JPH05313328A - 撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料のカラー現像処理方法 - Google Patents
撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料のカラー現像処理方法Info
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- JPH05313328A JPH05313328A JP14506392A JP14506392A JPH05313328A JP H05313328 A JPH05313328 A JP H05313328A JP 14506392 A JP14506392 A JP 14506392A JP 14506392 A JP14506392 A JP 14506392A JP H05313328 A JPH05313328 A JP H05313328A
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Abstract
像法を提供する。 【構成】撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を、半
波電位が+240mV以下のカラー現像主薬と、25mm
ol/リットル以上の臭化物イオン及び0.1g/リット
ル以上の下記化合物を含有し、かつ該カラー現像液の処
理温度が43℃以上で2分以内で行うハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料のカラー現像処理方法。 【化1】
Description
感光材料の処理方法に関するものであり、さらに詳しく
は迅速なカラー現像が可能で、感度の低下が少なく粒状
性に優れた撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処
理方法に関するものである。
(以下、感光材料と言うことがある)の処理は益々迅速
な処理が要求されるようになってきた。最近のカラーペ
ーパー処理においては塩化銀乳剤の導入によってカラー
現像で45秒前後の迅速処理が一般に行われるようにな
った。しかし撮影用のカラーネガにおいては1972年
以来3分15秒前後が一般的なカラー現像時間として今
日まで行われている。これは上記カラーペーパーに導入
された高塩化銀乳剤はカラー現像の迅速化の点では臭化
銀や撮影用カラーネガで使用されている沃臭化銀に比べ
速い現像が可能であるが、撮影用のカラーネガにおいて
は充分な感度が要求されることから高塩化銀の導入は困
難であるからである。従って従来からカラーネガの現像
時間を短縮するためにはカラー現像液の現像活性を上げ
ることで現像速度を速めることが種々考えられてきた。
例えばカラー現像液の高pH化、高温処理、現像主薬の
高濃度化、現像促進剤の使用などである。現像促進剤と
しては例えば特公昭37-16088号、同37-5987 号、米国特
許第3,813,247 号等に記載のチオエーテル系化合物、特
開昭52-49829号、同50-15554号に記載のp−フェニレン
ジアミン系化合物、特開昭50-137726 号等に記載の4級
アンモニウム塩類、米国特許第2,494,903 号等に記載の
アミン系化合物などが知られている。しかしこれらの手
段を用いた場合、発色性は良化するもののカブリが発生
したり、迅速化する前と同等以上の感度が得られない等
の問題点があることが判明した。更に本発明者は迅速化
する前と同等以上の感度が得られる様に現像時間を調整
したとしても、ほとんどの場合粒状性を悪化させること
を見出した。撮影用の感光材料においてはこれらの感度
低下や粒状の悪化は重要な問題となってしまう。
しては、例えば、特開昭62-157030号に記載の様に、沃
化銀量を規定したハロゲン化銀を用いて、発色現像を12
0 秒以下で行うことが知られている。しかし充分な発色
濃度を得るためには、発色温度を上げる必要があり、該
特許に記載の様に43℃以上にすると、カブリの上昇が
伴うことがわかった。
良化する方法としては、例えば特公平3-15734 号に記載
されている。該特許は、粒状性の良化や処理時間の変動
に伴う、相対感度の変動を抑制するために沃化銀含率が
4 mol%以下のハロゲン化銀乳剤を用いて臭化物イオン
濃度が15.5mmol/リットル以上のカラー現像液で処
理する方法であるが、臭化物イオンによる現像遅れは、
上記組成の感光材料によって解決を図っており、積極的
に迅速化することは示されていない。すなわち、本発明
に記載の様にカラー現像を2分以内にした場合には、充
分な発色が、得られないことがわかった。
は迅速なカラー現像が可能で、感度の低下及びカブリの
発生が少なく、粒状性に優れた撮影用ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の処理方法を提供することにある。
ー現像液で達成される。すなわち、撮影用ハロゲン化銀
カラー写真感光材料をカラー現像液を用いて2分以下で
カラー現像処理する方法において、該カラー現像液が標
準水素電極を参照電極とした場合の半波電位が+250
mV以下のカラー現像主薬と、該カラー現像液1リット
ル当たり25mmol以上の臭化物イオン及び該カラー現像
液の1リットル当たり0.1g以上の式(A)で表され
る化合物を含有し、かつ該カラー現像液の処理温度が4
3℃以上であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料のカラー現像処理方法によって達成された。
式(A)
