JPH0531324A - 脱硫装置の脱硫度影響因子修正方法 - Google Patents

脱硫装置の脱硫度影響因子修正方法

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JPH0531324A
JPH0531324A JP3210178A JP21017891A JPH0531324A JP H0531324 A JPH0531324 A JP H0531324A JP 3210178 A JP3210178 A JP 3210178A JP 21017891 A JP21017891 A JP 21017891A JP H0531324 A JPH0531324 A JP H0531324A
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JP
Japan
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limestone
flow rate
desulfurization
exhaust gas
gas
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JP3210178A
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Masahiro Torii
政宏 鳥居
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Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱硫剤の消費量を低減させ且つ脱硫剤スラリ
ー中の不純物を検出する計測機器を不要とする。 【構成】 脱硫装置101の入側に設けたガス導入系1
03を流れる排ガス2の入口ガス性状A1と脱硫装置1
01の出側に設けたガス排出系104を流れる排ガス5
の出口ガス性状A2と脱硫装置101の脱硫度影響因子
Zをもとに、ファジイ制御系102において脱硫度影響
因子修正メッセージBを求め、該脱硫度影響因子修正メ
ッセージBにより脱硫装置101の脱硫度影響因子Zの
修正を行うようにしたため、脱硫剤の消費量が減少する
と共に脱硫剤スラリー中の不純物を検出する検出器が不
要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱硫装置の脱硫度影響
因子修正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラ排ガスを大気へ放出する前に脱硫
するために、従来から脱硫装置が使用されている。
【0003】この脱硫装置の一例は図4に示されてい
る。図中、1はボイラから排出された排ガス2を送給す
る排ガスダクト、3は排ガスダクト1から送給された排
ガス2の脱硫を行うため、排ガス2中のSO2を吸収す
る吸収塔、4は脱硫されて清浄化した排ガス5を送給す
る排ガスダクト、6は排ガス5を大気へ放出するための
煙突、7は排ガスダクト4の中途部に設置され、排ガス
5中のミストを除去するミストエリミネータ、8は排ガ
スダクト4を流れるミスト除去後の排ガス5を排ガスダ
クト1を流れる排ガス2により加熱するために排ガスダ
クト1,4の中途部に設置された加熱装置、9は必要な
場合に排ガス5を排ガスダクト4から排ガスダクト1へ
戻すバイパスダクトである。
【0004】10は脱硫剤として用いる石灰石粉12を
貯留するための石灰石粉貯槽、11は石灰石粉貯槽10
から供給された石灰石粉12に水13を加え石灰石スラ
リー14を製造する石灰石スラリーピット、15は石灰
石スラリー14を管路16から吸収塔本体17内へ供給
する石灰石スラリーポンプ、18は管路16中途部に設
けられ石灰石スラリー14の流量を調整するための石灰
石スラリー流量調整弁である。
【0005】19は原水タンク、20は原水タンク19
内の水21を管路から吸収塔本体17内上部に設置した
ヘッダ23へ送給する補給水ポンプであり、補給水ポン
プ20により送られて来た水21は、ヘッダ23に設け
た図示していないノズルから吸収塔本体17内へ撒布し
得るようになっている。
【0006】24は吸収塔本体17内に溜った石灰石混
