JPH0530712B2

JPH0530712B2 -

Info

Publication number: JPH0530712B2
Application number: JP1239481A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kono
Original assignee: SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
Current assignee: SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
Priority date: 1989-09-14
Filing date: 1989-09-14
Publication date: 1993-05-10
Also published as: JPH02127286A

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕この発明は、プラスチツク製キヤツプなどのプ
レスクリユキヤツプをプラスチツク容器に装着す
るに好適に用いられるキヤツプ装着装置に関す
る。

〔従来技術と発明が解決しようとする課題〕

近時、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹
脂などのプラスチツク材料で作られたプラスチツ
ク製容器が丈夫で、軽いなどの点で広く採用され
つつある。このようなプラスチツク製容器にプラ
スチツクキヤツプなどのような予めネジが形成さ
れたプレスクリユキヤツプを装着する場合には、
キヤツピングマシンのスピニングヘツドセツトで
プレスクリユキヤツプを所定の締めつけトルク
（閉栓トルク）が得られるように螺着する必要が
ある。

このスピニングヘツドセツトによるキヤツプの
螺着工程の終りでは、キヤツプをかかなり大きな
力でねじ込むことになり、この回転力によつて容
器自体が回転してしまうことがある。このような
容器自体の回転が発生すると、所定の締めつけト
ルクが得られず、内容物の漏出を来す恐れがあ
る。

このような不都合を防止するには、キヤツプの
螺着中、容器を何んらかの方法で回転しないよう
に固定すればよいことになる。従来のガラス瓶な
どでは、容器自体が剛性があつてしつかりしてい
るので、容器胴部をゴム製部材で一時的に固定し
てやれば上記目的は達成できる。しかしながら、
プラスチツク製容器では、胴部が薄く形成されて
おり変形し易いので、容器胴部を固定すると胴部
が変形して内容物が口部から溢れ出ることにな
り、この方法は採用し得ない。また、キヤツピン
グマシンのスピニングヘツドセツトが設けられる
センタースターのターンテーブルの表面にゴムパ
ツドを敷設して容器とターンテーブルとの密着性
を高くして容器自体の回転を防止することも考え
られるが、この方法では十分な回転防止効果を得
ることはできない。

この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
容器が変形し易いプラスチツク容器である場合の
問題、即ちキヤツプ締め付けトルクが安定しない
問題をキヤツピング時に内容物があふれ出る事故
を避けつつ解決することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明のキヤツプ装着装置では、口部にネジ
部が形成され首部にフランジ部が形成されたプラ
スチツク容器のフランジ部を支承する懸吊機構
に、前記プラスチツク容器のフランジ部下面に係
止してプラスチツク容器のキヤツプ螺着方向への
回動を阻止する回転止め刃を設けることによつて
前記目的を達成した。

〔作用〕

本発明のキヤツプ装着装置にあつては、プラス
チツク容器のフランジ部下面に係止するように回
転止め刃部が設けられているので、プレスクリユ
ーキヤツプを装着するときキヤツプ螺着機構のス
ピニングヘツドセツトによつて加えられる下方へ
の圧力によつてプラスチツク容器のフランジ部下
面には回転止め刃部がより強く食い込み、容器の
回転を確実に止める。そしてプレスクリユーキヤ
ツプの装着が完了してキヤツプ螺着機構のスピニ
ングヘツドセツトが上昇すると、加圧状態が解除
されて回転止め刃部の容器のフランジ部下面に対
する係合は弱くなる。

また本発明のキヤツプ装着装置では、懸吊状態
のプラスチツク容器のフランジ部下面に回転止め
刃が係止するので、プラスチツク容器の胴部に負
荷の加わらない状態で容器の回転を阻止できる。

さらに本発明のキヤツプ装着装置では、厚肉で
堅牢なフランジ部に回転止め刃が係止するうえ、
回転止め刃の食い込みにより容器に若干の傷が付
いてもプラスチツク製の容器の場合はガラス製の
容器と異なりこの傷が拡大することはないので、
回転止め刃による回転止めが容器の破壊の原因に
なることはない。

