JPH05312416A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
- Publication number
- JPH05312416A JPH05312416A JP11361892A JP11361892A JPH05312416A JP H05312416 A JPH05312416 A JP H05312416A JP 11361892 A JP11361892 A JP 11361892A JP 11361892 A JP11361892 A JP 11361892A JP H05312416 A JPH05312416 A JP H05312416A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- compressor
- air conditioner
- oil separator
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は油分離器内の油を起動時に加熱、共
存する液状冷媒を気化させて高濃度油を圧縮機へ供給
し、油希釈による潤滑不良を防止した空気調和装置を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明は圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の油を
分離し、分離した油を圧縮機に戻す油分離器を備えてな
る空気調和装置において、前記油分離器に起動時のみ油
分離器内の油を加熱する加熱手段を付設してなることを
特徴とする空気調和装置を構成とする。
存する液状冷媒を気化させて高濃度油を圧縮機へ供給
し、油希釈による潤滑不良を防止した空気調和装置を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明は圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の油を
分離し、分離した油を圧縮機に戻す油分離器を備えてな
る空気調和装置において、前記油分離器に起動時のみ油
分離器内の油を加熱する加熱手段を付設してなることを
特徴とする空気調和装置を構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バス、トラック、乗用
車等車両の空調や輸送用冷凍冷蔵装置等に用いる空気調
和装置に関する。
車等車両の空調や輸送用冷凍冷蔵装置等に用いる空気調
和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3を参照して従来例を説明する。図3
は従来の車両用空調装置の構成を示す系統図で、図中符
号1は図示しない内燃機関のプーリを示す。このプーリ
1より圧縮機プーリ2および電磁クラッチ3を介して圧
縮機4が駆動され冷媒を圧縮する。圧縮された高圧高温
のガス状冷媒は、吐出配管5を介してコンデンサ6に流
入する。コンデンサ6に流入したガス状冷媒は、ファン
モータ7により駆動されるファン8の送風空気と熱交換
して放熱凝縮し高温液状となる。高温液状となった冷媒
はレシーバ9およびドライヤストレーナ10を介して膨
張弁11に流入し、該膨張弁11にて絞られ断熱膨張
し、低圧低温となる。低圧低温となった冷媒はエバポレ
ータ12に流入し、このエバポレータ12にてエバポレ
ータファン13からの車内空気と熱交換して吸熱蒸発
し、その際、車室内を冷房する。そして吸熱蒸発した冷
媒は吸入管14を介して前記圧縮機4に戻る。
は従来の車両用空調装置の構成を示す系統図で、図中符
号1は図示しない内燃機関のプーリを示す。このプーリ
1より圧縮機プーリ2および電磁クラッチ3を介して圧
縮機4が駆動され冷媒を圧縮する。圧縮された高圧高温
のガス状冷媒は、吐出配管5を介してコンデンサ6に流
入する。コンデンサ6に流入したガス状冷媒は、ファン
モータ7により駆動されるファン8の送風空気と熱交換
して放熱凝縮し高温液状となる。高温液状となった冷媒
はレシーバ9およびドライヤストレーナ10を介して膨
張弁11に流入し、該膨張弁11にて絞られ断熱膨張
し、低圧低温となる。低圧低温となった冷媒はエバポレ
ータ12に流入し、このエバポレータ12にてエバポレ
ータファン13からの車内空気と熱交換して吸熱蒸発
し、その際、車室内を冷房する。そして吸熱蒸発した冷
媒は吸入管14を介して前記圧縮機4に戻る。
【0003】なお、前記吐出配管5には油分離器15が
介挿されており、この油分離器15と圧縮機4との間に
は返油管16が配設されている。すなわち、油分離器1
5にて冷媒ガス中の油を分離し、この分離した油を返油
管16を介して圧縮機4に戻す。
介挿されており、この油分離器15と圧縮機4との間に
は返油管16が配設されている。すなわち、油分離器1
5にて冷媒ガス中の油を分離し、この分離した油を返油
管16を介して圧縮機4に戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の空調装置に
は解決すべき次の課題があった。
は解決すべき次の課題があった。
【0005】即ち、前記装置において、例えば、夜間等
に車両を長時間停止しておくと、外気温度の低下に伴い
系統内の冷媒が油分離器15及び圧縮機4内に流入し、
該部の冷凍機油が希釈される。
に車両を長時間停止しておくと、外気温度の低下に伴い
系統内の冷媒が油分離器15及び圧縮機4内に流入し、
該部の冷凍機油が希釈される。
【0006】また、膨張弁11の応答遅れによる冷凍サ