合水25を管路26を介し循環させ、吸収塔本体17の
ヘッダ23よりも下部に設けたヘッダ27へ送給する混
合水循環ポンプであり、混合水循環ポンプ24により送
られて来た石灰石混合水25は、ヘッダ27に設けた図
示してないノズルから吸収塔本体17内へ撒布し得るよ
うになっている。
【0007】28は吸収塔本体17に溜った石灰石混合
水25の一部を排出するための排水ポンプ、50は吸収
塔本体17内に設置され、酸化用空気51を図示しない
ノズルから吸収塔本体17内の石灰石混合水25中へ吹
出すためのヘッダである。
【0008】而して、脱硫装置は、吸収塔3、石灰石粉
貯槽10、石灰石スラリーピット11、石灰石スラリー
ポンプ15、石灰石スラリー流量調整弁18、原水タン
ク19、補給水ポンプ20、混合水循環ポンプ24等に
より構成され、吸収塔3は吸収塔本体17、ノズルを備
えたヘッダ23,27,50、ミストエリミネータ5
2、等により構成されている。
【0009】次に、脱硫装置の従来の制御装置の一例を
図4及び図5により説明する。
【0010】図中、29は石灰石スラリー14を送給す
る管路16に接続された石灰石スラリー流量検出器、3
0は同管路16に接続された石灰石スラリー濃度検出
器、31は吸収塔3上流側の排ガスダクト1に接続され
たSO2入口濃度検出器、32は同排ガスダクト1に接
続された入口ガス流量検出器、33は同排ガスダクト1
に接続された入口ガス温度検出器、34は吸収塔3下流
側の排ガスダクト4に接続されたSO2出口濃度検出
器、35は吸収塔本体17の側部に接続され、吸収塔本
体17内の石灰石混合水25のペーハー検出するための
石灰石混合水ペーハー検出器である。
【0011】36はSO2入口濃度検出器31で検出し
た、排ガスダクト1を流れる排ガス2中に含有されてい
るSO2の濃度(SO2入口濃度)X1とSO2出口濃度検
出器34で検出した排ガスダクト4を流れる排ガス5中
に含有されているSO2の濃度(SO2出口濃度)X2
偏差(SO2濃度偏差)△Xを求める減算器、37は温
度が0℃の場合のガス流量を求めるために入口ガス温度
検出器33で検出した排ガス2の温度(入口ガス温度)
tからガス流量修正係数Kを求める関数発生器、38は
入口ガス流量検出器32で検出した排ガス2の流量(入
口ガス流量)Q1に前記関数発生器37からのガス流量
修正係数Kを掛けて、0℃に換算した場合の排ガス2の
流量(入口修正ガス流量)Q0(=K・Q1)を求める掛
算器、39は減算器36からのSO2濃度偏差△X、掛
算器38からの入口修正ガス流量Q0、石灰石スラリー
濃度検出器30により検出した、管路16を流れる石灰
石スラリー14中の石灰石の濃度(石灰石スラリー濃
度)Yを基に、理論上必要な石灰石スラリー理論流量W
(=△X・Q0・1/Y)を求める掛算器、40は掛算
器39からの石灰石スラリー理論流量Wに比較設定器4
1により設定された石灰石過剰率Cを掛け、石灰石スラ
リー修正流量W0を求める掛算器である。
【0012】42は石灰石混合水ペーハー検出器35に
より検出された吸収塔本体17内の石灰石混合水25の
ペーハー(石灰石混合水ペーハー)pH1とペーハー設
定器53で設定された石灰石混合水設定ペーハーpH0
の偏差(石灰石混合水ペーハー偏差)△pHを求める減
算器、43は石灰石混合水ペーハー偏差△pHを比例積
分し、石灰石混合水修正ペーハー偏差△pH0を求める
比例積分器、44は比例積分器43からの石灰石混合水
修正ペーハー偏差△pH0から石灰石混合水25に対応
した石灰石スラリーペーハー修正流量WpHを求める関数
発生器、45は前記掛算器40からの石灰石スラリー修
正流量W0と関数発生器44からの石灰石スラリーペー
ハー修正流量WpHを加算し、吸収塔3へ供給すべき石灰
石スラリー14の供給流量(石灰石スラリー供給流量)
Cを求める加算器である。
【0013】46は石灰石スラリー流量検出器29より
検出された、管路16を流れる石灰石スラリー14の流
量(石灰石スラリー実流量)WSと前記加算器45から
自動手動切換器47を介して与えられた石灰石スラリー
供給流量WCの偏差(石灰石スラリー流量偏差)ΔWを
求める減算器、48は石灰石スラリー流量偏差ΔWを比
例積分して石灰石スラリー流量調整指令ΔWCを求め、
