JPH0972620A - インジェクション式冷凍装置 - Google Patents

インジェクション式冷凍装置

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JPH0972620A
JPH0972620A JP8282396A JP8282396A JPH0972620A JP H0972620 A JPH0972620 A JP H0972620A JP 8282396 A JP8282396 A JP 8282396A JP 8282396 A JP8282396 A JP 8282396A JP H0972620 A JPH0972620 A JP H0972620A
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gas
refrigerant
liquid separator
valve means
valve
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JP8282396A
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Shinichi Murakami
紳一 村上
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Original Assignee
Denso Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクション式冷凍装置において、ガス
インジェションに伴うサイクル高圧の異常上昇を防止す
る。 【解決手段】 冷凍装置起動時に、バルブ13を閉じ、
バルブ5、8を開いて、気液分離器6内の液冷媒を膨張
弁9を通して蒸発器10に流入させるノーマル冷凍運転
を設定して、冷凍装置起動時に、ガスインジェクション
運転による圧縮機吐出圧の異常上昇を防止する。そし
て、このノーマル冷凍運転実行後に、バルブ5、13を
閉じ、バルブ8を開いて、気液分離器6内の圧力を引き
下げるポンプダウン運転を設定する。このポンプダウン
運転実行後に、ガスインジェクション運転(バルブ5、
13を開、バルブ8を閉)と、冷凍運転(バルブ5、1
3を閉、バルブ8を開)とを交互に行う、間欠インジェ
クションを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインジェクション式
冷凍装置に関するもので、例えば冷凍車における冷凍庫
内を−18°C程度の低温に冷却するための冷凍装置と
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷凍装置として、特開平
6−34206号公報にて提案されたものがあり、この
従来装置では、冷凍サイクルの凝縮器下流側に減圧装置
を介して、中間圧の気液分離器を設置するとともに、こ
の気液分離器で分離されたガス冷媒をバイパス回路を介
して直接、圧縮機吸入側配管に吸入(インジェクショ
ン)させるようにして、冷凍装置の能力向上を図ってい
る。
【0003】上記公報記載の従来装置では、ガス冷媒を
バイパス回路を介して直接、圧縮機吸入側配管に吸入さ
せているので、圧縮機に特別のガスインジェクションポ
ートを追加設置する必要がなく、圧縮機製造コストを低
減できる利点を有している。しかし、その反面、中間圧
のガス冷媒を直接、圧縮機吸入側配管に吸入させるの
で、このガス冷媒の圧縮機吸入側配管へのインジェクシ
ョン動作により圧縮機吸入圧が上昇し、蒸発器における
冷却作用が中断することになる。そのため、このインジ
ェクション動作は、連続的に行うことはできず、このイ
ンジェクション運転の時間と、このインジェクション動
作を停止して蒸発器により庫内を冷却する冷凍運転の時
間とを分ける必要がある。
【0004】そこで、上記従来装置では、前記バイパス
回路に電磁弁を設置し、この電磁弁を、前記気液分離器
内の液冷媒量を検出する液面センサの信号に応じて間欠
的に開閉制御することにより、上記インジェクション運
転を間欠的に行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置では、上記電磁弁を開弁して気液分離器内のガス冷媒
を圧縮機吸入側に吸入させるインジェクションモード
を、上記液面センサの信号に応じて、単に間欠的に行っ
ているのみであるので、実用上次のごとき問題が生じる
ことが判明した。
【0006】すなわち、本発明者の実験、検討によれ
ば、上記従来装置では、冷凍サイクルの凝縮器下流側に
減圧装置を介して、気液分離器を設置しているが、この
減圧装置の絞り量を大きくすると、インジェクションモ
ードの冷凍運転時における冷媒流量が減少して冷凍能力
の低下を招く。それ故、上記減圧装置の絞り量は、冷凍
運転時の冷凍能力に悪影響を及ぼさない程度の小さな絞
り量に設定せざるを得ない。
【0007】その結果、ノーマル冷凍運転時には、気液
分離器内の圧力が高圧(凝縮圧力)に近似した高い圧力
になってしまうため、インジェクション運転に切り替わ
った時に気液分離器内の高圧の冷媒ガスが直接、圧縮機
吸入配管に合流するので、圧縮機の吸入圧が急激に上昇
し、それに伴って圧縮機吐出圧が異常に上昇するという
問題が生じる。この圧縮機吐出圧の異常上昇は、高負荷
条件でのサイクル起動時により一層顕著に現れることが
判明した。
【0008】この圧縮機吐出圧の異常上昇に対処するた
めには、冷凍サイクルの配管機器の耐圧強度を上昇させ
る必要があり、これは大幅なコストアップを招く。本発
明は上記点に鑑みてなされたもので、インジェクション
モードによる圧縮機吐出圧の異常上昇を効果的に抑制で
きる冷凍装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1〜8記載の技術的手段を採用する。
請求項1、2記載の発明によれば、冷凍装置起動時に、
気液分離器(6)内の液冷媒を減圧手段(9)を通して
蒸発器(10)に流入させるノーマル冷凍運転を設定し
ているから、冷凍装置起動時に、ガスインジェクション
運転による圧縮機吸入圧の上昇に伴う吐出圧の異常上昇
が発生しない。
【0010】しかも、このノーマル冷凍運転を実行した
後に、気液分離器(6)内の圧力を引き下げるポンプダ
ウン運転を設定し、このポンプダウン運転を実行した後
に、ガスインジェクション運転と、冷凍運転とを交互に
行う、間欠インジェクションを行うようにしているか
ら、ノーマル冷凍運転時に気液分離器(6)内の圧力が
サイクル高圧と同一圧力となっても、ポンプダウン運転
の実行により気液分離器(6)内の圧力が下がった状態
で、ガスインジェクション運転を行うことができる。
【0011】その結果、ガスインジェクション運転時に
おける圧縮機吐出圧の異常上昇も確実に防止できる。請
求項3記載の発明によれば、上記に加えて、ガスインジ
ェクション運転時に除霜用バイパス回路(16)に設け
られた第4の弁手段(17)を開くようにしているか
ら、圧縮機(1)吐出側が除霜用バイパス回路(16)
を通してサイクル低圧側へ連通するようになり、圧縮機
吐出圧の上昇をより一層効果的に抑制できる。
【0012】請求項4記載の発明によれば、凝縮器
(3)の下流側冷媒流路を第2の減圧手段(90)を介
して蒸発器(10)の入口に接続するノーマル運転用バ
イパス回路(19)を備え、冷凍装置起動時に、気液分
離器(6)の上流側冷媒流路と蒸発器(10)の上流側
冷媒流路を閉成、ガスインジェクション用バイパス回路
(12)およびノーマル運転用バイパス回路(19)を
開通して、気液分離器(6)内のガス冷媒をガスインジ
ェクション用バイパス回路(12)を通して圧縮機吸入
通路(14)に流入させるとともに、ノーマル運転用バ
イパス回路(19)を通して蒸発器(10)に冷媒を流
入させるノーマル冷凍運転を設定しているから、冷凍装
置起動時に、ガスインジェクション運転による圧縮機吸
入圧の上昇に伴う吐出圧の異常上昇が発生しない。
【0013】しかも、ノーマル冷凍運転の実行と同時
に、気液分離器(6)の上流側冷媒流路を閉成した状態
で、気液分離器(6)内のガス冷媒を圧縮機吸入通路
(14)に流入させることにより、気液分離器(6)内