表わす。)一般に酸化還元電位の低い現像主薬は現像活
性が高いことや処理温度を上げることで現像が促進され
ることは知られている。一方、臭化物イオンは現像を著
しく遅らせることが知られている。本発明はこれらの相
反する作用をする化合物と式(A)で表される化合物を
用いることで迅速でかつ感度、粒状共に良好な写真性を
得ることができると言うものである。
成する微小な銀粒子(潜像と言う)を媒体として、現像
主薬からハロゲン化銀へ電子が移行し、ハロゲン化銀中
の銀イオンがこの電子を受け取り、銀原子として、上記
潜像と一体化して銀粒子を太らせて行くいわゆる潜像を
電極とした電気化学反応である。従って上記過程で現像
主薬は酸化され、銀イオンは還元される。すなわち、現
像主薬の酸化還元電位が、ハロゲン化銀の酸化還元電位
に比べて、充分低い場合は、反応が速い、即ち現像が速
いことが予想される。しかし、これらの酸化還元電位の
低い現像主薬は、活性が高いために未露光部のハロゲン
化銀も還元しやすく、いわゆるカブリの発生を伴いやす
い上に、カブリの上昇に伴って、実質的な感度も低下し
やすい。現像時に望まれることは、画像部の現像が速い
一方、カブリ部の現像は遅いことである。本発明は、上
記観点から、一般に使用されているカラーネガの現像主
薬(実施例−1 第2表 比較化合物イ)に比べて、酸
化還元電位の低い現像主薬を用いて画像部の現像速度を
上げ、同時にカブリの発生を抑えて良好な写真性を迅速
に得られる様にしたものである。
用いる発色現像主薬は、pH10において、標準水素電
極を参照電極とした場合の半波電位が+240mV以下
の発色現像主薬である。ここで示している現像主薬の半
波電位はフォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング、8巻、3号、125頁(1964年)
に記載の値である。但し、該文献に記載の値を、現在電
気化学の分野で一般的に用いられているヨーロッパ規
約、即ち電位が正の小さい値であるほど、または負の大
きな値であるほど強い還元剤であることの規約に従っ
て、本明細書では正負の符号を逆転させて記載する。ま
た、該文献に化学構造の記載のない発色現像主薬であっ
ても、測定pH10において、ジャーナル・オブ・ザ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティ73巻、3100頁
(1951年)記載の測定方法を用いることによりその
半波電位を測定することができる。このようにして測定
した発色現像主薬の半波電位が+240mV以下である
場合、該化合物は本発明の発色現像主薬に含まれること
は言うまでもない。本発明に用いられる発色現像主薬
は、好ましくは下記一般式[D]で表され、かつ半波電
位が+240mV以下の発色現像主薬である。
2 は、それぞれ水素原子、アルキル基、アリール基およ
びヘテロ環基を表わす。R3 、R4 、R5 およびR
6 は、それぞれ水素原子または置換基を表わす。R1 と
R2 、R1 とR3 、R3 とR4 、R2とR5 およびR5
とR6 はそれぞれ共同して環を形成しても良い。
明する。R1 およびR2 におけるアルキル基、アリール
基及びヘテロ環基は、アルケニル基、アルキニル基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子また
はその他、酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくはカ
ルボニル基で連結する置換基で置換していてもよい。こ
のような置換基については後述のR3 、R4 、R5 およ
びR6 での置換基として挙げる如き基又は原子があげら
れる。好ましくは、ヒドロキシ基、スルホンアミド基、
カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド基であ
り、更に好ましくは、ヒドロキシ基又はスルホンアミド
基である。
アルキル基(炭素数1〜16の直鎖、分岐鎖または環状
のアルキル基で、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチル、3−
ヒドロキシプロピル、2−メタンスルホンアミドエチ
ル、3−メタンスルホンアミドプロピル、2−メタンス
ルホニルエチル、2−メトキシエチル、シクロペンチ
ル、2−アセトアミドエチル、2−カルボキシエチル、
2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、
n−ヘキシル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキ
シブチル、ベンジル、2−カルバモイルアミノエチル、
3−カルバモイルアミノプロピル、4−カルバモイルア
ミノブチル、4−カルバモイルブチル、2−カルバモイ
ル−1−メチルエチル、4−ニトロブチル、3−スルフ
ァモイルアミノプロピル、4−スルファモイル)、アリ
ール基(例えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフ
ェニル)、ヘテロ環基(例えば、2−フリル、2−チエ
ニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリアゾリル、イ
ミダゾリル、ピラゾリル、ピロリジニル、モルフォニ
ル)を表わす。
ルキル基である場合が好ましく、R1 およびR2 が共に
アルキル基である場合が更に好ましい。
炭素数は、それぞれ8個以下であることが好ましく、5
個以下であることが更に好ましい。R3 、R4 、R5 お
よびR6 は好ましくは、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ基、
ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル
基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環
オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、シリル基、シリルオキシ基、アリールオキシカル
ボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフィ
ニル基、ホスホリルオキシ基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基を表わす。
は水素原子、ハロゲン原子(例えば、弗素原子、塩素原
子)、アルキル基(炭素数1〜16の直鎖、分岐鎖また
は環状のアルキル基でこれらはアルケニル基、アルキニ
ル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
原子またはのそ他、酸素原子、窒素原子、イオウ原子も
しくはカルボニル基で連結する置換基で置換していても
よく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキ
シプロピル、2−メタンスルホンアミドエチル、3−メ
タンスルホンアミドプロピル、2−メタンスルホニルエ
チル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2−アセ
トアミドエチル、2−カルボキシエチル、2−カルバモ
イルエチル、3−カルバモイルプロピル、n−ヘキシ
ル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、
2−カルバモイルアミノエチル、3−カルバモイルアミ
ノプロピル、4−カルバモイルアミノブチル、4−カル
バモイルブチル、2−カルバモイル−1−メチルエチ
ル、4−ニトロブチル)、アルケニル基(例えば、ビニ
ル、1−ブテニル、3−ヒドロキシ−1−プロペニ
ル)、アルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニ
ル)、アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、p−
メトキシフェニル)、ヘテロ環基(例えば、2−フリ
ル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリ
アゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル)、シアノ基、ニ
トロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキ
シ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ
基(例えば、フェノキシ)、アシルアミノ基(例えば、
アセトアミド、2−メトキシプロピオンアミド)、アル
キルアミノ基(例えば、N,N−ジメチルアミノ、N,
N−ジエチルアミノ)、アニリノ基(例えばアニリノ、
m−ニトロアニリノ)、ウレイド基(例えば、メチルウ
レイド、N,N−ジエチルウレイド)、スルファモイル
アミノ基(例えば、ジメチルスルファモイルアミノ)、
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ)、
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ)、アルコキシ
カルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミ
ノ、エトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基
(例えば、メタンスルホンアミド)、カルバモイル基
(例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチル
カルバモイル)、スルファモイル基(例えば、ジメチル
スルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル、エタンスルホニル)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラ
ゾリル−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキ
シ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、2−ヒドロキシ
−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例え
ば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ)、シリル基
(例えば、トリメチルシリル)、シリルオキシ基(例え
ば、トリメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボ
ニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミ
ノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド)、ヘテ
ロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2−
ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、エタンスル
