JPH0972622A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

Info

Publication number
JPH0972622A
JPH0972622A JP22944895A JP22944895A JPH0972622A JP H0972622 A JPH0972622 A JP H0972622A JP 22944895 A JP22944895 A JP 22944895A JP 22944895 A JP22944895 A JP 22944895A JP H0972622 A JPH0972622 A JP H0972622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
compressor
refrigerant
air temperature
cooling fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22944895A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Otani
尚之 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP22944895A priority Critical patent/JPH0972622A/ja
Publication of JPH0972622A publication Critical patent/JPH0972622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイル分離器2から圧縮機1吸入側へのオイ
ル戻し量を低外気温時から高外気温時に至るまで、適切
に設定できるようにする。 【解決手段】 冷凍サイクルの高低圧差が所定値以下に
低下する低外気温時には、外気温センサ103の検出信
号が入力される制御回路106により凝縮器冷却ファン
101の回転速度を低下するとともに、オイル分離器2
内の電気ヒータ102を加熱状態とする。これにより、
凝縮器3の冷却能力が低下して、サイクル高圧が上昇す
る。これと同時に、電気ヒータ102によりオイルを加
熱する。そのため、このオイル温度が上昇し、オイルの
粘度が低下する。この結果、オイル戻し通路9からのオ
イル戻し量を、上記ファン回転速度制御とオイル加熱制
御を行わない場合に比して、増加できるので、圧縮機1
の潤滑不足を未然に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷媒とオイルとを混
合してサイクルを循環させる冷凍装置において、特に圧
縮機吐出側にオイル分離器を設け、このオイル分離器で
分離されたオイルを圧縮機吸入側に直接戻すようにした
冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオイル分離器を備えた冷
凍装置は種々の分野で使用されており、オイル分離器で
分離されたオイルは、通常、キャピラリチューブを介し
て圧縮機吸入側に直接戻すようにしている。ところで、
キャピラリチューブは圧縮機吐出側に設けられたオイル
分離器内の高圧のオイルを減圧してから圧縮機吸入側に
戻す減圧手段としての役目をはたしているが、このキャ
ピラリチューブの流量特性から、オイル戻し量は、サイ
クルの高低圧差に比例し、オイル粘度(オイル温度)に
反比例する関係にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、外気温が低下
してくると、冷凍熱負荷の低下によりサイクルの高低圧
差が減少するとともに、オイル温度の低下によりオイル
粘度が増大して、オイル戻し量が極端に低下する。これ
により、圧縮機の潤滑不足を招く恐れがあった。そこ
で、日本電装公開技報.整理番号93−074(199
3年11月15日発行)には、上記キャピラリチューブ
を並列に2本設けるとともに、その一方のキャピラリチ
ューブの流路を開閉制御する電磁弁を設け、低外気温時
には、この電磁弁を開いて、オイル戻し量を増加させる
ようにしたものが提案されている。
【0004】しかしながら、この従来技術では、オイル
戻し量の調整を行うためには、仕様(内径、長さ)の異
なるキャピラリチューブを用意する必要があり、そのた
めオイル戻し量のきめ細かい調整がしにくいという問題
がある。また、可動部を持つ電磁弁をサイクル内に設置
しているので、信頼性に欠けるという問題もある。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
オイル分離器から圧縮機吸入側へのオイル戻し量を低外
気温時から高外気温時に至るまで、適切に設定できる冷