の圧力を引き下げることができるため、ポンプダウン運
転を別途独立に行うことなく、ガスインジェクション運
転時における圧縮機吐出圧の異常上昇を確実に防止でき
る。
【0014】請求項5、6記載の発明によれば、気液分
離器(6)の上流側冷媒流路に第1および第2の弁手段
(5、50)を並列に設けるとともに、この第2の弁手
段(50)に絞り手段(51)を直列接続し、冷凍装置
起動時におけるガスインジェクション運転時には、凝縮
器(3)下流側からの冷媒が第2の弁手段(50)およ
び絞り手段(51)を通して気液分離器(6)に流入す
るようにしているから、絞り手段(51)による圧力降
下分だけ気液分離器(6)内の圧力を中間圧に下げるこ
とができる。このように、気液分離器(6)内の圧力を
中間圧に下げるとともに、ガスインジェクション時の冷
媒流量を絞り手段(51)により抑えることができるの
で、ガスインジェクション時におけるサイクル高圧の異
常上昇を効果的に抑制できる。したがって、起動時から
サイクル高圧の異常上昇を生じることなくガスインジェ
クション運転を実施できる。
【0015】一方、冷凍装置定常時におけるガスインジ
ェクション運転時には、凝縮器(3)下流側からの冷媒
が第1の弁手段(5)を通して気液分離器(6)に冷媒
が流入するようにしているから、定常時にはガスインジ
ェクション時の冷媒流量が絞り手段(51)により抑制
されることがなくなるので、間欠ガスインジェクション
運転におけるガスインジェクション運転の占める時間を
短縮することができ、冷却能力を向上できる。
【0016】また、請求項7、8記載の発明によれば、
請求項4記載の発明ど同様に、冷凍装置起動時に、ノー
マル冷凍運転の実行と同時に、気液分離器(6)内のガ
ス冷媒をガスインジェクション用バイパス回路(12)
を通して圧縮機吸入通路(14)に流入させることによ
り、気液分離器(6)内の圧力を引き下げることができ
るため、ポンプダウン運転を別途独立に行うことなく、
ガスインジェクション運転時における圧縮機吐出圧の異
常上昇を防止できる。
【0017】特に、請求項8記載の発明においては、前
記ノーマル冷凍運転から、前記ガスインジェクション運
転と前記冷凍運転との交互運転(間欠インジェクション
運転)に切り替えた直後の所定期間のみ、ガスインジェ
クション運転と冷凍運転の作動インターバルを短くして
いるから、ガスインジェクションの冷媒量を抑制して、
間欠インジェクション運転への切替直後における圧縮機
吐出圧の上昇をより一層効果的に防止できる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1は本発明を冷凍車用の冷凍装置に
適用した場合の冷凍サイクルを示しており、1は圧縮機
で、電磁クラッチ1aを介して自動車エンジン(図示せ
ず)で駆動されるようになっている。2はこの圧縮機1
の吐出側に配設されたオイルセパレータで、圧縮機1か
ら吐出された冷媒ガス中から潤滑オイルを分離して、圧
縮機1の吸入側に戻すものである。
【0020】3は凝縮器で、電動式の送風ファン3aに
より送風される冷却空気(外気)とガス冷媒とを熱交換
して冷媒を凝縮させるものである。4は第1の気液分離
器(レシーバ)で、凝縮器3で凝縮した液冷媒を蓄え
て、液冷媒とガス冷媒とを分離して、液冷媒のみを下流
側へ導出するものである。5は高圧側インジェクション
バルブで、電磁弁にて構成されている。6はこのインジ
ェクションバルブ5の下流側に設けられた第2の気液分
離器で、後述するインジェクションモード時にはその内
部圧力が高圧側インジェクションバルブ5による圧力損
失により高圧と低圧の中間圧となるようになっている。
すなわち、第2の気液分離器6はインジェクションモー
ド時に中間圧容器となる。
【0021】7は冷凍用冷媒回路で、その上流端は気液
分離器6内の底面近くの部位に開口しており、気液分離
器6内の液冷媒が流入するようになっている。8は冷凍
用冷媒回路7の入口部に設けられた冷凍用バルブで、電
磁弁にて構成されている。9は冷凍用冷媒回路7の減圧
手段をなす温度作動式膨張弁で、蒸発器10の冷媒出口
配管に配設された感温筒9aを有し、蒸発器10出口の
冷媒が所定の過熱度となるように弁開度が調整されるも
のである。
【0022】蒸発器10は電動式の送風ファン10aに
より送風される庫内空気と冷媒とを熱交換して冷媒を蒸
発させ、庫内空気を冷却するものである。11は蒸発器
10の出口流路に設けられた逆止弁、12はインジェク
ション用バイパス回路で、前記冷凍用冷媒回路7と並列
に設けられており、そのその上流端は気液分離器6内の
上面近くの上方部位に開口しており、気液分離器6内の
ガス冷媒が流入するようになっている。そして、このバ
イパス回路12の下流端は前記逆止弁11直後の流路に
接続されている。
【0023】13はこのバイパス回路12の途中に設け
られ、このバイパス回路12を開閉する低圧側のインジ
ェクションバルブで、電磁弁にて構成されている。14
は蒸発器10の下流側(すなわち、冷凍用冷媒回路7の
下流側)を前記圧縮機1の吸入側に接続する吸入通路
で、その途中には前記バイパス回路12の下流端が合流
しているとともにアキュームレータ15が設けられてい
る。このアキュームレータ15は周知のごとく冷媒の気
液を分離してガス冷媒を導出するものである。
【0024】16は除霜用バイパス回路で、凝縮器3の
冷媒入口部を蒸発器10の冷媒入口部に直結するもので
ある。この除霜用バイパス回路16の途中には、電磁弁
から構成された除霜バルブ17が設けられており、除霜
用バイパス回路16は圧縮機1の吐出冷媒ガスを直接、
蒸発器10の冷媒入口部に流入させるものである。18
は気液分離器6内の底面近くの所定高さの部位に設置さ
れた液面センサで、気液分離器6内の液冷媒量が所定量
以下に低下したことを検出するためのものである。本例
では、液面センサ18として、自己発熱型サーミスタを
用いており、この自己発熱型サーミスタは液冷媒中に位
置しているか否かにより放熱量が大幅に変化して、その
抵抗値が大幅に変化する特性を有している。
【0025】図2は上記した冷凍サイクル構成を持った
冷凍装置の、冷凍車への搭載レイアウトを示す図であ
り、圧縮機1は車両前部の運転室床下に形成されたエン
ジンルーム内に設置されている。20は車両の運転室後
方に搭載された冷凍庫断熱パネルで、その内部に冷凍庫
を構成する。21はクーリングユニットで、前述した膨
張弁9、蒸発器10、送風ファン10a等を内蔵するも
のであり、このクーリングユニット21は冷凍庫断熱パ
ネル20の内部空間(冷凍庫内)の前部天井部に設置さ
れている。
【0026】22はコンデンシングユニットで、前述し
た凝縮器3、送風ファン3a、第1の気液分離器4等を
内蔵するものであり、このコンデンシングユニット22
は冷凍庫断熱パネル20の床下部に設置されている。2
3は前述した第2の気液分離器6とアキュームレータ1
5とを一体化したタンクユニットで、冷凍庫断熱パネル
20の前面外側部と車両の運転室後方部との間に設置さ
れている。このタンクユニット23は冷凍庫内に設置し
てもよい。
【0027】24は冷凍装置の制御パネルで、車両の運
転室内の計器盤(図示せず)周辺に設置されている。こ
の制御パネル24には、冷凍装置の作動スイッチ等が設
けられている。図3は本実施形態における電気制御の全
体構成を示す図であり、図1、2と同一符号の部分は、
図1、2と同一のものである。30は車載の電源バッテ
リ、31はエンジンキースイッチで、イグニッション位
置IGに投入されると、電源バッテリ30から冷凍装置
の制御回路部32に電源が供給されるようになってい
る。33は冷凍スイッチ、34は除霜スイッチで、この
両スイッチ33、34は前述した制御パネル24に設置
されており、運転室内の乗員により手動操作されるもの
である。なお、除霜スイッチ34は本例では、乗員の手
動操作により閉成(ON)した後、操作力を解放すると
自動的に解放(OFF)状態に復帰するものである。
【0028】35は庫内温度センサ(サーミスタ)で、
クーリングユニット21の庫内空気吸入口に設置され、
庫内空気温度を検出する。36は外気温センサ(サーミ
