JP2002370529A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両エンジンの停止時に暖房用ヒータコアに
温水を循環させることなく、暖房機能を発揮することが
可能な車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 冷凍サイクルRの圧縮機1を車両エンジ
ン9の停止時においても電動モータ102の動力により
作動可能になっており、車両エンジン9の停止時に、冷
房機能および暖房機能のいずれが必要であるか判定し、
冷房機能が必要な時には、冷凍サイクルRを蒸発器4が
冷却作用を発揮する冷房モード状態に設定するとともに
圧縮機1を電動モータ102の動力により作動させ、こ
れに対し、車両エンジン9の停止時に暖房機能が必要な
時には、冷凍サイクルRを、圧縮機1の吐出ガスが蒸発
器4に導入され蒸発器4が放熱作用を発揮するホットガ
スヒータサイクルの暖房モード状態に設定するとともに
圧縮機1を電動モータ102の動力により作動させる。
温水を循環させることなく、暖房機能を発揮することが
可能な車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 冷凍サイクルRの圧縮機1を車両エンジ
ン9の停止時においても電動モータ102の動力により
作動可能になっており、車両エンジン9の停止時に、冷
房機能および暖房機能のいずれが必要であるか判定し、
冷房機能が必要な時には、冷凍サイクルRを蒸発器4が
冷却作用を発揮する冷房モード状態に設定するとともに
圧縮機1を電動モータ102の動力により作動させ、こ
れに対し、車両エンジン9の停止時に暖房機能が必要な
時には、冷凍サイクルRを、圧縮機1の吐出ガスが蒸発
器4に導入され蒸発器4が放熱作用を発揮するホットガ
スヒータサイクルの暖房モード状態に設定するとともに
圧縮機1を電動モータ102の動力により作動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
おいて、車両エンジンの停止時における空調機能に関す
るものである。
おいて、車両エンジンの停止時における空調機能に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な車両用空調装置において
は、車両エンジンからベルトを介して伝達される動力に
より冷凍サイクルの圧縮機を駆動して冷凍サイクル内に
冷媒を循環させている。また、暖房用ヒータコア、冷却
水放熱用ラジエータ等を含む車両温水回路(エンジン冷
却水回路)に温水を循環させる機械式温水ポンプも車両
エンジンの動力にて駆動している。
は、車両エンジンからベルトを介して伝達される動力に
より冷凍サイクルの圧縮機を駆動して冷凍サイクル内に
冷媒を循環させている。また、暖房用ヒータコア、冷却
水放熱用ラジエータ等を含む車両温水回路(エンジン冷
却水回路)に温水を循環させる機械式温水ポンプも車両
エンジンの動力にて駆動している。
【0003】ところが、近年、環境保護、あるいは省動
力を目的として開発されつつあるエコラン車、ハイブッ
リド車等の車両では、信号待ち等の停車時にエンジンを
自動停止させるようにしている。そのため、上記の一般
的な車両用空調装置であると、圧縮機、温水ポンプが停
止して、冷房、暖房機能を発揮できない。
力を目的として開発されつつあるエコラン車、ハイブッ
リド車等の車両では、信号待ち等の停車時にエンジンを
自動停止させるようにしている。そのため、上記の一般
的な車両用空調装置であると、圧縮機、温水ポンプが停
止して、冷房、暖房機能を発揮できない。
【0004】そこで、従来、特開2000−29671
5号公報において、冷凍サイクルの圧縮機および車両温
水回路の温水ポンプの両方を車両エンジンの作動時には
エンジン動力にて駆動し、一方、車両エンジンの停止時
には圧縮機および温水ポンプの両方を1つの電動モータ
によって駆動するハイブリッド駆動方式のものが提案さ
れている。
5号公報において、冷凍サイクルの圧縮機および車両温
水回路の温水ポンプの両方を車両エンジンの作動時には
エンジン動力にて駆動し、一方、車両エンジンの停止時
には圧縮機および温水ポンプの両方を1つの電動モータ
によって駆動するハイブリッド駆動方式のものが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の従
来技術によると、暖房時には必ず車両温水回路の温水を
暖房用ヒータコアに循環させる必要があるので、車両エ
ンジンの停止時に温水温度が低下すると、暖房能力が低
下してしまう。
来技術によると、暖房時には必ず車両温水回路の温水を
暖房用ヒータコアに循環させる必要があるので、車両エ
ンジンの停止時に温水温度が低下すると、暖房能力が低
下してしまう。
【0006】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
車両エンジンの停止時に暖房用ヒータコアに温水を循環
させることなく、暖房機能を発揮することが可能な車両
用空調装置を提供することを目的とする。
車両エンジンの停止時に暖房用ヒータコアに温水を循環
させることなく、暖房機能を発揮することが可能な車両
用空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車両エンジン(9)の
動力不要時に車両エンジン(9)を停止する車両に用い
られる空調装置であって、車室内へ向かって送風される
空気の通風路を形成する空調ケース(10)と、空調ケ
ース(10)内に設けられ、空気を冷却する冷凍サイク
ル(R)の蒸発器(4)と、蒸発器(4)を通過した冷
媒を吸入し、圧縮する圧縮機(1、1A、1B)とを備
え、圧縮機(1、1A、1B)は車両エンジン(9)の
停止時においても電動モータ(102、30)の動力に
より作動可能になっており、車両エンジン(9)の停止
時に、冷房機能および暖房機能のいずれが必要であるか
判定し、冷房機能が必要な時には、冷凍サイクル(R)
を蒸発器(4)が冷却作用を発揮する冷房モード状態に
設定するとともに圧縮機(1、1A、1B)を電動モー
タ(102、30)の動力により作動させ、これに対
し、車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な時
には、冷凍サイクル(R)を、圧縮機(1、1A、1
B)の吐出ガスが蒸発器(4)に導入され蒸発器(4)
が放熱作用を発揮するホットガスヒータサイクルの暖房
モード状態に設定するとともに圧縮機(1、1A、1
B)を電動モータ(102、30)の動力により作動さ
せることを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明では、車両エンジン(9)の
動力不要時に車両エンジン(9)を停止する車両に用い
られる空調装置であって、車室内へ向かって送風される
空気の通風路を形成する空調ケース(10)と、空調ケ
ース(10)内に設けられ、空気を冷却する冷凍サイク
ル(R)の蒸発器(4)と、蒸発器(4)を通過した冷
媒を吸入し、圧縮する圧縮機(1、1A、1B)とを備
え、圧縮機(1、1A、1B)は車両エンジン(9)の
停止時においても電動モータ(102、30)の動力に
より作動可能になっており、車両エンジン(9)の停止
時に、冷房機能および暖房機能のいずれが必要であるか
判定し、冷房機能が必要な時には、冷凍サイクル(R)
を蒸発器(4)が冷却作用を発揮する冷房モード状態に
設定するとともに圧縮機(1、1A、1B)を電動モー
タ(102、30)の動力により作動させ、これに対
し、車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な時
には、冷凍サイクル(R)を、圧縮機(1、1A、1
B)の吐出ガスが蒸発器(4)に導入され蒸発器(4)
が放熱作用を発揮するホットガスヒータサイクルの暖房
モード状態に設定するとともに圧縮機(1、1A、1
B)を電動モータ(102、30)の動力により作動さ
せることを特徴とする。
【0008】これにより、車両エンジン(9)の停止時
に冷凍サイクル(R)の圧縮機(1、1A、1B)を電
動モータ駆動にて作動させることにより冷房機能および
暖房機能を両方とも発揮できる。
に冷凍サイクル(R)の圧縮機(1、1A、1B)を電
動モータ駆動にて作動させることにより冷房機能および
暖房機能を両方とも発揮できる。
【0009】特に、エンジン停止時における暖房機能を
冷凍サイクル(R)のホットガスヒータサイクルにて発
揮しているので、暖房用ヒータコアに温水を循環させる
必要がない。従って、車両エンジン(9)の温水回路に
エンジン停止時の温水循環のための電動温水ポンプを追
加設置する必要がない。同時に、温水温度の低下による
暖房能力の低下といった不具合も生じない。
冷凍サイクル(R)のホットガスヒータサイクルにて発
揮しているので、暖房用ヒータコアに温水を循環させる
必要がない。従って、車両エンジン(9)の温水回路に
エンジン停止時の温水循環のための電動温水ポンプを追
加設置する必要がない。同時に、温水温度の低下による
