JP4196167B2 - 搬送用台車 - Google Patents

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JP4196167B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み可能な搬送用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
折り畳み自在に構成された搬送用台車として、矩形状の荷台と、この荷台の後側から立ち上がる背パネルと、前記荷台の左右両外側から立ち上がる左右両側パネルと、車輪とを備え、前記左右両側パネルの内の少なくとも一方の側パネルと前記荷台とは、それぞれ背パネルの内側に重なる方向に折り畳み可能に支承され、前記荷台の左右両側辺には、左右両側パネルの下辺部に設けられた被係合部に対し係脱自在な係合部が設けられた搬送用台車が知られている。
【0003】
従来の上記のような折り畳み自在な搬送用台車では、特許文献1、その他多数の特許文献文献に示されるように、荷台の左右両側辺を左右両側パネルの下辺部、具体的には側パネルの下辺を構成するアングル材の水平板部、で支持する構造になっており、従って、左右両側パネル間の巾の広い搬送用台車を製造しようとした場合、当該サイズの搬送用台車に適合した巾広の荷台が必要になる。荷台は、金属板製のものやフレーム上に金属製ネットを張設したものの他、鋼棒材や形鋼を補強材とする合成樹脂製のもの等が知られているが、一般的には、耐荷重性や耐久性その他の物性の特徴から補強材併用合成樹脂製の荷台が使用されることが多い。しかしながら、補強材併用合成樹脂製の荷台は大型で高価な金型を必要とする点から、数多くの巾サイズの荷台を前以って製造しておくことは全体として大幅なコストアップにつながり、従って、巾サイズの種類をあまり多くすることが出来ないのが実状である。
【0004】
【特許文献1】
特開平2000−71995号公報
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る搬送用台車を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の本発明によれば、後述する実施形態の参照符号を括弧付きで示すと、後ろ広がりの台形枠状のベースフレーム (9) と、このベースフレーム (9) 上で支持される矩形状の荷台(1)と、この荷台(1)の後側から立ち上がる背パネル(2)と、前記荷台(1)の左右両外側から立ち上がる左右両側パネル(3,4)と、前記ベースフレーム (9) の下側に取り付けられた車輪(5a 〜5 d とを備え、前記左右両側パネル(3,4) 前記荷台(1)とは、それぞれ背パネル(2)の内側に重なる方向に折り畳み可能に支承され、前記荷台(1)の左右両側辺には、左右両側パネル(3,4)の下辺部に設けられた被係合部(6)に対し係脱自在な係合手段(7)が設けられ、荷台 (1) 及び左右両側パネル (3,4) が折り畳まれた状態での搬送用台車の前後方向のネスティングが可能に構成された搬送用台車において、前記荷台(1)は、前記左右両側パネル(3,4)の下辺部に支持されない狭い横巾のもので、前後方向適当間隔おきに組み込まれた左右横向きの補強材 (11a 11c) を備え、これら各補強材 (11a 11c) の両端には、荷台 (1) の左右両側辺から延出して前記左右両側パネル (3,4) の下辺部で支持される補強材延出部 (12) が設けられ、最前側の補強材 (11a) の補強材延出部 (12) には前記係合手段 (7)が設けられた構成となっている。
【0006】
上記請求項1に記載の本発明を実施する場合、具体的には、請求項3に記載のように、前記補強材 (11a 11c) の内、中間補強材 (11b) の補強材延出部 (12) には、折り畳み状態の荷台 (1) が倒伏するのを左右両側パネル (3,4) の後側辺に係合して防止する係止具 (22) を取り付けることが出来る。
【0007】
更に、請求項3に記載のように、前記荷台 (1) には、前記補強材 (11a 11c) の内、最後側の補強材 (11c) と荷台後側辺との間に組み込まれた左右一対の前後向きの補強材 (18) を設け、この前後向きの補強材 (18) には、荷台 (1) の後側辺から突出する軸受部 (27) を形成し、この軸受部 (27) で支持される水平支軸 (28) により荷台 (1) を背パネル (2) の下側辺に起伏自在に支承することが出来る。