フィニル)、ホスホリルオキシ基(例えば、ジメトキシ
ホスホリルオキシ)、アリールオキシカルボニル基(例
えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、ア
セチル、ベンゾイル)を表わす。
とが好ましく、R3 、R4 およびR5 が共に水素原子で
あることが更に好ましい。好ましいR6 は、水素原子、
アルキル基又はアルコキシ基であり、更に好ましくはア
ルキル基であり、そのなかでもメチル基、エチル基が特
に好ましい。
2 とR5 およびR5 とR6 はそれぞれ環を形成しても良
い。形成する環の数は、一つであっても良いし、また二
つ以上であっても良い。それぞれの環の員数にも制限は
ないが、なかでも5員、6員および7員環がそれぞれ好
ましい。
ては例えば、
表わす。)であり、これら主鎖上の各原子がさらに置換
基を有する事ができる場合には、R3 、R4 、R5 およ
びR6 にて許容した範囲の置換基を有していてもよい。
る際の具体例としては例えば、
R2 の結合位置を表わし、**は、式〔D〕におけるR
3 またはR5 の結合位置を表わす。)であり、これら主
鎖上の各原子がさらに置換基を有する事ができる場合に
は、R3 、R4 、R5 およびR6 にて許容した範囲の置
換基を有していてもよい。
る際の具体例としては例えば、
わす。各々の結合位置はR3 またはR5 であっても良い
し、R4 またはR6 であっても良い。)であり、これら
主鎖上の各原子がさらに置換基を有する事ができる場合
には、R3 、R4 、R5 およびR6 にて許容した範囲の
置換基を有していてもよい。
しくは半波電位が+235mV以下であり、更に好まし
くは+230mV以下であり、+225mV以下である
ことは更に好ましい。本発明の発色現像主薬の具体例を
以下にあげるが、これらに限定されるものではない。
て保存する場合には非常に不安定であるため、一般には
無機酸、有機酸の塩として製造、保存し、処理液に添加
するときに始めて遊離アミンとなるようにする場合が好
ましい。本発明の発色現像主薬を造塩する無機、有機の
酸としては例えば塩酸、硫酸、燐酸、p−トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−1,5−ジス
ルホン酸等が挙げられる。
ル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ73
巻の3100頁に記載の方法に準じて合成することが出
来る。
は、好ましくはアルカリ水溶液である。本発明の発色現
像主薬はこれを単独で用いても良いし、2種以上を混合
して用いてもよい。また公知の芳香族第一級アミン系発
色現像主薬、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼ
ン類、1−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラ
ゾリドン類またはN−メチル−p−アミノフェノールな
どのアミノフェノール類など公知の黒白現像主薬と組み
合わせて用いても良い。本発明の発色現像主薬は処理液
1リットルあたり2×10-4モル〜1×10-1モル、好
ましくは1×10-3モル〜5×10-2モル加えられる。
カラー現像液1リットル当たり25mmol以上含有する。
これは処理による感光材料溶出分で達成されてもよい
し、カラー現像液中に添加してもよい。例えば一般に撮
影用感光材料をカラー現像液で低補充処理(本発明では
感光材料1m2当たり150ml以下)を行うと上記の臭化
物イオン濃度以上にもなりえる。該臭化物イオン濃度に
おいてはカラー現像は著しく抑制され、現像主薬が本発
明以外のp−フェニレンジアミンを使用した場合には、
充分な感度が得られない。また前述の現像促進剤を使用
しても、センシトメトリー上の足部の感度は回復しない
ことも判明した。本発明においてカラー現像液中の臭化
物イオン濃度はカラー現像液1リットル当たり30mmol
以上、65mmol以下が好ましく、更には35mmol以上、
60mmol以下が好ましい。65mmol以上の臭化物イオン
が存在する場合には、現像抑制が大きすぎて発色を回復
出来なくなる。また25mmol以下の場合には、本発明の
発色現像主薬の効果が明確とならず、カブリの上昇等の
問題点が発生する。
イオン供給物質としてはカラー現像液中で臭素イオンと
なり得る化合物であれば無機物質であっても有機物質で
あってもよい。好ましくは無機化合物であって、例えば
臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化アンモニウム、臭
化リチウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化
マンガン、臭化ニッケル、臭化カドミウム、臭化セリウ
ム、臭化タリウムなどを挙げることができるが、これら
のうち好ましい化合物は臭化カリウム及び臭化ナトリウ
ムである。
説明する。Rは炭素数1〜4のアルキル基を表わす。好
ましくはメチル基である。式(A)で表わされる化合物
を以下に示すが、本発明はこれらに限られるものではな
い。
はカラー現像液1リットル当たり0.1g以上であり
0.5g以下が好ましい。より好ましくは0.2g以
上、0.4g以下である。本発明のカラー現像液の処理
温度は43℃以上である。これより低い場合には本発明
の現像主薬の効果が充分に発揮されない。また処理温度
は取扱上あるいはカラー現像液の安定性上60℃以下が
好ましい。より好ましくは43℃から50℃の範囲であ
る。
(1) で表される化合物の少なくとも一種を含有すること