暖房能力の低下といった不具合も生じない。
【0010】更に、ホットガスヒータサイクルによる
と、圧縮機吐出ガスを減圧した後に蒸発器(4)に流入
させることができるので、蒸発器(4)の耐圧性をヒー
トポンプサイクルの室内熱交換器のようにサイクル高圧
圧力に耐えるレベルに設計する必要がない。
と、圧縮機吐出ガスを減圧した後に蒸発器(4)に流入
させることができるので、蒸発器(4)の耐圧性をヒー
トポンプサイクルの室内熱交換器のようにサイクル高圧
圧力に耐えるレベルに設計する必要がない。
【0011】また、冷凍サイクル(R)において冷房モ
ード状態から冷媒流れをホットガスバイパス通路(6)
側に切り替えるだけで、ホットガスヒータサイクルの暖
房モード状態を設定できるので、冷房モード状態と暖房
モード状態の切替を簡単に行うことができる。そのた
め、ヒートポンプサイクルの冷暖房切替用の四方弁等に
比較して冷房・暖房の切替手段を簡素化できる。
ード状態から冷媒流れをホットガスバイパス通路(6)
側に切り替えるだけで、ホットガスヒータサイクルの暖
房モード状態を設定できるので、冷房モード状態と暖房
モード状態の切替を簡単に行うことができる。そのた
め、ヒートポンプサイクルの冷暖房切替用の四方弁等に
比較して冷房・暖房の切替手段を簡素化できる。
【0012】請求項2に記載の発明では、車両エンジン
(9)の動力不要時に車両エンジン(9)を停止する車
両に用いられる空調装置であって、車室内へ向かって送
風される空気の通風路を形成する空調ケース(10)
と、空調ケース(10)内に設けられ、空気を冷却する
冷凍サイクル(R)の蒸発器(4)と、蒸発器(4)を
通過した冷媒を吸入し、圧縮する圧縮機(1、1A、1
B)と、空調ケース(10)内に設けられ、車両エンジ
ン(9)の温水を熱源として空気を加熱するヒータコア
(12)と、ヒータコア(12)に温水を循環する温水
回路に設けられた電動温水ポンプ(32)とを備え、圧
縮機(1、1A、1B)は車両エンジン(9)の停止時
においても電動モータ(102、30)の動力により作
動可能になっており、車両エンジン(9)の停止時に、
冷房機能および暖房機能のいずれが必要であるか判定
し、冷房機能が必要な時には、冷凍サイクル(R)を蒸
発器(4)が冷却作用を発揮する冷房モード状態に設定
するとともに圧縮機(1、1A、1B)を電動モータ
(102、30)の動力により作動させ、これに対し、
車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な時にお
いて、温水の温度に関連する物理量が所定値以上である
ときは、電動温水ポンプ(32)の作動によりヒータコ
ア(12)に温水を循環させ、温水を熱源として空気を
加熱し、車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要
な時において、温水の温度に関連する物理量が所定値未
満に低下したときは、冷凍サイクル(R)を、圧縮機
(1、1A、1B)の吐出ガスが蒸発器(4)に導入さ
れ蒸発器(4)が放熱作用を発揮するホットガスヒータ
サイクルの暖房モード状態に設定するとともに圧縮機
(1、1A、1B)を電動モータ(102、30)の動
力により作動させることを特徴とする。
(9)の動力不要時に車両エンジン(9)を停止する車
両に用いられる空調装置であって、車室内へ向かって送
風される空気の通風路を形成する空調ケース(10)
と、空調ケース(10)内に設けられ、空気を冷却する
冷凍サイクル(R)の蒸発器(4)と、蒸発器(4)を
通過した冷媒を吸入し、圧縮する圧縮機(1、1A、1
B)と、空調ケース(10)内に設けられ、車両エンジ
ン(9)の温水を熱源として空気を加熱するヒータコア
(12)と、ヒータコア(12)に温水を循環する温水
回路に設けられた電動温水ポンプ(32)とを備え、圧
縮機(1、1A、1B)は車両エンジン(9)の停止時
においても電動モータ(102、30)の動力により作
動可能になっており、車両エンジン(9)の停止時に、
冷房機能および暖房機能のいずれが必要であるか判定
し、冷房機能が必要な時には、冷凍サイクル(R)を蒸
発器(4)が冷却作用を発揮する冷房モード状態に設定
するとともに圧縮機(1、1A、1B)を電動モータ
(102、30)の動力により作動させ、これに対し、
車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な時にお
いて、温水の温度に関連する物理量が所定値以上である
ときは、電動温水ポンプ(32)の作動によりヒータコ
ア(12)に温水を循環させ、温水を熱源として空気を
加熱し、車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要
な時において、温水の温度に関連する物理量が所定値未
満に低下したときは、冷凍サイクル(R)を、圧縮機
(1、1A、1B)の吐出ガスが蒸発器(4)に導入さ
れ蒸発器(4)が放熱作用を発揮するホットガスヒータ
サイクルの暖房モード状態に設定するとともに圧縮機
(1、1A、1B)を電動モータ(102、30)の動
力により作動させることを特徴とする。
【0013】これにより、車両エンジン(9)の停止時
に冷凍サイクル(R)の圧縮機(1、1A、1B)を電
動モータ駆動にて作動させることにより冷房機能を発揮
できるとともに、暖房機能が必要な時は、温水熱源によ
る暖房機能と、冷凍サイクル(R)のホットガスヒータ
サイクルの暖房機能とを組み合わせて暖房機能を発揮で
きる。
に冷凍サイクル(R)の圧縮機(1、1A、1B)を電
動モータ駆動にて作動させることにより冷房機能を発揮
できるとともに、暖房機能が必要な時は、温水熱源によ
る暖房機能と、冷凍サイクル(R)のホットガスヒータ
サイクルの暖房機能とを組み合わせて暖房機能を発揮で
きる。
【0014】特に、エンジン停止時における温水温度が
高い間は電動温水ポンプ(32)を作動させて温水熱源
による暖房機能を発揮できる。圧縮機(1、1A、1
B)の駆動動力よりも電動温水ポンプ(32)の駆動動
力の方が通常小さいので、エンジン停止時における暖房
機能をより少ない消費電力にて実行できる。
高い間は電動温水ポンプ(32)を作動させて温水熱源
による暖房機能を発揮できる。圧縮機(1、1A、1
B)の駆動動力よりも電動温水ポンプ(32)の駆動動
力の方が通常小さいので、エンジン停止時における暖房
機能をより少ない消費電力にて実行できる。
【0015】そして、エンジン停止時に温水温度が低下
して温水熱源による暖房能力が車室内暖房のために不足
する条件となったときは、ホットガスヒータサイクルの
暖房機能にて車室内暖房を良好に継続できる。
して温水熱源による暖房能力が車室内暖房のために不足
する条件となったときは、ホットガスヒータサイクルの
暖房機能にて車室内暖房を良好に継続できる。
【0016】なお、請求項2においても、ホットガスヒ
ータサイクルの暖房機能の採用に伴う作用効果は請求項
1と同じように得られる。
ータサイクルの暖房機能の採用に伴う作用効果は請求項
1と同じように得られる。
【0017】請求項2において、温水の温度に関連する
物理量とは、温水の温度それ自身の他に、温水の温度の
変化に関連して変化する物理量(例えば、ヒータコア
(12)の表面温度、ヒータコア吹出空気温度等)を含
む意味である。
物理量とは、温水の温度それ自身の他に、温水の温度の
変化に関連して変化する物理量(例えば、ヒータコア
(12)の表面温度、ヒータコア吹出空気温度等)を含
む意味である。
【0018】請求項3に記載の発明では、請求項2にお
いて、車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な
時において急速加熱が必要な条件に該当するときは、電
動温水ポンプ(32)の作動による温水熱源の暖房モー
ド状態と、ホットガスヒータサイクルの暖房モード状態
とを同時に設定することを特徴とする。
いて、車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な
時において急速加熱が必要な条件に該当するときは、電
動温水ポンプ(32)の作動による温水熱源の暖房モー
ド状態と、ホットガスヒータサイクルの暖房モード状態
とを同時に設定することを特徴とする。
【0019】これにより、温水熱源の暖房モード状態と
ホットガスヒータサイクルの暖房モード状態とを同時に
組み合わせることにより暖房能力を増大して、車室内の
急速暖房を行うことができる。
ホットガスヒータサイクルの暖房モード状態とを同時に
組み合わせることにより暖房能力を増大して、車室内の
急速暖房を行うことができる。
【0020】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、圧縮機(1)は電動モー
タ(102)と一体に構成され、車両エンジン(9)の
稼働時には車両エンジン(9)の動力が圧縮機(1)に
伝達されて圧縮機(1)が作動し、また、車両エンジン
(9)の停止時には一体の電動モータ(102)の動力
により圧縮機(1)が作動することを特徴とする。
し3のいずれか1つにおいて、圧縮機(1)は電動モー
タ(102)と一体に構成され、車両エンジン(9)の
稼働時には車両エンジン(9)の動力が圧縮機(1)に
伝達されて圧縮機(1)が作動し、また、車両エンジン
(9)の停止時には一体の電動モータ(102)の動力
により圧縮機(1)が作動することを特徴とする。
【0021】これによると、エンジン停止時に一体の電
動モータ一(102)にて駆動される圧縮機(1)を用
いて、請求項1ないし3記載の発明の作用効果を発揮で
きる。
動モータ一(102)にて駆動される圧縮機(1)を用
いて、請求項1ないし3記載の発明の作用効果を発揮で
きる。
【0022】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、電動モータ(30)は圧
縮機(1)と別体にて構成され、車両エンジン(9)の
稼働時には車両エンジン(9)の動力が圧縮機(1)に
伝達されて圧縮機(1)が作動し、また、車両エンジン
(9)の停止時には別体の電動モータ(30)の動力に
より圧縮機(1)が作動することを特徴とする。
し3のいずれか1つにおいて、電動モータ(30)は圧
縮機(1)と別体にて構成され、車両エンジン(9)の
稼働時には車両エンジン(9)の動力が圧縮機(1)に
伝達されて圧縮機(1)が作動し、また、車両エンジン
(9)の停止時には別体の電動モータ(30)の動力に
より圧縮機(1)が作動することを特徴とする。
【0023】これによると、エンジン停止時に別体の電
動モータ(30)にて駆動される圧縮機(1)を用い
て、請求項1ないし3記載の発明の作用効果を発揮でき
る。
動モータ(30)にて駆動される圧縮機(1)を用い
て、請求項1ないし3記載の発明の作用効果を発揮でき
る。
【0024】請求項6に記載の発明のように、請求項5
において、別体の電動モータを、車両エンジン(9)の
稼働時には車両エンジン(9)により駆動されて発電機
機能を発揮するモータジェネレータ(30)にすれば、
発電機機能を発揮するモータジェネレータに圧縮機駆動
手段の役割を兼務させることができる。
において、別体の電動モータを、車両エンジン(9)の
稼働時には車両エンジン(9)により駆動されて発電機
機能を発揮するモータジェネレータ(30)にすれば、
発電機機能を発揮するモータジェネレータに圧縮機駆動
手段の役割を兼務させることができる。
【0025】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、圧縮機として、車両エン
ジン(9)の稼働時に車両エンジン(9)の動力が伝達
されて作動するエンジン駆動専用の圧縮機(1A)と、
車両エンジン(9)の停止時には電動モータ(102)
の動力により作動する電動モータ駆動専用の圧縮機(1
B)とを有し、エンジン駆動専用の圧縮機(1A)と電
動モータ駆動専用の圧縮機(1B)を冷凍サイクル
(R)に並列に設けることを特徴とする。
し3のいずれか1つにおいて、圧縮機として、車両エン
ジン(9)の稼働時に車両エンジン(9)の動力が伝達
されて作動するエンジン駆動専用の圧縮機(1A)と、
車両エンジン(9)の停止時には電動モータ(102)
の動力により作動する電動モータ駆動専用の圧縮機(1
B)とを有し、エンジン駆動専用の圧縮機(1A)と電
動モータ駆動専用の圧縮機(1B)を冷凍サイクル
(R)に並列に設けることを特徴とする。
【0026】このように2種類の圧縮機(1A,1B)
を組み合わせても、請求項1ないし3の作用効果を発揮
することができる。
を組み合わせても、請求項1ないし3の作用効果を発揮
することができる。
【0027】請求項8に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、圧縮機として、電動モー
タ(102)の動力により作動する電動モータ駆動専用
の圧縮機(1B)のみを有し、車両エンジン(9)の稼
働時および車両エンジン(9)の停止時の双方において
電動モータ(102)の動力により圧縮機(1B)を作
動させることを特徴とする。
し3のいずれか1つにおいて、圧縮機として、電動モー
タ(102)の動力により作動する電動モータ駆動専用
の圧縮機(1B)のみを有し、車両エンジン(9)の稼
働時および車両エンジン(9)の停止時の双方において
電動モータ(102)の動力により圧縮機(1B)を作
動させることを特徴とする。
【0028】このように電動モータ駆動専用の圧縮機
(1B)のみを用いても、請求項1ないし3の作用効果
を発揮することができる。
(1B)のみを用いても、請求項1ないし3の作用効果
を発揮することができる。
【0029】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明を
車両用空調装置に適用した第1実施形態の全体構成を示
すもので、例えば、信号待ちの停車時のようなエンジン
動力不要時に車両エンジンを自動停止する車両(エコラ
ン車)に適用したものである。
車両用空調装置に適用した第1実施形態の全体構成を示
すもので、例えば、信号待ちの停車時のようなエンジン
動力不要時に車両エンジンを自動停止する車両(エコラ
ン車)に適用したものである。
【0031】空調用の冷凍サイクルRは、周知のごと
く、圧縮機1、凝縮器2、温度式膨張弁等からなる冷房
用減圧装置3、蒸発器4を備えている。これらの機器の
他に、冷凍サイクルRには更に、冷房モード時のサイク
ルと暖房モード時のホットガスヒータサイクルとの切替
用の弁装置5、ホットガスヒータサイクル時に圧縮機1
の吐出ガスを凝縮器2をバイパスして蒸発器4に直接導
入するホットガスバイパス通路6、このホットガスバイ
パス通路6に設けられ、圧縮機1の吐出ガスを減圧する
固定絞り等からなる暖房用減圧装置7、ホットガスヒー
タサイクル時にホットガスバイパス通路6から凝縮器2
側へ冷媒が流れ込むのを防止する逆止弁8等が備えられ
ている。弁装置5は電磁弁のように冷媒通路の切替が電
気的に制御可能なものである。
く、圧縮機1、凝縮器2、温度式膨張弁等からなる冷房
用減圧装置3、蒸発器4を備えている。これらの機器の
他に、冷凍サイクルRには更に、冷房モード時のサイク
ルと暖房モード時のホットガスヒータサイクルとの切替
用の弁装置5、ホットガスヒータサイクル時に圧縮機1
の吐出ガスを凝縮器2をバイパスして蒸発器4に直接導
入するホットガスバイパス通路6、このホットガスバイ
パス通路6に設けられ、圧縮機1の吐出ガスを減圧する
固定絞り等からなる暖房用減圧装置7、ホットガスヒー
タサイクル時にホットガスバイパス通路6から凝縮器2
側へ冷媒が流れ込むのを防止する逆止弁8等が備えられ
ている。弁装置5は電磁弁のように冷媒通路の切替が電
気的に制御可能なものである。
【0032】本例の圧縮機1はエンジン駆動と電動モー
タ駆動の両方が可能なハイブリッド駆動方式のものであ
り、車両エンジン9のクランクプーリ9aからベルト9
bを介して動力が伝達されるプーリ101と、電動モー
タ102と、プーリ101からの動力および電動モータ
102の動力により作動する圧縮機構部103と、この
圧縮機構部103の吐出容量を制御する容量制御機構部
104とを有している。
タ駆動の両方が可能なハイブリッド駆動方式のものであ
り、車両エンジン9のクランクプーリ9aからベルト9
bを介して動力が伝達されるプーリ101と、電動モー
タ102と、プーリ101からの動力および電動モータ
102の動力により作動する圧縮機構部103と、この
圧縮機構部103の吐出容量を制御する容量制御機構部
104とを有している。
【0033】図2は本例のハイブリッド駆動方式の圧縮
機1の具体例を示すものであり、プーリ101は一方向
クラッチ105を介して回転軸106に連結され、この
回転軸106の回転により圧縮機構部103を作動させ
る。一方向クラッチ105はエンジン稼働時にプーリ1
01から回転軸106への動力伝達を行い、電動モータ
102の作動時には回転軸106からプーリ101への
動力伝達を遮断するものである。
機1の具体例を示すものであり、プーリ101は一方向
クラッチ105を介して回転軸106に連結され、この
回転軸106の回転により圧縮機構部103を作動させ
る。一方向クラッチ105はエンジン稼働時にプーリ1
01から回転軸106への動力伝達を行い、電動モータ
102の作動時には回転軸106からプーリ101への
動力伝達を遮断するものである。
【0034】圧縮機構部103は回転軸106と一体に
回転する斜板103aを有し、この斜板103aの回転
により複数のピストン103bを軸方向に往復動させる
斜板型の機構になっている。そして、斜板103aの傾
斜角度θがヒンジ機構103cにより調整可能になって
いるので、斜板103aの傾斜角度θを変化させてピス
トン103bのストロークを変化させることにより、圧
縮機構部103の吐出容量を変化できるようになってい
る。
回転する斜板103aを有し、この斜板103aの回転
により複数のピストン103bを軸方向に往復動させる
斜板型の機構になっている。そして、斜板103aの傾
斜角度θがヒンジ機構103cにより調整可能になって
いるので、斜板103aの傾斜角度θを変化させてピス
トン103bのストロークを変化させることにより、圧
縮機構部103の吐出容量を変化できるようになってい
る。
【0035】より具体的には、斜板103aが収容され
ている斜板室103dの圧力(制御圧)が上昇すると、
傾斜角度θが増大してピストン103bのストロークが
減少し、吐出容量が減少する。逆に、斜板室103dの
圧力(制御圧)が低下すると、傾斜角度θが減少してピ
ストン103bのストロークが増大し、吐出容量が増大
する。容量制御機構部104はこの斜板室103dの圧
力(制御圧)を変化させるものであり、周知のように容
量制御機構部104に内蔵されている電磁機構の電磁力
を変化させて斜板室圧力を変化できるようになってい
る。
ている斜板室103dの圧力(制御圧)が上昇すると、
傾斜角度θが増大してピストン103bのストロークが
減少し、吐出容量が減少する。逆に、斜板室103dの
圧力(制御圧)が低下すると、傾斜角度θが減少してピ
ストン103bのストロークが増大し、吐出容量が増大
する。容量制御機構部104はこの斜板室103dの圧
力(制御圧)を変化させるものであり、周知のように容
量制御機構部104に内蔵されている電磁機構の電磁力
を変化させて斜板室圧力を変化できるようになってい
る。
【0036】なお、図1では電動モータ102を圧縮機
軸方向においてプーリ101と反対側の端部に配置して
いるが、図2の具体例では電動モータ102を圧縮機軸
方向においてプーリ101と同一端部側で、プーリ10
1の内周側に配置している。電動モータ102は回転軸
106に直接連結された電機子巻線部(ロータ部)10
2aを有している。また、電機子巻線部102aの外周
側と微小空隙を介在してリング状の永久磁石からなる界
磁部材(ステータ部)102bが配置され、この界磁部
材102bはプーリ101の内周面に固定されている。
軸方向においてプーリ101と反対側の端部に配置して
いるが、図2の具体例では電動モータ102を圧縮機軸
方向においてプーリ101と同一端部側で、プーリ10
1の内周側に配置している。電動モータ102は回転軸
106に直接連結された電機子巻線部(ロータ部)10
2aを有している。また、電機子巻線部102aの外周
側と微小空隙を介在してリング状の永久磁石からなる界
磁部材(ステータ部)102bが配置され、この界磁部
材102bはプーリ101の内周面に固定されている。
【0037】電機子巻線部102aに、リード線102
c、スリップリング102d、ブラシ102e、整流子
102f等を介して通電することにより、電機子巻線部
102aに回転力が発生し、回転軸106が回転する。
c、スリップリング102d、ブラシ102e、整流子
102f等を介して通電することにより、電機子巻線部
102aに回転力が発生し、回転軸106が回転する。
【0038】図1において、空調ケース10は車室内へ
向かって空気が流れる通風路を形成するものであって、
この空調ケース10内に蒸発器4が配置されている。こ
の蒸発器4は冷房モード時には冷房用減圧装置3にて減
圧された低圧の気液2相冷媒が送風機11の送風空気か
ら吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。また、
暖房モード時には圧縮機1の高温の吐出ガス冷媒がホッ
トガスバイパス通路6から暖房用減圧装置7にて減圧さ
れた後蒸発器4に直接導入され、これにより、蒸発器4
は圧縮機吐出ガス冷媒の放熱により空調空気を加熱する
加熱用熱交換器として作用する。
向かって空気が流れる通風路を形成するものであって、
この空調ケース10内に蒸発器4が配置されている。こ
の蒸発器4は冷房モード時には冷房用減圧装置3にて減
圧された低圧の気液2相冷媒が送風機11の送風空気か
ら吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。また、
暖房モード時には圧縮機1の高温の吐出ガス冷媒がホッ
トガスバイパス通路6から暖房用減圧装置7にて減圧さ
れた後蒸発器4に直接導入され、これにより、蒸発器4
は圧縮機吐出ガス冷媒の放熱により空調空気を加熱する
加熱用熱交換器として作用する。
【0039】送風機11は遠心式送風ファン11aおよ
び駆動用電動モータ11bを有し、その吸入口11cに
は図示しない内外気切替箱を通して外気または内気が吸
入される。空調ケース10内で、蒸発器4の下流側には
ヒータコア12が配置されている。このヒータコア12
は車両エンジン9の温水(冷却水)を熱源として空調空
気を加熱する暖房用熱交換器であって、車両エンジン1
0の温水(冷却水)がエンジン駆動の機械式の温水ポン
プ(図示せず)により循環するようになっている。
び駆動用電動モータ11bを有し、その吸入口11cに
は図示しない内外気切替箱を通して外気または内気が吸
入される。空調ケース10内で、蒸発器4の下流側には
ヒータコア12が配置されている。このヒータコア12
は車両エンジン9の温水(冷却水)を熱源として空調空
気を加熱する暖房用熱交換器であって、車両エンジン1
0の温水(冷却水)がエンジン駆動の機械式の温水ポン
プ(図示せず)により循環するようになっている。
【0040】空調ケース10内においてヒータコア12
の側方にはバイパス通路13が形成されている。そし
て、このバイパス通路13を通過する冷風とヒータコア
12を通過する温風との風量割合を調整するために、ヒ
ータコア12に隣接して板状のエアミックスドア14が
回動可能に設けてある。冷温風の混合により所望温度に
なった空気は、図示しない吹き出しモード切替機構を経
て車室内に吹き出される。
の側方にはバイパス通路13が形成されている。そし
て、このバイパス通路13を通過する冷風とヒータコア
12を通過する温風との風量割合を調整するために、ヒ
ータコア12に隣接して板状のエアミックスドア14が
回動可能に設けてある。冷温風の混合により所望温度に
なった空気は、図示しない吹き出しモード切替機構を経
て車室内に吹き出される。
【0041】次に、本実施形態の電気制御部の概要を説
明すると、空調用制御装置15はCPU、ROM、RA
M等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺
回路にて構成されるものであり、圧縮機1の電動モータ
102、容量制御機構部104、冷凍サイクルRの弁装
置5、送風機11、エアミックスドア14等の空調機器
の作動を予め設定されたプログラムに従って制御する。
明すると、空調用制御装置15はCPU、ROM、RA
M等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺
回路にて構成されるものであり、圧縮機1の電動モータ
102、容量制御機構部104、冷凍サイクルRの弁装
置5、送風機11、エアミックスドア14等の空調機器
の作動を予め設定されたプログラムに従って制御する。
【0042】空調用制御装置15にはセンサ群16〜2
0からのセンサ信号、車室内計器盤近傍に設置される空
調制御パネル21からのスイッチ操作信号が入力され
る。センサ群としては、外気温Tamを検出する外気温
センサ16、車室内温度Trを検出する内気温センサ1
7、車室内への日射量Tsを検出する日射センサ18、
蒸発器4の温度(吹出空気温度)Teを検出する蒸発器
温度センサ19、ヒータコア12に流入する温水温度T
wを検出する水温センサ20等が備えられる。
0からのセンサ信号、車室内計器盤近傍に設置される空
調制御パネル21からのスイッチ操作信号が入力され
る。センサ群としては、外気温Tamを検出する外気温
センサ16、車室内温度Trを検出する内気温センサ1
7、車室内への日射量Tsを検出する日射センサ18、
蒸発器4の温度(吹出空気温度)Teを検出する蒸発器
温度センサ19、ヒータコア12に流入する温水温度T
wを検出する水温センサ20等が備えられる。
【0043】また、空調制御パネル21には、乗員によ
り手動操作される操作スイッチとして、温度設定信号T
setを発生する温度設定スイッチ22、風量切替信号
を発生する風量スイッチ23、吹出モード信号を発生す
る吹出モードスイッチ24、内外気切替信号を発生する
内外気切替スイッチ25等が備えられる。
り手動操作される操作スイッチとして、温度設定信号T
setを発生する温度設定スイッチ22、風量切替信号
を発生する風量スイッチ23、吹出モード信号を発生す
る吹出モードスイッチ24、内外気切替信号を発生する
内外気切替スイッチ25等が備えられる。
【0044】更に、空調用制御装置15はエンジン用制
御装置26との間で制御信号を通信するようになってい
る。エンジン用制御装置26は周知のごとく車両エンジ
ン9の運転状況等を検出するセンサ群(図示せず)から
の信号に基づいて車両エンジン9への燃料噴射量、点火
時期等を総合的に制御するものである。さらに、本発明
の対象とするエコラン車等においては、車両エンジン9
の回転数信号、車速信号、ブレーキ信号等に基づいて停
車状態を判定すると、エンジン用制御装置26は、点火
装置の電源遮断、燃料噴射の停止等により車両エンジン
9を自動的に停止させる。
御装置26との間で制御信号を通信するようになってい
る。エンジン用制御装置26は周知のごとく車両エンジ
ン9の運転状況等を検出するセンサ群(図示せず)から
の信号に基づいて車両エンジン9への燃料噴射量、点火
時期等を総合的に制御するものである。さらに、本発明
の対象とするエコラン車等においては、車両エンジン9
の回転数信号、車速信号、ブレーキ信号等に基づいて停
車状態を判定すると、エンジン用制御装置26は、点火
装置の電源遮断、燃料噴射の停止等により車両エンジン
9を自動的に停止させる。
【0045】また、エンジン停止後、運転者の運転操作
により車両が停車状態から発進状態に移行すると、エン
ジン用制御装置26は車両の発進状態をアクセル信号等
に基づいて判定して、車両エンジン9を自動的に始動さ
せる。エンジン用制御装置26から車両の走行、停車状
態を示す信号、車両エンジン9の稼働、停止状態を示す
信号等が空調用制御装置15に入力されるようになって
いる。
により車両が停車状態から発進状態に移行すると、エン
ジン用制御装置26は車両の発進状態をアクセル信号等
に基づいて判定して、車両エンジン9を自動的に始動さ
せる。エンジン用制御装置26から車両の走行、停車状
態を示す信号、車両エンジン9の稼働、停止状態を示す
信号等が空調用制御装置15に入力されるようになって
いる。
【0046】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。図3は第1実施形態の作動の概要を示す
フローチャートであり、空調用制御装置15により実行
される制御ルーチンである。先ず、ステップS10にお
いては車両が走行中か判定する。走行中(YES)であ
るときはステップS20に進み、空調の通常制御を行
う。
動を説明する。図3は第1実施形態の作動の概要を示す
フローチャートであり、空調用制御装置15により実行
される制御ルーチンである。先ず、ステップS10にお
いては車両が走行中か判定する。走行中(YES)であ
るときはステップS20に進み、空調の通常制御を行
う。
【0047】また、走行中でないとき、すなわち、停車
中(NO)であるときはステップS30に進み、車両エ
ンジン9が稼働中か判定し、稼働中(YES)であると
きはステップS20に進み、空調の通常制御を行う。
中(NO)であるときはステップS30に進み、車両エ
ンジン9が稼働中か判定し、稼働中(YES)であると
きはステップS20に進み、空調の通常制御を行う。
【0048】この空調の通常制御時においては、車両エ
ンジン9が稼働中であるので、車両エンジン9の動力が
プーリ9a、ベルト9b、プーリ101、一方向クラッ
チ105を介して回転軸106に伝達され、圧縮機1の
圧縮機構部103が作動する。このため、空調の通常制
御時には圧縮機1の電動モータ部102に通電しない。
また、上記の空調の通常制御では冷凍サイクルRの弁装
置5をホットガスバイパス通路6側を閉じて、凝縮器2
の入口側通路を開放した状態にする。これにより、冷凍
サイクルRでは、圧縮機1の吐出側→弁装置5→凝縮器
2→冷房用減圧装置3→逆止弁8→蒸発器4→圧縮機1
の吸入側に至る閉回路(通常の冷房モードのサイクル)
で冷媒が循環し、蒸発器4にて冷媒の蒸発潜熱によりケ
ース10内の送風空気を冷却できる。
ンジン9が稼働中であるので、車両エンジン9の動力が
プーリ9a、ベルト9b、プーリ101、一方向クラッ
チ105を介して回転軸106に伝達され、圧縮機1の
圧縮機構部103が作動する。このため、空調の通常制
御時には圧縮機1の電動モータ部102に通電しない。
また、上記の空調の通常制御では冷凍サイクルRの弁装
置5をホットガスバイパス通路6側を閉じて、凝縮器2
の入口側通路を開放した状態にする。これにより、冷凍
サイクルRでは、圧縮機1の吐出側→弁装置5→凝縮器
2→冷房用減圧装置3→逆止弁8→蒸発器4→圧縮機1
の吸入側に至る閉回路(通常の冷房モードのサイクル)
で冷媒が循環し、蒸発器4にて冷媒の蒸発潜熱によりケ
ース10内の送風空気を冷却できる。
【0049】なお、圧縮機1の容量制御機構部104
は、蒸発器4の実際の吹出空気温度Teが目標吹出空気
温度TEOとなるように圧縮機構部103の吐出容量を
制御する。
は、蒸発器4の実際の吹出空気温度Teが目標吹出空気
温度TEOとなるように圧縮機構部103の吐出容量を
制御する。
【0050】一方、冬期の寒冷時における暖房始動時の
ように温水温度が低くて、ヒータコア12による暖房能
力が不足するときには、冷凍サイクルRの弁装置5を凝
縮器2の入口側通路を閉じて、ホットガスバイパス通路
6側を開放した状態、すなわち、ホットガスヒータサイ
クル(暖房モードのサイクル)に切り替える。すると、
圧縮機1の高温高圧の吐出ガス冷媒(過熱ガス冷媒)が
弁装置5からホットガスバイパス通路6側に流入し、暖
房用減圧装置7にて吐出ガス冷媒が所定の圧力まで減圧
される。
ように温水温度が低くて、ヒータコア12による暖房能
力が不足するときには、冷凍サイクルRの弁装置5を凝
縮器2の入口側通路を閉じて、ホットガスバイパス通路
6側を開放した状態、すなわち、ホットガスヒータサイ
クル(暖房モードのサイクル)に切り替える。すると、
圧縮機1の高温高圧の吐出ガス冷媒(過熱ガス冷媒)が
弁装置5からホットガスバイパス通路6側に流入し、暖
房用減圧装置7にて吐出ガス冷媒が所定の圧力まで減圧
される。
【0051】この後、減圧後の高温ガス冷媒が蒸発器4
内に流入して、ケース10内の送風空気に放熱し送風空
気を加熱する。そして、蒸発器4で放熱したガス冷媒は
圧縮機1に吸入され、再度圧縮される。このように、温
水熱源の暖房能力が不足するときには蒸発器4を加熱用
熱交換器として作用させ、暖房能力の不足を解消するこ
とができる。なお、ホットガスヒータサイクルでの蒸発
器4の放熱量は圧縮機1の圧縮仕事量に相当するもので
ある。
内に流入して、ケース10内の送風空気に放熱し送風空
気を加熱する。そして、蒸発器4で放熱したガス冷媒は
圧縮機1に吸入され、再度圧縮される。このように、温
水熱源の暖房能力が不足するときには蒸発器4を加熱用
熱交換器として作用させ、暖房能力の不足を解消するこ
とができる。なお、ホットガスヒータサイクルでの蒸発
器4の放熱量は圧縮機1の圧縮仕事量に相当するもので
ある。
【0052】一方、ステップS30においてエンジン停
止中と判定されると、次のステップS40にて車両エン
ジン9のイグニッションスイッチがONしているか判定
する。イグニッションスイッチがOFFのときは運転者
の意志によりエンジン停止となっているので、空調機構
は不要であり、図2の制御ルーチンを終了する。
止中と判定されると、次のステップS40にて車両エン
ジン9のイグニッションスイッチがONしているか判定
する。イグニッションスイッチがOFFのときは運転者
の意志によりエンジン停止となっているので、空調機構
は不要であり、図2の制御ルーチンを終了する。
【0053】一方、イグニッションスイッチがONして
いるときは、停車時の自動制御によるエンジン停止状態
(アイドルストップ状態)であるので、空調機構は必要
である。そこで、次のステップS50において冷房機能
と暖房機能のいずれが必要か判定する。この判定は種々
な方法で判定でき、その具体的一例を述べると、車室内
へ吹き出す吹出空気の目標吹出空気温度TAOと、空調
ケース10内への吸い込み空気温度Tinとを比較して
上記の判定を行うことができる。
いるときは、停車時の自動制御によるエンジン停止状態
(アイドルストップ状態)であるので、空調機構は必要
である。そこで、次のステップS50において冷房機能
と暖房機能のいずれが必要か判定する。この判定は種々
な方法で判定でき、その具体的一例を述べると、車室内
へ吹き出す吹出空気の目標吹出空気温度TAOと、空調
ケース10内への吸い込み空気温度Tinとを比較して
上記の判定を行うことができる。
【0054】ここで、目標吹出温度TAOは空調の自動
制御のための基本目標値として空調用制御装置15にて
算出されるものであって、この目標吹出温度TAOは空
調熱負荷の変動にかかわらず車室内を設定温度Tset
に維持するために必要な吹出温度である。目標吹出温度
TAOは下記数式1に示すように設定温度Tset、内
気温Tr、外気温Tam、日射量Tsの関数として求め
ることができる。
制御のための基本目標値として空調用制御装置15にて
算出されるものであって、この目標吹出温度TAOは空
調熱負荷の変動にかかわらず車室内を設定温度Tset
に維持するために必要な吹出温度である。目標吹出温度
TAOは下記数式1に示すように設定温度Tset、内
気温Tr、外気温Tam、日射量Tsの関数として求め
ることができる。
【0055】
【数1】TAO=f(Tset、Tr、Tam、Ts) また、空調ケース10内への吸い込み空気温度Tin
は、内気温Trと外気温Tamと図示しない内外気切替
箱内の内外気切替ドア位置とに基づいて求めることがで
きる。そして、Tin≧TAOであるときは冷房機能が
必要であると判定し、Tin<TAOであるときは暖房
機能が必要であると判定する。
は、内気温Trと外気温Tamと図示しない内外気切替
箱内の内外気切替ドア位置とに基づいて求めることがで
きる。そして、Tin≧TAOであるときは冷房機能が
必要であると判定し、Tin<TAOであるときは暖房
機能が必要であると判定する。
【0056】ステップS50にて冷房機能が必要である
と判定されたときはステップS60に進み、冷凍サイク
ルRの弁装置5を前述した通常の冷房モード状態に切り
替える。また、ステップS50にて暖房機能が必要であ
ると判定されたときはステップS70に進み、冷凍サイ
クルRの弁装置5を前述した暖房モード(ホットガスヒ
ータサイクル)状態に切り替える。
と判定されたときはステップS60に進み、冷凍サイク
ルRの弁装置5を前述した通常の冷房モード状態に切り
替える。また、ステップS50にて暖房機能が必要であ
ると判定されたときはステップS70に進み、冷凍サイ
クルRの弁装置5を前述した暖房モード(ホットガスヒ
ータサイクル)状態に切り替える。
【0057】次のステップS80にて、圧縮機1の電動
モータ102に通電して電動モータ102を作動させ、
電動モータ102の動力により圧縮機構部103を作動
させる。これにより、エンジン停止時においても、冷房
機能および暖房機能のいずれも発揮できる。なお、電動
モータ102の動力により圧縮機構部103を作動させ
るエンジン停止時においても、容量制御機構部104に
より圧縮機構部103の吐出容量を制御して圧縮機1の
吐出能力を制御できる。
モータ102に通電して電動モータ102を作動させ、
電動モータ102の動力により圧縮機構部103を作動
させる。これにより、エンジン停止時においても、冷房
機能および暖房機能のいずれも発揮できる。なお、電動
モータ102の動力により圧縮機構部103を作動させ
るエンジン停止時においても、容量制御機構部104に
より圧縮機構部103の吐出容量を制御して圧縮機1の
吐出能力を制御できる。
【0058】ところで、エンジン停止時に、ホットガス
ヒータサイクルによる暖房機能を発揮するようにしてい
るため、次のような利点が得られる。
ヒータサイクルによる暖房機能を発揮するようにしてい
るため、次のような利点が得られる。
【0059】ヒータコア12に温水を循環させる必要
がないから、エンジン停止時の温水循環を行うための電
動温水ポンプを車両温水回路に追加設置する必要がな
い。
がないから、エンジン停止時の温水循環を行うための電
動温水ポンプを車両温水回路に追加設置する必要がな
い。
【0060】ホットガスヒータサイクルでは、圧縮機
1の圧縮仕事量に相当する熱量を蒸発器4にて放熱する
から、温水温度の低下による暖房能力の低下が生じな
い。
1の圧縮仕事量に相当する熱量を蒸発器4にて放熱する
から、温水温度の低下による暖房能力の低下が生じな
い。
【0061】ホットガスヒータサイクルでは、蒸発器
4に暖房用減圧装置7により減圧した後の低圧のガス冷
媒を流入させるから、蒸発器4の耐圧性をヒートポンプ
サイクルの室内熱交換器のようにサイクル高圧圧力に耐
えるレベルに設計する必要がない。
4に暖房用減圧装置7により減圧した後の低圧のガス冷
媒を流入させるから、蒸発器4の耐圧性をヒートポンプ
サイクルの室内熱交換器のようにサイクル高圧圧力に耐
えるレベルに設計する必要がない。
【0062】冷凍サイクルRにおいて冷房モード状態
と暖房モード状態とを切り替える弁装置5は、凝縮器2
の入口側通路とホットガスバイパス通路6の入口側通路
を開閉する開閉弁機構で構成できるから、ヒートポンプ
サイクルの冷暖房切替用の四方弁等に比較して弁装置5
を簡素化できる。
と暖房モード状態とを切り替える弁装置5は、凝縮器2
の入口側通路とホットガスバイパス通路6の入口側通路
を開閉する開閉弁機構で構成できるから、ヒートポンプ
サイクルの冷暖房切替用の四方弁等に比較して弁装置5
を簡素化できる。
【0063】(第2実施形態)第1実施形態では、1つ
の圧縮機1をエンジン駆動と電動モータ駆動の両方が可
能なハイブリッド駆動方式としているが、第2実施形態
では図4に示すように、エンジン駆動専用の圧縮機1A
と電動モータ駆動専用の圧縮機1Bとの2つの圧縮機を
弁装置5の入口側と蒸発器4の出口側との間に並列に配
置している。圧縮機1Aはエンジン駆動専用であるの
で、プーリ101、圧縮機構部103、容量制御機構部
104等を有しているが、電動モータ102は具備しな
い。エンジン稼働時には圧縮機1Aをエンジン駆動によ
り作動させて空調機能(冷房機能およびホットガスヒー
タサイクルの暖房機能)を発揮する。
の圧縮機1をエンジン駆動と電動モータ駆動の両方が可
能なハイブリッド駆動方式としているが、第2実施形態
では図4に示すように、エンジン駆動専用の圧縮機1A
と電動モータ駆動専用の圧縮機1Bとの2つの圧縮機を
弁装置5の入口側と蒸発器4の出口側との間に並列に配
置している。圧縮機1Aはエンジン駆動専用であるの
で、プーリ101、圧縮機構部103、容量制御機構部
104等を有しているが、電動モータ102は具備しな
い。エンジン稼働時には圧縮機1Aをエンジン駆動によ
り作動させて空調機能(冷房機能およびホットガスヒー
タサイクルの暖房機能)を発揮する。
【0064】また、圧縮機1Bは駆動用電動モータ10
2と圧縮機構部103とを一体化された電動圧縮機であ
り、エンジン停止時に圧縮機1Bを電動モータ駆動によ
り作動させて空調機能(冷房機能およびホットガスヒー
タサイクルの暖房機能)を発揮する。これにより、第2
実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を発
揮できる。
2と圧縮機構部103とを一体化された電動圧縮機であ
り、エンジン停止時に圧縮機1Bを電動モータ駆動によ
り作動させて空調機能(冷房機能およびホットガスヒー
タサイクルの暖房機能)を発揮する。これにより、第2
実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を発
揮できる。
【0065】(第3実施形態)第1実施形態では、1つ
の圧縮機1をエンジン駆動と電動モータ駆動の両方が可
能なハイブリッド駆動方式とするに当たり、圧縮機1自
身に電動モータ102を一体化しているが、第3実施形
態では圧縮機1の駆動用電動モータとして車両側に具備
されるモータジエネレータを用いるものである。
の圧縮機1をエンジン駆動と電動モータ駆動の両方が可
能なハイブリッド駆動方式とするに当たり、圧縮機1自
身に電動モータ102を一体化しているが、第3実施形
態では圧縮機1の駆動用電動モータとして車両側に具備
されるモータジエネレータを用いるものである。
【0066】図5は第3実施形態であり、モータジエネ
レータ30は電動モータ機能と発電機機能を兼務するも
のであって、車両エンジン9の稼働時には車両エンジン
9のクランクプーリ9aからベルト9bを介してモータ
ジエネレータ30に回転動力が伝達され、モータジエネ
レータ30は発電機機能を発揮して、車載バッテリ(図
示せず)を充電する。
レータ30は電動モータ機能と発電機機能を兼務するも
のであって、車両エンジン9の稼働時には車両エンジン
9のクランクプーリ9aからベルト9bを介してモータ
ジエネレータ30に回転動力が伝達され、モータジエネ
レータ30は発電機機能を発揮して、車載バッテリ(図
示せず)を充電する。
【0067】これに反し、車両エンジン9の停止時に
は、モータジエネレータ30は空調用制御装置15の駆
動制御信号により通電され、電動モータ機能を発揮す
る。このようにモータジエネレータ30が電動モータ機
能を発揮する時には、クランクプーリ9aに内蔵された
一方向クラッチ9cによりクランクプーリ9aとエンジ
ン側回転軸部との間の動力伝達を遮断する。これによ
り、モータジエネレータ30によりベルト9bを介して
圧縮機1を回転駆動することができる。ここで、上記一
方向クラッチ9cの代わりに、車両エンジン9の稼働時
には接続状態となり、車両エンジン9の停止時には遮断
状態となる電磁クラッチ等のクラッチ機構を使用しても
よい。
は、モータジエネレータ30は空調用制御装置15の駆
動制御信号により通電され、電動モータ機能を発揮す
る。このようにモータジエネレータ30が電動モータ機
能を発揮する時には、クランクプーリ9aに内蔵された
一方向クラッチ9cによりクランクプーリ9aとエンジ
ン側回転軸部との間の動力伝達を遮断する。これによ
り、モータジエネレータ30によりベルト9bを介して
圧縮機1を回転駆動することができる。ここで、上記一
方向クラッチ9cの代わりに、車両エンジン9の稼働時
には接続状態となり、車両エンジン9の停止時には遮断
状態となる電磁クラッチ等のクラッチ機構を使用しても
よい。
【0068】なお、第3実施形態における圧縮機1は、
第2実施形態の圧縮機1Aと同様に、プーリ101、圧
縮機構部103、容量制御機構部104等を有している
が、電動モータ102は具備しない。
第2実施形態の圧縮機1Aと同様に、プーリ101、圧
縮機構部103、容量制御機構部104等を有している
が、電動モータ102は具備しない。
【0069】第3実施形態によると、車両エンジン9の
停止時にはモータジエネレータ30にて圧縮機1を回転
駆動することにより、空調機能(冷房機能およびホット
ガスヒータサイクルの暖房機能)を発揮することがで
き、これにより、第1、第2実施形態と同様の作用効果
を発揮できる。
停止時にはモータジエネレータ30にて圧縮機1を回転
駆動することにより、空調機能(冷房機能およびホット
ガスヒータサイクルの暖房機能)を発揮することがで
き、これにより、第1、第2実施形態と同様の作用効果
を発揮できる。
【0070】(第4実施形態)第2実施形態では、エン
ジン駆動専用の圧縮機1Aと電動モータ駆動専用の圧縮
機1Bとの2つの圧縮機を弁装置5の入口側と蒸発器4
の出口側との間に並列に配置しているが、第4実施形態
では図6に示すようにエンジン駆動専用の圧縮機1Aを
廃止して冷凍サイクルRに電動モータ駆動専用の圧縮機
1Bのみを備えて、車両エンジン9の稼働時であると停
止時であるとにかかわらず、空調必要時には、常に、電
動モータ駆動専用の圧縮機1Bを作動させるものであ
る。圧縮機1Bの吐出能力は電動モータ102aの回転
数制御により行うことができる。
ジン駆動専用の圧縮機1Aと電動モータ駆動専用の圧縮
機1Bとの2つの圧縮機を弁装置5の入口側と蒸発器4
の出口側との間に並列に配置しているが、第4実施形態
では図6に示すようにエンジン駆動専用の圧縮機1Aを
廃止して冷凍サイクルRに電動モータ駆動専用の圧縮機
1Bのみを備えて、車両エンジン9の稼働時であると停
止時であるとにかかわらず、空調必要時には、常に、電
動モータ駆動専用の圧縮機1Bを作動させるものであ
る。圧縮機1Bの吐出能力は電動モータ102aの回転
数制御により行うことができる。
【0071】(第5実施形態)上記第1〜第4実施形態
はいずれも車両エンジン9の停止時において暖房機能が
必要なときには冷凍サイクルRをホットガスヒータサイ
クルに切り替えて暖房機能を発揮するようにしている
が、第5実施形態では車両エンジン9の停止時において
暖房機能が必要なときに、温水熱源にて暖房機能を発揮
できる間は冷凍サイクルRを停止したままとし、そし
て、温水温度の低下により温水熱源の暖房能力が不足す
るようになると、始めて、冷凍サイクルRをホットガス
ヒータサイクルにて作動させるものである。
はいずれも車両エンジン9の停止時において暖房機能が
必要なときには冷凍サイクルRをホットガスヒータサイ
クルに切り替えて暖房機能を発揮するようにしている
が、第5実施形態では車両エンジン9の停止時において
暖房機能が必要なときに、温水熱源にて暖房機能を発揮
できる間は冷凍サイクルRを停止したままとし、そし
て、温水温度の低下により温水熱源の暖房能力が不足す
るようになると、始めて、冷凍サイクルRをホットガス
ヒータサイクルにて作動させるものである。
【0072】図7は第5実施形態の全体システム構成図
であり、図1との相違点はヒータコア12に温水を循環
させる温水回路である。車両エンジン9にはエンジン駆
動される周知の機械式温水ポンプ31が備えられてい
る。また、ヒータコア12への温水回路には電動モータ
駆動の電動温水ポンプ32と逆止弁33が並列接続さ
れ、更に、ヒータコア12への温水流れを断続できる温
水弁34が設けられている。
であり、図1との相違点はヒータコア12に温水を循環
させる温水回路である。車両エンジン9にはエンジン駆
動される周知の機械式温水ポンプ31が備えられてい
る。また、ヒータコア12への温水回路には電動モータ
駆動の電動温水ポンプ32と逆止弁33が並列接続さ
れ、更に、ヒータコア12への温水流れを断続できる温
水弁34が設けられている。
【0073】車両エンジン9の稼働時には、機械式温水
ポンプ31の作動により車両エンジン9の温水が図示し
ないラジエータに循環するとともに、逆止弁33および
温水弁34を介してヒータコア12に温水が循環する。
また、車両エンジン9の停止時には、電動温水ポンプ3
2の作動により車両エンジン9の温水が温水弁34を介
してヒータコア12に温水が循環する。
ポンプ31の作動により車両エンジン9の温水が図示し
ないラジエータに循環するとともに、逆止弁33および
温水弁34を介してヒータコア12に温水が循環する。
また、車両エンジン9の停止時には、電動温水ポンプ3
2の作動により車両エンジン9の温水が温水弁34を介
してヒータコア12に温水が循環する。
【0074】図8は第5実施形態による空調制御を示す
フローチャートであり、ステップS10〜S80は図3
と同じであり、車両エンジン9の停止時に冷房機能が必
要な時の作動は上記第1〜第4実施形態)同じであるの
で、説明を省略する。
フローチャートであり、ステップS10〜S80は図3
と同じであり、車両エンジン9の停止時に冷房機能が必
要な時の作動は上記第1〜第4実施形態)同じであるの
で、説明を省略する。
【0075】ステップS50にて車両エンジン9の停止
時における空調機能として暖房機能が必要であると判定
されると、ステップS90にて温水温度Twが所定温度
T0以上か判定する。ここで、所定温度T0は温水熱源
によるヒータコア12の暖房能力をある程度、発揮でき
る温度、例えば、60℃程度である。そして、温水温度
Tw≧所定温度T0であるときは次のステップS100
にて電動温水ポンプ32に通電して電動温水ポンプ32
を作動させる。
時における空調機能として暖房機能が必要であると判定
されると、ステップS90にて温水温度Twが所定温度
T0以上か判定する。ここで、所定温度T0は温水熱源
によるヒータコア12の暖房能力をある程度、発揮でき
る温度、例えば、60℃程度である。そして、温水温度
Tw≧所定温度T0であるときは次のステップS100
にて電動温水ポンプ32に通電して電動温水ポンプ32
を作動させる。
【0076】次のステップS110では、車室内吹出温
度制御のために急速加熱の必要な条件にあるか判定す
る。この判定は具体的には例えば、前述の目標吹出温度
TAOが所定温度以上であるときを急速加熱の必要な条
件にあると判定してよい。そして、急速加熱の必要がな
いときはステップS120に進み、圧縮機1を停止状態
(圧縮機1の電動モータ102を停止状態)とする。
度制御のために急速加熱の必要な条件にあるか判定す
る。この判定は具体的には例えば、前述の目標吹出温度
TAOが所定温度以上であるときを急速加熱の必要な条
件にあると判定してよい。そして、急速加熱の必要がな
いときはステップS120に進み、圧縮機1を停止状態
(圧縮機1の電動モータ102を停止状態)とする。
【0077】すなわち、車両エンジン9の停止時におい
て暖房機能が必要である時に温水温度Tw≧所定温度T
0であり、且つ、急速加熱の必要がないときは電動温水
ポンプ32の作動により車両エンジン9の温水を温水弁
34を介してヒータコア12に循環して、ヒータコア1
2にて温水熱源による暖房機能のみを発揮する。
て暖房機能が必要である時に温水温度Tw≧所定温度T
0であり、且つ、急速加熱の必要がないときは電動温水
ポンプ32の作動により車両エンジン9の温水を温水弁
34を介してヒータコア12に循環して、ヒータコア1
2にて温水熱源による暖房機能のみを発揮する。
【0078】一方、ステップS90にて温水温度Twが
所定温度T0未満であると判定されると、ステップS7
0にて、冷凍サイクルRの弁装置5をホットガスヒータ
サイクルによる暖房モード状態に切り替え、更に、ステ
ップS130にて、圧縮機1の電動モータ102に通電
して電動モータ102を作動させ、電動モータ102の
動力により圧縮機構部103を作動させる。
所定温度T0未満であると判定されると、ステップS7
0にて、冷凍サイクルRの弁装置5をホットガスヒータ
サイクルによる暖房モード状態に切り替え、更に、ステ
ップS130にて、圧縮機1の電動モータ102に通電
して電動モータ102を作動させ、電動モータ102の
動力により圧縮機構部103を作動させる。
【0079】これにより、エンジン停止時に温水温度T
wが所定温度T0未満に低下した後でも、ホットガスヒ
ータサイクルによる暖房機能を発揮できる。なお、ヒー
タコア12の温水温度が蒸発器4において加熱された温
風より低温になると、蒸発器4通過後の温風の熱がヒー
タコア12の温水に吸熱され、温度低下してしまうの
で、このような条件に該当する場合はエアミックスドア
14によりヒータコア12の通風路を全閉して、蒸発器
4通過後の温風の全量がバイパス通路13を通過するよ
うに、エアミックスドア14の位置を制御するのが良
い。なお、エアミックスドア14の位置は空調制御装置
15の制御信号により駆動制御されるサーボモータ等の
アクチュエータ(図示せず)によって自動制御可能にな
っている。
wが所定温度T0未満に低下した後でも、ホットガスヒ
ータサイクルによる暖房機能を発揮できる。なお、ヒー
タコア12の温水温度が蒸発器4において加熱された温
風より低温になると、蒸発器4通過後の温風の熱がヒー
タコア12の温水に吸熱され、温度低下してしまうの
で、このような条件に該当する場合はエアミックスドア
14によりヒータコア12の通風路を全閉して、蒸発器
4通過後の温風の全量がバイパス通路13を通過するよ
うに、エアミックスドア14の位置を制御するのが良
い。なお、エアミックスドア14の位置は空調制御装置
15の制御信号により駆動制御されるサーボモータ等の
アクチュエータ(図示せず)によって自動制御可能にな
っている。
【0080】また、ステップS110にて、急速加熱が
必要であると判定されたときも、ステップS70、S1
30に進み、ホットガスヒータサイクルによる暖房機能
を発揮する。これにより、急速加熱の必要時には、ホッ
トガスヒータサイクルによる暖房機能と温水熱源による
暖房機能とを併用して、車室内への吹出空気を加熱でき
る。 (他の実施形態)上記した各実施形態では、走行用駆動
源として車両エンジン9のみを搭載し、信号待ちの停車
時のようなエンジン動力不要時に車両エンジン9を停止
する車両における空調装置について説明したが、走行用
駆動源としてエンジンと電動モータの両方を備えるハイ
ブッリド車等においても本発明を同様に適用できること
はもちろんである。
必要であると判定されたときも、ステップS70、S1
30に進み、ホットガスヒータサイクルによる暖房機能
を発揮する。これにより、急速加熱の必要時には、ホッ
トガスヒータサイクルによる暖房機能と温水熱源による
暖房機能とを併用して、車室内への吹出空気を加熱でき
る。 (他の実施形態)上記した各実施形態では、走行用駆動
源として車両エンジン9のみを搭載し、信号待ちの停車
時のようなエンジン動力不要時に車両エンジン9を停止
する車両における空調装置について説明したが、走行用
駆動源としてエンジンと電動モータの両方を備えるハイ
ブッリド車等においても本発明を同様に適用できること
はもちろんである。
【0081】また、空調用制御装置15とエンジン用制
御装置26とを1つの制御装置に統合して本発明の空調
制御をおこなってもよいことはもちろんである。
御装置26とを1つの制御装置に統合して本発明の空調
制御をおこなってもよいことはもちろんである。
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の
全体システム図である。
全体システム図である。
【図2】第1実施形態に用いる圧縮機の具体例を示す断
面図である。
面図である。
【図3】第1実施形態の制御フローチャートである
【図4】本発明の第2実施形態による車両用空調装置の
全体システム図である。
全体システム図である。
【図5】本発明の第3実施形態による車両用空調装置の
全体システム図である。
全体システム図である。
【図6】本発明の第4実施形態による車両用空調装置の
全体システム図である。
全体システム図である。
【図7】本発明の第5実施形態による車両用空調装置の
全体システム図である。
全体システム図である。
【図8】第5実施形態の制御フローチャートである。
1、1A、1B…圧縮機、4…蒸発器、9…車両エンジ
ン、10…空調ケース、12…ヒータコア、30…モー
タジェネレータ、32…電動温水ポンプ、102…電動
モータ。
ン、10…空調ケース、12…ヒータコア、30…モー
タジェネレータ、32…電動温水ポンプ、102…電動
モータ。
Claims (8)
- 【請求項1】 車両エンジン(9)の動力不要時に車両
エンジン(9)を停止する車両に用いられる空調装置で
あって、 車室内へ向かって送風される空気の通風路を形成する空
調ケース(10)と、 前記空調ケース(10)内に設けられ、前記空気を冷却
する冷凍サイクル(R)の蒸発器(4)と、 前記蒸発器(4)を通過した冷媒を吸入し、圧縮する圧
縮機(1、1A、1B)とを備え、 前記圧縮機(1、1A、1B)は前記車両エンジン
(9)の停止時においても電動モータ(102、30)
の動力により作動可能になっており、 前記車両エンジン(9)の停止時に、冷房機能および暖
房機能のいずれが必要であるか判定し、冷房機能が必要
な時には、前記冷凍サイクル(R)を前記蒸発器(4)
が冷却作用を発揮する冷房モード状態に設定するととも
に前記圧縮機(1、1A、1B)を前記電動モータ(1
02、30)の動力により作動させ、 これに対し、前記車両エンジン(9)の停止時に暖房機
能が必要な時には、前記冷凍サイクル(R)を、前記圧
縮機(1、1A、1B)の吐出ガスが前記蒸発器(4)
に導入され前記蒸発器(4)が放熱作用を発揮するホッ
トガスヒータサイクルの暖房モード状態に設定するとと
もに前記圧縮機(1、1A、1B)を前記電動モータ
(102、30)の動力により作動させることを特徴と
する車両用空調装置。 - 【請求項2】 車両エンジン(9)の動力不要時に車両
エンジン(9)を停止する車両に用いられる空調装置で
あって、 車室内へ向かって送風される空気の通風路を形成する空
調ケース(10)と、前記空調ケース(10)内に設け
られ、前記空気を冷却する冷凍サイクル(R)の蒸発器
(4)と、 前記蒸発器(4)を通過した冷媒を吸入し、圧縮する圧
縮機(1、1A、1B)と、 前記空調ケース(10)内に設けられ、前記車両エンジ
ン(9)の温水を熱源として前記空気を加熱するヒータ
コア(12)と、 前記ヒータコア(12)に温水を循環する温水回路に設
けられた電動温水ポンプ(32)とを備え、 前記圧縮機(1、1A、1B)は前記車両エンジン
(9)の停止時においても電動モータ(102、30)
の動力により作動可能になっており、 前記車両エンジン(9)の停止時に、冷房機能および暖
房機能のいずれが必要であるか判定し、冷房機能が必要
な時には、前記冷凍サイクル(R)を前記蒸発器(4)
が冷却作用を発揮する冷房モード状態に設定するととも
に前記圧縮機(1、1A、1B)を前記電動モータ(1
02、30)の動力により作動させ、 これに対し、前記車両エンジン(9)の停止時に暖房機
能が必要な時において、前記温水の温度に関連する物理
量が所定値以上であるときは、前記電動温水ポンプ(3
2)の作動により前記ヒータコア(12)に温水を循環
させ、前記温水を熱源として前記空気を加熱し、 前記車両エンジン(9)の停止時に暖房機能が必要な時
において、前記温水の温度に関連する物理量が所定値未
満に低下したときは、前記冷凍サイクル(R)を、前記
圧縮機(1、1A、1B)の吐出ガスが前記蒸発器
(4)に導入され前記蒸発器(4)が放熱作用を発揮す
るホットガスヒータサイクルの暖房モード状態に設定す
るとともに前記圧縮機(1、1A、1B)を前記電動モ
ータ(102、30)の動力により作動させることを特
徴とする車両用空調装置。 - 【請求項3】 前記車両エンジン(9)の停止時に暖房
機能が必要な時において急速加熱が必要な条件に該当す
るときは、前記電動温水ポンプ(32)の作動による前
記温水熱源の暖房モード状態と、前記ホットガスヒータ
サイクルの暖房モード状態とを同時に設定することを特
徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。 - 【請求項4】 前記圧縮機(1)は前記電動モータ(1
02)と一体に構成され、前記車両エンジン(9)の稼
働時には前記車両エンジン(9)の動力が前記圧縮機
(1)に伝達されて前記圧縮機(1)が作動し、また、
前記車両エンジン(9)の停止時には前記一体の電動モ
ータ(102)の動力により前記圧縮機(1)が作動す
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに
記載の車両用空調装置。 - 【請求項5】 前記電動モータ(30)は前記圧縮機
(1)と別体にて構成され、前記車両エンジン(9)の
稼働時には前記車両エンジン(9)の動力が前記圧縮機
(1)に伝達されて前記圧縮機(1)が作動し、また、
前記車両エンジン(9)の停止時には前記別体の電動モ
ータ(30)の動力により前記圧縮機(1)が作動する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 前記別体の電動モータは、前記車両エン
ジン(9)の稼働時には前記車両エンジン(9)により
駆動されて発電機機能を発揮するモータジェネレータ
(30)であることを特徴とする請求項5に記載の車両
用空調装置。 - 【請求項7】 前記圧縮機として、前記車両エンジン
(9)の稼働時に前記車両エンジン(9)の動力が伝達
されて作動するエンジン駆動専用の圧縮機(1A)と、
前記車両エンジン(9)の停止時には前記電動モータ
(102)の動力により作動する電動モータ駆動専用の
圧縮機(1B)とを有し、 前記エンジン駆動専用の圧縮機(1A)と前記電動モー
タ駆動専用の圧縮機(1B)を前記冷凍サイクル(R)
に並列に設けることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項8】 前記圧縮機として、前記電動モータ(1
02)の動力により作動する電動モータ駆動専用の圧縮
機(1B)のみを有し、 前記車両エンジン(9)の稼働時および前記車両エンジ
ン(9)の停止時の双方において前記電動モータ(10
2)の動力により前記圧縮機(1B)を作動させること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
車両用空調装置。
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