【0008】
又、請求項4に記載の本発明によれば、後述する実施形態の参照符号を括弧付きで示すと、矩形状の荷台 (1) と、この荷台 (1) の後側から立ち上がる背パネル (2) と、前記荷台 (1) の左右両外側から立ち上がる左右両側パネル (3,4) と、前記背パネル (2) の左右両端下側と前記左右両側パネル (3,4) の前端下側とに取り付けられた車輪 (5a 〜5 d )とを備え、前記左右両側パネル (3,4) の内の一方の側パネル (4) と前記荷台 (1) とは、それぞれ背パネル (2) の内側に重なる方向に折り畳み可能に支承され、前記荷台 (1) の左右両側辺には、左右両側パネル (3,4) の下辺部に設けられた被係合部 (6) に対し係脱自在な係合手段 (7) が設けられ、一方の側パネル (4) と前記荷台 (1) とが折り畳まれた平面L形の搬送用台車の斜め前後方向のネスティングが可能に構成された搬送用台車において、前記荷台 (1) は、前記左右両側パネル (3,4) の下辺部に支持されない狭い横巾のもので、当該荷台 (1) の前側左右両端部が前記左右両側パネル (3,4) の前端下側に取り付けられた車輪 (5a,5b )の台座 (10a,10b) で支持されると共に、前側左右一対の車輪 (5a,5b )の台座 (10a,10b) と後ろ側左右一対の車輪 (5c,5d )の台座 (10c,10d) との中間に位置するように前後方向適当間隔おきに組み込まれた左右横向きの補強材 (11a 11c) を備え、これら各補強材 (11a 11c) の両端には、荷台 (1) の左右両側辺から延出して前記左右両側パネル (3,4) の下辺部で支持される補強材延出部 (12) が設けられた構成となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第一実施形態を図1〜図9に基づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1は平面形状が四角形の荷台、2は荷台1の後側辺に立設された背パネル,3,4は荷台1の左右両側辺に立設された側パネル、5a〜5dは荷台1の下側で四隅近傍位置に配設された車輪、9は荷台1を支持するベースフレームである。
【0011】
以下、具体構造を説明すると、背パネル2及び左右両側パネル3,4は、各パネルの下辺部2a,3a,4aを構成する、水平板部が内向き(荷台1のある側)に延出するアングル材14と、このアングル材14の両端内側に両端が固着された門形周囲枠材15と、この門形周囲枠材15に水平に架設された横桟材16と、両端が前記門形周囲枠材15の上端水平部と前記アングル材14とに固着され且つ中間部が前記水平桟材16に固着された縦桟材17とから構成されている。
【0012】
ベースフレーム9は、前側が狭まるように左右対象に傾斜する左右両側枠9a,9bと、この左右両側枠9a,9bの前端間をつなぐ前枠9cと、左右両側枠9a,9bの後端部に設けられた取付座9d,9eとから成るもので、当該取付座9d,9eの下側と前側左右両端角部の下側とに、前記各車輪5a〜5dが下側に取り付けられた台座10が固着され、後側左右両取付座9d,9e上に、背パネル2の下辺部2a(アングル材14の水平板部)の両端が載置固着されている。
【0013】
荷台1は、図2及び図3に示すように、左右両側パネル3,4の下辺部3a,4aに支持されない狭い横巾で平面形状が四角形の合成樹脂製のものであって、前後方向適当間隔おきに組み込まれた3本の左右横向き補強材11a〜11cと、最後側の補強材11cと荷台1の後側辺との間で荷台1に組み込まれた左右一対の前後向き補強材18とを備えている。各左右横向き補強材11a〜11cは、図4から図8に示すようにリップ付きC形鋼を、その開口部が下向きになるように、荷台1の底面に形成された溝内に嵌合させた状態でリベット等の適当な締結金具19で荷台1に固着一体化したものであるが、リップ付きC形鋼利用のものに限定されないし、荷台1に対する取付方法も上記のものに限定されない。例えば、荷台1を合成樹脂で成形するときに内部に一体に埋設固着されたものであっても良い。
【0014】
前記荷台1の各左右横向き補強材11a〜11cは、図3に示すようにそれぞれ荷台1の左右両側辺から同一長さだけ延出する長さのもので、各補強材延出部12の先端が図示のように左右両側パネル3,4の下辺部3a,4a(アングル材14の水平板部)上に載置されるように構成されている。最前側の補強材11aの補強材延出部12には、下向き折曲片20aが当該補強材延出部12の先端に位置するように倒立L形材20がリベット等の適当な締結金具19,21で固着され、当該下向き折曲片20aによって、荷台1と左右両側パネル3,4とを連結する係合手段7が構成されている。即ち、最前側の補強材11aの補強材延出部12は、係合手段7が取り付けられる荷台1側の突出部8を構成している。
【0015】
中間位置の左右横向き補強材11bの補強材延出部12には、図5及び図6Bに示すように、折り畳み状態の荷台1の倒伏防止用の係止具22が取り付けられている。この係止具22は、帯状板バネを折り返すと共にその折り返し部に略円筒状に膨出する膨出作用部23を形成させたもので、帯状板バネの上下に重なる部分で補強材延出部12を挟ませた状態でリベット等の適当な締結金具24で当該補強材延出部12に固着されている。
【0016】
後側左右一対の前後向き補強材18は、図7及び図8に示すようにC形鋼を、その開口部が下向きになるように、荷台1の底面に形成された溝内に嵌合させた状態でリベット等の適当な締結金具25で荷台1に固着一体化したものであるが、C形鋼利用のものに限定されないし、荷台1に対する取付方法も上記のものに限定されない。例えば、荷台本体1を合成樹脂で成形するときに内部に一体に埋設固着されたものであっても良い。而して当該前後向き補強材18の内端には、その両側壁部を延出させて形成した一対の突出部18aが設けられ、この一対の突出部18aが最後側の左右横向き補強材11cに設けられた一対の係止孔26に係合している。又、前後向き補強材18の外端には、荷台1の後側辺から後方に突出する軸受部27が連設されている。この軸受部27は、前後向き補強材18の両側壁部を延出させて形成した一対のアイプレート部18bで構成されている。
【0017】
上記構成の荷台1は、背パネル2の下辺部2a(アングル材14の水平板部)上に一端部を固着した左右一対の片持ち状の水平支軸28に左右一対の軸受部27(アイプレート部18b)を左右一側方から嵌合させることによって、上下揺動自在に支承され、手前下方に倒伏させたとき、ベースフレーム9上に載置支持されると同時に、各左右横向き補強材11a〜11cの両端補強材延出部12の先端が左右両側パネル3,4の下辺部3a,4a(アングル材14の水平板部)上に載置支持され、更に、図4及び図6Aに示すように、左右一対の係合手段7(倒立L形材20の下向き折曲片20a)が、左右両側パネル3,4の下辺部3a,4a(アングル材14の水平板部)に設けられた被係合部6(長孔29)に係合して、荷台1と左右両側パネル3,4とが連結されるように構成されている。
【0018】
図1及び図2Bの仮想線で示すように、左右両側パネル3,4は、その後側辺(門形周囲枠15の後側支柱部15a)が、背パネル2の左右両側辺(門形周囲枠15の左右両側支柱部15a)に前方向きに突出するように取り付けられた上下3段のヒンジ部材30a〜30cに、左右揺動自在に支承されている。前記ヒンジ部材30a〜30cの内、上段のヒンジ部材30aと中段のヒンジ部材10bとは、背パネル2の門形周囲枠15の左右両側支柱部15aに対し左右揺動出来ないように固着され、下段のヒンジ部材30cは、背パネル2の門形周囲枠15の左右両側支柱部15aに対しては左右揺動自在であるが、図9に示すようにベースフレーム9の後側左右両取付座9d,9eの上に固着立設された立ち上がり片31に固着されている。而して、左右両側パネル3,4は、その門形周囲枠15の後側支柱部15aを揺動中心にして左右揺動自在である。
【0019】
上記構成の搬送用台車は、これを荷物の搬送等に使用しないとき、荷台1を後方上方に折り畳んで、図2Bに示すように背パネル2の内側に重ねると共に、図2Bに仮想線で示すように左右両側パネル3,4をそれぞれ内側に折り畳んで、折り畳み状態の前記荷台1の手前に重ねることが出来る。この折り畳み状態では、後ろ広がりの台形枠状で後ろ側が開放しているベースフレーム9のみが前方に突出した状態となり、同様に折り畳んだ複数台の搬送用台車のベースフレーム9どうしを前後方向に互いに嵌合させるように、後側から順次ネスティングすることが出来る。
【0020】
上記のように折り畳まれた搬送用台車を図1に示すように展開して荷物の搬送等に使用するときは、左右両側パネル3,4を外側に90度程度開いた状態で荷台1を手前下方に倒伏させてベースフレーム9上に載置するのであるが、このとき、図4の仮想線及び図6Aに示すように、荷台1の前側左右一対の係合手段7(倒立L形材20の下向き折曲片20a)を左右両側パネル3,4側の被係合部6(長孔29)に嵌合させる。この結果、ベースフレーム9上に載置支持される荷台1は、同時に、その左右両側辺から延出している各補強材11a〜11cの両端補強材延出部12の先端に於いて、左右両側パネル3,4の下辺部3a,4a(アングル材14の水平板部)上に載置支持される。
【0021】
尚、折り畳み状態の搬送用台車の左右両側パネル3,4を左右外側に開いたとき、起立状態の荷台1が重力で手前に倒伏する場合が考えられるが、このとき、荷台1の左右両側辺から突出している倒伏防止用係止具22の先端膨出作用部23が左右両側パネル3,4に於ける門形周囲枠15の後側支柱部15aに引っ掛かり、起立状態の荷台1が予期せず手前に倒伏するのを防止する。従って、起立状態の荷台1を手前に倒伏させるときは、当該荷台1を積極的に手前に引き倒すように操作力を加えて、倒伏防止用係止具22の先端膨出作用部23を弾性変形させながら左右両側パネル3,4に於ける門形周囲枠15の後側支柱部15aの位置を手前に通過させれば良い。
【0023】
次に本発明の第二実施形態を図10及び図11に基づいて説明する。この第二実施形態に示す搬送用台車は、図10に示すように、先の第一実施形態の搬送用台車が備えるベースフレーム9を具備せず、背パネル2の下辺部2aの左右両端下側と、左右両側パネル3,4の下辺部3a,4aの前端下側とに車輪取付用台座10a〜10dが直接取り付けられ、一方の側パネル3は、その後端側の台座10c及び背パネル2に対し、平面視に於いて背パネル2と略L字状の姿勢を保つ一定範囲(図11に示す範囲w)内でのみ、その門形周囲枠15の後側支柱部15aを中心に左右揺動自在であり、他方の側パネル4は、その後端側の台座10d及び背パネル2に対し、平面視に於いて背パネル2と略L字状の姿勢と、背パネル2の内側に重ねるように折り畳んだ荷台1の外側に重なる折り畳み姿勢との間で、その門形周囲枠15の後側支柱部15aを中心に左右揺動自在である。そして、互いに平行な姿勢の左右両側パネル3,4間の巾より狭い横巾の荷台1は、その前端左右両角部が、左右両側パネル3,4の前端下側の車輪取付用台座10a,10bで支持されるように構成されている。32は、第一実施形態のヒンジ部材30a〜30cに相当するヒンジ部材である。
【0024】
上記構成の搬送用台車では、図11に示すように従来周知の被係合部6及び係合手段7が利用出来る。即ち、左右両側パネル3,4側の被係合部6は、これら左右両側パネル3,4の下辺部3a,4aの前端近傍位置に水平板部13aが固着されて荷台1側に延出する板材13の先端部を、垂直板部33aとこの垂直板部33aの上端から側パネル3,4側に折り返された水平板部33bとから成る倒立L形に曲げ加工して構成され、当該板材13の水平板部13aの、左右両側パネル3,4の下辺部3a,4aから荷台1側へ延出する部分で倒立L形被係合部6が先端に設けられた突出部8が構成されることになる。
【0025】
一方、荷台1側の係合手段7は、図11Aに示すように側パネル3,4を互いに平行な姿勢より所定角度だけ内側へ揺動させた状態で荷台1を水平に倒して展開したとき、側パネル3,4側の前記倒立L形被係合部6が嵌入する垂直孔部34aと、図11Bに示すように垂直孔部34aに倒立L形被係合部6が嵌入した状態で側パネル3,4を外側へ揺動させて、背パネル2に対し側パネル3,4を略直角向き姿勢にしたとき、前記倒立L形被係合部6の水平板部33bが入り込むように前記垂直孔部34aから直角外向きに連設した水平孔部34bとから構成されている。
【0026】
尚、前記被係合部6には、図11Bに示すように当該被係合部6に荷台1側の係合手段7を係合させたとき、荷台1の左右両側面1aに当接して、側パネル3,4が荷台1側へ揺動するのを阻止する位置決め用突起35が併設されている。この位置決め用突起35は、図13に示すように前記板材13の水平板部13a上に配設するか又は、当該板材13に近い位置で側パネル3,4の下辺部3a,4a(アングル材14の水平板部)に配設され、図11Aに示すように、側パネル3,4を内側に寄せた状態で荷台1を水平に倒伏展開させたときは、荷台1の左右両側辺の底面が前記位置決め用突起35で受け止められる。かかる状態で左右両側パネル3,4を外側へ揺動させて、被係合部6と係合手段7とを完全に係合させたとき、荷台1が一段下がって車輪取付用台座10a,10bに載置支持されると同時に、前記位置決め用突起35が荷台1の左右両側面1aに当接することになる。36は、荷台1の底面に設けられた被支持用突部であって、この被支持用突部36が前記車輪取付用台座10a,10bに当接するが、当該被支持用突部36に代えて車輪取付用台座10a,10b側に荷台1を支持する支持用突部を設けることも出来る。
【0027】
上記構成の被係合部6及び係合手段7の構成に代えて、図12に示す従来周知の構成も利用出来る。即ち、図12に示す左右両側パネル3,4側の被係合部6は、図11に示す板材13と同様に側パネル3,4の下辺部3a,4aに取り付けられ且つ荷台1側に延出する板材37の先端部に形成された上向きの折曲垂直板部38aと、当該折曲垂直板部38aに左右横向きに形成された貫通孔38bとから構成され、荷台1側の係合手段7は、荷台1を水平に倒して、その前端左右両角部を左右両側パネル3,4側の車輪取付用台座10a,10b上に載置支持させたとき、前記被係合部6が嵌入するように荷台1の左右両側に形成した凹入部39と、この凹入部39内に嵌入した被係合部6の前記貫通孔38bに対し嵌合離脱自在に、荷台1の左右両側に左右横向きに横動自在に内装された係止杆40とから構成されている。この係止杆40は、荷台1の上側又は下側から操作可能なもので、被係合部6に係合する作用位置と被係合部6から離脱した非作用位置とに位置決め出来るものであり、作用位置に付勢保持するためのスプリングが併用されるものであっても良い。
【0028】
上記の図12に示す構成では、図11に示す構成と同様に、被係合部6を構成する板材37の、左右両側パネル3,4の下辺部3a,4aから荷台1側へ延出する部分で被係合部6が先端に設けられた突出部8が構成されることになる。
【0029】
上記の図10に示す搬送用台車では、図11や図12に示す左右両側パネル3,4側の被係合部6に対する荷台1側の係合手段7の係合を解除すると共に、当該荷台1を図10に実線で示すように背パネル2の内側に重ねるように折り畳んだ状態で、片側の側パネル4を折り畳み状態の荷台1の内側に重ねるように折り畳むことにより、平面視形状がL字形に折り畳まれるので、このL字形の台車の内側へ同様にL字形に折り畳んだ台車を斜め前方に順次ネスティングすることが出来る。搬送用台車として使用するときは、折り畳み時とは逆の手順で側パネル4及び荷台1を展開し、左右両側パネル3,4側の被係合部6と荷台1側に係合手段7とを係合させれば良い。そしてこの使用状態では、荷台1の前端側は左右両側パネル3,4側の車輪取付用台座10a,10bによって支持されるので、被係合部6を取り付けるために側パネル3,4側から突出させた突出部8には、荷台1側の荷重を作用させないで済む。
【0030】
尚、図11と図12とに仮想線で示すと共に、図13に実線で示すように、荷台1の前側左右一対の車輪5a,5bの台座10a,10bと後ろ側左右一対の車輪5c,5dの台座10c,10dとの中間に位置するように、適当本数の左右横向き補強材11a〜11cを付設又は埋設し、この各補強材11a〜11cを荷台1の左右両側辺から適当長さ延出させ、使用状態で荷台1の各補強材延出部12の先端が左右両側パネル3,4の下辺部3a,4a(アングル材14の水平板部)で支持されるように構成して、荷台1の耐荷重性能を高めている。
【0031】
先に説明した第一実施形態の構成と前記第二実施形態の構成とを適宜組み合わせて、別の搬送用台車を構成することも可能である。又、左右横向き補強材11a〜11cが荷台1に設けられるとき、これら補強材に延出部12を一体に形成しないで、別の延長部材を各補強材の端部に取り付け、これら延長部材が左右両側パネル3,4の下辺部3a,4aで支持されるように構成しても良い。勿論、荷台1側に係合手段7を取り付けるための突出部8を設ける場合も、荷台1の側辺適当箇所、例えば左右横向き補強材の端部等に取り付けた別部材で前記突出部8を構成することが出来る。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上のように実施し且つ使用することが出来るものであって、請求項1に記載の本発明の搬送用台車によれば、荷台及び左右両側パネルが折り畳まれた状態での搬送用台車の前後方向のネスティングを可能にするベースフレームで使用状態の荷台を支持させるので、左右両側パネルに支持されない横巾の荷台でありながら、当該荷台の前記ベースフレームから左右に張り出す左右両側辺を、当該荷台に組み込まれた左右横向きの補強材の両端の補強材延出部を介して左右両側パネルの下辺部で安全に且つ安定良く支持させ、耐荷重性能を高めることが出来る。又、請求項4に記載の本発明の搬送用台車によれば、荷台と片側の側パネルとを折り畳んで、搬送用台車全体の平面形状を、搬送用台車の斜め前後方向のネスティングを可能にするL字形に切り換えられる搬送用台車に於いても、左右両側パネルに支持されない横巾の荷台を、当該荷台に組み込まれた左右横向きの補強材の両端の補強材延出部を介して左右両側パネルの下辺部で安全に且つ安定良く支持させ、耐荷重性能を高めることが出来る。
【0033】
即ち、左右両側パネルの下辺部に荷台の左右両側辺が支持される従来構造の搬送用台車では、ユーザーの要求に応じて提供出来るように、荷台の横巾が異なる複数種類の搬送用台車が製造されるが、先に説明したように特に合成樹脂製荷台を利用した構成の搬送用台車では、その荷台の製造に多大の設備費(金型代)がかかるので、横巾が少しずつ異なる多くの種類の搬送用台車を製造しておくことが出来ないので、各種類(横巾サイズ)に適合しない中間横巾サイズの搬送用台車を提供することが出来なかったのであるが、上記の本発明の構成によれば、中間横巾サイズの搬送用台車が要求された場合、その1ランク下の搬送用台車の荷台を活用して当該要求に適合する横巾サイズの搬送用台車を容易且つ安価に製造して提供することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は第一実施形態の搬送用台車全体の側面図であり、B図は同正面図(背パネルは図示省略)であり、C図は同背面図である。
【図2】 A図は同上搬送用台車の使用状態での平面図であり、B図は同搬送用台車の荷台折り畳み状態を示す平面図である。
【図3】 同上搬送用台車の荷台を示す背面図である。
【図4】 同上搬送用台車の係合手段と被係合部とを説明する要部の縦断正面図である。
【図5】 同上搬送用台車の折り畳み荷台の倒伏防止用係止具を説明する要部の縦断正面図である。
【図6】 A図は図4の平面図であり、B図は図5の平面図である。
【図7】 同上搬送用台車の荷台支承部を示す縦断側面図である。
【図8】 図7の一部横断平面図である。
【図9】 側パネルの最下段支承部を示す側面図である。
【図10】 第二実施形態にかかる搬送用台車の折り畳み状態を示す平面図である。
【図11】 同上搬送用台車の係合手段と被係合部とを説明する図であって、A図は荷台を支持する直前の状態を示す要部の縦断正面図であり、B図は荷台が支持された状態を示す要部の縦断正面図である。
【図12】 同上搬送用台車の係合手段と被係合部との別実施例を説明する図であって、A図は荷台を支持する直前の状態を示す要部の縦断正面図であり、B図は荷台が支持された状態を示す要部の縦断正面図である。
【図13】 図11に示す係合手段と被係合部とを採用した第二実施形態の搬送用台車の別実施例を説明する要部の平面図である。
【符号の説明】
1 荷台
2 背パネル
2a 背パネルの下辺部
3,4 側パネル
3a,4a 側パネルの下辺部
5a〜5d 車輪
6 被係合部
7 係合手段
8 被係合部又は係合手段を取り付ける突出部
9 ベースフレーム
9d,9e ベースフレームの取付座
10,10a〜10d 車輪取付用台座
11a〜11c 左右横向き補強材
12 補強材の延出部
13 被係合部構成用板材
14 各パネルのアングル材
15 各パネルの門形周囲枠
18 前後向き補強材
20 倒立L形材
20a 下向き折曲片(係合手段)
22 荷台の倒伏防止用係止具
27 軸受部
28 荷台支承用の片持ち状水平支軸
29 長孔(被係合部)
30a〜30c、32 側パネル支承用ヒンジ部材

Claims (4)

  1. 後ろ広がりの台形枠状のベースフレーム (9) と、このベースフレーム (9) 上で支持される矩形状の荷台(1)と、この荷台(1)の後側から立ち上がる背パネル(2)と、前記荷台(1)の左右両外側から立ち上がる左右両側パネル(3,4)と、前記ベースフレーム (9) の下側に取り付けられた車輪(5a 〜5 d とを備え、前記左右両側パネル(3,4) 前記荷台(1)とは、それぞれ背パネル(2)の内側に重なる方向に折り畳み可能に支承され、前記荷台(1)の左右両側辺には、左右両側パネル(3,4)の下辺部に設けられた被係合部(6)に対し係脱自在な係合手段(7)が設けられ、荷台 (1) 及び左右両側パネル (3,4) が折り畳まれた状態での搬送用台車の前後方向のネスティングが可能に構成された搬送用台車において、前記荷台(1)は、前記左右両側パネル(3,4)の下辺部に支持されない狭い横巾のもので、前後方向適当間隔おきに組み込まれた左右横向きの補強材 (11a 11c) を備え、これら各補強材 (11a 11c) の両端には、荷台 (1) の左右両側辺から延出して前記左右両側パネル (3,4) の下辺部で支持される補強材延出部 (12) が設けられ、最前側の補強材 (11a) の補強材延出部 (12) には前記係合手段 (7) が設けられている、搬送用台車。
  2. 前記補強材 (11a 11c) の内、中間補強材 (11b) の補強材延出部 (12) には、折り畳み状態の荷台 (1) が倒伏するのを左右両側パネル (3,4) の後側辺に係合して防止する係止具 (22) が取り付けられている、請求項1に記載の搬送用台車。
  3. 前記荷台 (1) には、前記補強材 (11a 11c) の内、最後側の補強材 (11c) と荷台後側辺との間に組み込まれた左右一対の前後向きの補強材 (18) が設けられ、この前後向きの補強材 (18) には、荷台 (1) の後側辺から突出する軸受部 (27) が形成され、この軸受部 (27) で支持される水平支軸 (28) により荷台 (1) が背パネル (2) の下側辺に起伏自在に支承されている、請求項1又は2に記載の搬送用台車。
  4. 矩形状の荷台 (1) と、この荷台 (1) の後側から立ち上がる背パネル (2) と、前記荷台 (1) の左右両外側から立ち上がる左右両側パネル (3,4) と、前記背パネル (2) の左右両端下側と前記左右両側パネル (3,4) の前端下側とに取り付けられた車輪 (5a 〜5 d )とを備え、前記左右両側パネル (3,4) の内の一方の側パネル (4) と前記荷台 (1) とは、それぞれ背パネル (2) の内側に重なる方向に折り畳み可能に支承され、前記荷台 (1) の左右両側辺には、左右両側パネル (3,4) の下辺部に設けられた被係合部 (6) に対し係脱自在な係合手段 (7) が設けられ、一方の側パネル (4) と前記荷台 (1) とが折り畳まれた平面L形の搬送用台車の斜め前後方向のネスティングが可能に構成された搬送用台車において、前記荷台 (1) は、前記左右両側パネル (3,4) の下辺部に支持されない狭い横巾のもので、当該荷台 (1) の前側左右両端部が前記左右両側パネル (3,4) の前端下側に取り付けられた車輪 (5a,5b )の台座 (10a,10b) で支持されると共に、前側左右一対の車輪 (5a,5b )の台座 (10a,10b) と後ろ側左右一対の車輪 (5c,5d )の台座 (10c,10d) との中間に位置するように前後方向適当間隔おきに組み込まれた左右横向きの補強材 (11a 11c) を備え、これら各補強材 (11a 11c) の両端には、荷台 (1) の左右両側辺から延出して前記左右両側パネル (3,4) の下辺部で支持される補強材延出部 (12) が設けられている、搬送用台車。
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