が望ましい。 一般式(1) L1 −(A1 −L2 )r −A2 −L3 (式中、L1 及びL3 は同一でも異なっていてもよく各
々アルキル基、またはヘテロ環基を表す。ただし、L1
及びL3 の少なくとも1つは−OM1 、−SO3 M1 、
−PO3 M2 M3 、−NR1(R2)、−N+ R3(R4)(R
5)・X1 - 、−SO2 NR6(R7)、−NR8 SO
2 R9 、−CONR10(R11) 、−SO2 R14、−CO
OM1 またはヘテロ環基で置換されたアルキル基若しく
はヘテロ環基である。L2 はアルキレン基、アリーレン
基、アラルキレン基、ヘテロ環連結基またはそれらを組
み合わせた連結基を表す。A1 及びA2 は同一でも異な
っていてもよく各々−S−、−O−、−NR12−、−C
O−またはそれらを任意に組み合わせた基を表す。ただ
し分子中のA1 及びA2 の少なくとも1つは−S−を表
す。rは1〜10の整数を表す。rが2以上の時には
(A1 −L2 )は同じでも異っていてもよい。M1 、M
2 及びM3 は同一でも異なっていてもよく各々水素原子
または対カチオンを表す。R1 〜R12は同一でも異なっ
ていてもよく各々水素原子、アルキル基、アリール基、
アラルキル基またはアルケニル基を表し、X1 - は対ア
ニオンを表す。)
る。L1 およびL3 は置換もしくは無置換の炭素数1〜
10のアルキル基(無置換のアルキル基としては例え
ば、メチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イソプロピ
ル)、または置換もしくは無置換の炭素数1〜10のヘ
テロ環基(無置換のヘテロ環としては例えば、ピリジ
ル、フリル、チエニル、イミダゾリル)等を表わす。た
だし、L1 及びL3 の少なくとも1つは−OM1 、−S
O3 M1 、−PO3 M2 M3 、−NR1(R2)(塩酸塩、
酢酸塩などの塩の形でもよく、例えば無置換アミノ、メ
チルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチル−N−ヒドロ
キシエチルアミノ、N−エチル−N−カルボキシエチル
アミノ)、−N+ R3(R4)(R5)・X1 - (例えば、ト
リメチルアンモニオクロリド)、−SO2 NR6(R7)
(例えば、無置換スルファモイル、ジメチルスルファモ
イル)、−NR8 SO2 R9 (例えば、メタンスルホン
アミド、ベンゼンスルホンアミド)、−CONR10(R
11) 〔例えば、無置換カルバモイル、N−メチルカルバ
モイル、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)カルバモイ
ル〕、−SO2 R14(例えば、メタンスルホニル、4−
クロルフェニルスルホニル)、ヘテロ環基(例えば、ピ
リジル、イミダゾリル、チエニル、テトラヒドロフラニ
ル)又は−COOM1 で置換されたアルキル基若しくは
ヘテロ環基を表わす。
カチオン(例えば、ナトリウム原子、カリウム原子のよ
うなアルカリ金属原子、マグネシウム原子、カルシウム
原子のようなアルカリ土類金属原子、アンモニウム、ト
リエチルアンモニウムのようなアンモニウム基、等)を
表わす。
換の炭素数1〜10のアルキル基(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、ヘキシル、イソプロピル)、置換もし
くは無置換の炭素数6〜12のアリール基(例えば、フ
ェニル、4−メチルフェニル、3−メトキシフェニ
ル)、置換もしくは無置換の炭素数7〜12のアラルキ
ル基(例えば、ベンジル、フェネチル)または置換もし
くは無置換の炭素数2〜10のアルケニル基(例えば、
ビニル、プロペニル、1−メチルビニル)を表わし、X
- は対アニオン(例えば、塩素イオン、臭素イオンのよ
うなハロゲンイオン、硝酸イオン、硫酸イオン、酢酸イ
オン、p−トルエンスルホン酸イオン)を表わす。L2
は置換もしくは無置換の炭素数1〜10のアルキレン基
(例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチ
ルエチレン、1−ヒドロキシトリメチレン)、置換もし
くは無置換の炭素数6〜12のアリーレン基(例えば、
フェニレン、ナフチレン)、置換もしくは無置換の炭素
数7〜12のアラルキレン基(例えば、1,2−キシリ
レン)、置換もしくは無置換の炭素数1〜10のヘテロ
環連結基(例えば、
−、−NR12−、−CO−またはそれらを任意に組合せ
た基を表わし、任意に組合せた基としては例えば−CO
NR13−、−NR14CO−、−NR15CONR10−、−
COO−、−OCO−、等があげられる。R13〜R16は
R12と同義である。なお、分子中のA1 、A2 の少なく
とも1つは−S−を表す。
の時には(A1 −L2 )は同じであっても異っていても
よい。
換基を有する場合、その置換基としては炭素数1〜4の
低級アルキル基(例えばメチル、エチル)、炭素数6〜
10のアリール基(例えば、フェニル、4−メチルフェ
ニル)、炭素数7〜10のアラルキル基(例えばベンジ
ル)、炭素数2〜4のアルケニル基(例えば、プロペニ
ル)、炭素数1〜4のアルコキシ基(例えば、メトキ
シ、エトキシ)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭
素原子)、シアノ基、ニトロ基、カルボン酸基(塩の形
でもよい)、ヒドロキシ基等があげらあれる。
の少なくとも一方は−OM1 、−SO3 M1 、−PO3
M2 M3 、−NR1(R2)、−N+ R3(R4)(R5)・X1
- 、ヘテロ環基、または−COOM1 で置換された炭素
