JPH05307295A - シート搬送機構 - Google Patents
シート搬送機構Info
- Publication number
- JPH05307295A JPH05307295A JP4119291A JP11929192A JPH05307295A JP H05307295 A JPH05307295 A JP H05307295A JP 4119291 A JP4119291 A JP 4119291A JP 11929192 A JP11929192 A JP 11929192A JP H05307295 A JPH05307295 A JP H05307295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- conveyance
- pair
- roller
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Registering Or Overturning Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 挟圧力調整手段(カム機構53、ばね部材5
5、56等)を設ける。この挟圧力調整手段は、通常は
一時停止されたシートSTと搬送ローラ対51とをスリ
ップできるように搬送ローラ対51によるシート挟圧力
が比較的弱い第1の状態に搬送ローラ対51を調整す
る。そして、シートSTの一時停止を解除してから搬送
する際には、当該シートSTを確実に搬送できるように
上記シート挟圧力が比較的強い第2の状態に搬送ローラ
対51を調整する。 【効果】 第1の状態においては、シートSTを支障な
く待機させることができる。また第2の状態において、
シートSTを確実に搬送することができる。従って、搬
送ローラ対51の下流側に補助搬送ローラ対を設ける必
要がなく、その分、装置の構造を簡素にすることがで
き、ひいては製造コストを安くすることができる。
5、56等)を設ける。この挟圧力調整手段は、通常は
一時停止されたシートSTと搬送ローラ対51とをスリ
ップできるように搬送ローラ対51によるシート挟圧力
が比較的弱い第1の状態に搬送ローラ対51を調整す
る。そして、シートSTの一時停止を解除してから搬送
する際には、当該シートSTを確実に搬送できるように
上記シート挟圧力が比較的強い第2の状態に搬送ローラ
対51を調整する。 【効果】 第1の状態においては、シートSTを支障な
く待機させることができる。また第2の状態において、
シートSTを確実に搬送することができる。従って、搬
送ローラ対51の下流側に補助搬送ローラ対を設ける必
要がなく、その分、装置の構造を簡素にすることがで
き、ひいては製造コストを安くすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート搬送機構に関し、
より詳細には、複写機、ファクシミリ、ページプリンタ
等の画像形成装置や、自動穿孔装置等、シートを処理す
るためのシート処理装置に最適なシート搬送機構に関す
る。
より詳細には、複写機、ファクシミリ、ページプリンタ
等の画像形成装置や、自動穿孔装置等、シートを処理す
るためのシート処理装置に最適なシート搬送機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のシート搬送機構は、通常シート
処理装置に内蔵されており、当該シート処理動作に対応
してシートを搬送するためのものである。例えば、感光
体上に露光された原稿像から静電潜像を形成し、さらに
静電潜像をトナー像に顕像化した後、シートに転写して
複写を得る電子写真式画像形成装置においては、感光体
へシートを搬送するための搬送ローラ対と、搬送ローラ
対による搬送開始後に、感光体上の画像位置に対応すべ
くタイミングをとってシートを送るためのレジスト手段
が設けられている。このレジスト手段は、シート上に転
写される感光体上の原稿像の転写位置にシートを合わせ
るためにタイミングをとって送り出すための役割をする
極めて重要な機能を持っている。
処理装置に内蔵されており、当該シート処理動作に対応
してシートを搬送するためのものである。例えば、感光
体上に露光された原稿像から静電潜像を形成し、さらに
静電潜像をトナー像に顕像化した後、シートに転写して
複写を得る電子写真式画像形成装置においては、感光体
へシートを搬送するための搬送ローラ対と、搬送ローラ
対による搬送開始後に、感光体上の画像位置に対応すべ
くタイミングをとってシートを送るためのレジスト手段
が設けられている。このレジスト手段は、シート上に転
写される感光体上の原稿像の転写位置にシートを合わせ
るためにタイミングをとって送り出すための役割をする
極めて重要な機能を持っている。
【0003】上記のようなシート搬送機構のタイミング
制御方式としては、感光体と同期回転する回転体の位相
をマイクロスイッチで検知し、マイクロスイッチの発生
信号に応じて各シート搬送手段のクラッチのソレノイド
を作動させていたものがあった。しかし、上述のような
方法では、マイクロスイッチが信号を発生してからソレ
ノイドが実際に作動するまでの応答時間にばらつきがあ
るため、正確なタイミングでシート搬送動作が行われる
ことが期待できなかった。また、特に薄いシートの場合
では、搬送ローラ対の圧接力により、しわの発生が生じ
る恐れが多く、厚いシートの場合には、搬送ローラ対の
ニップ部の挿入角度の関係から搬送不能となる等の欠点
があった。
制御方式としては、感光体と同期回転する回転体の位相
をマイクロスイッチで検知し、マイクロスイッチの発生
信号に応じて各シート搬送手段のクラッチのソレノイド
を作動させていたものがあった。しかし、上述のような
方法では、マイクロスイッチが信号を発生してからソレ
ノイドが実際に作動するまでの応答時間にばらつきがあ
るため、正確なタイミングでシート搬送動作が行われる
ことが期待できなかった。また、特に薄いシートの場合
では、搬送ローラ対の圧接力により、しわの発生が生じ
る恐れが多く、厚いシートの場合には、搬送ローラ対の
ニップ部の挿入角度の関係から搬送不能となる等の欠点
があった。
【0004】そこで、上記不具合に対処するため、図2
6に示す先行例が提案されている(特公平2─7462
号公報参照)。その構成では、シートの搬送ローラ対10
07a、1007bの下流にストッパ部1032を配置している。
このストッパ部1032は、第一のシート搬送状態(図26
の実線で示す状態)でシートを一時停止し、第二のシー
ト搬送状態(図26の二点鎖線1032aで示す状態)でシ
ートの一時停止を解除するためのものである。
6に示す先行例が提案されている(特公平2─7462
号公報参照)。その構成では、シートの搬送ローラ対10
07a、1007bの下流にストッパ部1032を配置している。
このストッパ部1032は、第一のシート搬送状態(図26
の実線で示す状態)でシートを一時停止し、第二のシー
ト搬送状態(図26の二点鎖線1032aで示す状態)でシ
ートの一時停止を解除するためのものである。
【0005】ストッパ部1032を第一のシート搬送状態か
ら第二のシート搬送状態に移動させるために、原稿台10
01とストッパ部1032との間には、リンク機構Rが設けら
れている。リンク機構Rは、原稿台1001の下面溝1019a
に設けられた一対のカム部1019b、1019cと、各カム部
1019b、1019cに駆動される駆動用突起1020と、駆動用
突起1020と連動する第1の腕部1022と、第1の腕部1022
を軸支する第1の軸支部1023と、第1の軸支部1023を中
心に第1の腕部1022が駆動された場合に、この第1の腕
部1022と連動する第2の腕部1028と、第2の腕部1028を
軸支する第2の軸支部1029と、上記第2の腕部1028に一
体形成され、第2の軸支部1029を中心に第2の腕部1028
が駆動された場合に、上記ストッパ部1032を昇降させる
一対の二股部1031a、1031bと、上記第1の腕部1022を
介して上記駆動用突起1020を上方へ付勢する引張ばね10
33とを備えている。
ら第二のシート搬送状態に移動させるために、原稿台10
01とストッパ部1032との間には、リンク機構Rが設けら
れている。リンク機構Rは、原稿台1001の下面溝1019a
に設けられた一対のカム部1019b、1019cと、各カム部
1019b、1019cに駆動される駆動用突起1020と、駆動用
突起1020と連動する第1の腕部1022と、第1の腕部1022
を軸支する第1の軸支部1023と、第1の軸支部1023を中
心に第1の腕部1022が駆動された場合に、この第1の腕
部1022と連動する第2の腕部1028と、第2の腕部1028を
軸支する第2の軸支部1029と、上記第2の腕部1028に一
体形成され、第2の軸支部1029を中心に第2の腕部1028
が駆動された場合に、上記ストッパ部1032を昇降させる
一対の二股部1031a、1031bと、上記第1の腕部1022を
介して上記駆動用突起1020を上方へ付勢する引張ばね10
33とを備えている。
【0006】図26において、メインスイッチを投入す
ると、原稿台1001は原稿露光位置まで移動し、コピーボ
タンを押すと、原稿台1001がホームポジションから移動
を開始して原稿露光を始める。上記第1のシート搬送状
態において、搬送ローラ対1007a、1007bによって送ら
れたシートは、その先端がストッパ部1032に突き当たっ
て感光体ドラム1003の軸線と平行となるように揃えられ
る。そして、この状態で上ローラ1007aと下ローラ1007
bは、シートに対してスリップしながら空転する。
ると、原稿台1001は原稿露光位置まで移動し、コピーボ
タンを押すと、原稿台1001がホームポジションから移動
を開始して原稿露光を始める。上記第1のシート搬送状
態において、搬送ローラ対1007a、1007bによって送ら
れたシートは、その先端がストッパ部1032に突き当たっ
て感光体ドラム1003の軸線と平行となるように揃えられ
る。そして、この状態で上ローラ1007aと下ローラ1007
bは、シートに対してスリップしながら空転する。
【0007】次に一対のカム部1019b、1019cが所定の
タイミングで駆動用突起1020を押し下げると、第1、第
2の腕部1022、1028は、駆動用突起1020の動作に伴って
それぞれ対応する軸支部1023、1029を中心に回動する結
果、図26に示す装置は、第1のシート搬送状態から第
2のシート搬送状態に移行する。これにより第2の腕部
1028の二股部1031a、1031bが下降してストッパ部1032
を下げることにより搬送経路1036を開く。搬送経路1036
が開かれると、シートは再びシート搬送ローラ対1007
a、1007bによって感光体ドラム1003に向けて送られ
る。シートの後端がストッパ部1032を通過した後、引張
ばね1033の付勢力によって駆動用突起1020がカム部1019
b、1019cから再び下面溝1019aにもどると、ストッパ
部1032もリンク機構Rを介して上方へ駆動される結果、
再び搬送経路1036を閉鎖し、第1のシート搬送状態に復
帰する。
タイミングで駆動用突起1020を押し下げると、第1、第
2の腕部1022、1028は、駆動用突起1020の動作に伴って
それぞれ対応する軸支部1023、1029を中心に回動する結
果、図26に示す装置は、第1のシート搬送状態から第
2のシート搬送状態に移行する。これにより第2の腕部
1028の二股部1031a、1031bが下降してストッパ部1032
を下げることにより搬送経路1036を開く。搬送経路1036
が開かれると、シートは再びシート搬送ローラ対1007
a、1007bによって感光体ドラム1003に向けて送られ
る。シートの後端がストッパ部1032を通過した後、引張
ばね1033の付勢力によって駆動用突起1020がカム部1019
b、1019cから再び下面溝1019aにもどると、ストッパ
部1032もリンク機構Rを介して上方へ駆動される結果、
再び搬送経路1036を閉鎖し、第1のシート搬送状態に復
帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシート搬送
機構は、第1の搬送状態において、シートがストッパ部
1032に突き当たった時点でシートの搬送を停止させるべ
くシートと搬送ローラ対1007a、1007bとをスリップさ
せる必要があるので、上記搬送ローラ対1007a、1007b
のローラ相互間の圧接力を強くしておくことができな
い。このため、搬送ローラ対1007a、1007bによるシー
トのグリップが不安定となって、感光体ドラム1003に対
してシートが斜めに供給される等、搬送不良を生じ易
い。そこで、ストッパ部1032と感光体ドラム1003との間
に、ローラ相互間の圧接力を強くした補助搬送ローラ対
をさらに設ける必要があり、その分製造コストが高くつ
くという問題があった。
機構は、第1の搬送状態において、シートがストッパ部
1032に突き当たった時点でシートの搬送を停止させるべ
くシートと搬送ローラ対1007a、1007bとをスリップさ
せる必要があるので、上記搬送ローラ対1007a、1007b
のローラ相互間の圧接力を強くしておくことができな
い。このため、搬送ローラ対1007a、1007bによるシー
トのグリップが不安定となって、感光体ドラム1003に対
してシートが斜めに供給される等、搬送不良を生じ易
い。そこで、ストッパ部1032と感光体ドラム1003との間
に、ローラ相互間の圧接力を強くした補助搬送ローラ対
をさらに設ける必要があり、その分製造コストが高くつ