該石灰石スラリー流量調整指令ΔWCを、自動手動切換
器49を介し指令信号として、管路16に設置された石
灰石スラリー流量調整弁18へ与える比例積分器であ
る。
【0014】なお、関数発生器37,44には、経験的
に得られた或いは計算により得られた所定の関数、F1
(X),F2(X)が予め入力してある。
【0015】ボイラからの排ガス2は、排ガスダクト1
及び加熱装置8並びに排ガスダクト1を通って脱硫装置
を構成する吸収塔3の吸収塔本体17内に導入され、吸
収塔本体17内でヘッダ27のノズルから撒布される石
灰石スラリー14と接触すると共にヘッダ23のノズル
から撒布される水と接触し、SO2が除去された清浄な
排ガス5となり排ガスダクト4を通り、ミストエリミネ
ータ7で排ガス5中のミストを除去され、加熱装置8で
加熱されたうえ煙突6から大気中へ放出される。
【0016】一方、吸収塔本体17の下部に溜った石灰
石混合水25は混合水循環ポンプ24により加圧され、
管路26からヘッダ27へ送られてノズルから吸収塔本
体17内へ撒布され、原水タンク19内の水21は補給
水ポンプ20によって管路22からヘッダ23へ送られ
てノズルから吸収塔本体17内へ散布される。又石灰石
スラリーピット11では、石灰石粉貯槽10から供給さ
れた石灰石粉12及び図示していない水供給系統から供
給された水13が混合されて石灰石スラリー14が製造
され、該石灰石スラリー14は石灰石スラリーポンプ1
5により加圧され、管路16内を石灰石スラリー流量調
整弁18を経て送給され、吸収塔本体17内へ送給され
る。
【0017】而して、ヘッダ27から撒布された石灰石
混合水25、ヘッダ23から撒布された水21、管路1
6から供給された石灰石スラリー14は、排ガスダクト
1から吸収塔本体17内へ導入された排ガス2と接触し
てSO2を吸収しつつ落下し、吸収塔本体17の下部に
溜って石灰石混合水25となり、石灰石混合水25では
SO2、CaCO3、酸化用空気51中のO2により反応
が生じてCaSO4が生成され、溜った石灰石混合水2
5のうちの余分の石灰石混合水25は排水ポンプ28に
より吸収塔本体17外へ排出される。
【0018】上記運転時には、SO2入口濃度検出器3
1により、排ガスダクト1を流れる排ガス2中のSO2
入口濃度X1が又SO2出口濃度検出器34により排ガス
ダクト4を流れる排ガス5中のSO2出口濃度X2が夫々
検出され、各SO2入口濃度X1、SO2出口濃度X2は減
算器36へ与えられ、減算器36では、吸収塔3の入口
と出口におけるSO2濃度偏差△Xが求められ、該SO2
濃度偏差△Xは掛算器39へ与えられる。
【0019】入口ガス温度検出器33により排ガスダク
ト1を流れる排ガス2の入口ガス温度tが検出されて関
数発生器37に与えられ、関数発生器37では、入口ガ
ス温度tに対応したガス流量修正係数Kが求められて掛
算器38へ与えられ、入口ガス流量検出器32では、排
ガスダクト1を流れる排ガス2の入口ガス流量Q1が求
められて掛算器38へ与えられ、掛算器38では、入口
ガス流量Q1とガス流量修正係数Kが掛けられて温度が
0℃の場合の入口修正ガス流量Q0が求められ、該入口
修正ガス流量Q0は掛算器39に与えられ石灰石スラリ
ー濃度検出器30では、管路16を流れる石灰石スラリ
ー14の石灰石スラリー濃度Yが求められて掛算器39
へ与えられ、掛算器39ではSO2濃度偏差ΔX、入口
修正ガス流量Q0、石灰石スラリー濃度Yが掛け合わさ
れて石灰石スラリー理論流量Wが求められ、該石灰石ス
ラリー理論流量Wは掛算器40へ与えられる。
【0020】掛算器40では、比率設定器41により予
め設定されている理論的、経験的に決められた石灰石過
剰率Cと石灰石スラリー理論流量Wが掛けられて石灰石
スラリー修正流量W0が求められ、該石灰石修正流量W0
は加算器45に与えられる。
【0021】石灰石混合水ペーハー検出器35では吸収
塔本体17の下部に溜っている石灰石混合水25の石灰
石混合水ペーハーpH1が検出されて減算器42に与え
られ、減算器42では、ペーハー設定器53により予め
設定された石灰石混合水修正ペーハー偏差pH0と検出
された石灰石混合水ペーハーpH1の偏差すなわち石灰
石混合水ペーハー偏差ΔpHが求められ、該石灰石混合