数1〜6のアルキル基を表わし、L2 は炭素数1〜6の
アルキレン基を表わす。A1 およびA2 は−S−、−O
−または−NR12−を表わす。但し、A1 及びA2 の少
なくとも1つは−S−である。R1 、R2 、R3 、
R4 、R5 及びR12は水素原子または炭素数1〜6のア
ルキル基を表わし、rは1〜6の整数を表わす。rが2
以上の時には(A1−L2 )は同じでも異っていてもよ
い。一般式(1) 中、より好ましくはL1 及びL3 は−O
M1 、−SO3 M1 、−PO3 M2 M3 、または−CO
OM1 で置換された炭素数1〜4のアルキル基であり、
A1 及びA2 は−S−を表わし、rは1〜3の整数を表
わす。以下に本発明の化合物の具体例を示すが本発明は
これに限定されるものではない。
物はジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.)30、2867(1965)、同27、
2846(1962)、ジャーナル・オブ・アメリカン
・ケミカル・ソサイアティ(J.Am.Chem.Soc.)69、23
30(1947)等を参考にして容易に合成できる。本
発明において一般式(1) で表わされる化合物がカラー現
像液で使用される量は、発色現像液1リットル当り1×
10-6〜1×10-1モルであり、好ましくは1×10-5
〜5×10-2モルの範囲である。
炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝
剤、本発明の臭素イオン濃度の規定量以外に塩化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカ
ブリ防止剤などを含むことができる。またヒドロキシル
アミン、ジエチルヒドロキシルアミン、N−メチル−ヒ
ドロキシルアミン、N,N−ビス(スルホナートエチ
ル)ヒドロキシルアミンのごときヒドロキシルアミン
類、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、N,N−ビスカルボキシメ
チルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカル
バジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン
酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、
ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン
類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラ
ー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像
主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリ
ホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸
に代表されるような各種キレート剤を添加することがで
きる。キレート剤としては例えば、エチレンジアミン四
酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミ
ノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン−N,N,N,N−テトラメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシ
フェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例として挙げるこ
とができる。
低減する点からも少ない方が好ましい。従って感光材料
1平方メートル当り300ミリリットル以下が好まし
く、更に好ましくは250ミリリットル以下、より好ま
しくは200ミリリットル以下である。又、下限は、感
光材料の次浴への持ち込み量以上であることが好まし
く、およそ50〜100ミリリットルである。処理槽で
の写真処理液と空気との接触面積は、以下に定義する開
口率で表わすことができる。即ち、 開口率(cm-1)=〔処理液と空気との接触面積(c
m2 )〕÷〔処理液の容量(cm3 )〕 上記の開口率は、0.1cm-1以下であることが好まし
く、より好ましくは0.001〜0.05cm-1である。
このように開口率を低減させる方法としては処理槽の写
真処理液面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平
1−82033号に記載された可動蓋を用いる方法、特
開昭63−216050号に記載されたスリット現像処
理方法を挙げることができる。開口率を低減させること
は、カラー現像のみならず、後続の諸工程、例えば、漂
白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全ての工程に
おいて適用することが好ましい。カラー現像処理の時間
は、2分以下の間で設定されるが、本発明においては好
ましくは10秒以上、90秒以下より好ましくは15秒
以上60秒以下である。本発明のカラー現像処理された
感光材料は通常、脱銀処理、水洗及び/又は安定化処理
が施される。これらの処理については、いかなるもので
もよく、特開平4−73748号公報第31頁左上欄1
7行目〜第33頁左下欄6行目に記載されている。ま
た、本発明のカラー現像処理の施される感光材料につい
ても、撮影用の感度を有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料であればよく、例えば特開平4−73748号公
