JPH0531226B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0531226B2 JPH0531226B2 JP59245941A JP24594184A JPH0531226B2 JP H0531226 B2 JPH0531226 B2 JP H0531226B2 JP 59245941 A JP59245941 A JP 59245941A JP 24594184 A JP24594184 A JP 24594184A JP H0531226 B2 JPH0531226 B2 JP H0531226B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- tape
- magnetic tape
- fixed
- magnetic
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- Expired - Lifetime
Links
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 229910001035 Soft ferrite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明はビデオテープレコーダ(以下、VTR
と略称する)に代表されるヘリカルスキヤン方式
の磁気記録再生装置のシリンダに係り、特に、広
帯域信号の記録再生に好適な記録再生装置のシリ
ンダに関するものである。
と略称する)に代表されるヘリカルスキヤン方式
の磁気記録再生装置のシリンダに係り、特に、広
帯域信号の記録再生に好適な記録再生装置のシリ
ンダに関するものである。
近年、広く普及するようになつた磁気記録再生
装置は、磁気テープ上に斜め方向に形成したトラ
ツクとして映像信号を記録し、これら映像トラツ
クを回転する磁気ヘツドで順次再生する、いわゆ
るヘリカルスキヤン方式を採用している。
装置は、磁気テープ上に斜め方向に形成したトラ
ツクとして映像信号を記録し、これら映像トラツ
クを回転する磁気ヘツドで順次再生する、いわゆ
るヘリカルスキヤン方式を採用している。
このような方式を採用しているVTRのテープ
走行系概略図を第8図に示す。同図において、1
は磁気ヘツドを装着したシリンダ、2は磁気テー
プ、3は入側テープ引出部材、4は出側テープ引
出部材、5はオーデイオコントロールヘツド、6
はキヤプスタン、7はピンチローラ、8は供給リ
ール台、9は巻取リール台、10はカセツト、1
1は供給リール、12は巻取リールであり、図中
の矢印はローデイング方向を示している。停止モ
ードでカセツト10の切穴部に収納されていた入
側および出側テープ引出部材3,4は、矢印方向
のローデイング動作により、カセツト10内にあ
つた磁気テープ2をシリンダ1に約180°巻きつけ
て第8図の状態にし、こうして巻きつけられた磁
気テープ2をキヤプスタン6やピンチローラ7に
よつて走行させる。
走行系概略図を第8図に示す。同図において、1
は磁気ヘツドを装着したシリンダ、2は磁気テー
プ、3は入側テープ引出部材、4は出側テープ引
出部材、5はオーデイオコントロールヘツド、6
はキヤプスタン、7はピンチローラ、8は供給リ
ール台、9は巻取リール台、10はカセツト、1
1は供給リール、12は巻取リールであり、図中
の矢印はローデイング方向を示している。停止モ
ードでカセツト10の切穴部に収納されていた入
側および出側テープ引出部材3,4は、矢印方向
のローデイング動作により、カセツト10内にあ
つた磁気テープ2をシリンダ1に約180°巻きつけ
て第8図の状態にし、こうして巻きつけられた磁
気テープ2をキヤプスタン6やピンチローラ7に
よつて走行させる。
第9図は従来のVTRのシリンダの一例を示す
要部断面図であつて、13は固定下シリンダ、1
4は複数個の磁気ヘツド(図示せず)を装着して
回転する回転上シリンダである。固定下シリンダ
13には、磁気テープ2の下縁の走行位置を規定
するリード部15が形成されており、該リード部
15を基準としてその上方のテープ幅相当部分が
テープ走行面となつている。
要部断面図であつて、13は固定下シリンダ、1
4は複数個の磁気ヘツド(図示せず)を装着して
回転する回転上シリンダである。固定下シリンダ
13には、磁気テープ2の下縁の走行位置を規定
するリード部15が形成されており、該リード部
15を基準としてその上方のテープ幅相当部分が
テープ走行面となつている。
しかしながら近年、高品位用VTRやデイジタ
ルVTRのように広帯域信号を記録再生するVTR
が登場してシリンダの回転数はこれまでよりも増
加させる必要がでてきたので、前記回転上シリン
ダ14をそれに応じて高速回転させると磁気ヘツ
ドと磁気テープとを安定接触させることが困難に
なつてきた。
ルVTRのように広帯域信号を記録再生するVTR
が登場してシリンダの回転数はこれまでよりも増
加させる必要がでてきたので、前記回転上シリン
ダ14をそれに応じて高速回転させると磁気ヘツ
ドと磁気テープとを安定接触させることが困難に
なつてきた。
そこで、広帯域信号の記録再生に好適なVTR
のシリンダとして、従来、第10図の要部断面図
に示す如きものが知られている。同図において、
13はリード部15を形成した固定下シリンダ、
16はスリツト17を介して前記固定下シリンダ
13に対向するように設けられた固定上シリンダ
であり、これら上下の各シリンダ13,16の間
に、複数個の磁気ヘツド(図示せず)を前記スリ
ツト17に露出するように装着したヘツドホルダ
(図示せず)が回転自在に設けられている。また、
前記固定上シリンダ16には、磁気テープ2の上
縁に当接するテープ押え部材18と、該テープ押
え部材18を前記リード部15方向へ付勢するス
プリング19と、該スプリング19の一端を固着
する取付板20とが設けられている。そして、磁
気テープ2は、その上縁がテープ押え部材18に
押圧されることによつてその下縁がリード部15
に押しつけられるので、こうして磁気テープ2の
走行位置が規制され、ヘツドホルダに伴つて回転
する磁気ヘツドが磁気テープ2の磁性面上を摺接
することによつて記録再生が行われる。
のシリンダとして、従来、第10図の要部断面図
に示す如きものが知られている。同図において、
13はリード部15を形成した固定下シリンダ、
16はスリツト17を介して前記固定下シリンダ
13に対向するように設けられた固定上シリンダ
であり、これら上下の各シリンダ13,16の間
に、複数個の磁気ヘツド(図示せず)を前記スリ
ツト17に露出するように装着したヘツドホルダ
(図示せず)が回転自在に設けられている。また、
前記固定上シリンダ16には、磁気テープ2の上
縁に当接するテープ押え部材18と、該テープ押
え部材18を前記リード部15方向へ付勢するス
プリング19と、該スプリング19の一端を固着
する取付板20とが設けられている。そして、磁
気テープ2は、その上縁がテープ押え部材18に
押圧されることによつてその下縁がリード部15
に押しつけられるので、こうして磁気テープ2の
走行位置が規制され、ヘツドホルダに伴つて回転
する磁気ヘツドが磁気テープ2の磁性面上を摺接
することによつて記録再生が行われる。
しかしながら、かかる従来のシリンダは、磁気
テープとの接触面積が大きいため、特にシリンダ
の出口付近でテープテンシヨンが著しく高まつて
磁気テープがシリンダに貼りついてしまうという
難点があつた。また、磁気テープ上縁を押圧する
ためのテープ押え部材18等の部品精度やその組
立精度の確保が容易でなく、しかも磁気テープ上
縁部が損傷されやすいという問題もあつた。その
結果、磁気テープの安定走行に支障をきたし、シ
リンダの組立作業も煩雑になつてしまつた。
テープとの接触面積が大きいため、特にシリンダ
の出口付近でテープテンシヨンが著しく高まつて
磁気テープがシリンダに貼りついてしまうという
難点があつた。また、磁気テープ上縁を押圧する
ためのテープ押え部材18等の部品精度やその組
立精度の確保が容易でなく、しかも磁気テープ上
縁部が損傷されやすいという問題もあつた。その
結果、磁気テープの安定走行に支障をきたし、シ
リンダの組立作業も煩雑になつてしまつた。
なお、この種の装置として関連するものには、
略コ字形状の線状部材の一端を固定上シリンダに
固設し他端で磁気テープ上縁を押圧するように構
成した実公昭53−35445号が挙げられる。
略コ字形状の線状部材の一端を固定上シリンダに
固設し他端で磁気テープ上縁を押圧するように構
成した実公昭53−35445号が挙げられる。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を除
き、磁気テープの走行が常に安定し、組立作業も
煩雑にならない、磁気記録発生装置のシリンダを
提供することにある。
き、磁気テープの走行が常に安定し、組立作業も
煩雑にならない、磁気記録発生装置のシリンダを
提供することにある。
この目的を達成するために、本発明では、上シ
リンダを固定したいわゆる上シリンダ固定方式の
シリンダ構成において、該固定上シリンダを、そ
のテープ走行面において磁気テープ上縁に対応す
る位置の近傍部に空気噴出口を備え磁気ヘツドを
含んだ回転部の回転により発生する空気流が該空
気噴出口からテープ走行面側に噴出される構成と
する。
リンダを固定したいわゆる上シリンダ固定方式の
シリンダ構成において、該固定上シリンダを、そ
のテープ走行面において磁気テープ上縁に対応す
る位置の近傍部に空気噴出口を備え磁気ヘツドを
含んだ回転部の回転により発生する空気流が該空
気噴出口からテープ走行面側に噴出される構成と
する。
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は本発明によるシリンダの一実施例を示
す断面図、第2図、第3図は該シリンダの外観を
示す斜視図、第4図、第5図は該シリンダを構成
している回転シリンダを示す平面図ならびに斜視
図、第6図は該シリンダの要部断面図である。
す断面図、第2図、第3図は該シリンダの外観を
示す斜視図、第4図、第5図は該シリンダを構成
している回転シリンダを示す平面図ならびに斜視
図、第6図は該シリンダの要部断面図である。
第1図および第2図において、13は固定下シ
リンダ、16は固定上シリンダ、21はこれら上
下の固定シリンダ13,16の間に設けられて回
転自在な回転シリンダである。固定下シリンダ1
3には、磁気テープ下縁の走行位置を規定するリ
ード部15が形成されており、該リード部15を
基準としてその上方のテープ幅相当部分がテープ
走行面となつている。また、固定上シリンダ16
には、上面に周方向に延びる空気吸入口22が、
テープ走行面に前記リード部15と平行に延びる
溝状の空気噴出口23が、それぞれ穿設されてい
る。24は下端部が固定下シリンダ13に嵌入さ
れているシヤフトで、該シヤフト24の上端部
は、ネジ挿通穴25を介して固定上シリンダ16
を固定している。回転シリンダ21は、スリツト
17に露出する磁気ヘツド26を複数個装着して
おり、ベアリング27を介して前記シヤフト24
のまわりを高速回転する。また、28は回転シリ
ンダ21の周方向に沿つて複数枚設けられた羽
根、29は該羽根28の内周側上方に形成された
空気流入口、30は隣り合う2枚の前記羽根28
によつて画成された空気流出口である。なお、3
1ステータトランス、32はロータリトランス、
33は予圧ジグ、34はマグネツトベース、35
はマグネツト、36はコイル、37はソフトフエ
ライトであつて、これらは回転シリンダ21に所
望の回転力を与えるためのものである。
リンダ、16は固定上シリンダ、21はこれら上
下の固定シリンダ13,16の間に設けられて回
転自在な回転シリンダである。固定下シリンダ1
3には、磁気テープ下縁の走行位置を規定するリ
ード部15が形成されており、該リード部15を
基準としてその上方のテープ幅相当部分がテープ
走行面となつている。また、固定上シリンダ16
には、上面に周方向に延びる空気吸入口22が、
テープ走行面に前記リード部15と平行に延びる
溝状の空気噴出口23が、それぞれ穿設されてい
る。24は下端部が固定下シリンダ13に嵌入さ
れているシヤフトで、該シヤフト24の上端部
は、ネジ挿通穴25を介して固定上シリンダ16
を固定している。回転シリンダ21は、スリツト
17に露出する磁気ヘツド26を複数個装着して
おり、ベアリング27を介して前記シヤフト24
のまわりを高速回転する。また、28は回転シリ
ンダ21の周方向に沿つて複数枚設けられた羽
根、29は該羽根28の内周側上方に形成された
空気流入口、30は隣り合う2枚の前記羽根28
によつて画成された空気流出口である。なお、3
1ステータトランス、32はロータリトランス、
33は予圧ジグ、34はマグネツトベース、35
はマグネツト、36はコイル、37はソフトフエ
ライトであつて、これらは回転シリンダ21に所
望の回転力を与えるためのものである。
第3図は、上記構成からなるシリンダに磁気テ
ープを巻きつけた状態を示したものである。この
ように、磁気テープ2はシリンダのテープ走行面
に約180°巻きつけられ、ガイドポスト38,39
に案内支持されながら、固定下シリンダ13のリ
ード部15に沿つて走行する。そして、固定上シ
リンダ16の空気噴出口23は、リード部15に
平行で、かつ両者の間隔は磁気テープ2の幅より
も若干小さく設定されているので、磁気テープ2
の上縁近傍部にこの空気噴出口23に対向しなが
ら走行する。
ープを巻きつけた状態を示したものである。この
ように、磁気テープ2はシリンダのテープ走行面
に約180°巻きつけられ、ガイドポスト38,39
に案内支持されながら、固定下シリンダ13のリ
ード部15に沿つて走行する。そして、固定上シ
リンダ16の空気噴出口23は、リード部15に
平行で、かつ両者の間隔は磁気テープ2の幅より
も若干小さく設定されているので、磁気テープ2
の上縁近傍部にこの空気噴出口23に対向しなが
ら走行する。
一方、回転シリンダ21は、第4図および第5
図に示す如き形状をしており、その矢印A方向へ
の回転に伴つて、周方向に沿つて等間隔に複数枚
設けられている羽根28が空気を流動させ、矢印
B方向へ高速空気気流を流出する。すなわち、羽
根28が回転すると、空気流入口29から吸い込
まれた空気が加速され、空気流出口30から勢い
よく流出する。ここで、空気流入口29へと吸い
込まれる空気流は、固定上シリンダ16の前記空
気吸入口22から吸入されたものであり、また、
空気流出口30から流出された高速空気流は、固
定上シリンダ16の前記空気噴出口23から磁気
テープの上縁近傍部に向かつて噴出する。
図に示す如き形状をしており、その矢印A方向へ
の回転に伴つて、周方向に沿つて等間隔に複数枚
設けられている羽根28が空気を流動させ、矢印
B方向へ高速空気気流を流出する。すなわち、羽
根28が回転すると、空気流入口29から吸い込
まれた空気が加速され、空気流出口30から勢い
よく流出する。ここで、空気流入口29へと吸い
込まれる空気流は、固定上シリンダ16の前記空
気吸入口22から吸入されたものであり、また、
空気流出口30から流出された高速空気流は、固
定上シリンダ16の前記空気噴出口23から磁気
テープの上縁近傍部に向かつて噴出する。
このような空気流動経路を第6図に矢印で示
す。同図に示すように、回転シリンダに、回転シ
リンダ21の回転に伴つて空気吸入口22から空
気流入口29へと流れ込んだ空気流は、加速さ
れ、空気流出口30から空気噴出口23へと勢い
よく流出し、磁気テープ2とシリンダとの間の適
度な空気膜を形成する。このため、シリンダの出
口付近のテープテンシヨンが著しく増加して磁気
テープ2がシリンダに貼りついてしまうといつた
事態は起こらず、テープ走行の安定性が高まつて
いる。それとともに、空気噴出口23から噴出さ
れる空気流によつて磁気テープ2の上縁近傍部が
固定上シリンダ16から離間する向きに押しつけ
られるので、磁気テープ2にはリード部15へ向
かう力が働き、そのため磁気テープ2の下縁は常
にリード部15に押しつけられるようになつて走
行時の位置規制がなされている。
す。同図に示すように、回転シリンダに、回転シ
リンダ21の回転に伴つて空気吸入口22から空
気流入口29へと流れ込んだ空気流は、加速さ
れ、空気流出口30から空気噴出口23へと勢い
よく流出し、磁気テープ2とシリンダとの間の適
度な空気膜を形成する。このため、シリンダの出
口付近のテープテンシヨンが著しく増加して磁気
テープ2がシリンダに貼りついてしまうといつた
事態は起こらず、テープ走行の安定性が高まつて
いる。それとともに、空気噴出口23から噴出さ
れる空気流によつて磁気テープ2の上縁近傍部が
固定上シリンダ16から離間する向きに押しつけ
られるので、磁気テープ2にはリード部15へ向
かう力が働き、そのため磁気テープ2の下縁は常
にリード部15に押しつけられるようになつて走
行時の位置規制がなされている。
なお、上記実施例では、固定上シリンダのテー
プ走行面に穿設する空気噴出口をリード部に沿つ
た1本の溝状に形成してあるが、開口部の小さい
空気噴出口をリード部に沿つて複数個形成しても
よい。
プ走行面に穿設する空気噴出口をリード部に沿つ
た1本の溝状に形成してあるが、開口部の小さい
空気噴出口をリード部に沿つて複数個形成しても
よい。
第7図は、本発明によるシリンダの入口から出
口までのテープテンシヨンの変化を、従来のもの
と比較して示したものである。同図において、回
転上シリンダを備えた従来のシリンダ(第9図参
照)のテープテンシヨンは、△印で示すように、
シリンダ出口でもさほどテンシヨン増加は見られ
ないが、その反面、シリンダ入口におけるテンシ
ヨンがやや大きくなつている。また、固定上シリ
ンダを備えた従来のシリンダ(第10図参照)の
テープテンシヨンは、○印で示すように、シリン
ダ出口に近づくにつれて急激なテンシヨン増加が
見られる。これに対して本発明によるシリンダの
テープテンシヨンは、◎印で示すように、シリン
ダ入口において○印で示した従来例と同様テンシ
ヨンが小さく、しかも空気噴出口からの空気流に
より適度な空気膜が形成されるためシリンダ出口
に近づいてもテンシヨン増加はさほど大きくなら
ない。
口までのテープテンシヨンの変化を、従来のもの
と比較して示したものである。同図において、回
転上シリンダを備えた従来のシリンダ(第9図参
照)のテープテンシヨンは、△印で示すように、
シリンダ出口でもさほどテンシヨン増加は見られ
ないが、その反面、シリンダ入口におけるテンシ
ヨンがやや大きくなつている。また、固定上シリ
ンダを備えた従来のシリンダ(第10図参照)の
テープテンシヨンは、○印で示すように、シリン
ダ出口に近づくにつれて急激なテンシヨン増加が
見られる。これに対して本発明によるシリンダの
テープテンシヨンは、◎印で示すように、シリン
ダ入口において○印で示した従来例と同様テンシ
ヨンが小さく、しかも空気噴出口からの空気流に
より適度な空気膜が形成されるためシリンダ出口
に近づいてもテンシヨン増加はさほど大きくなら
ない。
以上説明したように、本発明によれば、回転シ
リンダの回転に伴つて、該回転シリンダに設けら
れた羽根が固定上シリンダに穿設された空気噴出
口から磁気テープの上縁近傍部へと空気流を噴出
させるため、磁気テープとシリンダとの間に適度
な空気膜が形成されるようになり、磁気テープが
シリンダに貼りついてテープ走行の安定性が妨げ
られてしまうといつた不都合が解消されている。
また、このような磁気テープの上縁近傍部が高速
空気流を受けるため、磁気テープ下縁はリード部
に押しつけられるようになり、テープ走行時の位
置規制は確実である。さらに、磁気テープ上縁を
押圧するために従来組込まれていたテープ押え部
材等が不要となるため、その部品精度や組込精度
を確保するための煩雑な作業がなくなつてシリン
ダの組立作業が容易になり、磁気テープが損傷さ
れる心配も解消されている。
リンダの回転に伴つて、該回転シリンダに設けら
れた羽根が固定上シリンダに穿設された空気噴出
口から磁気テープの上縁近傍部へと空気流を噴出
させるため、磁気テープとシリンダとの間に適度
な空気膜が形成されるようになり、磁気テープが
シリンダに貼りついてテープ走行の安定性が妨げ
られてしまうといつた不都合が解消されている。
また、このような磁気テープの上縁近傍部が高速
空気流を受けるため、磁気テープ下縁はリード部
に押しつけられるようになり、テープ走行時の位
置規制は確実である。さらに、磁気テープ上縁を
押圧するために従来組込まれていたテープ押え部
材等が不要となるため、その部品精度や組込精度
を確保するための煩雑な作業がなくなつてシリン
ダの組立作業が容易になり、磁気テープが損傷さ
れる心配も解消されている。
第1図〜第6図は本発明によるシリンダの一実
施例に係り、第1図はシリンダの断面図、第2図
はシリンダの斜視図、第3図にシリンダに磁気テ
ープを巻きつけた状態を示す斜視図、第4図はシ
リンダを構成している回転シリンダの平面図、第
5図は該回転シリンダの斜視図、第6図は空気流
動経路を示すシリンダの要部断面図、第7図は本
発明によるシリンダのテープテンシヨンの変化を
従来のものと比較して示した特性図、第8図は
VTRのテープ走行系の概略を説明するための平
面図、第9図は従来のシリンダの一例を示す要部
断面図、第10図は従来のシリンダの他の例を示
す要部断面図である。 2……磁気テープ、13……固定下シリンダ、
15……リード部、16……固定上シリンダ、1
7……スリツト、21……回転シリンダ、23…
…空気噴出口、26……磁気ヘツド、28……羽
根。
施例に係り、第1図はシリンダの断面図、第2図
はシリンダの斜視図、第3図にシリンダに磁気テ
ープを巻きつけた状態を示す斜視図、第4図はシ
リンダを構成している回転シリンダの平面図、第
5図は該回転シリンダの斜視図、第6図は空気流
動経路を示すシリンダの要部断面図、第7図は本
発明によるシリンダのテープテンシヨンの変化を
従来のものと比較して示した特性図、第8図は
VTRのテープ走行系の概略を説明するための平
面図、第9図は従来のシリンダの一例を示す要部
断面図、第10図は従来のシリンダの他の例を示
す要部断面図である。 2……磁気テープ、13……固定下シリンダ、
15……リード部、16……固定上シリンダ、1
7……スリツト、21……回転シリンダ、23…
…空気噴出口、26……磁気ヘツド、28……羽
根。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 磁気テープ下縁の走行位置に規定するリード
部を有する固定下シリンダと、該固定下シリンダ
と中心軸方向に対向する固定上シリンダと、該固
定上シリンダと上記固定下シリンダとを間にあつ
て磁気ヘツドを含む回転部と、を備えた磁気記録
再生装置のシリンダにおいて、 上記固定上シリンダが、 テープ走行面の磁気テープ上縁に対応する位置
の近傍部に空気噴出口を備え、上記回転部の回転
により発生する空気流が該空気噴出口から上記テ
ープ走行面側に噴出されるように構成したことを
特徴とする磁気記録再生装置のシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24594184A JPS61126657A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 磁気記録再生装置のシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24594184A JPS61126657A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 磁気記録再生装置のシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61126657A JPS61126657A (ja) | 1986-06-14 |
JPH0531226B2 true JPH0531226B2 (ja) | 1993-05-12 |
Family
ID=17141132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24594184A Granted JPS61126657A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 磁気記録再生装置のシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61126657A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2594134B2 (ja) * | 1988-10-12 | 1997-03-26 | 三洋電機株式会社 | 光記録再生装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56137549A (en) * | 1980-03-27 | 1981-10-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Rotating head cylinder device |
JPS59110064A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回転ヘツドアセンブリ |
JPS60185250A (ja) * | 1984-03-01 | 1985-09-20 | Mitsubishi Electric Corp | Vtr用回転ヘツドシリンダ |
-
1984
- 1984-11-22 JP JP24594184A patent/JPS61126657A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56137549A (en) * | 1980-03-27 | 1981-10-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Rotating head cylinder device |
JPS59110064A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回転ヘツドアセンブリ |
JPS60185250A (ja) * | 1984-03-01 | 1985-09-20 | Mitsubishi Electric Corp | Vtr用回転ヘツドシリンダ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61126657A (ja) | 1986-06-14 |
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