JP3272562B2 - 湿式排煙脱硫プラントの予測制御装置及び制御方法 - Google Patents

湿式排煙脱硫プラントの予測制御装置及び制御方法

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JP3272562B2 JP06952495A JP6952495A JP3272562B2 JP 3272562 B2 JP3272562 B2 JP 3272562B2 JP 06952495 A JP06952495 A JP 06952495A JP 6952495 A JP6952495 A JP 6952495A JP 3272562 B2 JP3272562 B2 JP 3272562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は処理ガス中の亜硫酸ガス
(SO2 )を除去する湿式排煙脱硫プラントにおいて出
口SO2 濃度の予測値によりプラントの制御を行う装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来行われている湿式脱硫プラント、例
えば炭酸カルシウムを吸収剤とする湿式石灰石膏法によ
る脱硫プラントの概略構成について、図4の系統図を参
照して説明する。図4において吸収塔2には処理ガス導
入ダクト2Aを介してSO2 を含有する処理ガス1が上
方から導入される。この吸収塔2の下方に設けられた吸
収液槽14内には吸収液16が収容されており、この吸
収液16は循環ポンプ3及び循環路8により吸収塔2内
を循環している。前記処理ガス1は吸収塔2内で吸収液
16と接触し、処理ガス1に含まれるSO2 が除去され
る。すなわち、処理ガス1中のSO2 が後記の式(1)
で示す反応によりH2 SO3 を生成して流下する。この
2 SO3 の一部は処理ガス中の酸素(O2 )により酸
化され、後記の式(2)で示すようにH2 SO4 とな
る。また、吸収塔2内で酸化されなかったH2 SO3
吸収液槽14内で配管15から供給される空気と接触し
式(2)の反応で全量H2 SO4 となる。さらに、吸収
液槽14内の吸収液16に吸収剤供給配管13を介して
吸収剤(炭酸カルシウム:CaCO3 )を供給し、後記
の式(3)に示すように吸収液16を中和してSO2
吸収させ、生成したCaSO4 を含む吸収液16の一部
は移送配管11を介して図示しない別の工程に移送し、
処理される。
【0003】
【化1】 SO2 +H2 O → H2 SO3 (1) H2 SO3 +1/2O2 → H2 SO4 (2) H2 SO4 +CaCO3 → CaSO4 +H2 O+CO2 (3)
【0004】一方吸収塔2を通過し、SO2 が除去され
た処理ガスは、排気ダクト2Bを介して処理済みガスと
して大気中に放出される。以上の説明から、吸収液16
のSO2 吸収能力が脱硫プラントの性能に多大な影響を
及ぼしていることがわかる。吸収液16の吸収能力は、
吸収液16の循環流量の絶対量と吸収液16中のCaC
3 濃度又はpHによる。このため、図4に示すような
従来の湿式脱硫プラントにおいては、吸収液16のCa
CO3 濃度制御又はpH制御を行い、所定のCaCO3
濃度又はpHとなるように、CaCO3 濃度又はpHの
検出器10からの検出値により吸収剤供給配管13に設
置された流量調節弁12の開度を調節している。
【0005】一方、吸収液16の循環流量は、次のよう
に出口SO2 濃度制御で操作されている。すなわち、前
記排気ダクト2Bには出口SO2 濃度計4が取付けられ
ており、この出口SO2 濃度計4からの出力信号17は
出口SO2 濃度調節器18に入力される。この出口SO
2 濃度調節器18では、予め設定された出口SO2 濃度
設定値と出口SO2 濃度計4からの出力信号とを比較
し、PI又はPID(P:比例、I:積分、D:微分)
のフィードバック制御を行う。この出口SO2 濃度調節
器18の出力信号としての循環流量指令値9で、吸収液
循環路8の瞬間流量を、例えば循環ポンプ3の動翼開度
を調節することにより調節する。このようにして、処理
済みガスの出口SO2 濃度が所定値となるように制御し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】出口SO2 濃度制御に