報記載のものがあげられる。一般に撮影用の感光材料
は、支持体上に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層の
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が設けられていれ
ばよく、ハロゲン化銀乳剤層および非感光性層の層数お
よび層順に特に制限はない。典型的な例としては、支持
体上に、実質的に感色性は同じであるが感光度の異なる
複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感光性層を少なくと
も1つ有するハロゲン化銀写真感光材料であり、該感光
性層は青色光、緑色光、および赤色光の何れかに感色性
を有する単位感光性層であり、多層ハロゲン化銀カラー
写真感光材料においては、一般に単位感光性層の配列
が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色性層、青感色
性層の順に設置される。しかし、目的に応じて上記設置
順が逆であっても、また同一感色性層中に異なる感光性
層が挟まれたような設置順をもとり得る。
真乳剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約0.2
〜30モル%のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、もしくは
ヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%から
約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もしくは
ヨウ塩臭化銀であり、感色性層の少なくとも1層に塩化
銀10モル%以下のヨウ塩臭化銀乳剤を含有する感光材
料である。特にイエロー、マゼンタ、シアン発色のバラ
ンスを整える点で沃臭化銀が最も好ましい。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料101を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3-237450号の実施例に従い、
各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウ
ムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されて
いる。 (3)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3-237450号に記載されているような転位線が高
圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
を以下に示す。 処 理 工 程 工程 処理時間 処理温度 カラー現像 第2表参照 第2表参照 漂 白 50秒 38.0 ℃ 漂白定着 50秒 38.0 ℃ 定 着 50秒 38.0 ℃ 水 洗 30秒 38.0 ℃ 安 定(1) 20秒 38.0 ℃ 安 定(2) 20秒 38.0 ℃ 乾 燥 1分 60 ℃
定着液母液の15対85の混合液
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIRA−400)を充填した混床式カラム
に通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3
mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム15
0mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜
7.5の範囲であった。
した。処理して得られた試料はB,G,R各層の発色色
素である、イエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの濃
度測定を行い、その特性曲線を得た。この特性曲線か
ら、イエローの最小濃度(Dmin )と最大濃度(Dmax
)、及び、イエロー、マゼンタ、シアンのDmin +
0.2の濃度を与える点の露光量の逆数の対数値をと
り、これを感度(S)として算出した。
速化していない、標準処理でNo. 1の主薬濃度のみが1
6mmol/リットルで、No. 2以降は35mmol/リットル
濃度を使用した。またNo. 21、22、23におけるカ
ラー現像液には、式(A)で表わされる化合物を含有し
ていない。上記感度、最低濃度、最高濃度は、No. 1を
基準とし、その差(△S、△Dmin 、△Dmax )で表記
した。結果を第2表に示す。No. 1に対してNo. 2〜N
o. 6においては、処理温度を45℃に上げても充分な
発色が得られず、またKBr濃度が低い場合にはDmin
の値が大きくなることがわかる。更に本発明のカラー現
像主薬を用いても、KBr及び処理温度が本発明の態様
外のときは、Dmin が上昇したり、充分な発色が得られ
ないことがわかる。これに対し、本発明に従えば、現像
時間が1分30秒で充分な発色、感度が得られ、Dmin
の上昇も防げることがわかる(No. 10〜20)。しか
し、式(A)で表わされる化合物を使用しない場合に
は、Dmin が高く、良好な写真性が得られなくなること
もわかる(No. 21、22、23)。
露光を与え、第3表に記載のようにカラー現像主薬、臭
化カリウム量、及び温度をかえて実施例1と同様の処理
を施した。ただし、処理No. 1において(Dmin +0.
