JP4761636B2 - キャッピング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャッピング装置、特にプラスチックボトルにネジキャップを螺着する際に、本巻締前後におけるボトルの回り止め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボトルにネジキャップを螺着するキャッピング装置は、センターターレットのポケットにボトルを保持して回転する間に、キャップを嵌合保持した巻締ヘッドがカム機構により下降して回転することによりキャップの巻締を行う。キャップの巻締は、ヘッド下降工程、仮巻締工程、本巻締工程、ヘッド上昇工程の順に行われ、仮巻締工程はキャップが緩く螺合する範囲の巻締であるので、ヘッドからボトル本体に回転力を与えることが殆どなく、ボトルが回転することがない。本巻締工程ではキャップを回転しなくなるまできつく螺合するので、ヘッドからキャップを介して強い回転トルクが与えられる。その際、回転トルクがボトルを保持する保持力よりも大きいとボトルが回転してしまい、キャップを確実に締め付けることができなくなりキャッピング不良となる。そのため、本巻締時のボトル本体の回転防止手段が必要であり、種々の方法が提案されている。
【0003】
例えば、ガラス瓶のキャッピング装置おいては、センタースターのポケットに収容されたボトルの胴部を押圧して容器と同期して移動する押圧ベルトを設けて、ボトル搬送中押圧ベルトで容器の胴部をポケットに押しつけることによって容器の回転を阻止するようにしている(例えば、実開昭60−123398号公報、実公平6−3833号公報)。これらの従来技術は、何れもセンタースターで容器を搬送するほぼ全範囲にわたって押圧ベルトを配置してボトルの胴部を巻締全工程にわたって強い押圧力で押圧するものである。ガラス瓶等のように剛性の高い容器の場合は、強い押圧力で胴部を押圧しても容易に変形することがないが、剛性が弱く変形し易いプラスチックボトルの場合は、ベルトにより本巻締時の回転阻止力を得る程の強い押圧力を胴部に与えると胴部が変形する問題があり、上記従来技術は適用することができなかった。
【0004】
一方、近年多用されているPETボトルにポリプロピレン等の合成樹脂製キャップを装着した合成樹脂製容器を密封するキャッピング装置の場合は、例えば、特開平8−72985号公報や特開平9−110093号公報に示すように、センターターレット装置にボトルのネックリング(フランジ)を懸吊状態で保持する懸吊ターレットを有する懸吊機構を設けてある。懸吊ターレットのポケットには、ボトルのネックリング下面に係合する先鋭突起の係止爪を有するグリップフィンガーが設けられ、キャップ巻締時にヘッド荷重がかかるとネックリングが押圧されて前記先鋭突起がネックリング下面に食い込むことによって、ボトルの回転を阻止するようになっている。従って、この装置では、ボトル底面は浮かせた状態でキャップの巻締を行うので、巻締中にボトルが揺動してしまうと、キャップが斜めかぶり状態になったり、またはグリップフィンガーに十分係止されずに十分な閉栓トルクが得られず巻締不良となる等の問題が生じていた。その問題を解消するために、例えば前記特開平9−110093号公報では、胴部に係合する揺動防止ベルトをセンターターレット装置の容器保持範囲全周に設けることが提案されている。
【0005】
しかしながら、懸吊機構を有する構造の場合は、インテークターレットからセンターターレットへのボトルの受渡しの際に、ネックリング下面が懸吊テーブルに設けられたグリップフィンガーの係止爪上を摺動して位置決めして懸吊されるので、移載時にネックリング下面が係止爪によって傷付けられるおそれがあるし、またそれを最小限度に抑えるためにはボトルの傾きが発生しないような正確な姿勢での受渡しが要求され、高速化が阻害される。同様なことは、巻締終了後にセンターターレットからディスチャージターレットへの移載時にも起こる。しかも巻締終了後は、グリップフィンガーの係止爪がネックリングの下面に食い込んでいる状態からの横方向の移載であるので、上記現象がより起り易い。