水ペーハー偏差ΔpHは比例積分器43に送られ比例積
分されて石灰石混合水修正ペーハー偏差ΔpH0が求め
られ、該石灰石混合水修正ペーハー偏差ΔpH0は関数
発生器44に与えられ、該関数発生器44からは石灰石
混合水修正ペーハー偏差ΔpH0に対応した石灰石スラ
リーペーハー修正流量WpHが求められて加算器45へ与
えられる。
【0022】加算器45では、石灰石スラリー修正流量
0と石灰石スラリーペーハー修正流量WpHが加算され
て石灰石スラリーペーハー供給流量WCが求められ、該
石灰石スラリーペーハー供給流量WCは自動手動切換器
47から減算器46へ与えられる。
【0023】石灰石スラリー流量検出器29では、管路
16を流れる石灰石スラリー実流量WSが求められて減
算器46へ与えられ、減算器46では石灰石スラリー実
流量WSと石灰石スラリーペーハー供給流量WCが減算さ
れて石灰石スラリー流量偏差ΔWが求められ、該石灰石
スラリー流量偏差ΔWは比例積分器48で比例積分され
て石灰石スラリー流量調整指令ΔWCが求められ、該石
灰石スラリー流量調整指令ΔWCは自動手動切換器49
を介して石灰石スラリー流量調整弁18に与えられて該
石灰石スラリー流量調整弁18は所定の開度に調整され
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
脱硫装置にあっては、下記のごとき問題がある。
【0025】i)石灰石過剰率Cや石灰石混合水設定ペ
ーハー偏差pH0は、長期間に亘る運転実績をもとに作
業員の経験や勘に頼って余裕を見込んで設定され、一旦
設定されると吸収塔3入口及び出口のガス流量や温度、
SO2濃度といったガス性状のいかんに拘わらず設定値
が変更されるまでは一定の値のまま運転が継続される。
このため余分に石灰石粉12を消費するといった無駄が
生じる虞れがある。
【0026】ii)精度の良い制御を行うためには、石
灰石スラリー14中のF、Cl等を正確に測定する必要
があるため、図5に示す計測機器以外に高価な計測機器
を設置しなければならない。
【0027】本発明は上述の実情に鑑み、石灰石等の吸
収剤を余分に消費することがなく、且つ高価な計測機器
を不必要とする脱硫装置の脱硫度影響因子修正方法を提
供することを目的としてなしたものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱硫装置入側
の排ガスの入口ガス性状と脱硫装置出側の排ガスの出口
ガス性状と脱硫装置の脱硫度影響因子をもとに脱硫度影
響因子修正メッセージを求め、該脱硫度影響因子修正メ
ッセージにより脱硫装置の脱硫度影響因子の修正を行う
ものである。
【0029】
【作用】脱硫時にはボイラ排ガスの脱硫装置に対する入
口ガス性状と出口ガス性状と脱硫装置の脱硫度影響因子
をもとに脱硫度影響因子修正メッセージが求められ、該
修正メッセージにより脱硫装置の脱硫度影響因子が修正
されるため、脱硫剤の消費量が減少すると共に脱硫剤ス
ラリー中の不純物を検出する計測機器が不要となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0031】図2及び図3は本発明の一実施例で、基本
的な構成は図4及び図5に示すものと略同じであるた
め、以下の説明では同一構成部分の説明は省略する。
【0032】図中54は吸収塔3下流側の排ガスダクト
4に接続された出口ガス流量検出器、55はファジイ制
御装置、V1,V2はファジイ制御系55で求められた制
御パラメータである。
【0033】なお、図中、図4及び図5に示すものと同
一のものには同一の符号が付してある。
【0034】上記装置において、排ガス2中に含まれて
いるSO2を除去する場合の制御プロセスは、図4及び
図5に示す場合と同じであるので説明は省略し、以下
に、制御パラメータV1,V2を調整する場合の制御プロ
セスについて説明する。
【0035】脱硫時には、SO2入口濃度検出器31で
検出したSO2入口濃度X1、SO2出口濃度検出器34
で検出したSO2出口濃度X2は減算器36へ与えられる
と共にファジイ制御装置55へ与えられ入口ガス流量検
出器32で検出した入口ガス流量Q1は掛算器38へ与
えられると共にファジイ制御装置55へ与えられ、出口