おいて、従来では出口SO2 濃度計を通した出口SO2
濃度(検出値)を制御量に用いていた。ところが出口S
2 濃度計はサンプリングラインによりむだ時間がある
ため出口SO2 濃度計の検出値には検出遅れがある。出
口SO2 濃度は応答が速いため、出口SO2 濃度計の遅
れは、ボイラ負荷が高速に変化するときに、出口SO2
濃度が一時的に許容限度以上となる原因になる。本発明
は上記技術水準に鑑み、このような高速の負荷変動に対
しても出口SO2 濃度が設定値に追従できるような出口
SO2 濃度制御装置及び制御方法を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)亜硫酸
ガス(SO2 )を含有する処理ガスを吸収塔内に導入
し、吸収剤を含有し吸収塔内を循環する吸収液と接触さ
せて脱硫する湿式排煙脱硫プラントにおいて、ボイラ負
荷とボイラ負荷基準状態との差を計算する第1減算器
と、このボイラ負荷の変化分に対する出口SO2 濃度の
変化量を表す関数が組込まれボイラ負荷の変化に対する
出口SO2 濃度の変化分の予測値(第1予測値)を計算
する第1関数演算器と、吸収液循環流量と該循環流量の
基準状態との差を計算する第2減算器と、この循環流量
の変化分に対する出口SO2 濃度の変化量を表す関数が
組込まれ吸収液循環流量の変化に対する出口SO2 濃度
の変化分の予測値(第2予測値)を計算する第2関数演
算器と、前記第1予測値及び第2予測値を加え合わせて
出口SO2 濃度の変化分の予測値(第3予測値)を算出
する第1加算器と、さらにこの第3予測値に基準状態の
出口SO2 濃度を加えて出口SO2 濃度の予測値(第4
予測値)を計算する第2加算器と、この第4予測値を通
して出口SO2 濃度(検出値)に同期させた出口SO2
濃度予測値(第5予測値)とするための遅延器と、出口
SO2 濃度(検出値)と第5予測値との差を計算する第
3減算器と、この出口SO2 濃度(検出値)と第5予測
値との差を第4予測値に加算し第4予測値の誤差を補正
する第3加算器と、補正された出口SO2 濃度予測値
(第6予測値)を制御量として用いる吸収液循環量制御
装置とを備えてなることを特徴とする湿式排煙脱硫プラ
ントの予測制御装置、(2)ボイラ負荷の基準状態から
の変化分に対する出口SO2 濃度の変化量を表す関数を
組込んだ第1関数演算器及び吸収液循環流量の基準状態
からの変化分に対する出口SO2 濃度の変化量を表す関
数を組込んだ第2関数演算器の各々をボイラ負荷の大き
さにより複数に分割した各帯域ごとに設定した複数の関
数で構成し、それぞれの関数をボイラ負荷に応じて切り
換えるようにしたことを特徴とする前記(1)の湿式排
煙脱硫プラントの予測制御装置、及び(3)亜硫酸ガス
(SO2 )を含有する処理ガスを吸収塔内に導入し、吸
収剤を含有し吸収塔内を循環する吸収液と接触させて脱
硫する湿式排煙脱硫方法において、ボイラ負荷とボイラ
負荷基準状態との差を計算し、このボイラ負荷の変化分
に対する出口SO2 濃度の変化量を表す関数によりボイ
ラ負荷の変化に対する出口SO2 濃度の変化分の予測値
(第1予測値)を計算し、また吸収液循環流量と該循環
流量の基準状態との差を計算し、この循環流量の変化分
に対する出口SO 2 濃度の変化量を表す関数により吸収
液循環流量の変化に対する出口SO2 濃度の変化分の予
測値(第2予測値)を計算し、この二つの計算値を加え
合わせて出口SO2 濃度の変化分の予測値(第3予測
値)を求め、さらにこの値に基準状態の出口SO2 濃度
を加えて出口SO2 濃度の予測値(第4予測値)を計算
し、出口SO2 濃度(検出値)と上記出口SO2 濃度予
測値(第4予測値)を前記出口SO2 濃度(検出値)の
遅れ分に合わせて同期させた出口SO2 濃度予測値(第
5予測値)との差を計算し、この値と上記出口SO2
度予測値(第4予測値)とを加算することで上記出口S
2 濃度予測値(第4予測値)の誤差を補正し、この補
正した出口SO2 濃度予測値(第6予測値)を吸収液循
環量の制御量として用いることを特徴とする湿式排煙脱
硫プラントの予測制御方法、である。
【0008】本発明においては、従来の出口SO2 濃度
計により得られる、遅れを含んだ出口SO2 濃度(検出
