JPH0520313B2

JPH0520313B2 -

Info

Publication number: JPH0520313B2
Application number: JP20402184A
Authority: JP
Inventors: Koichi Doi
Original assignee: Japan Crown Cork Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 1984-10-01
Filing date: 1984-10-01
Publication date: 1993-03-19
Also published as: JPS6193093A

Description

【発明の詳細な説明】発明の分野本発明は樹脂ボトルの密封方法に関するもの
で、より詳細には、ボトル支持金型によるボトル
の支持固定を確実に行わせて、キヤツプ打栓時の
密封不良を解消する方法に関する。

従来の技術及び発明の技術的課題樹脂ボトルは、キヤツプ打栓時の荷重で座屈や
変形を生じる傾向があるので、ボトルの厚肉の首
部に対して、キヤツプ締結部の下方に打栓荷重支
持用フランジを設け、このフランジをボトル支持
金型上に載せ、密封に必要な打栓圧乃至は密封ト
ルクを与えるようにしている。

しかしながら、ボトル首部へのキヤツプの螺着
に際して、樹脂ボトルのフランジと支持金型との
間で屡々滑りを生じ、このため所定の密封トルク
が得られるように、キヤツプの打栓を行うことが
屡々困難となる。

通常のガラス製ボトルでは、胴部を回転不能に
保持することは容易であるが、樹脂ボトルではこ
のような握持圧で容易に変形をし易く、この方式
を適用することはできない。

発明の目的従つて、本発明の目的は、ボトルの荷重支持用
フランジのボトルの支持金型による支持固定を確
実に行わせて、キヤツプ螺着に際して、内容物の
密封保持に必要な密封トルク乃至は打栓圧が確実
に得られる密封方法を提供するにある。

本発明の他の目的は、樹脂ボトルに対して、リ
ジツトな樹脂キヤツプ或いは金属キヤツプの適用
が容易に且つ確実に行い得る密封方法を提供する
ことにある。

発明の構成本発明によれば、樹脂ボトルの打栓荷重支持用
フランジの下面または下側付根に回転防止用の凹
凸部を設け、ボトル支持金型の対応部分にも凹凸
部を設け、該金型乃至はその付属部材とボトルフ
ランジとの凹凸部を係合させてキヤツプの螺着を
行わせることを特徴とする樹脂ボトルの密封方法
が提供される。

発明の好適態様本発明を、添付図面に示す具体例に基づき以下
に詳細に説明する。

本発明に使用する樹脂ボトルの一例を示す第１
図において、このボトル１は、例えばポリエチレ
ンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステルの延
伸プロ−成形で一体に形成されたものであり、二
軸方向に分子配向された薄肉の胴部２、胴部２の
上端に連なる台錐状の肩部３、胴部２の下端に連
なる閉塞底部４、及び肩部３に連なる厚肉の首部
５から成つている。首部５には、後述するキヤツ
プのガスケツトに係合する開口端部６があり、且
つ首部外周にはキヤツプのネジと係合する雄ネジ
７、キヤツプを係合固定させるための段肩部８及
び打栓荷重支持用のフランジ９が設けられてい
る。勿論、本発明の樹脂ボトルは熱可塑性ポリエ
ステルで製造されたものに限定されず、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ハイニト
リル樹脂、ポリプロピレンとエチレン−ビニルア
ルコール共重合体との積層体の各種樹脂から成る
ものでもよい。また、首部５の構造もこれに限定
されず、打栓荷重支持用フランジ９を備え、キヤ
ツプを螺着可能なものであれば、任意の構造のも
のであつてもよい。

本発明によれば、この打栓荷重支持用フランジ
９に対して、その下面または下側付根に周状に回
転防止用の凹凸部を設ける。このフランジ９を拡
大して示す第２図及び第３図において、フランジ
９の下側付根１１に対して、フランジの径方向に
放射状に延びる溝から成るナール１３が設けられ
ている。

本発明においては、これらの回転防止用凹凸部
１３は、下面１２あるいは下側付根部１１に設け
ること、及びボルト支持金型の対応部分に凹凸部
を設けることが重要である。

後述する本発明の打栓操作からも明らかなよう
に、本発明においては、フランジ下側部分をボト
ル支持金型で支持し、このボトル口部にキヤツプ
を被せて、打栓プランジヤーで上から押圧しなが
ら螺着するので、フランジ下側部分の凹凸部と、
ボトル支持金型の凹凸部との係合により滑りを生
ずることなく、キヤツプの螺着が有効に行われる
というものである。

図面に示す具体例では、凹凸部としてナール１
３が示されている。このナール１３は、任意の回
転位置において後述するボトル支持金型との係合
が行われること、即ち樹脂ボトルの固定がロスタ
イムなしに迅速に且つ行われることから好ましい
ものであり、また樹脂ボトルの美観の点からも好
ましいものであるが、勿論、ボトルの回転防止と
いう見地からは、リブ状突起や溝等の他の凹凸部
をも用い得ることが理解されるべきである。

設けるナール１３の寸法は、特に制限されない
が、山−谷の高さが0.1乃至10mm、特に0.5乃至５
mmで、ピツチが0.1乃至10mm、特に0.5乃至５mmの
範囲にあるものがよい。

本発明に使用し得るキヤツプの一例を示す第４
図において、このキヤツプ１４は、例えば合成樹
脂で形成されており、頂板部１５とその周囲から
垂下したスカート部１６とを備えており、頂板部
１５の内面側にはボトル口部を密封するためのガ
スケツト１７が設けられている。スカート部１６
の内面側にはボトルのネジと係合される雌ネジ１
８が設けられている。図示した具体例では、スカ
ート部１６の雌ネジ１８よりも下方には、ミシン
状切目１９と橋絡部２０とから成るピルフアープ
ルーフ機構２０ａが設けられており、その下方に
は、キヤツプのスカート部下方をボトル首部に対
して固定するためのフラツプ片２１が設けられて
いる。勿論、本発明に使用するキヤツプは、この
例に限定されず、上述した以外でそれ自体公知の
ピルフアープルーフ機構を備えた樹脂キヤツプで
もよいし、また金属製キヤツプでもよい。

本発明に使用するボトル支持金型２２は、ボト
ル１の打栓操作に際してフランジ９を支持する支
持面２３を有している。この具体例の金型２２
は、第３図及び第５図に示す、フランジ下側付根
にナールが設けられたボトルに適用されるもので
あり、支持面には、フランジ下側のナール１３が
係合するようなナール２６が設けられている。

本発明の打栓密封方法を実際に行うための装置
を示す第６図及び第７−Ａ乃至７−Ｂ図におい
て、内容物を充填したボトル１ａを導入するため
の導入側シユート５０と密封ボトル１ｂを排出す
る搬送コンベア４９との間には、導入側スプロケ
ツト２７及び排出側スプロケツト２８を介して、
全体として２９で示す打栓ステーシヨンが設けら
れる。打栓ステーシヨン２９は、回転されるター
レツト３０と回転ターレツト３０に対して、等間
隔で複数個取付けられた回転ハンガー３１（第５
図のボトル支持金型２２に対応）、ターレツトの
周囲の機枠３２に周状に固定された固定ハンガー
３３とから成つている。回転ハンガー３１はボト
ル首部５が挿入される切欠部３４を備えており、
この切欠部３４の形状及び寸法は、回転ハンガー
３１と固定ハンガー３３との上にボトルフランジ
が載せられて、これらによりボトルフランジ９が
支持される関係となつている（第７−Ａ図）。

打栓ステーシヨン２９の導入側には、前述した
導入側スプロケツト２７と対をなして、導入ガイ
ド３５とボトルの重量を支持するテーブル３６が
位置しており、また打栓ステーシヨン２９の排出
側にも、排出側スプロツト２８と対をなして排出
ガイド３７とボトル重量を維持するテーブル３８
とが位置している。回転ターレツト３０とスプロ
ケツト２７及び２８とは同期した速度とタイミン
グとで駆動回転されており、固定ハンガー３３及
び回転ハンガー３１とは、テーブル３６上のボル
ト１ａが次第に固定及び回転ハンガー３１及び３
３によりフランジ９の下側部分で支持されてテー
ブル３６から離陸し、また固定及び回転ハンガー
３１及び３３によりフランジ９の下部分で支持さ
れたボトル１ａがテーブル３８上に着陸する関係
にある。

回転ターレツト３０には、各回転ハンガー３１
に対応して打栓プランジヤー４７が設けられてい
る（第７−Ｂ図）。この打栓プランジヤー４７は、
キヤツプ１４を吸引等により保持する保持部４８
を有している。打栓プランジヤー４７は昇降動可
能であり、且つ回転ターレツト３０と同期して公
転されると共に、打栓時にはキヤツプ１４をボト
ル首部６に締結させるように自転可能となつてい
る。

次に、上記操作による打栓操作を説明する。

内容物を充填しボトル１ａには、導入側シユー
ト５０の位置で、導入側スプロツト２７の切欠部
に把持され、ガイド３５に沿つて打栓ステーシヨ
ン２９に送られる。送られたボトル１ａは、回転
ハンガー３１及び固定ハンガー３３によりフラン
ジ９の下側部分で保持される。この際、第２図及
び第５図で示されるように、フランジ９の下側に
設けられた凹凸１３と、回転ハンガー３１に設け
られた凹凸２６とが係合し、ボトル１ａは回転ハ
ンガー３１と容易に外れない状態になつている
（第６図位置）。

次いで第７−Ａ図に示すように、打栓プランジ
ヤー４７が加工し、且つ同時に自転して保持する
キヤツプ１４をボトル首部６に螺着せしめる（第
６図位置以降）。この際、ボトルは打栓プラン
ジヤー４７で上から押圧された状態になつている
ので、ボトルフランジ９の凹凸１３と回転ハンガ
ー３１の凹凸２６の係合はより強固になり、滑り
やすいプラスチツクボトルでも、ボトルの回転が
抑制される。従つて打栓プランジヤー４７にあら
かじめ与えられた所期の打栓トルクでキヤツプ１
４の締結密封が確実に行われることになる。

第６図の位置にくると、打栓プランジヤー４
７が上昇してボトルに与えていた押圧力が解除さ
れるので、回転ハンガー３１の凹凸２６と、フラ
ンジ９下側の凹凸１３との係合の解除も容易にな
り、テーブル３８にボトル１ｂが乗つた時点でこ
の係合は解除され、キヤツプ１４で密封されたボ
トル１ｂは排出側スプロケツト２８の切欠部で保
持され、ガイド３７に沿つて排出コンベア４９に
送られる。

発明の効果本発明によれば、胴部が薄肉で変形を受けやす
い樹脂ボトルに対して、その打栓荷重支持用フラ
ンジの下面または下側付根に回転防止用の凹凸部
を形成させ、一方、ボトル支持金型の対応部分
（第６図の装置では回転ハンガー）に凹凸部を形
成させ、これらを係合させることにより、ボトル
を回転不可能に支持することが可能となり、その
結果としてキヤツプの螺着を必要な密封トルクで
確実に行い得るという利点がある。

また、本発明においては、回転防止用の凹凸を
ボトルフランジの下側に設けているので、凹凸部
が目立たず、外観が優れているという利点もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に使用する樹脂ボトルの一例
の側面図であり、第２図は、回転防止用凹凸部の
一例を示すボトル首部の拡大側面断面図であり、
第３図は、第２図のボトル首部の上面図であり、
第４図は、キヤツプの一例を示す側面断面図であ
り、第５図は、ボトル支持金型を示す図であり、
第６図は、本発明の密封方法を実施するための装
置を示す平面配置図であり、第７−Ａ図は、第６
図の位置における回転ターレツトの状態を示す
側面断面図であり、第７−Ｂ図は、第６図の位置
における回転ターレツトの状態を示す側面断面
図である。１，１ａ，１ｂはボトル、９は打栓荷重支持用
フランジ、１３は凹凸部、１４はキヤツプ、２
２，３１，３３はボトル支持金型、２６は凹凸部
をそれぞれ示す。

Claims

【特許請求の範囲】

１樹脂ボトルの打栓荷重支持用フランジの下面
または下側付根に回転防止用の凹凸部を設け、ボ
トル支持金型の対応部分にも凹凸部を設け、該金
型とボトルフランジとの凹凸部を係合させてキヤ
ツプの螺着を行わせることを特徴とする樹脂ボト
ルの密封方法。