ガス流量検出器54で検出した出口ガス流量Q2はファ
ジイ制御装置55へ与えられる。
【0036】ファジイ制御装置55では、与えられた各
データX1,X2,Q1,Q2を基に所定の演算が行われて
制御パラメータV1,V2が求められ、該制御パラメータ
1,V2は比率設定器41及びペーハー設定器53に与
えられる。このため、比率設定器41からは制御パラメ
ータV1に対応した大きさの石灰石過剰率Cが設定値と
して掛算器40に与えられ、ペーハー設定器53からは
制御パラメータV2に対応した大きさの石灰石混合水設
定ペーハーpH0が設定値として減算器42へ与えられ
る。
【0037】ただし、ファジイ制御装置55からの制御
パラメータ(脱硫度影響因子修正メッセージ)により修
正する対象(脱硫度影響因子)としては、本実施例のよ
うに石灰石過剰率C及び石灰石混合水設定ペーハーpH
0の両方としても良いし、或いは石灰石過剰率C若しく
は石灰石混合水設定ペーハーpH0の何れか一方であっ
ても良いし、更には混合水循環ポンプ24の運転台数、
酸化用空気51の供給量等を対象としても良い。
【0038】而して、例えば脱硫時に石灰石混合水設定
ペーハーpH0は一定不変の状態で石灰石過剰率Cを修
正するよう制御を行っていたとする。この場合に、SO
2入口濃度X1が低下すると、減算器36から出力される
SO2濃度偏差ΔXが減少するため、掛算器39で得ら
れる石灰石スラリー理論流量Wが低下し、掛算器40か
ら出力される石灰石スラリー修正流量W0、加算器45
から出力される石灰石スラリー供給流量WCが減少す
る。このため、石灰石スラリー流量検出器29で検出さ
れた石灰石スラリー実流量WSと石灰石スラリー供給流
量WCとから求められた石灰石スラリー流量偏差ΔW、
比例積分器48で得られた石灰石スラリー流量調整指令
ΔWCは大きくなり、石灰石スラリー流量調整弁18
は、石灰石スラリー流量調整指令ΔWCが減少するよう
絞られる。その結果管路16を通り供給される石灰石ス
ラリー14の流量(石灰石スラリー実流量)WSは減少
する。
【0039】ところが、ペーハー設定器53により減算
器42へ設定される石灰石混合水設定ペーハーpH0
一定であり、吸収塔3における吸収性能(脱硫性能)は
高めになるため、SO2出口濃度X2が必要以上に低下す
ることになる。そこで、もし、SO2入口濃度X1が低下
したら、石灰石過剰率Cが低下するよう、比率設定器4
1により制御パラメータV1を与える。又入口ガス流量
1が低下した場合も、同様に、石灰石過剰率Cが低下
するよう、比率設定器41に制御パラメータV1を与え
る。SO2入口濃度X1や入口ガス流量Q1がどの程度増
減したら石灰石過剰率Cをどの程度増減させるかは、予
め試運転等によってデータを得ておく。
【0040】図2及び図3に示す脱硫装置及びその制御
系をまとめてブロック化し表示したものが図1である。
【0041】図1中、101は図2に示す吸収塔3、石
灰石スラリーピット11、各種ポンプ15,20,2
8、図3に示すファジイ制御装置55以外の制御装置を
備えた脱硫装置、102は図3に示すファジイ制御装置
55を備えたファジイ制御系、103は脱硫装置101
へボイラからの排ガス2を送るガス導入系、104は脱
硫装置101で処理された排ガス5を送るガス排出系、
105は、図3に示すSO2入口濃度X1や入口ガス流量
1等の入口ガス性状A1をガス導入系103からファジ
イ制御系102へ伝達する入口ガス性状伝達系、106
は、図3に示すSO2出口濃度X2や出口ガス流量Q2
の出口ガス性状A2をガス排出系104からファジイ制
御系102へ伝達する出口ガス性状伝達系、107は図
3に示す掛算器41により設定された石灰石過剰率C、
図2に示す石灰石混合水ペーハー検出器35により検出
された石灰石混合水ペーハー等の液性状、石灰石スラリ
ーポンプ15の運転台数、酸化用空気51の流量等の脱
硫度に影響する因子を脱硫度影響因子Zとして脱硫装置
101からファジイ制御系102へ伝達する脱硫度影響
因子伝達系、108はファジイ制御系102により求め
られた脱硫度影響因子修正メッセージBを図3に示す脱
硫装置101の比率設定器41、ペーハー設定器53、
図2に示す混合水循環ポンプ24に与え、石灰石過剰率
