JPH05309007A - 使い捨て懐炉用袋 - Google Patents
使い捨て懐炉用袋Info
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- JPH05309007A JPH05309007A JP11576792A JP11576792A JPH05309007A JP H05309007 A JPH05309007 A JP H05309007A JP 11576792 A JP11576792 A JP 11576792A JP 11576792 A JP11576792 A JP 11576792A JP H05309007 A JPH05309007 A JP H05309007A
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- woven fabric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】通気性を有するため、通気孔を穿孔する必要が
なく、内部に封入される発熱剤の目こぼれがなく、ポリ
エチレンラミネートを内側に積層する必要もないため、
簡便な製造工程で製造することができる使い捨て懐炉用
袋の提供。 【構成】ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−オレフ
ィン系共重合体樹脂とを含むメルトブロー法不織布層の
外側または両側に、ポリプロピレン系樹脂を含むスパン
ボンド法不織布層を有する使い捨て懐炉用袋。
なく、内部に封入される発熱剤の目こぼれがなく、ポリ
エチレンラミネートを内側に積層する必要もないため、
簡便な製造工程で製造することができる使い捨て懐炉用
袋の提供。 【構成】ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−オレフ
ィン系共重合体樹脂とを含むメルトブロー法不織布層の
外側または両側に、ポリプロピレン系樹脂を含むスパン
ボンド法不織布層を有する使い捨て懐炉用袋。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使い捨て懐炉用袋に関
し、特に通気性を有するため、通気孔を穿孔する必要が
なく、内部に封入される発熱剤の目こぼれがなく、ポリ
エチレンラミネートを内側に積層する必要もないため、
簡便な製造工程で製造することができる使い捨て懐炉用
袋に関する。
し、特に通気性を有するため、通気孔を穿孔する必要が
なく、内部に封入される発熱剤の目こぼれがなく、ポリ
エチレンラミネートを内側に積層する必要もないため、
簡便な製造工程で製造することができる使い捨て懐炉用
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、どこにでも携帯でき、体側に装着
して手軽に暖をとることができる簡便な暖房道具とし
て、使い捨て懐炉が上市されている。この使い捨て懐炉
は、未使用時は空気と遮断されて密封包装されており、
使用時に包装を開封して取り出し、手で揉むなどして、
内部に封入されている粉末酸化鉄等の発熱剤を空気と接
触させて、化学反応により70℃程度に発熱させるもの
である。この使い捨て懐炉は、図3に拡大して模式断面
図を示すように、ナイロン不織布11の内側にポリエチ
レンラミネート層12が積層されてなる基材13を重ね
合わせ、四方を接着して袋状に形成された使い捨て懐炉
用袋に発熱剤を封入し、内部に空気を導入するための微
細な通気孔14が穿設されたものである。ポリエチレン
ラミネート層12は、粉末状の発熱剤が外部に漏出する
のを防止するために、内側に積層されている。
して手軽に暖をとることができる簡便な暖房道具とし
て、使い捨て懐炉が上市されている。この使い捨て懐炉
は、未使用時は空気と遮断されて密封包装されており、
使用時に包装を開封して取り出し、手で揉むなどして、
内部に封入されている粉末酸化鉄等の発熱剤を空気と接
触させて、化学反応により70℃程度に発熱させるもの
である。この使い捨て懐炉は、図3に拡大して模式断面
図を示すように、ナイロン不織布11の内側にポリエチ
レンラミネート層12が積層されてなる基材13を重ね
合わせ、四方を接着して袋状に形成された使い捨て懐炉
用袋に発熱剤を封入し、内部に空気を導入するための微
細な通気孔14が穿設されたものである。ポリエチレン
ラミネート層12は、粉末状の発熱剤が外部に漏出する
のを防止するために、内側に積層されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の使