スタ)で、車体の外気と接する適宜の部位に設置され、
外気温度を検出する。37は除霜用温度センサ(サーミ
スタ)で、本例ではクーリングユニット21の蒸発器1
0の出口冷媒配管の表面上に配設され、この配管表面温
度を検出する。
【0029】38は凝縮器ファン用リレーで、38aは
そのリレー接点である。39は蒸発器ファン用リレー
で、39aはそのリレー接点である。40は電磁クラッ
チ用リレーで、40aはそのリレー接点である。次に、
上記構成において第1実施形態の作動を説明する。図4
〜図6は第1実施形態の作動を示すフローチャートで、
エンジンキースイッチ31がイグニッション位置IGに
投入されて車両エンジンが運転状態となり、かつ冷凍ス
イッチ33が投入されると、図4〜図6に示す制御ルー
チンが起動される。そして、ステップS1にて、外気温
センサ36により感知される外気温が所定温度T1(本
例では20°C)より高い否か判定され、外気温が20
°Cより低いときは、ステップS2にて、ノーマル冷凍
運転が設定される。
【0030】このノーマル冷凍運転においては、高圧側
インジェクションバルブ5が開(ON)、低圧側インジ
ェクションバルブ13が閉(OFF)、冷凍用バルブ8
が開(ON)、電磁クラッチ1aが接続状態(ON)す
なわち圧縮機1が作動状態、凝縮器ファン3aおよび蒸
発器ファン10aが作動状態(ON)、除霜用バルブ1
7が閉(OFF)となる。
【0031】これにより、冷凍サイクルでは、インジェ
クション用バイパス回路12および除霜用バイパス回路
16が閉塞され、圧縮機1の吐出冷媒ガスが2→3→4
→5→6→7→8→9→10→11→15→14の経路
で流れ、圧縮機1に戻る。このように、外気温が20°
Cより低いときは、冷凍サイクルにおいて能力的に後述
のガスインジェクションモードの運転を行う必要がない
ので、ノーマル冷凍運転を行って、庫内の冷凍作用を行
う。因みに、庫内の目標冷却温度は本例では−18°C
である。
【0032】一方、外気温が20°Cより高いときは、
ステップS3にて庫内温度センサ35により感知される
庫内温度が所定温度T2(本例では0°C)より低いか
否か判定され、庫内温度が0°Cより高いとき(冷凍熱
負荷が高いとき)は上記ステップS2にて、ノーマル冷
凍運転が設定される。このように、庫内温度が高くて、
冷凍サイクルの熱負荷が高いときは、冷凍サイクルをノ
ーマル冷凍運転で起動することにより、サイクルの高圧
が異常上昇するのを防止する。すなわち、後述のガスイ
ンジェクションモードで起動することによる高圧の異常
上昇を防止する。
【0033】そして、ノーマル冷凍運転が継続されて、
庫内温度が0°Cより低くなると、ステップS4にてポ
ンプダウン運転が設定される。このポンプダウン運転
は、ノーマル冷凍運転時にサイクルの高圧と同一圧力に
なっている第2の気液分離器6内の圧力をガスインジェ
クションモード実施前に引き下げるために行うものであ
る。
【0034】このポンプダウン運転においては、高圧側
インジェクションバルブ5が閉(OFF)、低圧側イン
ジェクションバルブ13が閉(OFF)、冷凍用バルブ
8が開(ON)、電磁クラッチ1aが接続状態(ON)
すなわち圧縮機1が作動状態、凝縮器ファン3aおよび
蒸発器ファン10aが作動状態(ON)、除霜用バルブ
17が閉(OFF)となる。
【0035】これにより、冷凍サイクルでは、第2の気
液分離器6内の液冷媒が冷凍用冷媒回路7を通して吸引
され、この液冷媒は膨張弁9で減圧され、蒸発器10で
蒸発することにより、ファン10aが送風する庫内空気
を冷却する。蒸発器10で蒸発したガス冷媒は逆止弁1
1およびアキュムレータ15を通過して圧縮機1に吸入
される。そして、圧縮機1の吐出冷媒ガスは凝縮器3で
冷却されて凝縮し、第1の気液分離器4内に蓄積され
る。
【0036】次のステップS5にて第2の気液分離器6
内の底部近くに設置された液面センサ18が液冷媒を検
出しているかガス冷媒を検出しているか判定され、ポン
プダウン運転の継続により第2の気液分離器6内の液冷
媒が減少し、液面センサ18がガス冷媒を検出している
と判定されると、ステップS6にてタイマーのカウント
1 がスタートし、次のステップS7にてタイマーカウ
ントt1 が所定時間(本例では40秒)を越えるまでの
間、上記ポンプダウン運転が継続される。
【0037】このように、第2の気液分離器6内の液冷
媒が所定量以下に低下してから、40秒の間、ポンプダ
ウン運転を継続することにより、第2の気液分離器6内
の圧力をポンプダウン運転前のサイクル条件の如何にか
かわらず、確実にガスインジェクション運転の実施に支
障のない所定の中間圧力(例えば、0MPa程度)まで
引き下げることができる。
【0038】そして、ステップS7にてタイマーカウン
ト時間t1 が40秒を越えたと判定されると、ステップ
S8にてガスインジェクション運転が設定される。この
ガスインジェクション運転では、高圧側インジェクショ
ンバルブ5が開(ON)、低圧側インジェクションバル
ブ13が開(ON)、冷凍用バルブ8が閉(OFF)、
電磁クラッチ1aが接続状態(ON)すなわち圧縮機1
が作動状態、凝縮器ファン3aおよび蒸発器ファン10
aが作動状態(ON)、除霜用バルブ17が閉(OF
F)となる。
【0039】従って、ガスインジェクション運転では、
膨張弁9および蒸発器10をバイパスして、第2の気液
分離器6内の上部のガス冷媒がバイパス回路12を通
り、さらに、アキュムレータ15を通過して圧縮機1に
吸入される。このガスインジェクション運転により圧縮
機1の吸入圧力が上昇するが、上述したようにポンプダ
ウン運転により第2の気液分離器6内の圧力を予め所定
圧以下に引き下げてあるので、サイクル高圧が異常上昇
する恐れはない。
【0040】なお、ガスインジェクション運転時に、第
2の気液分離器6内のガス冷媒がバイパス回路12か
ら、蒸発器10の出口側へ流入しようとするのは、逆止
弁11により阻止される。また、ガスインジェクション
運転時には、高圧側インジェクションバルブ5が減圧装
置としての機能を兼務し、このバルブ5での圧力降下に
より第2の気液分離器6内が中間圧に保持される。
【0041】次のステップS9にてタイマーのカウント
2 がスタートし、次のステップS10にてタイマーカ
ウントt2 が所定時間(本例では2秒)を越えるまでの
間、上記ガスインジェクション運転が継続され、この間
に第1の気液分離器4内の液冷媒の多くは第2の気液分
離器6内に移行する。このとき、圧縮機1は第2の気液
分離器6内の中間圧のガス冷媒を吸引して冷媒を圧縮す
るため、圧縮機1はその圧縮比が小さくてすみ、圧縮機
の効率を向上できる。
【0042】ステップS10にてタイマーカウントt2
が2秒を越えると、次のステップS11にて冷凍運転が
設定される。この冷凍運転では、冷凍サイクルが前記ポ
ンプダウン運転時と同じ状態に設定される。すなわち、
高圧側インジェクションバルブ5が閉(OFF)、低圧
側インジェクションバルブ13が閉(OFF)、冷凍用
バルブ8が開(ON)、電磁クラッチ1aが接続状態
(ON)すなわち圧縮機1が作動状態、凝縮器ファン3
aおよび蒸発器ファン10aが作動状態(ON)、除霜
用バルブ17が閉(OFF)となる。
【0043】従って、第2の気液分離器6内の液冷媒が
冷凍用冷媒回路7を通して吸引され、この液冷媒は膨張
弁9で減圧された後、蒸発器10で蒸発することによ
り、ファン10aが送風する庫内空気を冷却する。ここ
で、冷凍運転を、ノーマル運転時のように高圧側インジ
ェクションバルブ5を開弁せず、閉弁した状態(ポンプ
ダウン運転時と同じ状態)で実施しているから、冷凍運
転時に第2の気液分離器6内の圧力が中間圧に維持され
る。このように、第2の気液分離器6内の圧力が中間圧
に維持されることにより、第2の気液分離器6内の圧力
が高圧となる場合に比して、第2の気液分離器6内の冷
媒のエンタルピが小さくなり、冷凍能力を向上できる。
【0044】次のステップS12にて第2の気液分離器
6内の液面センサ18が液冷媒を検出しているかガス冷
媒を検出しているか判定され、液面センサ18が液冷媒
を検出している間は、ステップS13にて外気温が20
°C以上、ステップS14にて庫内温度が0°C以下で
