JPH053130U - 折り畳み式パレツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、確実に支柱の保持固定が可能
であるとともに、小さい動作で容易に支柱を折り畳む。 【構成】 パレット本体１０に回動自在に取り付けた支
柱１４と、パレット本体１０に立設された固定突出部材
３０とを設ける。上記支柱１４または固定突出部材３０
の一方に、操作部材２４により移動可能に取り付けられ
た係合部材２８を有する係合機構２２を設ける。上記支
柱１４または固定突出部材３０の他方に上記係合機構２
２の係合部材２８が係合する被係合部３２を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、種々の部材を運搬するとともに、不使用時には折り畳むことので きる折り畳み式パレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の折り畳み式パレットは、実公昭５７−４６６８８号や、実公昭５６−２ ４１８９号公報に開示されているように、パレットの支柱に係合部が形成され、 パレット本体側の支柱保持部に着脱自在に設けられている。そして、この支柱を 折り畳む場合、その支柱を一旦持ち上げて、支柱の係合部とパレット本体側の保 持部との係合を解除し、その状態から支柱を折り畳み方向に倒すことにより、支 柱が折り畳まれるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術の場合、支柱を折り畳む際にいちいち支柱自体を持ち上げて支 柱と本体との係合を解除しなけれならず、取扱が面倒であった。しかも、支柱や 本体側の保持部の一部を切り欠いて係合部が形成されているので、支柱又は保持 部に強度的に弱い部分ができ易く、強度を上げようとると、保持部を大きく長く しなければならず、倒す際に支柱を大きく移動させなければ成らないという問題 がある。

【０００４】 この考案は上記従来の技術の問題点に鑑みて成されたもので、簡単な構成で、 確実に支柱の保持固定が可能であるとともに、小さい動作で容易に支柱を折り畳 むことができる折り畳み式パレットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、パレット本体に回動自在に取り付けた支柱と、パレット本体に立 設された固定突出部材とを有し、上記支柱または固定突出部材の一方に、操作部 材により移動可能に取り付けられた係合部材を有する係合機構を設け、上記支柱 または固定突出部材の他方に上記係合機構の係合部材が係合する被係合部を形成 した折り畳み式パレットである。

【０００６】

【作用】

この考案の折り畳み式パレットは、操作部材による操作で簡単に支柱の固定又 は係合解除を行なうことができ、迅速に支柱の立設又は折り畳みを行なうことが できる。

【０００７】

【実施例】

以下この考案の一実施例について図面を基にして説明する。 この実施例の折り畳み式パレットは、平板状のパレット本体１０の裏面の４箇 所に、４個の車輪１２が取り付けられ、パレット本体１０の上面の一対の端縁部 には逆Ｕ字状の支柱１４が各々に取り付けられている。この支柱１４は、パレッ ト本体１０に固定された軸受１６に回動軸１８が軸支され、回動自在に取り付け られている。また、支柱１４の上端部には、取っ手２０が取り付けられ、長手方 向に突出収納自在に設けられている。

【０００８】 各支柱１４の一端部には、図３に示すように、係合機構２２が取り付けられて いる。係合機構２２には、操作部材２４と、これに連動するリンク機構２６、及 びリンク機構２６により上下動させられる係合部材２８が設けられている。係合 部材２８は、少なくとも外側の３方の側面を有して、係合用の凹部が形成されて いる。また、パレット本体１０の４隅には、固定突出部材３０が固定突設され、 係合機構２２の係合部材２８と対面する部分の固定突出部材３０の上端部は、係 合部材２８が係合する被係合部３２となっている。さらに、パレット本体１０の 裏面の４隅には、突出部材受け３４が取り付けられ、このパレットを積み重ねる 際に、固定突出部材３０の頭部が、対面する突出部材受け３４に係合し、重ねら れた方のパレットががたつかないようになっている。また、固定突出部材３０の 長さは、車輪１２の径より長く、パレットを積み重ねた時に車輪１２が邪魔にな らないようになっている。

【０００９】 この実施例の折り畳み式パレットの使用方法は、運搬部材３６を載せて運ぶ時 には、支柱１４を立てて、操作部材２４を下方に下げる。すると図３に示すよう に、リンク機構２６により係合部材２８は下方に下げられる。これによって、係 合部材２８は固定突出部材３０の被係合部３２に係合する。この状態では、支柱 １４が内側に倒れようとしても、係合部材２８が被係合部３２に係合しているの で倒れず、外側へも支柱１４が固定突出部材３０に当接して倒れない。

【００１０】 次に、支柱１４を倒しておく場合は、操作部材２４を引き上げるようにすると 、リンク機構２６により係合部材２８は上方に移動し、固定突出部材３０の被係 合部３２との係合が解除され、支柱１４を内側に倒することができる。この動作 を各支柱１４毎に行ない、一対の支柱１４を折り畳んで、複数のパレットを重ね て収納しておくことができる。このパレットを重ねる際には、固定突出部材３０ を突出部材受け３４に係合して重ねることにより、重ねたパレットががたつくこ とはない。

【００１１】 この実施例の折り畳み式パレットによれば、支柱１４を操作部材２４の簡単な 操作で、固定又は折り畳み可能にすることができ、小さな動作迅速に作業を行な うことができる。しかも、パレットを積み重ねておく際にも、固定突出部材３０ と、突出部材受け３４とにより確実に安全に積み重ねておくことができる。

【００１２】 尚この考案の折り畳み式パレットは、上記実施例のほか、係合機構を固定突出 部材側に取り付けて、支柱に被係合部を設けても良い。また、係合機構の構成は 、適宜の機構を選択できるものであり、リンク機構にばねを設けて係合を解除す る時に操作し、それ以外の場合は係合部材が係合位置に付勢されているようにし ても良い。

【００１３】

【考案の効果】 この考案の折り畳み式パレットは、係合機構を設けて操作部材の操作により支 柱の固定又は係合解除を可能にしたので、小さな動作で簡単かつ迅速にに支柱の 固定及び折り畳みが可能になる。しかも支柱や固定突出部材に複雑な係合部を形 成するものではなく、支柱や固定突出部材の強度を落とすことが少なく、係合力 も強固なものにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の折り畳み式パレットの正
面図である。

【図２】この実施例の折り畳み式パレットの右側面図で
ある。

【図３】この実施例の折り畳み式パレットの係合機構の
拡大正面図である。

【符号の説明】

１０ パレット本体 １４ 支柱 ２２ 係合機構 ２４ 操作部材 ２８ 係合部材 ３０ 固定突出部材 ３２ 被係合部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 パレット本体に回動自在に取り付けられ
   た支柱と、このパレット本体に立設された固定突出部材
   とを有し、上記支柱または固定突出部材の一方に、操作
   部材とこの操作部材により移動可能に設けられた係合部
   材とを有した係合機構を設け、上記支柱または固定突出
   部材の他方に上記係合機構の係合部材が係合する被係合
   部を形成して成ることを特徴とする折り畳み式パレッ
   ト。