くという問題があった。
【0009】また上記先行例のように、シートのスター
ト位置をストッパ部1032によって規制しているので、ス
トッパ部1032と搬送ローラ対1007a、1007bとのシート
搬送状態精度、及びストッパ部1032と感光体ドラム1003
とのシート搬送状態精度にばらつきがあると、感光体ド
ラム1003に対するシートのスタート位置にばらつきが生
じ、感光体ドラム1003上の画像位置に対応すべくタイミ
ングをとってシートを送ることができないため、シート
上の画像先端位置にずれが生じ、画像が不良となる。
ト位置をストッパ部1032によって規制しているので、ス
トッパ部1032と搬送ローラ対1007a、1007bとのシート
搬送状態精度、及びストッパ部1032と感光体ドラム1003
とのシート搬送状態精度にばらつきがあると、感光体ド
ラム1003に対するシートのスタート位置にばらつきが生
じ、感光体ドラム1003上の画像位置に対応すべくタイミ
ングをとってシートを送ることができないため、シート
上の画像先端位置にずれが生じ、画像が不良となる。
【0010】また、紙詰まり等の原因により装置が停止
した場合において、原稿載置台1001をホームポジション
に復帰させずに装置を再起動し、シートを挿入すると、
搬送ローラ対1007a、1007bと感光体ドラム1003とが同
期しなくなり、タイミングがずれてミスコピーとなる場
合がある。本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、簡素な構造によってシート処理装置に採用するこ
とができ、搬送されるべきシートが一時停止している際
には、シートを支障なく待機させることができ、一時停
止を解除してから搬送する際には、当該シートを確実に
搬送することができるシート搬送機構を提供することを
目的としている。
した場合において、原稿載置台1001をホームポジション
に復帰させずに装置を再起動し、シートを挿入すると、
搬送ローラ対1007a、1007bと感光体ドラム1003とが同
期しなくなり、タイミングがずれてミスコピーとなる場
合がある。本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、簡素な構造によってシート処理装置に採用するこ
とができ、搬送されるべきシートが一時停止している際
には、シートを支障なく待機させることができ、一時停
止を解除してから搬送する際には、当該シートを確実に
搬送することができるシート搬送機構を提供することを
目的としている。
【0011】また本発明は、上記シート処理装置が画像
形成装置である場合において、ストッパ部と感光体との
間の補助搬送ローラ対が不要で、製造コストを安くする
ことができるシート搬送機構を提供することを目的とし
ている。また本発明は、上記シート処理装置が画像形成
装置である場合において、シート搬送阻止部と感光体の
シート搬送状態関係のばらつきを抑制して精度良く保持
し、シートを感光体にタイミングをとって送り、シート
上の画像先端位置のずれを防止できるシート搬送機構の
提供することを目的としている。
形成装置である場合において、ストッパ部と感光体との
間の補助搬送ローラ対が不要で、製造コストを安くする
ことができるシート搬送機構を提供することを目的とし
ている。また本発明は、上記シート処理装置が画像形成
装置である場合において、シート搬送阻止部と感光体の
シート搬送状態関係のばらつきを抑制して精度良く保持
し、シートを感光体にタイミングをとって送り、シート
上の画像先端位置のずれを防止できるシート搬送機構の
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様におけるシート搬送機構は、
(a) 駆動ローラ及び駆動ローラに従動する従動ロー
ラを含み、一方のローラを他方のローラに対して接離可
能な状態で両ローラ間にシートを挟み込んで、シートに
対して所定の処理を施すためのシート処理装置のシート
搬送経路に沿って搬送する搬送ローラ対と、(b) 搬
送ローラ対によって搬送されたシートの先端に当接する
ことにより、当該シートを一時停止させるシート搬送阻
止手段と、(c) 通常は一時停止されたシートと搬送
ローラ対とをスリップできるように搬送ローラ対による
シート挟圧力が比較的弱い第1の状態に上記搬送ローラ
対を調整し、シートの一時停止を解除してから搬送する
際には、当該シートを確実に搬送できるように上記シー
ト挟圧力が比較的強い第2の状態に上記搬送ローラ対を
調整する挟圧力調整手段とを備えている。
に、本発明の第1の態様におけるシート搬送機構は、
(a) 駆動ローラ及び駆動ローラに従動する従動ロー
ラを含み、一方のローラを他方のローラに対して接離可
能な状態で両ローラ間にシートを挟み込んで、シートに
対して所定の処理を施すためのシート処理装置のシート
搬送経路に沿って搬送する搬送ローラ対と、(b) 搬
送ローラ対によって搬送されたシートの先端に当接する
ことにより、当該シートを一時停止させるシート搬送阻
止手段と、(c) 通常は一時停止されたシートと搬送
ローラ対とをスリップできるように搬送ローラ対による
シート挟圧力が比較的弱い第1の状態に上記搬送ローラ
対を調整し、シートの一時停止を解除してから搬送する
際には、当該シートを確実に搬送できるように上記シー
ト挟圧力が比較的強い第2の状態に上記搬送ローラ対を
調整する挟圧力調整手段とを備えている。
【0013】また本発明の第2の態様におけるシート搬
送機構よれば、(a) シートを挟み込んで、シートに
対して所定の処理を施すためのシート処理装置のシート
搬送経路へ導入する搬送ローラ対と、(b) 搬送ロー
ラ対によって搬送されたシートをガイドするシートガイ
ドと、(c) シートガイドを、シートの搬送を阻止す
るための搬送阻止姿勢と、シートの搬送を許容するため
の搬送許容姿勢とに切換可能に支持する支持手段と、
(d) シートガイドの姿勢を切り換える切換手段と
(e) シート搬送経路を構成する搬送経路構成部材と
一体に形成され、搬送阻止姿勢を取っているシートガイ
ドによってガイドされたシートの先端に当接することに
より、当該シートを一時停止させるシート搬送阻止手段
とを備えている。
送機構よれば、(a) シートを挟み込んで、シートに
対して所定の処理を施すためのシート処理装置のシート
搬送経路へ導入する搬送ローラ対と、(b) 搬送ロー
ラ対によって搬送されたシートをガイドするシートガイ
ドと、(c) シートガイドを、シートの搬送を阻止す
るための搬送阻止姿勢と、シートの搬送を許容するため
の搬送許容姿勢とに切換可能に支持する支持手段と、
(d) シートガイドの姿勢を切り換える切換手段と
(e) シート搬送経路を構成する搬送経路構成部材と
一体に形成され、搬送阻止姿勢を取っているシートガイ
ドによってガイドされたシートの先端に当接することに
より、当該シートを一時停止させるシート搬送阻止手段
とを備えている。
【0014】
【作用】上記第1の態様によれば、挟圧力調整手段によ
って、第1の状態において、搬送ローラ対の圧接力を減
少させて搬送ローラ対とシートとをスリップさせること
ができる。このため、シート搬送阻止手段によってシー
トを支障なく待機させることができる。また、第2の状
態において、搬送ローラ対の上記圧接力を増大させるこ
とができるので、シートを確実に搬送することができ
る。
って、第1の状態において、搬送ローラ対の圧接力を減
少させて搬送ローラ対とシートとをスリップさせること
ができる。このため、シート搬送阻止手段によってシー
トを支障なく待機させることができる。また、第2の状
態において、搬送ローラ対の上記圧接力を増大させるこ
とができるので、シートを確実に搬送することができ
る。
【0015】さらに本発明の第2の態様によれば、シー
トが搬送ローラ対によって搬送されると、シートの先端
が、搬送経路構成部材と一体に形成されたシート搬送阻
止手段に係止し、一時的に待機状態になる。
トが搬送ローラ対によって搬送されると、シートの先端
が、搬送経路構成部材と一体に形成されたシート搬送阻
止手段に係止し、一時的に待機状態になる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例におけるシート搬送
機構を採用した、シート処理装置としての複写機の内部
構成を示す断面図である。 〔シート処理装置〕同図を参照して、上記複写機は、透
明なガラス板からなる、作動部としての原稿台1が上部
に配設された装置本体2を備えており、この原稿台1
を、図1において左右方向に往復動させることにより、
当該原稿台1に載置された原稿dを照明走査するいわゆ
るテーブル移動型のものである。
機構を採用した、シート処理装置としての複写機の内部
構成を示す断面図である。 〔シート処理装置〕同図を参照して、上記複写機は、透
明なガラス板からなる、作動部としての原稿台1が上部
に配設された装置本体2を備えており、この原稿台1
を、図1において左右方向に往復動させることにより、
当該原稿台1に載置された原稿dを照明走査するいわゆ
るテーブル移動型のものである。
【0017】〔原稿台(作動部)〕より詳細に説明する
と、上記原稿台1は、画像形成処理開始時には、図1の
アイドリング状態、即ちホームポジションの状態から原
稿dの照明走査のため図1の矢印X2で示すように左側
に向かって一旦後退し(第1行程)、移動量が所定の最
大値に達すると矢印X1で示すように前進する(第2行
程)。そしてこの前進時、即ち第2行程において、原稿
dの照明走査が行われ、前進移動が終了すると矢印X2
で示すように後退することにより(第3行程)、図1の
ホームポジションに復帰する。上記原稿台1の上方に
は、載置された原稿dを押えるための原稿押え11が、
回動開閉可能に設けられている。
と、上記原稿台1は、画像形成処理開始時には、図1の
アイドリング状態、即ちホームポジションの状態から原
稿dの照明走査のため図1の矢印X2で示すように左側
に向かって一旦後退し(第1行程)、移動量が所定の最
大値に達すると矢印X1で示すように前進する(第2行
程)。そしてこの前進時、即ち第2行程において、原稿
dの照明走査が行われ、前進移動が終了すると矢印X2
で示すように後退することにより(第3行程)、図1の
ホームポジションに復帰する。上記原稿台1の上方に
は、載置された原稿dを押えるための原稿押え11が、
回動開閉可能に設けられている。
【0018】〔シート処理装置の内部構造〕上記装置本
体2の内部には、原稿台1によって移動される原稿dを
照明走査するための光学系3、照明走査された原稿像を
トナー像に現像した後、シートSTに転写する作像部
4、上記シートSTを装置本体2の給紙口26から当該
装置本体2のシート搬送経路に沿って搬送するシート搬
送機構5、シートSTに転写されたトナー像を熱ローラ
61と圧ローラ62の間で挟圧し加熱することにより定
着する定着部6、これら原稿台1、作像部4及びシート
搬送機構5を駆動するための駆動系7(図2参照)、並
びにこれらの駆動を制御する制御回路等を含む電装品8
(図2参照)等の機能部品を備えている。
体2の内部には、原稿台1によって移動される原稿dを
照明走査するための光学系3、照明走査された原稿像を
トナー像に現像した後、シートSTに転写する作像部
4、上記シートSTを装置本体2の給紙口26から当該
装置本体2のシート搬送経路に沿って搬送するシート搬
送機構5、シートSTに転写されたトナー像を熱ローラ
61と圧ローラ62の間で挟圧し加熱することにより定
着する定着部6、これら原稿台1、作像部4及びシート
搬送機構5を駆動するための駆動系7(図2参照)、並
びにこれらの駆動を制御する制御回路等を含む電装品8
(図2参照)等の機能部品を備えている。
【0019】〔光学系〕上記光学系3は、原稿dを照明
するための蛍光ランプ31と、原稿dからの反射光を上
記感光体ドラム42に導くレンズ32等を、ケース33
の内部に配置しているものである。 〔作像部〕上記作像部4は、作動部としての感光体ドラ
ム42と、感光体ドラム42の周囲に配置された、帯電
チャージャ43、現像装置41、転写チャージャ44、
及びクリーナ45とを備えている。そして上記帯電チャ
ージャ43によって均一に帯電した感光体ドラム42の
外周面に、原稿像を結像させて静電潜像を形成し、当該
静電潜像を現像装置41によってトナー像に顕像化した
後、転写チャージャ44によってトナー像をシートST
に転写し、残留トナーをクリーナ45によって回収する
ようにした従来公知の構成である。この作像部4の構成
要素としての現像装置41、感光体ドラム42、転写チ
ャージャ44、及びクリーナ45は、それぞれ作像フレ
ーム46に対して組付けられてユニット化されている。
また、帯電チャージャ43は、上記光学系3のケース3
3によって保持されている。上記作像フレーム46は、
樹脂成形品からなるものであり、この作像フレーム46
には、クリーナ45によって回収されたトナーを収容し
ておくトナー回収容器47が一体に成形されている。こ
のトナー回収容器47は、平面形状が矩形のトレイ状の
ものである。
するための蛍光ランプ31と、原稿dからの反射光を上
記感光体ドラム42に導くレンズ32等を、ケース33
の内部に配置しているものである。 〔作像部〕上記作像部4は、作動部としての感光体ドラ
ム42と、感光体ドラム42の周囲に配置された、帯電
チャージャ43、現像装置41、転写チャージャ44、
及びクリーナ45とを備えている。そして上記帯電チャ
ージャ43によって均一に帯電した感光体ドラム42の
外周面に、原稿像を結像させて静電潜像を形成し、当該