あれば、ステップS11に戻る。つまり、液面センサ1
8が液冷媒を検出している間は冷凍運転が継続される。
【0045】そして、上記冷凍運転の継続により液面セ
ンサ18がガス冷媒を検出するようになると、ステップ
S8に戻り、ガスインジェクション運転が設定される。
以下、上記したガスインジェクション運転と冷凍運転と
が交互に繰り返されて、間欠的に、ガスインジェクショ
ン運転が行われる。この間欠的なガスインジェクション
運転が行われているときに、外気温が20°C以下に低
下したとき、あるいは図示しない冷凍庫ドアが開放され
て、高温外気の流入により庫内温度が急に0°C以上に
上昇したときには、ステップS13、S14の判定がN
Oとなり、ステップS2にてノーマル冷凍運転が設定さ
れる。
【0046】また、図4、5に示す制御ルーチンに対し
て、図6に示す除霜制御ルーチンがタイマー割り込みに
て実行される。ステップS15にて除霜スイッチ34の
ON、OFFが判定され、除霜スイッチ34がOFFで
あると、ステップS16にてタイマーのカウントt3
スタートする。ここで、このカウントt3 は除霜スイッ
チ34がONからOFFに切り替わったときリセットさ
れ、カウントを開始するようになっている。
【0047】次のステップS17にてタイマーカウント
3 が所定時間(本例では1時間)を越えたか否か判定
される。タイマーカウントt3 が1時間以内のときはこ
の除霜制御ルーチンは終了となる。そして、タイマーカ
ウントt3 が1時間を越えると、ステップS18にて除
霜運転が設定される。この除霜運転では、高圧側インジ
ェクションバルブ5が閉(OFF)、低圧側インジェク
ションバルブ13が閉(OFF)、冷凍用バルブ8が閉
(OFF)、電磁クラッチ1aが接続状態(ON)すな
わち圧縮機1が作動状態、凝縮器ファン3aおよび蒸発
器ファン10aが停止状態(OFF)、除霜用バルブ1
7が開(ON)となる。
【0048】これにより、除霜用バイパス回路16を通
って、高温、高圧の圧縮機吐出冷媒ガスが直接、蒸発器
10内に流入し、蒸発器10の除霜(霜取り)が行われ
る。この除霜運転は、除霜用温度センサ37により感知
される蒸発器出口配管表面温度が所定温度(本例では3
°C)以上に上昇するまで、継続される。そして、この
除霜用温度センサ37の感知温度が3°C以上に上昇す
ると、ステップS19にて除霜終了と判定して、除霜運
が終了する。
【0049】上記除霜運転は、除霜スイッチ34が乗員
の手動操作によりONとなったときにも、同様に行われ
る。なお、上記第1実施形態では、ポンプダウン運転か
らガスインジェクション運転への切替をタイマーカウン
トによる一定時間(40秒)にて行っているが、ポンプ
ダウン運転は第2の気液分離器6内の圧力をガスインジ
ェクション運転の実施に支障のない中間圧力まで低下さ
せることを目的として行うものであるから、第2の気液
分離器6内に圧力センサを設けて、第2の気液分離器6
内の圧力が所定圧力以下に低下したことを検出して、ポ
ンプダウン運転からガスインジェクション運転に切り替
えるようにしてもよい。
【0050】また、上記第1実施形態では、ガスインジ
ェクション運転から冷凍運転への切替をタイマーカウン
トによる一定時間(2秒)にて行っているが、ガスイン
ジェクション運転により第2の気液分離器6内の液冷媒
量が増大するので、この液冷媒量が所定レベルまで増大
したことを液面センサにより感知して、ガスインジェク
ション運転から冷凍運転に切替えるようにしてもよい。
【0051】上記第1実施形態の特徴を列挙すると次の
通りである。 (1)圧縮機1の吸入通路14にガスインジェクション
する構成であるから、圧縮機1は特別のインジェクショ
ンポートを必要としない、通常の構造の簡単なものでよ
い。 (2)庫内温度が所定温度(0°C)より高くなってい
る、冷凍サイクル起動時には、ノーマル冷凍運転を設定
しているから、冷凍熱負荷が特に大きくなっていても、
サイクル高圧の異常上昇が生じない。
【0052】つまり、冷凍熱負荷が特に大きい冷凍サイ
クル起動時に圧縮機1の吸入通路14へのガスインジェ
クションを行うと、圧縮機1の吸入圧の上昇によりサイ
クル高圧の異常上昇が生じるが、本例では、庫内温度が
所定温度(0°C)より高くなっている起動時には、ガ
スインジェクションをせず、ノーマル冷凍運転を行うか
ら、サイクル高圧の異常上昇が生じない。 (3)ノーマル冷凍運転時には第2の気液分離器6内は
サイクル高圧と同一圧力となり、中間圧まで低下してい
ないが、ガスインジェクションに先行して、ポンプダウ
ン運転を行って、第2の気液分離器6内の圧力をガスイ
ンジェクションの実施に支障のない所定の中間圧(0M
Pa)まで引き下げてから、ガスインジェクションを実
施するようにしているから、ガスインジェクションに伴
うサイクル高圧の異常上昇を確実に防止できる。 (第2実施形態)図7は第2実施形態を示す制御フロー
チャートで、第1実施形態との相違点はステップS8に
よるガスインジェクション運転時に、除霜用バルブ17
を開(ON)として、ガスインジェクションと同時に圧
縮機吐出冷媒ガスを除霜用バイパス回路16を通して、
蒸発器入口部へバイパスさせることにより、ガスインジ
ェクションに伴うサイクル高圧の上昇をより一層効果的
に抑制するようにしたものである。
【0053】なお、ガスインジェクションに伴うサイク
ル高圧の上昇は、冷凍熱負荷の高いガスインジェクショ
ンへの切替初期に高くなる傾向にあるから、上記除霜用
バルブ17は、ガスインジェクションへの切替時から所
定の時間(例えば10秒間)のみ、開弁し、その後は閉
弁するようにしてもよい。また、上記除霜用バルブ17
をガスインジェクションへの切替時から所定の時間(例
えば10秒間)の間は、ガスインジェクション運転時お
よび冷凍運転時の双方において開弁させてもよい。 (第3実施形態)図8は第3実施形態を示す冷凍サイク
ル図で、第1実施形態との相違点は高圧側ガスインジェ
クションバルブ5の上流側を、蒸発器10の入口側に直
結するノーマル冷凍運転用バイパス回路19を設け、こ
のバイパス回路19に電磁弁からなる冷凍用バルブ80
および温度式膨張弁90を直列に設けたものである。9
0aは温度式膨張弁90の感温筒である。また、冷凍用
冷媒回路7において、冷凍用バルブ8と温度式膨張弁9
との間に、冷凍用バルブ8から温度式膨張弁9への一方
向のみに冷媒を流す逆止弁110を設けている。
【0054】この第3実施形態においては、サイクル起
動時(庫内温度が所定温度以上のとき)に、高圧側ガス
インジェクションバルブ5および冷凍用バルブ8を閉じ
るとともに、低圧側ガスインジェクションバルブ13お
よび冷凍用バルブ80を開く。これと同時に、電磁クラ
ッチ1aが接続されて圧縮機1が作動するとともに、送
風ファン3a、10aが作動する。
【0055】これにより、ノーマル冷凍運転用バイパス
回路19が開放され、ノーマル冷凍運転が設定されるた
め、圧縮機1の吐出冷媒ガスは、2→3→4→19→8
0→90→10→11→15→14の経路で流れ、圧縮
機1に戻る。従って、蒸発器10において送風ファン1
0aの送風する庫内空気が冷媒と熱交換して冷却され、
庫内の冷凍作用を行うことができる。ここで、ノーマル
冷凍運転用バイパス回路19の温度式膨張弁90は、起
動時や高負荷時にも、サイクルの高圧異常が生じないよ
うに、その弁開度特性(流量調整特性)が設定されてい
るので、ノーマル冷凍運転の実施によりサイクルの高圧
異常は生じない。
【0056】また、このとき低圧側ガスインジェクショ
ンバルブ13も開弁しているので、第2の気液分離器6
内の上部のガス冷媒がインジェクション用バイパス回路
12を通して圧縮機1に吸入されるので、第2の気液分
離器6内の圧力が徐々に低下し、ガスインジェクション
運転の実施に支障がない程度の所定の中間圧まで引き下
げられる。なお、第2の気液分離器6上流の高圧側ガス
インジェクションバルブ5はこのとき閉じているので、
インジェクション用バイパス回路12を通して圧縮機1
に吸入される冷媒流量は比較的少量であり、そのためこ
の吸入冷媒流量によりノーマル冷凍運転の冷却能力が大
きく低下することはない。
【0057】上記ノーマル冷凍運転の継続により庫内温