い捨て懐炉用袋は、内側に積層されたポリエチレンラミ
ネート層によって柔軟性に劣るため、暖房のために人体
の体側に装着させたときに、違和感を生じたりすること
がある。また、この使い捨て懐炉用袋は、ポリエチレン
ラミネート層の形成と、通気孔の穿孔を要するため、製
造工程が煩雑となるという問題があった。
い捨て懐炉用袋は、内側に積層されたポリエチレンラミ
ネート層によって柔軟性に劣るため、暖房のために人体
の体側に装着させたときに、違和感を生じたりすること
がある。また、この使い捨て懐炉用袋は、ポリエチレン
ラミネート層の形成と、通気孔の穿孔を要するため、製
造工程が煩雑となるという問題があった。
【0004】そこで本発明の目的は、通気性を有するた
め、通気孔を穿設する必要がなく、また、内部に封入さ
れた発熱剤の目こぼれがなく、ポリエチレンラミネート
層を内側に積層する必要もないため、簡便な製造工程で
製造することができ、さらに柔軟性に優れた使い捨て懐
炉用袋を提供することにある。
め、通気孔を穿設する必要がなく、また、内部に封入さ
れた発熱剤の目こぼれがなく、ポリエチレンラミネート
層を内側に積層する必要もないため、簡便な製造工程で
製造することができ、さらに柔軟性に優れた使い捨て懐
炉用袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、外側にポリプロピレン系樹脂を含むスパ
ンボンド法不織布層を有し、かつ該スパンボンド法不織
布層の内側に、ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−
オレフィン系共重合体樹脂とを含むメルトブロー法不織
布層を有する使い捨て懐炉用袋。
に、本発明は、外側にポリプロピレン系樹脂を含むスパ
ンボンド法不織布層を有し、かつ該スパンボンド法不織
布層の内側に、ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−
オレフィン系共重合体樹脂とを含むメルトブロー法不織
布層を有する使い捨て懐炉用袋。
【0006】また、本発明は、前記メルトブロー法不織
布層の内側に、さらにポリプロピレン系樹脂を含むスパ
ンボンド法不織布層を有する使い捨て懐炉用袋をも提供
するものである。
布層の内側に、さらにポリプロピレン系樹脂を含むスパ
ンボンド法不織布層を有する使い捨て懐炉用袋をも提供
するものである。
【0007】以下、本発明の使い捨て懐炉用袋(以下、
「本発明の懐炉用袋」という)の実施態様として、図1
に示すメルトブロー法不織布とスパンボンド法不織布の
2層からなる不織布積層体で構成される使い捨て懐炉用
袋を例にとり、本発明の懐炉用袋について詳細に説明す
る。
「本発明の懐炉用袋」という)の実施態様として、図1
に示すメルトブロー法不織布とスパンボンド法不織布の
2層からなる不織布積層体で構成される使い捨て懐炉用
袋を例にとり、本発明の懐炉用袋について詳細に説明す
る。
【0008】図1に示す懐炉用袋1は、2枚の不織布積
層体2aおよび2bを重ね合わせ、4つの側端3a,3
b,3c,3dを閉塞してなるものであり、内部に発熱
剤を封入するものである。この懐炉用袋1を構成する不
織布積層体2aおよび2bは、図2に断面を模式的に拡
大して示すように、内側にメルトブロー法不織布層4を
有し、外側にスパンボンド法不織布層5とを有するもの
である。
層体2aおよび2bを重ね合わせ、4つの側端3a,3
b,3c,3dを閉塞してなるものであり、内部に発熱
剤を封入するものである。この懐炉用袋1を構成する不
織布積層体2aおよび2bは、図2に断面を模式的に拡
大して示すように、内側にメルトブロー法不織布層4を
有し、外側にスパンボンド法不織布層5とを有するもの
である。
【0009】この不織布積層体において、メルトブロー
法不織布層4と、スパンボンド法不織布層5とは、加熱
および加圧により、全面にわたって接着されていてもよ
いし、もしくは部分的に接着されている状態でもよい。
法不織布層4と、スパンボンド法不織布層5とは、加熱
および加圧により、全面にわたって接着されていてもよ
いし、もしくは部分的に接着されている状態でもよい。
【0010】この不織布積層体の厚さ、すなわち、メル
トブロー法不織布層とスパンボンド法不織布層の合計の
厚さは、通常、0.3〜3mm程度であり、特に好まし
くは0.5〜2.5mm程度である。
トブロー法不織布層とスパンボンド法不織布層の合計の
厚さは、通常、0.3〜3mm程度であり、特に好まし
くは0.5〜2.5mm程度である。
