JP4133126B2 - キャッピング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル缶、ペットボトル、瓶などの容器の口部をキャップで密封するキャッピング装置に関し、特にロールオンタイプおよびスクリュータイプのそれぞれに適合できる成形ヘッドを選択的に装着できるマルチキャッピング装置で、特に、スクリュータイプ用として好適なキャッピング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、容器の口部をネジ式のキャップで密封する装置として、雄ネジが形成された容器の口部に金属製のネジなしキャップを被せ、そのキャップの周面にネジ切りロールを接触させて雄ネジに沿って雌ネジを成形するロールオンキャッピング装置と、予め雌ネジが内周面に形成された樹脂製キャップを、雄ネジが形成された容器の口部に螺合・回転させ締め込むキャッピング装置とが知られている。
【0003】
キャッピング装置としては、回転・昇降可能に支持されたスピンドルユニットを備え、このスピンドルユニットの下部に各種キャッピングに応じたキャッピングヘッドを選択的に取付可能にしたマルチキャッピング装置が、例えば、特開昭61ー11387号公報、特開平1ー23983号公報等で知られている。
【0004】
このようなマルチキャッピング装置は、固定軸を中心に回転搬送されるロータリー形で構成され、回転するフレームターレットの周囲に複数のスピンドルユニットが配設され、フレームターレットが固定軸を中心に回転することにより、駆動歯車を介して各スピンドルユニットが回転したり、カム機構を介してスピンドルユニットが昇降するように構成されている。そして、それぞれのキャッピング形態に応じて、スピンドルユニットの下部に選択的に取り付けられるキャッピングヘツドが、回転および昇降動作を行いキャッピング作業が行われるようになっている。
【0005】
上記公報に記載されたマルチキャッピング装置は、スピンドルユニットの下部に各種成形ヘッドが選択的に取り付けられるように、スピンドルユニットや成形ヘッドを回転させる回転駆動機構およびカム機構を共有化させたまま交換できるように構成されている。
【0006】
一方、スピンドルユニットの下部に取り付けられるスクリューヘッドとしては、磁気クラッチを構成する磁石を互いの間隙が調整自在に対向配置させてキャッピングヘッドに上記キャップを把持して容器口部に装着するための手段が知られている(例えば、実開昭61−48194号公報、実開昭63−186698号公報、実開平2−52793号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マルチキャッピング装置に、上記スクリューヘツドを取り付けて作動させる際に、次のような問題があった。
【0008】
スクリューヘッドの下部に取り付けられているチャックで上記キャップを把持し、容器の搬送ライン上に移動され、下降して容器口部に被せられ、スプリングのカで容器口部に押圧され、この状態で磁気クラッチを介してチャックが回転して、キャップが容器口部の雄ネジと螺合し、容器口部に締め込まれる。
【0009】
しかしながら、キャップまたは容器口部のネジ部が正常に形成されていない場合やあるいは、チャックの摩耗量等により、把持が緩い場合には、容器の口部に形成された雄ネジと螺合されない。その結果、チャック内に残ったままキャッピング工程の初期状態に戻り、ジャムやキャップの破損につながるという問題が生じたり、そのジャム処理のため、装置を止めてチャックに残ったキャップを取り除かなければならず稼働率を低下させるという問題があった。
【0011】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、雄ネジが形成された容器の口部に、内周面に雌ネジが形成された合成樹脂製のキャップを螺合・回転させて、そのキャップを容器口部に装着させるスクリューヘッドと、雄ネジが形成された容器口部に被せたキャップの周面にネジ切りロールを接触させて雄ネジに沿って雌ネジを成形して、そのキャップを容器口部に装着させるロールオンヘッドとを、スピンドルユニットの下端部に選択的に取付可能な汎用性があるマルチキャッピング装置において、スクリュータイプとして使用する際、キャップがチャック内に残留するのを防ぐことができるキャッピング装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、雄ネジが形成された容器の口部に、内周面に雌ネジが形成された合成樹脂製のキャップを螺合・回転させて、そのキャップを容器口部に装着させるスクリューヘッドと、前記容器口部に被せたキャップの周面にネジ切りロールを接触させて前記雄ネジに沿って前記雌ネジを成形して、そのキャップを前記容器口部に装着させるロールオンヘッドとを、前記容器と同期して移動する間に昇降させられかつ回転させられるスピンドルユニットの下端部に選択的に取付可能なキャッピング装置において、前記スクリューヘッドは、その前記スピンドルユニットの下端部に取り付けられる上側保持部材と、その上側保持部材と同軸上に配置され、その上側保持部材に対して昇降可能かつ一体回転する下側保持部材と、この上側保持部材に対して下側保持部材を下方へ付勢させるスプリングと、前記キャップを把持して下側保持部材に対し磁気クラッチを介して連結・非連結されるチャックと、このチャックの中心軸線に沿って昇降自在なノックアウトピンとを備えるとともに、前記スピンドルユニットの中心部に、該スピンドルユニットを上昇した際に、前記ノックアウトピンの後端部を当接させて後退端を規定することにより前記ノックアウトピンを前記チャックに対して相対的に下方に突出させる後退端位置規定手段が設けられ、前記後退端位置規定手段は、前記スピンドルユニットの中心部を貫通し、前記ノックアウトピンに対向して上方に延び、先端部をブラケットにより固定したノックアウトロッドを前記ノックアウトピンの後端部に当接させる手段であることを特徴とする装置である。
【0013】
したがって、この請求項1に記載した発明では、スピンドルユニットの下部に選択的に装着される成形ヘッドのうち、スクリュータイプの場合、スピンドルユニツトが下降し、スクリューヘッドの先端に取り付けられているチャックに把持されているキャップは容器口部に被せられ、容器口部に締め込まれる。次いで、スピンドルユニットと共にスクリューヘッドが上昇するに従って、正常にキャッピングされたキャップは容器に締め込まれているので、チャックから離脱するが、何らかの異常でキャッピング不良が起こり容器口部に装着されずにチャック内にキャップが残る場合は、前記ノックアウトピンの後端部が位置規定端に当接して前記ノックアウトピンを前記チャックに対して相対的に下方に突出させるので、キャップがチャックに嵌合したまま上昇しても、次のキャッピング作業が行われるまでの間に強制的にノックアウトされ、スクリューヘッドから離脱される。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を具体例を参照して説明する。図1は、本発明に係るスクリューキャッパーとして使用されるキャッピング装置の一部を示す部分縦断面図であり金属製又は樹脂製のボトル型容器1の口部にダンパーエビデンス機能付きの樹脂製のスクリューキャップ2を締め込むように構成されている。
【0017】
この容器1を一定間隔で載せる成形テーブル3が、垂直に立設された固定軸4に回転可能に保持されている。その成形テーブル3の上面には、容器1の胴部を保持するための不回転用ゴムリング5Aが内装されているボディーガイド5と、容器1の口部を保持する芯出し調整可能なネックガイド6とアウターガイド6’とが、容器1の載置部のピッチに合わせて複数組設けられている。
【0018】
この成形テーブル3の上方には、成形テーブル3と一体となって固定軸4を中心にして回転するフレームターレット7が設けられている。図1に示す例では、このフレームターレット7は、上中下の3枚の円板部7A,7B,7Cによって構成されており、このフレームターレット7の外周部で前記成形テーブル3に保持されている容器1の鉛直上方に相当する位置に、スピンドルユニット8が保持されている。
【0019】
このスピンドルユニット8は、容器1に対して上下動させられ、かつ回転駆動される中空軸9と、その中空軸9の外周側に配置されていて下端部にスクリューキャッピングには使用しないが、ロールオンキャッピング用のコーンカム10とスリーブ11が予め備えられている。さらに、スピンドルユニット8の下端部には、前記中空軸9と共に回転し、かつ上下動するスクリューヘッド12(図3参照)が取り付けられている。
【0020】
図2に示すように、スクリューヘッド12には、その中心軸線に沿って設けられているノックアウトピン13とそのノックアウトピン13の後端部を当接させてその作業の限界位置を規定する位置規定端14Aを有するノックアウトロッド15を備えている。このノックアウトロッド15は、フレームターレット7の円板部7Aから張出したブラケット62に上端部がネジ固定されている。
【0021】
ブラケット62は、図1または5に示すように、板をほぼ直角に曲げたような形状をなし、円板部7Aの上面に固定されている。さらに、ノックアウトロッド15の位置規定端14Aと反対方向の先端部14Bに雄ネジとが形成されており、ブラケット62の孔62Cに先端部14Bを貫通させる。ノックアウトロッド15はブラケット62にナット63,64で固定される。また、ブラケット62には、ノックアウトロッド15の先端部14Bが挿入される孔62Cが、図5で示されるようにノックアウトロッド15とそれに隣接する別のノックアウトロッド15とを固定できるように、2箇所に設けられている。
【0022】
この位置規定端14Aは、スクリューヘッド12が上昇する際に、スクリューヘッド12のノックアウトピン13の上昇位置を規定するようになっており、何らかの異常で容器1の口部に装着されずにチャック16に残ったスクリューキャップ2をスクリューヘッド12から外すノックアウトピン13とを備えている。
【0023】
また図2に示すスクリューヘッド12は、例えば、ペットボトル用の樹脂製スクリューキャップ2を容器1の口部に装着する構造であって、前記スクリューキャップ2の側面部に加工されたローレットに合う縦溝が施された内周面で囲い込みながらスクリューキャップ2を保持するチャック16と、そのチャック16先端部に位置し、スクリューキャップ2外面を押圧しながらスクリューキャップ2を保持する複数のボール17およびこれらの複数のボール17を半径方向内方へ付勢させる弾性体(本実施形態ではゴムリング)17Aと、スクリューキャップ2の過剰締付けトルク防止をする磁気クラッチ18と、を備えている。
【0024】
さらにスクリューヘッド12が、その前記スピンドルユニット8の下端部に取り付けられるスピンボディ19ないしハウジング20と、そのスピンボディ19ないしハウジング20と同軸上に配置され、そのスピンボディ19ないしハウジング20に対して昇降可能かつ一体回転するスリーブ21ないしボトムカバー22と、このスピンボディ19およびハウジング20に対してスリーブ21ないしボトムカバー22を下方へ付勢させるスプリング23と、キャップ2を把持してスリーブ21ないしボトムカバー22に対し磁気クラッチ18を介して連結・非連結されるチャッキング部24と、このチャック16の中心軸線に沿って昇降自在なノックアウトピン13とを備えるとともに、前記スピンドルユニット8の中心部に、該スピンドルユニット8が上昇した際に(図3に示す)、各ノックアウトピン13の後端部を当接させて後退端を規定することによりノックアウト部25をチャック16に対して相対的に下側に突出させるノックアウトロッド15が設けられている。なお、磁気クラッチ18の伝達トルクは、スリーブ21に対するボトムカバー22の高さをシム61の厚さを変えることにより調整される。
【0025】
前記ノックアウトピン13は、後述する通りチャック16の上方に延設しているチャックスリーブ26に上方へ付勢されて弾性保持されるようになっている。
【0026】
また上記チャッキング部24は、図4で示されるように、円筒形状の内側にキャップ2とを嵌合できるような縦溝の内部が設けられているチャック16と、キャップ2を挿入の際に、キャップ2の側面に接触するボール17と、そのボール17を半径方向内方へ付勢させる弾性体17Aと、チャック16の上部に当設されて、ノックアウトピン13とチャック16との間に設けられたホールドスプリング27に弾性保持されたチャックスリーブ26とが設けられている。
【0027】
さらにチャックスリーブ26は、スリーブ21の下部に内接されたベアリング60のインナーレースに取り付けられ上端をチャッキング部24の抜け止めのナット28で固定されている。キャップ2をチャック16内部に挿入の際に、ノックアウトピン13の下端がスピンドル8内部に挿入され過ぎないように、チャックスリーブ26の内面にノックアウトピンストッパー29が設けられ、ノックアウトピン13の上側部分は、ノックアウトピンストッパー29の中央孔を貫通しノックアウトロッド15に対向するように上方へ延びて設けられている。
【0028】
なお、上側保持部材は、スピンボディ19とハウジング20とを指し、下側保持部材とは、スリーブ21とボトムカバー22を指し、チャッキング部24とは、チャック16と、ボール17と、弾性体17Aと、チャックスリーブ26を指し、ノックアウト部25とは、ノックアウトピン13とノックアウトロッド15とノックアウトピンストッパー29とホールドスプリング27を指す。
【0029】
ここで、上記のスピンドルユニット8を上下動させるカム機構について説明すると、前述したフレームターレット7における下側の円板部7Cと中間の円板部7Bとの間には、固定軸4から半径方向で外側に伸びた枠体30が設けられている。その枠体30の外周面の上下二箇所に、円周方向に沿って二条のカム溝31A,31Bが形成されている。
【0030】
図1での上側のカム溝31Aに係合させられているカムフォロアー32Aがスクリューヘッド12における中空軸9を回転自在に保持している円筒部材10Aに連結されている。なお、図1での下側のカム溝31Bに係合させられているカムフォロアー32Bはコーンカム10と一体のスリーブ11に連結されており、ロールオンキャッピング時に使用されるため説明を省略する。
【0031】
つぎにスピンドルユニット8を介して上記スクリューヘッド12を回転させるための機構について説明する。図1に示す例は、装置全体の構成を簡素化するために、単一の動力源が全ての動作を行うように構成されており、フレームターレット7を成形テーブル3と共に回転させることに伴って前記中空軸9およびこれに取り付けたスクリューヘッド12を回転させるようになっている。具体的には、前記固定軸4の上部で上側の円板部7Aより僅か下側の部分に太陽歯車33が固定されている。その太陽歯車33に噛み合っている遊星歯車34が、フレームターレット7における上側の円板部7Aによって回転自在に保持されている。
【0032】
この遊星歯車34に隣接する位置には、上側の円板部7Aを貫通した第1の回転軸35が設けられており、その回転軸35の下端部には、遊星歯車34に噛み合っている中間歯車36が取り付けられ、かつ円板部7Aの上側に突出している端部には、駆動タイミングプーリ37が取り付けられている。さらに、上側の円板部7Aの外周部分で各スピンドルユニット8に接近した位置には、上側の円板部7Aを貫通して中間の円板部7Bに端部を回転自在に保持された第2の回転軸38が設けられている。上側の円板部7Aの上方に突出している第2の回転軸38の端部には、前記駆動タイミングプーリ37と対をなす従動タイミングプーリ39が取り付けられている。また、第2の回転軸38の中間部すなわち上側の円板部7Aと中間の円板部7Bとの間に位置する部分には、従動歯車40が取り付けられている。そして、前記中空軸9の外周部に設けられた細長歯車41にその従動歯車40が噛み合っている。
【0033】
そして、図5に示すように、所定の一つの駆動タイミングプーリ37と、互いに隣接する二つの従動タイミングプーリ39,39とにタイミングベルト42が巻き掛けられている。さらに、そのタイミングベルト42の弛み側の部分を、タイミングベルト42の走行経路の中心側に押圧するベルトテンショナー43が設けられ、タイミングベルト42の余長を取るようになっている。
【0034】
したがって上記の構成によれば、タイミングベルト42および各タイミングプーリ37,39が上側の円板部7Aの上方に配置されているので、これらを容易に交換することができ、またその場合のプーリの歯数変更に伴うベルト長さをベルトテンショナー43で簡易に調整できるようになっている。すなわちこれらの機構は、駆動タイミングプーリ37を交換して歯数を変更することにより駆動タイミングプーリ37と従動タイミングプーリ39との回転比、即ち遊星歯車34とスピンドルユニット8との回転比を変更して、スクリューヘッド12の公転回転数に対する自転回転数の比率を変更できるようになっている。これにより、スクリューキャッピングする際のスピン数を変更することができる。
【0035】
また、上記の構成では、一つの遊星歯車34およびその遊星歯車34からトルクが伝達される駆動タイミングプーリ37に対して二つの従動タイミングプーリ39およびスピンドルユニット8を対応させているので、遊星歯車34およびその遊星歯車34からトルクが伝達される駆動タイミングプーリ37の数はスピンドルユニット8やスクリューヘッド12の数の半分でよく、そのため、装置の全体としての構成を簡素化することができる。
【0036】
つぎに上述したスクリューヘッド12に用いられた場合の作用について説明する。樹脂製のスクリューキャップ2が被せられる容器1が成形テーブル3の所定位置に供給される前に、スクリューヘッド12は上限位置に引き上げられている。その状態を図6に示してある。図12のカム線図では、▲1▼の状態であり、上側のカム溝31Aおよびカムフォロアー32Aによる上下方向の動作では上死点に相当する。
【0037】
成形テーブル3およびフレームターレット7が一体となって固定軸4の周囲を回転すると、前述したカムフォロアー32Aがカム溝31Aの形状に従って次第に下降させられ、スクリューヘッド12の中心部分に設けられているノックアウトピン13は、実質的にチャック16より上方に退避し、キャップ2の天面に接触することなく、スクリューキャップ2は、チャック16の先端側に設けられた複数のボール17を半径外方へ押しのけてチャック16内に嵌まり込み、スクリューキャップ2の側面をそのボールで押圧しながらスクリューキャップ2は嵌合状態に保持される。この状態を図7に示してある。図12のカム線図では▲2▼の状態であり、上死点より1段下降した位置に相当する。
【0038】
フレームターレット7が固定軸4を中心にして回転すると、スクリューキャップ2が容器1の真上まで搬送される。その状態を図8に示してある。図12のカム線図では▲3▼の状態であり▲2▼の状態と同じ位置に相当する。一方、前記遊星歯車34が太陽歯車33に噛み合った状態で転動するので、遊星歯車34にトルクが伝達されて自転する。そのため、この遊星歯車34および中間歯車36ならびに各タイミングプーリ35,39およびタイミングベルト42、従動歯車40、細長歯車41を介して中空軸9にトルクが伝達される。その結果、スクリューヘッド12が中空軸9と共に回転する。そこで、下降すると、スクリューヘッド12によって、スクリューキャップ2の締付けがなされる。
【0039】
このスクリューキャップ2の締付けは一定の締付けトルクで締付けているが、キャップの開栓トルクに悪影響を及ぼす過剰締付けトルクが発生する場合に、それを防止する為に磁気クラッチ18が作動しトルク伝達が遮断される。
【0040】
さらに、駆動タイミンプーリ37を交換することにより駆動タイミングプーリ37と従動タイミングプーリ39との回転数比、つまりスクリューヘッド12の公転回転数に対する自転回転数の比率を変更できるようになっている。その結果、容器1とキャップ2との密封性を確実に確保できるとともに、スクリューヘッド12のスピン数を調整することができるため、従来のキャッピング装置では、簡単に変更できなかったスピン数を各種スクリューキャップ2の雌ネジの有効巻数(用途に合せ1.4巻〜1.7巻のものがある。)に合せ適正なスピン数に設定可能となり、キャッピング作業時の、過剰なスピン数による増締め現象を極力防ぎ、開栓力への影響を少なくし、また装置の耐久性を確保することができる。
【0041】
こうして、スクリューヘッド12が所定回数回転すると、スクリューキャップ2の締込みが終了する。これは、図9で示す状態である。図12のカム線図では▲4▼の状態であり、下死点位置に相当する。
【0042】
この状態からフレームターレット7が更に回転することにより、図1での上側のカムフォロアー32Aがカム溝31Aの形状に従って上方向に移動し、その結果、スクリューヘッド12の全体が容器1の上方に引き上げられ、上死点に達した時点で一連の工程が終了する。この状態を図10に示してあり、図12のカム線図では▲5▼の状態で、上死点位置に戻る。なお、何らかの異常(ミスキャップ、スリップ等)で、スクリューキャップ2がチャック16に残留していても、図11に示されるように、ノックアウトピン13がノックアウトロッド15の後端部に当設して、ホールドスプリング27を抗して下方へ突出させられ、チャック16内に残った場合のキャップ2は確実に離脱される。一方、正常にキャッピングされたキャップは、容器1に装着されてチャック16から自ずと離脱され、成形テーブル3から所定箇所に排出され、検査・梱包などの次の工程に送られる。なお、その際に、ノックアウトロッド15の当接力を適宜検出手段、例えば、ロッドの固定部に電気的な圧力検出機構を設けて、異常検出及び装置の停止を行うようにするのが好ましい。
【0043】
なお上述した具体例では、樹脂製のスクリューキャップ2を所定の容器1の口部に締め込むキャッピング装置に本発明を適用した例を示したが、ロールオンへッド44(図13に示す)とスクリューヘッド12との組付け部を共通化している為、1つのキャッピング装置で、ボトル缶用のロールオンキャッパーとペットボトル用のスクリューキャッパーとの両方のキャッピングが可能とされる。したがって、ロールオンキャッピングを行う場合、スクリューヘッド12を、ロールオンヘッド44に交換すればよい。
【0044】
その交換の際には、スピンドルユニット8とコーンカム10とノックアウトロッド15とは本装置の基本構成部品として装備されているので、これらを除いた成形ヘッドのみが交換される。例えば、スクリューヘッド12から図13に示されるようにロールオンヘッド44へ交換する際には、スクリューヘッド12の主要構成部品であるチャック16と磁気クラッチ18とスピンボディ19とハウジング20とスリーブ21等とを取り外し、ロールオンヘッド44の主要部品であるロックロール45とネジ切りロール46とカムフォロアー47と捩りスプリング48及びプレッシャーピン65等とを装着させる。
【0045】
さらに上述した具体例では、図14に示されるように、スクリューヘッド12用の芯出し治具49(先端テーパ状)を、チャックスリーブ26の内周部に嵌め込み、またはクランプしてネックガイド6およびボディガイド5の芯出しを行える。
【0046】
また上述した具体例では、スピンボディ19と、スリーブ21との摺動部における嵌合構造は、従来の円形断面にスベリキー又は、ロックピンを備えた方式に代えて、図15に示されるように、スピンボディ19の先端を多角形形状、例えば六角形状50に、一方の、スリーブ21側の嵌合部を多角形状の穴、例えば六角穴形状51にすることによって、スピンボディ19とスリーブ21との嵌合構造を、六角面形状結合とすることにより、嵌合面の機械加工が容易かつ精度良く仕上げられ、また、トルク伝達力を平面で受けるため、部品の耐久性を向上させることができる。
【0047】
また、具体例では、ノックアウトピン13をホールドスプリング27で弾性保持しているが、これに代えてゴム弾性体やエアー圧を利用したものでも良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、スピンドルユニットの下端部にスクリューヘッドを装着した場合、キャップが口部に嵌合させられた容器と同期してスクリューヘッドが移動し、その間にスクリューヘッドが容器に対して昇降する。スクリューヘッドが下降することにより、キャップをチャックで嵌合し、その状態で螺合・回転することにより、キャップは締込まれる。そしてスピンドルユニットと共にスクリューヘッドが上昇した場合、ノックアウトピンがチャックに対して下方に突出するので、何らかの異常でキャップがチャックに嵌合したまま上昇しても、これがノックアウトされ、チャックから離脱される。その結果、チャックに対するキャップの嵌入、離脱が確実に行われ、各キャッピングが作業を好適に実行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したキャッピング装置の一部を示す部分縦断面図である。
【図2】 本発明を適用したスクリュータイプのヘッドの部分縦断面図である。
【図3】 本発明を適用したスクリュータイプのヘッドの部分拡大縦断面図である。
【図4】 本発明を適用したスクリュータイプのヘッドの部分拡大縦断面図である。
【図5】 本発明を適用したキャッピング装置の部分平面図である。
【図6】 スクリューキャップのキャッピング工程の初期状態を示す説明図である。
【図7】 スクリューキャップのキャッピング工程のキャップの把持工程を示す説明図である。
【図8】 スクリューキャップのキャッピング工程のキャップの締め付け工程の工程を示す説明図である。
【図9】 スクリューキャップのキャッピング工程のキャップの締め付け工程の終了を示す説明図である。
【図10】 スクリューキャップのキャッピング工程のキャップの締め付け完了後、上死点に戻り次工程に移る状態を示す説明図である。
【図11】 スクリューキャップのキャッピング工程のキャップの締め付け工程の終了工程においてチャック内に残存したキャップの離脱状態を示す説明図である。
【図12】 図1の上側に示すカム機構(アッパーカム)と下側のカム機構(ロアーカム)の動作角度を説明するためのカム線図である。
【図13】 本発明を実施形態の1例を示すロールオンタイプの部分縦断面図である。
【図14】 本発明の適用したスクリュータイプが用いられたキャッピング装置の各ガイドの芯出しの際に用いられる芯出し治具を示す説明図である。
【図15】 本発明の適用したスクリューヘッドの嵌合構造でハウジングとスリーブとを示す説明図である。
【符号の説明】
1…容器、 2…スクリューキャップ、 8…スピンドルユニット、 12…スクリューヘッド、 13…ノックアウトピン、 15…ノックアウトロッド、 16…チャック、 19…スピンボディ、 20…ハウジング、 21…スリーブ、 22…ボトムカバー、 23…スプリング。
Claims (1)
- 雄ネジが形成された容器の口部に、内周面に雌ネジが形成された合成樹脂製のキャップを螺合・回転させて、そのキャップを容器口部に装着させるスクリューヘッドと、前記容器口部に被せたキャップの周面にネジ切りロールを接触させて前記雄ネジに沿って前記雌ネジを成形して、そのキャップを前記容器口部に装着させるロールオンヘッドとを、前記容器と同期して移動する間に昇降させられかつ回転させられるスピンドルユニットの下端部に選択的に取付可能なキャッピング装置において、
前記スクリューヘッドは、その前記スピンドルユニットの下端部に取り付けられる上側保持部材と、その上側保持部材と同軸上に配置され、その上側保持部材に対して昇降可能かつ一体回転する下側保持部材と、この上側保持部材に対して下側保持部材を下方へ付勢させるスプリングと、前記キャップを把持して下側保持部材に対し磁気クラッチを介して連結・非連結されるチャックと、このチャックの中心軸線に沿って昇降自在なノックアウトピンとを備えるとともに、前記スピンドルユニットの中心部に、該スピンドルユニットを上昇した際に、前記ノックアウトピンの後端部を当接させて後退端を規定することにより前記ノックアウトピンを前記チャックに対して相対的に下方に突出させる後退端位置規定手段が設けられ、
前記後退端位置規定手段は、前記スピンドルユニットの中心部を貫通し、前記ノックアウトピンに対向して上方に延び、先端部をブラケットにより固定したノックアウトロッドを前記ノックアウトピンの後端部に当接させる手段であることを特徴とするキャッピング装置。
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