3)の位置の logEの濃度が、各処理で同じになる様に
カラー現像時間を調整した。処理して得られた試料は粒
状度を示すRMS値を、(Dmin +0.3)のイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色素濃度部について直径48
μmのアパーチャーを用いて測定した。結果を第3表に
示す。第3表から明らかな様に、本発明のカラー現像主
薬を使用しなかった場合には、No. 1と同じ感度を出す
のに時間がかかるばかりでなく、RMS値が悪化してい
ることがわかる。更に本発明のカラー現像主薬を用いた
場合においても、KBr濃度の低い場合はカブリ部の粒
状が加わり、RMS値が悪化していることがわかる。こ
れに対し、本発明の構成に従えば良好な結果が得られる
(No. 7〜10)。
い、像様露光後以下の処理工程及び処理液組成の液を使
用し、自動現像機を用いてカラー現像液の補充液の累積
補充量が母液タンク容量の3倍量になるまで、連続処理
した。
ーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。漂白定着浴へ
の補充は、自動現像機の漂白槽の上部と漂白定着槽低部
並びに定着槽の上部と漂白定着槽低部とをパイプで接続
し、漂白槽、定着槽への補充液の供給により発生するオ
ーバーフロー液の全てが漂白定着浴に導入されるように
した。尚、現像液の漂白工程への持ち込み量、漂白液の
漂白定着工程への持ち込み量、漂白定着液の定着工程へ
の持ち込み量及び定着液の水洗工程への持ち込み量は感
光材料1m2当たりそれぞれ70ml、50ml、50ml、5
0mlであった。また、クロスオーバーの時間はいずれも
5秒であり、この時間は前工程の処理時間に包含され
る。
定着液母液の15対85の混合液
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIRA−4
00)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及
びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理
し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/
リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを添加し
た。この液のpHは6.5−7.5の範囲であった。
露光を与え、イエローの(Dmin )と(Dmax )及びイ
エロー、マゼンタ、シアンの各色素のDmin +0.2の
点の感度(S)を求めた。更に実施例−2と同様にマゼ
ンタのRMS値を測定した。ただし、実施例1のNo. 1
の処理を標準処理とし、これに対してカラー現像を60
秒で行った時の写真性能として評価した。結果を第4表
に示す。第4表からカラー現像主薬が比較例のイ(実施
例−1と同じ化合物)場合、感度が低く、Dmax の値も
低いことがわかる。一方、本発明のカラー現像主薬の場
合、標準のNo. 1に対して同等以上の感度、Dmax を与
えることができる。又、RMS値も良好である。一般式
(1) の化合物を使用した場合は、特に本発明のカラー現
像主薬との組合せで、より良好な性能の得られることが
わかる。(No. 7〜10)
RMSなどの写真性を悪化させることがなく、迅速に処
理できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料
をカラー現像液を用いて2分以下でカラー現像処理する
方法において、該カラー現像液が標準水素電極を参照電
極とした場合の半波電位が+240mV以下のカラー現
像主薬と、該カラー現像液1リットル当たり25mmol以
上の臭化物イオン及び該カラー現像液の1リットル当た
り0.1g以上の式(A)で表される化合物を含有し、
かつ該カラー現像液の処理温度が43℃以上であること
を特徴とする撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
カラー現像処理方法。 式(A) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表わす。) - 【請求項2】 上記カラー現像液が一般式(1) で表され
る化合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする
請求項1に記載の撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材
料のカラー現像処理方法。 一般式(1) L1 −(A1 −L2 )r −A2 −L3 (式中、L1 及びL3 は同一でも異なっていてもよく各
々アルキル基またはヘテロ環基を表す。ただし、L1 及
びL3 の少なくとも1つは−OM1 、−SO3M1 、−
PO3 M2 M3 、−NR1(R2)、−N+ R3(R4)(R5)
・X1 - 、−SO2 NR6(R7)、−NR8 SO2 R9 、
−CONR10(R11) 、−SO2 R14、−COOM1 ま
たはヘテロ環基で置換されたアルキル基若しくはヘテロ
環基である。L2 はアルキレン基、アリーレン基、アラ
ルキレン基、ヘテロ環連結基またはそれらを組み合わせ
た連結基を表す。A1 及びA2 は同一でも異なっていて
もよく各々−S−、−O−、−NR12−、−CO−また
はそれらを任意に組み合わせた基を表す。ただし分子中
のA1 及びA2 の少なくとも1つは−S−を表す。rは
1〜10の整数を表す。rが2以上の時には(A1 −L
2 )は同じであっても異っていてもよい。M1 、M2 及
びM3 は同一でも異なっていてもよく各々水素原子また
は対カチオンを表す。R1 〜R12は同一でも異なってい
てもよく各々水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基またはアルケニル基を表し、X1 - は対アニオ
ンを表す。)
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14506392A JP2748071B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料のカラー現像処理方法 |
US08/059,262 US5344750A (en) | 1992-05-12 | 1993-05-11 | Color development processing method of silver halide color photographic material using a color developer where the color developing agent concentration and processing temperature are a function of bromide ion concentration |
EP93107762A EP0569975B1 (en) | 1992-05-12 | 1993-05-12 | Color development processing method of silver halide color photographic material |
DE69320688T DE69320688T2 (de) | 1992-05-12 | 1993-05-12 | Farbentwicklungverarbeitungsverfahren für farbphotographisches Silberhalogenidmaterial |
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JPH05313328A true JPH05313328A (ja) | 1993-11-26 |
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