【0011】この懐炉用袋は、例えば、スパンボンド法
不織布とメルトブロー法不織布とを積層してなる不織布
積層体を2枚重ね合わせ、三方の側端を接着して使い捨
て懐炉の製造工程に供し、開口部から発熱剤を入れて閉
じ、残った側端を接着して発熱剤を封入して使い捨て懐
炉を製造することができる。
不織布とメルトブロー法不織布とを積層してなる不織布
積層体を2枚重ね合わせ、三方の側端を接着して使い捨
て懐炉の製造工程に供し、開口部から発熱剤を入れて閉
じ、残った側端を接着して発熱剤を封入して使い捨て懐
炉を製造することができる。
【0012】また、本発明の懐炉用袋は、図1に示す2
枚の不織布積層体を重ね合わせた構造のものに限定され
ず、1枚の不織布積層体を2つ折りにし、重ね合わせた
2辺を接着して袋状とした後、発熱剤を入れて閉じ、残
った側端を接着して形成されてものてもよい。
枚の不織布積層体を重ね合わせた構造のものに限定され
ず、1枚の不織布積層体を2つ折りにし、重ね合わせた
2辺を接着して袋状とした後、発熱剤を入れて閉じ、残
った側端を接着して形成されてものてもよい。
【0013】不織布積層体の接着は、加熱および加圧に
より接着させる方法であれば、特に制限されない。例え
ば、熱融着による方法、超音波シールによる方法等が挙
げられる。
より接着させる方法であれば、特に制限されない。例え
ば、熱融着による方法、超音波シールによる方法等が挙
げられる。
【0014】また、不織布積層体の製造は、例えば、予
め別々に製造したメルトブロー法不織布とスパンボンド
法不織布とを接着剤を介して、または接着剤を介さずに
重ね合わせ両者を接合して製造する方法;予め製造した
スパンボンド法不織布の上に、メルトブロー法によりポ
リプロピレン系樹脂とエチレン・α−オレフィン系共重
合体樹脂とを含む組成物の溶融物の細繊維を押出し吹き
付けて、細繊維を堆積させてメルトブロー法不織布を形
成して製造する方法;予め製造したメルトブロー法不織
布の上に、スパンボンド法によりポリプロピレン系樹脂
からなるスパンボンド法不織布を形成して製造する方法
などにしたがって行うことができる。また、得られた不
織布積層体におけるスパンボンド法不織布とメルトブロ
ー法不織布との界面の接着強度を向上させるために、両
者を重ね合わせた後、エンボスロールやフラットロール
を用いて熱圧着してもよい。
め別々に製造したメルトブロー法不織布とスパンボンド
法不織布とを接着剤を介して、または接着剤を介さずに
重ね合わせ両者を接合して製造する方法;予め製造した
スパンボンド法不織布の上に、メルトブロー法によりポ
リプロピレン系樹脂とエチレン・α−オレフィン系共重
合体樹脂とを含む組成物の溶融物の細繊維を押出し吹き
付けて、細繊維を堆積させてメルトブロー法不織布を形
成して製造する方法;予め製造したメルトブロー法不織
布の上に、スパンボンド法によりポリプロピレン系樹脂
からなるスパンボンド法不織布を形成して製造する方法
などにしたがって行うことができる。また、得られた不
織布積層体におけるスパンボンド法不織布とメルトブロ
ー法不織布との界面の接着強度を向上させるために、両
者を重ね合わせた後、エンボスロールやフラットロール
を用いて熱圧着してもよい。
【0015】本発明の懐炉用袋の内側のメルトブロー法
不織布層は、ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−オ
レフィン系共重合体樹脂とを含むものである。このメル
トブロー法不織布層の素材であるポリプロピレン系樹脂
は、プロピレンを主成分とする重合体からなるものであ
り、プロピレンの単独重合体、またはプロピレンと少量
の他のα−オレフィンとを含む、結晶性のランダムある
いはブロック共重合体からなるものも使用される。これ
らは1種単独または2種以上の組合せがポリプロピレン
系樹脂中に含まれていてもよい。
不織布層は、ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−オ
レフィン系共重合体樹脂とを含むものである。このメル
トブロー法不織布層の素材であるポリプロピレン系樹脂
は、プロピレンを主成分とする重合体からなるものであ
り、プロピレンの単独重合体、またはプロピレンと少量
の他のα−オレフィンとを含む、結晶性のランダムある
いはブロック共重合体からなるものも使用される。これ
らは1種単独または2種以上の組合せがポリプロピレン
系樹脂中に含まれていてもよい。
【0016】また、メルトブロー法不織布層を構成する
もう一つの主材であるエチレン・α−オレフィン系共重
合体樹脂は、エチレンとα−オレフィンとを主成分とす
る共重合体である。α−オレフィンとしては、例えば、
炭素数3〜10のα−オレフィンが挙げられる。この炭
素数3〜10のα−オレフィンの具体例としては、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン等
が挙げられる。これらは1種単独もしくは2種以上の組
合せがエチレン・α−オレフィン系共重合体に含まれて
いてもよい。これらの中でも、炭素数3〜5のα−オレ
フィンが好ましく、特に1−ブテンが好ましい。
もう一つの主材であるエチレン・α−オレフィン系共重
合体樹脂は、エチレンとα−オレフィンとを主成分とす
る共重合体である。α−オレフィンとしては、例えば、
炭素数3〜10のα−オレフィンが挙げられる。この炭
素数3〜10のα−オレフィンの具体例としては、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン等
が挙げられる。これらは1種単独もしくは2種以上の組
合せがエチレン・α−オレフィン系共重合体に含まれて
いてもよい。これらの中でも、炭素数3〜5のα−オレ
フィンが好ましく、特に1−ブテンが好ましい。
【0017】メルトブロー法不織布層におけるポリプロ
ピレン系樹脂/エチレン・α−オレフィン系共重合体の
含有割合は、通常、98/2〜40/60(重量比)程
度であり、特に好ましくは95/5〜50/50(重量
比)程度である。
ピレン系樹脂/エチレン・α−オレフィン系共重合体の
含有割合は、通常、98/2〜40/60(重量比)程
度であり、特に好ましくは95/5〜50/50(重量
比)程度である。
【0018】また、このメルトブロー法不織布層の目付
量は、通常、10〜100g/m2程度であり、好まし
くは15〜70g/m2 程度である。
量は、通常、10〜100g/m2程度であり、好まし
くは15〜70g/m2 程度である。
【0019】さらに、このメルトブロー法不織布層の厚
さは、通常、0.1〜0.8mm程度である。
さは、通常、0.1〜0.8mm程度である。
【0020】また、本発明の懐炉用袋のスパンボンド法
不織布層の主材であるポリプロピレン系樹脂は、前記内
層のメルトブロー法不織布の主材であるポリプロピレン
系樹脂と同一でもよいし、また、異なる成分からなるも
のでもよい。
不織布層の主材であるポリプロピレン系樹脂は、前記内
層のメルトブロー法不織布の主材であるポリプロピレン
系樹脂と同一でもよいし、また、異なる成分からなるも
のでもよい。
【0021】また、このスパンボンド法不織布層の目付
量は、通常、15〜50g/m2 程度であり、好ましく
は20〜40g/m2 程度である。
量は、通常、15〜50g/m2 程度であり、好ましく
は20〜40g/m2 程度である。
【0022】さらに、このスパンボンド法不織布層の厚
さは、通常、0.1〜0.8mm程度である。
さは、通常、0.1〜0.8mm程度である。
【0023】本発明の懐炉用袋は、図1に示す2層構造
のものに限定されず、前記メルトブロー法不織布層の内
側に、さらにポリプロピレン系樹脂のスパンボンド法不
織布層を積層したものでもよい。このメルトブロー法不
織布層の両側にスパンボンド法不織布層を有する懐炉用
袋は、2層構造の懐炉用袋に比較して、強度に優れるた
め、大型の懐炉用袋や身体の動きの激しい場合に用いる
懐炉用袋として、有用である。
のものに限定されず、前記メルトブロー法不織布層の内
側に、さらにポリプロピレン系樹脂のスパンボンド法不
織布層を積層したものでもよい。このメルトブロー法不
織布層の両側にスパンボンド法不織布層を有する懐炉用
袋は、2層構造の懐炉用袋に比較して、強度に優れるた
め、大型の懐炉用袋や身体の動きの激しい場合に用いる
懐炉用袋として、有用である。
【0024】本発明の懐炉用袋が、メルトブロー法不織
布層の内側にさらにスパンボンド法不織布層を有する場
合、そのスパンボンド法不織布層は、前記外側のスパン
ボンド法不織布層と、同一のポリプロピレン系樹脂から
なるものでもよいし、異なるものでもよい。また、目付
量、厚さについては、同一でもよいし、異なっていても
よい。
布層の内側にさらにスパンボンド法不織布層を有する場
合、そのスパンボンド法不織布層は、前記外側のスパン
ボンド法不織布層と、同一のポリプロピレン系樹脂から
なるものでもよいし、異なるものでもよい。また、目付
量、厚さについては、同一でもよいし、異なっていても
よい。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げて
本発明を具体的に説明する。
本発明を具体的に説明する。
【0026】(実施例1)ポリプロピレンとエチレン・
プロピレン共重合体(エチレン含有量:75モル%)と
を、90/10(重量比)の割合で混合して組成物を調
製した。得られた組成物を押出機に供給し、混練しなが
ら300℃に加熱して溶融し、均一な溶融物を連続的に
調製し、メルトブローダイから細繊維状に押出すととも
に、高速の加熱空気(流量:30kg−空気/kg−樹
脂)を吹き付けて繊維方向に延伸して、繊維を形成し
た。形成された繊維を、ポリプロピレンからなるスパン
ボンド法不織布(繊維径:20μm、目付量:40g/
m2 、厚さ:0.3mm)の上に堆積させて、繊維径:
3μm、目付量:50g/m2 、厚さ:0.5mmのメ
ルトブロー法不織布を形成した後、温度120℃、線圧
20kg/cm、速度30m/分の条件下でヒートエン
ボスにより、両不織布の間を部分的に接着して、スパン
ボンド法不織布とメルトブロー法不織布とを積層した不
織布積層体を得た。
プロピレン共重合体(エチレン含有量:75モル%)と
を、90/10(重量比)の割合で混合して組成物を調
製した。得られた組成物を押出機に供給し、混練しなが
ら300℃に加熱して溶融し、均一な溶融物を連続的に
調製し、メルトブローダイから細繊維状に押出すととも
に、高速の加熱空気(流量:30kg−空気/kg−樹
脂)を吹き付けて繊維方向に延伸して、繊維を形成し
た。形成された繊維を、ポリプロピレンからなるスパン
ボンド法不織布(繊維径:20μm、目付量:40g/
m2 、厚さ:0.3mm)の上に堆積させて、繊維径:
3μm、目付量:50g/m2 、厚さ:0.5mmのメ
ルトブロー法不織布を形成した後、温度120℃、線圧
20kg/cm、速度30m/分の条件下でヒートエン
ボスにより、両不織布の間を部分的に接着して、スパン
ボンド法不織布とメルトブロー法不織布とを積層した不
織布積層体を得た。
【0027】得られた不織布積層体を切断して、10c
m×15cmの寸法の試験片を2枚作成し、メルトブロ
ー法不織布を内側にして重ね合わせ、3つの側端を融着
して、図1に示す構造の懐炉用袋を製造した。この懐炉
用袋の通気性および密封性を、下記の方法に従って評価
した。結果を表1に示す。
m×15cmの寸法の試験片を2枚作成し、メルトブロ
ー法不織布を内側にして重ね合わせ、3つの側端を融着
して、図1に示す構造の懐炉用袋を製造した。この懐炉
用袋の通気性および密封性を、下記の方法に従って評価
した。結果を表1に示す。
【0028】通気性 JIS P8117(紙及び板紙の透気度試験方法)に
準拠して、紙の通気度の測定に使用されるデンソメータ
ー(ガーレー社製、B型、100ml)を用いて、10
0mlの空気が通過する時間を測定し、通気性の指標と
した。
準拠して、紙の通気度の測定に使用されるデンソメータ
ー(ガーレー社製、B型、100ml)を用いて、10
0mlの空気が通過する時間を測定し、通気性の指標と
した。
【0029】密封性 市販の使い捨て懐炉(フマキラー社製、ホッカイロ)を
分解して、中身の発熱剤を取り出して、上記に得られた
使い捨て懐炉用袋に詰め込み、開口している側端を接着
して封じて使い捨て懐炉を試作した。この使い捨て懐炉
を、実際の使い捨て懐炉と同様に、振ったり、手で揉ん
だり、強く叩いたりした後、袋の外への発熱剤の目こぼ
れの有無を調べた。
分解して、中身の発熱剤を取り出して、上記に得られた
使い捨て懐炉用袋に詰め込み、開口している側端を接着
して封じて使い捨て懐炉を試作した。この使い捨て懐炉
を、実際の使い捨て懐炉と同様に、振ったり、手で揉ん
だり、強く叩いたりした後、袋の外への発熱剤の目こぼ
れの有無を調べた。
【0030】(実施例2)ポリプロピレンからなるスパ
ンボンド法不織布(繊維径:20μm、目付量:20g
/m2 、厚さ:0.2mm)2枚をそれぞれ1枚づつ、
メルトブロー法不織布(繊維径:3μm、目付量:40
g/m2 、厚さ:0.3mm)の両側に重ね合わせた
後、温度125℃、線圧25kg/cm、速度30m/
分の条件下でヒートエンボスして、各不織布の間を部分
的に接着して、スパンボンド法不織布とメルトブロー法
不織布とを積層した3層の不織布積層体を得た。
ンボンド法不織布(繊維径:20μm、目付量:20g
/m2 、厚さ:0.2mm)2枚をそれぞれ1枚づつ、
メルトブロー法不織布(繊維径:3μm、目付量:40
g/m2 、厚さ:0.3mm)の両側に重ね合わせた
後、温度125℃、線圧25kg/cm、速度30m/
分の条件下でヒートエンボスして、各不織布の間を部分
