタル楽音信号を、前
    記第一の楽音信号生成手段からの前記k個のデジタル楽
    音信号が割り当てられた以外の(n−k)個の時分割区
    間のいずれかの区間に、それぞれ割り当てるようにした
    ことを特徴とする楽音信号の出力装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の楽音信号生成手段は、前記k
    個のデジタル楽音信号を生成する請求項1記載の楽音信
    号の出力装置。
  3. 【請求項3】 前記k個のデジタル楽音信号は、前記第
    一の楽音信号生成手段により生成された少なくともn個
    以下のデジタル楽音信号を、演算処理して生成される請
    求項1記載の楽音信号の出力装置。
  4. 【請求項4】 1サンプリング時間内をn区間に分割し
    た時分割区間に、デジタル楽音信号を出力し、時分割整
    列された前記デジタル楽音信号を、デジタル/アナログ
    変換してロー・パス・フィルターに入力することによっ
    て、前記デジタル楽音信号を加算してアナログ楽音信号
    として出力する楽音信号の出力装置において、 デジタル入力信号を順次1サンプリング周期づつ遅延さ
    せる一つまたは複数のデジタル遅延信号を生成する遅延
    信号生成手段と、 前記遅延信号生成手段へのデジタル入力信号および前記
    遅延信号生成手段によって生成された一つまたは複数の
    デジタル遅延信号に、それぞれ係数を乗算した後に、前
    記時分割区間でそれぞれ出力する乗算手段とを有したこ
    とを特徴とする楽音信号の出力装置。
JP4146185A 1992-05-13 1992-05-13 楽音信号の出力装置 Pending JPH05313667A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6025552A (en) * 1995-09-20 2000-02-15 Yamaha Corporation Computerized music apparatus processing waveform to create sound effect, a method of operating such an apparatus, and a machine-readable media
US7069058B2 (en) 2000-05-29 2006-06-27 Yamaha Corporation Musical composition reproducing apparatus portable terminal musical composition reproducing method and storage medium
JP2007299450A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kenwood Corp オーディオ処理装置及び方法

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