また、押圧ベルトを搬送中の全周に設けることによって、センターターレットで懸吊状態で搬送されるボトルの傾き及び回転を阻止することができるが、ベルトの配置が複雑であるため口径の違うボトルを巻締する場合の型替えが困難であり、さらに従来のキャッパーに簡単に適用できない等の問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点を解決する手段として、センターターレット装置でのボトルの保持を懸吊機構によらずに、ヘッド圧がボトルに作用したときのみグリップフィンガーが係止してボトルの回転を防止するようにして、センターターレット装置への移載時又はセンターターレット装置からの移載時にはグリップフィンガーがボトルネックリングに係止しないように保持することが考えられる。しかしながら、近年高密封性キャップとして提案されている図8(a)〜(c)に示すようなインナーリング41又はアウターリング43を有するワンピースプラスチックキャップ40、42の場合、特にボトルの密封性は主にインナーリング外周面とボトル口内周面との接触、又はアウターリング内周面とボトル口外周面で確保されるため、インナーリング又はアウターリングの下端部近傍にボトル口内周面又はボトル口外周面ときつい嵌合代44、45を有している構造となっている。そのため、ヘッド下降を開始してキャップとボトルのネジ係合初め(仮巻締時)において、インナーリング又はアウターリングにボトル口46が当たるため抵抗を受け、ヘッドの回転力がボトルに伝わる。そのときはまだ十分なヘッド圧を受けていないため、ボトルが回転してしまうおそれがある。そのため、予備巻締時にボトルのネックリング下面が係止爪と擦ってその部分が削れてキズ付きの不良品を発生させてしまう問題点がある。同様なことは図4(c)に示すような、ボトル口外周面と係合する係合壁47を有するライナー48を備えた2ピース構造のキャップ49においても上記の場合程ではないが起きる。また、仮巻締範囲の場合のように深刻ではないが、本巻締終了後にチャックがキャップから離れる際、ヘッド圧が解除されて、ヘッドの回転トルクがボトルに伝わり、ボトルが回転してしまい、やはりボトルのネックリング下面に擦傷を発生させる問題点がある。従来、センターターレット装置において、懸吊機構によらずボトルを保持し、且つ本巻締工程前後のネックリングのすり傷の発生を確実に防ぐことができるように工夫されたキャッピング装置は未だ提案されてない。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、ネックリングを有するプラスチックボトルにネジキャップを巻締してキャッピングするキャッピング装置において、センターターレットへのボトルの給排出時におけるネックリングの損傷を防止し、またインナーリングやアウターリングによって密封性を維持するようにしたキャップの仮巻締工程での回転を確実に阻止してネックリング下面への擦傷の発生を阻止することができ、さらに構造が簡単で従来のキャッピング装置に、その構造を変更することなしに簡単に採用することができ、しかも口径の違うボトルへの型変えも容易であり、且ラインの高速化が図れるボトル回転止め装置を有するキャッピング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明のキャッピング装置は、ネックリングを有するプラスチックボトルにネジキャップを巻締してキャッピングするキャッピング装置において、
センターターレット装置の外側固定部に、該センターターレット装置により搬送されるボトルの胴部に接触してボトルの回転を阻止する押えベルトを、キャップのネジとボトル口のネジとの係合はじめ時にボトルの胴部に圧接するように、本巻締範囲より上流部に対応して配置してなる本巻締前回転防止装置を設け、前記本巻締範囲にはボトルの胴部に圧接する押えベルトは配置されてなく構成され、
前記センターターレット装置には、本巻締時にプラスチックボトルのネックリング下面に係止してプラスチックボトルの回転を防止するグリップフィンガーを設け、
且つ、ボトルの下端を支持するボトル受けテーブルが設けてあり、該ボトル受けテーブルには弾性部材からなるアンビルクッションを巻締ヘッドに対応して設けて、ヘッド圧がボトルに作用しない状態においてはグリップフィンガーがボトルのネックリング下面に係止しないように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0009】
前記押えベルトは、ヘッド第1下降範囲、仮巻締範囲、及びヘッド第2下降範囲間のみでボトルの胴部に圧接するように、配置されてなる単一の無端ベルトで構成するのが望ましい。そして、押えベルトの張力を調節して該押えベルトのボトル胴部への接触圧を調節する接触圧力調整手段を設けることによって、直径の違うボトルのキャッピングの場合も容易に対応することができる。前記センターターレット装置には、本巻締時にプラスチックボトルのネックリング下面に係止してプラスチックボトルの回転を防止するグリップフィンガーを設ける。また、前記センターターレット装置には、ボトルの下端を支持するボトル受けテーブルが設けてあり、該ボトル受けテーブルには弾性部材からなるアンビルクッションを巻締ヘッドに対応して設けることによって、センターターレット装置へのボトルの給排出時にはグリップフィンガーがボトルネックリングと接触しないようにしてある。
【0010】
また、センターターレット装置の外側固定部に、該センターターレットにより搬送されるボトルの胴部に接触してボトルの回転を阻止する押えベルトを、チャックよりキャップが離れる際に起きるボトルの回転を防止するように、ヘッド上昇範囲に対応して配置してなる本巻締後回転防止装置を設けることによって、チャックよりキャップが離れる際に起きるボトル回転を阻止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るキャッピング装置を詳細に説明する。
本実施形態のキャッピング装置は、ボトルBを保持して回転搬送中にキャップを巻締するセンターターレット装置1、該ターレット装置にボトルを供給するインテークターレット装置2、センターターレット装置1からキャップ巻締済みボトルを排出して次工程に移載するディスチャージターレット装置3からなっている。各ターレット装置には、ボトルBの底部を受けて支持するボトル受テーブル14が配置されていると共に、ボトルの胴部B2を所定のピッチで保持するポケット7を有する胴部ターレットが配置されている。
【0012】
センターターレット装置1のボトル受けテーブル14には、図6に示すように、弾性部材からなるアンビルクッション32が巻締ヘッド10に対応して設けてあり、後述するように該アンビルクッション上に供給されたボトルBを、該ボトルに巻締ヘッド10からのヘッド圧が作用しない限り、ボトルBのネックリング下面がグリップフィンガー37に当たらないように支持している。さらに、センターターレット装置1には、図4に示すような、本巻締時にボトルのネックリングB1を保持するネックリング保持ポケット36を有するネックリング保持ターレット35が配置されている。ネックリング保持ターレット35のネックリング保持ポケット36には、図4及び図5に示すように、ボトル回転止めのための係止爪38を有するグリップフィンガー37が設けられている。なお、図4に示すネックリング保持ターレット35は、ネックリング保持ポケット数が8個の場合の実施形態を示している。
【0013】
図1は各ターレット装置の胴部ターレットの配置を示している。図中、4はセンター胴部ターレット、5はインテーク胴部ターレット、6はディスチャージ胴部ターレットである。また、81、82はセンター胴部ターレット4のポケットに保持されたボトルBがポケットから離脱しないようにガイドするボトルガイドであり、センター胴部ターレット4の外周の固定位置にボトルの直径に対応して所定間隔を有して固定されている。9はインテーク胴部ターレット5とディスチャージ胴部ターレット6と共通のボトルガイドである。
【0014】
センターターレット装置1、インテークターレット装置2及びディスチャージターレット装置3は同期して回転し、インテークターレット装置2によりセンター胴部タレット3のポケットに供給された内容液充填済みはボトルBのネック部はネックリング保持ターレット35のポケット36に嵌合するが、ボトル底部がアンビルクッション32に支持されているので、ネックリングB1はヘッド圧がボトルに作用するまでは図7(a)に示すようにネックリング保持ターレット35のポケットに設けられたグリップフィンガー37と係合することがない。しかしながら、本巻締時には、巻締ヘッドによりヘッド圧が負荷されることによって、アンビルクッションが圧縮され、ボトルが下降してネックリング下面がグリップフィンガーに食い込んで係合し、ボトルの回転が阻止され、本巻締が行われる。
【0015】
センターターレット装置1の各ポケット7の上方には、自転している巻締ヘッド10が配置され、図2に示すように、各ポケット7と対応して同期して回転(公転)し、且つ固定のカム15により上下動する。巻締ヘッド10は、該巻締ヘッドに供給されるキャップCを保持して回転してボトルにキャップを巻締するチャック11を有し、所定の位置に達するとカムにより下降して、ボトル口にキャップを装着して巻締する。また、巻締ヘッド10には、チャック11を下方に付勢するスプリング12を有し、巻締時にはカムの下降位置で、ボトルのネックリングを支持するネックリング保持ターレットとチャックとの間でボトルBに対してスプリング12のばね圧に相当する所定のヘッド圧が加えられる。巻締中、ボトルはグリップフィンガーによる保持力と併せてヘッド圧により、回転を阻止され、巻締ヘッドでキャップを回転させることにより、ボトルへのキャップの螺着が行われる。
【0016】
図2は、センター胴部ターレット4の回転に応じて巻締ヘッド10が下降してキャップを螺着する作用を説明するための、センターターレット装置の平面展開図である。図1及び図2から分かるように、センターターレット装置1の上方に配置された円筒状の固定カム15は、巻締ヘッド10の上方部に設けられたカムフロワー16が嵌合するカム溝17として形成され、該カム溝の軸方向位置の変化量に応じて巻締ヘッドが上下動する。カム溝17は、巻締ヘッドの不作動範囲である上方位置範囲17−1、ヘッド第1下降範囲17−2、仮巻締範囲17−3、ヘッド第2下降範囲17−4、本巻締範囲17−5、上昇範囲17−6、上方位置範囲17−1の順に無端状に構成されている。
【0017】
以上のような構成のキャッピング装置において、本発明では本巻締時のグリップフィンガーとヘッド圧による回転止め機構に加えて、特に、ボトルのネジとキャップのネジの係合始めのときのボトルの回転を防止する本巻締前回転防止装置20が本巻締前回転防止範囲18に、及びチャックがキャップから離れるときのボトルの回転を防止する本巻締後回転防止装置21が本巻締後回転防止範囲19にそれぞれ設けられている。本巻締前回転防止装置20と本巻締後回転防止装置21は同様な機構であるので、本巻締前回転防止装置20について詳細に説明する。
【0018】
本巻締前回転防止装置20は、ボトルガイド81に取り付けて設けられ、センターターレット装置1で搬送されるボトルの胴部に適当な圧力で接触する押えベルト24と、該押えベルトのボトルへの接触圧力を調整する接触圧力調整手段25とから構成されている。押えベルト24は、ボトルガイドに突出したスタッド221、222に回転自在に設けられた一対のプーリ231、232及び後述する圧力調整プーリ30に張設された無端状ベルトであり、ウレタンゴムやポリエステル繊維等で形成され、ボトル胴部に所定の圧力で接触して、その状態で所定区間ボトルの回転と同期して移動し、本巻締前のボトルの回転を防止する。押えベルト24がボトル胴部と接触する本巻締前回転防止範囲18は、ヘッド第1下降範囲17−2、仮巻締範囲17−3及びヘッド第2下降範囲17−4間となるように、プーリ231、232の位置が設定されている。なお、本実施形態では押えベルトは、強制駆動装置を有してなく、ボトルとの摩擦力で同期して回転するが、ボトルと同期して回転するように回転駆動手段を設けてもよい。
【0019】
圧力調整手段25は、ボトルガイド81にセンターターレット装置1側と反対側に取り付けたブラケット26を介してシリンダ27を取付け、該シリンダのシリンダロッド28の先端にホルダー29を介して圧力調整プーリ30を取り付けて構成されている。シリンダ27はエアシリンダ等適宜のアクチュエーターが採用でき、圧力調整弁等を介してエア供給源に接続され、所定圧に調節して維持される。
【0020】
本実施形態のキャッピング装置は、以上のように構成され、内容液が充填されたボトルBはフィラーから搬送されてインテーク胴部ターレット5のポケットに係合保持され、センターターレット装置1に移載される。センターターレット装置1では、ボトルはその底面がボトル受テーブル14のアンビルクッション32に受けられ、ネック部B3がネックリング保持ターレット35のネックリング保持ポケット36に嵌合すると共に、胴部B2がセンター胴部ターレット4のポケットに保持されてセンターターレット装置と共に公転する。インテークターレット装置から移載直後は、カムフロワー16はカム溝17の上方位置範囲17−1にあり、巻締ヘッド10はチャック11にキャップを保持して上昇位置にある。その位置からセンターターレット装置1の回転につれて、巻締ヘッドは、ヘッド第1下降範囲17−2により所定量だけ下降し、仮巻締範囲17−3でネジの係合が始まり仮巻締が行われる。その際、本発明ではボトルBの胴部B2に押えベルト24が所定圧力で圧接して、ボトル胴部をセンター胴部ターレット4のポケット7に押しつけ、該ポケット内周面と押えベルト表面の摩擦力でボトルの回転を阻止する。以上の工程で、ネックリングB1の下面はグリップフィンガー37と係合してない状態から、緩い係止状態へと移行する。
【0021】
従って、図8に示すようなキャップの場合、仮巻締時にキャップに回転抵抗を与え、巻締ヘッドの回転トルクがボトルに負荷されても、ボトルの回転が確実に阻止されるので、ボトルが回転してネックリング下面がグリップフィンガーに擦れて、擦り傷が発生することがなくなり、従来の欠点が解消される。また、同時にグリップフィンガー37の摩耗を減少させ、グリップフィンガーの長寿命化を図ることができる。さらに、仮巻締中もボトルがポケット7に押しつけられるため、これまでハンドリング上必要だったクリアランスによるセンタリングのバラツキを減少させることができ、センタリング精度の向上につながった。また、ボトルのネック部がネックリング保持ポケット36に嵌合する際にネックリングB1下面がグリップフィンガー37と摺接することもないので、擦り傷が発生するおそれもない。
【0022】
仮巻締範囲を過ぎると巻締ヘッド10はヘッド第2下降範囲17−4に至りさらに本巻締範囲17−5まで下降すると、ヘッド圧によりアンビルクッション32がクッションすることによって、ネックリングがグリップフィンガーに強く係止して、ボトルに大きな回転抵抗が発生する。ヘッド第2下降範囲17−4までは、ボトルに負荷されるヘッド圧が低く、ボトルの回転阻止抵抗は小さいが、本実施形態では、本巻締前回転防止装置の押えベルト24が、ヘッド第2下降範囲17−4区間までボトル胴部に接触してボトルに所定圧力の回転防止力を与えているので、確実にボトルの回転が阻止される。そして、本巻締範囲では、チャック11から強い回転トルクを受けるが、この時点ではチャック11がスプリング12により強いヘッド圧をボトルに与えているので、十分な回転阻止抵抗が発生し、ボトルの回転を阻止している。さらに、ヘッド上昇範囲では、本巻締後回転防止装置の押えベルトがボトル胴部B2に圧接するので、チャックよりキャップが離れる際におきるボトル回転を阻止することができる。また、本巻締後巻締ヘッドが上昇してヘッド圧が解消されると、図7(c)に示すように、アンビルクッション32が弾性により復元することによって、ボトルも僅かに上昇し、ネックリング下面がグリップフィンガー37から離れ、その係合が解かれる。従って、センターターレット装置1からディスチャージターレット装置3への移載をスムーズに行うことができる。
【0023】
以上の工程において、押えベルトによる押圧力は、ボトルの直径等に応じて接触圧力調整手段25のシリンダ27により任意に調節することができる。また、本巻締前回転防止装置と本巻締後回転防止装置はそれぞれ独立しているので、それぞれ任意の接触圧力に調節でき、例えば、本巻締後回転防止装置の接触圧力を本巻締前回転防止装置の接触圧力より低く設定することができる。
【0024】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限らずその技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、本実施形態では本巻締前回転防止装置及び本巻締後回転防止装置の接触圧力調整手段としてシリンダを用いたが、スプリングによるテンション構造を持たせることも可能であり、また、使用ボトルが1種類のみ等の条件を変更しない充填ラインではテンションの固定式構造も可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ネックリングを有するプラスチックボトルにネジキャップを巻締してキャッピングするキャッピング装置において、インナーリングやアウターリングによって密封性を維持するようにしたキャップであっても、仮巻締工程でのボトル回転を確実に阻止することができ、従来発生していたボトルのネックリング下面の擦傷を確実に阻止することができる。
また、本発明のキャッピング装置に係る回転防止装置は、簡単な構造であり、張力の調節が確実にでき、仮巻締工程でのボトルの回転を阻止するのに必要な接触圧力を正確に得ることができ、柔軟なプラスチックボトルであっても、確実にキャッピングできる。また、構造が簡単で比較的安価に制作でき、従来のキャッピング装置の構造を変更することなしに、ボトルガイドの上や下に取り付けることが可能で、作業も簡単に行えるので、安価で経済的である。
【0026】
また、回転防止装置を作動させるのに特に動力を必要とせずに、且つグリップフィンガーの長寿命化も図られるので、ランニングコストも格安となる。さらに、本巻締後回転防止装置を設けることによって、本巻締後にチャックがキャップから離れる際に発生するボトルの回転も確実に阻止することができる。さらに、ボトル受けテーブルには弾性部材からなるアンビルクッションを巻締ヘッドに対応して設けてあるので、グリップフィンガーとボトルのネックリングとは非接触な状態でインテークターレット装置からセンターターレット装置への移載及びセンターターレット装置から、ディスチャージターレット装置への移載をスムーズに行うことができ、ボトルの傾きや転倒等のトラブルを防止して高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るキャピング装置の配置状態を示す平面模式図である。
【図2】巻締ヘッドの上下動機構を示す展開模式図である。
【図3】本巻締前回転防止装置の正面図である。
【図4】ネックリング保持ターレットの平面図である。
【図5】ネックリング保持ターレットのポケット部にボトルのネック部が嵌合し、ネックリングとグリップフィンガーが係合している状態を示す一部断面図である。
【図6】仮巻締時のセンターターレット装置にボトルが保持されている状態を示す要部正面図である。
【図7】ネックリング保持ターレットのポケット部でのボトルのネックリングとグリップフィンガーと係合状態を示し、(a)はヘッド圧がボトルに加わる前までの状態、(b)は本巻締中の状態、(c)はヘッドがボトルから離れた後の状態をそれぞれ示している。
【図8】(a)〜(c)は、本発明のキャッピング装置が適用できるプラスチックキャップの例示を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 センターターレット装置 2 インテークターレット装置
3 ディスチャージターレット装置 4 センター胴部ターレット
5 インテーク胴部ターレット 6 ディスチャージ胴部ターレット
7 ポケット 10 巻締ヘッド
15 カム 17 カム溝
20 本巻締前回転防止装置 21 本巻締後回転防止装置
24 押えベルト 25 接触圧力調整手段
27 シリンダ 30 圧力調整プーリ
32 アンビルクッション 35 ネックリング保持ターレット
36 ネックリング保持ポケット 37 グリップフィンガー
Claims (3)
- ネックリングを有するプラスチックボトルにネジキャップを巻締してキャッピングするキャッピング装置において、
センターターレット装置の外側固定部に、該センターターレット装置により搬送されるボトルの胴部に接触してボトルの回転を阻止する押えベルトを、キャップのネジとボトル口のネジとの係合はじめ時にボトルの胴部に圧接するように、本巻締範囲より上流部に対応して配置してなる本巻締前回転防止装置を設け、前記本巻締範囲にはボトルの胴部に圧接する押えベルトは配置されてなく構成され、
前記センターターレット装置には、本巻締時にプラスチックボトルのネックリング下面に係止してプラスチックボトルの回転を防止するグリップフィンガーを設け、
且つ、ボトルの下端を支持するボトル受けテーブルが設けてあり、該ボトル受けテーブルには弾性部材からなるアンビルクッションを巻締ヘッドに対応して設けて、ヘッド圧がボトルに作用しない状態においてはグリップフィンガーがボトルのネックリング下面に係止しないように構成されている、
ことを特徴とするキャッピング装置。 - 前記押えベルトは、ヘッド第1下降範囲、仮巻締範囲、及びヘッド第2下降範囲間のみでボトルの胴部に圧接するように、配置されてなる単一の無端ベルトからなる請求項1に記載のキャッピング装置。
- 前記センターターレット装置の外側固定部に、該センターターレット装置により搬送されるボトルの胴部に接触してボトルの回転を阻止する押えベルトを、チャックよりキャップが離れる際に起きるボトルの回転を防止するように、ヘッド上昇範囲に対応して配置してなる本巻締後回転防止装置を設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャッピング装置。
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