〔実施例〕

以下、図面を参照してこの発明を詳しく説明す
る。

第１図ないし第３図はこの発明の装置の一実施
例を示すもので、図中符号１はプラスチツク製容
器（以下、プラボトルと言う）である。このプラ
ボトル１は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂などの合成樹脂よりなり、その口部にはネ
ジ部１ａが形成され、また首部には鍔状のフラン
ジ部１ｂが形成されており、口部および首部は胴
部よりも厚肉となつており、十分な剛性を有して
いる。

このプラボトル１…は、図示しないスクリユコ
ンベアなどの搬送手段によつて、キヤツピングマ
シンのインテークスター２に順次送り込まれる。
このインテークスター２は、そのアツパースター
ホイール２ａの各ポケツトの径が小さくなつてお
り、プラボトル１の首部のフランジ部１ｂの下側
の部分が嵌り込む寸法となつている。また、イン
テークスター２のアツパースターホイール２ａと
ターンテーブル２ｂとの間の距離が、プラボトル
１のフランジ部１ｂから底部１ｃまでの長さより
も若干大きくなつている。よつて、インテークス
ター２に送られたプラボトル１は、第１図に示す
ようにアツパースターホイール２ａの上面にプラ
ボトル１のフランジ部１ｂが係止し、かつプラボ
トル１の底部１ｃがターンテーブル２ｂ表面から
離れた状態、すなわちプラボトル１のフランジ部
１ｂで懸吊状態で移送されることになる。そし
て、この状態のプラボトル１には、そのインテー
クスター２での移送中にキヤツプリリース３から
供給されるプラスチツク製キヤツプなどのプレス
クリユキヤツプ４がその口部に被着される。

ついで、プレスクリユキヤツプ４が被着された
プラボトル１は、インテークスター２からセンタ
ースター５に転送される。このセンタースター５
は、懸吊機構としてのアツパースターホイール５
ａとターンテーブル５ｂとによつて構成されてい
る。これらアツパースターホイール５ａとターン
テーブル５ｂとの間の距離がプラボトル１のフラ
ンジ部１ｂと底部１ｃまでの長さよりも大きくな
つており、かつアツパースターホイール５ａおよ
びターンテーブル５ｂはインテークスター２のア
ツパースターホイール２ａおよびターンテーブル
２ｂよりもいずれも低い位置に配置されている。
このため、プラボトル１は、インテークスター２
からセンタースター５にそのフランジ部１ｂで懸
吊されたままの状態で一段低いセンタースター５
のアツパースターホイール５ａに移されることに
なり、この移送の際、インテークスター２のター
ンテーブル２ｂからセンタースター５のターンテ
ーブル５ｂの上方にかけて設けられたスライダー
２ｃを滑り落ちてゆく。

また、このセンタースター５のアツパースター
ホイール５ａの各ポケツト５ｃは、その径がプラ
ボトル１の首部が嵌り込む寸法となつているとと
もに第２図および第３図に示すように回動防止部
としての回転止め刃部６が形成されている。この
回転止め刃部６は、２枚の円板状の丸刃６ａ，６
ａを止めネジ６ｂ，６ｂによつて切刃部の一部が
ポケツト５ｃの内周面よりも若干突出するよう
に、ポケツト５ｃの内周面の両端部付近に固着し
たものである。この回転止め刃部６，６の丸刃６
ａ，６ａは、プレスクリユキヤツプを螺着すると
きにプラボトル１が若干でも回動するとプラボト
ル１の首部とフランジ部１ｂに食い込む。また、
このセンタースター５のアツパースターホイール
５ａの外方には、このホイール５ａの外周面に対
して所定の間隔を置いて平行に、第２図中一点鎖
線で示したようなセンターガイド７が設けられて
いる。このセンターガイド７は、その側面部がア
ツパースターホイール５ａに懸吊されたプラボト
ル１のフランジ部１ｂに接触するようにその位置
が定められており、プラボトル１をポケツト５ｃ
内に押し込み正しく位置せしめるようになつてい
る。

