JPH0542962U - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0542962U
JPH0542962U JP9431891U JP9431891U JPH0542962U JP H0542962 U JPH0542962 U JP H0542962U JP 9431891 U JP9431891 U JP 9431891U JP 9431891 U JP9431891 U JP 9431891U JP H0542962 U JPH0542962 U JP H0542962U
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JP
Japan
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compressor
liquid refrigerant
oil
refrigerating machine
oil separator
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Withdrawn
Application number
JP9431891U
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English (en)
Inventor
充利 早川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 起動時における圧縮機への液状冷媒の流入を
防止して液状冷媒圧縮を解消し、圧縮機の弁やガスケッ
ト等の破損を防止すると共に摺動部などの異常摩擦や焼
き付き等を防止する。 【構成】 圧縮機4の吐出側に冷媒ガス中の冷凍機油を
分離し、分離した冷凍機油を圧縮機4へ戻す油分離器1
5を備えてなる車両用空気調和装置において、油分離器
15内にプロペラ17を配設し、プロペラ軸18を開部
に導出して駆動用モータ19に連結する。起動に際して
駆動用モータ19を一定時間駆動し、プロペラ17を回
転させることにより、油分離器15内で二層分離してい
る液状冷媒と冷凍機油とを混合撹拌しエマルジョン化し
て圧縮機4へ供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バス、トラック、乗用車等の車両の空気調和を行なう車両用空気調 和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バス、トラック、乗用車等の車両に用いられる車両用空気調和装置は、 図3に示すように構成されている。
【0003】 図3において、1は図示しない内燃機関のプーリであり、このプーリ1より圧 縮機プーリ2および電磁クラッチ3を介して圧縮機4が駆動され、冷媒が圧縮さ れる。圧縮された高圧高温のガス状冷媒は、吐出配管5を介してコンデンサ6に 流入する。コンデンサ6に流入したガス状冷媒は、ファンモータ7により駆動さ れるファン8の送風空気と熱交換して放熱凝縮し高温液状となる。高温液状とな った冷媒はレシーバ9およびドライヤストレーナ10を介して膨張弁11に流入 し、該膨張弁11にて絞られて断熱膨脹し、低圧低温となる。低圧低温となった 冷媒はエバポレータ12に流入し、このエバポレータ12にてエバポレータファ ン13からの車内空気と熱交換して吸熱蒸発し、その際、車両室内を冷房する。 そして吸熱蒸発した冷媒は吸入管14を介して前記圧縮機4に戻る。なお、前記 吐出配管5には油分離器15が介挿されており、この油分離器15と圧縮機4と の間には返油管16が配設されている。すなわち、油分離器15にて冷媒ガス中 の冷凍機油を分離し、この分離した冷凍機油を返油管16を介して圧縮機4に戻 す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の車両用空気調和装置においては、例えば夜間等に車両を長時間停止 しておくと、外気温度の低下に伴ない系統内の冷媒が油分離器15、及び圧縮機 4内に流入し、該部の冷凍機油が希釈される。又、油濃度と温度により、冷媒と 冷凍機油は、相溶状態から二層分離する領域があり、この状態においては、その 比重差により、冷凍機油は上層に、液状冷媒は下層に夫々滞溜する場合がある。 このような二層分離状態で車両を始動して冷房運転を開始すると、圧縮機4に油 分離器15より液状冷媒が供給されるため、圧縮機4は液状冷媒を圧縮すること となり、その結果、圧縮機4内に配設されている図示しない吸入弁が大きな衝撃 を受けて破損したり、図示しないガスケットの破損により吐出側と吸入側が連通 したり、また、潤滑不良による摺動部の異常摩耗による焼付き等の破損事故が発 生する恐れがあり、その改善が要求されていた。
【0005】 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、起動時 における圧縮機への液状冷媒の流入を防止し、液状冷媒圧縮及びそれに伴う不具 合を解消して信頼性を向上し得る車両用空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案による車両用空気調和装置は、圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の冷凍機油 を分離し、分離した冷凍機油を圧縮機へ戻す油分離器を備えてなる車両用空気調 和装置において、起動前に液状冷媒と油とが二層分離している油分離器内を機械 的撹拌手段により撹拌混合し、エマルジョン化して圧縮機へ供給し、液状冷媒の 流入を防止するように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
圧縮機の起動前にモータを駆動して油分離器内に設けた機械的撹拌手段例えば プロペラを回転させる。これにより油分離器内で二層分離している液状冷媒と冷 凍機油が混合撹拌されてエマルジョン化される。従って、圧縮機の起動時には液 状冷媒と冷凍機油が混合撹拌されてエマルジョン化したものが供給されることに なり、液状冷媒の流入が防止されると共に、圧縮機への給油が行なわれる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1は、本考案の一実施例に係る車両用空気調和装置の構成図である。なお、 図3に示した従来装置と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。 図1に示すように油分離器15内に機械的撹拌手段例えばプロペラ17を配設し 、そのプロペラ軸18を下側部より外部に導出して駆動用モータ19に連結して いる。この場合、油分離器15は、密閉した状態でプロペラ軸18を回転可能に 保持している。そして、上記駆動用モータ19は、図2に示す制御回路により制 御される。その他は、図3に示した従来装置と同様な構成となっている。
【0010】 図2の制御回路は、本考案に関係する要部のみを示したものである。同図に示 すように「+」の電源ラインE1 と「−」の電源ラインE2 との間に冷房装置の 操作スイッチ21がリレー22を介して設けられる。このリレー22は、常開接 点22a,22bを備えており、接点22bはタイマ23,24と直列に接続さ れて電源ラインE1 ,E2 間に設けられる。リレー接点22aは、一端が電源ラ インE1 に接続され、他端がタイマ24の限時動作接点(常閉)24a及び電磁 クラッチ(励磁コイル)3を介して電源ラインE2 に接続される。また、上記リ レー接点22aの他端は、タイマ23の限時動作接点(常開)23a及び駆動用 モータ19を介して電源ラインE2 に接続される。
【0011】 次に、上記実施例の動作を説明する。上記の構成において、図示しない内燃機 関が始動して操作スイッチ21がオンすると、リレー22が励磁され、その接点 22a,22bが同時にオンとなり、タイマ23,24に通電され、その限時動 作接点23a,24aが一定時間例えば2秒間動作状態となる。この結果、電磁 クラッチ3は、タイマ24の限時動作接点24aが開路されることにより無通電 状態となり、圧縮機4への給油が一定時間停止される。
【0012】 他方、同時にタイマ23の限時動作接点23aが閉路されることにより、駆動 用モータ19が通電されて動作状態となり、プロペラ軸18と共にプロペラ17 が回転駆動され、油分離器15内部で二層分離状態の液状冷媒と冷凍機油とが混 合撹拌され、エマルジョン状態となる。
【0013】 そして、タイマ23,24がタイムアップすると、タイマ23の限時動作接点 23aが開路され、駆動用モータ19は無通電となって回転動作を停止する。ま た同時にタイマ24の限時動作接点24aが閉路して電磁クラッチ3が通電され 、圧縮機4への給油が開始される。 上記のようにして起動時における圧縮機4への液状冷媒の流入が防止され、圧 縮機4における液状冷媒圧縮及びそれに伴う不具合が解消される。
【0014】
【考案の効果】
以上詳記したように本考案によれば、圧縮機の起動に際し、油分離器内に設け たプロペラ等の機械的撹拌手段により油分離器内を撹拌するようにしているので 、油分離器内で二層分離している液状冷媒と冷凍機油とをエマルジョン化して圧 縮機へ供給することができ、起動時における圧縮機の潤滑不良を解消して摺動部 などの異常摩擦や焼き付き等を確実に防止することができる。また、圧縮機への 液状冷媒のみの流入がなくなるため、液状冷媒による圧縮機内での液状冷媒圧縮 が解消され、圧縮機の弁やガスケット等の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る車両用空気調和装置の
冷媒系統図。
【図2】同実施例における制御回路の要部構成図。
【図3】従来の車両用空気調和装置を示す冷媒系統図。
【符号の説明】
3…電磁クラッチ、4…圧縮機、15…油分離器、17
…プロペラ、18…プロペラ軸、19…駆動用モータ、
21…操作スイッチ、22…リレー、23,24…タイ
マ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の吐出側に冷媒ガス中の冷凍機油
    を分離し、分離した冷凍機油を圧縮機へ戻す油分離器を
    備えてなる車両用空気調和装置において、起動前に液状
    冷媒と油とが二層分離している油分離器内を機械的撹拌
    手段により撹拌混合し、エマルジョン化して圧縮機へ供
    給し、液状冷媒の流入を防止するように構成したことを
    特徴とする車両用空気調和装置。
JP9431891U 1991-11-18 1991-11-18 車両用空気調和装置 Withdrawn JPH0542962U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9431891U JPH0542962U (ja) 1991-11-18 1991-11-18 車両用空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP9431891U JPH0542962U (ja) 1991-11-18 1991-11-18 車両用空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0542962U true JPH0542962U (ja) 1993-06-11

Family

ID=14106933

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JP9431891U Withdrawn JPH0542962U (ja) 1991-11-18 1991-11-18 車両用空気調和装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508943A (ja) * 2014-02-11 2017-03-30 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft 熱電併給機関および該熱電併給機関を動作させるための方法

Cited By (1)

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JP2017508943A (ja) * 2014-02-11 2017-03-30 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft 熱電併給機関および該熱電併給機関を動作させるための方法

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208