イクルからの冷媒液バックにより、油分離器15内に液
状冷媒が流入し、この状態において、油の濃度あるいは
周囲温度条件によって、その比重量差により冷凍機油は
上層に、液状冷媒は下層に各々分離することがある。
イクルからの冷媒液バックにより、油分離器15内に液
状冷媒が流入し、この状態において、油の濃度あるいは
周囲温度条件によって、その比重量差により冷凍機油は
上層に、液状冷媒は下層に各々分離することがある。
【0007】このような状態から起動すると圧縮機4に
油分離器15より液状冷媒が供給されるため、潤滑不良
による摺動部の異常摩耗による焼付き等の破損事故が発
生する恐れがあり、その改善を必要とするという問題が
あった。
油分離器15より液状冷媒が供給されるため、潤滑不良
による摺動部の異常摩耗による焼付き等の破損事故が発
生する恐れがあり、その改善を必要とするという問題が
あった。
【0008】本発明は以上の問題を解消するためなされ
たものでその目的とするところは、圧縮機の潤滑不良に
よる不具合を解消して信頼性の向上を図ることが可能な
空気調和装置を提供することにある。
たものでその目的とするところは、圧縮機の潤滑不良に
よる不具合を解消して信頼性の向上を図ることが可能な
空気調和装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として次の(1),(2)に記載の空気調和装置を
提供しようとするものである。 (1).圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の油を分離し、分
離した油を圧縮機に戻す油分離器を備えてなる空気調和
装置において、前記油分離器に起動時のみ油分離器内の
油を加熱する加熱手段を付設してなることを特徴とする
空気調和装置。 (2).加熱手段が圧縮機からの吐出ガスの一部が電磁
弁を介してバイパス導入される加熱コイルよりなること
を特徴とする上記(1)記載の空気調和装置。
手段として次の(1),(2)に記載の空気調和装置を
提供しようとするものである。 (1).圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の油を分離し、分
離した油を圧縮機に戻す油分離器を備えてなる空気調和
装置において、前記油分離器に起動時のみ油分離器内の
油を加熱する加熱手段を付設してなることを特徴とする
空気調和装置。 (2).加熱手段が圧縮機からの吐出ガスの一部が電磁
弁を介してバイパス導入される加熱コイルよりなること
を特徴とする上記(1)記載の空気調和装置。
【0010】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。 (1).上記(1)の構成にあっては油分離器に、起動
時にのみ内部の油を加熱する加熱手段を付設するため、
油と併存する液状冷媒を起動時に加熱によって気化さ
せ、液状冷媒に希釈されない油を圧縮機へ供給すること
ができ、圧縮機の潤滑不良が防止される。 (2).上記(2)の構成にあっては上記(1)の構成
の加熱手段を、圧縮機からの吐出ガスの一部が電磁弁を
介してバイパス導入される加熱コイルで構成するため、
自己系の加熱エネルギを利用でき、相応してシステム効
率が高い。
を有する。 (1).上記(1)の構成にあっては油分離器に、起動
時にのみ内部の油を加熱する加熱手段を付設するため、
油と併存する液状冷媒を起動時に加熱によって気化さ
せ、液状冷媒に希釈されない油を圧縮機へ供給すること
ができ、圧縮機の潤滑不良が防止される。 (2).上記(2)の構成にあっては上記(1)の構成
の加熱手段を、圧縮機からの吐出ガスの一部が電磁弁を
介してバイパス導入される加熱コイルで構成するため、
自己系の加熱エネルギを利用でき、相応してシステム効
率が高い。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2により説明
する。なお、従来例と同一部品には、同一符号を付して
示し、その説明は省略する。図1は、本実施例に係る車
両用空調装置の模式的構成図、図2はその要部制御回路
図である。図1において、符号17は吐出配管5から、
油分離器15内部に配設されたバイパス配管であり、両
端部は放熱器19及び吐出配管5に接続されている。バ
イパス配管17には、電磁弁18が介挿されており、図
2に示す操作スイッチ20の入力信号により、その開閉
を制御される。図1におけるその他の構成は従来例と同
様である。
する。なお、従来例と同一部品には、同一符号を付して
示し、その説明は省略する。図1は、本実施例に係る車
両用空調装置の模式的構成図、図2はその要部制御回路
図である。図1において、符号17は吐出配管5から、
油分離器15内部に配設されたバイパス配管であり、両
端部は放熱器19及び吐出配管5に接続されている。バ
イパス配管17には、電磁弁18が介挿されており、図
2に示す操作スイッチ20の入力信号により、その開閉
を制御される。図1におけるその他の構成は従来例と同
様である。
【0012】次に上記構成の作用を説明する。先ず、図
示しない内燃機関が始動して、図2に示す冷房装置の操
作スイッチ20が接続されると、リレーコイル21が励
磁され、その接点21a及び21bが同時にONとなっ
て、電磁クラッチ3及びタイマ22に通電され、その限
時動作接点22aが一定時間(例えば、60秒間)ON
となる。タイマ22の限時動作接点22aが閉路される
ことにより電磁弁18が通電され開となって、バイパス
配管17が開通され、破線矢印のような冷媒流路が形成