静電潜像を現像装置41によってトナー像に顕像化した
後、転写チャージャ44によってトナー像をシートST
に転写し、残留トナーをクリーナ45によって回収する
ようにした従来公知の構成である。この作像部4の構成
要素としての現像装置41、感光体ドラム42、転写チ
ャージャ44、及びクリーナ45は、それぞれ作像フレ
ーム46に対して組付けられてユニット化されている。
また、帯電チャージャ43は、上記光学系3のケース3
3によって保持されている。上記作像フレーム46は、
樹脂成形品からなるものであり、この作像フレーム46
には、クリーナ45によって回収されたトナーを収容し
ておくトナー回収容器47が一体に成形されている。こ
のトナー回収容器47は、平面形状が矩形のトレイ状の
ものである。
【0020】上記現像装置41は、樹脂製の現像ハウジ
ング41aに対して挿抜自在に装着されたトナーカート
リッジ41cと、トナーカートリッジ41cから落下供
給されたトナーを、現像ハウジング41aの内部へ供給
するトナー供給ローラ41dと、現像ハウジング41a
の内部に供給されたトナーを攪拌する攪拌ローラ41e
と、感光体ドラム42にトナーを供給する現像ローラ4
1fとを備えている。本実施例の現像ハウジング41a
の下面には、装置本体2内へ搬送されるシートSTをガ
イドするための多数のリブ状の上ガイド41bが、互い
に平行に突設されている。上ガイド41bには、シート
STが給紙口26へ導入されたことを検出するセンサ、
即ちマイクロスイッチS1が固定されている(図2参
照)。そしてマイクロスイッチS1がシートSTを検出
した場合に、一コピー動作の全行程、即ちシートSTの
先端が後述する搬送機構5の搬送ローラ対51に挿入さ
れ、シートSTの先端が一時停止され、その後、送り出
される所定時間は、少なくとも回転駆動されるように上
記電装品8(図2参照)が構成されている。
ング41aに対して挿抜自在に装着されたトナーカート
リッジ41cと、トナーカートリッジ41cから落下供
給されたトナーを、現像ハウジング41aの内部へ供給
するトナー供給ローラ41dと、現像ハウジング41a
の内部に供給されたトナーを攪拌する攪拌ローラ41e
と、感光体ドラム42にトナーを供給する現像ローラ4
1fとを備えている。本実施例の現像ハウジング41a
の下面には、装置本体2内へ搬送されるシートSTをガ
イドするための多数のリブ状の上ガイド41bが、互い
に平行に突設されている。上ガイド41bには、シート
STが給紙口26へ導入されたことを検出するセンサ、
即ちマイクロスイッチS1が固定されている(図2参
照)。そしてマイクロスイッチS1がシートSTを検出
した場合に、一コピー動作の全行程、即ちシートSTの
先端が後述する搬送機構5の搬送ローラ対51に挿入さ
れ、シートSTの先端が一時停止され、その後、送り出
される所定時間は、少なくとも回転駆動されるように上
記電装品8(図2参照)が構成されている。
【0021】〔装置本体〕上記装置本体2は、互いに分
離可能にビス止めされた、樹脂製の上部ケーシング24
と下部ケーシング25とにより構成されている。上部ケ
ーシング24及び下部ケーシング25には、それぞれ作
像部4のハウジングを兼ねると共に、シート搬送経路の
上側を構成する上側搬送経路構成部材F1と、上記上側
搬送経路構成部材F1に対向してシート搬送経路の下側
を構成する下側搬送経路構成部材F2とを備えている。
離可能にビス止めされた、樹脂製の上部ケーシング24
と下部ケーシング25とにより構成されている。上部ケ
ーシング24及び下部ケーシング25には、それぞれ作
像部4のハウジングを兼ねると共に、シート搬送経路の
上側を構成する上側搬送経路構成部材F1と、上記上側
搬送経路構成部材F1に対向してシート搬送経路の下側
を構成する下側搬送経路構成部材F2とを備えている。
【0022】〔搬送経路構成部材〕より詳細に説明する
と、上側搬送経路構成部材F1は、上記現像装置41の
現像ハウジング41aと、作像部4の作像フレーム46
と、トナー回収容器47とを一体に成形することにより
構成されている。搬送経路構成部材F1としてのトナー
回収容器47の下面には、上記定着部6の熱ローラ61
を支持するための支持ステー63が固定されている(図
2参照)。
と、上側搬送経路構成部材F1は、上記現像装置41の
現像ハウジング41aと、作像部4の作像フレーム46
と、トナー回収容器47とを一体に成形することにより
構成されている。搬送経路構成部材F1としてのトナー
回収容器47の下面には、上記定着部6の熱ローラ61
を支持するための支持ステー63が固定されている(図
2参照)。
【0023】他方、下側搬送経路構成部材F2は、下ガ
イド25aを一体に有する下部ケーシング25の底部
と、この下部ケーシング25の底部に、支点25cを中
心に回動可能に配設され、下ガイド25aと並ぶように
一体成形された下ガイド25eを有する樹脂製の支持部
材25dとにより構成されている(図3参照)。上記支
持部材25の支点25c近傍部には、定着部6の圧ロー
ラ62が支軸62aを介して軸支されている。
イド25aを一体に有する下部ケーシング25の底部
と、この下部ケーシング25の底部に、支点25cを中
心に回動可能に配設され、下ガイド25aと並ぶように
一体成形された下ガイド25eを有する樹脂製の支持部
材25dとにより構成されている(図3参照)。上記支
持部材25の支点25c近傍部には、定着部6の圧ロー
ラ62が支軸62aを介して軸支されている。
【0024】〔シート搬送機構〕本実施例におけるシー
ト搬送機構5は、両搬送経路構成部材F1、F2にそれ
ぞれ装着されている駆動ローラ51a及び駆動ローラ5
1aに従動する従動ローラ51bを含み、一方のローラ
51b(51a)を他方のローラ51a(51b)に対
して接離可能な状態でシートSTを両ローラ51a、5
1b間に挟み込んで、複写機のシート搬送経路に沿って
搬送する搬送ローラ対51と、搬送ローラ対51によっ
て搬送されたシートSTの先端に当接することにより、
当該シートSTを一時停止させるシート搬送阻止手段
と、通常は一時停止されたシートSTと搬送ローラ対5
1とをスリップできるように搬送ローラ対51によるシ
ート挟圧力が比較的弱い第1の状態(図1、図4、図5
の状態)に上記搬送ローラ対51を調整し、シートST
の一時停止を解除してから搬送する際には、当該シート
STを確実に搬送できように上記シート挟圧力を強める
第2の状態(図6、図7、図8の状態)に上記搬送ロー
ラ対51を調整する挟圧力調整手段とを備えている。
ト搬送機構5は、両搬送経路構成部材F1、F2にそれ
ぞれ装着されている駆動ローラ51a及び駆動ローラ5
1aに従動する従動ローラ51bを含み、一方のローラ
51b(51a)を他方のローラ51a(51b)に対
して接離可能な状態でシートSTを両ローラ51a、5
1b間に挟み込んで、複写機のシート搬送経路に沿って
搬送する搬送ローラ対51と、搬送ローラ対51によっ
て搬送されたシートSTの先端に当接することにより、
当該シートSTを一時停止させるシート搬送阻止手段
と、通常は一時停止されたシートSTと搬送ローラ対5
1とをスリップできるように搬送ローラ対51によるシ
ート挟圧力が比較的弱い第1の状態(図1、図4、図5
の状態)に上記搬送ローラ対51を調整し、シートST
の一時停止を解除してから搬送する際には、当該シート
STを確実に搬送できように上記シート挟圧力を強める
第2の状態(図6、図7、図8の状態)に上記搬送ロー
ラ対51を調整する挟圧力調整手段とを備えている。
【0025】〔搬送ローラ対〕図2を参照して、上記搬
送ローラ対51の駆動ローラ、即ち上ローラ51aは、
支軸51cによって支持されており、この支軸51cの
一端部には、駆動系7によって回転駆動される入力ギア
51dが設けられている。これら上ローラ51a、支軸
51c、及び入力ギア51dは、樹脂によって一体成形
されているものであり、これによって部品点数及び組立
て工数を削減できるようにしている。また搬送ローラ対
51の周囲には、ゴムチューブ51eが巻回されてい
る。このゴムチューブ51eは、上ローラ51aに対し
て相対回転しないように所定の張力が負荷された状態で
巻回されている。そして、支軸51cには、上記現像ハ
ウジング41aの上ガイド41bによって回転自在に支
持されている。
送ローラ対51の駆動ローラ、即ち上ローラ51aは、
支軸51cによって支持されており、この支軸51cの
一端部には、駆動系7によって回転駆動される入力ギア
51dが設けられている。これら上ローラ51a、支軸
51c、及び入力ギア51dは、樹脂によって一体成形
されているものであり、これによって部品点数及び組立
て工数を削減できるようにしている。また搬送ローラ対
51の周囲には、ゴムチューブ51eが巻回されてい
る。このゴムチューブ51eは、上ローラ51aに対し
て相対回転しないように所定の張力が負荷された状態で
巻回されている。そして、支軸51cには、上記現像ハ
ウジング41aの上ガイド41bによって回転自在に支
持されている。
【0026】図3、図4を参照して、上記搬送ローラ対
51の従動ローラ、即ち下ローラ51bは、両端に小径
筒部51jを一体且つ同心に有する中空の樹脂製品であ
り、その内部には、後述する第1の付勢手段としてのコ
イルばね56を介して一対の下ガイド25a、25a間
に支持されている。 〔シート搬送阻止手段〕図5を参照して、本実施例にお
けるシート搬送阻止手段は、搬送ローラ対51によって
搬送されたシートSTをガイドするシートガイド54に
一体形成されたストッパ爪52により具体化されてい
る。
51の従動ローラ、即ち下ローラ51bは、両端に小径
筒部51jを一体且つ同心に有する中空の樹脂製品であ
り、その内部には、後述する第1の付勢手段としてのコ
イルばね56を介して一対の下ガイド25a、25a間
に支持されている。 〔シート搬送阻止手段〕図5を参照して、本実施例にお
けるシート搬送阻止手段は、搬送ローラ対51によって
搬送されたシートSTをガイドするシートガイド54に
一体形成されたストッパ爪52により具体化されてい
る。
【0027】〔ストッパ爪〕このストッパ爪52は、シ
ートSTの先端に当接して、当該シートSTを一時的に
待機させるためのものである。より詳細に説明すると、
ストッパ爪52は、上記第1の状態、即ち原稿台1がホ
ームポジションから第2行程への移行を開始するまでの
間においては、シート搬送経路に突出しており、上記第
2の状態、即ち原稿台1が第2行程を開始した時におい
ては、後述する所定のタイミングでシート搬送経路から
退避することにより、進行が阻止されているシートST
の搬送を許容する。
ートSTの先端に当接して、当該シートSTを一時的に
待機させるためのものである。より詳細に説明すると、
ストッパ爪52は、上記第1の状態、即ち原稿台1がホ
ームポジションから第2行程への移行を開始するまでの
間においては、シート搬送経路に突出しており、上記第
2の状態、即ち原稿台1が第2行程を開始した時におい
ては、後述する所定のタイミングでシート搬送経路から
退避することにより、進行が阻止されているシートST
の搬送を許容する。
【0028】〔挟圧力調整手段〕上記挟圧力調整手段
は、第1及び第2の状態において、搬送ローラ対51の
下ローラ51bを上ローラ51aに常時付勢する第1の
付勢手段と、第2の状態において下ローラ51bに更に
付勢力を加える第2の付勢手段とを備えている。 〔第1の付勢手段〕上記第1の付勢手段は、上述したコ
イルばね56により具体化されている。このコイルばね
56は、その両端部が対応する一対の下ガイド25a、
25aに固定された状態で下ローラ51bを比較的弱い
付勢力で上ローラ51a側に押圧している(図4参
照)。このコイルばね56によって、搬送ローラ対51
は、シートSTを下流側へ搬送することができると共
に、シートSTがシートガイド54のシート搬送方向下
流側端部に一体形成されたストッパ爪52に当接した時
点で、シートSTを両ローラ51a、51b間でスリッ
プさせることができる。
は、第1及び第2の状態において、搬送ローラ対51の
下ローラ51bを上ローラ51aに常時付勢する第1の
付勢手段と、第2の状態において下ローラ51bに更に
付勢力を加える第2の付勢手段とを備えている。 〔第1の付勢手段〕上記第1の付勢手段は、上述したコ
イルばね56により具体化されている。このコイルばね
56は、その両端部が対応する一対の下ガイド25a、
25aに固定された状態で下ローラ51bを比較的弱い
付勢力で上ローラ51a側に押圧している(図4参
照)。このコイルばね56によって、搬送ローラ対51
は、シートSTを下流側へ搬送することができると共
に、シートSTがシートガイド54のシート搬送方向下
流側端部に一体形成されたストッパ爪52に当接した時
点で、シートSTを両ローラ51a、51b間でスリッ
プさせることができる。
【0029】〔第2の付勢手段〕上記第2の付勢手段
は、搬送ローラ対51を第2の状態に位置付ける位置付
け手段と、位置付け手段を、第1の状態において非作用
姿勢に駆動し、第2の状態において作用姿勢に駆動する
駆動手段とを備えている。そして、上記駆動手段は、位
置付け手段を作用姿勢に付勢するばね手段としての圧縮
コイルばね55と、第1の状態において上記圧縮コイル
ばね55に抗して位置付け手段を非作用姿勢に切り換
え、且つ第2の状態において上記圧縮コイルばね55の
付勢力により位置付け手段を作用姿勢に切り換える切換
手段とにより具体化されている。
は、搬送ローラ対51を第2の状態に位置付ける位置付
け手段と、位置付け手段を、第1の状態において非作用
姿勢に駆動し、第2の状態において作用姿勢に駆動する
駆動手段とを備えている。そして、上記駆動手段は、位
置付け手段を作用姿勢に付勢するばね手段としての圧縮
コイルばね55と、第1の状態において上記圧縮コイル
ばね55に抗して位置付け手段を非作用姿勢に切り換
え、且つ第2の状態において上記圧縮コイルばね55の
付勢力により位置付け手段を作用姿勢に切り換える切換
手段とにより具体化されている。
【0030】〔位置付け手段〕本実施例における上記位
置付け手段は、上記シートガイド54により構成されて
いる。換言すれば、この位置付け手段は、搬送ローラ対
51によって搬送されたシートSTをガイドするシート
ガイド54を兼ねている。 〔シートガイド〕より詳細に説明すると、上記シートガ
イド54は、下部ケーシング25の下ガイド25aに突
設された支軸54aを中心に揺動可能に設けられてお
り、上記シートガイド54のシート搬送方向上流側端部
のローラ受け部54c、54cは、搬送ローラ対51の
下ローラ51bを上ローラ51aに対して接離するため
に、下ローラ51bの小径筒部51jに接離自在に支持
されている。そして図4、図5に示す第1の状態におい
て、ストッパ爪52をシート搬送経路に進出させるため
に、上記支軸54aを中心に上流側端部が図5において
時計周り方向に回動している状態では、ローラ受け部5
4c、54cは、小径筒部51jから離れ、位置付け手
段としてのシートガイド54は、上記圧縮コイルばね5
5の付勢力に抗して非作用姿勢に維持されている。従っ
てこの状態では、専ら第1の付勢手段を構成するコイル
ばね56のみが下ローラ51bを上ローラ51aに付勢
している。
置付け手段は、上記シートガイド54により構成されて
いる。換言すれば、この位置付け手段は、搬送ローラ対
51によって搬送されたシートSTをガイドするシート
ガイド54を兼ねている。 〔シートガイド〕より詳細に説明すると、上記シートガ
イド54は、下部ケーシング25の下ガイド25aに突
設された支軸54aを中心に揺動可能に設けられてお
り、上記シートガイド54のシート搬送方向上流側端部
のローラ受け部54c、54cは、搬送ローラ対51の
下ローラ51bを上ローラ51aに対して接離するため
に、下ローラ51bの小径筒部51jに接離自在に支持
されている。そして図4、図5に示す第1の状態におい
て、ストッパ爪52をシート搬送経路に進出させるため
に、上記支軸54aを中心に上流側端部が図5において
時計周り方向に回動している状態では、ローラ受け部5
4c、54cは、小径筒部51jから離れ、位置付け手
段としてのシートガイド54は、上記圧縮コイルばね5
5の付勢力に抗して非作用姿勢に維持されている。従っ
てこの状態では、専ら第1の付勢手段を構成するコイル
ばね56のみが下ローラ51bを上ローラ51aに付勢
している。
【0031】他方、図6、図7、図8に示す第2の状態
において、ストッパ爪52をシート搬送経路から退避さ
せるために、上記支軸54aを中心に上流側端部が図6
において反時計周り方向に回動している状態では、ロー
ラ受け部54c、54cは小径筒部51jに当接し、位
置付け手段としてのシートガイド54は、上記圧縮コイ
ルばね55の付勢力によって作用姿勢に維持されてい
る。従ってこの状態では、圧縮コイルばね55の付勢力
がコイルばね56の付勢力に増し加わった状態で下ロー
ラ51bを上ローラ51aに付勢している。
において、ストッパ爪52をシート搬送経路から退避さ
せるために、上記支軸54aを中心に上流側端部が図6
において反時計周り方向に回動している状態では、ロー
ラ受け部54c、54cは小径筒部51jに当接し、位
置付け手段としてのシートガイド54は、上記圧縮コイ
ルばね55の付勢力によって作用姿勢に維持されてい
る。従ってこの状態では、圧縮コイルばね55の付勢力
がコイルばね56の付勢力に増し加わった状態で下ロー
ラ51bを上ローラ51aに付勢している。
【0032】〔切換手段(連動手段)〕次に、上記駆動
手段の一部を構成し、シートガイド54を作用姿勢と非
作用姿勢とに切り換えるための切換手段は、図1及び図
5以下に示すカム機構53により具体化される。このカ
ム機構53は、原稿台1に上記シートガイド54を連動
させる連動手段を兼ねるものであり、原稿台1に、原稿
像露光距離に対応するように固定されて、所定のタイミ
ングで連動手段を駆動する一対のカム53d、53e
(図1参照)と、原稿台1が所定位置に移動した時点で
上記一対のカム53d、53eにより回動される操作レ
バー53aと、この操作レバー53aによって操作され
る回動レバー53bと、この回動レバー53bとシート
ガイド54とを連結する連結棒53cとを備えている。
手段の一部を構成し、シートガイド54を作用姿勢と非
作用姿勢とに切り換えるための切換手段は、図1及び図
5以下に示すカム機構53により具体化される。このカ
ム機構53は、原稿台1に上記シートガイド54を連動
させる連動手段を兼ねるものであり、原稿台1に、原稿
像露光距離に対応するように固定されて、所定のタイミ
ングで連動手段を駆動する一対のカム53d、53e
(図1参照)と、原稿台1が所定位置に移動した時点で
上記一対のカム53d、53eにより回動される操作レ
バー53aと、この操作レバー53aによって操作され
る回動レバー53bと、この回動レバー53bとシート
ガイド54とを連結する連結棒53cとを備えている。
【0033】両レバー53a、53bは、それぞれ上部
ケーシング24の窓孔24aから突出可能な駆動端部a
1、b1と、上部ケーシング24の内部で互いに係脱可
能な係合端部a2、b2とを有する略くの字形に形成さ
れている。各駆動端部a1、a2は、それぞれカム53
d、53eに対応するものであり、各駆動端部a1、b
1が上部ケーシング24上方へ突出可能、且つ各連結端
部a2、b2が係合可能な状態で互いに対向するよう
に、ピンPa1、Pb1を介して上部ケーシング24の
天井面から垂設された支持片24bにそれぞれ軸支され
ている。さらに回動レバー53bのピンPb1近傍部に
は、連結腕b3が延設されている。そして上記連結棒5
3cの上端部は、この連結腕b3の端部にピンPb2で
軸支されている。他方、上記シートガイド54には、シ
ート搬送方向と直交し、且つ先端部がシート搬送経路の
外まで延びる連結軸54bが形成されており、この連結
軸54bの先端部に対して上記連結棒53cの下端部を
回動自在に連結することにより、当該連結棒53cがシ
ートSTの搬送の邪魔にならないようにしている。
ケーシング24の窓孔24aから突出可能な駆動端部a
1、b1と、上部ケーシング24の内部で互いに係脱可
能な係合端部a2、b2とを有する略くの字形に形成さ
れている。各駆動端部a1、a2は、それぞれカム53
d、53eに対応するものであり、各駆動端部a1、b
1が上部ケーシング24上方へ突出可能、且つ各連結端
部a2、b2が係合可能な状態で互いに対向するよう
に、ピンPa1、Pb1を介して上部ケーシング24の
天井面から垂設された支持片24bにそれぞれ軸支され
ている。さらに回動レバー53bのピンPb1近傍部に
は、連結腕b3が延設されている。そして上記連結棒5
3cの上端部は、この連結腕b3の端部にピンPb2で
軸支されている。他方、上記シートガイド54には、シ
ート搬送方向と直交し、且つ先端部がシート搬送経路の
外まで延びる連結軸54bが形成されており、この連結
軸54bの先端部に対して上記連結棒53cの下端部を
回動自在に連結することにより、当該連結棒53cがシ
ートSTの搬送の邪魔にならないようにしている。
【0034】図5に示すホームポジションにおいて、上
記操作レバー53aは、図示しないコイルばねによって
図5の矢印A1に示すように、上記ピンPa1を中心に
図5における反時計回り方向へ回動するような方向に常
時付勢されており、駆動端部a1は、窓孔24aを介し
て上部ケーシング24の上方へ突出した姿勢に維持され
ている。他方、回動レバー53bは、上記圧縮コイルば
ね55の付勢力により、シートガイド54及び連結棒5
3cを介して上記ピンPb1を中心に時計回りに回動付
勢されている。ところが図5に示すホームポジションに
おいて、回動レバー53bの係合端部b2が操作レバー
53aの係合端部a2と係合しているので、回動レバー
53bは、その駆動端部b1が何れのカム53d、53
eにも当接しないように上部ケーシング24内に退避し
ている姿勢に維持されている。この結果、回動レバー5
3bの時計周りの回動が、操作レバー53aによって規
制されるので、連結棒53cを介して回動レバー53b
と連結しているシートガイド54は、圧縮コイルばね5
5の付勢力に抗して上方にはね上がった状態、即ちシー
ト搬送阻止姿勢をとっている。従ってストッパ爪52も
シート搬送経路内に突出している。このシート搬送阻止
姿勢では、圧縮コイルばね55が圧縮された状態になっ
ているため、圧縮コイルばね55の付勢力は、搬送ロー
ラ対51の下ローラ51bには作用していない状態にな
っている。このため、下ローラ51bは、専らコイルば
ね56の弱い付勢力のみによって上ローラ51aと転が
り接触している。
記操作レバー53aは、図示しないコイルばねによって
図5の矢印A1に示すように、上記ピンPa1を中心に
図5における反時計回り方向へ回動するような方向に常
時付勢されており、駆動端部a1は、窓孔24aを介し
て上部ケーシング24の上方へ突出した姿勢に維持され
ている。他方、回動レバー53bは、上記圧縮コイルば
ね55の付勢力により、シートガイド54及び連結棒5
3cを介して上記ピンPb1を中心に時計回りに回動付
勢されている。ところが図5に示すホームポジションに
おいて、回動レバー53bの係合端部b2が操作レバー
53aの係合端部a2と係合しているので、回動レバー
53bは、その駆動端部b1が何れのカム53d、53
eにも当接しないように上部ケーシング24内に退避し
ている姿勢に維持されている。この結果、回動レバー5
3bの時計周りの回動が、操作レバー53aによって規
制されるので、連結棒53cを介して回動レバー53b
と連結しているシートガイド54は、圧縮コイルばね5
5の付勢力に抗して上方にはね上がった状態、即ちシー
ト搬送阻止姿勢をとっている。従ってストッパ爪52も
シート搬送経路内に突出している。このシート搬送阻止
姿勢では、圧縮コイルばね55が圧縮された状態になっ
ているため、圧縮コイルばね55の付勢力は、搬送ロー
ラ対51の下ローラ51bには作用していない状態にな
っている。このため、下ローラ51bは、専らコイルば
ね56の弱い付勢力のみによって上ローラ51aと転が
り接触している。
【0035】〔第1実施例の作用〕次に本実施例の動作
について説明する。図5に示すホームポジションにおい
て、給紙口26(図1参照)からシートSTが供給され
ると、マイクロスイッチS1がこれを検出し、駆動系7
(図2参照)が作動して搬送ローラ対51を回転駆動す
る。従ってシートSTは、装置本体2内に導入される。
この時、シートガイド54がカム機構53によってシー
ト搬送阻止姿勢をとっていることから、シートSTの先
端は、ストッパ爪52に当接することによってその進行
が阻止され、感光体ドラム42の手前で待機する。
について説明する。図5に示すホームポジションにおい
て、給紙口26(図1参照)からシートSTが供給され
ると、マイクロスイッチS1がこれを検出し、駆動系7
(図2参照)が作動して搬送ローラ対51を回転駆動す
る。従ってシートSTは、装置本体2内に導入される。
この時、シートガイド54がカム機構53によってシー
ト搬送阻止姿勢をとっていることから、シートSTの先
端は、ストッパ爪52に当接することによってその進行
が阻止され、感光体ドラム42の手前で待機する。
【0036】シートガイド54がシート搬送阻止姿勢を
取っている状態では、位置付け手段としてのシートガイ
ド54は、非作用姿勢に維持されている結果、圧縮コイ
ルばね55は圧縮された状態になっており、圧縮コイル
ばね55の付勢力が下ローラ51bに作用していない。
従って、搬送ローラ対51の挟圧力は、専らコイルばね
56の付勢力のみであることから、シートSTがストッ
パ爪52に当接した時点で、搬送ローラ対51の両ロー
ラ51a、51b間でシートSTをスリップさせること
ができる。この結果、シートSTがストッパ爪52と搬
送ローラ対51との間でクラッシュしたり、ストッパ爪
52に突き当たったシートSTが大きく湾曲したり、当
該ストッパ爪52から離反したりするおそれがない。
取っている状態では、位置付け手段としてのシートガイ
ド54は、非作用姿勢に維持されている結果、圧縮コイ
ルばね55は圧縮された状態になっており、圧縮コイル
ばね55の付勢力が下ローラ51bに作用していない。
従って、搬送ローラ対51の挟圧力は、専らコイルばね
56の付勢力のみであることから、シートSTがストッ
パ爪52に当接した時点で、搬送ローラ対51の両ロー
ラ51a、51b間でシートSTをスリップさせること
ができる。この結果、シートSTがストッパ爪52と搬
送ローラ対51との間でクラッシュしたり、ストッパ爪
52に突き当たったシートSTが大きく湾曲したり、当
該ストッパ爪52から離反したりするおそれがない。
【0037】次に図6を参照して、原稿台1が第1行程
を完了し、第2行程に移行すると、原稿dの照明走査が
開始されると共に、第1のカム53dにより操作レバー
53aが時計回りに回動される。この結果、当該操作レ
バー53aの連結端部a2と回動レバー53bの連結端
部b2との係合が解除されるので、回動レバー53bが
自由状態になり、圧縮されていた圧縮コイルばね55が