度が所定温度(例えば−5°C)まで低下すると、ガス
インジェクション運転と冷凍運転とを交互に繰り返す、
間欠ガスインジェクション運転に切り替える。すなわ
ち、高圧側ガスインジェクションバルブ5および低圧側
ガスインジェクションバルブ13を開くとともに、冷凍
用バルブ8、80を閉じて、第2の気液分離器6内の上
部のガス冷媒をインジェクション用バイパス回路12を
通して直接、圧縮機1の吸入側に吸入させる、ガスイン
ジェクション運転を行う。このガスインジェクション運
転時には、既に第2の気液分離器6内の圧力がガスイン
ジェクション運転の実施に支障がない程度の所定の中間
圧まで引き下げられているので、ガスインジェクション
運転により、サイクル高圧が異常上昇する恐れはない。
【0058】また、ガスインジェクション運転時には、
高圧側インジェクションバルブ5が減圧装置としての機
能を兼務し、このバルブ5での圧力降下により第2の気
液分離器6内が中間圧に保持される。ガスインジェクシ
ョン運転の実行後、所定時間経過すると、高圧側ガスイ
ンジェクションバルブ5、低圧側ガスインジェクション
バルブ13、および冷凍用バルブ80を閉じるととも
に、冷凍用バルブ8を開いて、第2の気液分離器6内の
液冷媒を冷凍用冷媒回路7に吸入させる、冷凍運転を設
定する。
【0059】この冷凍運転では、冷凍用冷媒回路7に吸
入された液冷媒を冷凍用バルブ8およひ温度式膨張弁9
を通して蒸発器10に導入して、蒸発させることによ
り、庫内空気を冷却する。この冷凍運転により第2の気
液分離器6内の液冷媒量が所定量まで低下すると、液面
センサ18の感知信号に基づいて、再びガスインジェク
ション運転を設定する。以下、ガスインジェクション運
転と冷凍運転とを交互に繰り返す、間欠ガスインジェク
ション運転を行って、庫内空気の冷却を行う。
【0060】本第3実施形態では、ノーマル冷凍運転の
実施と同時に、第2の気液分離器6内の圧力をガスイン
ジェクション運転の実施に支障がない程度の所定の中間
圧まで引き下げるようにしたので、第1実施形態のよう
に、間欠ガスインジェクション運転への切替前にポンプ
ダウン運転を行う必要がない。 (第4実施形態)図9は第4実施形態を示す冷凍サイク
ル図で、第1実施形態における高圧側ガスインジェクシ
ョンバルブ5と並列に、第2の高圧側ガスインジェクシ
ョンバルブ50と絞り51とを直列接続した回路を設け
たものである。絞り51としては、オリフィス、ノズ
ル、キュピラリチューブ等の固定絞りを使用でき、また
定差圧弁のような可動絞りを使用することもできる。
【0061】この第4実施形態では、サイクル起動時
(庫内温度が所定温度以上のとき)に、第2の高圧側ガ
スインジェクションバルブ50および低圧側ガスインジ
ェクションバルブ13を開くとともに、第1の高圧側ガ
スインジェクションバルブ5および冷凍用バルブ8を閉
じる。これと同時に、電磁クラッチ1aが接続されて圧
縮機1が作動するとともに、送風ファン3a、10aが
作動する。
【0062】これにより、第2の高圧側ガスインジェク
ションバルブ50と絞り51とを直列接続した回路(矢
印Aの経路)を通って、ガスインジェクション運転を行
う。この矢印Aの経路には、絞り51が設けられている
ので、この絞り51による圧力降下分だけ第2の気液分
離器6内の圧力を中間圧に下げることができる。このよ
うに、第2の気液分離器6内の圧力を中間圧に下げると
ともに、ガスインジェクション時の冷媒流量を絞り51
により抑えることができるので、ガスインジェクション
時におけるサイクル高圧の異常上昇を効果的に抑制でき
る。
【0063】したがって、起動時からサイクル高圧の異
常上昇を生じることなくガスインジェクション運転を実
施できる。ガスインジェクション運転と冷凍運転とを交
互に繰り返す、間欠ガスインジェクション運転を行っ
て、庫内空気の冷却を行うことは第1〜第3実施形態と
同じである。
【0064】そして、矢印Aの経路による、間欠ガスイ
ンジェクション運転を行って、庫内温度が所定温度(例
えば、0°C)まで低下すると、第2の高圧側ガスイン
ジェクションバルブ50を閉じて、第1の高圧側ガスイ
ンジェクションバルブ5を開くことにより、この第1の
高圧側ガスインジェクションバルブ5を有する経路Bを
用いた間欠ガスインジェクション運転を行って、庫内空
気を冷却する。
【0065】これにより、ガスインジェクション時の冷
媒流量が絞り51により抑制されることがなくなるの
で、間欠ガスインジェクション運転におけるガスインジ
ェクション運転の時間を短縮することができ、冷却能力
を向上できる。つまり、絞り51は起動時におけるサイ
クル高圧の異常上昇の抑制を目的として、その絞り量を
設計しているから、冷却性能向上の観点から見ると適正
な絞り量となっていないので、庫内温度が低下して冷凍
熱負荷が低減した後では、絞り51を持たない、第1の
高圧側ガスインジェクションバルブ5の経路Bを通して
ガスインジェクションを行うことにより、冷却能力を向
上できる。
【0066】上記第4実施形態によれば、サイクル高圧
の異常上昇を起こすことなく、起動時から間欠ガスイン
ジェクション運転を行って、庫内空気を冷却することが
できる。 (第5実施形態)図10、図11は第5実施形態を示す
もので、本第5実施形態は第1実施形態における高圧側
ガスインジェクションバルブ(電磁弁)5の駆動回路の
改良を図るものである。
【0067】冷凍装置に用いる電磁弁には、高い圧力差
が加わるので、車両用の場合、最低作動電圧(車載バッ
テリが24V系の場合には通常20V)における最高作
動圧力差(通常、17kg/cm2 G)より大きい圧力
差の環境で電磁弁を使用すると、電磁弁が開弁しない場
合が発生する。この問題の解決のためには電磁弁の電磁
コイルを大型化して吸引力の増大を図ることが考えられ
るが、この対策はコストアップ、大型化による重量増
加、取付スペース増加等の問題が生じるので、実用的で
ない。
【0068】また、電磁弁への印加電圧を高くして、吸
引力の増大を図ることも考えられるが、この対策である
と、電磁コイルに連続的に通電したとき、電磁コイル温
度が過度に上昇して、電磁コイルが焼損する恐れがあ
る。そこで、第5実施形態では電磁弁への印加電圧を連
続通電時と間欠通電時とで印加電圧を切り替えることに
より、上記不具合を起こすことなく、大きな圧力差で
も、電磁弁を確実に開閉できるようにするものである。
【0069】図10は第5実施形態による電磁弁駆動回
路で、車載バッテリ30は本例では電圧が24V系のも
のである。本例では、電磁弁として高圧側ガスインジェ
クションバルブ5に適用した場合について説明すると、
このバルブ5の電磁コイル5aには抵抗42を直列接続
している。この抵抗42の抵抗値は電磁コイル5aの抵
抗値と略同一に設定してあるので、この両者の直列回路
に、制御回路部32を通してバッテリ30の電圧(24
V)が印加されたときには電磁コイル5aにその定格電
圧である12Vが印加されることになる。
【0070】リレー接点43は制御回路部32により電
磁コイル5aが間欠的に通電されるとき、これに連動し
て間欠的に開閉されるものである。ダイオード44は電
磁コイル5aへの通電遮断時に電磁コイル5aに発生す
るサージ電圧吸収用のものである。第1実施形態を示す
図1の冷凍サイクルにおいて、高圧側ガスインジェクシ
ョンバルブ5は起動時のノーマル冷凍運転時には連続的
に通電され、開弁状態を保持する。そこで、このノーマ
ル冷凍運転時にはリレー接点43を開放して、抵抗42
を通して電磁コイル5aにバッテリ30の電圧を印加す
る。従って、電磁コイル5aには、その定格電圧である
12Vが印加されることになり、定格電圧使用となるの
で、電磁コイル温度が過度に上昇して、電磁コイルが焼
損するといった不具合が生じない。
【0071】また、起動時には高圧側ガスインジェクシ
ョンバルブ5の前後の作動圧力差が小さい状態で、この
バルブ5が開弁動作を行うので、12Vの定格電圧使用
でも、コイル吸引力に起因する開弁不能が生じることは
ない。一方、間欠ガスインジェクション運転時には、ノ
ーマル冷凍運転から間欠ガスインジェクション運転への
切替時や過負荷条件時等に、高圧側ガスインジェクショ