かくして、センタースター５に転送されたプラ
ボトル１は、その首部がアツパースターホイール
５ａの各ポケツト５ｃ内に正しく押し込められ
る。この状態において、センタースター５の回転
に同期して上方からキヤツプ螺着機構としてのス
ピニングヘツドセツト８が降下し、プレスクリユ
キヤツプ４がこのスピニングヘツドセツト８で加
圧されながら回転せしめられる。スピニングヘツ
ドセツト８によるプラボトル１に対する下方への
押圧と、センターガイド７によるプラボトル１の
ポケツト５ｃへの押し込みとによつて、プラボト
ル１は、その首部およびフランジ部１ｂ下面に回
転止め刃部６が食い込み、フランジ部１ｂで懸吊
されかつ首部で回転不能に固定された状態とな
る。これによつて、プラボトル１は確実に固定さ
れ、プレスクリユキヤツプ４がスピニングヘツド
セツト８によつて口部のネジ部１ａに所定の締め
つけトルクが得られるように螺着される。

ついで、スピニングヘツドセツト８が上昇して
プレスクリユキヤツプ４から離れ、キヤツプ４の
装着が完成すると、スピニングヘツドセツト８に
よる下方への圧力が加わらなくなるため、自ずと
回転止め刃部６のプラボトル１のフランジ部１ｂ
下面に対する係合は弱くなる。そのため懸吊機構
からプラボトル１を容易に取り外せる状態とな
る。そしてこのプラボトル１はセンタースター５
からデイスチヤージスター９に転送される。この
転送の途中、プラボトル１はその底部１ｃが、セ
ンタースター５のターンテーブル５ｂとデイスチ
ヤージスター９のターンテーブル９ａとの間に架
設され、かつセンタースター５のターンテーブル
５ｂよりも徐々に高くなるように形成されたスラ
イダー５ｄ上を滑り上がり、その位置が高くな
る。すると、プラボトル１の首部も上方に移動
し、アツパースターホイール５ａの上面からフラ
ンジ部１ｂが離れ、プラボトル１がその底部１ｃ
で自立した状態になるとともに、回転止め刃部６
からフランジ部１ｂ下面および首部が離れて固定
状態から解除された状態となる。そして、プラボ
トル１は、プラボトル１が自立し、かつその固定
から解放された状態でデイスチヤージスター９に
移される。

このキヤツプ装着装置は、アツパースターホイ
ール５ａに丸刃６ａを備えた回転止め刃部６，６
が配設されたものなので、プレスクリユキヤツプ
を螺着するときにプラボトル１が若干でも回動す
ると回転止め刃部６，６の丸刃６ａ，６ａがプラ
ボトル１の首部とフランジ部１ｂに食い込み、プ
ラボトル１のキヤツプ螺着方向への回動を阻止す
る。従つてこのキヤツプ装着装置によれば、プレ
スクリユキヤツプを安定したトルクで螺着するこ
とができる。

また、本発明のキヤツプ装着装置にあつては、
プラボトル１のフランジ部１ｂ下面に係止する様
に回転止め刃部６が設けられているので、プレス
クリユキヤツプ４を装着するときキヤツプ螺着機
構のスピニングヘツドセツト８によつて加えられ
る下方への圧力によつて、プラボトル１のフラン
ジ部１ｂ下面には回転止め刃部６がより強く食い
込み、プラボトル１の回転を確実に止める。そし
てプレスクリユーキヤツプ４の装着が完了してキ
ヤツプ螺着機構が上昇すると、加圧状態が解除さ
れて回転止め刃部６のプラボトル１のフランジ部
１ｂ下面に対する係合は弱くなる。従つて本発明
のキヤツプ装着装置によれば、プラボトル１のプ
レスクリユーキヤツプ４を装着するときに自ずと
回転止め刃部６によるプラボトル１の回動阻止が
確実に行われ、安定したトルクでプレスクリユー
キヤツプ４を装着できるうえ、プレスクリユーキ
ヤツプ４装着後は自ずと回転止め刃部６とフラン
ジ部１ｂとの係合が弱まるので懸吊機構からプラ
ボトル１を容易に取り外せる状態となる。すなわ
ち本発明のキヤツプ装着装置によれば、プラボト
ル１の回転を防止すべき過程とプラボトル１を取
り外し易い状態にすべき過程との切り替えが特別
な装置を設けなくても自ずと行われる。

またこのキヤツプ装着装置では、懸吊状態のプ
ラボトル１の首部とフランジ部１ｂ下面に回転止
め刃部６，６の丸刃６ａ，６ａが食い込み係止す
るので、プラボトル１の胴部に負荷の加わらない
状態で容器の回転が阻止される。よつてこのキヤ
ツプ装着装置によれば、キヤツプ螺着時にプラボ
トル１の胴部が変形することがなく、キヤツピン
グ時に内容物が溢れ出る事故を回避することがで
きる。

さらにこのキヤツプ装着装置では、厚肉で堅牢
な首部とフランジ部１ｂに回転止め刃部６の丸刃
６ａが係止するうえ、丸刃６ａの食い込みにより
容器に若干の傷が付いてもプラボトル１の場合は
ガラス製の容器と異なりこの傷が拡大することが
ないので、回転止め刃部６の丸刃６ａによる回転
止めが原因となつてプラボトル１が破損すること
はない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明のキヤツプ装着
装置は、プラスチツク容器のフランジ部を支承す
る懸吊機構に、プラスチツク容器のフランジ部下
面に係止してプラスチツク容器のキヤツプ螺着方
向への回動を阻止する回転止め刃が設けられたも
のなので、プレスクリユキヤツプを螺着するとき
にキヤツプ螺着機構のスピニングヘツドセツトに
よつて加えられる下方への圧力によつてプラスチ
ツク容器のフランジ部下面に回転止め刃部がより
強く食い込み容器のキヤツプ螺着方向への回動を
阻止する。そしてプレスクリユーキヤツプ装着完
了後はキヤツプ螺着機構のスピニングヘツドセツ
トが上昇して加圧状態が解かれて自ずとプラスチ
ツク容器のフランジ部下面に対する回転止め刃部
の係合は弱くなる。従つて本発明のキヤツプ装着
装置によれば、プラスチツク容器にプレスクリユ
ーキヤツプを装着する時に自ずと回転止め刃部に
よる容器の回動阻止が確実に行われ、安定したト
ルクでプレスクリユーキヤツプを装着できる。そ
のうえプレスクリユーキヤツプ装着後は自ずと回
転止め刃部とフランジ部との係合が弱まるので懸
吊機構からプラスチツク容器を容易に取り外せる
状態となる。即ち、本発明のキヤツプ装着装置に
よれば、容器の回転を防止すべき過程と容器を取
り外し易い状態にすべき過程との切り替えが特別
な装置を設けなくても自ずと行われる。

また本発明のキヤツプ装着装置では、懸吊状態
のプラスチツク容器のフランジ部下面に回転止め
刃が係止するので、プラスチツク容器の胴部に負
荷の加わらない状態で容器の回転を阻止できる。
よつて本発明のキヤツプ装着装置によれば、キヤ
ツプ螺着時にプラスチツク容器の胴部が変形する
ことがなく、キヤツピング時に内容物が溢れ出る
事故を回避することができる。

さらに本発明のキヤツプ装着装置では、回転止
め刃の係止する部分が厚肉で堅牢なはフランジ部
であるうえ、回転止め刃の食い込みにより容器に
若干の傷が付いてもプラスチツク容器の場合はガ
ラス製の容器と異なりこの傷が拡大することはな
いので、回転止め刃による回転止めが原因となつ
てプラスチツク容器が破損することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの発明のキヤツプ装着
装置の一実施例を示すものであつて、第１図は要
部を示す正面図、第２図は回転止め刃部を示す上
面図、第３図は第２図の−線断面図である。１……プラボトル、１ｂ……フランジ部、４…
…プレスクリユキヤツプ、５……センタースタ
ー、５ａ……アツパースターホイール、６……回
転止め刃部、６ａ……丸刃、８……スピニングヘ
ツドセツト。

Claims

【特許請求の範囲】

１口部にネジ部が形成され首部にフランジ部が
形成されたプラスチツク容器を、そのフランジ部
を支承することにより懸吊状態で保持する懸吊機
構と、この懸吊機構で保持されたプラスチツク容
器の口部にプレスクリユーキヤツプを螺着するキ
ヤツプ螺着機構とを備えたキヤツプ装着機構にお
いて、前記懸吊機構に、前記プラスチツク容器の
フランジ部下面に係止してプラスチツク容器のキ
ヤツプ螺着方向への回動を阻止する回転止め刃部
が設けられたことを特徴とするキヤツプ装着装
置。