的に接着して、スパンボンド法不織布とメルトブロー法
不織布とを積層した3層の不織布積層体を得た。
【0031】得られた不織布積層体から、実施例1と同
様にして懐炉用袋を製造し、この懐炉用袋の通気性およ
び密封性を評価した。結果を表1に示す。
様にして懐炉用袋を製造し、この懐炉用袋の通気性およ
び密封性を評価した。結果を表1に示す。
【0032】(比較例1)市販の使い捨て懐炉(フマキ
ラー社製、ホッカイロ)を、実施例1と同様に、振った
り、手で揉んだり、強く叩いたりした後、袋の外への発
熱剤の目零れの有無を調べて、密封性を評価した後、使
い捨て懐炉を分解して、袋の通気性を実施例1と同様に
して評価した。結果を表1に示す。
ラー社製、ホッカイロ)を、実施例1と同様に、振った
り、手で揉んだり、強く叩いたりした後、袋の外への発
熱剤の目零れの有無を調べて、密封性を評価した後、使
い捨て懐炉を分解して、袋の通気性を実施例1と同様に
して評価した。結果を表1に示す。
【0033】
【0034】
【発明の効果】本発明の使い捨て懐炉用袋は、通気性を
有するため、通気孔を穿設する必要がなく、また、ポリ
エチレンラミネート層を内側に積層する必要もないた
め、簡便な製造工程で製造することができ、さらに柔軟
性に優れるものである。
有するため、通気孔を穿設する必要がなく、また、ポリ
エチレンラミネート層を内側に積層する必要もないた
め、簡便な製造工程で製造することができ、さらに柔軟
性に優れるものである。
【図1】 本発明の使い捨て懐炉用袋の実施態様を説明
する図。
する図。
【図2】 本発明の使い捨て懐炉用袋の構造を説明する
模式断面図。
模式断面図。
【図3】 従来の使い捨て懐炉用袋の構造を説明する模
式断面図。
式断面図。
1 懐炉用袋 2a,2b 不織布積層体 3a,3b,3c,3d 側端 4 メルトブロー法不織布層 5 スパンボンド法不織布層
Claims (2)
- 【請求項1】外側にポリプロピレン系樹脂を含むスパン
ボンド法不織布層を有し、かつ該スパンボンド法不織布
層の内側に、ポリプロピレン系樹脂とエチレン・α−オ
レフィン系共重合体樹脂とを含むメルトブロー法不織布
層を有する使い捨て懐炉用袋。 - 【請求項2】前記メルトブロー法不織布層の内側に、さ
らにポリプロピレン系樹脂を含むスパンボンド法不織布
層を有する使い捨て懐炉用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11576792A JPH05309007A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 使い捨て懐炉用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11576792A JPH05309007A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 使い捨て懐炉用袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309007A true JPH05309007A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14670551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11576792A Withdrawn JPH05309007A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 使い捨て懐炉用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05309007A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018000376A (ja) * | 2016-06-29 | 2018-01-11 | 桐灰化学株式会社 | 発熱体及び温熱具 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP11576792A patent/JPH05309007A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018000376A (ja) * | 2016-06-29 | 2018-01-11 | 桐灰化学株式会社 | 発熱体及び温熱具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |