JPH05310136A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH05310136A
JPH05310136A JP4139909A JP13990992A JPH05310136A JP H05310136 A JPH05310136 A JP H05310136A JP 4139909 A JP4139909 A JP 4139909A JP 13990992 A JP13990992 A JP 13990992A JP H05310136 A JPH05310136 A JP H05310136A
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JP
Japan
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control unit
valve
opening
downstream
tank
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Application number
JP4139909A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Suzuki
勝博 鈴木
Kozo Murayoshi
浩三 村吉
Shinji Naruse
信治 成瀬
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的はポンプPの吐出量の変化、
及び各油圧制御の変化にかかわらず、第1、第2制御部
1 、V2 下流の戻り油の噴き出し音を防止することが
できるパワーステアリング装置を提供することである。 【構成】 ステアリングホイールと一体的に回転して切
換わり、第1、第2制御部V1 、V2 を内部に形成する
ロータリーバルブVと、このロータリーバルブVの切換
え量に応じて作動するパワーシリンダPCとを備えるパ
ワーステアリング装置において、第1制御部V1 下流の
戻る通路35と第2制御部V2 下流の戻り通路36とを
合流させ、この合流部37とタンクTとの間に、回路圧
の変化に応じて開度を変化する可変絞り弁14を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パワーステアリング
装置において作動油の吹き出し音の発生を防止する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6、7に示した従来の装置は、ケーシ
ング1にピニオンシャフト2とスタブシャフト3とを同
時軸上に挿入するとともに、これら両シャフト2、3を
トーションバー4を介して連結している。上記ピニオン
シャフト2にはピニオン5を形成するとともに、このピ
ニオン5を、操舵系のロッド6に形成したラック7にか
み合わせている。また、上記スタブシャフト3は、図示
しないステアリングホイールと一体的に回転するととも
に、その周囲にはロータリーバルブVを設けている。こ
のロータリーバルブVは、スタブシャフト3と一体にし
たロータ8と、このロータ8に相対回転自在にはめ込ん
だスリーブ9とからなる。このスリーブ9はピン10を
介してピニオンシャフト2に連結し、両者が一体回転す
るようにしている。
【0003】上記ロータリーバルブVを等価回路で示し
たものが図7である。図示しないエンジンで駆動するポ
ンプPは、通路11、12によって第1制御部V1 と第
2制御部V2 とに並列に接続している。上記第1制御部
1 は、弁部a1 、a2 、b1 、b2 、が相まって構成
し、パワーシリンダPCの両室R、Lに接続している。
そして、その下流は戻り通路35を介してタンクTに接
続している。また、第2制御部V2 は、弁部c1
2、d1 、d2 、が相まって構成し、その下流は戻り
通路36を介してタンクTに接続している。上記第1、
第2制御部V1 、V2 の弁部a1 〜d2 は、ロータ8と
スリーブ9とに形成されている可変絞りであり、ロータ
8とスリーブ9との相対回転に応じてその開度を制御し
ている。
【0004】上記第1制御部V1 の弁部a1 〜b2 は、
1 とa2 とが、b1 とb2 とがそれぞれ一対となって
開度を変化させる。また、a1 、a2 とb1 、b2 とは
互いに反対の開度となるようになっている。つまり、a
1 、a2 の開度が広がると、b1 、b2 の開度は絞ら
れ、a1 、a2 の開度が絞られると、b1 、b2 の開度
が広がるというようになっている。さらに、ロータ8と
スリーブ9とが相対回転しない中立位置では、弁部a1
〜b2 に流れ込んだ油の全量がタンクTに戻るが、ロー
タ8とスリーブ9とが相対回転すると、弁部a1 〜b2
の開度が変化して、その変化量に応じた流量をパワーシ
リンダPCに供給する。
【0005】このような第1制御部V1 の弁部a1 〜b
2 と同様に、第2制御部V2 の弁部c1 〜d2 も、c1
とc2 、d1 とd2 とがそれぞれ一対となって開度を変
化させるとともに、互いに反対の開度となるようにして
いる。また、その中立位置では、第1制御部V1 と同様
に、流入してきた油の全量をタンクTに戻すが、ロータ
8とスリーブ9とが相対回転すると、弁部c1 〜d2
開度が変化し、タンクTへの戻り流量を制御する。
【0006】また、第1制御部V1 の弁部a1 〜b2
開度の変化率は,第2制御部V2 の弁部c1 〜d2 の開
度の変化率に比べて大きくしてある。つまり、第1制御
部V1 の弁部a1 〜b2 は、ロータ8とスリーブ9との
相対回転量が小さくても、その小さな相対回転量に応じ
て開度を変化させるが、第2制御部V2 の弁部c1 〜d
2 は、ロータ8とスリーブ9との相対回転量がある程度
大きくなるまで、開度が変化しないようになっている。
したがって、ロータ8とスリーブ9との相対回転量が少
ないときには、第1制御部V1 の弁部a1 〜b2 のみが
開度を変化させ、その変化量に応じた流量をパワーシリ
ンダPCに供給するが、第2制御部V2 の弁部c1 〜d
2 は、開度を変化させない。
【0007】この状態からさらにロータ8とスリーブ9
との相対回転量が多くなると、第2制御部V2 の弁部c
1 〜d2 の開度が変化し始め、タンクTへの戻り油が制
御される。そして、第2制御部V2 の開度が小さくなれ
ばなるほど、第1制御部V1への流量が多くなるので、
大きなパワーアシスト力が得られることになる。
【0008】このようなロータリーバルブVにおいてス
テアリングホイールを操作すると、その切り換え量に応
じてロータ8とスリーブ9とが相対回転する。この相対
回転量に応じて第1制御部V1 の弁部a1 〜b2 と、第
2制御部V2 の弁部c1 〜d2 との開度が変化するが、
例えば、ステアリングホイールを右に切ったとすると、
第1制御部V1 では、弁部a1 とa2 との開度が絞られ
るとともに、弁部b1とb2 との開度が大きくなる。こ
れによって、ポンプPから吐出され、通路11を通って
第1制御部V1 に流入した作動油が、弁部b1 を通過し
てパワシリンダPCの室L内に流入するとともに、室R
内の油は弁部b2 を通ってタンクTに戻っていく。こう
して、パワーシリンダPCを図の右方向に作動させる。
【0009】また、第2制御部V2 では、弁部d1 、d
2 の開度が大きくなり、弁部c1 、c2 の開度が絞られ
るが、このとき、ロータ8とスリーブ9との相対回転量
が小さいと、弁部c1 〜d2 の開度はそれほど変化しな
いので、ポンプPから通路11を通って第2制御部V2
に流入してきた油のほとんどは、タンクTに戻ってい
く。一方、第2制御部V2 では、弁部d1 、d2 の開度
が大きくなり、弁部c1、c2 の開度が絞られる。しか
し、その変化率が小さいので、ステアリングホイールの
操作量が小さいときには、その開度もほとんど変化しな
い。したがって、このときは、ポンプPの吐出量のほと
んどが第2制御部V2 を経由してタンクTに戻されてし
まい、第1制御部V1 への分配量も少なくなるので、そ
の分パワーアシスト力も小さくなる。
【0010】また、ロータ8とスリーブ9との相対回転
量が大きくなると、第2制御部V2の弁部c1 〜d2
それぞれ開度を変化させるので、その変化に応じてタン
クTへの戻り油が制御される。こうしてタンクTへの戻
り油が少なくなり、その分、第1制御部V1 への分配量
が多くなるので、パワーアシスト力が大きくなる。この
ように、第1制御部V1 と第2制御部V2 とにより、ス
テアリングホイールの回転量が少ないときは、小さなパ
ワーアシスト力が発生し、回転量が多いときには大きな
パワーアシスト力を得ることができる。
【0011】このように、第2制御部V2 では、可変絞
りである弁部c1 〜d2 でタンクTへの戻り油を制御し
ているので、第1制御部V1 に比べ、戻り流量が多い。
このため、弁部c1 〜d2 前後の差圧により、その下流
では、戻り油が勢いよく噴射されるので、レイノルズ係
数が大きくなり、乱流となって噴き出し音が発生する。
この噴き出し音は、弁部c1 〜d2 前後の差圧が大きけ
れば大きいほど大きくなる。この噴き出し音を抑えるに
は、可変絞りである弁部c1 〜d2 の前後の差圧を小さ
くし、レイノルズ係数を低くすればよい。そこで、第2
制御部V2 下流に固定絞り13を設け、第2制御部V2
の弁部c1 〜d2 前後の差圧を小さくしている。このよ
うに、弁部c1 〜d2 前後の差圧が小さくなれば第2制
御V2 下流でのレイノルズ係数が低くなり、噴き出し音
がしなくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のパワ
ーステアリング装置では、第2制御部V2 下流での噴き
出し音を抑えるために、第2制御部V2 下流とタンクT
との間に固定絞り13を設けているが、その開度は一定
なので、第2制御部V2 を通過する流量の変化に対応で
きない。例えば、固定絞り13の開度を最大流量に合わ
せたとき、最大流量に対しては弁部c1 〜d2 前後の差
圧を小さくして噴き出し音の発生を防止できる。しか
し、流量が少なくなってしまうと、固定絞り13の開度
が大き過ぎて、弁部c1 〜d2 前後の差圧を小さくする
ことができず、第2制御部V2 下流で、噴き出し音が発
生してしまうという問題があった。
【0013】また、固定絞り13の開度を最小流量のと
きに合わせると、最小流量では噴き出し音の発生を防止
できるが、流量が多くなると、固定絞り13の開度が小
さいことから、第2制御部V2 下流の流れが悪くなり、
固定絞り13下流で噴き出し音が発生してしまうという
問題とともに、操舵を伴わない直進走行時であっても、
弁部c1 〜d2 前後の差圧が大きくなり燃費効率が悪く
なるという問題があった。また、第1制御部V1 が、や
や開放している操舵状態(低圧領域)では、第2制御部
2 への流量が減じ、これに伴い差圧も減じるため、吹
き出し音の低減効果が薄れるという問題もあった。つま
り、このパワーステアリング装置は、パワーアシスト力
の変化や、エンジンの回転数の変化により、第2制御部
2 下流での流量が変化したとき、その流量変化に対応
して噴き出し音の発生を防止することができないという
問題があった。この発明の目的は、ポンプPの吐出量の
変化や、各油圧制御の変化にかかわらず、作動油の吹き
出し音を防止することができるパワーステアリング装置
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明では、ステアリングホイールと一体的に回
転する入力軸と、この入力軸の回転に応じて切換わるロ
ータおよびスリーブからなるロータリーバルブと、この
ロータリーバルブの切換え量に応じて作動するパワーシ
リンダと、このパワーシリンダに連動する操舵系のロッ
ドとを備えるとともに、これらロータとスリーブとに形
成した複数の弁部で第1制御部と第2制御部とを構成
し、これら第1制、第2制御部の下流にそれぞれ設けた
戻り通路を合流させタンクに接続して、ロータリーバル
ブの切換え量に応じてパワーシリンダを制御するパワー
ステアリング装置において、上記戻り通路の合流部とタ
ンクとの間に、回路圧の変化に応じて開度を制御する可
変絞り弁を設け、回路圧の上昇に応じて開度を絞るとと
もに、回路圧の開度に応じて開度を広げることで、第
1、第2制御部下流の噴き出し音の発生を防止すること
を特長としている。
【0015】
【作用】第1制御部下流と第2制御部下流との合流部
と、タンクとの間に設けた可変絞り弁は、回路圧の変化
に応じて開度を変化させる。つまり、回路圧が上がる
と、可変絞り弁は開度を絞り、回路圧が下がると、その
開度を広げる。したがって、例えば、第1制御部及び第
2制御部相方の弁部の前後の差圧が調節できるので、こ
の調節により第1制御部下流と第2制御部下流相方で
は、レイノルズ係数が低くなり層流となって噴き出し音
が発生しない。
【0016】
【実施例】図1〜3は、この発明の第1実施例を示した
ものである。ここでは第1制御部V1 下流に設けた戻り
通路35と、第2制御部V2 下流に設けた戻り通路36
とを合流させ、この両戻り通路35、36の合流部37
をタンクTに接続している。そしてこの合流部37とタ
ンクTとの間に、ポンプPの吐出圧力に応じて開度を変
化させる可変絞り弁14を設けている。この可変絞り弁
14は、図3に示すようにバルブケース15内に形成し
たスプール弁孔16にスプール17を摺動自在に挿入さ
せている。このスプール弁孔16には、タンクTに連通
するタンクポート18と、第1制御部V1 の戻り通路3
5と第2制御部V2 下流の戻り通路36の合流部37に
連通する戻りポート19とが形成してある。そしてタン
クポート18と戻りポート19とはスプール弁孔16に
形成した環状突部20で仕切られている。また、スプー
ル17の中間部分には環状溝21を形成し、上記タンク
ポート18と戻りポート19とが、この環状溝21を介
して連通する構成にしている。そして、戻りポート19
側における上記環状突部20および環状溝21のエッジ
部分が相まって、可変絞り34を構成しているが、この
可変絞り34は、スプール17の移動量に応じてその開
度が決まるようにしている。
【0017】上記スプール弁孔16よりも外側にはパイ
ロットポート23が設けてある。このパイロットポート
23はパイロット通路22を介してポンプPの吐出側に
連通している。また、パイロットポート23は、通路2
4を介してスプール弁孔16の一端に連通し、通路24
側のスプール17の受圧面A1 にポンプPの吐出圧を作
用させている。また、スプール弁孔16の他端は、バル
ブケース15内に形成したスプリング室25に開放させ
るとともに、スプール17もその一端をスプリング室2
5に臨ませている。さらに、スプール17の内側にはス
プリング室25とタンクポート18とを連通する通路2
6を設けている。このスプリング室25には、バルブケ
ース15の外側からスプール17の軸方向にプラグ27
をねじ込んでいる。そして、プラグ27内にはロッド2
8がねじ込まれているが、このロッド28先端とスプー
ル17端との間にクリアランス29を保持し、このクリ
アランスの範囲内でスプール17の移動が規制されるよ
うになっている。
【0018】また、スプリング室25に臨ませたスプー
ル17端面にスプリングシート30をはめ込むととも
に、このスプリングシート30とプラグ27との間にス
プリング31を設けている。このスプリング31は、ス
プール17を常にパイロットポート23方向に押しつけ
る力を作用させているが、通常、このスプリング31の
力と、スプリング室25に臨ませたスプール17の受圧
面A2 に作用するスプリング室25内の圧力P2 による
力とを足した力が、パイロットポート23側のスプール
17の受圧面A1 に作用するパイロットポート23の圧
力P1 による力とバランスしている。図示の状態は、圧
力P1 (ポンプPの吐出圧)が最も低いときであり、こ
のときが可変絞り34の最大開度となっている。そし
て、圧力P1 の上昇に応じてスプール17はスプリング
31の力に抗してスプリング室25側に移動し、その移
動量に応じて可変絞り34の開度が絞られる。さらに、
1 の圧力が上昇すると、スプール17はロッド28に
あたり、それ以上移動できなくなる。このときが可変絞
り34の最小開度となり、この最小開度はロッド28で
調節することができる。このように、可変絞り弁14
は、可変絞り34の開度をパイロット圧力に応じて変化
させることができる。また、ロッド28の調節でスプリ
ング31の初期設定荷重を変えられるので、圧力P1
よるスプール17の初期移動力を調節できる。なお、こ
の第1実施例では、固定絞りを外し、可変絞り弁14を
設けたこと以外は、前述した従来例と同じなので、共通
の符号を用いている。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。ま
ず、当該車両が中高速で走行しているときには、エンジ
ンの回転数も上がるので、エンジンに連係したポンプP
の回転数も上昇してその吐出量が多くなる。一方、中高
速走行時には、ステアリングホイールを大きく切ること
がない。したがって、ポンプPの吐出量のうち、第1制
御部V1 の弁部a1 〜b2 を通過しタンクTに戻る以外
の流量は、第2制御部V2 からタンクTに戻されるの
で、パワーシリンダPCの負荷圧は低く維持される。し
たがって、スプール17の受圧面A1 に作用する圧力も
低く維持されるので、スプール17がほとんど移動せ
ず、可変絞り34の開度が大きく保たれる。
【0020】また、当該車両が低速で走行しているとき
には、エンジン回転数も低くポンプPの吐出量も少なく
なる。しかし、この低速走行時にはステアリングホイー
ルを大きく切ることが多くなるが、この場合には、第1
制御部V1 の弁部a1 〜b2では、一対が大きく開度を
開き、他の一対は絞りを小さくしているので、第1制御
部V1 からタンクTに戻る流量は少ない。また、第2制
御部V2 では、弁部c1 〜d2 の開度が変化して、タン
クTに戻す流量を少なくし、パワーシリンダPCへの供
給流量を多くするので、このときはパワーシリンダPC
の負荷圧も当然に高くなる。したがって、スプール17
の受圧面A1 に作用する圧力が高くなるので、スプール
17がスプリング31の力に抗して移動し、可変絞り3
4の開度を小さく絞る。
【0021】以上のようにこの第1実施例の装置によれ
ば、第1制御部V1 、第2制御部、V2 を流れる流量が
多くなる中高速走行時には、可変絞り34の開度を大き
く保ち、その流れが少なくなる低速走行時には、可変絞
り34の開度を小さくするので、第1制御部V1 、第2
制御部V2 の弁部a1 〜d2 前後の差圧を小さくするこ
とができ、第1、第2制御部V1 、V2 下流の吹き出し
音を確実に抑えられる。さらに、可変絞り34において
は、スプリング31の初期設定荷重を調節して、パイロ
ット圧力P1 によるスプールの初期移動力を変えること
ができるので、回路圧に応じてその初期移動力を任意に
設定できる。また、ステアリングホイールをほとんど操
作しない状態では、可変絞り34の開度を最大にしてい
るので、第1、第2制御部V1 、V2 内での圧力損失が
なく、燃費効率も悪くならない。さらに、圧力P1 の変
化に対する可変絞り34の通過流量は、スプリング31
のバネ定数や、環状溝21のエッジ部分の形状等によっ
ても設定することができる。
【0022】図4、5は第2実施例を示したものであ
る。ここでは、第2制御部V2 下流に図示しない車速セ
ンサーに接続したコントローラCとソレノイド32とを
電気的に接続するとともに、コントローラCの出力信号
に応じて開度を制御する可変絞り弁33を設けている。
この可変絞り弁33は車速に応じてその開度を制御す
る。また、図5の等価回路図に示すように弁部e1 〜h
2 が相まって第1制御部V1 を構成し、弁部i1 〜l2
が相まって第2制御部V2 を構成している。これら第
1、第2制御部V1 、V2 を構成している弁部e1 〜l
2 は、従来例と同じように、例えば、e2 とh2 とが、
2 とg2 とがそれぞれ一対となって開度を変化させる
とともに、e2 、h2 と、f2 、g2 とは互いに反対の
開度をとなるようになっている。
【0023】上記可変絞り弁33は、中高速時には開度
を開くので、第2制御部V2 を通過した油はタンクTへ
戻っていく。また、低速時には開度を絞るので、第2制
御部V2 を通過した油のほとんどはパワーシリンダPC
に向かう。このように可変絞り弁33は、車速に応じて
パワーアシスト力を変化させる働きをする。そして、可
変絞り弁33の開度に応じてタンクTに戻される油量が
調整され、パワーシリンダPCへの供給圧は第1、第2
制御部V1 、V2 の絞り効果によって最終的に制御され
る。なお、上記した第1、第2制御部V1 、V2 の弁部
1 〜l2 の数と、第2制御部V2 下流に可変絞り弁3
3を設けたことのほかは、前述した従来例と同じなので
同一符号を用いるとともにその詳細な説明を省略する。
【0024】このような構成において、ロータリーバル
ブVを相対回転させると、第1制御部V1 の弁部e1
2 とh1 とh2 とが開くとともに、弁部f1 、f2
1、g2 とが閉じる。したがって、パワーシリンダP
Cの一方の室Lに圧油が供給され、他方の室R油がタン
クTに戻される。また、第2制御部V2 では、弁部i
1 、i2 と弁部l1 、l2 との開度が大きくなり、弁部
1 、j2 とk1 、k2 との開度が小さくなる。したが
って、第2制御部V2 に流入した油はタンクTに戻され
る。ただし、このときの走行速度が低速であれば、可変
絞り弁33が全閉状態にあるので、ポンプPの吐出油が
この可変絞り弁33を通って戻されることがない。つま
り、低速走行時には、ポンプPの吐出量全量がパワーシ
リンダPCに供給されるので、パワーアシスト力が最大
になる。
【0025】一方走行速度が高速になればなるほど、可
変絞り弁33の開度が大きくなり、この可変絞り弁33
を通過する流量がそれだけ多くなる。可変絞り弁33を
通過した油は、上記のようにタンクTに戻されるので、
パワーシリンダPCに対する供給流量は、相対的に減少
する。このようにパワーシリンダPCに対する供給流量
が減少すれば、それだけパワーアシスト力も小さくな
る。そして、この可変絞り弁33の開度に応じてタンク
Tに戻される流量が調整されパワーシリンダPCへの供
給圧は第1、2制御部V1 、V2 の絞り効果によって最
終的に制御されるので、その上流側に位置する第2制御
部V2 に作用する圧力は、第1制御部V1 に作用する圧
力とほぼ等しくなる。したがって、ロータリーバルブV
が変形しなくなるようになっている。
【0026】このような第2実施例においても、第1実
施例同様に第1、第2制御部V1 、V2 それぞれの下流
で吹き出し音が発生する。すなわち、第1制御部V1
流では、弁部e1 〜h2 前後の差圧が大きくなると、レ
イノルズ係数が大きくなり吹き出し音が発生し、第2制
御部V2 でも、可変絞り弁33前後の差圧が大きくな
り、第1制御部V1 下流と同様に噴き出し音が発生す
る。そこで、第1制御部V1 下流の戻り通路35と可変
絞り弁33下流の戻り通路36との合流部37と、タン
クTとの間に、第1実施例と同じく、回路圧の変化に応
じて開度を変化させる可変絞り弁14を設けることによ
り、第1制御部V1下流と可変絞り弁33との下流での
噴き出し音の発生を防止する構成にしている。そして、
この可変絞り弁14を設けることによる効果は、第1実
施例と同じである。また、この第2実施例では、可変絞
り弁33と第2制御部V2 とで、第1実施例の第2制御
部V2 の働きをおこなっている。なお、この実施例で
は、動力部をラック・アンド・ピニオン式にしている
が、この発明としては、パワーシリンダPCを用いたす
べての動力部、例えばセクターギヤを用いたものも含ま
れる。
【0027】
【効果】第1制御部下流と第2制御部下流との合流部
と、タンクとの間に設けた可変絞り弁は、回路圧が上昇
すると開度を絞り、回路圧が下降すると開度を広げる。
したがって、第1制御部下流と第2制御部下流との合流
部の流量が回路圧に応じて変化しても、可変絞り弁が第
1、第2制御部前後の差圧を小さくし、レイノルズ係数
を低くして層流とするので、吹き出し音が発生すること
がない。さらに、ステアリングホイールをほとんど操作
しない状態では、可変絞り弁の開度を最大にしているの
で、第1、第2制御部内での圧力損失がなく、燃費効率
が悪くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第1実施例の等価荷路図である。
【図3】可変絞り14の断面図である。
【図4】第2実施例の断面図である。
【図5】第2実施例の等価回路図である。
【図6】従来例の断面図である。
【図7】従来例の等価回路図である。
【符号の説明】 5 ロッド 14 可変絞り弁 34 可変絞り V ロータリーバルブ T タンク V1 第1制御部 V2 第2制御部 35 戻り通路 36 戻り通路 37 合流部 PC パワーシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールと一体的に回転す
    る入力軸と、この入力軸の回転に応じて切換わるロータ
    およびスリーブからなるロータリーバルブと、このロー
    タリーバルブの切換え量に応じて作動するパワーシリン
    ダと、このパワーシリンダに連動する操舵系のロッドと
    を備えるとともに、これらロータとスリーブとに形成し
    た複数の弁部で第1制御部と第2制御部とを構成し、こ
    れら第1制、第2制御部の下流にそれぞれ設けた戻り通
    路を合流させタンクに接続して、ロータリーバルブの切
    換え量に応じてパワーシリンダを制御するパワーステア
    リング装置において、上記戻り通路の合流部とタンクと
    の間に、回路圧の変化に応じて開度を制御する可変絞り
    弁を設け、回路圧の上昇に応じて開度を絞るとともに、
    回路圧の開度に応じて開度を広げることで、第1、第2
    制御部下流の噴き出し音の発生を防止することを特長と
    したパワーステアリング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996034789A1 (en) 1995-05-05 1996-11-07 Ae Bishop & Associates Pty. Limited Power steering gear valve
US5638912A (en) * 1993-11-12 1997-06-17 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Hydraulic power steering apparatus
KR100393111B1 (ko) * 1999-02-12 2003-07-31 주식회사 만도 자동차용 파워 스티어링의 유압 노이즈 제거장치
JP2009119901A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Hitachi Ltd パワーステアリング装置

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