ンバルブ5前後の作動圧力差が最高作動圧力差を越えて
しまうことがある。そこで、図11に示すように、間欠
ガスインジェクション運転時には、高圧側ガスインジェ
クションバルブ5のON信号と連動して、リレー接点4
3を閉成(ON)させる。これにより、バルブ5の電磁
コイル5aには、その定格電圧の2倍である24Vが印
加されることになり、電磁コイル5aの吸引力が大幅に
増大する。
【0072】その結果、バルブ5前後の作動圧力差が最
高作動圧力差を越えるような大きな圧力差となっても、
バルブ5を確実に開弁させることができる。しかも、電
磁コイル5aは図11に明示するように連続通電でな
く、間欠的に通電されるだけであるから、連続的に発熱
状態を続けることがない。そのため、電磁コイル5aに
定格電圧の2倍程度の電圧が印加されても、電磁コイル
5aの温度が過度に上昇することはない。
【0073】なお、第5実施形態ではバルブ5の電磁コ
イル5aへの印加電圧を抵抗42とリレー接点43とに
より2段階に切り替えているだけであるが、電磁コイル
5aへの印加電圧を冷凍サイクルの運転状況に応じて、
制御回路部32により連続的に変えるようにしてもよ
い。また、第5実施形態によるバルブ駆動回路をバルブ
5以外のバルブにも同様に適用できることはもちろんで
ある。 (第6実施形態)図12〜図15は第6実施形態を示す
もので、本第6実施形態は、第3実施形態のように、ノ
ーマル冷凍運転から直接、間欠ガスインジェクション運
転に切り替える際に、この運転切替直後の所定期間の間
のみ、間欠ガスインジェクション運転の間隔(インター
バル)を短くすることにより、ガスインジェクションに
伴う高圧上昇をより一層効果的に抑制することを目的と
したものである。
【0074】以下、第6実施形態を具体的に説明する
と、冷凍サイクルは図12に示すように、図8(第3実
施形態)のサイクルを若干変形しており、冷凍用冷媒回
路7に設けた逆止弁111の下流側に、冷凍用バルブ8
0を有するノーマル冷凍運転用バイパス回路19の出口
部を合流させている。これにより、図8における温度式
膨張弁90を廃止している。他の点は図8のサイクルと
同一である。
【0075】図13は、第6実施形態による各バルブ
5、6、8、80の開閉作動チャートを示すものであ
り、Xはサイクルの起動からノーマル冷凍運転時のバル
ブ開閉状態を示し、Yはノーマル冷凍運転から間欠ガス
インジェクション運転への切替直後の所定期間でのバル
ブ開閉状態を示し、Zは、その後の正規の間欠ガスイン
ジェクション運転におけるバルブ開閉状態を示す。
【0076】図8の第3実施形態では、上記Xの運転状
態から直接、上記Zの運転状態に切り替えている。Zの
運転状態では、前述したように、ガスインジェクション
運転の時間dは例えば2秒、冷凍運転の時間eは、液面
センサ18の検出信号により定まる時間で、例えば10
秒程度である。ガスインジェクション運転の時間dは、
第2の気液分離器6内に液冷媒を溜めるために、上記2
秒程度以上の時間に設定する必要がある。ところが、ノ
ーマル冷凍運転から間欠ガスインジェクション運転への
切替直後では、庫内熱負荷が十分低下していないので、
上記2秒程度以上の時間、ガスインジェクション運転を
行うことにより、ガスインジェクションの冷媒量が多く
なって、サイクル高圧が高くなることが分かった。
【0077】そこで、第6実施形態では、Xの運転状態
から直接、Zの運転状態に切り替えず、その中間に、Y
の運転状態を設定している。すなわち、Yの運転状態で
は、間欠ガスインジェクションの定常状態であるZの運
転状態より短い時間(インターバル)a、bにて、ガス
インジェクション運転と冷凍運転とを交互に行うように
している。具体例としては、a=0.5秒、b=0.5
秒程度が好ましい。なお、Yの運転状態において、cは
液面センサ18の検出信号で切り替えられる時間であ
る。
【0078】このように、各バルブ5、6、8、80の
開閉インターバルa、bを0.3秒程度の短時間とする
ことにより、圧縮機1吸入側へのガスインジェクション
冷媒量を低減して、圧縮機吸入圧の上昇の抑制→サイク
ル高圧の抑制という効果を一層高めることが可能とな
る。そして、上記Yの運転状態を所定時間、例えば、
5.0秒以上継続すると、庫内熱負荷の低下によりサイ
クルの高低圧が安定してくるので、定常状態のZの運転
状態に切り替えて、所定の間欠ガスインジェクション運
転を行う。
【0079】図14、15は第6実施形態による作動を
示すフローチャートであり、図4、5と同一のステップ
については同一符号を付して、説明を省略する。ステッ
プS20は、起動時のノーマル冷凍運転を設定するステ
ップであり、図4のステップS2と比較して、低圧側ガ
スインジェクションバルブ13を開弁することにより、
ノーマル冷凍運転を実施する間に、同時にインジェクシ
ョン用バイパス回路12を通して、第2の気液分離器6
内のガス冷媒を引き抜くことにより第2の気液分離器6
内の圧力を低下させているので、ポンプダウン運転を廃
止している。
【0080】ステップS80とステップS110は、図
13のYに示す短時間のインターバルa、bにて、ガス
インジェクション運転と冷凍運転を行うステップであ
る。つまり、ステップS80によるガスインジェクショ
ン運転は、ステップS81〜S83によりタイマーカウ
ント時間t(a) =0.5秒の間行われる。ステップS8
4は、上記インターバルaによるガスインジェクション
運転の実施回数をカウントするもので、ステップS84
のカウント数n1 は、ステップS84を通過するごとに
1づつ増加する。
【0081】ステップS110による冷凍運転は、ステ
ップS111〜ステップS113によりタイマーカウン
ト時間t(b) =0.5秒の間行われる。ステップS11
4は、上記インターバルbによるガスインジェクション
運転の実施回数をカウントするもので、ステップS11
4のカウント数n2 は、ステップS114を通過するご
とに1づつ増加する。
【0082】そして、ステップS115において、カウ
ント数n1 +カウント数n2 が所定数(本例では、1
0)以上になったかどうか判定され、n1 +n2 が10
以上になると、ステップS12を経て、ステップS8に
よる正規インターバルのガスインジェクション運転とス
テップS11による正規インターバルの冷凍運転とが交
互に行われる。すなわち、図3のZで示す正規の間欠ガ
スインジェクション運転が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す冷凍サイクル図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態における冷凍車への搭載
状態を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態における電気制御の全体
構成を示す電気結線図である。
【図4】本発明の第1実施形態の作動を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第1実施形態の作動を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第1実施形態の作動を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第2実施形態の作動を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第3実施形態を示す冷凍サイクル図で
ある。
【図9】本発明の第4実施形態を示す冷凍サイクル図で
ある。
【図10】本発明の第5実施形態を示す電磁弁駆動回路
図である。
【図11】本発明の第5実施形態の作動説明図である。
【図12】本発明の第6実施形態を示す冷凍サイクル図
である。
【図13】第6実施形態のバルブ開閉の作動チャートを
示す図表である。
【図14】本発明の第6実施形態の作動を示すフローチ
ャートである。
【図15】本発明の第6実施形態の作動を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…圧縮機、3…凝縮器、5…高圧側インジェクション
バルブ、6…気液分離器、8…冷凍用バルブ、9…温度