延びて、シートガイド54を支軸54aを中心に反時計
周りに回動する。この結果、シートガイド54は、搬送
許容姿勢に切り換えられるので、ストッパ爪52はシー
ト搬送経路外に退避する。これと同時に、圧縮コイルば
ね55が伸長することにより、位置付け手段としてのシ
ートガイド54は、作用姿勢に維持されることになる結
果、シートガイド54の上流側端部が下ローラ51bを
上ローラ51aに押圧し、コイルばね56の付勢力に圧
縮コイルばね55の付勢力が付加された状態で、下ロー
ラ51bはシートSTを上ローラ51aに押し付ける。
従ってシートSTは、両ローラ51a、51bに堅固に
圧接された状態で確実に感光体ドラム42側へ供給され
る。
を完了し、第2行程に移行すると、原稿dの照明走査が
開始されると共に、第1のカム53dにより操作レバー
53aが時計回りに回動される。この結果、当該操作レ
バー53aの連結端部a2と回動レバー53bの連結端
部b2との係合が解除されるので、回動レバー53bが
自由状態になり、圧縮されていた圧縮コイルばね55が
延びて、シートガイド54を支軸54aを中心に反時計
周りに回動する。この結果、シートガイド54は、搬送
許容姿勢に切り換えられるので、ストッパ爪52はシー
ト搬送経路外に退避する。これと同時に、圧縮コイルば
ね55が伸長することにより、位置付け手段としてのシ
ートガイド54は、作用姿勢に維持されることになる結
果、シートガイド54の上流側端部が下ローラ51bを
上ローラ51aに押圧し、コイルばね56の付勢力に圧
縮コイルばね55の付勢力が付加された状態で、下ロー
ラ51bはシートSTを上ローラ51aに押し付ける。
従ってシートSTは、両ローラ51a、51bに堅固に
圧接された状態で確実に感光体ドラム42側へ供給され
る。
【0038】このように本実施例においては、シート搬
送時にコイルばね56の付勢力に圧縮コイルばね55の
付勢力を付加した状態で下ローラ51bを上ローラ51
aに押し付けることにより、シートSTを確実に感光体
ドラム42側へ供給することができるので、ストッパ爪
52の下流側に補助搬送ローラ対を設ける必要がなくな
る。しかも原稿台1と連動させて機械的にストッパ爪5
2を退避させるので、シートSTの供給タイミングがば
らつくのを防止することができるという利点がある。
送時にコイルばね56の付勢力に圧縮コイルばね55の
付勢力を付加した状態で下ローラ51bを上ローラ51
aに押し付けることにより、シートSTを確実に感光体
ドラム42側へ供給することができるので、ストッパ爪
52の下流側に補助搬送ローラ対を設ける必要がなくな
る。しかも原稿台1と連動させて機械的にストッパ爪5
2を退避させるので、シートSTの供給タイミングがば
らつくのを防止することができるという利点がある。
【0039】図7、図8を参照して、上記第2行程にお
いて、回動レバー51aは、自由状態になった際に、シ
ートガイド54の回動動作、即ち作用姿勢の切り換え動
作に伴って、駆動部b1が窓孔24aから上部ケーシン
グ24の上方へ突出するようにピンPb1を中心に回動
している。この状態から、原稿台1が第2行程を終了
し、第3行程に移行すると、第2のカム1bによって回
動レバー53bの駆動端部b1が反時計回りに駆動され
る。この結果、回動レバー53bの連結端部b2は、操
作レバー52aの連結端部a2を押し下げながら図5の
姿勢に戻って係合するので、シートガイド54も圧縮コ
イルばね55の付勢力に抗しながらシート搬送阻止姿勢
に戻り、ストッパ爪52は再びシート搬送経路に進出す
る。そして、上記シートガイド54の姿勢切り換え動
作、即ち、支軸54aを中心とする時計周り方向の回動
動作に伴って、下ローラ51bは、カム機構53と共に
図1、4、5の状態に戻り、上ローラ51aと下ローラ
51bとの圧接力が弱められる。これにより、両レバー
53a、53bも図1、図4、図5の姿勢に戻ると共
に、原稿台1もホームポジションに戻ってコピー動作が
終了する。
いて、回動レバー51aは、自由状態になった際に、シ
ートガイド54の回動動作、即ち作用姿勢の切り換え動
作に伴って、駆動部b1が窓孔24aから上部ケーシン
グ24の上方へ突出するようにピンPb1を中心に回動
している。この状態から、原稿台1が第2行程を終了
し、第3行程に移行すると、第2のカム1bによって回
動レバー53bの駆動端部b1が反時計回りに駆動され
る。この結果、回動レバー53bの連結端部b2は、操
作レバー52aの連結端部a2を押し下げながら図5の
姿勢に戻って係合するので、シートガイド54も圧縮コ
イルばね55の付勢力に抗しながらシート搬送阻止姿勢
に戻り、ストッパ爪52は再びシート搬送経路に進出す
る。そして、上記シートガイド54の姿勢切り換え動
作、即ち、支軸54aを中心とする時計周り方向の回動
動作に伴って、下ローラ51bは、カム機構53と共に
図1、4、5の状態に戻り、上ローラ51aと下ローラ
51bとの圧接力が弱められる。これにより、両レバー
53a、53bも図1、図4、図5の姿勢に戻ると共
に、原稿台1もホームポジションに戻ってコピー動作が
終了する。
【0040】〔第2実施例〕次に図9以下に示す別の実
施例について説明する。この実施例では、シート搬送上
流側及び下流側が湾曲形状に形成された装置本体102
を採用していると共に、この装置本体102内に、シー
ト搬送機構105が内蔵されている。 〔装置本体〕装置本体102を構成する上部ケーシング
124には、現像ハウジング141e、作像フレーム1
46とトナー回収容器147とが一体に形成された上側
搬送経路構成部材F11によって規定されている。この
上側搬送経路構成部材F11は、外観形状が異なる他
は、図1で説明したものと同一であるので、同一部材に
同一の符号を付すことにより残余の説明は省略する。
施例について説明する。この実施例では、シート搬送上
流側及び下流側が湾曲形状に形成された装置本体102
を採用していると共に、この装置本体102内に、シー
ト搬送機構105が内蔵されている。 〔装置本体〕装置本体102を構成する上部ケーシング
124には、現像ハウジング141e、作像フレーム1
46とトナー回収容器147とが一体に形成された上側
搬送経路構成部材F11によって規定されている。この
上側搬送経路構成部材F11は、外観形状が異なる他
は、図1で説明したものと同一であるので、同一部材に
同一の符号を付すことにより残余の説明は省略する。
【0041】他方、装置本体102の下部ケーシング1
25の底部は、シート搬送経路を開放可能に装着されて
いる下側搬送経路構成部材F12を備えており、この下
側搬送経路構成部材F12によって、シート搬送経路の
下面側を形成している。上記下側搬送経路構成部材F1
2には、図1で説明した実施例と同様の転写チャージャ
44、定着部6の圧ローラ62が装着されている。さら
に搬送経路構成部材F12の、上記搬送経路の上流側に
は、給紙口126を規定する手差しガイド126aが形
成されている。
25の底部は、シート搬送経路を開放可能に装着されて
いる下側搬送経路構成部材F12を備えており、この下
側搬送経路構成部材F12によって、シート搬送経路の
下面側を形成している。上記下側搬送経路構成部材F1
2には、図1で説明した実施例と同様の転写チャージャ
44、定着部6の圧ローラ62が装着されている。さら
に搬送経路構成部材F12の、上記搬送経路の上流側に
は、給紙口126を規定する手差しガイド126aが形
成されている。
【0042】〔シート搬送機構〕上記シート搬送機構1
05は、給紙口126の手差しガイド126aから導入
されたシートSTを挟み込んで、複写機の装置本体10
2のシート搬送経路へ導入する搬送ローラ対51と、搬
送ローラ対51によって搬送されたシートSTをガイド
するシートガイド154と、シートガイド154を、シ
ートの搬送を阻止するための搬送阻止姿勢(図9、図1
0の姿勢)と、シートの搬送を許容するための搬送許容
姿勢(図12、図13の姿勢)とに切換可能に支持する
支持手段と、シートガイド154の姿勢を切り換える切
換手段と、シート搬送経路を構成する下側搬送経路構成
部材F12と一体に形成され、搬送阻止姿勢を取ってい
るシートガイド154によってガイドされたシートST
の先端に当接することにより、当該シートSTを一時停
止させるシート搬送阻止手段とを備えている。
05は、給紙口126の手差しガイド126aから導入
されたシートSTを挟み込んで、複写機の装置本体10
2のシート搬送経路へ導入する搬送ローラ対51と、搬
送ローラ対51によって搬送されたシートSTをガイド
するシートガイド154と、シートガイド154を、シ
ートの搬送を阻止するための搬送阻止姿勢(図9、図1
0の姿勢)と、シートの搬送を許容するための搬送許容
姿勢(図12、図13の姿勢)とに切換可能に支持する
支持手段と、シートガイド154の姿勢を切り換える切
換手段と、シート搬送経路を構成する下側搬送経路構成
部材F12と一体に形成され、搬送阻止姿勢を取ってい
るシートガイド154によってガイドされたシートST
の先端に当接することにより、当該シートSTを一時停
止させるシート搬送阻止手段とを備えている。
【0043】〔搬送ローラ対〕上記搬送ローラ対51
は、図1以下で説明した搬送ローラ対51と同様の上ロ
ーラ51a、及び下ローラ51bによって構成されてお
り、それぞれ両搬送経路構成部材F1、F2に装着され
ている。そして下ローラ51bは、下ガイド154b、
154b(図10、図13参照)によって両端が固定さ
れた第1の付勢手段としてのコイルばね56の付勢力に
より、図1と同様に上ローラ51a側へ緩やかに付勢さ
れている。
は、図1以下で説明した搬送ローラ対51と同様の上ロ
ーラ51a、及び下ローラ51bによって構成されてお
り、それぞれ両搬送経路構成部材F1、F2に装着され
ている。そして下ローラ51bは、下ガイド154b、
154b(図10、図13参照)によって両端が固定さ
れた第1の付勢手段としてのコイルばね56の付勢力に
より、図1と同様に上ローラ51a側へ緩やかに付勢さ
れている。
【0044】〔シートガイド〕上記シートガイド154
は、図1におけるシートガイド54と同様に、搬送ロー
ラ対51を第2の状態に位置付けるための位置付け手段
を兼ねるものであり、その下流側端部は、シートガイド
154と凹部150の底面との間に介装された、ばね手
段としての圧縮コイルばね55によって常時シート搬送
経路側へ付勢されていると共に、両端部間には、下ロー
ラ51bに対し下方側から係合する係合凹部154cを
備えている。従って、第1の状態、即ち原稿台1がホー
ムポジションから第2行程に移行するまでの間は、後述
するシート搬送阻止手段にシートSTを係止可能な姿勢
をとる(図9、図10参照)と共に、非作用姿勢に維持
される。また第2の状態、即ち原稿台1が第2行程に移
行すると、シートSTを感光体ドラム42側へ導くため
に、後述する所定のタイミングで進行が阻止されている
シートSTの先端部を持ち上げると共に、搬送ローラ対
51に挟圧力を付与可能な作用姿勢に維持される。シー
トガイド154は、上面が感光体ドラム42へのシート
搬送面となるように略コ字形断面形状に形成されてい
る。
は、図1におけるシートガイド54と同様に、搬送ロー
ラ対51を第2の状態に位置付けるための位置付け手段
を兼ねるものであり、その下流側端部は、シートガイド
154と凹部150の底面との間に介装された、ばね手
段としての圧縮コイルばね55によって常時シート搬送
経路側へ付勢されていると共に、両端部間には、下ロー
ラ51bに対し下方側から係合する係合凹部154cを
備えている。従って、第1の状態、即ち原稿台1がホー
ムポジションから第2行程に移行するまでの間は、後述
するシート搬送阻止手段にシートSTを係止可能な姿勢
をとる(図9、図10参照)と共に、非作用姿勢に維持
される。また第2の状態、即ち原稿台1が第2行程に移
行すると、シートSTを感光体ドラム42側へ導くため
に、後述する所定のタイミングで進行が阻止されている
シートSTの先端部を持ち上げると共に、搬送ローラ対
51に挟圧力を付与可能な作用姿勢に維持される。シー
トガイド154は、上面が感光体ドラム42へのシート
搬送面となるように略コ字形断面形状に形成されてい
る。
【0045】〔支持手段〕図9、図10を参照して、シ
ートガイド154を各姿勢に切換可能に支持するため
に、シートガイド154のシート搬送方向上流側端部
は、支持手段を構成する支軸154aを介して前記凹部
150の底面から立設された支持片154bに軸支され
ている(図11参照)。 〔切換手段〕上記切換手段は、カム機構153により具
体化されている。カム機構153は、下端部をシートガ
イド154の幅方向一端部に載置している連結棒153
cを採用している点、図5〜図7の回動レバー53の連
結腕b3を省略して係合端部153bに上記連結棒15
3cの上端部をピンPb2で連結した回動レバー153
を採用している点、及び第1の状態においてシートガイ
ド154を押し下げることによりシートガイド154を
非作用姿勢に維持し、第2の状態においてシートガイド
154の押し下げ状態を解除することによりシートガイ
ド154を作用姿勢に維持する点を除く他は、図5〜図
7で説明したカム機構53と同様のものである。
ートガイド154を各姿勢に切換可能に支持するため
に、シートガイド154のシート搬送方向上流側端部
は、支持手段を構成する支軸154aを介して前記凹部
150の底面から立設された支持片154bに軸支され
ている(図11参照)。 〔切換手段〕上記切換手段は、カム機構153により具
体化されている。カム機構153は、下端部をシートガ
イド154の幅方向一端部に載置している連結棒153
cを採用している点、図5〜図7の回動レバー53の連
結腕b3を省略して係合端部153bに上記連結棒15
3cの上端部をピンPb2で連結した回動レバー153
を採用している点、及び第1の状態においてシートガイ
ド154を押し下げることによりシートガイド154を
非作用姿勢に維持し、第2の状態においてシートガイド
154の押し下げ状態を解除することによりシートガイ
ド154を作用姿勢に維持する点を除く他は、図5〜図
7で説明したカム機構53と同様のものである。
【0046】〔シート搬送阻止手段〕図11も参照し
て、本実施例における上記シート搬送阻止手段は、下側
搬送経路構成部材F12の、上記手差しガイド126a
と転写チャージャ44との間に形成された凹部150の
搬送経路下流側内側面152により構成されている。こ
の内側面、即ちストッパ部152は、搬送ローラ対51
から搬送経路に沿って搬送されるシートSTの先端を当
接させることにより、上述した図1の実施例におけるス
トッパ爪52と同様に、シートSTの進行を感光体ドラ
ム42の手前で一時的に阻止してシートSTと感光体ド
ラム42との位置関係を保持し、シートSTのスタート
位置を規制するためのものである。
て、本実施例における上記シート搬送阻止手段は、下側
搬送経路構成部材F12の、上記手差しガイド126a
と転写チャージャ44との間に形成された凹部150の
搬送経路下流側内側面152により構成されている。こ
の内側面、即ちストッパ部152は、搬送ローラ対51
から搬送経路に沿って搬送されるシートSTの先端を当
接させることにより、上述した図1の実施例におけるス
トッパ爪52と同様に、シートSTの進行を感光体ドラ
ム42の手前で一時的に阻止してシートSTと感光体ド
ラム42との位置関係を保持し、シートSTのスタート
位置を規制するためのものである。
【0047】〔第2実施例の作用〕図9以下の構成によ
れば、シートガイド154がシート搬送阻止姿勢を取っ
ている間、即ち非作用姿勢に維持されている間は、シー
トSTの先端はストッパ部152に係止することにより
その進行が阻止され、感光体ドラム42の手前で待機す
る。また搬送ローラ対51は、専ら第1の付勢手段とし
てのコイルばね56の付勢力により挟圧力が付与され
る。
れば、シートガイド154がシート搬送阻止姿勢を取っ
ている間、即ち非作用姿勢に維持されている間は、シー
トSTの先端はストッパ部152に係止することにより
その進行が阻止され、感光体ドラム42の手前で待機す
る。また搬送ローラ対51は、専ら第1の付勢手段とし
てのコイルばね56の付勢力により挟圧力が付与され
る。
【0048】他方、カム機構153の作用により、シー
トガイド154が搬送許容姿勢に切り換えられると、ス
トッパ部、即ち凹部150の下流側内側面152に係止
していたシートSTがシートガイド154によってシー
ト搬送経路上に持ち上げられる。ここで、シートガイド
154がシート搬送許容姿勢に切り換えられた時点で、
このシートガイド154は、位置付け手段として作用姿
勢に維持されることから、上ローラ51a、下ローラ5
1b間の挟圧力が強化され、両者間に挟圧されているシ
ートSTが感光体ドラム42に向かって進行し、コピー
動作が行われる。
トガイド154が搬送許容姿勢に切り換えられると、ス
トッパ部、即ち凹部150の下流側内側面152に係止
していたシートSTがシートガイド154によってシー
ト搬送経路上に持ち上げられる。ここで、シートガイド
154がシート搬送許容姿勢に切り換えられた時点で、
このシートガイド154は、位置付け手段として作用姿
勢に維持されることから、上ローラ51a、下ローラ5
1b間の挟圧力が強化され、両者間に挟圧されているシ
ートSTが感光体ドラム42に向かって進行し、コピー
動作が行われる。
【0049】ここで本実施例においては、ストッパ部1
52を搬送経路を規定する下側搬送経路構成部材F12
に一体形成し、このストッパ部152にシートSTの先
端を係止させてシートSTを感光体ドラム42の手前で
一時的に待機させ、シートSTのスタート位置を規制し
ているから、シートSTのスタート位置は、感光体ドラ
ム42に対する下側搬送経路構成部材F12の位置精度
のみによって決まる。
52を搬送経路を規定する下側搬送経路構成部材F12
に一体形成し、このストッパ部152にシートSTの先
端を係止させてシートSTを感光体ドラム42の手前で
一時的に待機させ、シートSTのスタート位置を規制し
ているから、シートSTのスタート位置は、感光体ドラ
ム42に対する下側搬送経路構成部材F12の位置精度
のみによって決まる。
【0050】図12を参照してより詳細に説明すると、
感光体ドラム42の外周面において、光学系3から原稿
像が露光される露光位置をPt1、転写チャージャ44
によってトナー像に現像された上記原稿像がシートST
に転写される転写位置をPt2とし、露光位置Pt1か
ら転写位置Pt2までの感光体ドラム42の外周上の長
さをイメージ担持長さDp、ストッパ部152から転写
位置Pt2までのシート搬送距離をDs、イメージ担持
長さDpにおける感光体ドラム42の回転速度をVd、
シート搬送距離Dsを通過するシートSTの速度をVp
とした場合、シートSTの搬送を転写作業と同期させる
ために、 Dp/Vd=Ds/Vp となるように設定する必要がある。ここで本実施例にお
いては、シートSTのスタート位置、即ちストッパ部1
52からシートSTの転写位置Pt2までの距離Ds
が、専ら下側搬送経路構成部材F12の位置精度のみに
よって決まることから、シートSTのスタート位置をシ
ートガイドによって規制する構成に比べ、感光体ドラム
42とシートSTのスタート位置との位置関係のばらつ
きを抑制することができるのである。従って、シートガ
イド154にてストッパ部152に係止されたシートS
Tの係止状態を所定のタイミングで解除してシートST
を感光体ドラム42に供給する際にも、シートSTの先
端位置にばらつきがないから、シートST上の画像先端
位置のずれを防止できる。
感光体ドラム42の外周面において、光学系3から原稿
像が露光される露光位置をPt1、転写チャージャ44
によってトナー像に現像された上記原稿像がシートST
に転写される転写位置をPt2とし、露光位置Pt1か
ら転写位置Pt2までの感光体ドラム42の外周上の長
さをイメージ担持長さDp、ストッパ部152から転写
位置Pt2までのシート搬送距離をDs、イメージ担持
長さDpにおける感光体ドラム42の回転速度をVd、
シート搬送距離Dsを通過するシートSTの速度をVp
とした場合、シートSTの搬送を転写作業と同期させる
ために、 Dp/Vd=Ds/Vp となるように設定する必要がある。ここで本実施例にお
いては、シートSTのスタート位置、即ちストッパ部1
52からシートSTの転写位置Pt2までの距離Ds
が、専ら下側搬送経路構成部材F12の位置精度のみに
よって決まることから、シートSTのスタート位置をシ
ートガイドによって規制する構成に比べ、感光体ドラム
42とシートSTのスタート位置との位置関係のばらつ
きを抑制することができるのである。従って、シートガ
イド154にてストッパ部152に係止されたシートS
Tの係止状態を所定のタイミングで解除してシートST
を感光体ドラム42に供給する際にも、シートSTの先
端位置にばらつきがないから、シートST上の画像先端
位置のずれを防止できる。
【0051】〔第3実施例〕図14以下には、駆動阻止
手段を採用したシート搬送機構205を示している。 〔駆動阻止手段〕上記駆動阻止手段は、第2実施例と同
じシートガイド254に設けられ、原稿台1がアイドリ
ング状態、即ちホームポジションに復帰していない状態
で複写機が再起動された場合に、搬送ローラ対51が駆
動されるのを阻止するためのものである。本実施例にお
いて、上記駆動手段は、シートガイド254のシート搬
送上流側に一体形成された阻止部250により具体化さ
れている。
手段を採用したシート搬送機構205を示している。 〔駆動阻止手段〕上記駆動阻止手段は、第2実施例と同
じシートガイド254に設けられ、原稿台1がアイドリ
ング状態、即ちホームポジションに復帰していない状態
で複写機が再起動された場合に、搬送ローラ対51が駆
動されるのを阻止するためのものである。本実施例にお
いて、上記駆動手段は、シートガイド254のシート搬
送上流側に一体形成された阻止部250により具体化さ
れている。
【0052】〔阻止部〕上記阻止部250は、板状のも
のであって搬送ローラ対51の上流側に配設されたマイ
クロスイッチS1よりも上流側に形成されており、図1
4、16に示すように、シートガイド254がシート搬
送阻止姿勢をとっているときにシートSTを給紙口12
6から搬送ローラ対51へ通過させるための貫通口25
1が形成されている。そして、阻止部250は、原稿台
1がアイドリング状態に復帰していない状態で複写機が
再起動された場合に、搬送ローラ対51が駆動されるの
を阻止するためのものである(図15参照)。
のであって搬送ローラ対51の上流側に配設されたマイ
クロスイッチS1よりも上流側に形成されており、図1
4、16に示すように、シートガイド254がシート搬
送阻止姿勢をとっているときにシートSTを給紙口12
6から搬送ローラ対51へ通過させるための貫通口25
1が形成されている。そして、阻止部250は、原稿台
1がアイドリング状態に復帰していない状態で複写機が
再起動された場合に、搬送ローラ対51が駆動されるの
を阻止するためのものである(図15参照)。
【0053】〔第3実施例の作用〕上記構成によれば、
シートガイド254がシート搬送阻止姿勢をとっている
間は、図14、図15に示すように、上記貫通口251
がシート搬送経路を開放していることから、通常のコピ
ー動作を行うことができる。さらに、上記コピー動作中
にシートガイド254が搬送許容姿勢をとると、図16
に示すように、阻止部250によってシートSTの給紙
口126から搬送ローラ対51へ至る搬送経路が遮断さ
れる結果、紙詰まり等の原因により原稿台1が停止した
場合において、シートガイド254が搬送許容姿勢をと
った状態のまま、即ち原稿台1がホームポジションに復
帰していない状態のまま複写機を再起動させてシートS
Tを挿入しても、阻止部250によってマイクロスイッ
チS1の上流側でシートSTの挿入が阻止され、搬送ロ
ーラ対51も停止したままである。
シートガイド254がシート搬送阻止姿勢をとっている
間は、図14、図15に示すように、上記貫通口251
がシート搬送経路を開放していることから、通常のコピ
ー動作を行うことができる。さらに、上記コピー動作中
にシートガイド254が搬送許容姿勢をとると、図16
に示すように、阻止部250によってシートSTの給紙
口126から搬送ローラ対51へ至る搬送経路が遮断さ
れる結果、紙詰まり等の原因により原稿台1が停止した
場合において、シートガイド254が搬送許容姿勢をと
った状態のまま、即ち原稿台1がホームポジションに復
帰していない状態のまま複写機を再起動させてシートS
Tを挿入しても、阻止部250によってマイクロスイッ
チS1の上流側でシートSTの挿入が阻止され、搬送ロ
ーラ対51も停止したままである。
【0054】従って本実施例によれば、必ず原稿台1を
ホームポジションに戻し、カム機構153、さらにはシ
ートガイド254をアイドリング状態にリセットしなけ
れば、複写機は再起動することがない。これにより、コ
ピー動作の同期不良によるミスコピー(シートSTの誤
処理)を防止することができる。上記実施例において、
シートガイド254の阻止部250の上部が、シートガ
イド254の阻止姿勢時に手差しガイド226aよりも
下側に位置してシートSTの通過を許すようにすれば、
阻止部250にシートSTを通過させるための貫通口2
51を形成しなくてもよい。
ホームポジションに戻し、カム機構153、さらにはシ
ートガイド254をアイドリング状態にリセットしなけ
れば、複写機は再起動することがない。これにより、コ
ピー動作の同期不良によるミスコピー(シートSTの誤
処理)を防止することができる。上記実施例において、
シートガイド254の阻止部250の上部が、シートガ
イド254の阻止姿勢時に手差しガイド226aよりも
下側に位置してシートSTの通過を許すようにすれば、
阻止部250にシートSTを通過させるための貫通口2
51を形成しなくてもよい。
【0055】〔第4実施例〕図17以下には、上述した
阻止部250に代えてマイクロスイッチ350を有する
シートガイド354を採用した、シート搬送機構305
を示している。 〔マイクロスイッチ〕このマイクロスイッチ350、即
ち駆動阻止手段は、シートSTの有無を検出するための
マイクロスイッチS1よりも上流側でシート搬送経路に
進退可能に配設されており、スイッチ本体350aと、
該スイッチ本体350aの上部に配されシートSTに接
触してシートSTの挿入を感知する接触子350bとを
備えている。そして、接触子350bは、スイッチ本体
350aに対してシートSTの進行に伴ってシートST
進行方向に傾倒自在とされている。
阻止部250に代えてマイクロスイッチ350を有する
シートガイド354を採用した、シート搬送機構305
を示している。 〔マイクロスイッチ〕このマイクロスイッチ350、即
ち駆動阻止手段は、シートSTの有無を検出するための
マイクロスイッチS1よりも上流側でシート搬送経路に
進退可能に配設されており、スイッチ本体350aと、
該スイッチ本体350aの上部に配されシートSTに接