値)の代わりに、排脱動特性を表す関数演算器を用いて
出口SO2 濃度予測値を計算し、この計算値を制御量と
して用いる構成とした。
【0009】前記関数演算器による予測値には誤差が含
まれるため、誤差補正を行わなければならない。ここ
で、現時刻に検出した出口SO2 濃度計の検出値である
出口SO2 濃度(検出値)は、検出遅れ分過去の出口S
2 濃度である。そのため、この検出値が予測値とどれ
だけ誤差があるかは出口SO2 濃度計の検出遅れ分だけ
過去に予測した出口SO2 濃度予測値との差で評価する
ことにし、この値を予測値の誤差として加算することで
誤差の補正を行うようにした。
【0010】また、排煙脱硫プロセスがボイラ負荷に対
して非線形性が強い(排煙脱硫プロセスは負荷状態によ
り特性が異なる)ことに対する対策として、前記関数演
算器を負荷の大きさにより区分した複数の負荷帯域、例
えば高負荷帯、中負荷帯及び低負荷帯の三つの負荷帯で
構築し、各負荷帯から1点ずつ関数を設定し、その間の
負荷に対応する関数は、一次補間により連続的に切り換
えることにより制御に使用する構成とした。
【0011】
【作用】湿式排煙脱硫プラントの予測制御に用いる出口
SO2 濃度として、従来の出口SO2 濃度計により検出
遅れ分、時間を経て得られる出口SO2 濃度(検出値)
の代わりに、出口SO2 濃度予測値を用いることで検出
遅れによる情報のロスがなくなり、これによりPID調
節器における比例ゲインの値を従来よりも大きくするこ
とができ、良好な出口SO2 濃度の制御が可能となっ
た。排煙脱硫では、ボイラ負荷によってプラントの動特
性が変わってくる。すなわち、ボイラ負荷が高くなるに
つれて、出口SO2 濃度の吸収液循環量に対する感度が
大きくなる。そこで、前記関数発生器の関数を負荷帯
(例えば高負荷帯、中負荷帯及び低負荷帯の3点)に応
じて連続的に切り換えるようにすることにより、負荷帯
が変わっても、予測に用いる関数発生器の関数の精度を
保つことが可能となった。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。図1は本発明に係る湿式排煙脱硫制御装置を
備えた湿式排煙脱硫プラントの一実施例についてその概
略構成を示す系統図である。図1のプラントにおいて吸
収塔2には処理ガス導入ダクト2Aを介してSO2 を含
有する処理ガス1が上方から導入される。この吸収塔2
の下方に設けられた吸収液槽14内には吸収液16が収
容されており、この吸収液16は循環ポンプ3及び循環
路8により吸収塔2内を循環している。前記処理ガス1
は吸収塔2内で吸収液16と接触し、処理ガス1に含ま
れるSO2 が除去される。すなわち、処理ガス1中のS
2 が前記式(1)で示す反応によりH2 SO3 を生成
して流下する。このH2 SO3 の一部は処理ガス中の酸
素(O 2 )により酸化され、前記式(2)で示すように
2 SO4 となる。また、吸収塔2内で酸化されなかっ
たH2 SO3 は吸収液槽14内で配管15から供給され
る空気と接触し式(2)の反応で全量H2 SO4 とな
る。さらに、吸収液槽14内の吸収液16に吸収剤供給
配管13を介して吸収剤(炭酸カルシウム:CaC
3 )を供給し、前記式(3)に示すように吸収液16
を中和してSO2 を容易に吸収し、生成したCaSO4
を含む吸収液16の一部は移送管11を介して図示しな
い別の工程に移送し、処理される。一方吸収塔2を通過
し、SO2 が除去された処理ガスは、排気ダクト2Bを
介して処理済みガスとして大気中に放出される。
【0013】この排煙脱硫プラントにおいて、吸収液1
6のCaCO3 濃度制御又はpH制御を行い、所定のC
aCO3 濃度又はpHとなるように、CaCO3 濃度又
はpH検出器10からの検出値により吸収剤供給配管1
3に設置された流量調節弁12の開度を調節している。
一方、吸収液16の循環流量は、以下のように出口SO
2 濃度制御で操作されている。すなわち、前記排気ダク
ト2Bにには出口SO 2 濃度計4が取付けられており、
この出口SO2 濃度計4からの出力信号17は、循環流
量指令値9とともに、本発明に係る出口SO2 濃度予測
制御装置7の出口SO2 濃度予測機構5に入力される。
この出口SO2 濃度予測機構5により計算された出口S
2 濃度予測値19はPID調節器18に入力される。
このPID調節器18では、予め設定された出口SO2
濃度設定値と出口SO2 濃度予測値とを比較し、フィー
ドバック制御を行う。このPID調節器18の循環流量
指令値9で、吸収液循環路8の循環流量を、例えば循環
ポンプ3の動翼開度を調節することにより調節する。こ
のようにして、処理済みガスの出口SO2 濃度が所定値
となるように制御している。
【0014】図2は本発明に係る出口SO2 濃度予測制
御装置(図1における7)の機能ブロック図を示したも
のである。先ず、オフラインで出口SO2 濃度の予測値
を求めるための関数演算器(例えばむだ時間一次遅れ近
似モデル)を、異なる負荷帯で、例えば3点構築してお
く(むだ時間一次遅れ近似モデルでは、各負荷帯でのゲ
イン、時定数を求める)。そして、これらを一次補間に
より、あらゆるボイラ負荷に対しても関数が対応できる
ようにしておく。図3はボイラ負荷に対応した関数演算
器の関数を設定するパラメータの例(むだ時間一次遅れ
近似モデル)を示すグラフである。このようなパラメー
タを使用し、例えば、図3(a)により、ボイラ負荷が
与えられたときに、そのボイラ負荷に相当する第1関数
演算器のパラメータ(ゲイン、時定数)を決定し、図3
(b)によりそのボイラ負荷に相当する第2関数演算器
のパラメータ(ゲイン、時定数)を決定する。
【0015】ボイラ負荷6の基準状態30からの変化分
に対する出口SO2 濃度の変化量を表す関数を組み込ん
だ第1関数演算器32により第1減算器31により計算
したボイラ負荷の変化42に対する出口SO2 濃度の変
化分の予測値(第1予測値)43を計算し、また、循環
流量9の基準状態34からの変化分に対する出口SO 2
濃度の変化量を表す関数を組み込んだ第2関数演算器3
6により第2減算器35で計算した循環流量の変化44
に対する出口SO2 濃度の変化分の予測値(第2予測
値)45を計算する。そしてこの二つの計算値43、4
5を第1加算器33で加え合わせて出口SO2 濃度の変
化分の予測値(第3予測値)46を求める。さらにこの
値に第2加算器38で基準状態の出口SO2 濃度37を
加えて出口SO2 濃度の予測値(第4予測値)47を計
算する。
【0016】この出口SO2 濃度予測値(第4予測値)
47に対し、第3減算器40で計算した出口SO2 濃度
(検出値)17と、上記出口SO2 濃度予測値(第4予
測値)47に遅延器39を通すことにより同期をとっ
た、すなわち、出口SO2 濃度計の検出遅れによる出口
SO2 濃度(検出値)17と出口SO2 濃度予測値(第
4予測値)47との時間のずれを補正した出口SO2
度予測値(第5予測値)48との差49を第3加算器4
1で加算することで上記予測値の誤差を補正する。この
補正した出口SO2 濃度予測値(第6予測値)19を吸
収液循環量を制御するための制御量として用いる。すな
わち、この出口SO2 濃度予測値(第6予測値)19と
出口SO2 濃度設定値20とをPID調節器18に入力
することにより、出口SO2 濃度が設定値に追従するよ
うな循環流量9が計算、設定される。ここでボイラ負荷
の基準状態30としてボイラ負荷の1計算間隔分前の値
を、循環流量の基準状態34として循環流量指令値の1
計算間隔分前の値を、そして出口SO2 濃度の基準状態
37として出口SO2 濃度予測値47の1計算間隔分前
の値をとることができる。
【0017】
【発明の効果】出口SO2 濃度予測値を制御量に用いる
ことで、検出遅れによる情報のロスがなくなり、これに
よりPID調節器における比例ゲインの値を従来よりも
大きくすることができ、良好な出口SO2 濃度の制御が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る予測制御装置を備えた湿式排煙脱
硫プラントの一実施例を示す系統図。
【図2】本発明に係る出口SO2 濃度予測制御装置の機
能ブロック図。
【図3】本発明に係る関数演算器における負荷変動に対
する関数演算器パラメータの一例を示すグラフ。
【図4】従来の制御装置を備えた湿式排煙脱硫プラント
の一例を示す系統図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−319941(JP,A) 特開 平3−267115(JP,A) 特開 平2−152519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜硫酸ガス(SO2 )を含有する処理ガ
    スを吸収塔内に導入し、吸収剤を含有し吸収塔内を循環
    する吸収液と接触させて脱硫する湿式排煙脱硫プラント
    において、ボイラ負荷とボイラ負荷基準状態との差を計
    算する第1減算器と、このボイラ負荷の変化分に対する
    出口SO2 濃度の変化量を表す関数が組込まれボイラ負
    荷の変化に対する出口SO2 濃度の変化分の予測値(第
    1予測値)を計算する第1関数演算器と、吸収液循環流
    量と該循環流量の基準状態との差を計算する第2減算器
    と、この循環流量の変化分に対する出口SO2 濃度の変
    化量を表す関数が組込まれ吸収液循環流量の変化に対す
    る出口SO2 濃度の変化分の予測値(第2予測値)を計
    算する第2関数演算器と、前記第1予測値及び第2予測
    値を加え合わせて出口SO2 濃度の変化分の予測値(第
    3予測値)を算出する第1加算器と、さらにこの第3予
    測値に基準状態の出口SO2 濃度を加えて出口SO2
    度の予測値(第4予測値)を計算する第2加算器と、こ
    の第4予測値を通して出口SO2 濃度(検出値)に同期
    させた出口SO2 濃度予測値(第5予測値)とするため
    の遅延器と、出口SO2 濃度(検出値)と第5予測値と
    の差を計算する第3減算器と、この出口SO2 濃度(検
    出値)と第5予測値との差を第4予測値に加算し第4予
    測値の誤差を補正する第3加算器と、補正された出口S
    2 濃度予測値(第6予測値)を制御量として用いる吸
    収液循環量制御装置とを備えてなることを特徴とする湿
    式排煙脱硫プラントの予測制御装置。
  2. 【請求項2】 ボイラ負荷の基準状態からの変化分に対
    する出口SO2 濃度の変化量を表す関数を組込んだ第1
    関数演算器及び吸収液循環流量の基準状態からの変化分
    に対する出口SO2 濃度の変化量を表す関数を組込んだ
    第2関数演算器の各々をボイラ負荷の大きさにより複数
    に分割した各帯域ごとに設定した複数の関数で構成し、
    それぞれの関数をボイラ負荷に応じて切り換えるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の湿式排煙脱硫プ
    ラントの予測制御装置。
  3. 【請求項3】 亜硫酸ガス(SO2 )を含有する処理ガ
    スを吸収塔内に導入し、吸収剤を含有し吸収塔内を循環
    する吸収液と接触させて脱硫する湿式排煙脱硫方法にお
    いて、ボイラ負荷とボイラ負荷基準状態との差を計算
    し、このボイラ負荷の変化分に対する出口SO2 濃度の
    変化量を表す関数によりボイラ負荷の変化に対する出口
    SO2 濃度の変化分の予測値(第1予測値)を計算し、
    また吸収液循環流量と該循環流量の基準状態との差を計
    算し、この循環流量の変化分に対する出口SO2 濃度の
    変化量を表す関数により吸収液循環流量の変化に対する
    出口SO2 濃度の変化分の予測値(第2予測値)を計算
    し、この二つの計算値を加え合わせて出口SO2 濃度の
    変化分の予測値(第3予測値)を求め、さらにこの値に
    基準状態の出口SO2 濃度を加えて出口SO2 濃度の予
    測値(第4予測値)を計算し、出口SO2 濃度(検出
    値)と上記出口SO2 濃度予測値(第4予測値)を前記
    出口SO2 濃度(検出値)の遅れ分に合わせて同期させ
    た出口SO2 濃度予測値(第5予測値)との差を計算
    し、この値と上記出口SO2 濃度予測値(第4予測値)
    とを加算することで上記出口SO2 濃度予測値(第4予
    測値)の誤差を補正し、この補正した出口SO2 濃度予
    測値(第6予測値)を吸収液循環量の制御量として用い
    ることを特徴とする湿式排煙脱硫プラントの予測制御方
    法。
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