式膨張弁、10…蒸発器、11…逆止弁、12…インジ
ェクション用バイパス回路、13…低圧側インジェクシ
ョンバルブ、14…吸入通路、16…除霜用バイパス回
路、17…除霜用バルブ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を凝縮する凝
    縮器(3)と、 この凝縮器(3)の下流側に設けられ、この凝縮器
    (3)で凝縮した冷媒が流入するとともに、冷媒の気液
    を分離する気液分離器(6)と、 この気液分離器(6)で分離された液冷媒を減圧する減
    圧手段(9)と、 この減圧手段(9)で減圧された冷媒を蒸発させ、周囲
    を冷却する蒸発器(10)と、 この蒸発器(10)の下流側冷媒流路に設けられた逆止
    弁(11)と、 この逆止弁(11)の下流側冷媒流路を前記圧縮機
    (1)の吸入側に接続する吸入通路(14)と、 前記気液分離器(6)で分離されたガス冷媒を直接、前
    記吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション
    用バイパス回路(12)とを備え、 このガスインジェクション用バイパス回路(12)を通
    して、前記吸入通路(14)に前記気液分離器(6)で
    分離されたガス冷媒を間欠的にインジェクションするよ
    うにしたインジェクション式冷凍装置において、 冷凍装置起動時に、前記気液分離器(6)内の液冷媒を
    前記減圧手段(9)を通して前記蒸発器(10)に流入
    させるノーマル冷凍運転を設定する第1制御手段(ステ
    ップS2)と、 このノーマル冷凍運転を実行した後に、前記気液分離器
    (6)内の圧力を引き下げるポンプダウン運転を設定す
    る第2制御手段(ステップS4)と、 このポンプダウン運転を実行した後に、前記気液分離器
    (6)内のガス冷媒を前記バイパス回路(12)を通し
    て直接、前記吸入通路(14)に流入させるガスインジ
    ェクション運転と、前記気液分離器(6)内の液冷媒を
    前記減圧手段(9)を通して前記蒸発器(10)に流入
    させる冷凍運転とを交互に設定する第3制御手段(ステ
    ップS8、ステップS11)と、 を具備することを特徴とするインジェクション式冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を凝縮する凝
    縮器(3)と、 この凝縮器(3)の下流側に設けられ、この凝縮器
    (3)で凝縮した冷媒が流入するとともに、冷媒の気液
    を分離する気液分離器(6)と、 この気液分離器(6)で分離された液冷媒を減圧する減
    圧手段(9)と、 この減圧手段(9)で減圧された冷媒を蒸発させ、周囲
    を冷却する蒸発器(10)と、 この蒸発器(10)の下流側冷媒流路に設けられた逆止
    弁(11)と、 この逆止弁(11)の下流側冷媒流路を前記圧縮機
    (1)の吸入側に接続する吸入通路(14)と、 前記気液分離器(6)で分離されたガス冷媒を直接、前
    記吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション
    用バイパス回路(12)と、 前記気液分離器(6)の上流側冷媒流路に設けられた第
    1の弁手段(5)と、 前記蒸発器(10)の上流側冷媒流路に設けられた第2
    の弁手段(8)と、 前記バイパス回路(12)に設けられた第3の弁手段
    (13)と、 冷凍装置の起動時に、前記第1の弁手段(5)および前
    記第2の弁手段(8)を開、前記第3の弁手段(13)
    を閉とし、ノーマル冷凍運転を設定する第1制御手段
    (ステップS2)と、 前記ノーマル冷凍運転実行後に、前記第1の弁手段
    (5)および前記第3の弁手段(13)を閉、前記第2
    の弁手段(8)を開とし、前記気液分離器(6)内の圧
    力を引き下げるポンプダウン運転を設定する第2制御手
    段(ステップS4)と、 前記ポンプダウン運転実行後に、前記第1の弁手段
    (5)および前記第3の弁手段(13)を開、前記第2
    の弁手段(8)を閉とし、前記気液分離器(6)内のガ
    ス冷媒を前記バイパス回路(12)を通して直接、前記
    吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション運
    転と、 前記第1の弁手段(5)および前記第3の弁手段(1
    3)を閉、前記第2の弁手段(8)を開とし、前記気液
    分離器(6)内の液冷媒を前記減圧手段(9)を通して
    前記蒸発器(10)に流入させる冷凍運転とを交互に設
    定する第3制御手段(ステップS8、ステップS11)
    と、 を具備することを特徴とするインジェクション式冷凍装
    置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機(1)から吐出されたガス冷
    媒を前記蒸発器(10)に直接流入させる除霜用バイパ
    ス回路(16)と、 この除霜用バイパス回路(16)に設けられた第4の弁
    手段(17)と、 除霜時に前記第1、第2および第3の弁手段(5、8、
    13)を閉、前記第4の弁手段(17)を開とし、除霜
    運転を設定する第4制御手段(ステップS18)とを具
    備し、 前記第3制御手段(ステップS8、ステップS11)
    は、前記ガスインジェクション運転時に前記第4の弁手
    段(17)を開とし、前記冷凍運転時に前記第4の弁手
    段(17)を閉とするように構成されていることを特徴
    とする請求項2に記載のインジェクション式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を凝縮する凝
    縮器(3)と、 この凝縮器(3)の下流側に設けられ、この凝縮器
    (3)で凝縮した冷媒が流入するとともに、冷媒の気液
    を分離する気液分離器(6)と、 この気液分離器(6)で分離された液冷媒を減圧する第
    1の減圧手段(9)と、 この第1の減圧手段(9)で減圧された冷媒を蒸発さ
    せ、周囲を冷却する蒸発器(10)と、 この蒸発器(10)の下流側冷媒流路に設けられた逆止
    弁(11)と、 この逆止弁(11)の下流側冷媒流路を前記圧縮機
    (1)の吸入側に接続する吸入通路(14)と、 前記気液分離器(6)で分離されたガス冷媒を直接、前
    記吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション
    用バイパス回路(12)とを備え、 このガスインジェクション用バイパス回路(12)を通
    して、前記吸入通路(14)に前記気液分離器(6)で
    分離されたガス冷媒を間欠的にインジェクションするよ
    うにしたインジェクション式冷凍装置において、 前記凝縮器(3)の下流側冷媒流路を第2の減圧手段
    (90)を介して前記蒸発器(10)の入口に接続する
    ノーマル運転用バイパス回路(19)を備え、 冷凍装置起動時に、前記気液分離器(6)の上流側冷媒
    流路および前記蒸発器(10)の上流側冷媒流路を閉成
    し、前記ガスインジェクション用バイパス回路(12)
    および前記ノーマル運転用バイパス回路(19)を開通
    して、前記気液分離器(6)内のガス冷媒を前記ガスイ
    ンジェクション用バイパス回路(12)を通して前記吸
    入通路(14)に流入させるとともに、前記ノーマル運
    転用バイパス回路(19)を通して前記蒸発器(10)
    に冷媒を流入させるノーマル冷凍運転を設定し、 このノーマル冷凍運転を実行した後に、前記気液分離器
    (6)内のガス冷媒を前記ガスインジェクション用バイ
    パス回路(12)を通して直接、前記吸入通路(14)
    に流入させるガスインジェクション運転と、前記気液分
    離器(6)内の液冷媒を前記第1減圧手段(9)を通し
    て前記蒸発器(10)に流入させる冷凍運転とを交互に
    設定するようにしたことを特徴とするインジェクション
    式冷凍装置。
  5. 【請求項5】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を凝縮する凝
    縮器(3)と、 この凝縮器(3)の下流側に設けられ、この凝縮器
    (3)で凝縮した冷媒が流入するとともに、冷媒の気液
    を分離する気液分離器(6)と、 この気液分離器(6)で分離された液冷媒を減圧する減
    圧手段(9)と、 この減圧手段(9)で減圧された冷媒を蒸発させ、周囲
    を冷却する蒸発器(10)と、 この蒸発器(10)の下流側冷媒流路に設けられた逆止
    弁(11)と、 この逆止弁(11)の下流側冷媒流路を前記圧縮機
    (1)の吸入側に接続する吸入通路(14)と、 前記気液分離器(6)で分離されたガス冷媒を直接、前
    記吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション
    用バイパス回路(12)とを備え、 このガスインジェクション用バイパス回路(12)を通
    して、前記吸入通路(14)に前記気液分離器(6)で
    分離されたガス冷媒を間欠的にインジェクションするよ
    うにしたインジェクション式冷凍装置において、 前記気液分離器(6)の上流側冷媒流路に並列に設けら
    れた第1および第2の弁手段(5、50)と、 この第2の弁手段(50)と直列接続された絞り手段
    (51)とを備え、 冷凍装置起動時におけるガスインジェクション運転時に
    は、前記凝縮器(3)下流側からの冷媒が前記第2の弁
    手段(50)および前記絞り手段(51)を通して前記
    気液分離器(6)に流入し、冷凍装置定常時におけるガ
    スインジェクション運転時には、前記凝縮器(3)下流
    側からの冷媒が前記第1の弁手段(5)を通して前記気
    液分離器(6)に冷媒が流入するようにしたことを特徴
    とするインジェクション式冷凍装置。
  6. 【請求項6】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を凝縮する凝
    縮器(3)と、 この凝縮器(3)の下流側に設けられ、この凝縮器
    (3)で凝縮した冷媒が流入するとともに、冷媒の気液
    を分離する気液分離器(6)と、 この気液分離器(6)で分離された液冷媒を減圧する減
    圧手段(9)と、 この減圧手段(9)で減圧された冷媒を蒸発させ、周囲
    を冷却する蒸発器(10)と、 この蒸発器(10)の下流側冷媒流路に設けられた逆止
    弁(11)と、 この逆止弁(11)の下流側冷媒流路を前記圧縮機
    (1)の吸入側に接続する吸入通路(14)と、 前記気液分離器(6)で分離されたガス冷媒を直接、前
    記吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション
    用バイパス回路(12)と、 前記気液分離器(6)の上流側冷媒流路に並列に設けら
    れた第1および第2の弁手段(5、50)と、 この第2の弁手段(50)に直列接続された絞り手段
    (51)と、 前記蒸発器(10)の上流側冷媒流路に設けられた第3
    の弁手段(8)と、 前記バイパス回路(12)に設けられた第4の弁手段
    (13)とを備え、 冷凍装置の起動時に、前記第2の弁手段(50)および
    前記第4の弁手段(13)を開、前記第1の弁手段
    (5)および前記第3の弁手段(8)を閉とし、前記気
    液分離器(6)内のガス冷媒を前記バイパス回路(1
    2)を通して直接、前記吸入通路(14)に流入させる
    ガスインジェクション運転と、 前記第1の弁手段(5)、前記第2の弁手段(50)、
    および前記第4の弁手段(13)を閉、前記第3の弁手
    段(8)を開とし、前記気液分離器(6)内の液冷媒を
    前記減圧手段(9)を通して前記蒸発器(10)に流入
    させる冷凍運転を交互に設定し、 冷凍装置の定常時に、前記第1の弁手段(5)および前
    記第4の弁手段(13)を開、前記第2の弁手段(5
    0)および前記第3の弁手段(8)を閉とし、前記気液
    分離器(6)内のガス冷媒を前記バイパス回路(12)
    を通して直接、前記吸入通路(14)に流入させるガス
    インジェクション運転と、 前記第1の弁手段(5)、前記第2の弁手段(50)、
    および前記第4の弁手段(13)を閉、前記第3の弁手
    段(8)を開とし、前記気液分離器(6)内の液冷媒を
    前記減圧手段(9)を通して前記蒸発器(10)に流入
    させる冷凍運転を交互に設定することを特徴とするイン
    ジェクション式冷凍装置。
  7. 【請求項7】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 この圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を凝縮する凝
    縮器(3)と、 この凝縮器(3)の下流側に設けられ、この凝縮器
    (3)で凝縮した冷媒が流入するとともに、冷媒の気液
    を分離する気液分離器(6)と、 この気液分離器(6)で分離された液冷媒を減圧する減
    圧手段(9)と、 この減圧手段(9)で減圧された冷媒を蒸発させ、周囲
    を冷却する蒸発器(10)と、 この蒸発器(10)の下流側冷媒流路に設けられた逆止
    弁(11)と、 この逆止弁(11)の下流側冷媒流路を前記圧縮機
    (1)の吸入側に接続する吸入通路(14)と、 前記気液分離器(6)で分離されたガス冷媒を直接、前
    記吸入通路(14)に流入させるガスインジェクション
    用バイパス回路(12)とを備え、 このガスインジェクション用バイパス回路(12)を通
    して、前記吸入通路(14)に前記気液分離器(6)で
    分離されたガス冷媒を間欠的にインジェクションするよ
    うにしたインジェクション式冷凍装置において、 前記凝縮器(3)の下流側冷媒流路を、前記気液分離器
    (6)をバイパスして、前記蒸発器(10)の入口側に
    接続するノーマル運転用バイパス回路(19)を備え、 冷凍装置起動時に、前記気液分離器(6)の上流側冷媒
    流路を閉成し、前記ガスインジェクション用バイパス回
    路(12)および前記ノーマル運転用バイパス回路(1
    9)を開通して、前記気液分離器(6)内のガス冷媒を
    前記ガスインジェクション用バイパス回路(12)を通
    して前記吸入通路(14)に流入させるとともに、前記
    ノーマル運転用バイパス回路(19)を通して前記蒸発
    器(10)に冷媒を流入させるノーマル冷凍運転を設定
    し、 このノーマル冷凍運転を実行した後に、前記気液分離器
    (6)内のガス冷媒を前記ガスインジェクション用バイ
    パス回路(12)を通して直接、前記吸入通路(14)
    に流入させるガスインジェクション運転と、前記気液分
    離器(6)内の液冷媒を前記減圧手段(9)を通して前
    記蒸発器(10)に流入させる冷凍運転とを交互に設定
    することを特徴とするインジェクション式冷凍装置。
  8. 【請求項8】 前記ノーマル冷凍運転から、前記ガスイ
    ンジェクション運転と前記冷凍運転との交互運転に切り
    替えた直後の所定期間のみ、前記ガスインジェクション
    運転と前記冷凍運転の作動インターバルを短くしたこと
    を特徴とする請求項7に記載のインジェクション式冷凍
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0366770A (ja) * 1989-08-04 1991-03-22 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物
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