触してシートSTの挿入を感知する接触子350bとを
備えている。そして、接触子350bは、スイッチ本体
350aに対してシートSTの進行に伴ってシートST
進行方向に傾倒自在とされている。
【0056】図17、図18を参照して、このマイクロ
スイッチ350は、シートガイド354がシート搬送阻
止姿勢をとっている時に上記接触子350bを突出させ
て、搬送ローラ対51の手前で給紙口126から挿入さ
れてきたシートSTを検出可能に構成されている。そし
てマイクロスイッチ350がシートSTを検出している
状態でマイクロスイッチS1がシートSTを検出した場
合に、即ち、両スイッチ350、S1がシートSTを検
出した場合に、搬送ローラ対51が、一コピー動作の全
行程、即ちシートSTの先端が搬送ローラ対51に挿入
され、シートSTの先端が一時停止され、その後、送り
出される所定時間は、少なくとも回転駆動されるように
本実施例における図外の電装品が構成されている。
スイッチ350は、シートガイド354がシート搬送阻
止姿勢をとっている時に上記接触子350bを突出させ
て、搬送ローラ対51の手前で給紙口126から挿入さ
れてきたシートSTを検出可能に構成されている。そし
てマイクロスイッチ350がシートSTを検出している
状態でマイクロスイッチS1がシートSTを検出した場
合に、即ち、両スイッチ350、S1がシートSTを検
出した場合に、搬送ローラ対51が、一コピー動作の全
行程、即ちシートSTの先端が搬送ローラ対51に挿入
され、シートSTの先端が一時停止され、その後、送り
出される所定時間は、少なくとも回転駆動されるように
本実施例における図外の電装品が構成されている。
【0057】他方、シートガイド354が搬送許容姿勢
をとっている時には、図19、図20に示すように、上
記接触子350bを搬送経路から退避させてシートST
との接触を回避することにより、マイクロスイッチS1
の検出信号に拘らず搬送ローラ対51の駆動を阻止する
ように構成されている。 〔第4実施例の作用〕上記構成によれば、原稿台1がホ
ームポジションに位置している間、即ちシートガイド3
54がシート搬送阻止姿勢をとっている間は、図17、
図18に示すように、上記接触子350bがシート搬送
経路に突出していることから、シートSTを給紙口12
6の手差しガイド256aから装置本体102内へ導入
することにより、マイクロスイッチS1及びマイクロス
イッチ350がこれを検出する結果、搬送ローラ対51
を全工程にわたって駆動させ、通常のコピー動作を行う
ことができる。
をとっている時には、図19、図20に示すように、上
記接触子350bを搬送経路から退避させてシートST
との接触を回避することにより、マイクロスイッチS1
の検出信号に拘らず搬送ローラ対51の駆動を阻止する
ように構成されている。 〔第4実施例の作用〕上記構成によれば、原稿台1がホ
ームポジションに位置している間、即ちシートガイド3
54がシート搬送阻止姿勢をとっている間は、図17、
図18に示すように、上記接触子350bがシート搬送
経路に突出していることから、シートSTを給紙口12
6の手差しガイド256aから装置本体102内へ導入
することにより、マイクロスイッチS1及びマイクロス
イッチ350がこれを検出する結果、搬送ローラ対51
を全工程にわたって駆動させ、通常のコピー動作を行う
ことができる。
【0058】さらに、上記コピー動作中にシートガイド
354が搬送許容姿勢をとると、図19、図20に示す
ように、接触子350bがシート搬送経路から退避して
いるので、紙詰まり等の原因により原稿台1が停止した
場合において、シートガイド354が搬送許容姿勢をと
っている状態のまま、即ち原稿台1がホームポジション
に復帰していない状態のまま複写機を再起動させてシー
トSTを挿入しても、マイクロスイッチS1の検出信号
に拘らず搬送ローラ対51によるシートSTの搬送が阻
止される。
354が搬送許容姿勢をとると、図19、図20に示す
ように、接触子350bがシート搬送経路から退避して
いるので、紙詰まり等の原因により原稿台1が停止した
場合において、シートガイド354が搬送許容姿勢をと
っている状態のまま、即ち原稿台1がホームポジション
に復帰していない状態のまま複写機を再起動させてシー
トSTを挿入しても、マイクロスイッチS1の検出信号
に拘らず搬送ローラ対51によるシートSTの搬送が阻
止される。
【0059】従って本実施例においても、必ず原稿台1
をホームポジションに戻し、カム機構153、さらには
シートガイド354をアイドリング状態にリセットしな
ければ、複写機は再起動することがない。これにより、
コピー動作の同期不良によるミスコピーを防止すること
ができる。 〔その他の変更例〕上述した実施例に以下の変形例を加
えることが可能である。
をホームポジションに戻し、カム機構153、さらには
シートガイド354をアイドリング状態にリセットしな
ければ、複写機は再起動することがない。これにより、
コピー動作の同期不良によるミスコピーを防止すること
ができる。 〔その他の変更例〕上述した実施例に以下の変形例を加
えることが可能である。
【0060】〔板ばね部〕先ず図21に示すシート搬送
機構405のように、湾曲可能な板ばね部454aを有
する、支持体としてのシートガイド454を、第1実施
例のシートガイド54として適用してもよい。このシー
トガイド454は、その上流側端部を下ローラ51bの
小径筒部51jに対して係合させることにより、当該下
ローラ51bを上ローラ51aに対して接離可能に支持
している。またシートガイド454の下流側端部には、
シート搬送阻止手段としてのストッパ爪452が一体的
に設けられている。
機構405のように、湾曲可能な板ばね部454aを有
する、支持体としてのシートガイド454を、第1実施
例のシートガイド54として適用してもよい。このシー
トガイド454は、その上流側端部を下ローラ51bの
小径筒部51jに対して係合させることにより、当該下
ローラ51bを上ローラ51aに対して接離可能に支持
している。またシートガイド454の下流側端部には、
シート搬送阻止手段としてのストッパ爪452が一体的
に設けられている。
【0061】図21の二点鎖線で示す第1の状態におい
て、このシートガイド454の板ばね部454aは、小
径筒部51jと支軸54aとの間で若干湾曲状態に維持
されている。この結果、上記板ばね部454aは、この
若干湾曲した状態において第1の付勢手段を構成してい
ることになる。さらに図21の実線に示す第2の状態に
おいて、この板ばね部454aは、第1の状態よりもさ
らに湾曲した状態に維持されている。この結果、上記板
ばね部454aは、このさらに湾曲した状態において第
2の付勢手段を構成していることになる。
て、このシートガイド454の板ばね部454aは、小
径筒部51jと支軸54aとの間で若干湾曲状態に維持
されている。この結果、上記板ばね部454aは、この
若干湾曲した状態において第1の付勢手段を構成してい
ることになる。さらに図21の実線に示す第2の状態に
おいて、この板ばね部454aは、第1の状態よりもさ
らに湾曲した状態に維持されている。この結果、上記板
ばね部454aは、このさらに湾曲した状態において第
2の付勢手段を構成していることになる。
【0062】シートガイド454を駆動するために、上
記シートガイド454の自由端部側に、リンク部454
bも固定されており、このリンク部454bは、支点P
V1を介して、切換手段としてのカム機構153に連結
されている。この実施例によれば、カム機構153によ
って板ばね部454aが弾性的に湾曲されることによ
り、シートガイド454のストッパ爪452は、第1の
状態、即ちシートを一時停止させるための搬送阻止姿勢
(図21の実線)、及び第2の状態、即ちシートの搬送
を許容する搬送許容姿勢(図21の破線)の何れをも取
ることができる。
記シートガイド454の自由端部側に、リンク部454
bも固定されており、このリンク部454bは、支点P
V1を介して、切換手段としてのカム機構153に連結
されている。この実施例によれば、カム機構153によ
って板ばね部454aが弾性的に湾曲されることによ
り、シートガイド454のストッパ爪452は、第1の
状態、即ちシートを一時停止させるための搬送阻止姿勢
(図21の実線)、及び第2の状態、即ちシートの搬送
を許容する搬送許容姿勢(図21の破線)の何れをも取
ることができる。
【0063】しかも板ばね部材であることから、搬送阻
止姿勢を取ると、下ローラ51bと上ローラ51aとの
圧接が弱められる反面、搬送許容姿勢をとると、自己の
弾性力によって下ローラ51bが上ローラ51aに圧接
される。従って、上記シートガイド454は、付勢力を
調整して第1の付勢手段と第2の付勢手段とを兼ねるこ
とができる。しかも、第1の状態において非作用姿勢に
維持され、第2の状態において搬送ローラ対51に挟圧
力を加える作用姿勢に維持される位置付け手段をも兼ね
ることができる。
止姿勢を取ると、下ローラ51bと上ローラ51aとの
圧接が弱められる反面、搬送許容姿勢をとると、自己の
弾性力によって下ローラ51bが上ローラ51aに圧接
される。従って、上記シートガイド454は、付勢力を
調整して第1の付勢手段と第2の付勢手段とを兼ねるこ
とができる。しかも、第1の状態において非作用姿勢に
維持され、第2の状態において搬送ローラ対51に挟圧
力を加える作用姿勢に維持される位置付け手段をも兼ね
ることができる。
【0064】これにより、この実施例においても、スト
ッパ爪452の下流側に補助搬送ローラ対を設けること
なく、シートSTを感光体ドラム42へ確実に供給する
ことができる。しかも、シートガイド454の板ばね部
454aを弾性的に湾曲させて、下ローラ51bを上ロ
ーラ51aに圧接させるので、当該圧接のための圧縮コ
イルばね55を省略し、構成をさらに簡素化することが
できる。
ッパ爪452の下流側に補助搬送ローラ対を設けること
なく、シートSTを感光体ドラム42へ確実に供給する
ことができる。しかも、シートガイド454の板ばね部
454aを弾性的に湾曲させて、下ローラ51bを上ロ
ーラ51aに圧接させるので、当該圧接のための圧縮コ
イルばね55を省略し、構成をさらに簡素化することが
できる。
【0065】シートガイド454の材質としては、鋼等
の金属、或いは硬質樹脂等を採用することができる。シ
ートガイド454を樹脂で形成した場合には、板ばね部
454aの肉厚を薄く設定して、所望の弾性を得るよう
にする。具体的には図示していないが、金属製のシート
ガイド454の先端部に樹脂製のピースを設け、このピ
ースにストッパ爪を設けてもよい。
の金属、或いは硬質樹脂等を採用することができる。シ
ートガイド454を樹脂で形成した場合には、板ばね部
454aの肉厚を薄く設定して、所望の弾性を得るよう
にする。具体的には図示していないが、金属製のシート
ガイド454の先端部に樹脂製のピースを設け、このピ
ースにストッパ爪を設けてもよい。
【0066】〔ソレノイド〕さらに図22、図23で
は、切換手段としてソレノイド機構58を採用した変更
例を示している。図22は、第1実施例のシートガイド
54にソレノイド機構58を採用しているシート搬送機
構505aを示している。このソレノイド機構58は、
シートSTの搬送方向に進退するロッド58aを備えて
おり、ロッド58aの先端部には、ピン57aを介して
リンク機構57の一端部が連結されている。さらにリン
ク機構57の他端部には、支点PV1を介してシートガ
イド54の下流側端部に一体形成された連結部454b
に連結されており、ソレノイド機構58のロッド58a
を作動部、即ち原稿台11(図1参照)または感光体ド
ラム42(図1参照)に連動させて進退させることによ
り、上記シートガイド54を、第1の状態、即ち搬送阻
止姿勢と、第2の状態、即ち搬送許容姿勢とに切り換え
ることができる。
は、切換手段としてソレノイド機構58を採用した変更
例を示している。図22は、第1実施例のシートガイド
54にソレノイド機構58を採用しているシート搬送機
構505aを示している。このソレノイド機構58は、
シートSTの搬送方向に進退するロッド58aを備えて
おり、ロッド58aの先端部には、ピン57aを介して
リンク機構57の一端部が連結されている。さらにリン
ク機構57の他端部には、支点PV1を介してシートガ
イド54の下流側端部に一体形成された連結部454b
に連結されており、ソレノイド機構58のロッド58a
を作動部、即ち原稿台11(図1参照)または感光体ド
ラム42(図1参照)に連動させて進退させることによ
り、上記シートガイド54を、第1の状態、即ち搬送阻
止姿勢と、第2の状態、即ち搬送許容姿勢とに切り換え
ることができる。
【0067】図23は、図21のシートガイド454に
ソレノイド機構58を採用しているシート搬送機構50
5bを示している。図23の実施例では、リンク機構5
7の他端部を、支点PV1を介してシートガイド454
の下流側端部に一体形成された連結部454bに連結し
ており、ソレノイド機構58のロッド58aを作動部、
即ち原稿台11(図1参照)または感光体ドラム42
(図1参照)に連動させて進退させることにより、上記
シートガイド454を、第1の状態、即ち搬送阻止姿勢
と、第2の状態、即ち搬送許容姿勢とに切り換えること
ができる。
ソレノイド機構58を採用しているシート搬送機構50
5bを示している。図23の実施例では、リンク機構5
7の他端部を、支点PV1を介してシートガイド454
の下流側端部に一体形成された連結部454bに連結し
ており、ソレノイド機構58のロッド58aを作動部、
即ち原稿台11(図1参照)または感光体ドラム42
(図1参照)に連動させて進退させることにより、上記
シートガイド454を、第1の状態、即ち搬送阻止姿勢
と、第2の状態、即ち搬送許容姿勢とに切り換えること
ができる。
【0068】図24は、ソレノイド機構58の姿勢を図
22と逆に配置したシート搬送機構505cを示してい
る。この実施例では、第1実施例のシートガイド54の
下流側端部に一体に設けた連結部454bの長孔454
cに、支点PV1を介して直接ロッド58aを連結して
いる。図25に示すシート搬送機構605のように、ス
トッパ部252を区画する凹部250を上側搬送経路構
成部材F21に設け、シートガイド654を上記凹部2
50内に収容することも可能である。この場合、駆動ロ
ーラ51aを下側搬送経路構成部材F21に設け、従動
ローラ51b下側搬送経路構成部材F22に設けてい
る。
22と逆に配置したシート搬送機構505cを示してい
る。この実施例では、第1実施例のシートガイド54の
下流側端部に一体に設けた連結部454bの長孔454
cに、支点PV1を介して直接ロッド58aを連結して
いる。図25に示すシート搬送機構605のように、ス
トッパ部252を区画する凹部250を上側搬送経路構
成部材F21に設け、シートガイド654を上記凹部2
50内に収容することも可能である。この場合、駆動ロ
ーラ51aを下側搬送経路構成部材F21に設け、従動
ローラ51b下側搬送経路構成部材F22に設けてい
る。
【0069】このように、本発明は、その精神または主
要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施す
ることができる。さらには、上述した実施例では、専ら
複写機、即ち画像形成装置についてのみ説明したが、自
動シート穿孔装置等、シートを自動的に搬送する必要の
ある全ての装置に適用することが可能であると理解すべ
きである。
要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施す
ることができる。さらには、上述した実施例では、専ら
複写機、即ち画像形成装置についてのみ説明したが、自
動シート穿孔装置等、シートを自動的に搬送する必要の
ある全ての装置に適用することが可能であると理解すべ
きである。
【0070】そのため、前述の実施例は、あらゆる点で
単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。例
えばシートとは、パルプ製の紙のばかりでなく、コット
ン製の紙や、プラスチック樹脂製のOHP(Over-head
Projector)用シートを含む概念であると解するべきであ
る。しかして本発明の範囲は、特許請求の範囲によって
示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されな
い。さらに特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変
更は、全て本発明の範囲内のものである。
単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。例
えばシートとは、パルプ製の紙のばかりでなく、コット
ン製の紙や、プラスチック樹脂製のOHP(Over-head
Projector)用シートを含む概念であると解するべきであ
る。しかして本発明の範囲は、特許請求の範囲によって
示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されな
い。さらに特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変
更は、全て本発明の範囲内のものである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の態様
におけるシート搬送機構によれば、第1の状態におい
て、シート搬送阻止手段によってシートを支障なく待機
させることができると共に、第2の状態において、シー
トを確実に搬送することができるので、搬送ローラ対の
下流側に補助搬送ローラ対を設ける必要がなく、その
分、装置の構造を簡素にすることができ、ひいては製造
コストを安くすることができるという優れた効果を奏す
る。
におけるシート搬送機構によれば、第1の状態におい
て、シート搬送阻止手段によってシートを支障なく待機
させることができると共に、第2の状態において、シー
トを確実に搬送することができるので、搬送ローラ対の
下流側に補助搬送ローラ対を設ける必要がなく、その
分、装置の構造を簡素にすることができ、ひいては製造
コストを安くすることができるという優れた効果を奏す
る。
【0072】さらに本発明の第2の態様によれば、シー
トのスタート位置をレジスト板によって規制するのでは
なく、搬送経路構成部材と一体に形成されたシート搬送
阻止手段によって規制しているから、シートのスタート
位置は、搬送経路構成部材の加工精度のみによって決ま
る。よって、シートのスタート位置のばらつきを抑制
し、シートの係止位置の精度を向上させることができる
という優れた効果を奏する。
トのスタート位置をレジスト板によって規制するのでは
なく、搬送経路構成部材と一体に形成されたシート搬送
阻止手段によって規制しているから、シートのスタート
位置は、搬送経路構成部材の加工精度のみによって決ま
る。よって、シートのスタート位置のばらつきを抑制
し、シートの係止位置の精度を向上させることができる
という優れた効果を奏する。
【図1】本発明を採用したシート処理装置としての複写
機の断面図である。
機の断面図である。
【図2】上記複写機の装置本体を構成する上部ケーシン
グの底面図である。
グの底面図である。
【図3】上記複写機の装置本体を構成する下部ケーシン
グの平面図である。
グの平面図である。
【図4】本発明のシート搬送機構の第1の状態における
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明のシート搬送機構の第1の状態における
側面図である。
側面図である。
【図6】本発明のシート搬送機構の第1の状態から第2
の状態に移行する過程を示す側面図である。
の状態に移行する過程を示す側面図である。
【図7】本発明のシート搬送機構の第2の状態における
側面図である。
側面図である。
【図8】本発明のシート搬送機構の第2の状態における
断面図である。
断面図である。
【図9】本発明の別の実施例におけるシート処理装置と
しての複写機の断面図である。
しての複写機の断面図である。
【図10】図9のシート搬送機構の第1の状態における
断面図である。
断面図である。
【図11】図9の複写機の装置本体を構成する下部ケー
シングの平面図である。
シングの平面図である。
【図12】図9の複写機の要部拡大断面図である。
【図13】図9のシート搬送機構の第2の状態における
断面図である。
断面図である。
【図14】さらに別の実施例におけるシート処理装置と
しての複写機の要部拡大断面図である。
しての複写機の要部拡大断面図である。
【図15】図14の複写機の第1の状態における横断面
図である。
図である。
【図16】図14の複写機の第2の状態における横断面
図である。
図である。
【図17】さらに別の実施例におけるシート処理装置と
しての複写機の要部拡大断面図である。
しての複写機の要部拡大断面図である。
【図18】図17の複写機の第1の状態における横断面
図である。
図である。
【図19】図17の複写機の第2の状態における要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図20】図17の複写機の第2の状態における横断面
図である。
図である。
【図21】本発明の一変更例を示す要部拡大略図であ
る。
る。
【図22】本発明のさらに別の変更例を示す要部拡大略
図である。
図である。
【図23】本発明のさらに別の変更例を示す要部拡大略
図である。
図である。
【図24】本発明のさらに別の変更例を示す要部拡大略
図である。
図である。
【図25】本発明のさらに別の変更例を示す要部拡大略
図である。
図である。
【図26】先行例の要部拡大断面図である。
5 シート搬送機構 105 シート搬送機構 205 シート搬送機構 305 シート搬送機構 405 シート搬送機構 505a シート搬送機構 505b シート搬送機構 505c シート搬送機構 605 シート搬送機構 51 搬送ローラ対 51a 駆動ローラ 51b 従動ローラ 52 ストッパ爪(シート搬送阻止手段) 452 ストッパ爪(シート搬送阻止手段) 152 ストッパ部(シート搬送阻止手段) 252 ストッパ部(シート搬送阻止手段) 53 カム機構 153 カム機構 54 シートガイド 154 シートガイド 254 シートガイド 354 シートガイド 454 シートガイド 654 シートガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 務 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】(a) 駆動ローラ及び駆動ローラに従動
する従動ローラを含み、一方のローラを他方のローラに
対して接離可能な状態で両ローラ間にシートを挟み込ん
で、シートに対して所定の処理を施すためのシート処理
装置のシート搬送経路に沿って搬送する搬送ローラ対
と、(b) 搬送ローラ対によって搬送されたシートの
先端に当接することにより、当該シートを一時停止させ
るシート搬送阻止手段と、(c) 通常は一時停止され
たシートと搬送ローラ対とをスリップできるように搬送
ローラ対によるシート挟圧力が比較的弱い第1の状態に
上記搬送ローラ対を調整し、シートの一時停止を解除し
てから搬送する際には、当該シートを確実に搬送できる
ように上記シート挟圧力が比較的強い第2の状態に上記
搬送ローラ対を調整する挟圧力調整手段とを備えている
ことを特徴とするシート搬送機構。 - 【請求項2】(a) シートを挟み込んで、シートに対
して所定の処理を施すためのシート処理装置のシート搬
送経路へ導入する搬送ローラ対と、(b) 搬送ローラ
対によって搬送されたシートをガイドするシートガイド
と、(c) シートガイドを、シートの搬送を阻止する
ための搬送阻止姿勢と、シートの搬送を許容するための
搬送許容姿勢とに切換可能に支持する支持手段と、
(d) シートガイドの姿勢を切り換える切換手段と
(e) シート搬送経路を構成する搬送経路構成部材と
一体に形成され、搬送阻止姿勢を取っているシートガイ
ドによってガイドされたシートの先端に当接することに
より、当該シートを一時停止させるシート搬送阻止手段
とを備えていることを特徴とするシート搬送機構。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11885091 | 1991-05-23 | ||
JP3-226114 | 1991-09-05 | ||
JP22611491 | 1991-09-05 | ||
JP3-118850 | 1991-09-05 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05307295A true JPH05307295A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=26456709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4119291A Pending JPH05307295A (ja) | 1991-05-23 | 1992-05-12 | シート搬送機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05307295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013041210A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Canon Inc | シート圧縮装置及び画像形成装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5749840B2 (ja) * | 1972-05-30 | 1982-10-23 | ||
JPS62285871A (ja) * | 1986-06-03 | 1987-12-11 | Canon Inc | シ−ト斜行補正装置 |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP4119291A patent/JPH05307295A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5749840B2 (ja) * | 1972-05-30 | 1982-10-23 | ||
JPS62285871A (ja) * | 1986-06-03 | 1987-12-11 | Canon Inc | シ−ト斜行補正装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013041210A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Canon Inc | シート圧縮装置及び画像形成装置 |
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