凍装置を提供することを目的とする。また、本発明の他
の目的は、オイル戻し量のきめ細かい調整を容易に行う
ことができる冷凍装置を提供することにある。
【0006】
【発明の概要】本発明は上記目的を達成するため、以下
の技術的手段を採用する。請求項1記載の発明では、圧
縮機(1)吐出側に配設されたオイル分離器(2)で分
離されたオイルを加熱する加熱手段(102)を備える
とともに、凝縮器(3)に冷却空気を送風する冷却ファ
ン(101)および前記加熱手段(102)を制御する
制御手段(106)を備え、冷凍サイクルの高低圧差が
所定値以下に低下する運転条件下では、前記制御手段
(106)により冷却ファン(101)の回転速度を低
下するとともに、前記加熱手段(102)を加熱状態と
することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明では、前記制御手段
(106)は、前記冷凍サイクルの高低圧差が所定値以
下に低下する運転条件を外気温の低下により判定するこ
とを特徴としている。請求項3記載の発明では、前記制
御手段(106)は、前記冷凍サイクルの高低圧差が所
定値以下に低下する運転条件をサイクル高圧の低下によ
り判定することを特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明では、前記加熱手段
は、電気ヒータ(102)からなり、前記冷却ファン
(101)はモータ(101a)により駆動される電動
ファンからなり、前記冷凍サイクルの高低圧差が所定値
以下に低下する運転条件下では、前記制御手段(10
6)により前記電気ヒータ(102)を前記冷却ファン
(101)の駆動用モータ(101a)に直列接続する
ことを特徴としている。
【0009】請求項1〜4記載の発明によれば、冷凍サ
イクルの高低圧差が所定値以下に低下する運転条件下で
は、制御手段(106)により冷却ファン(101)の
回転速度を低下するとともに、加熱手段(102)を加
熱状態としているから、凝縮器(3)の冷却能力が低下
して、サイクル高圧が上昇する。これと同時に、電気加
熱手段(102)によりオイルを加熱する。そのため、
このオイル温度が上昇し、オイルの粘度が低下する。
【0010】以上により、低外気温時における、オイル
戻し通路(9)からのオイル戻し量を、上記ファン回転
速度制御とオイル加熱制御を行わない場合に比して、増
加できるので、オイル戻し量が低外気温時に極端に低下
して、圧縮機(1)の潤滑不足が発生するのを未然に防
止できる。また、上記制御により低外気温時におけるオ
イル戻し量の確保ができるため、オイル戻し通路(9)
の減圧手段(8)として、減圧度合いの大きいものを使
用することができるので、高外気温時におけるオイル戻
し量が過剰になることもない。
【0011】従って、低外気温時から高外気温時に至る
広範な外気温度変化に対して、常に適正なオイル戻し量
を維持でき、圧縮機(1)の潤滑確保と冷凍能力向上に
貢献できる。しかも、本発明では、上記したファン回転
速度制御とオイル加熱制御により低外気温時のオイル戻
し量を確保しているから、ファン回転速度の低下量とオ
イル加熱量の調整は電気的に容易に行うことができる。
それ故、従来技術のように、オイル戻し量の調整を行う
ために、仕様(内径、長さ)の異なるキャピラリチュー
ブを用意する必要がなく、オイル戻し量のきめ細かい調
整を容易に行うことができる。また、電磁弁のような可
動部を持つ機器をサイクル内に設置する必要がないの
で、冷凍装置の信頼性も向上できる。
【0012】上記作用効果に加えて、請求項4記載の発
明では、冷凍サイクルの高低圧差が所定値以下に低下す
る運転条件下では、制御手段(106)により、冷却フ
ァン(101)の駆動用モータ(101a)に、加熱手
段をなす電気ヒータ(102)を直列接続しているか
ら、電気ヒータ(102)それ自体をモータ(101
a)の速度低下用の抵抗器として利用でき、電気制御部
の回路構成を簡潔にすることができ、コスト低減を図る
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明を車両用冷凍装置、よ
り具体的に言えば、冷凍車用の冷凍装置に適用した場合
を示しており、この冷凍車用の冷凍装置(冷凍サイク
ル)は、冷媒圧縮機1、オイル分離器2、冷媒凝縮器
3、レシーバ4、温度作動式膨張弁(減圧手段)5、冷
媒蒸発器6、およびアキュムレータ7を、金属製パイプ
またはゴム製パイプよりなる冷媒配管によって順次接続
した閉回路より構成されている。
【0014】冷媒圧縮機1は、自動車のエンジンルーム
(図示せず)内に設置された走行用エンジンにベルトと
電磁クラッチ(動力断続手段)110を介して連結され
ている。この冷媒圧縮機1は、電磁クラッチ110が接
続状態となり、エンジンの回転動力が伝達されると、起
動する。圧縮機1の作動により、アキュムレータ7下流
側よりガス冷媒を吸入、圧縮して、高温高圧の過熱ガス
冷媒をオイル分離器2側へ吐出する。
【0015】また、圧縮機1としては斜板型圧縮機等の
公知の種々の形式のものを使用でき、冷媒中に混合され
ているオイルにより圧縮機1内部の機構の潤滑を行うよ
うになっている。オイル分離器2は、圧縮機1からの吐
出ガス冷媒に混合されているオイルを分離するもので、
オイルの分離構造は例えばガス冷媒とオイルの比重差を
利用してオイルを遠心分離する公知の構造でよい。この
オイル分離器2内の下部側にはオイルを溜めておくオイ
ル溜室2aが設けてあり、このオイル溜室2aには、オ
イルを加熱する加熱手段として電気ヒータ102が設置
されている。
【0016】オイル分離器2のオイル溜室2a内のオイ
ルは、キャピラリチューブ8を有するオイル戻し通路9
によって圧縮機1の吸入側通路に直接戻すようにしてあ
る。キャピラリチューブ8はオイル分離器2内の高圧の
オイルを減圧してから圧縮機1の吸入側に戻す減圧手段
として設けられている。冷媒凝縮器3は、冷媒圧縮機1
の吐出ガス冷媒を冷却ファン101により送られてくる
冷却空気と熱交換させて冷媒を冷却、凝縮させる。冷却
ファン101はモータ101aにより駆動される電動フ
ァンから構成されている。
【0017】レシーバ4は、冷媒凝縮器2で凝縮した冷
媒の気液を分離して、液冷媒のみを導出するものであ
る。温度作動式膨張弁5は、冷媒蒸発器6の冷媒入口部
側に接続され、レシーバ4からの高温高圧の液冷媒を断
熱膨張して低温低圧の気液二相の霧状冷媒にする減圧手
段として働くもので、冷媒蒸発器6の冷媒出口部の冷媒
過熱度を所定値に維持するよう弁開度を自動調整するよ
うになっている。
【0018】冷媒蒸発器6は、冷凍車の冷凍庫10内に
設置され、冷凍庫10内を冷却するもので、膨張弁5の
下流側とアキュムレータ7の入口側との間に接続されて
いる。この蒸発器6は、膨張弁5より内部に流入した気
液二相状態の冷媒を庫内空気循環用ファン109により
送風される庫内空気と熱交換させて冷媒を蒸発させ、そ
の蒸発潜熱により庫内空気を冷却する冷却手段として働
く。ファン109もモータ109aにより駆動される電
動ファンから構成されている。
【0019】アキュムレータ7は、蒸発器6の出口側に
接続されて、冷媒の気液を分離して液冷媒を溜め、ガス
冷媒を導出するものである。次に、図2を参照しなが
ら、電気制御部分について説明すると、冷凍装置制御用
の制御回路106は、乗員により手動操作される冷凍運
転スイッチ111を介して車載バッテリ107から電源
の供給を受けて、起動するようになっている。
【0020】制御回路106には、冷凍庫10内の温度
を検出する庫内温度センサ108、および外気温度を検
出する外気温センサ103から検出信号が入力されるよ
うになっている。そして、制御回路106はこれらの入
力信号と設定値とを比較して、高圧上昇リレーコイル1
04と冷凍リレーコイル105の通電を制御するように
なっている。この両リレーコイル104、105はそれ
ぞれリレー接点104a、105aを開閉する。
【0021】次に、上記構成において作動を説明する。
冷凍運転スイッチ111が乗員により閉成されると、制
御回路106が起動し、庫内温度センサ108により検
出される冷凍庫10内の温度が、乗員により設定された
設定温度(例えば−18°C)より高いときは、制御回
路106内の比較回路(図示せず)によりこの温度判定
が行われ、冷凍リレーコイル105に通電されるので、
冷凍リレー接点105aが閉成する。
【0022】これにより、電磁クラッチ110に通電さ
れ、電磁クラッチ1aが接続状態となるので、自動車エ
ンジンの回転が圧縮機1に伝達され、圧縮機1が起動す
る。また、このとき、ファンモータ109aに通電さ
れ、庫内空気循環用ファン109が作動し、庫内空気が
蒸発器6に送風される。一方、外気温センサ103によ
り検出される外気温が設定温度(例えば、10°C)よ
り高いと、制御回路106内の比較回路(図示せず)に
よりこの温度判定が行われ、高圧上昇リレーコイル10
4への通電を遮断する。すると、高圧上昇リレーの接点
104aは常閉側固定接点104bに閉成している。
【0023】これにより、凝縮器3の冷却ファン101
のモータ101aには車載バッテリ107の電源電圧が
直接印加され、冷却ファン101は高速(Hi)モード
で作動する。このとき、電気ヒータ102は通電されな
いので、オイル分離器2のオイル溜室2a内のオイルを
加熱しない。圧縮機1から吐出された過熱ガス冷媒は、
オイル分離器2でオイルと分離された後に、凝縮器3に
流入し、ここで冷却ファン101により送風される冷却
空気と熱交換して冷媒が冷却され、凝縮する。この凝縮
冷媒は、ガス冷媒を一部含む飽和液冷媒であって、レシ
ーバ4内に流入し、ここで冷媒の気液が分離される。
【0024】そして、液冷媒のみがレシーバ4より導出
され、温度作動式膨張弁5に流入する。この膨張弁5に
おいて、液冷媒は減圧され、低温、低圧の気液2相冷媒
となる。次いで、この気液2相冷媒は蒸発器6にて庫内
空気と熱交換して蒸発し、その蒸発潜熱により庫内空気
を冷却する。蒸発器6にて蒸発した過熱ガス冷媒はアキ
ュムレータ7を介して圧縮機1に吸入され、再度圧縮さ
れる。
【0025】ところで、上記冷凍装置の作動において、
外気温が上記のごとく設定温度より高いときは、冷凍熱
負荷が大きいので、サイクル高圧が高くなり、サイクル
の高低圧差が大きくなる。そこで、冷却ファン101は
高速(Hi)モードで作動させて、凝縮器3の冷却能力
を高めることによりサイクル高圧の上昇を抑制する。ま
た、電気ヒータ102への通電を遮断することにより、
オイルへの加熱を停止してオイル温度の過度な上昇を止
める。これにより、オイル戻し通路9からのオイル戻し
量が過剰になるのを抑制する。
【0026】一方、外気温が上記設定温度より低くなる
低外気温時には、この外気温の低下が制御回路106に
て判定され、高圧上昇リレーコイル104に通電される
ので、リレー接点104aが常開側の固定接点104c
に吸引され閉成する。すると、電気ヒータ102が凝縮
器3の冷却ファン101のモータ101aに直列接続さ
れるため、モータ101aへの印加電圧が低下して冷却
ファン101は低速(Lo)モードで作動する。
【0027】これにより、凝縮器3の冷却能力が低下し
て、サイクル高圧が上昇する。これと同時に、電気ヒー
タ102に通電され、電気ヒータ102が発熱し、オイ
ル分離器2のオイル溜室2a内のオイルを加熱する。そ
のため、このオイル温度が上昇し、オイルの粘度が低下
する。以上により、低外気温時における、オイル戻し通
路9からのオイル戻し量を、上記制御を行わない場合に
比して増加できるので、オイル戻し量が低外気温時に極
端に低下して、圧縮機1の潤滑不足が発生するのを未然
に防止できる。
【0028】なお、図3は高圧上昇リレーコイル104
への通電のON、OFF制御特性を示すもので、外気温
が10°Cまで低下すると、リレーコイル104に通電
(ON)し、外気温が15°Cまで上昇すると、リレー
コイル104の通電を遮断(OFF)するようになって
いる。次に、本発明によるオイル戻し量制御の作用効果
を実験例に基づいて具体的に説明すると、キャピラリチ
ューブ8として、内径φ1.25mm、長さ6mのもの
を用い、圧縮機1として吐出容量177ccの斜板型の
もの、冷媒としてR404A、オイルとしてPAG系
(ポリアルキルグリコール系)をそれぞれ用い、庫内温
度−30°C、圧縮機回転数1800rpmの条件で冷
凍装置を運転したところ、図4に示すオイル戻し量の制
御特性が得られた。
【0029】図4において、35°Cの高外気温時に
は、オイル戻し量が4.2kg/hとなり、目標値の
1.6kg/hを上回る適正な値となった。上記仕様の
キャピラリチューブ8によれば、その流量特性から、外
気温が10°Cまで低下すると、オイル戻し量は0.4
kg/hまで低下する。このときの高低圧差は0.9M
Paで、オイル分離器2内のオイル温度は40°Cであ
った。本発明によれば、外気温度が10°Cまで低下す
ると、前述したように高圧上昇リレーコイル104を作
動させて、冷却ファン101の回転数低下および電気ヒ
ータ102によるオイル加熱制御を自動的に実施して、
オイル戻し量を増加できる。
【0030】これにより、外気温が−10°Cまで低下
したときにも、目標値の0.3kg/hを上回るオイル
戻し量を確保できた。因みに、比較例として、キャピラ
リチューブ8として、内径φ1.25mm、長さ1m
(上記実験例は長さ6m)のものを用いて、本発明によ
る制御を実施しない場合には、外気温=−10°C〜3
5°Cの変化に対して、オイル戻し量が0.4kg/h
〜14.0kg/hの広範な変動を示し、低外気温時に
は問題がないものの、高外気温時にはオイル戻し量が過
多となり、サイクル循環冷媒量が減少して冷凍能力の低
下を招くという問題を生じていた。
【0031】これに対し、本発明によれば、上記自動制
御を行うことにより、低外気温時および高外気温時の双
方において適正なオイル戻し量を確保できた。図5は本
発明の他の実施形態を示すもので、冷凍サイクルの高低
圧差が所定値以下に低下する運転条件を判定する手段と
して、外気温でなく、サイクル高圧を検出して判定する
ようにした例である。
【0032】すなわち、本例では、サイクル高圧側回
路、例えば凝縮器3の下流側回路に、圧力センサ112
を設置し、この圧力センサ112の検出信号を制御回路
106に入力し、高圧が設定値例えば0.8MPaまで
低下すると、高圧上昇リレーコイル104を作動させ
て、冷却ファン101の回転数低下および電気ヒータ1
02によるオイル加熱制御を自動的に実施する。
【0033】そして、高圧が設定値例えば1.0MPa
まで上昇すると、高圧上昇リレーコイル104の作動を
停止して、冷却ファン101の回転数を上昇させるとと
もに、電気ヒータ102によるオイル加熱を自動的に停
止する。このように、高圧の低下に対応して、冷却ファ
ン101の回転数低下および電気ヒータ102によるオ
イル加熱制御を自動的に実施するようにしても、同様の
作用効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を例示する冷凍サイクル図で
ある。
【図2】図1の冷凍サイクルの制御回路図である。
【図3】図2の制御回路に用いられている高圧上昇リレ
ーコイルの作動説明図である。
【図4】本発明の実験結果を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施形態を示す冷凍サイクル図で
ある。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…オイル分離器、3…凝縮器、8…キャ
ピラリチューブ、9…オイル戻し通路、101…冷却フ
ァン、102…電気ヒータ、103…外気温センサ、1
06…制御回路、112…圧力センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)吐出側に設けられ、圧縮機(1)から
    吐出された冷媒とオイルとを分離するオイル分離器
    (2)と、 このオイル分離器(2)で分離されたオイルを、減圧手
    段(8)を介して圧縮機(1)吸入側に戻すオイル戻し
    通路(9)と、 前記オイル分離器(2)で分離されたガス冷媒を冷却し
    て凝縮する凝縮器(3)と、 この凝縮器(3)に冷却空気を送風する冷却ファン(1
    01)と、 前記オイル分離器(2)で分離されたオイルを加熱する
    加熱手段(102)と、 前記冷却ファン(101)および前記加熱手段(10
    2)を制御する制御手段(106)とを備え、 冷凍サイクルの高低圧差が所定値以下に低下する運転条
    件下では、前記制御手段(106)により冷却ファン
    (101)の回転速度を低下するとともに、前記加熱手
    段(102)を加熱状態とすることを特徴とする冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(106)は、前記冷凍サ
    イクルの高低圧差が所定値以下に低下する運転条件を外
    気温の低下により判定することを特徴とする請求項1に
    記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(106)は、前記冷凍サ
    イクルの高低圧差が所定値以下に低下する運転条件をサ
    イクル高圧の低下により判定することを特徴とする請求
    項1に記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、電気ヒータ(102)
    からなり、 前記冷却ファン(101)はモータ(101a)により
    駆動される電動ファンからなり、 前記冷凍サイクルの高低圧差が所定値以下に低下する運
    転条件下では、前記制御手段(106)により前記電気
    ヒータ(102)を前記冷却ファン(101)の駆動用
    モータ(101a)に直列接続することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍装置。
JP22944895A 1995-09-06 1995-09-06 冷凍装置 Pending JPH0972622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22944895A JPH0972622A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22944895A JPH0972622A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 冷凍装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0972622A true JPH0972622A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16892371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22944895A Pending JPH0972622A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0972622A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100676307B1 (ko) * 2005-03-04 2007-02-01 류재식 히트펌프의 압축기 보호회로
JP2011099644A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Panasonic Corp 冷凍サイクル装置
JP2016075397A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 三菱重工業株式会社 オイルセパレータ、冷凍サイクル装置、及び、オイル戻し量の制御方法
CN105588361A (zh) * 2015-11-04 2016-05-18 青岛海信日立空调系统有限公司 一种多联机空调系统
CN109539649A (zh) * 2018-12-04 2019-03-29 珠海格力电器股份有限公司 机组回油控制方法、系统及多联机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100676307B1 (ko) * 2005-03-04 2007-02-01 류재식 히트펌프의 압축기 보호회로
JP2011099644A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Panasonic Corp 冷凍サイクル装置
JP2016075397A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 三菱重工業株式会社 オイルセパレータ、冷凍サイクル装置、及び、オイル戻し量の制御方法
CN105588361A (zh) * 2015-11-04 2016-05-18 青岛海信日立空调系统有限公司 一种多联机空调系统
CN109539649A (zh) * 2018-12-04 2019-03-29 珠海格力电器股份有限公司 机组回油控制方法、系统及多联机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6105375A (en) Refrigerating cycle apparatus with condenser-side refrigerant recovery mode
JP4600212B2 (ja) 超臨界冷凍サイクル装置
US20060254308A1 (en) Ejector cycle device
US7836716B2 (en) Refrigerant cycle device and control system for vehicle
US20160200170A1 (en) Ejector-type refrigeration cycle
JPH09178306A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH09318169A (ja) 冷凍装置
JP2001041596A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH09229497A (ja) 冷凍サイクル
US8082746B2 (en) Refrigeration cycle device for vehicle
JPS6326830B2 (ja)
JPH0972622A (ja) 冷凍装置
JPH09318166A (ja) 冷凍装置
JP3714348B2 (ja) 冷凍装置
JP4274250B2 (ja) 冷凍装置
JPH09318205A (ja) 冷凍装置
JP2000205664A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH102640A (ja) 冷凍装置
CN111595047A (zh) 一种冷藏车的制冷系统及其控制方法
US3786650A (en) Air conditioning control system
JPH08285384A (ja) 冷凍サイクル
JP3326835B2 (ja) 冷凍サイクル
JPH0972620A (ja) インジェクション式冷凍装置
JPH10185336A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH10220889A (ja) 冷凍サイクル装置