C、石灰石混合水設定ペーハーpH0、混合水循環ポン
プ24の運転台数等の脱硫度影響因子Zに伝達し、脱硫
度影響因子Zを修正するための脱硫度影響因子修正メッ
セージ伝達系である。
【0042】図1においては、排ガス2はガス導入系1
03から脱硫装置101へ供給され、排ガス2中のSO
2が脱硫され、脱硫装置101から排出された脱硫後の
排ガス5は、ガス排出系104を下流へ送られる。
【0043】又ガス導入系103を流れる排ガス2のS
2入口濃度や入口ガス流量等の入口ガス性状A1は、各
種検出器により検出されて入口ガス性状伝達系105か
らファジイ制御系102に伝達され、ガス排出系104
を流れる排ガス5のSO2出口濃度や出口ガス流量等の
出口ガス性状A2は、各種検出器により検出されて出口
ガス性状伝達系106からファジイ制御系102に伝達
され、更に脱硫装置101での石灰石過剰率、石灰石混
合水のペーハー、石灰石スラリーポンプの運転台数等か
ら決定される脱硫度影響因子Zは脱硫度影響因子伝達系
107からファジイ制御系102に与えられ、ファジイ
制御系102では、入口ガス性状A1、出口ガス性状
2、脱硫度影響因子Zをもとに所定のプログラムに従
い脱硫影響因子修正メッセージBが演算され、該脱硫度
影響因子修正メッセージBは脱硫装置101へ与えら
れ、脱硫装置101の脱硫度影響因子Zが修正される。
【0044】このように、ファジイ制御を行うことによ
り、図3に示す石灰石過剰率C、石灰石混合水設定ペー
ハーpH0、図2に示す混合水循環ポンプ24の運転台
数等、脱硫装置101での脱硫度に影響を与える脱硫度
影響因子Zの修正を行うことができるため、石灰石等、
SO2を脱硫する脱硫剤の消費量が減少し、又石灰石ス
ラリー14中のF、Cl等の不純物を検出する必要がな
いため高価な計測機器が不要となる。
【0045】なお、本発明の実施例では脱硫剤として石
灰石を用いる場合について説明したが、石灰石以外の脱
硫剤の使用も可能なこと、SO2を除去する場合につい
て説明したが、SO2以外の硫黄酸化物の除去を行うこ
ともできること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変更を加え得ること、等は勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明の脱硫装置の脱硫度影響因子修正
方法によれば、脱硫剤の消費量を節減でき、しかも脱硫
精度を高める場合でも脱硫剤スラリー中の不純物を測定
する必要がないため高価な計測機器が不要となる、等種
々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を行う制御プロセスを示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の方法が適用される脱硫装置のフロー系
統図である。
【図3】本発明の方法が適用される脱硫装置の制御系統
図である。
【図4】従来の脱硫装置のフロー系統図である。
【図5】従来の脱硫装置の制御系統図である。
【符号の説明】
101 脱硫装置 A1 入口ガス性状 A2 出口ガス性状 Z 脱硫度影響因子 B 脱硫度影響因子修正メッセージ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 脱硫装置入側の排ガスの入口ガス性状と
    脱硫装置出側の排ガスの出口ガス性状と脱硫装置の脱硫
    度影響因子をもとに脱硫度影響因子修正メッセージを求
    め、該脱硫度影響因子修正メッセージにより脱硫装置の
    脱硫度影響因子の修正を行うことを特徴とする脱硫装置
    の脱硫度影響因子修正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102631828A (zh) * 2012-03-19 2012-08-15 杭州电子科技大学 一种煤泥流化床锅炉干法脱硫模糊控制方法
CN114355769A (zh) * 2021-11-29 2022-04-15 华北电力大学(保定) 一种高盐水脱硫回用量的模糊控制方法及脱硫系统

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