される。すると、油分離器15内部の冷媒で希釈された
油は、放熱器19にて熱交換し、冷媒は気化され、油は
高濃度状態となって圧縮機4へ供給される。タイマ22
がタイムアップするとその限時動作接点22aは開路状
態となって、電磁弁18は無通電となり、バイパス配管
17は遮断され、通常の運転状態となる。
示しない内燃機関が始動して、図2に示す冷房装置の操
作スイッチ20が接続されると、リレーコイル21が励
磁され、その接点21a及び21bが同時にONとなっ
て、電磁クラッチ3及びタイマ22に通電され、その限
時動作接点22aが一定時間(例えば、60秒間)ON
となる。タイマ22の限時動作接点22aが閉路される
ことにより電磁弁18が通電され開となって、バイパス
配管17が開通され、破線矢印のような冷媒流路が形成
される。すると、油分離器15内部の冷媒で希釈された
油は、放熱器19にて熱交換し、冷媒は気化され、油は
高濃度状態となって圧縮機4へ供給される。タイマ22
がタイムアップするとその限時動作接点22aは開路状
態となって、電磁弁18は無通電となり、バイパス配管
17は遮断され、通常の運転状態となる。
【0013】以上の通り本実施例の車両用空調装置によ
ると、起動時における圧縮機4への液状冷媒の流入が防
止され、潤滑不良が解消されるので、摺動部異常摩耗に
よる焼き付き等の不具合も効果的に防止されるという利
点がある。
ると、起動時における圧縮機4への液状冷媒の流入が防
止され、潤滑不良が解消されるので、摺動部異常摩耗に
よる焼き付き等の不具合も効果的に防止されるという利
点がある。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので、
次の効果を有する。
次の効果を有する。
【0015】即ち、本発明によれば、油分離器内の油
を、起動時にのみ加熱する加熱手段を設けるので、油分
離器内の液状冷媒が気化し、圧縮機への液状冷媒の流入
による不具合を解消するとともに、潤滑不良を防止する
ことができ、圧縮機の信頼性の向上はもとより装置とし
ての信頼性が向上する。
を、起動時にのみ加熱する加熱手段を設けるので、油分
離器内の液状冷媒が気化し、圧縮機への液状冷媒の流入
による不具合を解消するとともに、潤滑不良を防止する
ことができ、圧縮機の信頼性の向上はもとより装置とし
ての信頼性が向上する。
【図1】本発明の一実施例に係る車両用空調装置の模式
的構成図、
的構成図、
【図2】上記実施例に係る要部制御回路図、
【図3】従来の車両用空調装置を示す冷媒系統図であ
る。
る。
4 圧縮機 5 吐出管 15 油分離器 17 バイパス配管 18 電磁弁 19 放熱器 20 操作スイッチ 21 リレーコイル 21a,21b 接点 22 タイマ 22a 限時動作接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷺池 弘幸 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内
Claims (2)
- 【請求項1】 圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の油を分離
し、分離した油を圧縮機に戻す油分離器を備えてなる空
気調和装置において、前記油分離器に起動時のみ油分離
器内の油を加熱する加熱手段を付設してなることを特徴
とする空気調和装置。 - 【請求項2】 加熱手段が圧縮機からの吐出ガスの一部
が電磁弁を介してバイパス導入される加熱コイルよりな
ることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11361892A JPH05312416A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11361892A JPH05312416A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05312416A true JPH05312416A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14616781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11361892A Withdrawn JPH05312416A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05312416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791645A (zh) * | 2012-10-29 | 2014-05-14 | 日立空调·家用电器株式会社 | 制冷循环装置 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP11361892A patent/JPH05312416A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791645A (zh) * | 2012-10-29 | 2014-05-14 | 日立空调·家用电器株式会社 | 制冷循环装置 |
CN103791645B (zh) * | 2012-10-29 | 2016-01-06 | 日立空调·家用电器株式会社 | 制冷循环装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |